台本概要

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タイトル 蜂蜜シュガーライフ
作者名 雪狐  (@yukikitsune_vg)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 砂糖たっぷりのシナリオです。甘い雰囲気に包まれたい方向け。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
郁哉 58 ふみや。しっかり者。
佐奈 62 さな。のんびりするのが好き。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
郁哉:郁哉役の方はこちらを選択 郁哉M:郁哉モノローグはこちら 佐奈:佐奈役の方はこちらを選択 佐奈M:佐奈モノローグはこちら 0:蜂蜜シュガーライフ  :  郁哉M:窓から差し込む光で目が覚める。 郁哉:うぅん…もう朝か。少し寝過ぎたな…。 郁哉M:顔を洗い、朝食の支度を始める。 郁哉:今日は佐奈の大好きなトーストにするか…。準備はできたし、次は…。 郁哉M:俺はまだ寝ているであろう佐奈を起こすため、寝室に向かう。 佐奈:すぅすぅ…。 郁哉:ふふっ、まだ寝てる。佐奈は寝るのが好きだなぁ。よしよし。 郁哉M:まだ夢の世界を楽しんでいる佐奈の頭をそっと撫でる。 佐奈:ん…?ふみ…さん? 郁哉:おはよう、佐奈。よく眠れたかな? 佐奈:うん…眠れた…。すぅ…。 郁哉:あっ、寝ちゃダメだよ?今日はお出かけするんでしょ? 佐奈:あっ、そうだった…。 郁哉:朝ごはん俺が作るから、支度しておいで! 佐奈:うん…。ふみさんありがとう。 郁哉M:洗面所へ向かう眠たそうな彼女を見送った後、俺はキッチンに戻る。  :  郁哉:さて、今日は少し張り切るか。 郁哉M:トースターに食パンをセット。出来上がるまでが勝負。 郁哉M:フライパンに少量の油を用意して馴染ませ、 郁哉M:その上にベーコンを乗せて焼き始める。 郁哉M:じゅうじゅうと音をたてるベーコン、その香りにつられて佐奈が食卓に着く。 郁哉M:ベーコンを返し、そこへすかさず卵を投入。 郁哉M:食欲をそそる香りや音が食卓に彩りを添える。 佐奈:美味しそうな匂いがする…! 郁哉:おう、もうすぐできるから待っててな。 佐奈:うん。 郁哉M:トースターから食パンが飛び出す。 郁哉M:そのまま皿の上に並べ、その上に焼いたベーコンと卵を乗せる。 郁哉M:すると佐奈の好物があっという間に出来上がり。 佐奈:今日も美味しそう!食べてもいい? 郁哉:ありがとう。うん、食べていいよ。 佐奈:やった!いただきまーす! 郁哉:いただきます。 郁哉M:美味しそうに特製トーストを頬張る佐奈は今日も可愛い。 郁哉M:程なくしてトーストを食べ終えた俺たちは、出かける支度を始めた。  :  佐奈M:少し時間が経ち、わたし達は近所の大型商業施設へ足を運んでいた。 佐奈M:ここにあるカフェのパンケーキがとっても美味しいのだ。 佐奈:ねぇねぇ!はーやーくー! 郁哉:予約してるから、そんなに急がなくても…。 佐奈M:苦笑しながらも、ふみさんはわたしの歩幅に合わせて歩いてくれる。 佐奈M:そんな彼の行動が嬉しくて、そっと指を絡ませるように手を繋ぐ。 郁哉:ん?佐奈、どうしたの? 佐奈:ううん、なんでもなーい! 佐奈M:彼の手はわたしの手より大きくて、握ってると安心感がある。 佐奈M:強弱をつけながら彼の手を握ると、彼もわたしの手を握り返してくる。 