台本概要

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タイトル 娘さんを僕にください③ B型のカレシ 編
作者名 とーげ  (@studioTOGE)
ジャンル コメディ
演者人数 4人用台本(男2、女2)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 コントの定番「娘さんをください」です。
 
結婚の報告にやってきた娘の実家には、奇妙なしきたりがあった。
それに奮闘する彼氏だったが、父から「B型の男との結婚は認めない」と反対される。
しかしそこで、母が四股していた過去が明らかに…
 
『娘さんを僕にください』シリーズの第3弾!
気軽に楽しく演じてもらえたら嬉しいです。
 
【人数】…男2女2(計4)
【時間】…20〜30分
 
※商用利用時は、ご連絡お願いします。
※台本の無断改変・無断転載などはご遠慮ください。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
54 父(60代)…頑固。まさに昭和の父親像
28 母(50代)...温和で従順な性格
30 マミ(20代)…明るくノリが良い
彼氏 52 拓也(30代)...天然だけど一生懸命
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
:『娘さんを僕にください③ B型のカレシ 編』 0:実家のリビング。 0:娘とその彼氏が並んで座っている。そしてテーブルをはさんだ先に、娘の父と母が座る。 0:父は腕を組み、彼氏は大量の汗をかき、ものすごい緊張感である… 彼氏:お父さん。 彼氏:どうか、娘さんを僕にください! 父:まぁ、そう固くならずに。 父:まずは一杯やろうじゃないか 母:拓也さん。 母:自分の家だと思ってリラックスしてね 彼氏:は、はい 父:母さん。ビールと何か 父:つまめるもの持ってきてくれ 母:はいはい 娘:あ、私たちお昼食べてきてるから。 娘:軽めでいいからね 母:がってんしょーちのすけ 彼氏:そんな。おかまいなく 0:母、立ち上がり奥へ 父:拓也くん。よく来てくれた。 父:ほんと何も遠慮することないからな 彼氏:あ、ありがとうございます。 彼氏:(娘に)マミは、お母さん似だね 娘:うん、よく言われるの。 娘:お父さんには全然似てないんだけどねー 父:こんなゴリラみたいな顔に似なくて安心したよ。 父:拓也くんもそう思うだろ? 彼氏:いえ、そんな。 彼氏:ダンディな感じでカッコいいです! 父:そうかい? 娘:もう、お世辞は良いからさ 彼氏:ばれたか 父:え? 娘:バレバレです 彼氏:マミが本当にお母さん似で良かったー 父:うそだろ 彼氏:ゴリラに似なくて良かったー 父:イカれてんなー、お前 母:お待たせー 0:母がビール瓶を父に手渡し、父と彼氏の前にそれぞれグラスを置く 母:はい、あなた。とりあえずビールね 父:おっ、ありがとう 娘:お父さん。 娘:彼、お酒あまり強くないから。 娘:飲ませすぎないでね 父:分かっているよ。 父:(ビールを注いで)ほら、乾杯 彼氏:か、かんぱーい! 0:父と彼氏のグラスが当たり、父の眉毛がピクリと動く 父:母さん! 父:早くツマミを持ってきてくれ! 母:がってんしょーちのすけ 父:それ、やめてくれないか 0:母、立ち上がり奥へ 彼氏:(ヒソヒソ)文句言わずに、お父さん、自分で行けば良いのにね 娘:『文句言わずに、お父さん、自分で行けば良いのにね』だって 彼氏:ま、マミちゃん!? 父:だまれ、小僧。 父:これが夫婦の絆ってやつだ 娘:そんなこと言ってると、いつか痛い目みるよー 父:ふっ。