台本概要
126 views
タイトル | 下水道から |
---|---|
作者名 | うどんマン (@hello_udon_don) |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 2人用台本(男2) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
下水道から聞こえてくる声。 敗者たちの声。 その男たちは争っていた。 #感情表現 #喧嘩 #暴力 126 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
男A | 男 | 48 | 勝負には全力で取り組む男。白黒ハッキリしているが感情に支配されやすい |
男B | 男 | 47 | 自分の勝利よりも友人を優先させた男。言動は荒いが理性的 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
男A:(M)男と男の真剣勝負。
男A:(M)いつだってそうだ。
男A:(M)社会は実力主義で弱肉強食。
男B:(M)勝った者には富と名声が与えられ
男B:(M)負けた者には何にも残らない。
男B:(M)深い深い下水道へ落とされ閉じ込められる。
0:
0:(水滴の落ちる音)
男A:暗い。暗い。暗い。息苦しい。
0:
男A:(M)こんな結末、誰が望んだ?
男A:(M)お前か?違うだろ
男A:(M)こんなはずじゃなかったよな?
男A:(M)もっとできたはずだろ
男A:(M)なぁ!?
男B:(M)悔しいか?そうだよなぁ
男B:(M)だったら解放しろ
男B:(M)その痛み、恨み、憎しみ、全て!
男B:(M)己を解放し、本能のままに吠えろ
0:
男A:うおおおおおおおおお!!!!!
0:
男B:うるせぇ!!静かにできねぇのかクソ犬!
男A:…聞こえたんだよ
男B:あ?
男A:俺に問いかける声だ
男A:お前はこのままでいいのかと。もっとできたはずじゃなかったのかと。
男A:だから吠えた
男B:はぁ、とうとうイカれちまったか(遠い目)
男A:まだまともだ
男B:静まりかえったままだぜ。お前がキャンキャン吠えるまではな。
男A:…。
男B:当分誰も声なんか発してねぇし、そもそも発そうなんか思わねぇよ。だいたい息してんのかもわかんねぇし(横に転がっている骸骨を蹴り飛ばす)
男A:確かに聞こえたんだ、己を解放しろと。自分でも分かっている。このままでいいはずがない…
男B:はいはい、余計な体力使いたくねぇから大人しくしてろよな
男A:俺はまだやれた!!!
男B:だからうるせぇっての!!!
男A:絶対八百長使ったに決まってる!じゃなきゃこの俺があんな青二才に負けるわけねぇからな!!!
男B:プライドばかり高くしやがって
男A:早くここから抜け出して、あいつの顔をぶん殴ってやらないと気がすまねぇ!!!
男B:いい加減現実見ろよ!てめぇは負けたんだよ!!だからここにいんだろうが!!
男A:(殴る)
男B:…っ!何すんだてめぇ!!
男A:もう一遍言ってみろ、今度は殺す
男B:負けたやつの脅しなんか怖くねぇよ
男A:あああ…!!!
男B:感情に支配されやがって!
男A:くそがあああ!!!!!
男B:だがちょうどいい、俺もむしゃくしゃしてきたところでな(殴る)
男A:…っ!!
男B:こんな場所に何日も閉じ込められたらそりゃ気も狂うさ。だが、てめぇのそういうとこが最高に負け犬だってんだよ!!!
男B:(殴る)
男B:一生下水道がお似合いだぜ!?あははははは
0:殴り合いの喧嘩が始まる
0:(殴る)
0:(殴る)
0:(殴る)
0:疲れて、仰向けの二人
男A:…あー、腹がすいた。
男B:それについては同意見だ
男A:腕なら食えるよな
男B:正気か!?
男A:限界なんだ。とりあえず腹を満たせるものがほしい。
男B:だからってお前
男A:腕が旨そうに見える
男B:ヘン、ご勝手に
0:(男A、男Bにつかみかかる)
男B:おい、やめろ!誰が俺の腕を食っていいと言った!
男A:お前の腕の方が旨そうだ。俺は負け犬だからな。腕骨しゃぶらせてもらうぜ
0:(抵抗→頬をはたく)
男B:どんだけ落ちぶれても、人だけはやめるな!!
男A:生きるか死ぬかの状況で、んなもん関係あるかよ!
男B:人肉なんか食えたもんじゃねぇって!!
男A:ちっ、まだ理性があんのかよ。とっくに腹へってるくせに
男B:今は通り越して、何も食べたくない気分だ。
男B:空気が悪い。食欲もない。
男A:強がんなよ。今すぐ腹一杯食いてぇだろ…??
男B:うるせぇ
男A:目の前に旨そうな肉があるぞ?ほら、この腕食いたくねぇか…?しゃぶりつきてぇだろ
0:Aの腹がなる
男A:ガハハハハハ、体は正直だな
男B:うるせぇ!
