台本概要
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タイトル | あなたのお悩み聞かせてください |
---|---|
作者名 | はくめい |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 2人用台本(不問2) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
今日も私は深夜に相談枠を開く 生きづらい世の中で、少しでも私の配信が誰かの支えになれますように 今回のお悩み 『どうしてあの子にはできて、自分には出来ないんだろう…頑張れないんだろう。そう、なんでも人と比べてしまう自分が嫌なんです』 331 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
配信者 | 不問 | 27 | 毎日深夜1時に相談枠を開いている |
相談者 | 不問 | 21 | 高校3年生 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
配信者:今日もいつものように配信のタイトルを入力し
配信者:ジャンルを『相談枠』に設定する
0:
配信者:時刻は深夜1時
配信者:私は今日も配信を始める
0:
配信者:生きづらい世の中で、少しでも私の配信が誰かの支えになれますように
0:
配信者:今日も配信を始めて10分が経った頃、綺麗な空のアイコンをした方が私のコラボに上がった
0:
相談者:「はじめまして。○○と申します」
配信者:「○○さん。初めまして」
相談者:「初見なのに。いきなりごめんなさい。どうしても辛くて。誰かに話を聞いてほしくて」
配信者:「○○さん。私でよければ、お話を聞かせてください」
相談者:「ありがとうございます」
0:ゆっくりと話し始める
相談者:「わたし…今高校三年生で、受験のために毎日勉強を頑張っているんですけど…その…思うように結果が出なくて。それで、もっと頑張らなきゃっておもって勉強をしようと机に向かうんですけど、…全然集中できないんです。周りのみんなは頑張れてるのに、どうして私は頑張れないんだろうって…そう考えたらどんどん自分が嫌になってきちゃって…」
配信者:「そうだったんですね」
相談者:「昔からそうでした。私は、何をやっても人並みか…それ以下で。勉強も、部活でやっていたバレーも、習い事のピアノも…全部…そうでした」
配信者:「○○さん。そのお気持ち、とてもよく分かります。人と比べると、どんどん自分が嫌になってきてしまいますよね。なんで私はこんなにダメなんだろうって」
相談者:「そうなんです…。この前、同じ大学を志望している友達が、一緒に頑張ろうって言ってくれたんです。でも…そんな友達の言葉すら…嫌味のように聞こえてしまって。その子は私よりも模試の成績もよくて、いつも前向きに勉強を頑張ってて。毎回ちゃんと結果も出してて…。なんで私はこの子のようになれないんだろうって…頑張れないんだろうって。そう考えたらもうどんどん辛くなってきちゃって。私…どうすればいいんでしょうか」
配信者:「そうですね。難しいことだとは思いますが、まずは、自分と他人を比べないことです」
相談者:「…そうですよね…自分でもわかってるんです。比べちゃダメだって。でも…そうしないようにしようとしても、つい不安で、人と比べてしまうんです」
配信者:「○○さん。私もそうでした。人と比べては、自分には才能がないんだなと、良く落ち込んでいました。だから、私は比べる対象を変えたんです」
相談者:「比べる対象を…変えた?」
配信者:「そうです。他人と自分を比べるのではなく、過去の自分と今の自分を比べるようにしたんです」
相談者:「過去の自分と今の自分…」
配信者:「はい。そもそも他人と自分なんて比較できるものじゃないんです。その人の生まれた環境から、性格、これまでに経験してきたこと、得意なことや苦手なこと、何もかも違うんですから。比べたって意味がないんです。大切なのは、過去の自分からどれだけ成長できたかなんです」
相談者:「…どれだけ成長できたか」
配信者:「思い浮かべてみてください。1年前の自分と今の自分、比べてみてどうですか」
0:すこし悩む。しばらくして話し出す
相談者:「去年の自分は…まだ進路とかについてちゃんと考えられてなくて。勉強も全然していませんでした。でも今の自分は…将来の夢もちゃんと明確になって目標もできました…勉強も、参考書を買って自分なりに頑張って…取り組んでいると思います」
配信者:「そうなんですね」
