台本概要
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タイトル | アリス会議 |
---|---|
作者名 | 天道司 |
ジャンル | ファンタジー |
演者人数 | 4人用台本(不問4) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
ご自由に演じてください
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キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
チェシャ猫 | 不問 | 16 | 不思議な猫。 |
帽子屋 | 不問 | 11 | アリスが大好き。 |
三月うさぎ | 不問 | 19 | お調子者のウサギ。 |
ハートの女王 | 不問 | 14 | 傲慢な女王。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
チェシャ猫:おほん。そろそろ、始めようか。アリス会議
三月うさぎ:ワクワク!ドキドキ!
ハートの女王:では、エレガントな私から提案させて貰うわ。今度のアリスの物語の舞台は、お茶会
ハートの女王:お茶菓子を食べると、体がカエルの姿になったり、あべこべの言葉しか言えなくなったり
ハートの女王:私に絶対服従(ぜったいふくじゅう)するような魔法にかかるの。ステキでしょ?
三月うさぎ:ひゃーっ!それは、魔法じゃなくて、呪いだろ!
ハートの女王:あん?呪いですって?
チェシャ猫:まぁまぁまぁ、落ち着きたまえよ。帽子屋、君は何か意見はないのかい?ずっと黙ってるけどさ
帽子屋:僕かい?僕は、アリスに会えたら、それでいい
チェシャ猫:あぁ、君は相変わらずアリスのことが大好きなんだね
帽子屋:そういう君もだろ?
チェシャ猫:まぁ、否定はしないけどね
ハートの女王:ちょっと!アリスを好きなのは、あんた達だけじゃないのよ!
三月うさぎ:あいおっ!僕も、アリスが大好きなんだ!
チェシャ猫:ニンジンよりも?
三月うさぎ:え?ニンジンよりも?うーん…。大変だ!大変だ!ニンジンとアリス、どっちの方が好きなのか分からなくなってきたぞ!
帽子屋:ふふっ。だったら、どっちの方が『好き』ではなく、どっちも同じくらい『好き』で、良いのでは?
三月うさぎ:あ…。そうだ!どっちも同じくらい好き!ニンジンもアリスも同じくらい大好き!
ハートの女王:私は、アリス一筋だけどね!
帽子屋:僕もだ
チェシャ猫:吾輩もだ
三月うさぎ:えーっ!大変だ!大変だ!僕だけアリス一筋じゃない!ニンジンも大好きだ!大変だーっ!
チェシャ猫:三月うさぎ、それは本当に大変なことなのかい?
三月うさぎ:え?大変なことだよ!みんなと同じじゃないのは、大変なことだよ!
ハートの女王:だから、どうして、みんなと同じじゃなければ、大変なのよ?
三月うさぎ:あ…。あれ?なんか、みんなと同じじゃなくても、大変じゃない気がしてきたぞ!
帽子屋:ふふっ。みんなと違うってことは、本当はステキなことなんだよ
チェシャ猫:その通り!それは、『個性』というモノであり、三月うさぎが三月うさぎであるという証明だよ
三月うさぎ:僕が僕である証明?わーっ!なんかカッコイイ響きーっ!
ハートの女王:チェシャ猫!私にもあるのよね?その、『個性』というモノが!
チェシャ猫:当然だとも!ハートの女王は、個性の塊(かたまり)のようなクリーチャーさ!
ハートの女王:ふふっ。当然でしょう?私は、私こそがハートの女王!他の誰でもない
ハートの女王:不思議の国で最も美しく、最も賢く、最もエレガントな存在よ!
三月うさぎ:【小声で】最も傲慢(ごうまん)で、最も意地悪ってのも付け加えるべきだろ?
ハートの女王:あん?何か言った?クソうさぎ!
三月うさぎ:ひーっ!
帽子屋:三月うさぎ、今のは君が悪い
三月うさぎ:えーっ!僕は正直なだけだよ!
ハートの女王:正直?馬鹿の間違いでしょ?
三月うさぎ:馬鹿じゃないもん!あっかんべー!
