台本概要
177 views
タイトル | 配信中に告白なんて! |
---|---|
作者名 | 椿 麗華 (@Tsubaki_Reika) |
ジャンル | ラブストーリー |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 台本説明欄参照 |
説明 |
元々別の配信アプリで一緒に劇をしていた男女が新しい配信アプリで初めて劇をすることに。そして意外な展開が。 ラブストーリーというより、ラブコメっぽいです。 *男女サシ劇用ですが、お好きな名前に変えて同性同士でもOKです。 *所要時間 20分程度 *配信アプリ、動画サイト、ディスコード(裏劇)、ツイキャス等でのご使用にあたって、必ず「作者名」「作品名」の表記をお願い致します。尚、こちらの台本につきましては、必ず事前にDMにて連絡をお願い致します。 177 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
タカシ | 男 | 76 | 劇好きな男性。 |
ユウコ | 女 | 76 | 劇好きな女性。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:
0:今夜、初めての配信アプリで劇をすることになった知り合い同士の男女。
0:(勿論顔は知らない。知っているのは声だけ)
0:
0:
タカシ:こんばんは。本日はよろしくお願いします。
ユウコ:あ、こちらこそ、よろしくお願いしまーす!
タカシ:なんか、こう・・・裏トーク無しでいきなり枠を開くって、慣れませんね。
ユウコ:ホントですよねー。あの前読み時間、けっこう好きだったんですけどね。
タカシ:僕もです! ユウコさんと世間話をして、近況報告をして、それと・・・。
ユウコ:それと・・・?
タカシ:あー・・・何でもないです。
ユウコ:分かったー! 私ともっと話がしたかったってことですか?
タカシ:そうそう。そうなんですけどね・・・。
タカシ:っていうか、ちょっと変な話をしますが、前読み時間が無くなっちゃったから、アレですよね。
ユウコ:アレって、何ですか?
タカシ:その、アレですよ。アレ。
ユウコ:あ! もしかして、私と話をする時間が無くなっちゃって残念、とか?
タカシ:それはちょっとありますね。
ユウコ:じゃあ、告白するタイミングを失っちゃった、とか?
タカシ:告白!?
タカシ:まさか・・・そんなことは・・・ないですよ。
ユウコ:なーんだ。つまんないなぁ。
タカシ:ユウコさん、あの、もう配信が始まってるので、突っ込んだ話はこの辺で。
ユウコ:・・・そうですね。
0:
ユウコ:あ、リスナーさんが面白いコメントを打ってくれていますよ?
タカシ:本当だ。えーっと。え・・・!?
ユウコ:読み上げますね~。
ユウコ:「タカシさん、ユウコさんのことが好きですよね?」だってー!
タカシ:好き・・・? うーん、人として好きですよ、ハイ。
ユウコ:またまたー。無理しちゃって!
タカシ:お、またコメントが来てる。
タカシ:「タカシさん、思い切ってユウコさんに告白しましょう!」って・・・!
0:
0:少し黙るふたり。
0:
ユウコ:えーっと・・・。とりあえず、劇を始めましょうか?
タカシ:そ・・・そうですね! 始めましょうか!
タカシ:では、「劇をするって大変なんですね!」を始めまーす!
タカシ:あ。折角なんで、役名もお互いの名前に変えて演じませんか?
タカシ:その方がリアルな感じがしていかなーって思うんですが。
ユウコ:そうしましょうか! いいですよ!
タカシ:では、お願いしまーす!
ユウコ:はーい! よろしくお願いしまーす!
0:
0:
0:
タカシ:(M)そして劇が始まる。
0:
タカシ:生の声・・・初めて聴きます!
ユウコ:こんなド素人の私のお誘いを受けてもらえるなんて、本当に嬉しいです! ありがとうございます!
タカシ:いえいえ! お誘いのDMが来るって、めっちゃ嬉しいんで!
タカシ:それにしてもユウコさんは凄いですね~。
ユウコ:え・・・何がですか?
タカシ:まだ始めたばかりなのに、色んな方と劇をされてるじゃないですか。
ユウコ:あー、良く言われるんですが、早い話、怖いもの知らずなだけかと・・・。
ユウコ:って言うより、誘わないと誰も一緒に劇をやってくれませんから。
ユウコ:私って、取っ付きにくいイメージなんですかね。
タカシ:勝手な僕の想像ですが、ユウコさん、いつも忙しそうで。
タカシ:だからじゃないですか?
