台本概要

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タイトル 神様の涙
作者名 柊聖(ひいらぎ せい)  (@hiragi_sei)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 現実では一緒になることが許されない。それでも一緒にいたい、愛しているから…

と切ないラブストーリーになっております߹ ߹
使っていただけると幸いです!よければ感想いただけると作者は喜びます

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
ラーク 40 庶民の少年 元気で真っ直ぐな性格
シュナ 42 お嬢様。清廉潔白な少女
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
シュナ:「今日はパーティにご参加頂きありがとうございました!私はここで失礼しますわ。ごきげんよう」 : シュナ:「ふぅ疲れた…お母様もお父様も早く結婚相手を見つけろ、だなんて。私は結婚なんて…」 ラーク:「シュナ!」 シュナ:「ん…?」 ラーク:「シュナ〜!!ここだよ!ここ!!!」 シュナ:「って…えええ!!!???ラーク!?どうしたの…ってここ3階なんだけど!窓よじ登ってきたの!?」 ラーク:「ふっ!!!余裕余裕。………けどちょっと足が死にそうです」 シュナ:「まったくもう!!!会いに来ちゃだめだってば」 ラーク:「へへへ。今日何の日か覚えてる??」 シュナ:「…もちろん。私達が出会った日」 ラーク:「大正解〜!100点あげちゃうぅ!」 シュナ:「ふざけないでよー!なんの用できたの!?お母様に見つかったら大変なのよ??」 ラーク:「あげたいものがあって来たんだ〜」 シュナ:「えっ!なになに??」 ラーク:「えっとねー」 : シュナ:その時ドンと扉が開く。そこに立っていたのはお母様だった。はぁと溜息をつき家来に「あの薄汚い庶民を捕まえろ」と命令した。 : ラーク:「あ…シュナのお母様…すみません勝手に入って…あのっ」 : シュナ:ラークの言葉など聞く耳を持たず、この男とは会うなと言ったでしょとただ一言吐き捨て部屋から出ていってしまった : ラーク:「やめてください…!お願いします!許してください!!!」 : シュナ:家来達に引きずられ牢に入れられるラークを私はただ見つめることしか出来なかった。 : ラーク:「…くっ。痛ぇ。牢に入れられてから今何日目だ…?」 ラーク:「ん?………シュナ!?」 シュナ:「ごめんなさい…ごめんなさい!!!!あの後お母様に怒られてお仕置部屋に閉じ込められてたの…!」 ラーク:「ごめん!!!俺のせいだ…勝手に来て。全部俺のせいでこうなった!!!」 シュナ:「もうやだ…」 ラーク:「え?」 シュナ:「この家も!お母様もお父様も!!!全部嫌だ!!!ラークお願い。一緒に逃げよう?」 ラーク:「いや…でもシュナ。どこに逃げるんだ。君はここにいた方が……」 シュナ:「これ牢の鍵。私…結婚が決まった。しかもドナス伯爵の息子なの!あいつと結婚だけは死んでも嫌!!」 : ラーク:「わかった。君のしたい事を最優先しよう」 ラーク:俺たちは牢から脱出し森の中を2人手を繋いで走った。枝が肌を抉り血が滲んでも走って走ってとにかく足を動かし続けた。 シュナ:「はぁ…はぁ…」 ラーク:「大丈夫??」 シュナ:「うん、大丈夫」 ラーク:「よかった。しばらく休もう」 シュナ:「ねぇ、多分どれだけ逃げてもきっとお母様達が探し出して連れ戻されちゃうよね」 ラーク:「……」 シュナ:「もし見つかって連れ戻されちゃったらどうする?」 ラーク:「わがまま言ってもいい??」 シュナ:「…うん」 ラーク:「君の家は裕福で、あの家にいた方が寒さに凍えることもないしご飯もたらふくたべられる…けど俺はシュナと一緒に居たい!2人だけの世界に行きたい!!