台本概要
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タイトル | 蜂蜜シュガーライフ |
---|---|
作者名 | 雪狐 (@yukikitsune_vg) |
ジャンル | ラブストーリー |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
砂糖たっぷりのシナリオです。甘い雰囲気に包まれたい方向け。
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キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
郁哉 | 男 | 58 | ふみや。しっかり者。 |
佐奈 | 女 | 62 | さな。のんびりするのが好き。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
郁哉:郁哉役の方はこちらを選択
郁哉M:郁哉モノローグはこちら
佐奈:佐奈役の方はこちらを選択
佐奈M:佐奈モノローグはこちら
0:蜂蜜シュガーライフ
:
郁哉M:窓から差し込む光で目が覚める。
郁哉:うぅん…もう朝か。少し寝過ぎたな…。
郁哉M:顔を洗い、朝食の支度を始める。
郁哉:今日は佐奈の大好きなトーストにするか…。準備はできたし、次は…。
郁哉M:俺はまだ寝ているであろう佐奈を起こすため、寝室に向かう。
佐奈:すぅすぅ…。
郁哉:ふふっ、まだ寝てる。佐奈は寝るのが好きだなぁ。よしよし。
郁哉M:まだ夢の世界を楽しんでいる佐奈の頭をそっと撫でる。
佐奈:ん…?ふみ…さん?
郁哉:おはよう、佐奈。よく眠れたかな?
佐奈:うん…眠れた…。すぅ…。
郁哉:あっ、寝ちゃダメだよ?今日はお出かけするんでしょ?
佐奈:あっ、そうだった…。
郁哉:朝ごはん俺が作るから、支度しておいで!
佐奈:うん…。ふみさんありがとう。
郁哉M:洗面所へ向かう眠たそうな彼女を見送った後、俺はキッチンに戻る。
:
郁哉:さて、今日は少し張り切るか。
郁哉M:トースターに食パンをセット。出来上がるまでが勝負。
郁哉M:フライパンに少量の油を用意して馴染ませ、
郁哉M:その上にベーコンを乗せて焼き始める。
郁哉M:じゅうじゅうと音をたてるベーコン、その香りにつられて佐奈が食卓に着く。
郁哉M:ベーコンを返し、そこへすかさず卵を投入。
郁哉M:食欲をそそる香りや音が食卓に彩りを添える。
佐奈:美味しそうな匂いがする…!
郁哉:おう、もうすぐできるから待っててな。
佐奈:うん。
郁哉M:トースターから食パンが飛び出す。
郁哉M:そのまま皿の上に並べ、その上に焼いたベーコンと卵を乗せる。
郁哉M:すると佐奈の好物があっという間に出来上がり。
佐奈:今日も美味しそう!食べてもいい?
郁哉:ありがとう。うん、食べていいよ。
佐奈:やった!いただきまーす!
郁哉:いただきます。
郁哉M:美味しそうに特製トーストを頬張る佐奈は今日も可愛い。
郁哉M:程なくしてトーストを食べ終えた俺たちは、出かける支度を始めた。
:
佐奈M:少し時間が経ち、わたし達は近所の大型商業施設へ足を運んでいた。
佐奈M:ここにあるカフェのパンケーキがとっても美味しいのだ。
佐奈:ねぇねぇ!はーやーくー!
郁哉:予約してるから、そんなに急がなくても…。
佐奈M:苦笑しながらも、ふみさんはわたしの歩幅に合わせて歩いてくれる。
佐奈M:そんな彼の行動が嬉しくて、そっと指を絡ませるように手を繋ぐ。
郁哉:ん?佐奈、どうしたの?
佐奈:ううん、なんでもなーい!
佐奈M:彼の手はわたしの手より大きくて、握ってると安心感がある。
佐奈M:強弱をつけながら彼の手を握ると、彼もわたしの手を握り返してくる。
佐奈:えへへー。
郁哉:佐奈は手を繋ぐのが本当に好きだね。
佐奈:手を繋ぐのが好きなわけじゃないよ…?
郁哉:じゃあ、何が好きなの?
佐奈:ないしょ!
郁哉:ふふっ、そっか。でも俺はなんとなくわかった気がする。
佐奈:えーっ…?
