台本概要

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タイトル ロイヤルストリート・パニック!
作者名 ヒロタカノ  (@hiro_takano)
ジャンル コメディ
演者人数 4人用台本(男2、女1、不問1) ※兼役あり
時間 10 分
台本使用規定 台本説明欄参照
説明 どこかなにかで使っていただけたら幸いです。

「使ったよ」とでもコメントいただけたらありがたいです。

いつかどこかで誰かのお役に立ちますように。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
さつき 29 私立西王子学園の高校二年生。
西王子 17 高校二年生で生徒会長。西王子グループの御曹司。
南田 9 執事っぽい誰か。
一郎 不問 9 写真部の部員 (西王子と兼役できます)
二郎 不問 3 写真部の部員 (南田と兼役できます)
三郎 不問 4 写真部の部員 (一郎・二郎・三郎をまとめて演じるなど。)
生徒 不問 1 モブ(兼役)
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
 :○生徒会室 0:電気がついていない暗い教室。 0:校庭から部活の練習する掛け声が聞こえる。 0:部屋には西王子祐一が扇子を持ち脚を組んで椅子に座っている。 0:南田重三が西王子の前に立ち、 南田:「西王子様」 西王子:「南田先生。礼の件はどうですか?」 0:南田、掛けていた眼鏡を指で直して、 南田:「はっ!HR終了後、本校が誇る精鋭部隊を向かわせます。おそらく、下校時刻までには決着がつくかと」 西王子:「そうですか。オーダー通りにお願いしますよ?期待してます」 南田:「はっ。ところで西王子様、礼のものは」 西王子:「ご心配なさらずに。あなたの望む額をご用意いたしました」 0:西王子、隣の机に置いてあるスーツケースを開ける。中には札束の山 南田:「ほお!これは素晴らしい。よろしい。秀逸な作品を手に入れてご覧に入れます。おまかせを」 0:南田、深々と西王子に頭を垂れる。西王子は扇子を広げて、 西王子:「ふふっ。さつき。今日こそ君を手に入れてやる」  :○廊下 0:学校のチャイムが鳴る。雪村さつきが通学鞄を持ち廊下を走る。 0:覆面を被りカメラを持った生徒達がさつきを追いかける。 0:生徒達は口々に『待て』や『撮らせろ』と叫んでいる。 0:さつきは走ったまま振り返りながら、 さつき:「もう!なんなのよあんたたちは!?」 生徒:「止まれ!雪村さつき!振り返って視線をくれればそれでいい!俺たちは断じて怪しいものではない!だから、待ちやがれ!」 さつき:「充分怪しいって!誰が待つかー!」 0:さつき、廊下の角を曲がり走り抜ける。  :○廊下 0:廊下の壁に大きな四角いゴミ箱が二つ並んでいる。 0:その前をカメラを持ち走り去る生徒達。 0:遠くから『いたか?』『どこだ?』という生徒達の声。 0:ゴミ箱のひとつがガタガタと動き、中からさつきが顔を出す。 さつき:「ぷはぁ。ったく…何よあいつらは」 0:さつきは箱から出ると制服についたホコリを払い、 さつき:「何にせよ…きっとあいつの仕業ね。あれほど人を巻き込むなって言ったのに…ビシッと言ってやらないと」 一郎:「雪村さつきだな」 0:さつきが振り向くと覆面をした男子生徒が三人、 0:カメラを構えて並んで立っている。 0:覆面にはそれぞれ漢字で『壱』『弐』『参』と書いてある 一郎:「我らは謎の一眼レフ三兄弟!ある方の命により、貴様のバストアップショット写真を貰い受ける!」 