台本概要

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タイトル 修羅道
作者名 桃じー  (@ARAKAN59)
ジャンル 時代劇
演者人数 5人用台本(不問5)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 この作品(話)はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません。

任侠物っす!!
大親分が病気で倒れた!幹部会が開かれた!御大真木田の一言で幹部会は大荒れになってしまう!!

不問5任侠台本です

コメディではありません!神宮寺さんは特に気をつけてください。新開の連呼は辞めてください!!

方言とかアドリブとかどんどん入れて、みんなバチバチやり合ってください!!

でも!ふざけ過ぎたらだめだ⋯ぞ?

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
新開 不問 25 しんかい、侠正会(きょうせいかい)三代目山瀬組若頭 若手ナンバーワンリーダー。漢を地で行く物語のキーマン
真木田 不問 19 まきた、侠正会三代目副会長 御大真木田 組長山瀬に使えて山瀬と共に生きる漢。
森田 不問 34 もりた、侠正会幹部。経済ヤクザ、虎視眈々と時期組長の座を狙う
緒方 不問 34 おがた、侠正会幹部。武闘派ヤクザ、三代目を支えた暴力的な漢、虎視眈々と時期組長の座を狙う
上森 不問 25 うえもり 三代目若頭の代わりに出席した天木組の若頭。新開の弟分
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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真木田:(M)時代は暴対法施行直前の1990年バブル経済が崩れかけ時代が大きくうねりを帯びて世紀末へと向かい混沌としていた。そんな折、日本屈指の武闘派団体侠正会三代目山瀬健一が突然倒れた事から物語は始まるのだった。 0:侠正会、山瀬組組長本宅 新開:お疲れ様です。緊急ではありますが今日集まって貰ったのは、組長の容態について 緒方:(被せるように)新開!!親父は大丈夫なのか!? 森田:待てって!!キョーダイ!!今新開がそれを言おうとしてるんだろうが 緒方:おっおう!!!すまねぇ 新開:(咳払い)では、意識は戻らず⋯この数日が山⋯と言われてます。 真木田:兄貴⋯。 真木田:新開よ、今踏ん張り時やからな。 新開:はい!!副会長よく心得てます。 新開:それでお集まり頂きましたのは 新開:次期侠正会の跡目の話になります。 緒方:おいおいっ!!新開!!気が早いんじゃねぇのかっ!? 緒方:まだ親父死んだ訳じゃねんだぞ!? 森田:そうだそうだ!! 森田:けど・・・まぁそれも大事なことだわな 上森:ちょっと宜しいですか? 新開:なんだ?上森? 上森:会長は何か跡目について言われてる事あるんですか? 真木田:無いじゃろな 真木田:ワシは何も聞いてないが 新開:ですね・・・副会長の言う通りです。 森田:まぁ順序でいやぁ・・・侠正会若頭である天木の兄貴やろなぁ 緒方:けど兄貴は長ぇ懲役だろ?いつ出てこれる? 上森:親父はまだかかりますね 新開:ですので執行部として皆様に集まって頂いた次第です。 真木田:新開!さっきも言うたがここが踏ん張り時やからな!山瀬の兄弟が居なくなるのを待ってる連中は山ほどおるからな 緒方:親父は生粋の極道だからなぁ、味方も多いが敵も多い 上森:すいません!俺はまだまだ若輩者で勉強不足なもんで失礼がありましたら申し訳ありません 新開:なんだ? 