郁哉:まあ、それだけ一緒にいるってことだよ。
佐奈:そっかー。でも嬉しいなぁ…。
佐奈M:いつもは真面目でクールな表情を見せることが多い彼。
佐奈M:でもわたしの前だと良く笑ってくれる。
佐奈M:まっすぐ好意を向けてくれる。
佐奈M:わたしはそんなふわりと笑う彼のことが大好きなの。
佐奈M:ちょっと子供っぽいわたしのこと、好きでいてくれてありがと。
佐奈M:恥ずかしいから口には出せないけどね!
:
郁哉:予約しといて正解だったな…。
佐奈:さすがふみさん!抜かりないよね!
郁哉:まぁ、人気店だしな。前はそうでもなかったけど…。
佐奈:うんうん。
郁哉:なんだろう?やっぱり写真映えするからかな?
佐奈:多分そうかも…。全部美味しそうだもんね…!
郁哉:佐奈、ヨダレは拭こうな?
佐奈:ヨダレなんて垂らしてないもん!?
郁哉:ふふっ、冗談だよ。
佐奈:もう、意地悪…。
郁哉:おっ、呼ばれたな。行こうか。
佐奈:うん!
郁哉M:俺達は予約していたカップル席へと案内される。
郁哉M:この席は周囲から少し隔離されており、二人の時間を過ごすのにぴったりな場所だ。
佐奈:これ食べたい!生クリームがいっぱい乗ってて美味しそう!
郁哉:じゃあ、俺はこのシンプルなパンケーキにしようかな。飲み物は?
佐奈:うーん…じゃあ、これ!南国のフルーツジュースにする!
郁哉:りょーかい。俺はコーヒーでいいかな。
佐奈:ここのカフェは何食べても美味しいよねー。
郁哉:そうだな。
佐奈:ほっぺた落ちちゃいそうだもん。
郁哉M:そう言って佐奈は自分の頬を両手で挟み込む。
郁哉:(小声で)かわいいなぁ…。
佐奈:んー?
郁哉:なんでもないよ。おっ、来たみたいだな。
佐奈:わーっ!美味しそー!
郁哉M:生クリームとバナナがトッピングされた甘めのパンケーキ。
郁哉M:バターと蜂蜜で食べるシンプルなパンケーキ。
郁哉M:対照的な二つのパンケーキが運ばれてくる。
郁哉:佐奈のパンケーキ、美味しそうだな。
佐奈:ふみさんのも美味しそうだよ?
郁哉:じゃあ、一口交換して食べる?
佐奈:食べたーい!
郁哉:じゃあ、あーん。
佐奈:あーーーん!あむっ!
郁哉M:佐奈の小さな口元にパンケーキが運ばれていく。
郁哉M:美味しそうにパクリと食べ、佐奈は満足そうに笑った。
佐奈:じゃあ、今度はわたしから!はい、あーーん!
郁哉:ん。
郁哉M:満面の笑みを浮かべて差し出されたパンケーキを口にする。
郁哉M:見た目ほど甘くなく、それはするりと喉を通った。
佐奈:おいしい?
郁哉:あぁ。とっても美味しいよ。
佐奈:えへへ、また欲しかったら言ってね!
郁哉M:そう言いながら、佐奈は幸せそうにパンケーキを頬張る。
郁哉M:こんなにかわいい彼女が隣にいてくれるなんて、本当に俺は贅沢者だなぁ…。
郁哉M:出会ったその日から俺の気持ちはブレずに彼女の方を見ている。
郁哉M:これからもずっと、その感情を忘れずにいたい。
:
郁哉:美味しかったな。
佐奈:うん!とっても美味しかったね。
郁哉:さて、次はどこに行こうか?
佐奈:折角だから、いろいろ見てまわろうよ!
郁哉:そうだな。折角来たから見てまわるか。
佐奈:やったー!あっ、ねぇねぇ…。
佐奈M:ツンツンとふみさんの肩をつつく。
郁哉:ん?どうした?…あぁ、新しくできたペットショップか。
佐奈:うん…見てもいい…?
郁哉:そういえば、ペット飼いたいって言ってたね。いいよ。
佐奈:わーい!早く行こうっ!
郁哉:おいおい、あまりはしゃぎすぎるなよー。
佐奈:はーい…。
郁哉:仕方ないなぁ…ってすごいなここ!
