台本概要

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タイトル 台無しバディ 1
作者名 野菜  (@irodlinatuyasai)
ジャンル コメディ
演者人数 2人用台本(不問2)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ツミビトバディの番外編です。絡みのなかったメンバーで後日談。
本編のシリアスさをぶち壊す可能性があります。

ひなたと七津

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
ひなた 不問 23 愛情が漏れ出している。そろそろ変質者の呼び名がつきそう。
七津 不問 24 素直でまっすぐなまま年をとっている。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:荒廃した街を二人は進む。 七津:ひなた。 ひなた:なんだ。 七津:落ち着きなさい。 ひなた:それは無理だ。 七津:では歩け。 ひなた:早歩き。これ以上は譲らない。 七津:許可しよう。 ひなた:そういえばなんで七津が?はるひを迎えに行くのは俺一人でいい。むしろ俺一人がいい。 七津:君たち……いやむしろ君だな。君が食堂でやらかしたから回収に来ている。 ひなた:俺のせいか!! 七津:ああ。君がいきなり、子供たちも我々職員もいる中、告白をしでかしたからだろうな。はるひは君の肩をどついて出て行ったし。 ひなた:あまりにも愛らしく、はるひがそこに「在る」ものだから……この情熱を隠すことはできなかった。 七津:存在するだけで、か。 ひなた:愛おしい。あらゆる意味において食べたい。残り湯とかでも妥協できる。 七津:うーん、これは本格的に狂ったのだろうか……。サント先生や亜奇に相談するべきか? ひなた:はっ!?こうしている間にもはるひが変質者にからまれているかもしれない!やっぱり急いで探さないと……。 七津:すまないが、その変質者候補、筆頭が君だから私が追ってきたんだが。 ひなた:もう止めたんだ、自分を偽るのは。まるでそう仕組まれて作られたかのように、俺ははるひを愛せずにはいられない。 七津:(小声)確かにそう亜奇が設定したらしいんだがな……。 ひなた:七津は! 七津:なんだなんだ。 ひなた:特定の誰かに強い感情を抱いたことはないのか?そうだな、貴方はよくヒセンとともにいるが。 七津:ああどんどんと飛び火が……。 ひなた:俺の質問に好きか嫌いかで答えろ、七津。 七津:他の職員がこの役目を嫌がった理由が今分かった。 ひなた:ヒセンと手をつなぐ。 七津:好きか嫌いかどちらか、なのだな?好きだ。付き合いが長いし嫌悪はない。 ひなた:ヒセンを抱きしめる! 七津:好きかな。キライじゃないというか、戦場にいたころはボロボロの体で支え合ったものだ。 ひなた:…………キス。 七津:人工呼吸だと思えば他者ほど嫌いではない。となると、好き、か? ひなた:愛だな。 七津:(虚無)これが……愛……??? ひなた:仲間だな。 七津:…………このくらいで満足してくれ。ところで、君、能力使ってはるひを探さないのか? 七津:君ならはるひのスマホに侵入して位置を特定するくらい、できるだろう? ひなた:はるひが怒るから……できない……。 七津:あーーそうなのか。じゃあ私から伝えるが。 ひなた:なんだなんだ。 七津:その、焼け焦げた市場の影からはるひが見てるぞ。 ひなた:え。 七津:好き嫌い云々始めたあたりから、顔つきが険しい。 ひなた:誤解してると思うか? 七津:私はそのように見えるが? ひなた:はるひ……誤解だ……ほら、こっちへ……ふふ。ふふ、可愛い……。 七津:今の君は十分に変質者だぞ。 0: ひなた:その後もちろん俺は真っ赤な顔の愛しいはるひに怒られたし。 七津:「君を愛しているらしい」とヒセンに伝えた私も怒られた。

0:荒廃した街を二人は進む。 七津:ひなた。 ひなた:なんだ。 七津:落ち着きなさい。 ひなた:それは無理だ。 七津:では歩け。 ひなた:早歩き。これ以上は譲らない。 七津:許可しよう。 ひなた:そういえばなんで七津が?はるひを迎えに行くのは俺一人でいい。むしろ俺一人がいい。 七津:君たち……いやむしろ君だな。君が食堂でやらかしたから回収に来ている。 ひなた:俺のせいか!! 七津:ああ。君がいきなり、子供たちも我々職員もいる中、告白をしでかしたからだろうな。はるひは君の肩をどついて出て行ったし。 ひなた:あまりにも愛らしく、はるひがそこに「在る」ものだから……この情熱を隠すことはできなかった。 七津:存在するだけで、か。 ひなた:愛おしい。あらゆる意味において食べたい。残り湯とかでも妥協できる。 七津:うーん、これは本格的に狂ったのだろうか……。サント先生や亜奇に相談するべきか? ひなた:はっ!?こうしている間にもはるひが変質者にからまれているかもしれない!やっぱり急いで探さないと……。 七津:すまないが、その変質者候補、筆頭が君だから私が追ってきたんだが。 ひなた:もう止めたんだ、自分を偽るのは。まるでそう仕組まれて作られたかのように、俺ははるひを愛せずにはいられない。 七津:(小声)確かにそう亜奇が設定したらしいんだがな……。 ひなた:七津は! 七津:なんだなんだ。 ひなた:特定の誰かに強い感情を抱いたことはないのか?そうだな、貴方はよくヒセンとともにいるが。 七津:ああどんどんと飛び火が……。 ひなた:俺の質問に好きか嫌いかで答えろ、七津。 七津:他の職員がこの役目を嫌がった理由が今分かった。 ひなた:ヒセンと手をつなぐ。 七津:好きか嫌いかどちらか、なのだな?好きだ。付き合いが長いし嫌悪はない。 ひなた:ヒセンを抱きしめる! 七津:好きかな。キライじゃないというか、戦場にいたころはボロボロの体で支え合ったものだ。 ひなた:…………キス。 七津:人工呼吸だと思えば他者ほど嫌いではない。となると、好き、か? ひなた:愛だな。 七津:(虚無)これが……愛……??? ひなた:仲間だな。 七津:…………このくらいで満足してくれ。ところで、君、能力使ってはるひを探さないのか? 七津:君ならはるひのスマホに侵入して位置を特定するくらい、できるだろう? ひなた:はるひが怒るから……できない……。 七津:あーーそうなのか。じゃあ私から伝えるが。 ひなた:なんだなんだ。 七津:その、焼け焦げた市場の影からはるひが見てるぞ。 ひなた:え。 七津:好き嫌い云々始めたあたりから、顔つきが険しい。 ひなた:誤解してると思うか? 七津:私はそのように見えるが? ひなた:はるひ……誤解だ……ほら、こっちへ……ふふ。ふふ、可愛い……。 七津:今の君は十分に変質者だぞ。 0: ひなた:その後もちろん俺は真っ赤な顔の愛しいはるひに怒られたし。 七津:「君を愛しているらしい」とヒセンに伝えた私も怒られた。