上森:だったら副会長に代行として立ってもらうっていうのは·····? 緒方:・・・‥(余計な事を) 森田:‥‥(老いぼれになにができんねん) 真木田:儂は山瀬の兄貴の漢気に惚れて兄貴の影としてこの侠正会の屋台骨を支えてきた。 真木田:儂はそんな器や無い 緒方:なにを言うんですか!副会長!俺ら副会長になら着いて行きますよ! 森田:あぁ!!キョーダイの言う通りじゃ! 真木田:ありがとうな、でもワシやない⋯それは解る。 上森:それなら・・・緒方や森田の若頭補佐の面々からって事になりますか・・・ね? 緒方:上森!!馬鹿言うな 森田:そうじゃ!ワシらみてぇなもんがの 緒方:いや!兄弟ならその器にピッタリじゃねーか? 森田:何言ってやがる!!キョーダイ!! 緒方:俺は正直喧嘩は出来るが金儲けは出来ねぇからのぉ 森田:なんやそれ?おいおい?ワシが喧嘩出来ねぇっつーのか? 緒方:そんな事言ってねぇだろ? 森田:言い方にトゲがあるだろぉ!?そりゃ上納金に関してうちはトップクラスやからな 緒方:待てコラ、俺だってそれなりに上げてんだろ?おい 森田:まてやぁ!今そんな話してる訳じゃねぇだろキョーダイ 真木田:そこまでじゃ!!! 真木田:ええ加減にせぇ!!! 新開:ええ!お二人方今は冷静にお願いします。 上森:すんません!!!! 上森:ワシが余計な事言うたばかりに 新開:まぁいい、上森すまんな 真木田:儂から一つ提案いいか? 新開:副会長お願いします。 真木田:どうやろな?緒方、森田、いっそ若い者に舵を取らしてみるんってのは 緒方:ん・・・と言うと? 森田:・・・・・・(何言う気じゃ⋯) 真木田:山瀬の兄貴が育てたこの新開に次期侠正会の跡目任せてみるというのは? 森田:っっ!!?? 緒方:ちょちょ!ちょっと待ってくれぇ!!副会長!!! 緒方:流石にそりゃ貫目(かんめ)が足りねぇだろ!!?? 緒方:そりゃ、勿論新開はええ漢や!そりゃ、よー知ってる。けど若すぎるだろ!? 森田:そうだ!、下手したら組が割れますよ? 真木田:だから!!!おめぇらにしっかり新開を支えてやって欲しい言うとるんじゃ!!!! 新開:副会長っ!!いや真木田の叔父貴!!ちょっと待ってください!! 新開:勿論とても光栄な事ですが!!俺にはまだそんな大役、役不足です!! 上森:いや・・・有りっちゃ有りかもしれませんね 新開:上森っ!!!! 緒方:お前は黙ってろ 森田:引っ込んどれ!! 上森:いやいや、俺は親父の代理でこの場に来てます。 上森:親父やったら・・・この提案案外喜んで乗るんじゃねーかなって 上森:常々お前は新開を見習え漢の代表みたいな奴やぞって言われてましたしね。 上森:若頭補佐のお二人方は俺じゃなくて、今のセリフ親父に言えますか? 緒方:なんやと!!??コラ餓鬼 森田:あッ!!!?? 森田:まぁええわ、たしかにお前は兄貴の代理やからの! 緒方:チッ!! 上森:失礼しました!! 上森:けど俺ら若い者からしたらこの提案、士気は上がりますけどね 新開:嬉しい話やけど流石に・・・な 真木田:まぁ今日決める必要ないやろ? 緒方:ふん!!まぁ・・・そうですな 森田:今は親父の容態が第一や 上森:いーや?きっちり決めましょや 新開:上森っ!!! 上森:俺は新開新体制に1票入れますよ? 緒方:おめぇ・・・代理言うても兄貴に一言入れるんが筋じゃねのか? 緒方:代理は代理じゃ、てめぇ天木の兄貴じゃないんだぞ、おう?コラ!調子乗んのも大概にせぇ!! 上森:・・・・・・・・・ 森田:そらそーやの、確かに兄貴ならこの提案乗るかもしれん。兄貴はそーゆー漢やからな 森田:けどそうでもやっ!!一言筋通すんがホントじゃねーか? 上森:チッ・・・(聞こえない様に) 上森:すいません、少し調子に乗りました。 新開:上森・・・気持ちは有難いけどお二人の言う通りだ、若頭の気持ちは一言聞きたい所だな。 