相談者:「成績も、周りの子達よりは…良くないですけど…。その…去年英語の成績が2だったんですけど、今年は4をとることができたんです。あと、得意だった数学だけは、5をキープできています」
配信者:「すごいじゃないですか。○○さんは、この一年、本当に頑張ってこられたんですね」
相談者:「そんなことないです。受験生なので当り前です」
配信者:「そんなことないですよ。受験生だからってみんなできている訳じゃないんです。これを当たり前と思えているということは、○○さんが、ちゃんと努力してきたということです」
相談者:「…」
0:
相談者:「…わたしも…ちゃんと…頑張れていたんでしょうか」
配信者:「はい。わたしは、そう思いますよ」
相談者:「そっか…」
配信者:「周りと比べると、自分ができてないところにばかり見えてしまって、今まで自分が頑張ってきたことや、自分の良い変化に気づけなくなってしまいます」
相談者:「頑張ってきたこと…」
配信者:「○○さん。大切なことは、自分の良い変化に気づいて、ちゃんと自分を褒めてあげることですよ」
相談者:「褒めて…あげること」
配信者:「はい。そうです」
相談者:「そんなこと…考えたこともありませんでした。でも…昨年から今日までの一年間で…自分なりに頑張ってこれていたんだと思うと、受験まであと残り半年ですが、なんだか…頑張れる気がしました」
配信者:「良かったです。受験、応援しています」
相談者:「○○さんに話を聞いてもらえてよかったです」
配信者:「○○さん。またいつでも来てください。私は○○さんのこと、いつでもお待ちしています。どうか無理だけはしないようにしてくださいね」
相談者:「はい。ありがとうございました。失礼します」
0:
配信者:それから○○さんはたまに配信に来ては、今日はこんなことを頑張れたと、話を聞かせてくれた
0:
配信者:この出来事から半年後の午前10時。私の所にとあるDMが届いた
配信者:『無事に志望校に受かることができました。ありがとうございました』と
0:
配信者:人と比べてしまうのは人間の心理として自然なこと
配信者:人と比べることで、自分の成長に繋がることもあります
配信者:ただ…どうか、人と比べて、自分なんて…と、自信を無くさないでほしいのです
配信者:あなたには、あなたの良さがあります
配信者:自分の良さというのは自分では気づきにくいものです
配信者:だからこそ、ちゃんと自分と向き合って、その良さにあなた自身が気づいてあげてください
配信者:そしてその良さを否定しないで、ときに褒めてあげてください
配信者:頑張っている自分を、あなた自身が、まずは認めてあげてくださいね
0:
配信者:今日も私は配信を始める。生きづらい世の中で、少しでも私の配信が誰かの支えになれますように
0:
配信者:「私でよろしければ、あなたのお悩み聞かせてくれますか?」
配信者:今日もいつものように配信のタイトルを入力し
配信者:ジャンルを『相談枠』に設定する
0:
配信者:時刻は深夜1時
配信者:私は今日も配信を始める
0:
配信者:生きづらい世の中で、少しでも私の配信が誰かの支えになれますように
0:
配信者:今日も配信を始めて10分が経った頃、綺麗な空のアイコンをした方が私のコラボに上がった
0:
相談者:「はじめまして。○○と申します」
配信者:「○○さん。初めまして」
相談者:「初見なのに。いきなりごめんなさい。どうしても辛くて。誰かに話を聞いてほしくて」
配信者:「○○さん。私でよければ、お話を聞かせてください」
相談者:「ありがとうございます」
0:ゆっくりと話し始める
相談者:「わたし…今高校三年生で、受験のために毎日勉強を頑張っているんですけど…その…思うように結果が出なくて。それで、もっと頑張らなきゃっておもって勉強をしようと机に向かうんですけど、…全然集中できないんです。周りのみんなは頑張れてるのに、どうして私は頑張れないんだろうって…そう考えたらどんどん自分が嫌になってきちゃって…」
配信者:「そうだったんですね」
相談者:「昔からそうでした。私は、何をやっても人並みか…それ以下で。勉強も、部活でやっていたバレーも、習い事のピアノも…全部…そうでした」
配信者:「○○さん。そのお気持ち、とてもよく分かります。人と比べると、どんどん自分が嫌になってきてしまいますよね。なんで私はこんなにダメなんだろうって」
相談者:「そうなんです…。この前、同じ大学を志望している友達が、一緒に頑張ろうって言ってくれたんです。でも…そんな友達の言葉すら…嫌味のように聞こえてしまって。その子は私よりも模試の成績もよくて、いつも前向きに勉強を頑張ってて。毎回ちゃんと結果も出してて…。なんで私はこの子のようになれないんだろうって…頑張れないんだろうって。そう考えたらもうどんどん辛くなってきちゃって。私…どうすればいいんでしょうか」