佐奈:うわぁ…!たくさん動物がいるね!
郁哉:確かに…。なるほど、ここ一帯で一番大きいらしいな。
佐奈:そうなんだ…!かわいい動物がいっぱいいるね…!
郁哉:確かにな。おっ、あの猫かわいいな。
佐奈M:ふみさんはそう言って猫のコーナーに吸い込まれていく。
佐奈M:猫に釘付けになっているふみさんを見て、少しムッとしてしまう。
郁哉:かわいいなぁ。そうだ、将来猫飼うのもいいな!
佐奈:…むぅ。
郁哉:ん?どうしたのさ?
佐奈M:能天気なふみさんを見て、ほっぺたを膨らませる。
佐奈:こっち向いて!
郁哉:ん?もしかして…ヤキモチ妬いてる?
佐奈:別に…?でもさ…猫じゃなくて…わたしのこと、しっかり可愛がってよ。
佐奈M:猫に嫉妬してるわたしはきっと可愛くない。
佐奈M:そんなことを考えていると膨らんだほっぺたをつつかれる。
郁哉:大丈夫、佐奈の方が可愛いよ?
佐奈:うぅ…またそうやって茶化す…。
郁哉:ふふっ、それじゃあ帰ろっか。
佐奈:うん…。
佐奈M:何故か満足そうなふみさん。
佐奈M:どうしてふみさんはニコニコしてるんだろう?
佐奈M:別にわたし、可愛くないもん…。
:
郁哉M:買い物をしっかり済ませて家に帰る。
郁哉M:夕食も済ませて、俺はとある準備に取り掛かった。
郁哉M:うとうとして、半分寝始めている佐奈に俺は声をかける。
郁哉:佐奈、もう少しだけ頑張って起きてくれ。
佐奈:うぅん…。頑張る…。
郁哉:ありがとう。さぁ、こっちにおいで。
佐奈:うん…。
郁哉M:あくびをしながら目を擦る佐奈を連れ、ベランダのある窓に向かう。
郁哉M:そして、カーテンを一気に開いた!
佐奈:うわぁ…!すごく綺麗!
郁哉M:佐奈が驚くのも無理はない。
郁哉M:夜空を割くように輝く一筋の光。
郁哉M:他の星々もいつも以上に輝いている。
佐奈:これは…彗星?
郁哉:うん、ハレー彗星。本当に珍しい光景だよね。
佐奈:初めて本物を見た…!本当に綺麗…!
郁哉M:佐奈は目をキラキラと輝かせて星を見ている。
郁哉M:そんな佐奈を、後ろからそっと抱きしめる。
佐奈:ふみさんどうしたのー?急にぎゅーってするなんて…。
郁哉:んー、なんとなく。
郁哉M:そのまま肩に顎を乗せ、佐奈に語りかける。
郁哉:佐奈、綺麗だよ。何よりも、誰よりも。
佐奈:もう…ずるい…。
郁哉:ふふっ。そうだ、佐奈に渡したいものがあるんだ。
佐奈:ん?なぁに?
郁哉M:少しキョトンと首を傾げる佐奈に向けて小さな箱を取り出す。
郁哉M:その箱の中には佐奈の小さな手にぴったりの指輪が入っていた。
佐奈:えっ…!?
郁哉:佐奈、お待たせ。
郁哉M:大きな目をパチクリさせて、佐奈は困惑している。
郁哉:いつも俺の隣で明るく笑ってくれる佐奈が好きだ(上記のセリフは任意で変更可)。結婚しよう。
佐奈:はい…。喜んで…!
郁哉M:大粒の涙を流し、くしゃくしゃになった顔で佐奈はうなずく。
郁哉:それじゃあ、手を貸して。
佐奈:うん…。
郁哉M:そっと手を取り、薬指にそれを嵌める。
佐奈:えへへ、ありがとう!
郁哉:俺の方こそ、いつもありがとう。そしてこれからもよろしくな。
佐奈:うんっ…!不束者ですが、よろしくお願いします!
:
佐奈M:彗星を眺めながら、ふみさんの体温を感じる。
佐奈M:左手の薬指に嵌まった指輪がキラリと輝く。
佐奈:わたしのこと、ちゃんと幸せにしてね?