チェシャ猫:ふっ。君たちは、本当に仲が良いね
帽子屋:それは、喧嘩するほど仲が良いってやつかい?
チェシャ猫:それは、まさに、まさに、まさに!その通りだよ!
三月うさぎ:あれ?チェシャ猫?今の口調、何か変だよ?
ハートの女王:チェシャ猫は、元から変よ。だって、チェシャ猫だもの
三月うさぎ:あいおっ!チェシャ猫だもんね!
チェシャ猫:まぁ、変でも何でも構わないさ。さて、そろそろ本題に戻ろうじゃないか?
チェシャ猫:今度のアリスの舞台は、どこが良いだろう?
ハートの女王:だから、私がお茶会を舞台にしましょうって提案したでしょ?
チェシャ猫:お茶会を舞台か…。それでは、あまりにも、そう、普通だ
帽子屋:普通だね。僕は、普通の物語には興味がないし、普通の女の子をアリスとは認めたくない
三月うさぎ:だったら、どんなのだったら普通じゃないのさ?あっ!『ニンジンの国のアリス』ってのはどう?どう?
ハートの女王:却下。需要がないわ
三月うさぎ:えーっ!良いと思うんだけどなぁ
チェシャ猫:吾輩も『ニンジンの国のアリス』というタイトルは、悪くないと思うがね
帽子屋:僕もだ。とても、そう、とても面白そうだ
ハートの女王:は?あんた達、頭の中、狂ってるでしょ?
チェシャ猫:そりゃあ、狂ってるさ!何しろ吾輩たちは…
三月うさぎ:あいおっ?
帽子屋:不思議の国のクリーチャーだからね!
ハートの女王:ふっ…。じゃあ、今度のアリスの舞台は、ニンジン畑ってこと?
三月うさぎ:ニンジン畑?ニンジン畑が舞台なの?ワクワク!ドキドキ!
チェシャ猫:ニンジン畑とは、限らないよ。『ニンジンの国のアリス』というタイトルこそ付いてはいても
チェシャ猫:その舞台は、海かも知れないし、砂漠かも知れないし、宇宙かも知れない。なぜなら、ここは…
帽子屋:不思議の国だからね!
0:
0:―ニンジンの国のアリスにつづく―
チェシャ猫:おほん。そろそろ、始めようか。アリス会議
三月うさぎ:ワクワク!ドキドキ!
ハートの女王:では、エレガントな私から提案させて貰うわ。今度のアリスの物語の舞台は、お茶会
ハートの女王:お茶菓子を食べると、体がカエルの姿になったり、あべこべの言葉しか言えなくなったり
ハートの女王:私に絶対服従(ぜったいふくじゅう)するような魔法にかかるの。ステキでしょ?
三月うさぎ:ひゃーっ!それは、魔法じゃなくて、呪いだろ!
ハートの女王:あん?呪いですって?
チェシャ猫:まぁまぁまぁ、落ち着きたまえよ。帽子屋、君は何か意見はないのかい?ずっと黙ってるけどさ
帽子屋:僕かい?僕は、アリスに会えたら、それでいい
チェシャ猫:あぁ、君は相変わらずアリスのことが大好きなんだね
帽子屋:そういう君もだろ?
チェシャ猫:まぁ、否定はしないけどね
ハートの女王:ちょっと!アリスを好きなのは、あんた達だけじゃないのよ!
三月うさぎ:あいおっ!僕も、アリスが大好きなんだ!
チェシャ猫:ニンジンよりも?
三月うさぎ:え?ニンジンよりも?うーん…。大変だ!大変だ!ニンジンとアリス、どっちの方が好きなのか分からなくなってきたぞ!
帽子屋:ふふっ。だったら、どっちの方が『好き』ではなく、どっちも同じくらい『好き』で、良いのでは?
三月うさぎ:あ…。そうだ!どっちも同じくらい好き!ニンジンもアリスも同じくらい大好き!
ハートの女王:私は、アリス一筋だけどね!
