台本概要

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タイトル 下水道から
作者名 うどんマン  (@hello_udon_don)
ジャンル その他
演者人数 2人用台本(男2)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 下水道から聞こえてくる声。
敗者たちの声。

その男たちは争っていた。

#感情表現 #喧嘩 #暴力

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
男A 48 勝負には全力で取り組む男。白黒ハッキリしているが感情に支配されやすい
男B 47 自分の勝利よりも友人を優先させた男。言動は荒いが理性的
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
男A:(M)男と男の真剣勝負。 男A:(M)いつだってそうだ。 男A:(M)社会は実力主義で弱肉強食。 男B:(M)勝った者には富と名声が与えられ 男B:(M)負けた者には何にも残らない。 男B:(M)深い深い下水道へ落とされ閉じ込められる。 0: 0:(水滴の落ちる音) 男A:暗い。暗い。暗い。息苦しい。 0: 男A:(M)こんな結末、誰が望んだ? 男A:(M)お前か?違うだろ 男A:(M)こんなはずじゃなかったよな? 男A:(M)もっとできたはずだろ 男A:(M)なぁ!? 男B:(M)悔しいか?そうだよなぁ 男B:(M)だったら解放しろ 男B:(M)その痛み、恨み、憎しみ、全て! 男B:(M)己を解放し、本能のままに吠えろ 0: 男A:うおおおおおおおおお!!!!! 0: 男B:うるせぇ!!静かにできねぇのかクソ犬! 男A:…聞こえたんだよ 男B:あ? 男A:俺に問いかける声だ 男A:お前はこのままでいいのかと。もっとできたはずじゃなかったのかと。 男A:だから吠えた 男B:はぁ、とうとうイカれちまったか(遠い目) 男A:まだまともだ 男B:静まりかえったままだぜ。お前がキャンキャン吠えるまではな。 男A:…。 男B:当分誰も声なんか発してねぇし、そもそも発そうなんか思わねぇよ。だいたい息してんのかもわかんねぇし(横に転がっている骸骨を蹴り飛ばす) 男A:確かに聞こえたんだ、己を解放しろと。自分でも分かっている。このままでいいはずがない… 男B:はいはい、余計な体力使いたくねぇから大人しくしてろよな 男A:俺はまだやれた!!! 男B:だからうるせぇっての!!! 男A:絶対八百長使ったに決まってる!じゃなきゃこの俺があんな青二才に負けるわけねぇからな!!! 男B:プライドばかり高くしやがって 男A:早くここから抜け出して、あいつの顔をぶん殴ってやらないと気がすまねぇ!!! 男B:いい加減現実見ろよ!てめぇは負けたんだよ!!だからここにいんだろうが!! 男A:(殴る) 男B:…っ!何すんだてめぇ!! 男A:もう一遍言ってみろ、今度は殺す 男B:負けたやつの脅しなんか怖くねぇよ 男A:あああ…!!! 男B:感情に支配されやがって! 男A:くそがあああ!!!!! 男B:だがちょうどいい、俺もむしゃくしゃしてきたところでな(殴る) 男A:…っ!! 男B:こんな場所に何日も閉じ込められたらそりゃ気も狂うさ。だが、てめぇのそういうとこが最高に負け犬だってんだよ!!! 男B:(殴る) 男B:一生下水道がお似合いだぜ!?