郁哉:もちろん、ずっと幸せにするよ。約束する。
佐奈M:これからもきっと二人は平和なんだろうなぁ…なんて考えながら
佐奈M:わたしは眠りに落ちるのだった。
郁哉:郁哉役の方はこちらを選択
郁哉M:郁哉モノローグはこちら
佐奈:佐奈役の方はこちらを選択
佐奈M:佐奈モノローグはこちら
0:蜂蜜シュガーライフ
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郁哉M:窓から差し込む光で目が覚める。
郁哉:うぅん…もう朝か。少し寝過ぎたな…。
郁哉M:顔を洗い、朝食の支度を始める。
郁哉:今日は佐奈の大好きなトーストにするか…。準備はできたし、次は…。
郁哉M:俺はまだ寝ているであろう佐奈を起こすため、寝室に向かう。
佐奈:すぅすぅ…。
郁哉:ふふっ、まだ寝てる。佐奈は寝るのが好きだなぁ。よしよし。
郁哉M:まだ夢の世界を楽しんでいる佐奈の頭をそっと撫でる。
佐奈:ん…?ふみ…さん?
郁哉:おはよう、佐奈。よく眠れたかな?
佐奈:うん…眠れた…。すぅ…。
郁哉:あっ、寝ちゃダメだよ?今日はお出かけするんでしょ?
佐奈:あっ、そうだった…。
郁哉:朝ごはん俺が作るから、支度しておいで!
佐奈:うん…。ふみさんありがとう。
郁哉M:洗面所へ向かう眠たそうな彼女を見送った後、俺はキッチンに戻る。
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郁哉:さて、今日は少し張り切るか。
郁哉M:トースターに食パンをセット。出来上がるまでが勝負。
郁哉M:フライパンに少量の油を用意して馴染ませ、
郁哉M:その上にベーコンを乗せて焼き始める。
郁哉M:じゅうじゅうと音をたてるベーコン、その香りにつられて佐奈が食卓に着く。
郁哉M:ベーコンを返し、そこへすかさず卵を投入。
郁哉M:食欲をそそる香りや音が食卓に彩りを添える。
佐奈:美味しそうな匂いがする…!
郁哉:おう、もうすぐできるから待っててな。
佐奈:うん。
郁哉M:トースターから食パンが飛び出す。
郁哉M:そのまま皿の上に並べ、その上に焼いたベーコンと卵を乗せる。
郁哉M:すると佐奈の好物があっという間に出来上がり。
佐奈:今日も美味しそう!食べてもいい?
郁哉:ありがとう。うん、食べていいよ。
佐奈:やった!いただきまーす!
郁哉:いただきます。
郁哉M:美味しそうに特製トーストを頬張る佐奈は今日も可愛い。
郁哉M:程なくしてトーストを食べ終えた俺たちは、出かける支度を始めた。
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佐奈M:少し時間が経ち、わたし達は近所の大型商業施設へ足を運んでいた。
佐奈M:ここにあるカフェのパンケーキがとっても美味しいのだ。
佐奈:ねぇねぇ!はーやーくー!
郁哉:予約してるから、そんなに急がなくても…。
佐奈M:苦笑しながらも、ふみさんはわたしの歩幅に合わせて歩いてくれる。
佐奈M:そんな彼の行動が嬉しくて、そっと指を絡ませるように手を繋ぐ。
郁哉:ん?佐奈、どうしたの?
佐奈:ううん、なんでもなーい!
佐奈M:彼の手はわたしの手より大きくて、握ってると安心感がある。
佐奈M:強弱をつけながら彼の手を握ると、彼もわたしの手を握り返してくる。
佐奈:えへへー。
郁哉:佐奈は手を繋ぐのが本当に好きだね。
佐奈:手を繋ぐのが好きなわけじゃないよ…?
郁哉:じゃあ、何が好きなの?
佐奈:ないしょ!
郁哉:ふふっ、そっか。でも俺はなんとなくわかった気がする。
佐奈:えーっ…?