さつき:「謎って、写真部でしょ?あんたたち。揃いも揃って何てカッコしてんのよ?」 一郎:「な、なぜ我らの正体を!?」 0:さつき、一郎の持っているカメラを横目で見て、 さつき:「このご時世にごっつい一眼レフカメラ。…わかるって」 一郎:「正体を知られたからには生かしておけぬ!兄弟!ジェットスリーショットアタックを仕掛けるぞ」 二郎・三郎:「おう!!」 0:カメラを正面に構え、縦一列に並び走ってくる三兄弟、一番前にいた一郎がさつきにカメラを向け、 一郎:「うおおお!!もらった!シャッターチャンス!…なにっ!?」 0:通学鞄で顔を隠すさつき。 さつき:「甘い!」 一郎:「こいつ、鞄を盾に!?なんの!二郎!」 二郎:「引き受けたぜ兄者!とおっ!」 0:一郎の背中から横っ飛びで飛び出す二郎。 0:二郎は飛んだまま、さつきにカメラを向けシャッターに手をかける。 0:さつきは正面にいた一郎をつかみ、二郎に向けカメラの視界を塞ぐ。 さつき:「胸倉つかんで、人間シールドぉ!」 一郎:「何!?俺をつい立てにした!?」 二郎:「兄者!!がぁあああ!とまらぬっ!どんがらがっしゃん!」 0:勢い良くゴミ箱に突っ込む二郎。ゴミが散らばる。さつきはニヤリと笑い、 さつき:「2人目終わり♪なに?もうおしまい?」 三郎:「わはは!兄者のつい立て背後がガラ空き!隙ありぃ!!」 0:さつきの背後から声がして、振り向くさつき。立て膝でカメラを構える三郎、 さつき:「し、しまっ!…ん?ローアングル?」 0:さつきの見下ろした先には、さつきのスカートを見上げたまま動かない三郎。 三郎:「しっ!しまパン!?しまった!ハレンチな写真は我が部のご法度!だが、兄者たちの死を無駄にするわけには!ゆるせっ!」 さつき:「ゆるさぬ!」 0:スカートの裾を抑え、三郎の顔を踏みつけるさつき。 三郎:「ぷきゅっ」 0:カメラをポトリと落とす三郎。両手を床に付きうなだれる一郎と二郎。 一郎:「終わった…写真部もここまでか」 二郎:「兄者、兄者ぁ…」 一郎:「泣くな二郎、泣くな」 0:さつきは三郎のカメラを拾い、一郎の前に腰に手を当て見下ろすと、 さつき:「さて、あんたたち。これはどういうことか説明してもらいましょうか?」  :○生徒会室 0:椅子に脚を組んで座る西王子と隣に立つ南田。 0:南田は西王子を見て微笑み、 南田:「さて、外が静かになりましたな…どうやら片付いたようで」 西王子:「…ふふ、いよいよ、か。我が望みが叶う、いよいよ」 0:部屋のドアが勢いよく開く。手に腰を当てたさつきが立っており、 0:西王子を睨みつけて、 さつき:「入るよ!?こらぁ!祐一!!あんたそこに座りなさい!!」 西王子:「さ、さっちゃん!!」 0:さつきの怒声に驚いた西王子は、椅子から飛び上がりピシッと座り直して、 0:さつき、三郎の持っていたカメラを前に突き出し さつき:「このカメラ!祐一!あんたね!これはどういうつもりよ!?」 西王子:「ど、どういうことって、」 さつき:「とぼけるな!この騒ぎはあんたの仕業よね?あんた人を巻き込むなってあれほど言って…」 南田:「西王子様!おさがりください!」 0:南田、二人の間に立ちふさがる。 さつき:「…先生。先生まで一緒になって何馬鹿なことやってるの?」 0:南田を睨むさつき。南田は掛けていた眼鏡を指で直すと、 南田:「うむ、調子に乗って最新式の機材を揃えてたら部活の活動資金が底をついてしまってな。西王子君のお父さんに寄付してもらえたら嬉しいなと相談していたところだ」 さつき:「…ああ、今回は先生の入れ知恵だったのね…」 南田:「機材の重さは飾りではない。