配信者:「そうですね。難しいことだとは思いますが、まずは、自分と他人を比べないことです」
相談者:「…そうですよね…自分でもわかってるんです。比べちゃダメだって。でも…そうしないようにしようとしても、つい不安で、人と比べてしまうんです」
配信者:「○○さん。私もそうでした。人と比べては、自分には才能がないんだなと、良く落ち込んでいました。だから、私は比べる対象を変えたんです」
相談者:「比べる対象を…変えた?」
配信者:「そうです。他人と自分を比べるのではなく、過去の自分と今の自分を比べるようにしたんです」
相談者:「過去の自分と今の自分…」
配信者:「はい。そもそも他人と自分なんて比較できるものじゃないんです。その人の生まれた環境から、性格、これまでに経験してきたこと、得意なことや苦手なこと、何もかも違うんですから。比べたって意味がないんです。大切なのは、過去の自分からどれだけ成長できたかなんです」
相談者:「…どれだけ成長できたか」
配信者:「思い浮かべてみてください。1年前の自分と今の自分、比べてみてどうですか」
0:すこし悩む。しばらくして話し出す
相談者:「去年の自分は…まだ進路とかについてちゃんと考えられてなくて。勉強も全然していませんでした。でも今の自分は…将来の夢もちゃんと明確になって目標もできました…勉強も、参考書を買って自分なりに頑張って…取り組んでいると思います」
配信者:「そうなんですね」
相談者:「成績も、周りの子達よりは…良くないですけど…。その…去年英語の成績が2だったんですけど、今年は4をとることができたんです。あと、得意だった数学だけは、5をキープできています」
配信者:「すごいじゃないですか。○○さんは、この一年、本当に頑張ってこられたんですね」
相談者:「そんなことないです。受験生なので当り前です」
配信者:「そんなことないですよ。受験生だからってみんなできている訳じゃないんです。これを当たり前と思えているということは、○○さんが、ちゃんと努力してきたということです」
相談者:「…」
0:
相談者:「…わたしも…ちゃんと…頑張れていたんでしょうか」
配信者:「はい。わたしは、そう思いますよ」
相談者:「そっか…」
配信者:「周りと比べると、自分ができてないところにばかり見えてしまって、今まで自分が頑張ってきたことや、自分の良い変化に気づけなくなってしまいます」
相談者:「頑張ってきたこと…」
配信者:「○○さん。大切なことは、自分の良い変化に気づいて、ちゃんと自分を褒めてあげることですよ」
相談者:「褒めて…あげること」
配信者:「はい。そうです」
相談者:「そんなこと…考えたこともありませんでした。でも…昨年から今日までの一年間で…自分なりに頑張ってこれていたんだと思うと、受験まであと残り半年ですが、なんだか…頑張れる気がしました」
配信者:「良かったです。受験、応援しています」
相談者:「○○さんに話を聞いてもらえてよかったです」
配信者:「○○さん。またいつでも来てください。私は○○さんのこと、いつでもお待ちしています。どうか無理だけはしないようにしてくださいね」
相談者:「はい。ありがとうございました。失礼します」
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配信者:それから○○さんはたまに配信に来ては、今日はこんなことを頑張れたと、話を聞かせてくれた
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配信者:この出来事から半年後の午前10時。私の所にとあるDMが届いた
配信者:『無事に志望校に受かることができました。ありがとうございました』と
0:
配信者:人と比べてしまうのは人間の心理として自然なこと
配信者:人と比べることで、自分の成長に繋がることもあります
配信者:ただ…どうか、人と比べて、自分なんて…と、自信を無くさないでほしいのです
配信者:あなたには、あなたの良さがあります
配信者:自分の良さというのは自分では気づきにくいものです
配信者:だからこそ、ちゃんと自分と向き合って、その良さにあなた自身が気づいてあげてください
配信者:そしてその良さを否定しないで、ときに褒めてあげてください
配信者:頑張っている自分を、あなた自身が、まずは認めてあげてくださいね
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配信者:今日も私は配信を始める。生きづらい世の中で、少しでも私の配信が誰かの支えになれますように
0:
配信者:「私でよろしければ、あなたのお悩み聞かせてくれますか?」