台本概要

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タイトル 妄想のフニャーレン
作者名 ハスキ  (@e8E3z1ze9Yecxs2)
ジャンル ファンタジー
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 某人気アニメが好きでネタに使わせて貰った作品。ある日男は推しアニメを見ていたらチャイムの音が聞こえ出てみるとそこには白髪耳長エルフ少女が立っており男の事を勇者だと言ってきた。果たして魔王討伐の旅に出ないといけないのか!?
男女不問。アドリブ大歓迎!

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
69 主人公の男。大学生で一人暮らし。アニメ好きで今一押しのエルフが主人公のアニメを推しまくっているオタク男子。
フニャーレン 68 白髪、耳長で魔法使いの格好した少女。どうやら魔王討伐の旅の途中らしい。常に眠そうにふにゃふにゃしている。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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男:いやー、エルフ少女最高だったな~今季の覇権アニメ間違い無しの推しアニメだな。 フニャーレン:ピンポーン 男:いやー現実にあんな可愛い子居たら絶対好きになるだろうな~ フニャーレン:ピンポーン 男:でもその場合は勇者ロンメルとライバルになっちゃうか~ フニャーレン:ピンポーンピンポーンピンポーン 男:うるさーい!誰だよ一体!?人が推しアニメの余韻に浸ってるところを⋯はい!何ですか!? フニャーレン:はー、やっと開けたか。どれだけ待たす気? 男:えっ!白い髪⋯長い耳⋯まさか、エルフ!? フニャーレン:ちょっとロンメル、驚いてないで早く私を中に入れてくれる?立ったままだと足が疲れちゃうんだけど。 男:ロンメルって⋯その名前を知ってるって事は君はフ、フニャーレンなの!? フニャーレン:何当たり前の事言ってるの。記憶喪失にでもなったの? 男:え~、僕の方がおかしいの?でも、僕ロンメルじゃないよ? フニャーレン:何言ってるの。貴方は王様から魔王討伐を命じられた勇者ロンメルでしょ。 男:え⋯まじ!?もしかして僕、忘れてただけで勇者ロンメルだったの!? フニャーレン:そうだって言ってるでしょ。さあ、私の魔法を打ち込まれたくなかったら中に入れて。 男:あ、ああ、まだいまいち状況が飲み込めてないけど⋯悪かったね、まあ汚い部屋だけど上がってよ。 :間 フニャーレン:はー疲れた。 男:あのー⋯僕のベットでくつろいでる所悪んだけど、ちょっと聞いていい? フニャーレン:ん~何~? 男:あ、ふにゃっとした顔可愛い⋯って、違う!ええと、僕が勇者で君がエルフで、俺たち勇者パーティーなんだよね? フニャーレン:だから、何回言わすの?そんなの決まってるでしょ。 男:だったら、パーティーメンバーの生臭坊主や不死身ドワーフはどこにいるのかなって⋯。 フニャーレン:んー、多分一人は酒場でもう一人は筋トレしてんじゃない? 男:なるほど⋯確かにそれっぽいイメージだな。 フニャーレン:ベットがふかふかだぁ~ 男:あー⋯ふにゃふにゃしてるのめっちゃ癒される~。じゃなかった!ちょっと、まだ聞きたい事があるんだよ! フニャーレン:もう、何が聞きたいの? 男:いや、僕たち魔王を討伐しないといけないんだよね⋯? フニャーレン:そりゃそうでしょ、勇者パーティーなんだから。 男:あのね⋯落ち着いて聞いてほしい。 フニャーレン:何、そんな改まって。 男:僕たち⋯異世界転移してるみたいなんだ! フニャーレン:は⋯?どういう事? 男:だから、ここは異世界なんだよ!