……もしそうなったら俺は全力で戦うよ」 シュナ:「ふふっ。ラークがそこまで言うなら仕方ないなぁ!」 ラーク:「ちょっとからかってるだろ…」 シュナ:「……ラークの事が好き」 ラーク:「……え!?」 シュナ:「え!?なんでそんな驚くのよ」 ラーク:「ばか!!!!」 シュナ:「ん!?ばかってなによ!」 ラーク:「これ…はい!」 シュナ:「これって部屋で渡そうとしてたやつ…」 ラーク:「そう。開けてみて」 シュナ:「え………指輪」 ラーク:「ん!!手出してよ」 シュナ:「………っ」 ラーク:「先言われちゃったけど、好きだ。俺と結婚してくれませんか。妻になってくれませんか。」 シュナ:「うっ……ひぐっ…うっ」 ラーク:「えっ、!待って泣かないで」 シュナ:「違う!!!嬉しくて…泣いてるのよ」 ラーク:「抱きしめてもいい?」 シュナ:「うん…それと、こんな私でよければお願いします!!」 ラーク:「あ〜!!好きだ!!!!」 シュナ:「付き合うの飛ばして結婚って…笑めちゃくちゃだよ」 ラーク:「そうだな!笑」 シュナ:「ラーク、最後にお願いがあるの」 ラーク:「ん?」 シュナ:「きっとどこに逃げても必ず見つかってしまう。もしそうなってしまったらもう二度と会うことは許されないと思うの」 ラーク:「うん」 シュナ:「それでね、えっと…」 ラーク:「うん」 シュナ:「……っ」 ラーク:「君の考えてることはわかるよ。2人だけの世界に行きたいんだろ?」 シュナ:「………」 ラーク:「わかった!俺の人生こんな幸せでいいのかな」 シュナ:「ごめんなさい…」 ラーク:「違うよシュナ」 シュナ:「……ん?」 ラーク:「そこは、「ありがとう」でいいんだよ」 シュナ:「……ありがとう!!」 ラーク:「怖いかい?」 シュナ:「1人になるのが怖い」 ラーク:「ならこうしよう」 シュナ:ラークは強く私の身体を抱きしめ唇にそっとキスをした。何度も何度もキスをした。 自分だけ死にそびれてしまうかもと思うと、とても怖かった。 シュナ:一緒に神様の元に行けますようにとつぶやき身を投げた。 : ラーク:暗闇を纏(まと)う森の中、一筋の光が空を貫いた。それはもう昼間かと思うような眩しさであり、街の住人達からは神様の涙だと呼ばれ後世に語り継がれた。男女が身を投げた場所には毎年冬になると白い花が2輪咲くという。その花は寄り添い、まるで頬をくっつけているように見えるそうだ

シュナ:「今日はパーティにご参加頂きありがとうございました!私はここで失礼しますわ。ごきげんよう」 : シュナ:「ふぅ疲れた…お母様もお父様も早く結婚相手を見つけろ、だなんて。私は結婚なんて…」 ラーク:「シュナ!」 シュナ:「ん…?」 ラーク:「シュナ〜!!ここだよ!ここ!!!」 シュナ:「って…えええ!!!???ラーク!?どうしたの…ってここ3階なんだけど!窓よじ登ってきたの!?」 ラーク:「ふっ!!!余裕余裕。………けどちょっと足が死にそうです」 シュナ:「まったくもう!!!会いに来ちゃだめだってば」 ラーク:「へへへ。今日何の日か覚えてる??」 シュナ:「…もちろん。私達が出会った日」 ラーク:「大正解〜!100点あげちゃうぅ!」 シュナ:「ふざけないでよー!なんの用できたの!?お母様に見つかったら大変なのよ??」 ラーク:「あげたいものがあって来たんだ〜」 シュナ:「えっ!なになに??」 ラーク:「えっとねー」 : シュナ:その時ドンと扉が開く。そこに立っていたのはお母様だった。はぁと溜息をつき家来に「あの薄汚い庶民を捕まえろ」と命令した。 : ラーク:「あ…シュナのお母様…すみません勝手に入って…あのっ」 : シュナ:ラークの言葉など聞く耳を持たず、この男とは会うなと言ったでしょとただ一言吐き捨て部屋から出ていってしまった : ラーク:「やめてください…!お願いします!許してください!!!」 : シュナ:家来達に引きずられ牢に入れられるラークを私はただ見つめることしか出来なかった。 : ラーク:「…くっ。痛ぇ。牢に入れられてから今何日目だ…?」 ラーク:「ん?………シュナ!?」 シュナ:「ごめんなさい…ごめんなさい!!!!あの後お母様に怒られてお仕置部屋に閉じ込められてたの…!」 ラーク:「ごめん!!!俺のせいだ…勝手に来て。全部俺のせいでこうなった!!!」 シュナ:「もうやだ…」 ラーク:「え?」 シュナ:「この家も!お母様もお父様も!!!全部嫌だ!!!ラークお願い。一緒に逃げよう?」 ラーク:「いや…でもシュナ。どこに逃げるんだ。君はここにいた方が……」 シュナ:「これ牢の鍵。私…結婚が決まった。しかもドナス伯爵の息子なの!あいつと結婚だけは死んでも嫌!!」 : ラーク:「わかった。君のしたい事を最優先しよう」 ラーク:俺たちは牢から脱出し森の中を2人手を繋いで走った。枝が肌を抉り血が滲んでも走って走ってとにかく足を動かし続けた。 シュナ:「はぁ…はぁ…」 ラーク:「大丈夫??」 シュナ:「うん、大丈夫」 ラーク:「よかった。しばらく休もう」 シュナ:「ねぇ、多分どれだけ逃げてもきっとお母様達が探し出して連れ戻されちゃうよね」 ラーク:「……」 シュナ:「もし見つかって連れ戻されちゃったらどうする?」 ラーク:「わがまま言ってもいい??」 シュナ:「…うん」 ラーク:「君の家は裕福で、あの家にいた方が寒さに凍えることもないしご飯もたらふくたべられる…けど俺はシュナと一緒に居たい!2人だけの世界に行きたい!!……もしそうなったら俺は全力で戦うよ」 シュナ:「ふふっ。ラークがそこまで言うなら仕方ないなぁ!」 ラーク:「ちょっとからかってるだろ…」 シュナ:「……ラークの事が好き」 ラーク:「……え!?」 シュナ:「え!?なんでそんな驚くのよ」 ラーク:「ばか!!!!」 シュナ:「ん!?ばかってなによ!」 ラーク:「これ…はい!」 シュナ:「これって部屋で渡そうとしてたやつ…」 ラーク:「そう。開けてみて」 シュナ:「え………指輪」 ラーク:「ん!!手出してよ」 シュナ:「………っ」 ラーク:「先言われちゃったけど、好きだ。俺と結婚してくれませんか。妻になってくれませんか。」 シュナ:「うっ……ひぐっ…うっ」 ラーク:「えっ、!待って泣かないで」 シュナ:「違う!!!嬉しくて…泣いてるのよ」 ラーク:「抱きしめてもいい?」 シュナ:「うん…それと、こんな私でよければお願いします!!」 ラーク:「あ〜!!好きだ!!!!」 シュナ:「付き合うの飛ばして結婚って…笑めちゃくちゃだよ」 ラーク:「そうだな!笑」 シュナ:「ラーク、最後にお願いがあるの」 ラーク:「ん?」 シュナ:「きっとどこに逃げても必ず見つかってしまう。もしそうなってしまったらもう二度と会うことは許されないと思うの」 ラーク:「うん」 シュナ:「それでね、えっと…」 ラーク:「うん」 シュナ:「……っ」 ラーク:「君の考えてることはわかるよ。2人だけの世界に行きたいんだろ?」 シュナ:「………」 ラーク:「わかった!俺の人生こんな幸せでいいのかな」 シュナ:「ごめんなさい…」 ラーク:「違うよシュナ」 シュナ:「……ん?」 ラーク:「そこは、「ありがとう」でいいんだよ」 シュナ:「……ありがとう!!」 ラーク:「怖いかい?」 シュナ:「1人になるのが怖い」 ラーク:「ならこうしよう」 シュナ:ラークは強く私の身体を抱きしめ唇にそっとキスをした。何度も何度もキスをした。 自分だけ死にそびれてしまうかもと思うと、とても怖かった。 シュナ:一緒に神様の元に行けますようにとつぶやき身を投げた。 : ラーク:暗闇を纏(まと)う森の中、一筋の光が空を貫いた。それはもう昼間かと思うような眩しさであり、街の住人達からは神様の涙だと呼ばれ後世に語り継がれた。男女が身を投げた場所には毎年冬になると白い花が2輪咲くという。その花は寄り添い、まるで頬をくっつけているように見えるそうだ