新開:その一言が本当にそのまんまなら 新開:俺は真木田副会長が押してくれるのならその提案受けて見るのも良いかと思ってます。 緒方:なんだとッッ!!!??? 森田:てめぇ本気かッッ??? 真木田:そうか!!そりゃぇぇやないか!!! 緒方:いや!!しかし!!副会長!!貫目が足りませんよ!? 森田:副会長も言うたやないですか?今が大事な時やって!!! 森田:まだ武田組の方ともゴタゴタしてる時なんですよ!!?? 森田:それがこんな若造が跡目なんて聞かれたら 新開:精進致します。 新開:俺は親父の背中を文字通り見てこの世界で漢を磨いてきました。 新開:武田の連中には漬け込む暇を与えませんよ 緒方:待て待て待て、新開よぉ・・・色気出すのはいいがよ、お前この大所帯引っ張って行けんのか? 上森:ですから!!叔父貴さん達のお力添えが・・・ 森田:(被せて)やかましい!!!餓鬼ゃあ!黙ってぇ!! 上森:あ?・・・なんですか?大きな声出して、あんまり抑えられたら俺らみたいなもんは、跳ねるしかなくなりますよ・・・? 森田:なんだぁ?餓鬼ぃ 森田:跳ねれるもんなら跳ねてみろやっっ!!おお!!ゴラァ!! 上森:そら親父に対しての言葉と受け取っていいんすか? 森田:二言目にゃ兄貴の名前出しやがってテメェ・・・ 上森:代理だと言うとるでしょうが!!! 緒方:テメェ!!! 真木田:辞めんかっっ!!!! 真木田:いい加減せぇっっ!!! 新開:上森ッッッ!!! 新開:まずは若頭の意見を聞いてからだっ!!! 新開:叔父貴さん方も!!!まずは若頭の意見聞いてからと言ったじゃないですか!!! 新開:正直、俺は自分でも思います!!貫目どころかそんな器でも無い事くらい!やけど副会長に押して貰って親父の背中見てきたから!!今の侠正会を率いて行くしかねぇって!!自分なりに!! 緒方:お、おぉう 森田:分かった!分かったから新開座れ 上森:すみません・・・頭冷やして来ます。 0:上森部屋から出る 真木田:まぁ、皆冷静に頼む 真木田:俺は新開に任せたいと思うとる。それは変わらん 真木田:先程からあるように天木の若頭の意見を聞いてからその舵取りを決めようやないか 新開:はい・・・ 真木田:補佐の2人もそれでええか? 緒方:ん・・・ 森田:ですね・・・ 新開:それじゃ俺は今から病院へ向かいます。親父の・・・会長の容態を逐一執行部の方々には報告しますので、連絡が取れるようにしといてください。 真木田:うむ 緒方:おお、頼んだぞ!! 森田:新開!!色々と言いすぎたかもしれんが、すまんやった。ワシらも会長の事が事やから冷静じゃないからな 新開:そんな!!叔父貴さん達あっての侠正会です!!ありがとうございます!!! 新開:それじゃ失礼します。 0:新開部屋から出る 真木田:ワシらもそろそろ行くかの 森田:ですね 緒方:兄弟、どうだこの後ちょっと 森田:お?おぉ 0: 0:間 0: 上森:兄貴・・・ 新開:上森すまなかったな 上森:俺はどんな手を使ってでも親父にうんと言わせますからね 上森:全く老人ホームじゃねーんだよ!糞が!! 新開:上森!言いすぎだ 新開:だが・・・頼むぞ、俺らで新しい時代を作るんだ 上森:えぇ!時代が動くのはいつも突然ですね 新開:あぁ・・・若い者が埋もれて行くそんな組織は古い、正直あの二人じゃ生き残れないこの群雄割拠の混沌とした時代はな!!! 上森:俺らがぶち上げてやりましょうや!! 新開:ふっ·····けど、天木の叔父貴がうんと言うかな 上森:当たり前じゃねぇすか!!むしろ俺がこの指詰めたって!うんと言わせます!! 新開:馬鹿野郎⋯その時は俺も頭下げにいくよ 上森:兄貴····· 0: 0:間 0: 0:BARにて 森田:なんや兄弟 緒方:俺は納得できねぇ 森田:真木田のジジィボケ腐りやがって 森田:なにが新開じゃ!