あははははは 0:殴り合いの喧嘩が始まる 0:(殴る) 0:(殴る) 0:(殴る) 0:疲れて、仰向けの二人 男A:…あー、腹がすいた。 男B:それについては同意見だ 男A:腕なら食えるよな 男B:正気か!? 男A:限界なんだ。とりあえず腹を満たせるものがほしい。 男B:だからってお前 男A:腕が旨そうに見える 男B:ヘン、ご勝手に 0:(男A、男Bにつかみかかる) 男B:おい、やめろ!誰が俺の腕を食っていいと言った! 男A:お前の腕の方が旨そうだ。俺は負け犬だからな。腕骨しゃぶらせてもらうぜ 0:(抵抗→頬をはたく) 男B:どんだけ落ちぶれても、人だけはやめるな!! 男A:生きるか死ぬかの状況で、んなもん関係あるかよ! 男B:人肉なんか食えたもんじゃねぇって!! 男A:ちっ、まだ理性があんのかよ。とっくに腹へってるくせに 男B:今は通り越して、何も食べたくない気分だ。 男B:空気が悪い。食欲もない。 男A:強がんなよ。今すぐ腹一杯食いてぇだろ…?? 男B:うるせぇ 男A:目の前に旨そうな肉があるぞ?ほら、この腕食いたくねぇか…?しゃぶりつきてぇだろ 0:Aの腹がなる 男A:ガハハハハハ、体は正直だな 男B:うるせぇ! 男A:なぁ、勝負しようぜ 男B:あぁ? 男A:互いにあと半日も持たない命だろ。簡単だ、負けたもん同士戦って、勝ったやつが生き延びんだよ 男B:断る!俺はもう勝負なんか… 男A:逃げるのか 男B:…あぁ? 男A:逃げるならお前の負けだ。大人しく肉をよこせ 男B:…っ!! 男A:ああああああーーーー!!! 男B:この化け犬がっ!! 男A:負けっぱなしの人生なんかごめんだ!! 男B:俺はそれでいい 男A:んだと!? 男B:俺は自ら負けを選んだ 男A:何言ってんだ 男B:俺が戦った相手は親友だった 男B:あいつを勝たせるために、俺はわざと手を抜いたんだ 男A:ふざけやがって!! 男B:やつには家族がいた。賞金を手にして帰る場所があったんだよ。俺にはなんもねぇから、勝ちを譲ってやろうと… 男A:バカ野郎!変なマネしやがって!!! 男B:そうだな。俺はとんだバカ野郎だよ。 男A:どんな相手でも全力で戦う。それが男と男の真剣勝負だろ!!てめぇのしたそれは優しさでも何でもない。ただの自己満だ。 男B:そうかもな。お前の言う通りだよ。 男A:だから手だけは抜くな。もっと自分を大切にしろ 男B:お前… 男A:ま、今回は俺が相手だからいらねぇ心配だったな。ほら、全力で来いよ 男B:ははは、お前はもう最高の友だよ 男A:俺の前で卑怯なことしたら許さねぇからな 男B:当たり前だ 0: 男A:(M)こんな結末、誰が望んだ? 男A:(M)お前たちはこんなもんじゃないだろ 男A:(M)もっとできたはずだろ 男A:(M)なぁ!? 男B:(M)悔しいか?そうだよなぁ 男B:(M)だったら解放しろ 男B:(M)その痛み、恨み、憎しみ、全て! 男B:(M)己を解放し、本能のままに吠えろ 0: 男A:うおおおおおおおおお!!!!! 男B:うおおおおおおおおお!!!!! 男B:…俺にも聞こえた 男A:あぁ 男B:自問自答のようで、でも確かに自分ではない誰かの声だ 男B:今すぐこの痛みを、行き場のない苦しみを、晴らしてしまいたい 男B:そうしないとおかしくなってしまう 男A:あぁ 男B:勝ちたい。 男A:泣きながら言うなよ 男B:うるせぇ 男A:その涙は拳に込めろ。俺が全力で受け止めてやる 男B:ヘン、こっちのセリフだ 男A:勝って、これからは悔いの残らない人生を生きていこうぜ 男B:お互いにな