郁哉:まあ、それだけ一緒にいるってことだよ。
佐奈:そっかー。でも嬉しいなぁ…。
佐奈M:いつもは真面目でクールな表情を見せることが多い彼。
佐奈M:でもわたしの前だと良く笑ってくれる。
佐奈M:まっすぐ好意を向けてくれる。
佐奈M:わたしはそんなふわりと笑う彼のことが大好きなの。
佐奈M:ちょっと子供っぽいわたしのこと、好きでいてくれてありがと。
佐奈M:恥ずかしいから口には出せないけどね!
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郁哉:予約しといて正解だったな…。
佐奈:さすがふみさん!抜かりないよね!
郁哉:まぁ、人気店だしな。前はそうでもなかったけど…。
佐奈:うんうん。
郁哉:なんだろう?やっぱり写真映えするからかな?
佐奈:多分そうかも…。全部美味しそうだもんね…!
郁哉:佐奈、ヨダレは拭こうな?
佐奈:ヨダレなんて垂らしてないもん!?
郁哉:ふふっ、冗談だよ。
佐奈:もう、意地悪…。
郁哉:おっ、呼ばれたな。行こうか。
佐奈:うん!
郁哉M:俺達は予約していたカップル席へと案内される。
郁哉M:この席は周囲から少し隔離されており、二人の時間を過ごすのにぴったりな場所だ。
佐奈:これ食べたい!生クリームがいっぱい乗ってて美味しそう!
郁哉:じゃあ、俺はこのシンプルなパンケーキにしようかな。飲み物は?
佐奈:うーん…じゃあ、これ!南国のフルーツジュースにする!
郁哉:りょーかい。俺はコーヒーでいいかな。
佐奈:ここのカフェは何食べても美味しいよねー。
郁哉:そうだな。
佐奈:ほっぺた落ちちゃいそうだもん。
郁哉M:そう言って佐奈は自分の頬を両手で挟み込む。
郁哉:(小声で)かわいいなぁ…。
佐奈:んー?
郁哉:なんでもないよ。おっ、来たみたいだな。
佐奈:わーっ!美味しそー!
郁哉M:生クリームとバナナがトッピングされた甘めのパンケーキ。
郁哉M:バターと蜂蜜で食べるシンプルなパンケーキ。
郁哉M:対照的な二つのパンケーキが運ばれてくる。
郁哉:佐奈のパンケーキ、美味しそうだな。
佐奈:ふみさんのも美味しそうだよ?
郁哉:じゃあ、一口交換して食べる?
佐奈:食べたーい!
郁哉:じゃあ、あーん。
佐奈:あーーーん!あむっ!
郁哉M:佐奈の小さな口元にパンケーキが運ばれていく。
郁哉M:美味しそうにパクリと食べ、佐奈は満足そうに笑った。
佐奈:じゃあ、今度はわたしから!はい、あーーん!
郁哉:ん。
郁哉M:満面の笑みを浮かべて差し出されたパンケーキを口にする。
郁哉M:見た目ほど甘くなく、それはするりと喉を通った。
佐奈:おいしい?
郁哉:あぁ。とっても美味しいよ。
佐奈:えへへ、また欲しかったら言ってね!
郁哉M:そう言いながら、佐奈は幸せそうにパンケーキを頬張る。
郁哉M:こんなにかわいい彼女が隣にいてくれるなんて、本当に俺は贅沢者だなぁ…。
郁哉M:出会ったその日から俺の気持ちはブレずに彼女の方を見ている。
郁哉M:これからもずっと、その感情を忘れずにいたい。
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郁哉:美味しかったな。
佐奈:うん!とっても美味しかったね。
郁哉:さて、次はどこに行こうか?
佐奈:折角だから、いろいろ見てまわろうよ!
郁哉:そうだな。折角来たから見てまわるか。
佐奈:やったー!あっ、ねぇねぇ…。
佐奈M:ツンツンとふみさんの肩をつつく。
郁哉:ん?どうした?…あぁ、新しくできたペットショップか。
佐奈:うん…見てもいい…?
郁哉:そういえば、ペット飼いたいって言ってたね。いいよ。
佐奈:わーい!早く行こうっ!
郁哉:おいおい、あまりはしゃぎすぎるなよー。
佐奈:はーい…。
郁哉:仕方ないなぁ…ってすごいなここ!
佐奈:うわぁ…!たくさん動物がいるね!
郁哉:確かに…。なるほど、ここ一帯で一番大きいらしいな。
佐奈:そうなんだ…!かわいい動物がいっぱいいるね…!