アホか 緒方:へっ・・・若造になにが出来るんだよなぁ! 緒方:喧嘩もろくに出来ねぇだろ 森田:けどカシラがなんて言うだよな 緒方:へっなんて言うかなんて関係ねーだろ 森田:あ? 緒方:まぁ任せとけ・・・ 森田:キョーダイまさか・・・ 緒方:その代わり、兄弟、しっかり俺について来いよ?なぁ? 森田:・・・・・・ 森田:あぁ・・・新開のガキ共に良いように使われる位ならキョーダイについていくぜ 緒方:元々兄貴が若頭っつーのも納得いって無いんだ、侠正会が武闘派だと恐れられてるのは誰のお陰だと思ってやがる!!俺や兄弟が身体張ってきたからじゃねぇか!!なぁ!! 森田:おお!!そうだ!!そうだ!! 緒方:見とれよォ⋯ワシが侠正会四代目じゃあ!!! 0: 0:間 0: 真木田:(M)一枚岩の武闘派組織も時代のうねりと共に混沌とした時代に突入して行くのだった。

真木田:(M)時代は暴対法施行直前の1990年バブル経済が崩れかけ時代が大きくうねりを帯びて世紀末へと向かい混沌としていた。そんな折、日本屈指の武闘派団体侠正会三代目山瀬健一が突然倒れた事から物語は始まるのだった。 0:侠正会、山瀬組組長本宅 新開:お疲れ様です。緊急ではありますが今日集まって貰ったのは、組長の容態について 緒方:(被せるように)新開!!親父は大丈夫なのか!? 森田:待てって!!キョーダイ!!今新開がそれを言おうとしてるんだろうが 緒方:おっおう!!!すまねぇ 新開:(咳払い)では、意識は戻らず⋯この数日が山⋯と言われてます。 真木田:兄貴⋯。 真木田:新開よ、今踏ん張り時やからな。 新開:はい!!副会長よく心得てます。 新開:それでお集まり頂きましたのは 新開:次期侠正会の跡目の話になります。 緒方:おいおいっ!!新開!!気が早いんじゃねぇのかっ!? 緒方:まだ親父死んだ訳じゃねんだぞ!? 森田:そうだそうだ!! 森田:けど・・・まぁそれも大事なことだわな 上森:ちょっと宜しいですか? 新開:なんだ?上森? 上森:会長は何か跡目について言われてる事あるんですか? 真木田:無いじゃろな 真木田:ワシは何も聞いてないが 新開:ですね・・・副会長の言う通りです。 森田:まぁ順序でいやぁ・・・侠正会若頭である天木の兄貴やろなぁ 緒方:けど兄貴は長ぇ懲役だろ?いつ出てこれる? 上森:親父はまだかかりますね 新開:ですので執行部として皆様に集まって頂いた次第です。 真木田:新開!さっきも言うたがここが踏ん張り時やからな!山瀬の兄弟が居なくなるのを待ってる連中は山ほどおるからな 緒方:親父は生粋の極道だからなぁ、味方も多いが敵も多い 上森:すいません!俺はまだまだ若輩者で勉強不足なもんで失礼がありましたら申し訳ありません 新開:なんだ? 上森:だったら副会長に代行として立ってもらうっていうのは·····? 緒方:・・・‥(余計な事を) 森田:‥‥(老いぼれになにができんねん) 真木田:儂は山瀬の兄貴の漢気に惚れて兄貴の影としてこの侠正会の屋台骨を支えてきた。 真木田:儂はそんな器や無い 緒方:なにを言うんですか!副会長!俺ら副会長になら着いて行きますよ! 森田:あぁ!!キョーダイの言う通りじゃ! 真木田:ありがとうな、でもワシやない⋯それは解る。 上森:それなら・・・緒方や森田の若頭補佐の面々からって事になりますか・・・ね? 緒方:上森!!馬鹿言うな 森田:そうじゃ!ワシらみてぇなもんがの 緒方:いや!兄弟ならその器にピッタリじゃねーか? 森田:何言ってやがる!!キョーダイ!! 緒方:俺は正直喧嘩は出来るが金儲けは出来ねぇからのぉ 森田:なんやそれ?おいおい?ワシが喧嘩出来ねぇっつーのか? 緒方:そんな事言ってねぇだろ? 森田:言い方にトゲがあるだろぉ!?