台本概要

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タイトル ふわふわでんぱ
作者名 しなせ  (@sinase0)
ジャンル 童話
演者人数 1人用台本(不問1)
時間 10 分
台本使用規定 商用、非商用問わず連絡不要
説明 童話を書こうとしたら意味不明な電波ができた

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
不問 - 君に話してあげるね
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:暗い…暗い…深い夜空… 0:星が散りばめられていて 0:手を伸ばせば星の欠片が手に入るかも 0:星の味はどんな味なんだろう 0:黄色いから酸っぱい檸檬かな? 0:それとも金平糖のようにチクチクして甘い? 0:夜に沈んでいるから珈琲のように苦いかも…? 0: 0:空には色んな味わいがある 0: 0:朝の空はズーンと淡い黄色の色をしてる 0:朝の空気は冷たく澄んでいて 0:空は儚くすぐに消えてしまいそうだ 0:きっとわたあめのようなスッと消える甘さがある 0:儚くて切なくて暖かい味がするだろうな 0: 0:時間がたつと水色が綺麗に混ざってくる 0:白い雲がプカプカ浮かんで 0:雲は形を変化させる 0:ふわふわで柔らかい 0:輪郭は無いけど、想像力で補正させる 0: 0:空は想像力の遊び場 0:たくさんのおもちゃが 0:そこかしこに転がっている 0: 0:あれは、羊の形かな? 0:あれは、恐竜かもしれない! 0:あれは、なんだろう……? 0:あれは、飛行機!飛行機雲だ! 0: 0:ビューンと一直線に真っ白で 0:綺麗な雲が出来上がる 0:あの飛行機はどこまで行くんだろう 0:きっと……遠くの遠くの 0:誰も知らない島へ旅に行くんだよ 0:宝物を探しにね 0: 0:あ……!だんだんと空が濁ってきた 0:シトシト、ポツポツに小さな飴玉が落ちる 0:本当に本当に小さいけれど 0:パチパチと体の上で弾けて少し痛い 0: 0:慣れてくるとザァザァと耳の奥に音が響く 0:これは空が泣いている音? 0:それとも、何かの信号かな? 0:ラジオを聞こうとするとたまにノイズが混じる 0:そんな感じで空の向こうの人たちが 0:電波を送って 0:何かを伝えてこようとしてるのかも 0: 0:ザァザァ…… 0: 0:聞こえますか…… 0: 0:ザァザァ… 0: 0:宇宙からの交信です…… 0: 0:ザァザァ… 0: 0:そろそろ雷が鳴りますよ…… 0: 0:ピッシャーンと強い光と強い音が 0:全身に響き渡る 0:驚きはしないけれど 0:あの音と光を感じると 0:一瞬世界が消えてしまったかのように感じる 0: 0:真っ白で何もない空間 0:自分の存在も不透明で 0:何を感じているのかわからない 0:カチカチと時計の音だけが 0:耳の奥で鳴っている 0: 0: 0:だんだん雨は止んできて 0:空は薄く淡いピンク色のようになる 0:甘くてふわふわしてて 0:夢の世界にいる心地がする 0:不思議な浮遊感を感じる 0: 0:そこに暗い青色が混ざりはじめて 0:また暗く、深い深い夜空がでてくる 0:月が、キラキラと、ぼくを照らす 0:星たちも、キラキラ、音を鳴らす 0:夢がぼくを呼んでくる 0: 0:空の奥の深いところ 0:瞼の奥の深いところ 0:沈んで沈んで 0:暗くなったら 0:沈んで沈んで 0:沈んでいく 0:体はどっぷりと夜の空に沈む 0: 0:ジリリとうるさい時計の音 0:また瞼の上にうっすら光を感じる 0:一日がまた、はじまる 0: 0: 0: 0:空の味を知れたら 0:空の考えを知れたなら 0:本当に 0:本当にほんの少しだけ 0:幸せな気分になれるかも

0:暗い…暗い…深い夜空… 0:星が散りばめられていて 0:手を伸ばせば星の欠片が手に入るかも 0:星の味はどんな味なんだろう 0:黄色いから酸っぱい檸檬かな? 0:それとも金平糖のようにチクチクして甘い? 0:夜に沈んでいるから珈琲のように苦いかも…? 0: 0:空には色んな味わいがある 0: 0:朝の空はズーンと淡い黄色の色をしてる 0:朝の空気は冷たく澄んでいて 0:空は儚くすぐに消えてしまいそうだ 0:きっとわたあめのようなスッと消える甘さがある 0:儚くて切なくて暖かい味がするだろうな 0: 0:時間がたつと水色が綺麗に混ざってくる 0:白い雲がプカプカ浮かんで 0:雲は形を変化させる 0:ふわふわで柔らかい 0:輪郭は無いけど、想像力で補正させる 0: 0:空は想像力の遊び場 0:たくさんのおもちゃが 0:そこかしこに転がっている 0: 0:あれは、羊の形かな? 0:あれは、恐竜かもしれない! 0:あれは、なんだろう……? 0:あれは、飛行機!飛行機雲だ! 0: 0:ビューンと一直線に真っ白で 0:綺麗な雲が出来上がる 0:あの飛行機はどこまで行くんだろう 0:きっと……遠くの遠くの 0:誰も知らない島へ旅に行くんだよ 0:宝物を探しにね 0: 0:あ……!だんだんと空が濁ってきた 0:シトシト、ポツポツに小さな飴玉が落ちる 0:本当に本当に小さいけれど 0:パチパチと体の上で弾けて少し痛い 0: 0:慣れてくるとザァザァと耳の奥に音が響く 0:これは空が泣いている音? 0:それとも、何かの信号かな? 0:ラジオを聞こうとするとたまにノイズが混じる 0:そんな感じで空の向こうの人たちが 0:電波を送って 0:何かを伝えてこようとしてるのかも 0: 0:ザァザァ…… 0: 0:聞こえますか…… 0: 0:ザァザァ… 0: 0:宇宙からの交信です…… 0: 0:ザァザァ… 0: 0:そろそろ雷が鳴りますよ…… 0: 0:ピッシャーンと強い光と強い音が 0:全身に響き渡る 0:驚きはしないけれど 0:あの音と光を感じると 0:一瞬世界が消えてしまったかのように感じる 0: 0:真っ白で何もない空間 0:自分の存在も不透明で 0:何を感じているのかわからない 0:カチカチと時計の音だけが 0:耳の奥で鳴っている 0: 0: 0:だんだん雨は止んできて 0:空は薄く淡いピンク色のようになる 0:甘くてふわふわしてて 0:夢の世界にいる心地がする 0:不思議な浮遊感を感じる 0: 0:そこに暗い青色が混ざりはじめて 0:また暗く、深い深い夜空がでてくる 0:月が、キラキラと、ぼくを照らす 0:星たちも、キラキラ、音を鳴らす 0:夢がぼくを呼んでくる 0: 0:空の奥の深いところ 0:瞼の奥の深いところ 0:沈んで沈んで 0:暗くなったら 0:沈んで沈んで 0:沈んでいく 0:体はどっぷりと夜の空に沈む 0: 0:ジリリとうるさい時計の音 0:また瞼の上にうっすら光を感じる 0:一日がまた、はじまる 0: 0: 0: 0:空の味を知れたら 0:空の考えを知れたなら 0:本当に 0:本当にほんの少しだけ 0:幸せな気分になれるかも