ユウコ:あー、そうなんですね・・・。
タカシ:でもでも、お誘いのDMするのって、勇気いりません?
タカシ:僕なんか、メールの下書きをしたまではいいんですが、誤字脱字がないか、めっちゃチェックして。
タカシ:それからしばらくその文章を見つめて、結局送信出来ないまま終わってしまうこともあるんですよ。
ユウコ:あーそれ! 分かります分かります! 私も一緒ですから!
タカシ:わー、分かってもらえます!? もう緊張して緊張して心臓がバクバクしちゃうんですよ!
ユウコ:私も私も! 怖くて中々送信出来なくて・・・!
タカシ:そうそうそう! そうなんですよ! で、やっと勇気を出して送信した瞬間に後悔しちゃって・・・!
ユウコ:良く分かります、その気持ち!
タカシ:ですよねですよね!
タカシ:それで送信したあとに、『お願いだ。そのメールを見ないでくれ! 何ならスルーしてくれー!』って心の中で叫んでますから。
ユウコ:やーだー! 全く同じですよ!
ユウコ:でも、スルーされたら劇は出来ませんからねぇ・・・。
タカシ:それですよ、それ!
タカシ:メールを見て欲しいのに見て欲しくないっていう、何かこう、片思いの相手にラブレターを送ったみたいなこのカンジ!
ユウコ:うわぁ! 分かる分かる! 分かるわー!
タカシ:で、可愛い女の子となると、余計テンション上がりまくって、メールが中々送れなくて・・・!
ユウコ:え? 可愛い女の子って・・・。何で分かるんですか? 会ったこともないのに?
ユウコ:それとも・・・ええっ!? まさかまさか!?
タカシ:あ・・・その・・・それはですね・・・
ユウコ:・・・何?
タカシ:ア、アイコンがめちゃめちゃ可愛いのと、声が・・・ですね・・・。
ユウコ:へー。(棒読みする)
タカシ:じゃあ、ユウコさんは、何を基準にドキドキするんですか?
ユウコ:声でしょ、アイコンでしょ、あー、あと雰囲気。
ユウコ:声がイケメン過ぎると軽く死ねる・・・!
タカシ:なーんだ。じゃあ僕と大して変わらないじゃないですか。(笑いながら)
ユウコ:そうですね!
タカシ:いやぁ、僕たち、気が合いますねー!
ユウコ:ホント、何だか嬉しいです!
0:
0:配信での劇は続く。
0:
タカシ:あ、そう言えば、ユウコさんはセンシティブ専門の方なんですか?
ユウコ:はい・・・? センシティブ専門・・・って、何ですかそれ?
タカシ:え・・・逆に、違うんですか!?
ユウコ:いや逆に、何で・・・ですか?
タカシ:・・・いや、あの・・・鞭とかロウソクとかが出てくる台本を書かれているので、てっきり『その道のプロ』かと思って。
ユウコ:その道のプロって・・・どんな?
タカシ:あ、いや、その・・・SM嬢とか・・・。
ユウコ:まさか~! ないないない!
ユウコ:え、待って・・・。もしかして私、怖いイメージ?
タカシ:だって、鞭で叩かれそうで・・・。
タカシ:実際、鞭を持ってるんじゃないかと・・・。
タカシ:そんな噂があったような無かったような・・・。
ユウコ:だからですかねぇ・・・。
ユウコ:怖そうで自分から誘えなかったって言われたこともあるんですよ。
タカシ:実は僕もそうだったんですよ。何だか叩くのが上手そうで怖くて。
ユウコ:んふふ・・・持ってはいないけど、叩くのは上手いわよ?
タカシ:あの・・・叩くのが上手いってことは、やっぱりどこかで鞭を叩いているとしか・・・
ユウコ:まぁ、何度か手にしたことはありますよ。ガチで本物のやつを。んふふ・・・
タカシ:ホントですか? やっぱりドSなんですね!? た・・・叩いて欲しいです!
ユウコ:悲鳴を上げちゃうぐらい痛いですよ。私の叩きは・・・
タカシ:さ・・・最高じゃないですか! じゃ、言葉責めとかは!?(興奮しながら)
ユウコ:まあ、嫌いじゃないですよ。むしろ好きです!
タカシ:言われたい・・・。何なら罵倒されたいです!