そりゃ上納金に関してうちはトップクラスやからな 緒方:待てコラ、俺だってそれなりに上げてんだろ?おい 森田:まてやぁ!今そんな話してる訳じゃねぇだろキョーダイ 真木田:そこまでじゃ!!! 真木田:ええ加減にせぇ!!! 新開:ええ!お二人方今は冷静にお願いします。 上森:すんません!!!! 上森:ワシが余計な事言うたばかりに 新開:まぁいい、上森すまんな 真木田:儂から一つ提案いいか? 新開:副会長お願いします。 真木田:どうやろな?緒方、森田、いっそ若い者に舵を取らしてみるんってのは 緒方:ん・・・と言うと? 森田:・・・・・・(何言う気じゃ⋯) 真木田:山瀬の兄貴が育てたこの新開に次期侠正会の跡目任せてみるというのは? 森田:っっ!!?? 緒方:ちょちょ!ちょっと待ってくれぇ!!副会長!!! 緒方:流石にそりゃ貫目(かんめ)が足りねぇだろ!!?? 緒方:そりゃ、勿論新開はええ漢や!そりゃ、よー知ってる。けど若すぎるだろ!? 森田:そうだ!、下手したら組が割れますよ? 真木田:だから!!!おめぇらにしっかり新開を支えてやって欲しい言うとるんじゃ!!!! 新開:副会長っ!!いや真木田の叔父貴!!ちょっと待ってください!! 新開:勿論とても光栄な事ですが!!俺にはまだそんな大役、役不足です!! 上森:いや・・・有りっちゃ有りかもしれませんね 新開:上森っ!!!! 緒方:お前は黙ってろ 森田:引っ込んどれ!! 上森:いやいや、俺は親父の代理でこの場に来てます。 上森:親父やったら・・・この提案案外喜んで乗るんじゃねーかなって 上森:常々お前は新開を見習え漢の代表みたいな奴やぞって言われてましたしね。 上森:若頭補佐のお二人方は俺じゃなくて、今のセリフ親父に言えますか? 緒方:なんやと!!??コラ餓鬼 森田:あッ!!!?? 森田:まぁええわ、たしかにお前は兄貴の代理やからの! 緒方:チッ!! 上森:失礼しました!! 上森:けど俺ら若い者からしたらこの提案、士気は上がりますけどね 新開:嬉しい話やけど流石に・・・な 真木田:まぁ今日決める必要ないやろ? 緒方:ふん!!まぁ・・・そうですな 森田:今は親父の容態が第一や 上森:いーや?きっちり決めましょや 新開:上森っ!!! 上森:俺は新開新体制に1票入れますよ? 緒方:おめぇ・・・代理言うても兄貴に一言入れるんが筋じゃねのか? 緒方:代理は代理じゃ、てめぇ天木の兄貴じゃないんだぞ、おう?コラ!調子乗んのも大概にせぇ!! 上森:・・・・・・・・・ 森田:そらそーやの、確かに兄貴ならこの提案乗るかもしれん。兄貴はそーゆー漢やからな 森田:けどそうでもやっ!!一言筋通すんがホントじゃねーか? 上森:チッ・・・(聞こえない様に) 上森:すいません、少し調子に乗りました。 新開:上森・・・気持ちは有難いけどお二人の言う通りだ、若頭の気持ちは一言聞きたい所だな。 新開:その一言が本当にそのまんまなら 新開:俺は真木田副会長が押してくれるのならその提案受けて見るのも良いかと思ってます。 緒方:なんだとッッ!!!??? 森田:てめぇ本気かッッ??? 真木田:そうか!!そりゃぇぇやないか!!! 緒方:いや!!しかし!!副会長!!貫目が足りませんよ!? 森田:副会長も言うたやないですか?今が大事な時やって!!! 森田:まだ武田組の方ともゴタゴタしてる時なんですよ!!?? 森田:それがこんな若造が跡目なんて聞かれたら 新開:精進致します。 新開:俺は親父の背中を文字通り見てこの世界で漢を磨いてきました。 新開:武田の連中には漬け込む暇を与えませんよ 緒方:待て待て待て、新開よぉ・・・色気出すのはいいがよ、お前この大所帯引っ張って行けんのか? 上森:ですから!!叔父貴さん達のお力添えが・・・ 森田:(被せて)やかましい!!!餓鬼ゃあ!