心配ないさ 娘:どうだか 父:ところでだ。 父:拓也くんはその、握力はいくつかな? 彼氏:はい? あ、 彼氏:年収はだいたい600万くらいです 父:年収なんてどうだって良い! 彼氏:え? 娘:お父さんが聞いているのは握力だよ。 娘:パワーの方 彼氏:あ、聞き違いじゃなかったんだ 父:さっさと答えなさい 彼氏:えーと、たしか体育の授業で計った時は、40キロもいかなくて 彼氏:クラスでも平均以下だったような 娘:え? 娘:そんなスライム級のステータスなの? 彼氏:知らないの? 彼氏:スライムの打撃力って意外と強いんだよ 娘:ゴリラよりも? 彼氏:君のお父さんには到底かなわないよ〜 父:お前にウチの娘はやらん! 彼氏:そんな。 彼氏:お父さん、訳を聞かせてください! 娘:よくこのタイミングで訳が聞けたな 父:お前にお父さんって呼ばれる筋合いはない! 彼氏:(困惑)ウホッ 父:お前、今、ウホッって返事したな。 父:ゴリラの言葉で返事しただろ!? 彼氏:ウホー! 父:このやろう! 娘:お父さんやめて。 娘:酔っぱらってるだけじゃない 父:飲むな! 父:そんな酒弱いなら、飲むな! 母:お待たせー 0:皿に盛られた唐揚げと、レモン丸ごと一個をテーブルに置く母 母:いっぱい、つまんでね 彼氏:唐揚げと、丸ごとレモン…? 父:聞かないのか? 彼氏:聞く? あ、なんでレモンが丸ごと一個なんでしょうか? 母:今、大事なのはそこじゃないんじゃない? 彼氏:そうですよね。 彼氏:あの、結婚を許してもらえない理由は、なんですか? 父:違う。『レモンしぼって良いですか?』に決まってんだろ 彼氏:え? 唐揚げにしぼるレモンって、薄切りにカットされたやつじゃ 母:我が家の食卓は、こうなのよ 彼氏:どうなのよ? 娘:レモン丸ごと一個、片手でしぼって唐揚げにかけるの 彼氏:だから握力聞いてきたのか。 彼氏:酸っぱすぎない? 父:しぼれないなら、ウチの娘はやらん 彼氏:なんだその、地面に刺さった剣をぬいた者が勇者みたいな 母:その例え、ピンとこないわね 彼氏:この家の唐揚げレモンほどじゃないでしょ 父:どうせ剣もぬけなければ、頭の上に置いた唐揚げに矢を射抜くこともできないんだろ。お前は 彼氏:何の話をしているのですか?  彼氏:そこは唐揚げじゃなくてリンゴでは 母:そのウィリアム・テルの例え。 母:ピンとこないわね〜 彼氏:ピンときてます! 彼氏:ピンとこないとウィリアム・テルの名前でてこない 母:おだまりっ! 父:失っ格ー! 彼氏:ええ〜!? 娘:大丈夫、まだ間に合うから。 娘:はい、たくちゃん。 娘:これレモンね。がんばれ〜 彼氏:あ、ありがとう 0:彼氏、レモンを受け取り片手でしぼろうとする 彼氏:(力をこめて)ふんっ! 0:一滴もたれず 母:失っ格ー! 彼氏:ええ〜!? 父:(高笑い)どうやら君は、娘の結婚相手には相応しくないみたいだな 彼氏:まだまだ 娘:フレー、フレー 彼氏:んー、んー 娘:ああん、ぜんぜんダメだ 父:(高笑い)おととい来やがれってんだ 娘:そんな… 母:マミ。 母:台所で伝え授(さず)けた奥義、今こそ開花させるのよ 父:なんだ奥義って。まさか!? 娘:パ、パワー! 父:お、おい。年頃の娘が、そ、そんな足を開くんじゃない! はしたない 母:そう、その調子よ 娘:フレー! フレー! 父:母さんは台所で一体何を教えたんだ!? 母:胃袋のつかみ方よ 父:つかんでいるのは胃袋じゃなくて、たぶん別のとこだぞ 娘:あはーん 父:『あはーん』って言ったぞ、 父:今『あはーん』て 母:そりゃあ言うわよ。 母:ハニートラップなんだから 父:トラップ! 罠!?  父:母さん、その罠。私も昔かかった覚えがある 彼氏:パワー!!! 0:レモンを力一杯しぼる彼氏。 