一眼レフと銀塩フィルムの素晴らしさ。若い校長にはわからんのだよ」 さつき:「あほ」 0:さつき、ため息をつき、ツカツカと西王子に歩みよる。 0:西王子の胸座を片手でつかみ無理矢理立たせる。 0:もう片方の手(カメラを持つ手)を振り上げると、西王子は両手を胸元で小さくバンザイをして、 さつき:「祐一、ちょっと!立ちなさい!」 西王子:「ひっ!さっちゃん、ごめっ!!」 0:さつき、西王子の胸座を掴んだまま手元に引き寄せると、 さつき:「あんたは!!お金がないと何も出来ないの!?」 西王子:「だ、だって」 0:さつき、南田を指刺して、 さつき:「だってもへったくれもない!幼馴染として忠告しておくけどね、お金で何でも解決しようとしないの!自分で出来ることは自分でやる!人任せで生きようとするとロクな大人ならないし、あんな風にロクでもない大人に付け入られるの!いい?」 南田:「それ、わしのこと?」 西王子:「さっちゃん…」 さつき:「それで?あんたは何がしたかったの?」 西王子はさつきから顔を背けて言いづらそうに、 西王子:「…え?…えっと、それは…つまり」 0:さつきは西王子の掴んだまま体を揺すると、 さつき:「はっきり言いなさい!男でしょ!」 西王子:「さ…さっちゃんの写真が欲しいです!」 さつき:「そう。」 0:さつき、西王子を掴んでいた片手を西王子の肩にまわし、横に並ぶ。西王子は目をつぶり、 さつき:「ほらっ!いくよ!」 西王子:「ひっ、叩かないで!?」 0:さつきは西王子の前にカメラを差出し、 さつき:「ひっ、じゃないわよ。ハイ、カメラ。自分で撮りなさい」 西王子:「で、でも僕、カメラなんて触ったことないから、うまく撮れる自信がないよ」 さつき:「下手でも駄目でもいい!いいから自分が欲しいものは自分で手に入れるの!」 西王子:「…う、うん…」 0:西王子は恐る恐るレンズを手前に向けてカメラを突き出す。 0:さつきは、片手でVサインを作り、 西王子:「えっ?えっ!?ツーショット!?」 さつき:「いやなの?」 西王子:「え!?いや!!いやいやいや!!いやじゃないです。嬉しいです!」 さつき:「その顔、よろしい。ハイそのままっ。チーズ」 0:カシャというカメラの音。  :○イメージ 0:さつきと西王子が並ぶ写真。被写体が少し右にずれている。 0:その中で、顔がこわばりつつも口元に笑みをうかべる西王子とニッと笑うさつきの顔。

 :○生徒会室 0:電気がついていない暗い教室。 0:校庭から部活の練習する掛け声が聞こえる。 0:部屋には西王子祐一が扇子を持ち脚を組んで椅子に座っている。 0:南田重三が西王子の前に立ち、 南田:「西王子様」 西王子:「南田先生。礼の件はどうですか?」 0:南田、掛けていた眼鏡を指で直して、 南田:「はっ!HR終了後、本校が誇る精鋭部隊を向かわせます。おそらく、下校時刻までには決着がつくかと」 西王子:「そうですか。オーダー通りにお願いしますよ?期待してます」 南田:「はっ。ところで西王子様、礼のものは」 西王子:「ご心配なさらずに。あなたの望む額をご用意いたしました」 0:西王子、隣の机に置いてあるスーツケースを開ける。中には札束の山 南田:「ほお!これは素晴らしい。よろしい。秀逸な作品を手に入れてご覧に入れます。おまかせを」 0:南田、深々と西王子に頭を垂れる。西王子は扇子を広げて、 西王子:「ふふっ。さつき。今日こそ君を手に入れてやる」  :○廊下 0:学校のチャイムが鳴る。雪村さつきが通学鞄を持ち廊下を走る。 0:覆面を被りカメラを持った生徒達がさつきを追いかける。 