0:
ユウコ:あの・・・ここ、SMを語る場所じゃないので・・・。
ユウコ:あまりこの話を続けるようなら・・・劇が始まってから本気で罵倒しますけれど?
タカシ:さ・・・最高じゃないですか!!
ユウコ:え・・・もしかして・・・タカシさん、ガチのドM?
ユウコ:っていうより、私はタカシさんはBLしかやらない人かと思ってましたけど。
タカシ:それ、良く言われるんですよね!
タカシ:以前劇のお誘いをしたら『私、BL出来ないんで』なんていう返事が来たことがあって、マジでショックでしたよ。
ユウコ:私だって『あ、センシティブ以外もやるんですね!』って言われたこと、ありますから。
タカシ:怖いですね。イメージって。
タカシ:そういえばユウコさんは、DMのやりとりの最後にハートマークをつけてくれますよね。
タカシ:でも今までハートマークがあった人が、ある時からハートマークをつけてくれなくなっちゃったんですけど・・・。
タカシ:これって、『もう二度と誘うなよ』ってコトかな・・・って思っちゃうんですよね。
ユウコ:あー! わっかるー! でもさ、慣れてくるとつけない人もいるし。
ユウコ:その時の気分とかあるんじゃないの? 私もする時としない時があるけれど。
タカシ:結構、何ていうか、察してしまうところってあるじゃないですか。
タカシ:ツイッターの人間関係を見ても、そんなことを思っちゃって。
タカシ:あと、相方さんがいる人も誘いにくいんですよね。
ユウコ:確かに! もしもシレっと誘って『ちょっとー! 私の相方に手を出すんじゃないわよ!』なんて言われたらどうしよう・・・とは思ったことあります。
ユウコ:私だったら『いってらっしゃーい!』って言っちゃうと思うけど。
タカシ:いやいや、ユウコさんなら鞭持ってきて叩きに来そうな気が・・・。
ユウコ:そんなことしないですよ。そこまで気にしてたら、余計誘えなくなっちゃうんじゃないのかな。
ユウコ:いいじゃない、断られても。
タカシ:・・・でーすーよーねー!
0:
0:配信での劇は順調に続いている。
0:
ユウコ:結論。別に、断られたからと言っても、命を取られる訳じゃないんだから、誘ってみればいいんじゃない?
タカシ:そうですよね。それでいちいち凹んでいたら劇は出来ないですよね!
ユウコ:そうそう。一緒にやってくれる人がいればそれでいいじゃない? それだけで嬉しいもん。
ユウコ:折角この場所にいるんだから、楽しまないとね!
タカシ:・・・何だか僕たち、初めて会った気がしないですね。
タカシ:いつのまにかタメ口になってる、ユウコさん。
ユウコ:あ・・・やだ、すみません! 初対面なのに!
タカシ:僕、嬉しいですよ。あの・・・もし良かったら、また誘ってください!
ユウコ:え? まだ劇始まってないのに、そんなこと言っていいんですか?
ユウコ:私がめちゃめちゃ下手くそだったらどうするんですか? 噛み倒すかもしれいし・・・。
タカシ:多少のハプニングも楽しみましょう! なので・・・誘ってください!
ユウコ:えーっと・・・。タカシさんからは誘ってはくれないの?
タカシ:・・・ですから、その・・・僕、自分から誘うの苦手なんで・・・。
ユウコ:ずるいなー。
タカシ:・・・待ってます、待ってます、待ってますんで!
タカシ:変態の役でも何でもやりますんで!
ユウコ:わかりました。変態やドMにもなってくれるんですよね?
ユウコ:これがタカシさんからの、お誘いの言葉なんですね?
タカシ:あ、はい!
ユウコ:わぁ! 開場時間まで残り5分になっちゃってる!
タカシ:あ、ホントだ!
ユウコ:では、よろしくお願いします!
タカシ:はい! お願いしまーす!
0:
0:
タカシ:(M)こうして僕たちの劇は終わった。そしてまたトークの時間になった。
0:
ユウコ:お疲れ様でした!
タカシ:お疲れ様でした~!
ユウコ:何だか懐かしい感じのお話でしたね。
タカシ:劇前の裏トークの話、めっちゃ面白かったです!
ユウコ:やっぱり前読み時間、あった方が良かったなー。
タカシ:ですよねー。
タカシ:この劇をやったら尚更、前読み時間のあった日々が懐かしく思えますね。
ユウコ:私、この話を演じていたら、
ユウコ:何だかタカシさんが本当のドMに思えてきちゃいました。
タカシ:そうですか? 僕、どちらかと言うと、Sなんですけどね。
ユウコ:え? 私もSですよ?