東京とかいう別の世界の街にいるんだよ! フニャーレン:ロンメル、さすがに冗談が過ぎるんじゃない? 男:冗談なんかじゃない!ここにはモンスターも居ないし、ましてや討伐しないといけない魔王も居ないんだ! フニャーレン:言われて見たら⋯外は知らない風景だったし⋯森や草原も無いし、何か知らない音が溢れてて変な場所だね。 男:どう、ここが異世界だって信じてもらえた? フニャーレン:⋯うん、とりあえず分かった。 男:でも、どうして急に異世界に⋯。 フニャーレン:多分⋯私達が知らない未知の魔法を使う大魔族が居たのかも。時空を操るやつも居たみたいだし。 男:なんて事だ⋯早く帰還方法を探さないと⋯ フニャーレン:ん?何、私の顔に何かついてる? 男:いや、君の顔、どこかで見たような⋯ フニャーレン:そりゃ一緒にずっと旅してるんだから当たり前でしょ。 男:それは、そうか⋯。でもなにかおかしくない? フニャーレン:異世界に居るんだからおかしい事だらけでしょ? 男:いや、知らない異世界に転移したってのに⋯なんで僕はこの世界の知識があるんだ? フニャーレン:それは変だね。もしかしたら⋯大魔族の策略かも。 男:策略⋯? フニャーレン:異世界に飛ばしてその場所の人間の記憶を刷り込ませる事で勇者の記憶を消して魔王討伐を阻止しようとしたのかも。 男:な、なるほど⋯そう考えると全ての辻褄が合ってくるね。 フニャーレン:⋯ま、そうだとしても今は何も出来そうにないけどね。 男:え?何も出来ない? フニャーレン:うん。さっき気がついたんだけど、私魔法を封じられてるみたいなの。⋯んん~~⋯ほら。 男:ふにゃった状態で可愛いポーズしてるだけに見える⋯一生見てられるな。ってそうじゃない!た、大変じゃないかフニャーレン!? フニャーレン:そう、大変だ、でも何も出来ない、こんな時は⋯。 男:こ、こんな時は⋯? フニャーレン:寝よう、おやすみロンメル。 男:あ、ああ、おやすみ⋯って寝るなーー!! フニャーレン:うるさいなー⋯私は眠いんだよ。 男:眠いじゃないよ!こうしてる間にもあっちの世界では人々が魔王の脅威にさらされてるんだぞ!?早く起きるんだ! フニャーレン:んー⋯あと1000年⋯。 男:寿命で死んじゃうわ!エルフの時間感覚で言わないでくれる!? フニャーレン:もう⋯じゃあ起きたくなるような目覚めの言葉を言ってよ。 男:目覚めの言葉⋯って例えばどんな言葉? フニャーレン:もちろん、愛の言葉だよ。 男:あ、愛の言葉!?僕が君に!? フニャーレン:そう、君が私に。 男:で、でも⋯そんな恥ずかしいセリフ⋯ フニャーレン:ほら~早く魔王を討伐して世界を救うんでしょ~? 男:いや、勇者が愛の言葉をフニャーレンに言うシーンなんてあったかなって⋯。 フニャーレン:勇者ロンメルならそうしたよ。 男:はっ!フニャーレンの名台詞!忘れてるだけで言ってたかも⋯? フニャーレン:うん~間違いなく言ってたよ~? 男:く⋯可愛いふにゃった状態でジト目は破壊力が⋯って違う違う、冷静になれ、僕は世界を救うんだ。 フニャーレン:ほらほら。 男:なんかおかしい状況だけど⋯よし、分かった。じゃあ、言うよフニャーレン? フニャーレン:よし、ドンとこい。 男:やりにくいから黙っててくれる? フニャーレン:はーい。 男:おほん⋯フニャーレン、愛してる。 フニャーレン:⋯きゅん。 男:ん?なんだ今の音は? フニャーレン:う~ん⋯むにゃむにゃ⋯ 男:絶対起きてただろ!? フニャーレン:ふにゃふにゃ⋯。 男:く⋯。フニャーレン、世界一、君が好きだ⋯。 フニャーレン:⋯でゅへへぇ~。 男:ん?ちょっと、フニャーレン?さっきから何か変な反応してない? フニャーレン:き、気のせいふにゃふにゃ⋯。 男:絶対起きてるって!全く何時までやる気なん⋯ん?チャイム⋯誰だろ? フニャーレン:っ!やばい⋯。 男:はーい。⋯はい、お待たせしました⋯ああ、お隣のおばさん。 