男A:(M)男と男の真剣勝負。 男A:(M)いつだってそうだ。 男A:(M)社会は実力主義で弱肉強食。 男B:(M)勝った者には富と名声が与えられ 男B:(M)負けた者には何にも残らない。 男B:(M)深い深い下水道へ落とされ閉じ込められる。 0: 0:(水滴の落ちる音) 男A:暗い。暗い。暗い。息苦しい。 0: 男A:(M)こんな結末、誰が望んだ? 男A:(M)お前か?違うだろ 男A:(M)こんなはずじゃなかったよな? 男A:(M)もっとできたはずだろ 男A:(M)なぁ!? 男B:(M)悔しいか?そうだよなぁ 男B:(M)だったら解放しろ 男B:(M)その痛み、恨み、憎しみ、全て! 男B:(M)己を解放し、本能のままに吠えろ 0: 男A:うおおおおおおおおお!!!!! 0: 男B:うるせぇ!!静かにできねぇのかクソ犬! 男A:…聞こえたんだよ 男B:あ? 男A:俺に問いかける声だ 男A:お前はこのままでいいのかと。もっとできたはずじゃなかったのかと。 男A:だから吠えた 男B:はぁ、とうとうイカれちまったか(遠い目) 男A:まだまともだ 男B:静まりかえったままだぜ。お前がキャンキャン吠えるまではな。 男A:…。 男B:当分誰も声なんか発してねぇし、そもそも発そうなんか思わねぇよ。だいたい息してんのかもわかんねぇし(横に転がっている骸骨を蹴り飛ばす) 男A:確かに聞こえたんだ、己を解放しろと。自分でも分かっている。このままでいいはずがない… 男B:はいはい、余計な体力使いたくねぇから大人しくしてろよな 男A:俺はまだやれた!!! 男B:だからうるせぇっての!!! 男A:絶対八百長使ったに決まってる!じゃなきゃこの俺があんな青二才に負けるわけねぇからな!!! 男B:プライドばかり高くしやがって 男A:早くここから抜け出して、あいつの顔をぶん殴ってやらないと気がすまねぇ!!! 男B:いい加減現実見ろよ!てめぇは負けたんだよ!!だからここにいんだろうが!! 男A:(殴る) 男B:…っ!何すんだてめぇ!! 男A:もう一遍言ってみろ、今度は殺す 男B:負けたやつの脅しなんか怖くねぇよ 男A:あああ…!!! 男B:感情に支配されやがって! 男A:くそがあああ!!!!! 男B:だがちょうどいい、俺もむしゃくしゃしてきたところでな(殴る) 男A:…っ!! 男B:こんな場所に何日も閉じ込められたらそりゃ気も狂うさ。だが、てめぇのそういうとこが最高に負け犬だってんだよ!!! 男B:(殴る) 男B:一生下水道がお似合いだぜ!?あははははは 0:殴り合いの喧嘩が始まる 0:(殴る) 0:(殴る) 0:(殴る) 0:疲れて、仰向けの二人 男A:…あー、腹がすいた。 男B:それについては同意見だ 男A:腕なら食えるよな 男B:正気か!? 男A:限界なんだ。とりあえず腹を満たせるものがほしい。 男B:だからってお前 男A:腕が旨そうに見える 男B:ヘン、ご勝手に 0:(男A、男Bにつかみかかる) 男B:おい、やめろ!誰が俺の腕を食っていいと言った! 男A:お前の腕の方が旨そうだ。俺は負け犬だからな。腕骨しゃぶらせてもらうぜ 0:(抵抗→頬をはたく) 男B:どんだけ落ちぶれても、人だけはやめるな!! 男A:生きるか死ぬかの状況で、んなもん関係あるかよ! 男B:人肉なんか食えたもんじゃねぇって!! 男A:ちっ、まだ理性があんのかよ。とっくに腹へってるくせに 男B:今は通り越して、何も食べたくない気分だ。 男B:空気が悪い。食欲もない。 男A:強がんなよ。今すぐ腹一杯食いてぇだろ…?? 男B:うるせぇ 男A:目の前に旨そうな肉があるぞ?ほら、この腕食いたくねぇか…?しゃぶりつきてぇだろ 0:Aの腹がなる 男A:ガハハハハハ、体は正直だな 男B:うるせぇ! 男A:なぁ、勝負しようぜ 男B:あぁ? 男A:互いにあと半日も持たない命だろ。簡単だ、負けたもん同士戦って、勝ったやつが生き延びんだよ 男B:断る!俺はもう勝負なんか… 男A:逃げるのか 男B:…あぁ? 男A:逃げるならお前の負けだ。大人しく肉をよこせ 男B:…っ!! 男A:ああああああーーーー!!! 男B:この化け犬がっ!! 男A:負けっぱなしの人生なんかごめんだ!! 男B:俺はそれでいい 男A:んだと!? 男B:俺は自ら負けを選んだ 男A:何言ってんだ 男B:俺が戦った相手は親友だった 男B:あいつを勝たせるために、俺はわざと手を抜いたんだ 男A:ふざけやがって!! 男B:やつには家族がいた。賞金を手にして帰る場所があったんだよ。俺にはなんもねぇから、勝ちを譲ってやろうと… 男A:バカ野郎!変なマネしやがって!!! 男B:そうだな。俺はとんだバカ野郎だよ。 男A:どんな相手でも全力で戦う。それが男と男の真剣勝負だろ!!てめぇのしたそれは優しさでも何でもない。ただの自己満だ。 男B:そうかもな。お前の言う通りだよ。 男A:だから手だけは抜くな。もっと自分を大切にしろ 男B:お前… 男A:ま、今回は俺が相手だからいらねぇ心配だったな。ほら、全力で来いよ 男B:ははは、お前はもう最高の友だよ 男A:俺の前で卑怯なことしたら許さねぇからな 男B:当たり前だ 0: 男A:(M)こんな結末、誰が望んだ? 男A:(M)お前たちはこんなもんじゃないだろ 男A:(M)もっとできたはずだろ 男A:(M)なぁ!? 男B:(M)悔しいか?そうだよなぁ 男B:(M)だったら解放しろ 男B:(M)その痛み、恨み、憎しみ、全て! 男B:(M)己を解放し、本能のままに吠えろ 0: 男A:うおおおおおおおおお!!!!! 男B:うおおおおおおおおお!!!!! 男B:…俺にも聞こえた 男A:あぁ 男B:自問自答のようで、でも確かに自分ではない誰かの声だ 男B:今すぐこの痛みを、行き場のない苦しみを、晴らしてしまいたい 男B:そうしないとおかしくなってしまう 男A:あぁ 男B:勝ちたい。 男A:泣きながら言うなよ 男B:うるせぇ 男A:その涙は拳に込めろ。俺が全力で受け止めてやる 男B:ヘン、こっちのセリフだ 男A:勝って、これからは悔いの残らない人生を生きていこうぜ 男B:お互いにな