タカシ:ふふふ・・・。違いますよねぇ。
タカシ:ユウコさん、Mの匂いが何となく・・・。
ユウコ:え・・・? 気のせいでは?
タカシ:あ、Mじゃないなら別にいいですよ?
タカシ:僕、Mの女性が好きなんで。
ユウコ:え!? あ、あの・・・。
タカシ:何です?
ユウコ:私・・・実は、その・・・。
タカシ:だから・・・何?(意地悪そうに言う)
ユウコ:すみません。私・・・その・・・
タカシ:早く言って。
ユウコ:実は・・・え、M・・・なんです。
タカシ:やっぱりねぇ。
ユウコ:もう! やめてくださいよー!
ユウコ:何を言わせるんですか! もー!
ユウコ:服のサイズですよー!
0:
タカシ:あ、リスナーさんから沢山コメントが来てますよ!
タカシ:えーっと「この際だから付き合っちゃったらどうですか?」とか
タカシ:「ここで告白タイムー!」とかって!
タカシ:いやいや、生配信で告白はまずいって!!
ユウコ:え? お互いが良ければいいんじゃないですか?
ユウコ:私は別に・・・
0:
0:暫く沈黙。
0:
ユウコ:なんか、皆さん、待ってくれていますよ?
タカシ:待ってくれてるって言ったって・・・。
ユウコ:私も・・・待ってます。
タカシ:え・・・?
タカシ:ユウコさん・・・!
タカシ:僕、ドMの女性が・・・好き・・・なんです!
ユウコ:ドMの女性って、いっぱいいますけれど?
ユウコ:あ、私じゃないんですね。わかりました。
タカシ:ち・・・違いますって!!
ユウコ:じゃあ、何なんですか?
タカシ:わ・・・わかりました! 言いますよ?
ユウコ:どうぞ。
タカシ:あの・・・!
ユウコ:・・・はい。
タカシ:付き合って・・・ください!
ユウコ:・・・もちろんです!
ユウコ:こんなドSな私ですが、よろしくお願いします。
タカシ:だから、ドSじゃないよね? Mだよね?
ユウコ:は? ナニその上から目線。
タカシ:素直になれよ・・・。今度、たっぷり虐めてあげるからさ。
ユウコ:え・・・? う、嬉しい!
0:
タカシ:・・・ということで、皆さん。僕たちはお付き合いをすることになりました!
タカシ:これからの僕たちを、どうか温かく見守ってください!
ユウコ:皆さん。温かいコメントと応援、ありがとうございます!
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0:(了)
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0:今夜、初めての配信アプリで劇をすることになった知り合い同士の男女。
0:(勿論顔は知らない。知っているのは声だけ)
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タカシ:こんばんは。本日はよろしくお願いします。
ユウコ:あ、こちらこそ、よろしくお願いしまーす!
タカシ:なんか、こう・・・裏トーク無しでいきなり枠を開くって、慣れませんね。
ユウコ:ホントですよねー。あの前読み時間、けっこう好きだったんですけどね。
タカシ:僕もです! ユウコさんと世間話をして、近況報告をして、それと・・・。
ユウコ:それと・・・?
タカシ:あー・・・何でもないです。
ユウコ:分かったー! 私ともっと話がしたかったってことですか?
タカシ:そうそう。そうなんですけどね・・・。
タカシ:っていうか、ちょっと変な話をしますが、前読み時間が無くなっちゃったから、アレですよね。
ユウコ:アレって、何ですか?
タカシ:その、アレですよ。アレ。
ユウコ:あ! もしかして、私と話をする時間が無くなっちゃって残念、とか?
タカシ:それはちょっとありますね。
ユウコ:じゃあ、告白するタイミングを失っちゃった、とか?
タカシ:告白!?
タカシ:まさか・・・そんなことは・・・ないですよ。
ユウコ:なーんだ。つまんないなぁ。
タカシ:ユウコさん、あの、もう配信が始まってるので、突っ込んだ話はこの辺で。
ユウコ:・・・そうですね。
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ユウコ:あ、リスナーさんが面白いコメントを打ってくれていますよ?
タカシ:本当だ。えーっと。え・・・!?