佐奈:えへへー。 郁哉:佐奈は手を繋ぐのが本当に好きだね。 佐奈:手を繋ぐのが好きなわけじゃないよ…? 郁哉:じゃあ、何が好きなの? 佐奈:ないしょ! 郁哉:ふふっ、そっか。でも俺はなんとなくわかった気がする。 佐奈:えーっ…? 郁哉:まあ、それだけ一緒にいるってことだよ。 佐奈:そっかー。でも嬉しいなぁ…。 佐奈M:いつもは真面目でクールな表情を見せることが多い彼。 佐奈M:でもわたしの前だと良く笑ってくれる。 佐奈M:まっすぐ好意を向けてくれる。 佐奈M:わたしはそんなふわりと笑う彼のことが大好きなの。 佐奈M:ちょっと子供っぽいわたしのこと、好きでいてくれてありがと。 佐奈M:恥ずかしいから口には出せないけどね!  :  郁哉:予約しといて正解だったな…。 佐奈:さすがふみさん!抜かりないよね! 郁哉:まぁ、人気店だしな。前はそうでもなかったけど…。 佐奈:うんうん。 郁哉:なんだろう?やっぱり写真映えするからかな? 佐奈:多分そうかも…。全部美味しそうだもんね…! 郁哉:佐奈、ヨダレは拭こうな? 佐奈:ヨダレなんて垂らしてないもん!? 郁哉:ふふっ、冗談だよ。 佐奈:もう、意地悪…。 郁哉:おっ、呼ばれたな。行こうか。 佐奈:うん! 郁哉M:俺達は予約していたカップル席へと案内される。 郁哉M:この席は周囲から少し隔離されており、二人の時間を過ごすのにぴったりな場所だ。 佐奈:これ食べたい!生クリームがいっぱい乗ってて美味しそう! 郁哉:じゃあ、俺はこのシンプルなパンケーキにしようかな。飲み物は? 佐奈:うーん…じゃあ、これ!南国のフルーツジュースにする! 郁哉:りょーかい。俺はコーヒーでいいかな。 佐奈:ここのカフェは何食べても美味しいよねー。 郁哉:そうだな。 佐奈:ほっぺた落ちちゃいそうだもん。 郁哉M:そう言って佐奈は自分の頬を両手で挟み込む。 郁哉:(小声で)かわいいなぁ…。 佐奈:んー? 郁哉:なんでもないよ。おっ、来たみたいだな。 佐奈:わーっ!美味しそー! 郁哉M:生クリームとバナナがトッピングされた甘めのパンケーキ。 郁哉M:バターと蜂蜜で食べるシンプルなパンケーキ。 郁哉M:対照的な二つのパンケーキが運ばれてくる。 郁哉:佐奈のパンケーキ、美味しそうだな。 佐奈:ふみさんのも美味しそうだよ? 郁哉:じゃあ、一口交換して食べる? 佐奈:食べたーい! 郁哉:じゃあ、あーん。 佐奈:あーーーん!あむっ! 郁哉M:佐奈の小さな口元にパンケーキが運ばれていく。 郁哉M:美味しそうにパクリと食べ、佐奈は満足そうに笑った。 佐奈:じゃあ、今度はわたしから!はい、あーーん! 郁哉:ん。 郁哉M:満面の笑みを浮かべて差し出されたパンケーキを口にする。 郁哉M:見た目ほど甘くなく、それはするりと喉を通った。 佐奈:おいしい? 郁哉:あぁ。とっても美味しいよ。 佐奈:えへへ、また欲しかったら言ってね! 郁哉M:そう言いながら、佐奈は幸せそうにパンケーキを頬張る。 郁哉M:こんなにかわいい彼女が隣にいてくれるなんて、本当に俺は贅沢者だなぁ…。 郁哉M:出会ったその日から俺の気持ちはブレずに彼女の方を見ている。 郁哉M:これからもずっと、その感情を忘れずにいたい。  :  郁哉:美味しかったな。 佐奈:うん!とっても美味しかったね。 郁哉:さて、次はどこに行こうか? 佐奈:折角だから、いろいろ見てまわろうよ! 郁哉:そうだな。折角来たから見てまわるか。 佐奈:やったー!あっ、ねぇねぇ…。 