0:汁が飛び、父の目に入る 父:ふぁっ 娘:やったー! 母:グッジョブ 父:目が…目が… 彼氏:大丈夫ですか、お父さん!? 父:お前にお父さんって呼ばれる筋合いはない! 彼氏:でもレモンしぼれたから、僕たちの結婚許してくれますよね! ね! 母:とんでもないドーピングしたけど 娘:愛の力だよ 彼氏:(父に)ね! ね! 父:ゆゆゆゆゆ、許さーん! 彼氏:なんで!? 娘:お父さん! それは話が違うじゃん 母:あなた。 母:往生際(おうじょうぎわ)が悪いわよ 父:うるさい! (彼氏に)なぜなら、 父:おおおお前は、血液型がB型だろ? 彼氏:ど、どうしてそれを…? 父:乾杯の時にグラスを年長者より上にあげるわ。 父:『唐揚げにレモンかけて良いですか?』って聞いてこないわ。 父:どうせ最後に1個残った唐揚げもなんの悪びれもなく食べるんだろ?  父:B型は 彼氏:偏見がすごいな、全部あたってるよ 父:ほれみろ。 父:私はB型が大嫌いだ 彼氏:そんな、ゴリラはみんなB型なのに 母:へー、そうなの? 知らなかった 娘:じゃあお父さんもB型? 父:じゃあって何だ、じゃあって。 父:私はAB型だ 母:ちなみに私はA型ね 彼氏:それならお父さんにもB型の血が… 彼氏:あれ? 父:なんだ? 彼氏:マミちゃんって、たしかO型じゃなかった? 娘:うん。私O型だよ 彼氏:お母様がA型で、マミちゃんがO型。 彼氏:間違いないですか? 母:間違いないわ 父:おい。それが何だって言うんだ!? 彼氏:だってA型とAB型の間に、O型は生まれないはず… 父:バカな 母:あー! 0:両手で口を覆う母 父:母さん…? 母:そういえばマミが生まれる前、わたし三股してたんだ 父:二股でもなく? 彼氏:この家はどうなってんだ 娘:つまりお母さんは、3個の胃袋を同時につかんでたの? 父:化け物じゃないか!? 母:あはーん、あはーん、あはーん、、、 母:あはーん? 彼氏:いや、これ四股だよ。 彼氏:4回、足ひらいてる! 父:(娘を見て)どうりで似てないわけだ 娘:何言ってんのもう、お父さん 父:(娘に)お前にお父さんって呼ばれる筋合いはない! 娘:ええ!? 彼氏:そんな言い方よしましょうよ。 彼氏:お、おとう、お、おじさん? 父:お前におじさんって呼ばれる筋合いは…ある 彼氏:おじさん。 彼氏:どうか、娘さんを僕にください! 娘:おじさん。 娘:私からも、お願いします! 母:おじさん。 母:私からも、お願いするわ! 父:勝手にしろー! 父:酒だ。酒をよこせ! 0:瓶ビールをラッパ飲みする父 父:ウホーーーー! 0:(了)

:『娘さんを僕にください③ B型のカレシ 編』 0:実家のリビング。 0:娘とその彼氏が並んで座っている。そしてテーブルをはさんだ先に、娘の父と母が座る。 0:父は腕を組み、彼氏は大量の汗をかき、ものすごい緊張感である… 彼氏:お父さん。 彼氏:どうか、娘さんを僕にください! 父:まぁ、そう固くならずに。 父:まずは一杯やろうじゃないか 母:拓也さん。 母:自分の家だと思ってリラックスしてね 彼氏:は、はい 父:母さん。ビールと何か 父:つまめるもの持ってきてくれ 母:はいはい 娘:あ、私たちお昼食べてきてるから。 娘:軽めでいいからね 母:がってんしょーちのすけ 彼氏:そんな。おかまいなく 0:母、立ち上がり奥へ 父:拓也くん。よく来てくれた。 父:ほんと何も遠慮することないからな 彼氏:あ、ありがとうございます。 彼氏:(娘に)マミは、お母さん似だね 娘:うん、よく言われるの。 娘:お父さんには全然似てないんだけどねー 父:こんなゴリラみたいな顔に似なくて安心したよ。 父:拓也くんもそう思うだろ? 彼氏:いえ、そんな。 彼氏:ダンディな感じでカッコいいです! 