0:生徒達は口々に『待て』や『撮らせろ』と叫んでいる。 0:さつきは走ったまま振り返りながら、 さつき:「もう!なんなのよあんたたちは!?」 生徒:「止まれ!雪村さつき!振り返って視線をくれればそれでいい!俺たちは断じて怪しいものではない!だから、待ちやがれ!」 さつき:「充分怪しいって!誰が待つかー!」 0:さつき、廊下の角を曲がり走り抜ける。  :○廊下 0:廊下の壁に大きな四角いゴミ箱が二つ並んでいる。 0:その前をカメラを持ち走り去る生徒達。 0:遠くから『いたか?』『どこだ?』という生徒達の声。 0:ゴミ箱のひとつがガタガタと動き、中からさつきが顔を出す。 さつき:「ぷはぁ。ったく…何よあいつらは」 0:さつきは箱から出ると制服についたホコリを払い、 さつき:「何にせよ…きっとあいつの仕業ね。あれほど人を巻き込むなって言ったのに…ビシッと言ってやらないと」 一郎:「雪村さつきだな」 0:さつきが振り向くと覆面をした男子生徒が三人、 0:カメラを構えて並んで立っている。 0:覆面にはそれぞれ漢字で『壱』『弐』『参』と書いてある 一郎:「我らは謎の一眼レフ三兄弟!ある方の命により、貴様のバストアップショット写真を貰い受ける!」 さつき:「謎って、写真部でしょ?あんたたち。揃いも揃って何てカッコしてんのよ?」 一郎:「な、なぜ我らの正体を!?」 0:さつき、一郎の持っているカメラを横目で見て、 さつき:「このご時世にごっつい一眼レフカメラ。…わかるって」 一郎:「正体を知られたからには生かしておけぬ!兄弟!ジェットスリーショットアタックを仕掛けるぞ」 二郎・三郎:「おう!!」 0:カメラを正面に構え、縦一列に並び走ってくる三兄弟、一番前にいた一郎がさつきにカメラを向け、 一郎:「うおおお!!もらった!シャッターチャンス!…なにっ!?」 0:通学鞄で顔を隠すさつき。 さつき:「甘い!」 一郎:「こいつ、鞄を盾に!?なんの!二郎!」 二郎:「引き受けたぜ兄者!とおっ!」 0:一郎の背中から横っ飛びで飛び出す二郎。 0:二郎は飛んだまま、さつきにカメラを向けシャッターに手をかける。 0:さつきは正面にいた一郎をつかみ、二郎に向けカメラの視界を塞ぐ。 さつき:「胸倉つかんで、人間シールドぉ!」 一郎:「何!?俺をつい立てにした!?」 二郎:「兄者!!がぁあああ!とまらぬっ!どんがらがっしゃん!」 0:勢い良くゴミ箱に突っ込む二郎。ゴミが散らばる。さつきはニヤリと笑い、 さつき:「2人目終わり♪なに?もうおしまい?」 三郎:「わはは!兄者のつい立て背後がガラ空き!隙ありぃ!!」 0:さつきの背後から声がして、振り向くさつき。立て膝でカメラを構える三郎、 さつき:「し、しまっ!…ん?ローアングル?」 0:さつきの見下ろした先には、さつきのスカートを見上げたまま動かない三郎。 三郎:「しっ!しまパン!?しまった!ハレンチな写真は我が部のご法度!だが、兄者たちの死を無駄にするわけには!ゆるせっ!」 さつき:「ゆるさぬ!」 0:スカートの裾を抑え、三郎の顔を踏みつけるさつき。 三郎:「ぷきゅっ」 0:カメラをポトリと落とす三郎。両手を床に付きうなだれる一郎と二郎。 一郎:「終わった…写真部もここまでか」 二郎:「兄者、兄者ぁ…」 一郎:「泣くな二郎、泣くな」 0:さつきは三郎のカメラを拾い、一郎の前に腰に手を当て見下ろすと、 さつき:「さて、あんたたち。これはどういうことか説明してもらいましょうか?」  :○生徒会室 0:椅子に脚を組んで座る西王子と隣に立つ南田。 0:南田は西王子を見て微笑み、 南田:「さて、外が静かになりましたな…どうやら片付いたようで」 西王子:「…ふふ、いよいよ、か。