佐奈M:ツンツンとふみさんの肩をつつく。 郁哉:ん?どうした?…あぁ、新しくできたペットショップか。 佐奈:うん…見てもいい…? 郁哉:そういえば、ペット飼いたいって言ってたね。いいよ。 佐奈:わーい!早く行こうっ! 郁哉:おいおい、あまりはしゃぎすぎるなよー。 佐奈:はーい…。 郁哉:仕方ないなぁ…ってすごいなここ! 佐奈:うわぁ…!たくさん動物がいるね! 郁哉:確かに…。なるほど、ここ一帯で一番大きいらしいな。 佐奈:そうなんだ…!かわいい動物がいっぱいいるね…! 郁哉:確かにな。おっ、あの猫かわいいな。 佐奈M:ふみさんはそう言って猫のコーナーに吸い込まれていく。 佐奈M:猫に釘付けになっているふみさんを見て、少しムッとしてしまう。 郁哉:かわいいなぁ。そうだ、将来猫飼うのもいいな! 佐奈:…むぅ。 郁哉:ん?どうしたのさ? 佐奈M:能天気なふみさんを見て、ほっぺたを膨らませる。 佐奈:こっち向いて! 郁哉:ん?もしかして…ヤキモチ妬いてる? 佐奈:別に…?でもさ…猫じゃなくて…わたしのこと、しっかり可愛がってよ。 佐奈M:猫に嫉妬してるわたしはきっと可愛くない。 佐奈M:そんなことを考えていると膨らんだほっぺたをつつかれる。 郁哉:大丈夫、佐奈の方が可愛いよ? 佐奈:うぅ…またそうやって茶化す…。 郁哉:ふふっ、それじゃあ帰ろっか。 佐奈:うん…。 佐奈M:何故か満足そうなふみさん。 佐奈M:どうしてふみさんはニコニコしてるんだろう? 佐奈M:別にわたし、可愛くないもん…。  :  郁哉M:買い物をしっかり済ませて家に帰る。 郁哉M:夕食も済ませて、俺はとある準備に取り掛かった。 郁哉M:うとうとして、半分寝始めている佐奈に俺は声をかける。 郁哉:佐奈、もう少しだけ頑張って起きてくれ。 佐奈:うぅん…。頑張る…。 郁哉:ありがとう。さぁ、こっちにおいで。 佐奈:うん…。 郁哉M:あくびをしながら目を擦る佐奈を連れ、ベランダのある窓に向かう。 郁哉M:そして、カーテンを一気に開いた! 佐奈:うわぁ…!すごく綺麗! 郁哉M:佐奈が驚くのも無理はない。 郁哉M:夜空を割くように輝く一筋の光。 郁哉M:他の星々もいつも以上に輝いている。 佐奈:これは…彗星? 郁哉:うん、ハレー彗星。本当に珍しい光景だよね。 佐奈:初めて本物を見た…!本当に綺麗…! 郁哉M:佐奈は目をキラキラと輝かせて星を見ている。 郁哉M:そんな佐奈を、後ろからそっと抱きしめる。 佐奈:ふみさんどうしたのー?急にぎゅーってするなんて…。 郁哉:んー、なんとなく。 郁哉M:そのまま肩に顎を乗せ、佐奈に語りかける。 郁哉:佐奈、綺麗だよ。何よりも、誰よりも。 佐奈:もう…ずるい…。 郁哉:ふふっ。そうだ、佐奈に渡したいものがあるんだ。 佐奈:ん?なぁに? 郁哉M:少しキョトンと首を傾げる佐奈に向けて小さな箱を取り出す。 郁哉M:その箱の中には佐奈の小さな手にぴったりの指輪が入っていた。 佐奈:えっ…!? 郁哉:佐奈、お待たせ。 郁哉M:大きな目をパチクリさせて、佐奈は困惑している。 郁哉:いつも俺の隣で明るく笑ってくれる佐奈が好きだ(上記のセリフは任意で変更可)。結婚しよう。 佐奈:はい…。喜んで…! 郁哉M:大粒の涙を流し、くしゃくしゃになった顔で佐奈はうなずく。 郁哉:それじゃあ、手を貸して。 佐奈:うん…。 郁哉M:そっと手を取り、薬指にそれを嵌める。 佐奈:えへへ、ありがとう! 郁哉:俺の方こそ、いつもありがとう。そしてこれからもよろしくな。 佐奈:うんっ…!不束者ですが、よろしくお願いします!  :  佐奈M:彗星を眺めながら、ふみさんの体温を感じる。 佐奈M:左手の薬指に嵌まった指輪がキラリと輝く。 佐奈:わたしのこと、ちゃんと幸せにしてね? 郁哉:もちろん、ずっと幸せにするよ。約束する。 佐奈M:これからもきっと二人は平和なんだろうなぁ…なんて考えながら 佐奈M:わたしは眠りに落ちるのだった。