ユウコ:読み上げますね~。
ユウコ:「タカシさん、ユウコさんのことが好きですよね?」だってー!
タカシ:好き・・・? うーん、人として好きですよ、ハイ。
ユウコ:またまたー。無理しちゃって!
タカシ:お、またコメントが来てる。
タカシ:「タカシさん、思い切ってユウコさんに告白しましょう!」って・・・!
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0:少し黙るふたり。
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ユウコ:えーっと・・・。とりあえず、劇を始めましょうか?
タカシ:そ・・・そうですね! 始めましょうか!
タカシ:では、「劇をするって大変なんですね!」を始めまーす!
タカシ:あ。折角なんで、役名もお互いの名前に変えて演じませんか?
タカシ:その方がリアルな感じがしていかなーって思うんですが。
ユウコ:そうしましょうか! いいですよ!
タカシ:では、お願いしまーす!
ユウコ:はーい! よろしくお願いしまーす!
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タカシ:(M)そして劇が始まる。
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タカシ:生の声・・・初めて聴きます!
ユウコ:こんなド素人の私のお誘いを受けてもらえるなんて、本当に嬉しいです! ありがとうございます!
タカシ:いえいえ! お誘いのDMが来るって、めっちゃ嬉しいんで!
タカシ:それにしてもユウコさんは凄いですね~。
ユウコ:え・・・何がですか?
タカシ:まだ始めたばかりなのに、色んな方と劇をされてるじゃないですか。
ユウコ:あー、良く言われるんですが、早い話、怖いもの知らずなだけかと・・・。
ユウコ:って言うより、誘わないと誰も一緒に劇をやってくれませんから。
ユウコ:私って、取っ付きにくいイメージなんですかね。
タカシ:勝手な僕の想像ですが、ユウコさん、いつも忙しそうで。
タカシ:だからじゃないですか?
ユウコ:あー、そうなんですね・・・。
タカシ:でもでも、お誘いのDMするのって、勇気いりません?
タカシ:僕なんか、メールの下書きをしたまではいいんですが、誤字脱字がないか、めっちゃチェックして。
タカシ:それからしばらくその文章を見つめて、結局送信出来ないまま終わってしまうこともあるんですよ。
ユウコ:あーそれ! 分かります分かります! 私も一緒ですから!
タカシ:わー、分かってもらえます!? もう緊張して緊張して心臓がバクバクしちゃうんですよ!
ユウコ:私も私も! 怖くて中々送信出来なくて・・・!
タカシ:そうそうそう! そうなんですよ! で、やっと勇気を出して送信した瞬間に後悔しちゃって・・・!
ユウコ:良く分かります、その気持ち!
タカシ:ですよねですよね!
タカシ:それで送信したあとに、『お願いだ。そのメールを見ないでくれ! 何ならスルーしてくれー!』って心の中で叫んでますから。
ユウコ:やーだー! 全く同じですよ!
ユウコ:でも、スルーされたら劇は出来ませんからねぇ・・・。
タカシ:それですよ、それ!
タカシ:メールを見て欲しいのに見て欲しくないっていう、何かこう、片思いの相手にラブレターを送ったみたいなこのカンジ!
ユウコ:うわぁ! 分かる分かる! 分かるわー!
タカシ:で、可愛い女の子となると、余計テンション上がりまくって、メールが中々送れなくて・・・!
ユウコ:え? 可愛い女の子って・・・。何で分かるんですか? 会ったこともないのに?
ユウコ:それとも・・・ええっ!? まさかまさか!?
タカシ:あ・・・その・・・それはですね・・・
ユウコ:・・・何?
タカシ:ア、アイコンがめちゃめちゃ可愛いのと、声が・・・ですね・・・。
ユウコ:へー。(棒読みする)
タカシ:じゃあ、ユウコさんは、何を基準にドキドキするんですか?
ユウコ:声でしょ、アイコンでしょ、あー、あと雰囲気。
ユウコ:声がイケメン過ぎると軽く死ねる・・・!
タカシ:なーんだ。じゃあ僕と大して変わらないじゃないですか。(笑いながら)
ユウコ:そうですね!
タカシ:いやぁ、僕たち、気が合いますねー!
ユウコ:ホント、何だか嬉しいです!
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0:配信での劇は続く。
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タカシ:あ、そう言えば、ユウコさんはセンシティブ専門の方なんですか?
ユウコ:はい・・・? センシティブ専門・・・って、何ですかそれ?