男A:なぁ、勝負しようぜ
男B:あぁ?
男A:互いにあと半日も持たない命だろ。簡単だ、負けたもん同士戦って、勝ったやつが生き延びんだよ
男B:断る!俺はもう勝負なんか…
男A:逃げるのか
男B:…あぁ?
男A:逃げるならお前の負けだ。大人しく肉をよこせ
男B:…っ!!
男A:ああああああーーーー!!!
男B:この化け犬がっ!!
男A:負けっぱなしの人生なんかごめんだ!!
男B:俺はそれでいい
男A:んだと!?
男B:俺は自ら負けを選んだ
男A:何言ってんだ
男B:俺が戦った相手は親友だった
男B:あいつを勝たせるために、俺はわざと手を抜いたんだ
男A:ふざけやがって!!
男B:やつには家族がいた。賞金を手にして帰る場所があったんだよ。俺にはなんもねぇから、勝ちを譲ってやろうと…
男A:バカ野郎!変なマネしやがって!!!
男B:そうだな。俺はとんだバカ野郎だよ。
男A:どんな相手でも全力で戦う。それが男と男の真剣勝負だろ!!てめぇのしたそれは優しさでも何でもない。ただの自己満だ。
男B:そうかもな。お前の言う通りだよ。
男A:だから手だけは抜くな。もっと自分を大切にしろ
男B:お前…
男A:ま、今回は俺が相手だからいらねぇ心配だったな。ほら、全力で来いよ
男B:ははは、お前はもう最高の友だよ
男A:俺の前で卑怯なことしたら許さねぇからな
男B:当たり前だ
0:
男A:(M)こんな結末、誰が望んだ?
男A:(M)お前たちはこんなもんじゃないだろ
男A:(M)もっとできたはずだろ
男A:(M)なぁ!?
男B:(M)悔しいか?そうだよなぁ
男B:(M)だったら解放しろ
男B:(M)その痛み、恨み、憎しみ、全て!
男B:(M)己を解放し、本能のままに吠えろ
0:
男A:うおおおおおおおおお!!!!!
男B:うおおおおおおおおお!!!!!
男B:…俺にも聞こえた
男A:あぁ
男B:自問自答のようで、でも確かに自分ではない誰かの声だ
男B:今すぐこの痛みを、行き場のない苦しみを、晴らしてしまいたい
男B:そうしないとおかしくなってしまう
男A:あぁ
男B:勝ちたい。
男A:泣きながら言うなよ
男B:うるせぇ
男A:その涙は拳に込めろ。俺が全力で受け止めてやる
男B:ヘン、こっちのセリフだ
男A:勝って、これからは悔いの残らない人生を生きていこうぜ
男B:お互いにな
男A:(M)男と男の真剣勝負。
男A:(M)いつだってそうだ。
男A:(M)社会は実力主義で弱肉強食。
男B:(M)勝った者には富と名声が与えられ
男B:(M)負けた者には何にも残らない。
男B:(M)深い深い下水道へ落とされ閉じ込められる。
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0:(水滴の落ちる音)
男A:暗い。暗い。暗い。息苦しい。
0:
男A:(M)こんな結末、誰が望んだ?
男A:(M)お前か?違うだろ
男A:(M)こんなはずじゃなかったよな?
男A:(M)もっとできたはずだろ
男A:(M)なぁ!?
男B:(M)悔しいか?そうだよなぁ
男B:(M)だったら解放しろ
男B:(M)その痛み、恨み、憎しみ、全て!
男B:(M)己を解放し、本能のままに吠えろ
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男A:うおおおおおおおおお!!!!!
0:
男B:うるせぇ!!静かにできねぇのかクソ犬!
男A:…聞こえたんだよ
男B:あ?
男A:俺に問いかける声だ
男A:お前はこのままでいいのかと。もっとできたはずじゃなかったのかと。
男A:だから吠えた
男B:はぁ、とうとうイカれちまったか(遠い目)
男A:まだまともだ
男B:静まりかえったままだぜ。お前がキャンキャン吠えるまではな。
男A:…。
男B:当分誰も声なんか発してねぇし、そもそも発そうなんか思わねぇよ。だいたい息してんのかもわかんねぇし(横に転がっている骸骨を蹴り飛ばす)
男A:確かに聞こえたんだ、己を解放しろと。自分でも分かっている。このままでいいはずがない…
男B:はいはい、余計な体力使いたくねぇから大人しくしてろよな
男A:俺はまだやれた!!!
男B:だからうるせぇっての!!!
男A:絶対八百長使ったに決まってる!じゃなきゃこの俺があんな青二才に負けるわけねぇからな!!!
男B:プライドばかり高くしやがって
男A:早くここから抜け出して、あいつの顔をぶん殴ってやらないと気がすまねぇ!!!