郁哉:郁哉役の方はこちらを選択 郁哉M:郁哉モノローグはこちら 佐奈:佐奈役の方はこちらを選択 佐奈M:佐奈モノローグはこちら 0:蜂蜜シュガーライフ  :  郁哉M:窓から差し込む光で目が覚める。 郁哉:うぅん…もう朝か。少し寝過ぎたな…。 郁哉M:顔を洗い、朝食の支度を始める。 郁哉:今日は佐奈の大好きなトーストにするか…。準備はできたし、次は…。 郁哉M:俺はまだ寝ているであろう佐奈を起こすため、寝室に向かう。 佐奈:すぅすぅ…。 郁哉:ふふっ、まだ寝てる。佐奈は寝るのが好きだなぁ。よしよし。 郁哉M:まだ夢の世界を楽しんでいる佐奈の頭をそっと撫でる。 佐奈:ん…?ふみ…さん? 郁哉:おはよう、佐奈。よく眠れたかな? 佐奈:うん…眠れた…。すぅ…。 郁哉:あっ、寝ちゃダメだよ?今日はお出かけするんでしょ? 佐奈:あっ、そうだった…。 郁哉:朝ごはん俺が作るから、支度しておいで! 佐奈:うん…。ふみさんありがとう。 郁哉M:洗面所へ向かう眠たそうな彼女を見送った後、俺はキッチンに戻る。  :  郁哉:さて、今日は少し張り切るか。 郁哉M:トースターに食パンをセット。出来上がるまでが勝負。 郁哉M:フライパンに少量の油を用意して馴染ませ、 郁哉M:その上にベーコンを乗せて焼き始める。 郁哉M:じゅうじゅうと音をたてるベーコン、その香りにつられて佐奈が食卓に着く。 郁哉M:ベーコンを返し、そこへすかさず卵を投入。 郁哉M:食欲をそそる香りや音が食卓に彩りを添える。 佐奈:美味しそうな匂いがする…! 郁哉:おう、もうすぐできるから待っててな。 佐奈:うん。 郁哉M:トースターから食パンが飛び出す。 郁哉M:そのまま皿の上に並べ、その上に焼いたベーコンと卵を乗せる。 郁哉M:すると佐奈の好物があっという間に出来上がり。 佐奈:今日も美味しそう!食べてもいい? 郁哉:ありがとう。うん、食べていいよ。 佐奈:やった!いただきまーす! 郁哉:いただきます。 郁哉M:美味しそうに特製トーストを頬張る佐奈は今日も可愛い。 郁哉M:程なくしてトーストを食べ終えた俺たちは、出かける支度を始めた。  :  佐奈M:少し時間が経ち、わたし達は近所の大型商業施設へ足を運んでいた。 佐奈M:ここにあるカフェのパンケーキがとっても美味しいのだ。 佐奈:ねぇねぇ!はーやーくー! 郁哉:予約してるから、そんなに急がなくても…。 佐奈M:苦笑しながらも、ふみさんはわたしの歩幅に合わせて歩いてくれる。 佐奈M:そんな彼の行動が嬉しくて、そっと指を絡ませるように手を繋ぐ。 郁哉:ん?佐奈、どうしたの? 佐奈:ううん、なんでもなーい! 佐奈M:彼の手はわたしの手より大きくて、握ってると安心感がある。 佐奈M:強弱をつけながら彼の手を握ると、彼もわたしの手を握り返してくる。 佐奈:えへへー。 郁哉:佐奈は手を繋ぐのが本当に好きだね。 佐奈:手を繋ぐのが好きなわけじゃないよ…? 郁哉:じゃあ、何が好きなの? 佐奈:ないしょ! 郁哉:ふふっ、そっか。でも俺はなんとなくわかった気がする。 佐奈:えーっ…? 郁哉:まあ、それだけ一緒にいるってことだよ。 佐奈:そっかー。