台本概要
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タイトル | 『Birld(バールド)』 第二羽「ウミネコ」 |
---|---|
作者名 | 平塚 毅(こわし) (@kowasi_hiratuka) |
ジャンル | ファンタジー |
演者人数 | 2人用台本(女2) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
てか、飛んで帰るなら言ってよ
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キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
莉音 | 女 | 40 | 植戸莉音(Uerdo Rion) 16歳の女子高生。 たとえ自分が病んでいても、誰かが何かをしている時に自分が何もしていないというのが嫌。 自分のことより誰かのために何かしたい。そのお節介なところが煙たがられる時もある。 理念は「自分が嫌だと思うことは、なんとかしたい。」 |
夏里 | 女 | 26 | 下村 夏里(Shimomura Natsuri) 莉音の友達。人目を気にしがちで、ややネガティブで怖がり。色んな可能性を考えてしまうため、つい物事を難しく考えすぎてしまう。しかしその可能性のアドバイスが、行き当たりばったりになってしまう莉音にとってはとても助かっている |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:()の中は心の声的な感じで
0:朝7時、村の中にある一軒家。その2階、目覚まし時計が鳴り響いている。部屋の中や階段をバタバタと駆け回っている音が聞こえる
0:BGMイン「雫の跡 (instrumental)
莉音:やばいやばいやばいやばい…!
0:莉音、慌てて制服に着替え身支度を整えている。
莉音:いつの間に寝てたんだあたしぃぃぃ!
0:リビング
莉音:お母さん!パーカーどこ!?
母:リビングに干してあるわよ
莉音:もー!なんでこんなとこに!
母:昨日あんたが干しといてって言ったんじゃない
莉音:うわ、生乾き…ぅぅ行ってきまーす!
0:玄関で靴を履く
母:え、ちょっと、どこ行くの?
莉音:え?どこって、
0:莉音、ドアを開けてチャックを引き上げる S E:ヴァサッ!
莉音:がっ、こう!!!(BGMの0:22が被さるように)
0:莉音、ウミネコになり空へ飛び立つ
莉音:よっ、っしょ、っと…。あれ、今日あんまり寒くない…。風もそんな強くない、むしろ飛ぶのに良い感じ…!うわー!こんな日こそどっか飛び回りたい!!どこがいいかな〜…海沿いもいいけど、あえて街の中っていうのも…いや山の方も良いかも!うん絶対気持ち良い!…(笑う)うっし、今日も頑張ろ!!!
莉音:『Birld(バールド)』第二羽「ウミネコ」
0:莉音、学校の手前まで近づき、あまり人気(ひとけ)の無いとこで着陸し、チャックを下ろす。
莉音:ぷふぅぅ。あー、空腹で飛ぶのしんど…って急がなきゃ!
0:走る莉音
莉音:ハァ、ハァ…
0:莉音、勢いよく扉を開け、急いで教室に入る。が誰もいない。
莉音:ハァ、ハァ…あれ?全校集会?いや、にしてはそもそも人気(ひとけ)が
0:夏里の足音が近づいてくる
夏里:あれ、なんで来てんの?
莉音:なっちゃん!どうしよう!みんな居ない!
夏里:…何言ってんの?
莉音:え?
夏里:今日祝日だよ?
莉音:そうなの!?え、じゃあ学校休み!?
夏里:そ、そうだよ
莉音:ええええ…せっかく急いできたのに…
夏里:学校大好きだね
莉音:(笑う)まあね
0:莉音、お腹の音が鳴る
夏里:ご飯食べてきてないの?
莉音:慌てて家を出たものでして…
夏里:メロンパンあるけど要る?
莉音:え!?いいの!?
夏里:お母さんに渡されたけど、朝そんなお腹空かないし
莉音:それじゃあ…いっただっきまーす!
夏里:よく食べるね
莉音:ん?ま、まーね〜。てかなっちゃんはなんで来てんの?
夏里:進路について、先生にそーだん
莉音:んーん(ふーん)。ほっか。(ゴクンッ)どんくらい話すの?30分?
夏里:ううん、もう終わった
莉音:はやっ!
夏里:やりたいこと、ちゃんと伝えてきたから。
莉音:なんか顔変わったね
夏里:そお?