男B:いい加減現実見ろよ!てめぇは負けたんだよ!!だからここにいんだろうが!!
男A:(殴る)
男B:…っ!何すんだてめぇ!!
男A:もう一遍言ってみろ、今度は殺す
男B:負けたやつの脅しなんか怖くねぇよ
男A:あああ…!!!
男B:感情に支配されやがって!
男A:くそがあああ!!!!!
男B:だがちょうどいい、俺もむしゃくしゃしてきたところでな(殴る)
男A:…っ!!
男B:こんな場所に何日も閉じ込められたらそりゃ気も狂うさ。だが、てめぇのそういうとこが最高に負け犬だってんだよ!!!
男B:(殴る)
男B:一生下水道がお似合いだぜ!?あははははは
0:殴り合いの喧嘩が始まる
0:(殴る)
0:(殴る)
0:(殴る)
0:疲れて、仰向けの二人
男A:…あー、腹がすいた。
男B:それについては同意見だ
男A:腕なら食えるよな
男B:正気か!?
男A:限界なんだ。とりあえず腹を満たせるものがほしい。
男B:だからってお前
男A:腕が旨そうに見える
男B:ヘン、ご勝手に
0:(男A、男Bにつかみかかる)
男B:おい、やめろ!誰が俺の腕を食っていいと言った!
男A:お前の腕の方が旨そうだ。俺は負け犬だからな。腕骨しゃぶらせてもらうぜ
0:(抵抗→頬をはたく)
男B:どんだけ落ちぶれても、人だけはやめるな!!
男A:生きるか死ぬかの状況で、んなもん関係あるかよ!
男B:人肉なんか食えたもんじゃねぇって!!
男A:ちっ、まだ理性があんのかよ。とっくに腹へってるくせに
男B:今は通り越して、何も食べたくない気分だ。
男B:空気が悪い。食欲もない。
男A:強がんなよ。今すぐ腹一杯食いてぇだろ…??
男B:うるせぇ
男A:目の前に旨そうな肉があるぞ?ほら、この腕食いたくねぇか…?しゃぶりつきてぇだろ
0:Aの腹がなる
男A:ガハハハハハ、体は正直だな
男B:うるせぇ!
男A:なぁ、勝負しようぜ
男B:あぁ?
男A:互いにあと半日も持たない命だろ。簡単だ、負けたもん同士戦って、勝ったやつが生き延びんだよ
男B:断る!俺はもう勝負なんか…
男A:逃げるのか
男B:…あぁ?
男A:逃げるならお前の負けだ。大人しく肉をよこせ
男B:…っ!!
男A:ああああああーーーー!!!
男B:この化け犬がっ!!
男A:負けっぱなしの人生なんかごめんだ!!
男B:俺はそれでいい
男A:んだと!?
男B:俺は自ら負けを選んだ
男A:何言ってんだ
男B:俺が戦った相手は親友だった
男B:あいつを勝たせるために、俺はわざと手を抜いたんだ
男A:ふざけやがって!!
男B:やつには家族がいた。賞金を手にして帰る場所があったんだよ。俺にはなんもねぇから、勝ちを譲ってやろうと…
男A:バカ野郎!変なマネしやがって!!!
男B:そうだな。俺はとんだバカ野郎だよ。
男A:どんな相手でも全力で戦う。それが男と男の真剣勝負だろ!!てめぇのしたそれは優しさでも何でもない。ただの自己満だ。
男B:そうかもな。お前の言う通りだよ。
男A:だから手だけは抜くな。もっと自分を大切にしろ
男B:お前…
男A:ま、今回は俺が相手だからいらねぇ心配だったな。ほら、全力で来いよ
男B:ははは、お前はもう最高の友だよ
男A:俺の前で卑怯なことしたら許さねぇからな
男B:当たり前だ
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男A:(M)こんな結末、誰が望んだ?
男A:(M)お前たちはこんなもんじゃないだろ
男A:(M)もっとできたはずだろ
男A:(M)なぁ!?
男B:(M)悔しいか?そうだよなぁ
男B:(M)だったら解放しろ
男B:(M)その痛み、恨み、憎しみ、全て!
男B:(M)己を解放し、本能のままに吠えろ
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男A:うおおおおおおおおお!!!!!
男B:うおおおおおおおおお!!!!!
男B:…俺にも聞こえた
男A:あぁ
男B:自問自答のようで、でも確かに自分ではない誰かの声だ
男B:今すぐこの痛みを、行き場のない苦しみを、晴らしてしまいたい
男B:そうしないとおかしくなってしまう
男A:あぁ
男B:勝ちたい。
男A:泣きながら言うなよ
男B:うるせぇ
男A:その涙は拳に込めろ。俺が全力で受け止めてやる
男B:ヘン、こっちのセリフだ
男A:勝って、これからは悔いの残らない人生を生きていこうぜ
男B:お互いにな