フニャーレン:そろ~り⋯ 男:おい、待て。君はたしか隣りのおばさんの娘さんだよね? フニャーレン:な、なんの事かな~? 男:とぼけても駄目だよ。君のお母さんから全部聞いたよ。コスプレが趣味だって? フニャーレン:フニャ!? 男:しかも⋯好きなキャラになりきって毎日妄想ストーリーで一人遊びしてるって? フニャーレン:うぐ⋯そうです⋯。 男:君とは話した事なかったけど、普段の大人しい雰囲気と全然違うからわからなかったよ。耳とか本物かと思ったよ。 フニャーレン:はい、コスプレ仲間からはハリウッド級の特殊メイクだね、って言われてます。 男:はぁ⋯で、なんでこんな事したの? フニャーレン:ご、ごめんなさい⋯。 男:僕相手だったから良かったけど、一歩間違えたら知らない男の人の部屋に入って襲われてたかもしれないんだよ? フニャーレン:だって⋯同じだったから⋯ 男:同じ⋯? フニャーレン:うん⋯君が私と同じ、推しアニメが好きだったから⋯ 男:え⋯それって⋯ フニャーレン:君が推しアニメ見てるの、聴こえてきたの⋯。 男:ああ⋯このマンション壁薄いから聴こえてたんだ。でも、それだけで? フニャーレン:推しアニメを友達にも広めようとしたんだけど、理解してもらえなくて⋯ 男:⋯。 フニャーレン:推しアニメ好きな人に悪い人は居ないって思って、きっと君なら私を理解してくれるかもって⋯ 男:なるほど。 フニャーレン:⋯ごめんなさい、怒ってるよね⋯? 男:⋯ああ、怒ってるよ。 フニャーレン:っ!⋯うぅ⋯ 男:回りくどい事をした事にね。 フニャーレン:え⋯? 男:同じアニメが好きなら、好きって、素直に面と向かって言って来て欲しかったって事。 フニャーレン:え⋯じゃあ⋯怒ってないの? 男:うん、怒ってないよ。それどころか、好きなアニメについて君ともっと話してみたいと思ってるよ。 フニャーレン:え!ほ、ほんと!? 男:ああ。推しアニメ好きには悪い人は居ないんだろ? フニャーレン:っ!う、うん! 男:これからは堂々と同じ推しアニメ好き同士としてよろしくね。 フニャーレン:うん!これからよろしくお願いします!あっ!あのね⋯一つだけ、お願い聞いてもらってもいいかな⋯? 男:え?うん、いいけど。 フニャーレン:また、勇者パーティーごっこ、してくれる⋯? 男:え!あれか~⋯まだちょっと恥ずかしいんだよな。 フニャーレン:ふにゅ~⋯ 男:く、やっぱり困った顔も可愛い!わ、分かった、やるから! フニャーレン:ほんと!やった~!ありがとう~!よーし、帰ったらずっとやりたかったシーン練習しとこ~。 男:はは⋯これは毎日遊びに来そうだな⋯。 :おわり

男:いやー、エルフ少女最高だったな~今季の覇権アニメ間違い無しの推しアニメだな。 フニャーレン:ピンポーン 男:いやー現実にあんな可愛い子居たら絶対好きになるだろうな~ フニャーレン:ピンポーン 男:でもその場合は勇者ロンメルとライバルになっちゃうか~ フニャーレン:ピンポーンピンポーンピンポーン 男:うるさーい!誰だよ一体!?人が推しアニメの余韻に浸ってるところを⋯はい!何ですか!? フニャーレン:はー、やっと開けたか。どれだけ待たす気? 男:えっ!白い髪⋯長い耳⋯まさか、エルフ!? フニャーレン:ちょっとロンメル、驚いてないで早く私を中に入れてくれる?立ったままだと足が疲れちゃうんだけど。 男:ロンメルって⋯その名前を知ってるって事は君はフ、フニャーレンなの!? フニャーレン:何当たり前の事言ってるの。記憶喪失にでもなったの? 男:え~、僕の方がおかしいの?でも、僕ロンメルじゃないよ? フニャーレン:何言ってるの。貴方は王様から魔王討伐を命じられた勇者ロンメルでしょ。 男:え⋯まじ!?もしかして僕、忘れてただけで勇者ロンメルだったの!? フニャーレン:そうだって言ってるでしょ。さあ、私の魔法を打ち込まれたくなかったら中に入れて。 