帽子屋:僕もだ
チェシャ猫:吾輩もだ
三月うさぎ:えーっ!大変だ!大変だ!僕だけアリス一筋じゃない!ニンジンも大好きだ!大変だーっ!
チェシャ猫:三月うさぎ、それは本当に大変なことなのかい?
三月うさぎ:え?大変なことだよ!みんなと同じじゃないのは、大変なことだよ!
ハートの女王:だから、どうして、みんなと同じじゃなければ、大変なのよ?
三月うさぎ:あ…。あれ?なんか、みんなと同じじゃなくても、大変じゃない気がしてきたぞ!
帽子屋:ふふっ。みんなと違うってことは、本当はステキなことなんだよ
チェシャ猫:その通り!それは、『個性』というモノであり、三月うさぎが三月うさぎであるという証明だよ
三月うさぎ:僕が僕である証明?わーっ!なんかカッコイイ響きーっ!
ハートの女王:チェシャ猫!私にもあるのよね?その、『個性』というモノが!
チェシャ猫:当然だとも!ハートの女王は、個性の塊(かたまり)のようなクリーチャーさ!
ハートの女王:ふふっ。当然でしょう?私は、私こそがハートの女王!他の誰でもない
ハートの女王:不思議の国で最も美しく、最も賢く、最もエレガントな存在よ!
三月うさぎ:【小声で】最も傲慢(ごうまん)で、最も意地悪ってのも付け加えるべきだろ?
ハートの女王:あん?何か言った?クソうさぎ!
三月うさぎ:ひーっ!
帽子屋:三月うさぎ、今のは君が悪い
三月うさぎ:えーっ!僕は正直なだけだよ!
ハートの女王:正直?馬鹿の間違いでしょ?
三月うさぎ:馬鹿じゃないもん!あっかんべー!
チェシャ猫:ふっ。君たちは、本当に仲が良いね
帽子屋:それは、喧嘩するほど仲が良いってやつかい?
チェシャ猫:それは、まさに、まさに、まさに!その通りだよ!
三月うさぎ:あれ?チェシャ猫?今の口調、何か変だよ?
ハートの女王:チェシャ猫は、元から変よ。だって、チェシャ猫だもの
三月うさぎ:あいおっ!チェシャ猫だもんね!
チェシャ猫:まぁ、変でも何でも構わないさ。さて、そろそろ本題に戻ろうじゃないか?
チェシャ猫:今度のアリスの舞台は、どこが良いだろう?
ハートの女王:だから、私がお茶会を舞台にしましょうって提案したでしょ?
チェシャ猫:お茶会を舞台か…。それでは、あまりにも、そう、普通だ
帽子屋:普通だね。僕は、普通の物語には興味がないし、普通の女の子をアリスとは認めたくない
三月うさぎ:だったら、どんなのだったら普通じゃないのさ?あっ!『ニンジンの国のアリス』ってのはどう?どう?
ハートの女王:却下。需要がないわ
三月うさぎ:えーっ!良いと思うんだけどなぁ
チェシャ猫:吾輩も『ニンジンの国のアリス』というタイトルは、悪くないと思うがね
帽子屋:僕もだ。とても、そう、とても面白そうだ
ハートの女王:は?あんた達、頭の中、狂ってるでしょ?
チェシャ猫:そりゃあ、狂ってるさ!何しろ吾輩たちは…
三月うさぎ:あいおっ?
帽子屋:不思議の国のクリーチャーだからね!
ハートの女王:ふっ…。じゃあ、今度のアリスの舞台は、ニンジン畑ってこと?
三月うさぎ:ニンジン畑?ニンジン畑が舞台なの?ワクワク!ドキドキ!
チェシャ猫:ニンジン畑とは、限らないよ。『ニンジンの国のアリス』というタイトルこそ付いてはいても
チェシャ猫:その舞台は、海かも知れないし、砂漠かも知れないし、宇宙かも知れない。なぜなら、ここは…
帽子屋:不思議の国だからね!
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0:―ニンジンの国のアリスにつづく―