父:そうかい? 娘:もう、お世辞は良いからさ 彼氏:ばれたか 父:え? 娘:バレバレです 彼氏:マミが本当にお母さん似で良かったー 父:うそだろ 彼氏:ゴリラに似なくて良かったー 父:イカれてんなー、お前 母:お待たせー 0:母がビール瓶を父に手渡し、父と彼氏の前にそれぞれグラスを置く 母:はい、あなた。とりあえずビールね 父:おっ、ありがとう 娘:お父さん。 娘:彼、お酒あまり強くないから。 娘:飲ませすぎないでね 父:分かっているよ。 父:(ビールを注いで)ほら、乾杯 彼氏:か、かんぱーい! 0:父と彼氏のグラスが当たり、父の眉毛がピクリと動く 父:母さん! 父:早くツマミを持ってきてくれ! 母:がってんしょーちのすけ 父:それ、やめてくれないか 0:母、立ち上がり奥へ 彼氏:(ヒソヒソ)文句言わずに、お父さん、自分で行けば良いのにね 娘:『文句言わずに、お父さん、自分で行けば良いのにね』だって 彼氏:ま、マミちゃん!? 父:だまれ、小僧。 父:これが夫婦の絆ってやつだ 娘:そんなこと言ってると、いつか痛い目みるよー 父:ふっ。心配ないさ 娘:どうだか 父:ところでだ。 父:拓也くんはその、握力はいくつかな? 彼氏:はい? あ、 彼氏:年収はだいたい600万くらいです 父:年収なんてどうだって良い! 彼氏:え? 娘:お父さんが聞いているのは握力だよ。 娘:パワーの方 彼氏:あ、聞き違いじゃなかったんだ 父:さっさと答えなさい 彼氏:えーと、たしか体育の授業で計った時は、40キロもいかなくて 彼氏:クラスでも平均以下だったような 娘:え? 娘:そんなスライム級のステータスなの? 彼氏:知らないの? 彼氏:スライムの打撃力って意外と強いんだよ 娘:ゴリラよりも? 彼氏:君のお父さんには到底かなわないよ〜 父:お前にウチの娘はやらん! 彼氏:そんな。 彼氏:お父さん、訳を聞かせてください! 娘:よくこのタイミングで訳が聞けたな 父:お前にお父さんって呼ばれる筋合いはない! 彼氏:(困惑)ウホッ 父:お前、今、ウホッって返事したな。 父:ゴリラの言葉で返事しただろ!? 彼氏:ウホー! 父:このやろう! 娘:お父さんやめて。 娘:酔っぱらってるだけじゃない 父:飲むな! 父:そんな酒弱いなら、飲むな! 母:お待たせー 0:皿に盛られた唐揚げと、レモン丸ごと一個をテーブルに置く母 母:いっぱい、つまんでね 彼氏:唐揚げと、丸ごとレモン…? 父:聞かないのか? 彼氏:聞く? あ、なんでレモンが丸ごと一個なんでしょうか? 母:今、大事なのはそこじゃないんじゃない? 彼氏:そうですよね。 彼氏:あの、結婚を許してもらえない理由は、なんですか? 父:違う。『レモンしぼって良いですか?』に決まってんだろ 彼氏:え? 唐揚げにしぼるレモンって、薄切りにカットされたやつじゃ 母:我が家の食卓は、こうなのよ 彼氏:どうなのよ? 娘:レモン丸ごと一個、片手でしぼって唐揚げにかけるの 彼氏:だから握力聞いてきたのか。 彼氏:酸っぱすぎない? 父:しぼれないなら、ウチの娘はやらん 彼氏:なんだその、地面に刺さった剣をぬいた者が勇者みたいな 母:その例え、ピンとこないわね 彼氏:この家の唐揚げレモンほどじゃないでしょ 父:どうせ剣もぬけなければ、頭の上に置いた唐揚げに矢を射抜くこともできないんだろ。お前は 彼氏:何の話をしているのですか?  彼氏:そこは唐揚げじゃなくてリンゴでは 母:そのウィリアム・テルの例え。 母:ピンとこないわね〜 彼氏:ピンときてます! 彼氏:ピンとこないとウィリアム・テルの名前でてこない 母:おだまりっ! 父:失っ格ー! 彼氏:ええ〜!? 娘:大丈夫、まだ間に合うから。 娘:はい、たくちゃん。 娘:これレモンね。