男:あ、ああ、まだいまいち状況が飲み込めてないけど⋯悪かったね、まあ汚い部屋だけど上がってよ。 :間 フニャーレン:はー疲れた。 男:あのー⋯僕のベットでくつろいでる所悪んだけど、ちょっと聞いていい? フニャーレン:ん~何~? 男:あ、ふにゃっとした顔可愛い⋯って、違う!ええと、僕が勇者で君がエルフで、俺たち勇者パーティーなんだよね? フニャーレン:だから、何回言わすの?そんなの決まってるでしょ。 男:だったら、パーティーメンバーの生臭坊主や不死身ドワーフはどこにいるのかなって⋯。 フニャーレン:んー、多分一人は酒場でもう一人は筋トレしてんじゃない? 男:なるほど⋯確かにそれっぽいイメージだな。 フニャーレン:ベットがふかふかだぁ~ 男:あー⋯ふにゃふにゃしてるのめっちゃ癒される~。じゃなかった!ちょっと、まだ聞きたい事があるんだよ! フニャーレン:もう、何が聞きたいの? 男:いや、僕たち魔王を討伐しないといけないんだよね⋯? フニャーレン:そりゃそうでしょ、勇者パーティーなんだから。 男:あのね⋯落ち着いて聞いてほしい。 フニャーレン:何、そんな改まって。 男:僕たち⋯異世界転移してるみたいなんだ! フニャーレン:は⋯?どういう事? 男:だから、ここは異世界なんだよ!東京とかいう別の世界の街にいるんだよ! フニャーレン:ロンメル、さすがに冗談が過ぎるんじゃない? 男:冗談なんかじゃない!ここにはモンスターも居ないし、ましてや討伐しないといけない魔王も居ないんだ! フニャーレン:言われて見たら⋯外は知らない風景だったし⋯森や草原も無いし、何か知らない音が溢れてて変な場所だね。 男:どう、ここが異世界だって信じてもらえた? フニャーレン:⋯うん、とりあえず分かった。 男:でも、どうして急に異世界に⋯。 フニャーレン:多分⋯私達が知らない未知の魔法を使う大魔族が居たのかも。時空を操るやつも居たみたいだし。 男:なんて事だ⋯早く帰還方法を探さないと⋯ フニャーレン:ん?何、私の顔に何かついてる? 男:いや、君の顔、どこかで見たような⋯ フニャーレン:そりゃ一緒にずっと旅してるんだから当たり前でしょ。 男:それは、そうか⋯。でもなにかおかしくない? フニャーレン:異世界に居るんだからおかしい事だらけでしょ? 男:いや、知らない異世界に転移したってのに⋯なんで僕はこの世界の知識があるんだ? フニャーレン:それは変だね。もしかしたら⋯大魔族の策略かも。 男:策略⋯? フニャーレン:異世界に飛ばしてその場所の人間の記憶を刷り込ませる事で勇者の記憶を消して魔王討伐を阻止しようとしたのかも。 男:な、なるほど⋯そう考えると全ての辻褄が合ってくるね。 フニャーレン:⋯ま、そうだとしても今は何も出来そうにないけどね。 男:え?何も出来ない? フニャーレン:うん。さっき気がついたんだけど、私魔法を封じられてるみたいなの。⋯んん~~⋯ほら。 男:ふにゃった状態で可愛いポーズしてるだけに見える⋯一生見てられるな。ってそうじゃない!た、大変じゃないかフニャーレン!? フニャーレン:そう、大変だ、でも何も出来ない、こんな時は⋯。 男:こ、こんな時は⋯? フニャーレン:寝よう、おやすみロンメル。 男:あ、ああ、おやすみ⋯って寝るなーー!! フニャーレン:うるさいなー⋯私は眠いんだよ。 男:眠いじゃないよ!こうしてる間にもあっちの世界では人々が魔王の脅威にさらされてるんだぞ!?早く起きるんだ! フニャーレン:んー⋯あと1000年⋯。 男:寿命で死んじゃうわ!エルフの時間感覚で言わないでくれる!? フニャーレン:もう⋯じゃあ起きたくなるような目覚めの言葉を言ってよ。 男:目覚めの言葉⋯って例えばどんな言葉? フニャーレン:もちろん、愛の言葉だよ。 男:あ、愛の言葉!?僕が君に!? フニャーレン:そう、君が私に。 男:で、でも⋯そんな恥ずかしいセリフ⋯ フニャーレン:ほら~早く魔王を討伐して世界を救うんでしょ~? 