タカシ:え・・・逆に、違うんですか!?
ユウコ:いや逆に、何で・・・ですか?
タカシ:・・・いや、あの・・・鞭とかロウソクとかが出てくる台本を書かれているので、てっきり『その道のプロ』かと思って。
ユウコ:その道のプロって・・・どんな?
タカシ:あ、いや、その・・・SM嬢とか・・・。
ユウコ:まさか~! ないないない!
ユウコ:え、待って・・・。もしかして私、怖いイメージ?
タカシ:だって、鞭で叩かれそうで・・・。
タカシ:実際、鞭を持ってるんじゃないかと・・・。
タカシ:そんな噂があったような無かったような・・・。
ユウコ:だからですかねぇ・・・。
ユウコ:怖そうで自分から誘えなかったって言われたこともあるんですよ。
タカシ:実は僕もそうだったんですよ。何だか叩くのが上手そうで怖くて。
ユウコ:んふふ・・・持ってはいないけど、叩くのは上手いわよ?
タカシ:あの・・・叩くのが上手いってことは、やっぱりどこかで鞭を叩いているとしか・・・
ユウコ:まぁ、何度か手にしたことはありますよ。ガチで本物のやつを。んふふ・・・
タカシ:ホントですか? やっぱりドSなんですね!? た・・・叩いて欲しいです!
ユウコ:悲鳴を上げちゃうぐらい痛いですよ。私の叩きは・・・
タカシ:さ・・・最高じゃないですか! じゃ、言葉責めとかは!?(興奮しながら)
ユウコ:まあ、嫌いじゃないですよ。むしろ好きです!
タカシ:言われたい・・・。何なら罵倒されたいです!
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ユウコ:あの・・・ここ、SMを語る場所じゃないので・・・。
ユウコ:あまりこの話を続けるようなら・・・劇が始まってから本気で罵倒しますけれど?
タカシ:さ・・・最高じゃないですか!!
ユウコ:え・・・もしかして・・・タカシさん、ガチのドM?
ユウコ:っていうより、私はタカシさんはBLしかやらない人かと思ってましたけど。
タカシ:それ、良く言われるんですよね!
タカシ:以前劇のお誘いをしたら『私、BL出来ないんで』なんていう返事が来たことがあって、マジでショックでしたよ。
ユウコ:私だって『あ、センシティブ以外もやるんですね!』って言われたこと、ありますから。
タカシ:怖いですね。イメージって。
タカシ:そういえばユウコさんは、DMのやりとりの最後にハートマークをつけてくれますよね。
タカシ:でも今までハートマークがあった人が、ある時からハートマークをつけてくれなくなっちゃったんですけど・・・。
タカシ:これって、『もう二度と誘うなよ』ってコトかな・・・って思っちゃうんですよね。
ユウコ:あー! わっかるー! でもさ、慣れてくるとつけない人もいるし。
ユウコ:その時の気分とかあるんじゃないの? 私もする時としない時があるけれど。
タカシ:結構、何ていうか、察してしまうところってあるじゃないですか。
タカシ:ツイッターの人間関係を見ても、そんなことを思っちゃって。
タカシ:あと、相方さんがいる人も誘いにくいんですよね。
ユウコ:確かに! もしもシレっと誘って『ちょっとー! 私の相方に手を出すんじゃないわよ!』なんて言われたらどうしよう・・・とは思ったことあります。
ユウコ:私だったら『いってらっしゃーい!』って言っちゃうと思うけど。
タカシ:いやいや、ユウコさんなら鞭持ってきて叩きに来そうな気が・・・。
ユウコ:そんなことしないですよ。そこまで気にしてたら、余計誘えなくなっちゃうんじゃないのかな。
ユウコ:いいじゃない、断られても。
タカシ:・・・でーすーよーねー!
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0:配信での劇は順調に続いている。
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ユウコ:結論。別に、断られたからと言っても、命を取られる訳じゃないんだから、誘ってみればいいんじゃない?
タカシ:そうですよね。それでいちいち凹んでいたら劇は出来ないですよね!
ユウコ:そうそう。一緒にやってくれる人がいればそれでいいじゃない? それだけで嬉しいもん。
ユウコ:折角この場所にいるんだから、楽しまないとね!
タカシ:・・・何だか僕たち、初めて会った気がしないですね。
タカシ:いつのまにかタメ口になってる、ユウコさん。
ユウコ:あ・・・やだ、すみません! 初対面なのに!