我が望みが叶う、いよいよ」 0:部屋のドアが勢いよく開く。手に腰を当てたさつきが立っており、 0:西王子を睨みつけて、 さつき:「入るよ!?こらぁ!祐一!!あんたそこに座りなさい!!」 西王子:「さ、さっちゃん!!」 0:さつきの怒声に驚いた西王子は、椅子から飛び上がりピシッと座り直して、 0:さつき、三郎の持っていたカメラを前に突き出し さつき:「このカメラ!祐一!あんたね!これはどういうつもりよ!?」 西王子:「ど、どういうことって、」 さつき:「とぼけるな!この騒ぎはあんたの仕業よね?あんた人を巻き込むなってあれほど言って…」 南田:「西王子様!おさがりください!」 0:南田、二人の間に立ちふさがる。 さつき:「…先生。先生まで一緒になって何馬鹿なことやってるの?」 0:南田を睨むさつき。南田は掛けていた眼鏡を指で直すと、 南田:「うむ、調子に乗って最新式の機材を揃えてたら部活の活動資金が底をついてしまってな。西王子君のお父さんに寄付してもらえたら嬉しいなと相談していたところだ」 さつき:「…ああ、今回は先生の入れ知恵だったのね…」 南田:「機材の重さは飾りではない。一眼レフと銀塩フィルムの素晴らしさ。若い校長にはわからんのだよ」 さつき:「あほ」 0:さつき、ため息をつき、ツカツカと西王子に歩みよる。 0:西王子の胸座を片手でつかみ無理矢理立たせる。 0:もう片方の手(カメラを持つ手)を振り上げると、西王子は両手を胸元で小さくバンザイをして、 さつき:「祐一、ちょっと!立ちなさい!」 西王子:「ひっ!さっちゃん、ごめっ!!」 0:さつき、西王子の胸座を掴んだまま手元に引き寄せると、 さつき:「あんたは!!お金がないと何も出来ないの!?」 西王子:「だ、だって」 0:さつき、南田を指刺して、 さつき:「だってもへったくれもない!幼馴染として忠告しておくけどね、お金で何でも解決しようとしないの!自分で出来ることは自分でやる!人任せで生きようとするとロクな大人ならないし、あんな風にロクでもない大人に付け入られるの!いい?」 南田:「それ、わしのこと?」 西王子:「さっちゃん…」 さつき:「それで?あんたは何がしたかったの?」 西王子はさつきから顔を背けて言いづらそうに、 西王子:「…え?…えっと、それは…つまり」 0:さつきは西王子の掴んだまま体を揺すると、 さつき:「はっきり言いなさい!男でしょ!」 西王子:「さ…さっちゃんの写真が欲しいです!」 さつき:「そう。」 0:さつき、西王子を掴んでいた片手を西王子の肩にまわし、横に並ぶ。西王子は目をつぶり、 さつき:「ほらっ!いくよ!」 西王子:「ひっ、叩かないで!?」 0:さつきは西王子の前にカメラを差出し、 さつき:「ひっ、じゃないわよ。ハイ、カメラ。自分で撮りなさい」 西王子:「で、でも僕、カメラなんて触ったことないから、うまく撮れる自信がないよ」 さつき:「下手でも駄目でもいい!いいから自分が欲しいものは自分で手に入れるの!」 西王子:「…う、うん…」 0:西王子は恐る恐るレンズを手前に向けてカメラを突き出す。 0:さつきは、片手でVサインを作り、 西王子:「えっ?えっ!?ツーショット!?」 さつき:「いやなの?」 西王子:「え!?いや!!いやいやいや!!いやじゃないです。嬉しいです!」 さつき:「その顔、よろしい。ハイそのままっ。チーズ」 0:カシャというカメラの音。  :○イメージ 0:さつきと西王子が並ぶ写真。被写体が少し右にずれている。 0:その中で、顔がこわばりつつも口元に笑みをうかべる西王子とニッと笑うさつきの顔。