でも嬉しいなぁ…。 佐奈M:いつもは真面目でクールな表情を見せることが多い彼。 佐奈M:でもわたしの前だと良く笑ってくれる。 佐奈M:まっすぐ好意を向けてくれる。 佐奈M:わたしはそんなふわりと笑う彼のことが大好きなの。 佐奈M:ちょっと子供っぽいわたしのこと、好きでいてくれてありがと。 佐奈M:恥ずかしいから口には出せないけどね!  :  郁哉:予約しといて正解だったな…。 佐奈:さすがふみさん!抜かりないよね! 郁哉:まぁ、人気店だしな。前はそうでもなかったけど…。 佐奈:うんうん。 郁哉:なんだろう?やっぱり写真映えするからかな? 佐奈:多分そうかも…。全部美味しそうだもんね…! 郁哉:佐奈、ヨダレは拭こうな? 佐奈:ヨダレなんて垂らしてないもん!? 郁哉:ふふっ、冗談だよ。 佐奈:もう、意地悪…。 郁哉:おっ、呼ばれたな。行こうか。 佐奈:うん! 郁哉M:俺達は予約していたカップル席へと案内される。 郁哉M:この席は周囲から少し隔離されており、二人の時間を過ごすのにぴったりな場所だ。 佐奈:これ食べたい!生クリームがいっぱい乗ってて美味しそう! 郁哉:じゃあ、俺はこのシンプルなパンケーキにしようかな。飲み物は? 佐奈:うーん…じゃあ、これ!南国のフルーツジュースにする! 郁哉:りょーかい。俺はコーヒーでいいかな。 佐奈:ここのカフェは何食べても美味しいよねー。 郁哉:そうだな。 佐奈:ほっぺた落ちちゃいそうだもん。 郁哉M:そう言って佐奈は自分の頬を両手で挟み込む。 郁哉:(小声で)かわいいなぁ…。 佐奈:んー? 郁哉:なんでもないよ。おっ、来たみたいだな。 佐奈:わーっ!美味しそー! 郁哉M:生クリームとバナナがトッピングされた甘めのパンケーキ。 郁哉M:バターと蜂蜜で食べるシンプルなパンケーキ。 郁哉M:対照的な二つのパンケーキが運ばれてくる。 郁哉:佐奈のパンケーキ、美味しそうだな。 佐奈:ふみさんのも美味しそうだよ? 郁哉:じゃあ、一口交換して食べる? 佐奈:食べたーい! 郁哉:じゃあ、あーん。 佐奈:あーーーん!あむっ! 郁哉M:佐奈の小さな口元にパンケーキが運ばれていく。 郁哉M:美味しそうにパクリと食べ、佐奈は満足そうに笑った。 佐奈:じゃあ、今度はわたしから!はい、あーーん! 郁哉:ん。 郁哉M:満面の笑みを浮かべて差し出されたパンケーキを口にする。 郁哉M:見た目ほど甘くなく、それはするりと喉を通った。 佐奈:おいしい? 郁哉:あぁ。とっても美味しいよ。 佐奈:えへへ、また欲しかったら言ってね! 郁哉M:そう言いながら、佐奈は幸せそうにパンケーキを頬張る。 郁哉M:こんなにかわいい彼女が隣にいてくれるなんて、本当に俺は贅沢者だなぁ…。 郁哉M:出会ったその日から俺の気持ちはブレずに彼女の方を見ている。 郁哉M:これからもずっと、その感情を忘れずにいたい。  :  郁哉:美味しかったな。 佐奈:うん!とっても美味しかったね。 郁哉:さて、次はどこに行こうか? 佐奈:折角だから、いろいろ見てまわろうよ! 郁哉:そうだな。折角来たから見てまわるか。 佐奈:やったー!あっ、ねぇねぇ…。 佐奈M:ツンツンとふみさんの肩をつつく。 郁哉:ん?どうした?…あぁ、新しくできたペットショップか。 佐奈:うん…見てもいい…? 郁哉:そういえば、ペット飼いたいって言ってたね。いいよ。 佐奈:わーい!早く行こうっ! 郁哉:おいおい、あまりはしゃぎすぎるなよー。 佐奈:はーい…。 郁哉:仕方ないなぁ…ってすごいなここ! 佐奈:うわぁ…!