男:いや、勇者が愛の言葉をフニャーレンに言うシーンなんてあったかなって⋯。 フニャーレン:勇者ロンメルならそうしたよ。 男:はっ!フニャーレンの名台詞!忘れてるだけで言ってたかも⋯? フニャーレン:うん~間違いなく言ってたよ~? 男:く⋯可愛いふにゃった状態でジト目は破壊力が⋯って違う違う、冷静になれ、僕は世界を救うんだ。 フニャーレン:ほらほら。 男:なんかおかしい状況だけど⋯よし、分かった。じゃあ、言うよフニャーレン? フニャーレン:よし、ドンとこい。 男:やりにくいから黙っててくれる? フニャーレン:はーい。 男:おほん⋯フニャーレン、愛してる。 フニャーレン:⋯きゅん。 男:ん?なんだ今の音は? フニャーレン:う~ん⋯むにゃむにゃ⋯ 男:絶対起きてただろ!? フニャーレン:ふにゃふにゃ⋯。 男:く⋯。フニャーレン、世界一、君が好きだ⋯。 フニャーレン:⋯でゅへへぇ~。 男:ん?ちょっと、フニャーレン?さっきから何か変な反応してない? フニャーレン:き、気のせいふにゃふにゃ⋯。 男:絶対起きてるって!全く何時までやる気なん⋯ん?チャイム⋯誰だろ? フニャーレン:っ!やばい⋯。 男:はーい。⋯はい、お待たせしました⋯ああ、お隣のおばさん。 フニャーレン:そろ~り⋯ 男:おい、待て。君はたしか隣りのおばさんの娘さんだよね? フニャーレン:な、なんの事かな~? 男:とぼけても駄目だよ。君のお母さんから全部聞いたよ。コスプレが趣味だって? フニャーレン:フニャ!? 男:しかも⋯好きなキャラになりきって毎日妄想ストーリーで一人遊びしてるって? フニャーレン:うぐ⋯そうです⋯。 男:君とは話した事なかったけど、普段の大人しい雰囲気と全然違うからわからなかったよ。耳とか本物かと思ったよ。 フニャーレン:はい、コスプレ仲間からはハリウッド級の特殊メイクだね、って言われてます。 男:はぁ⋯で、なんでこんな事したの? フニャーレン:ご、ごめんなさい⋯。 男:僕相手だったから良かったけど、一歩間違えたら知らない男の人の部屋に入って襲われてたかもしれないんだよ? フニャーレン:だって⋯同じだったから⋯ 男:同じ⋯? フニャーレン:うん⋯君が私と同じ、推しアニメが好きだったから⋯ 男:え⋯それって⋯ フニャーレン:君が推しアニメ見てるの、聴こえてきたの⋯。 男:ああ⋯このマンション壁薄いから聴こえてたんだ。でも、それだけで? フニャーレン:推しアニメを友達にも広めようとしたんだけど、理解してもらえなくて⋯ 男:⋯。 フニャーレン:推しアニメ好きな人に悪い人は居ないって思って、きっと君なら私を理解してくれるかもって⋯ 男:なるほど。 フニャーレン:⋯ごめんなさい、怒ってるよね⋯? 男:⋯ああ、怒ってるよ。 フニャーレン:っ!⋯うぅ⋯ 男:回りくどい事をした事にね。 フニャーレン:え⋯? 男:同じアニメが好きなら、好きって、素直に面と向かって言って来て欲しかったって事。 フニャーレン:え⋯じゃあ⋯怒ってないの? 男:うん、怒ってないよ。それどころか、好きなアニメについて君ともっと話してみたいと思ってるよ。 フニャーレン:え!ほ、ほんと!? 男:ああ。推しアニメ好きには悪い人は居ないんだろ? フニャーレン:っ!う、うん! 男:これからは堂々と同じ推しアニメ好き同士としてよろしくね。 フニャーレン:うん!これからよろしくお願いします!あっ!あのね⋯一つだけ、お願い聞いてもらってもいいかな⋯? 男:え?うん、いいけど。 フニャーレン:また、勇者パーティーごっこ、してくれる⋯? 男:え!あれか~⋯まだちょっと恥ずかしいんだよな。 フニャーレン:ふにゅ~⋯ 男:く、やっぱり困った顔も可愛い!わ、分かった、やるから! フニャーレン:ほんと!やった~!ありがとう~!よーし、帰ったらずっとやりたかったシーン練習しとこ~。 男:はは⋯これは毎日遊びに来そうだな⋯。 :おわり