莉音:今のなっちゃん良い感じ
夏里:なにそれ笑
莉音:もう帰る?
夏里:うん、別に用事無いし。一緒に帰る?
莉音:え!?あーー、うーーーん…なっちゃんって電車じゃなかったっけ?
夏里:そうだけど、莉音もでしょ?
莉音:あーーー、そ――――だねーーーー…。あっ、私ちょっとトイレに…先帰ってて!
夏里:あ、うん、じゃあね〜
0:莉音の廊下を走る音、徐々にフェードアウト
夏里:あ、そうだ
0:校舎裏
莉音:ふぅ…。今日のあたし走ってばっかだな。・・・大丈夫だよね?
0:手に持っていたメロンパンを急いで食べる
莉音:(モグモグしながら)せっかく早起きしたんだし、どっか寄って帰ろっかな〜
0:パーカーを羽織りチャックを掛ける
莉音:(ごっくん)…あーでもなんか食べたい、もうちょっと食べたい
0:莉音、チャックを上に上げる。遠くの方から走る音が聞こえてくる。
莉音:よし、たこ焼き食べて帰ろう!
0:莉音、チャックを上げる直前に
夏里:莉音、そういえばこの
0:夏里、ちょうど莉音がウミネコになるところを見てしまう。
S E:バサバサッ! BGMイン
莉音:あっ
夏里:えっ
莉音:ニャー…(ウミネコの鳴き声)
夏里:…ちょっと!学校で鳥になるのダメって莉音が言ったんでしょ!?
莉音:ごめーん!遅刻しそうだったからー!
夏里:遅刻のたびに使ってたら絶対誰かに見られちゃうじゃん(夏里、カバンから荷物を取り出す
莉音:す、すみません…
夏里:ったく…てか、
0:夏里、パーカーを羽織りチャックを上まで上げる。この時BGMは一旦オフ
夏里:飛んで帰るなら言ってよ
0:SEバサバサッ!BGMイン(0:17〜)
0:二人、空高くまで飛び上がる
莉音:なっちゃんも持ってきてんじゃん!電車じゃなかったの!?
夏里:行きだけね!てか祝日に誰か来るとか思ってないし!
莉音:おかげで一緒に帰れたね!
夏里:それも予想外!てか飛ぶの速すぎ!
莉音:なっちゃんのカモメ姿も似合ってるよ!
0:二人、大きく羽ばたかせ勢いよく遠くへ飛んでいく。二人が見えなくなり、晴天の空だけが映る
莉音:(忘れたくない、ずっとさいっこうな、私たちだけの秘密…!)
0:()の中は心の声的な感じで
0:朝7時、村の中にある一軒家。その2階、目覚まし時計が鳴り響いている。部屋の中や階段をバタバタと駆け回っている音が聞こえる
0:BGMイン「雫の跡 (instrumental)
莉音:やばいやばいやばいやばい…!
0:莉音、慌てて制服に着替え身支度を整えている。
莉音:いつの間に寝てたんだあたしぃぃぃ!
0:リビング
莉音:お母さん!パーカーどこ!?
母:リビングに干してあるわよ
莉音:もー!なんでこんなとこに!
母:昨日あんたが干しといてって言ったんじゃない
莉音:うわ、生乾き…ぅぅ行ってきまーす!
0:玄関で靴を履く
母:え、ちょっと、どこ行くの?
莉音:え?どこって、
0:莉音、ドアを開けてチャックを引き上げる S E:ヴァサッ!
莉音:がっ、こう!!!(BGMの0:22が被さるように)
0:莉音、ウミネコになり空へ飛び立つ
莉音:よっ、っしょ、っと…。あれ、今日あんまり寒くない…。風もそんな強くない、むしろ飛ぶのに良い感じ…!うわー!こんな日こそどっか飛び回りたい!!どこがいいかな〜…海沿いもいいけど、あえて街の中っていうのも…いや山の方も良いかも!うん絶対気持ち良い!…(笑う)うっし、今日も頑張ろ!!!