黙ってぇ!! 上森:あ?・・・なんですか?大きな声出して、あんまり抑えられたら俺らみたいなもんは、跳ねるしかなくなりますよ・・・? 森田:なんだぁ?餓鬼ぃ 森田:跳ねれるもんなら跳ねてみろやっっ!!おお!!ゴラァ!! 上森:そら親父に対しての言葉と受け取っていいんすか? 森田:二言目にゃ兄貴の名前出しやがってテメェ・・・ 上森:代理だと言うとるでしょうが!!! 緒方:テメェ!!! 真木田:辞めんかっっ!!!! 真木田:いい加減せぇっっ!!! 新開:上森ッッッ!!! 新開:まずは若頭の意見を聞いてからだっ!!! 新開:叔父貴さん方も!!!まずは若頭の意見聞いてからと言ったじゃないですか!!! 新開:正直、俺は自分でも思います!!貫目どころかそんな器でも無い事くらい!やけど副会長に押して貰って親父の背中見てきたから!!今の侠正会を率いて行くしかねぇって!!自分なりに!! 緒方:お、おぉう 森田:分かった!分かったから新開座れ 上森:すみません・・・頭冷やして来ます。 0:上森部屋から出る 真木田:まぁ、皆冷静に頼む 真木田:俺は新開に任せたいと思うとる。それは変わらん 真木田:先程からあるように天木の若頭の意見を聞いてからその舵取りを決めようやないか 新開:はい・・・ 真木田:補佐の2人もそれでええか? 緒方:ん・・・ 森田:ですね・・・ 新開:それじゃ俺は今から病院へ向かいます。親父の・・・会長の容態を逐一執行部の方々には報告しますので、連絡が取れるようにしといてください。 真木田:うむ 緒方:おお、頼んだぞ!! 森田:新開!!色々と言いすぎたかもしれんが、すまんやった。ワシらも会長の事が事やから冷静じゃないからな 新開:そんな!!叔父貴さん達あっての侠正会です!!ありがとうございます!!! 新開:それじゃ失礼します。 0:新開部屋から出る 真木田:ワシらもそろそろ行くかの 森田:ですね 緒方:兄弟、どうだこの後ちょっと 森田:お?おぉ 0: 0:間 0: 上森:兄貴・・・ 新開:上森すまなかったな 上森:俺はどんな手を使ってでも親父にうんと言わせますからね 上森:全く老人ホームじゃねーんだよ!糞が!! 新開:上森!言いすぎだ 新開:だが・・・頼むぞ、俺らで新しい時代を作るんだ 上森:えぇ!時代が動くのはいつも突然ですね 新開:あぁ・・・若い者が埋もれて行くそんな組織は古い、正直あの二人じゃ生き残れないこの群雄割拠の混沌とした時代はな!!! 上森:俺らがぶち上げてやりましょうや!! 新開:ふっ·····けど、天木の叔父貴がうんと言うかな 上森:当たり前じゃねぇすか!!むしろ俺がこの指詰めたって!うんと言わせます!! 新開:馬鹿野郎⋯その時は俺も頭下げにいくよ 上森:兄貴····· 0: 0:間 0: 0:BARにて 森田:なんや兄弟 緒方:俺は納得できねぇ 森田:真木田のジジィボケ腐りやがって 森田:なにが新開じゃ!アホか 緒方:へっ・・・若造になにが出来るんだよなぁ! 緒方:喧嘩もろくに出来ねぇだろ 森田:けどカシラがなんて言うだよな 緒方:へっなんて言うかなんて関係ねーだろ 森田:あ? 緒方:まぁ任せとけ・・・ 森田:キョーダイまさか・・・ 緒方:その代わり、兄弟、しっかり俺について来いよ?なぁ? 森田:・・・・・・ 森田:あぁ・・・新開のガキ共に良いように使われる位ならキョーダイについていくぜ 緒方:元々兄貴が若頭っつーのも納得いって無いんだ、侠正会が武闘派だと恐れられてるのは誰のお陰だと思ってやがる!!俺や兄弟が身体張ってきたからじゃねぇか!!なぁ!! 森田:おお!!そうだ!!そうだ!! 緒方:見とれよォ⋯ワシが侠正会四代目じゃあ!!! 0: 0:間 0: 真木田:(M)一枚岩の武闘派組織も時代のうねりと共に混沌とした時代に突入して行くのだった。