たくさん動物がいるね! 郁哉:確かに…。なるほど、ここ一帯で一番大きいらしいな。 佐奈:そうなんだ…!かわいい動物がいっぱいいるね…! 郁哉:確かにな。おっ、あの猫かわいいな。 佐奈M:ふみさんはそう言って猫のコーナーに吸い込まれていく。 佐奈M:猫に釘付けになっているふみさんを見て、少しムッとしてしまう。 郁哉:かわいいなぁ。そうだ、将来猫飼うのもいいな! 佐奈:…むぅ。 郁哉:ん?どうしたのさ? 佐奈M:能天気なふみさんを見て、ほっぺたを膨らませる。 佐奈:こっち向いて! 郁哉:ん?もしかして…ヤキモチ妬いてる? 佐奈:別に…?でもさ…猫じゃなくて…わたしのこと、しっかり可愛がってよ。 佐奈M:猫に嫉妬してるわたしはきっと可愛くない。 佐奈M:そんなことを考えていると膨らんだほっぺたをつつかれる。 郁哉:大丈夫、佐奈の方が可愛いよ? 佐奈:うぅ…またそうやって茶化す…。 郁哉:ふふっ、それじゃあ帰ろっか。 佐奈:うん…。 佐奈M:何故か満足そうなふみさん。 佐奈M:どうしてふみさんはニコニコしてるんだろう? 佐奈M:別にわたし、可愛くないもん…。  :  郁哉M:買い物をしっかり済ませて家に帰る。 郁哉M:夕食も済ませて、俺はとある準備に取り掛かった。 郁哉M:うとうとして、半分寝始めている佐奈に俺は声をかける。 郁哉:佐奈、もう少しだけ頑張って起きてくれ。 佐奈:うぅん…。頑張る…。 郁哉:ありがとう。さぁ、こっちにおいで。 佐奈:うん…。 郁哉M:あくびをしながら目を擦る佐奈を連れ、ベランダのある窓に向かう。 郁哉M:そして、カーテンを一気に開いた! 佐奈:うわぁ…!すごく綺麗! 郁哉M:佐奈が驚くのも無理はない。 郁哉M:夜空を割くように輝く一筋の光。 郁哉M:他の星々もいつも以上に輝いている。 佐奈:これは…彗星? 郁哉:うん、ハレー彗星。本当に珍しい光景だよね。 佐奈:初めて本物を見た…!本当に綺麗…! 郁哉M:佐奈は目をキラキラと輝かせて星を見ている。 郁哉M:そんな佐奈を、後ろからそっと抱きしめる。 佐奈:ふみさんどうしたのー?急にぎゅーってするなんて…。 郁哉:んー、なんとなく。 郁哉M:そのまま肩に顎を乗せ、佐奈に語りかける。 郁哉:佐奈、綺麗だよ。何よりも、誰よりも。 佐奈:もう…ずるい…。 郁哉:ふふっ。そうだ、佐奈に渡したいものがあるんだ。 佐奈:ん?なぁに? 郁哉M:少しキョトンと首を傾げる佐奈に向けて小さな箱を取り出す。 郁哉M:その箱の中には佐奈の小さな手にぴったりの指輪が入っていた。 佐奈:えっ…!? 郁哉:佐奈、お待たせ。 郁哉M:大きな目をパチクリさせて、佐奈は困惑している。 郁哉:いつも俺の隣で明るく笑ってくれる佐奈が好きだ(上記のセリフは任意で変更可)。結婚しよう。 佐奈:はい…。喜んで…! 郁哉M:大粒の涙を流し、くしゃくしゃになった顔で佐奈はうなずく。 郁哉:それじゃあ、手を貸して。 佐奈:うん…。 郁哉M:そっと手を取り、薬指にそれを嵌める。 佐奈:えへへ、ありがとう! 郁哉:俺の方こそ、いつもありがとう。そしてこれからもよろしくな。 佐奈:うんっ…!不束者ですが、よろしくお願いします!  :  佐奈M:彗星を眺めながら、ふみさんの体温を感じる。 佐奈M:左手の薬指に嵌まった指輪がキラリと輝く。 佐奈:わたしのこと、ちゃんと幸せにしてね? 郁哉:もちろん、ずっと幸せにするよ。約束する。 佐奈M:これからもきっと二人は平和なんだろうなぁ…なんて考えながら 佐奈M:わたしは眠りに落ちるのだった。