タカシ:僕、嬉しいですよ。あの・・・もし良かったら、また誘ってください!
ユウコ:え? まだ劇始まってないのに、そんなこと言っていいんですか?
ユウコ:私がめちゃめちゃ下手くそだったらどうするんですか? 噛み倒すかもしれいし・・・。
タカシ:多少のハプニングも楽しみましょう! なので・・・誘ってください!
ユウコ:えーっと・・・。タカシさんからは誘ってはくれないの?
タカシ:・・・ですから、その・・・僕、自分から誘うの苦手なんで・・・。
ユウコ:ずるいなー。
タカシ:・・・待ってます、待ってます、待ってますんで!
タカシ:変態の役でも何でもやりますんで!
ユウコ:わかりました。変態やドMにもなってくれるんですよね?
ユウコ:これがタカシさんからの、お誘いの言葉なんですね?
タカシ:あ、はい!
ユウコ:わぁ! 開場時間まで残り5分になっちゃってる!
タカシ:あ、ホントだ!
ユウコ:では、よろしくお願いします!
タカシ:はい! お願いしまーす!
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タカシ:(M)こうして僕たちの劇は終わった。そしてまたトークの時間になった。
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ユウコ:お疲れ様でした!
タカシ:お疲れ様でした~!
ユウコ:何だか懐かしい感じのお話でしたね。
タカシ:劇前の裏トークの話、めっちゃ面白かったです!
ユウコ:やっぱり前読み時間、あった方が良かったなー。
タカシ:ですよねー。
タカシ:この劇をやったら尚更、前読み時間のあった日々が懐かしく思えますね。
ユウコ:私、この話を演じていたら、
ユウコ:何だかタカシさんが本当のドMに思えてきちゃいました。
タカシ:そうですか? 僕、どちらかと言うと、Sなんですけどね。
ユウコ:え? 私もSですよ?
タカシ:ふふふ・・・。違いますよねぇ。
タカシ:ユウコさん、Mの匂いが何となく・・・。
ユウコ:え・・・? 気のせいでは?
タカシ:あ、Mじゃないなら別にいいですよ?
タカシ:僕、Mの女性が好きなんで。
ユウコ:え!? あ、あの・・・。
タカシ:何です?
ユウコ:私・・・実は、その・・・。
タカシ:だから・・・何?(意地悪そうに言う)
ユウコ:すみません。私・・・その・・・
タカシ:早く言って。
ユウコ:実は・・・え、M・・・なんです。
タカシ:やっぱりねぇ。
ユウコ:もう! やめてくださいよー!
ユウコ:何を言わせるんですか! もー!
ユウコ:服のサイズですよー!
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タカシ:あ、リスナーさんから沢山コメントが来てますよ!
タカシ:えーっと「この際だから付き合っちゃったらどうですか?」とか
タカシ:「ここで告白タイムー!」とかって!
タカシ:いやいや、生配信で告白はまずいって!!
ユウコ:え? お互いが良ければいいんじゃないですか?
ユウコ:私は別に・・・
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ユウコ:なんか、皆さん、待ってくれていますよ?
タカシ:待ってくれてるって言ったって・・・。
ユウコ:私も・・・待ってます。
タカシ:え・・・?
タカシ:ユウコさん・・・!
タカシ:僕、ドMの女性が・・・好き・・・なんです!
ユウコ:ドMの女性って、いっぱいいますけれど?
ユウコ:あ、私じゃないんですね。わかりました。
タカシ:ち・・・違いますって!!
ユウコ:じゃあ、何なんですか?
タカシ:わ・・・わかりました! 言いますよ?
ユウコ:どうぞ。
タカシ:あの・・・!
ユウコ:・・・はい。
タカシ:付き合って・・・ください!
ユウコ:・・・もちろんです!
ユウコ:こんなドSな私ですが、よろしくお願いします。
タカシ:だから、ドSじゃないよね? Mだよね?
ユウコ:は? ナニその上から目線。
タカシ:素直になれよ・・・。今度、たっぷり虐めてあげるからさ。
ユウコ:え・・・? う、嬉しい!
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タカシ:・・・ということで、皆さん。僕たちはお付き合いをすることになりました!
タカシ:これからの僕たちを、どうか温かく見守ってください!
ユウコ:皆さん。温かいコメントと応援、ありがとうございます!
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