がんばれ〜 彼氏:あ、ありがとう 0:彼氏、レモンを受け取り片手でしぼろうとする 彼氏:(力をこめて)ふんっ! 0:一滴もたれず 母:失っ格ー! 彼氏:ええ〜!? 父:(高笑い)どうやら君は、娘の結婚相手には相応しくないみたいだな 彼氏:まだまだ 娘:フレー、フレー 彼氏:んー、んー 娘:ああん、ぜんぜんダメだ 父:(高笑い)おととい来やがれってんだ 娘:そんな… 母:マミ。 母:台所で伝え授(さず)けた奥義、今こそ開花させるのよ 父:なんだ奥義って。まさか!? 娘:パ、パワー! 父:お、おい。年頃の娘が、そ、そんな足を開くんじゃない! はしたない 母:そう、その調子よ 娘:フレー! フレー! 父:母さんは台所で一体何を教えたんだ!? 母:胃袋のつかみ方よ 父:つかんでいるのは胃袋じゃなくて、たぶん別のとこだぞ 娘:あはーん 父:『あはーん』って言ったぞ、 父:今『あはーん』て 母:そりゃあ言うわよ。 母:ハニートラップなんだから 父:トラップ! 罠!?  父:母さん、その罠。私も昔かかった覚えがある 彼氏:パワー!!! 0:レモンを力一杯しぼる彼氏。 0:汁が飛び、父の目に入る 父:ふぁっ 娘:やったー! 母:グッジョブ 父:目が…目が… 彼氏:大丈夫ですか、お父さん!? 父:お前にお父さんって呼ばれる筋合いはない! 彼氏:でもレモンしぼれたから、僕たちの結婚許してくれますよね! ね! 母:とんでもないドーピングしたけど 娘:愛の力だよ 彼氏:(父に)ね! ね! 父:ゆゆゆゆゆ、許さーん! 彼氏:なんで!? 娘:お父さん! それは話が違うじゃん 母:あなた。 母:往生際(おうじょうぎわ)が悪いわよ 父:うるさい! (彼氏に)なぜなら、 父:おおおお前は、血液型がB型だろ? 彼氏:ど、どうしてそれを…? 父:乾杯の時にグラスを年長者より上にあげるわ。 父:『唐揚げにレモンかけて良いですか?』って聞いてこないわ。 父:どうせ最後に1個残った唐揚げもなんの悪びれもなく食べるんだろ?  父:B型は 彼氏:偏見がすごいな、全部あたってるよ 父:ほれみろ。 父:私はB型が大嫌いだ 彼氏:そんな、ゴリラはみんなB型なのに 母:へー、そうなの? 知らなかった 娘:じゃあお父さんもB型? 父:じゃあって何だ、じゃあって。 父:私はAB型だ 母:ちなみに私はA型ね 彼氏:それならお父さんにもB型の血が… 彼氏:あれ? 父:なんだ? 彼氏:マミちゃんって、たしかO型じゃなかった? 娘:うん。私O型だよ 彼氏:お母様がA型で、マミちゃんがO型。 彼氏:間違いないですか? 母:間違いないわ 父:おい。それが何だって言うんだ!? 彼氏:だってA型とAB型の間に、O型は生まれないはず… 父:バカな 母:あー! 0:両手で口を覆う母 父:母さん…? 母:そういえばマミが生まれる前、わたし三股してたんだ 父:二股でもなく? 彼氏:この家はどうなってんだ 娘:つまりお母さんは、3個の胃袋を同時につかんでたの? 父:化け物じゃないか!? 母:あはーん、あはーん、あはーん、、、 母:あはーん? 彼氏:いや、これ四股だよ。 彼氏:4回、足ひらいてる! 父:(娘を見て)どうりで似てないわけだ 娘:何言ってんのもう、お父さん 父:(娘に)お前にお父さんって呼ばれる筋合いはない! 娘:ええ!? 彼氏:そんな言い方よしましょうよ。 彼氏:お、おとう、お、おじさん? 父:お前におじさんって呼ばれる筋合いは…ある 彼氏:おじさん。 彼氏:どうか、娘さんを僕にください! 娘:おじさん。 娘:私からも、お願いします! 母:おじさん。 母:私からも、お願いするわ! 父:勝手にしろー! 父:酒だ。酒をよこせ! 0:瓶ビールをラッパ飲みする父 父:ウホーーーー! 0:(了)