莉音:『Birld(バールド)』第二羽「ウミネコ」
0:莉音、学校の手前まで近づき、あまり人気(ひとけ)の無いとこで着陸し、チャックを下ろす。
莉音:ぷふぅぅ。あー、空腹で飛ぶのしんど…って急がなきゃ!
0:走る莉音
莉音:ハァ、ハァ…
0:莉音、勢いよく扉を開け、急いで教室に入る。が誰もいない。
莉音:ハァ、ハァ…あれ?全校集会?いや、にしてはそもそも人気(ひとけ)が
0:夏里の足音が近づいてくる
夏里:あれ、なんで来てんの?
莉音:なっちゃん!どうしよう!みんな居ない!
夏里:…何言ってんの?
莉音:え?
夏里:今日祝日だよ?
莉音:そうなの!?え、じゃあ学校休み!?
夏里:そ、そうだよ
莉音:ええええ…せっかく急いできたのに…
夏里:学校大好きだね
莉音:(笑う)まあね
0:莉音、お腹の音が鳴る
夏里:ご飯食べてきてないの?
莉音:慌てて家を出たものでして…
夏里:メロンパンあるけど要る?
莉音:え!?いいの!?
夏里:お母さんに渡されたけど、朝そんなお腹空かないし
莉音:それじゃあ…いっただっきまーす!
夏里:よく食べるね
莉音:ん?ま、まーね〜。てかなっちゃんはなんで来てんの?
夏里:進路について、先生にそーだん
莉音:んーん(ふーん)。ほっか。(ゴクンッ)どんくらい話すの?30分?
夏里:ううん、もう終わった
莉音:はやっ!
夏里:やりたいこと、ちゃんと伝えてきたから。
莉音:なんか顔変わったね
夏里:そお?
莉音:今のなっちゃん良い感じ
夏里:なにそれ笑
莉音:もう帰る?
夏里:うん、別に用事無いし。一緒に帰る?
莉音:え!?あーー、うーーーん…なっちゃんって電車じゃなかったっけ?
夏里:そうだけど、莉音もでしょ?
莉音:あーーー、そ――――だねーーーー…。あっ、私ちょっとトイレに…先帰ってて!
夏里:あ、うん、じゃあね〜
0:莉音の廊下を走る音、徐々にフェードアウト
夏里:あ、そうだ
0:校舎裏
莉音:ふぅ…。今日のあたし走ってばっかだな。・・・大丈夫だよね?
0:手に持っていたメロンパンを急いで食べる
莉音:(モグモグしながら)せっかく早起きしたんだし、どっか寄って帰ろっかな〜
0:パーカーを羽織りチャックを掛ける
莉音:(ごっくん)…あーでもなんか食べたい、もうちょっと食べたい
0:莉音、チャックを上に上げる。遠くの方から走る音が聞こえてくる。
莉音:よし、たこ焼き食べて帰ろう!
0:莉音、チャックを上げる直前に
夏里:莉音、そういえばこの
0:夏里、ちょうど莉音がウミネコになるところを見てしまう。
S E:バサバサッ! BGMイン
莉音:あっ
夏里:えっ
莉音:ニャー…(ウミネコの鳴き声)
夏里:…ちょっと!学校で鳥になるのダメって莉音が言ったんでしょ!?
莉音:ごめーん!遅刻しそうだったからー!
夏里:遅刻のたびに使ってたら絶対誰かに見られちゃうじゃん(夏里、カバンから荷物を取り出す
莉音:す、すみません…
夏里:ったく…てか、
0:夏里、パーカーを羽織りチャックを上まで上げる。この時BGMは一旦オフ
夏里:飛んで帰るなら言ってよ
0:SEバサバサッ!BGMイン(0:17〜)
0:二人、空高くまで飛び上がる
莉音:なっちゃんも持ってきてんじゃん!電車じゃなかったの!?
夏里:行きだけね!てか祝日に誰か来るとか思ってないし!
莉音:おかげで一緒に帰れたね!
夏里:それも予想外!てか飛ぶの速すぎ!
莉音:なっちゃんのカモメ姿も似合ってるよ!
0:二人、大きく羽ばたかせ勢いよく遠くへ飛んでいく。二人が見えなくなり、晴天の空だけが映る
莉音:(忘れたくない、ずっとさいっこうな、私たちだけの秘密…!)