郁哉:確かにな。おっ、あの猫かわいいな。
佐奈M:ふみさんはそう言って猫のコーナーに吸い込まれていく。
佐奈M:猫に釘付けになっているふみさんを見て、少しムッとしてしまう。
郁哉:かわいいなぁ。そうだ、将来猫飼うのもいいな!
佐奈:…むぅ。
郁哉:ん?どうしたのさ?
佐奈M:能天気なふみさんを見て、ほっぺたを膨らませる。
佐奈:こっち向いて!
郁哉:ん?もしかして…ヤキモチ妬いてる?
佐奈:別に…?でもさ…猫じゃなくて…わたしのこと、しっかり可愛がってよ。
佐奈M:猫に嫉妬してるわたしはきっと可愛くない。
佐奈M:そんなことを考えていると膨らんだほっぺたをつつかれる。
郁哉:大丈夫、佐奈の方が可愛いよ?
佐奈:うぅ…またそうやって茶化す…。
郁哉:ふふっ、それじゃあ帰ろっか。
佐奈:うん…。
佐奈M:何故か満足そうなふみさん。
佐奈M:どうしてふみさんはニコニコしてるんだろう?
佐奈M:別にわたし、可愛くないもん…。
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郁哉M:買い物をしっかり済ませて家に帰る。
郁哉M:夕食も済ませて、俺はとある準備に取り掛かった。
郁哉M:うとうとして、半分寝始めている佐奈に俺は声をかける。
郁哉:佐奈、もう少しだけ頑張って起きてくれ。
佐奈:うぅん…。頑張る…。
郁哉:ありがとう。さぁ、こっちにおいで。
佐奈:うん…。
郁哉M:あくびをしながら目を擦る佐奈を連れ、ベランダのある窓に向かう。
郁哉M:そして、カーテンを一気に開いた!
佐奈:うわぁ…!すごく綺麗!
郁哉M:佐奈が驚くのも無理はない。
郁哉M:夜空を割くように輝く一筋の光。
郁哉M:他の星々もいつも以上に輝いている。
佐奈:これは…彗星?
郁哉:うん、ハレー彗星。本当に珍しい光景だよね。
佐奈:初めて本物を見た…!本当に綺麗…!
郁哉M:佐奈は目をキラキラと輝かせて星を見ている。
郁哉M:そんな佐奈を、後ろからそっと抱きしめる。
佐奈:ふみさんどうしたのー?急にぎゅーってするなんて…。
郁哉:んー、なんとなく。
郁哉M:そのまま肩に顎を乗せ、佐奈に語りかける。
郁哉:佐奈、綺麗だよ。何よりも、誰よりも。
佐奈:もう…ずるい…。
郁哉:ふふっ。そうだ、佐奈に渡したいものがあるんだ。
佐奈:ん?なぁに?
郁哉M:少しキョトンと首を傾げる佐奈に向けて小さな箱を取り出す。
郁哉M:その箱の中には佐奈の小さな手にぴったりの指輪が入っていた。
佐奈:えっ…!?
郁哉:佐奈、お待たせ。
郁哉M:大きな目をパチクリさせて、佐奈は困惑している。
郁哉:いつも俺の隣で明るく笑ってくれる佐奈が好きだ(上記のセリフは任意で変更可)。結婚しよう。
佐奈:はい…。喜んで…!
郁哉M:大粒の涙を流し、くしゃくしゃになった顔で佐奈はうなずく。
郁哉:それじゃあ、手を貸して。
佐奈:うん…。
郁哉M:そっと手を取り、薬指にそれを嵌める。
佐奈:えへへ、ありがとう!
郁哉:俺の方こそ、いつもありがとう。そしてこれからもよろしくな。
佐奈:うんっ…!不束者ですが、よろしくお願いします!
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佐奈M:彗星を眺めながら、ふみさんの体温を感じる。
佐奈M:左手の薬指に嵌まった指輪がキラリと輝く。
佐奈:わたしのこと、ちゃんと幸せにしてね?
郁哉:もちろん、ずっと幸せにするよ。約束する。
佐奈M:これからもきっと二人は平和なんだろうなぁ…なんて考えながら
佐奈M:わたしは眠りに落ちるのだった。