台本概要

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タイトル 今更、
作者名 眠夢
ジャンル ラブストーリー
演者人数 1人用台本(不問1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 「夜、一人きりの時間に考えては
          苦しくなる。」

「今まで当たり前すぎて
    気付かなかったこと。」

「私の心の片隅にはいつも、
    きみの存在があったんだ。」

 " たった一言、されど一言 "

この言葉を
 きみに贈ることができたのなら
      どれだけ幸せなことか。

__
一人称「わたし」となっていますが演者様の性別、または言いやすい形に変更可。
二人称も同様。

本編も雰囲気を壊さない程度でしたらアドリブや言い換え歓迎です。
是非とも、"あなた色"に染め上げてください。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
あなた 不問 57 見ているあなたが感じるがままに。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
あなた:夜。 あなた:わたしの大好きで、大嫌いな時間。 0: あなた:きみの声が聞ける時間でもあって、 あなた:孤独を感じ、寂しさに溺れる時間でもあったから。 0: あなた:『好き』 0: あなた:「…ごめん」 0: あなた:たったこれだけ。 0: あなた:いや、本当はもっとあったけれど、もうずいぶんと前のことで、何を話したか忘れてしまった。 あなた:ううん…もしかしたら、うっすら覚えてはいるけれど、思い出したくなくて、自分で記憶に蓋をしてしまっているだけなのかもしれない。 0: あなた:今思えば、ここから歯車が狂いだしたんだろう。 0: あなた:初めはただ、珍しく気が合って話しやすい人、たったそれだけの印象だった。 あなた:そこから何度か言葉を交わすうちに、 あなた:お互い好きなものが似ていて、空気感や居心地の良さから、気付けば毎日のように話をする関係になっていた。 0: あなた:そんな毎日が楽しかった。 0: あなた:きみとわたしが話している時に、たまにわたし達と仲いい人が加わって、長い時間話したりもしたよね。 0: あなた:きみが楽しそうに話しているのを聞くことが好きだった。 あなた:私が街へ出た時、あ、あの時話してたやつだって、きみのことを関連付けたりもしてたっけ。 0: あなた:あぁ、それは…今もか。 0: あなた:たくさん、色々なことを考えてた。 0: あなた:心地よかったんだ、本当に。 0: あなた:…きみへ抱くわたしの気持ちが、 あなた:時間が経つにつれ、変化していることに気がつくまでは。 0: あなた:昔さ、きみの口から「好き」って言葉が出てきた時は、本当に驚いたんだよ? 0: あなた:でも今聞くと…大好きなきみの口から、「嫌い」って言葉が出てきそうで、怖い。 0: あなた:月日が経って、最近は滅多に話さないきみと折角話す機会があっても、 あなた:わたしの心が体に追いつかないせいで、上手く喋れているか不安になる。 0: あなた:…あーあ、片思いってさ、こんなに辛いんだね。 0: あなた:きみのことを考えると胸の辺りがもやもやして、 あなた:きみが知らない他の人と話しているのを聞くと、ズキズキと痛みだして、苦しい。 0: あなた:きみも、こんな思いをしてたのかな。 0: あなた:誰だよ…片思いしてる間が楽しいって言った奴。 あなた:なんにも楽しくないじゃんか。 0: あなた:しかも、一周まわって、自分から絶った後に気づく片思いなんて。 0: あなた:…最っ低だよ。 0: あなた:きみへメッセージを送ろうと文字を打ってみては、どうせ返ってこないという考えと、この前勇気を出してみたはいいもの、結局断られた時のことを思い出して、悩んでは消してを繰り返す。 0: あなた:あれだけきみと、沢山連絡をとっていた頃が懐かしい。 0: あなた:あの時は連絡が遅くてごめんね? あなた:すぐに返事を返したら、君との時間を楽しみにしている事が、バレてしまいそうで…わざと遅く返したりしてたんだ。 あなた:きみと、長くやりとりをしていたかったから。 あなた:…馬鹿だよね。 あなた:でも流石に、3日4日空けちゃった時はほんとに反省してる。ごめん。 0: あなた:結局はさ、逃げてばかりなんだよ。 あなた:自分で理解してる。 あなた:だって傷ついて、自分の涙で溺れたくないから。 0: あなた:お互いそれぞれの生活があるから、きみがこの時期頑張ってることも、忙しいことも知ってる、知ってるんだよ? 0: あなた:…っ、でも…! 0: あなた:あはは…っ、あれ…おかしいなぁ、私って、こんなに弱かったっけ? あなた:勝手に涙は出てくるし、メンタルは弱くなるし。 0: あなた:きみは、わたしのことを人気者だとよく言っていたけれど、 あなた:きみも、相当人気者だからね? あなた:自覚しておいた方がいいよ。 あなた:実際にわたしは、きみという沼にハマっている人を、何人も見てきたんだから。 0: あなた:…多分ね、わたし、今のきみに恋してる人がいたら、本気で嫉妬しちゃうんだろうな。 0: あなた:私の目の前に、手が届く範囲に、 あなた:もし、そんな人がいたら、 あなた:その人の前に現れて あなた:「私の方が、きみのこと好きなんだぞ!!」って、言いたくなる。 0: あなた:…っ、きみを…。 あなた:…きみを、いきなり出てきた奴なんかに、奪われたく、ないなぁ…っ。 0: あなた:もう私に、こんなこと言う資格はないんだけど。 0: あなた:…いっそのこと! 0: あなた:いっそのことさ…? あなた:今のきみに、好きな人が…恋人が居たらいいのに。 0: あなた:そしたら、わたし あなた:吹っ切れるような気がするんだけどなぁ! 0: あなた:…あはは あなた:ほんと、おかしいね。 0: あなた:さっきから好きだとか、 あなた:なのにきみに恋人がいてしまえばいいとか、矛盾したことばかりだ。 0: あなた:こんな醜い感情、今更知りたくなかったなぁ。 0: あなた:きっとこれは、今まできみを苦しませてきた、わたしへの罰なんだろう。 0: あなた:ねぇ。 0: あなた:ほんと、すごい今更で、 あなた:何言ってんの?って思われるかもしれないけど、 0: あなた:わたしね、 あなた:きみに『恋』してるみたい。 0: あなた:ごめんね。 あなた:こんな勝手で、わがままな人で あなた:失望したでしょ? 0: あなた:今更なに?って。 0: あなた:…それでも、此処でだけ 0: あなた:誰も聞いてない、たった一人の空間でだけなら 0: あなた:言葉にしてみても、いいよね。 0: あなた:「 きみことが、大好きです。 」 0:

あなた:夜。 あなた:わたしの大好きで、大嫌いな時間。 0: あなた:きみの声が聞ける時間でもあって、 あなた:孤独を感じ、寂しさに溺れる時間でもあったから。 0: あなた:『好き』 0: あなた:「…ごめん」 0: あなた:たったこれだけ。 0: あなた:いや、本当はもっとあったけれど、もうずいぶんと前のことで、何を話したか忘れてしまった。 あなた:ううん…もしかしたら、うっすら覚えてはいるけれど、思い出したくなくて、自分で記憶に蓋をしてしまっているだけなのかもしれない。 0: あなた:今思えば、ここから歯車が狂いだしたんだろう。 0: あなた:初めはただ、珍しく気が合って話しやすい人、たったそれだけの印象だった。 あなた:そこから何度か言葉を交わすうちに、 あなた:お互い好きなものが似ていて、空気感や居心地の良さから、気付けば毎日のように話をする関係になっていた。 0: あなた:そんな毎日が楽しかった。 0: あなた:きみとわたしが話している時に、たまにわたし達と仲いい人が加わって、長い時間話したりもしたよね。 0: あなた:きみが楽しそうに話しているのを聞くことが好きだった。 あなた:私が街へ出た時、あ、あの時話してたやつだって、きみのことを関連付けたりもしてたっけ。 0: あなた:あぁ、それは…今もか。 0: あなた:たくさん、色々なことを考えてた。 0: あなた:心地よかったんだ、本当に。 0: あなた:…きみへ抱くわたしの気持ちが、 あなた:時間が経つにつれ、変化していることに気がつくまでは。 0: あなた:昔さ、きみの口から「好き」って言葉が出てきた時は、本当に驚いたんだよ? 0: あなた:でも今聞くと…大好きなきみの口から、「嫌い」って言葉が出てきそうで、怖い。 0: あなた:月日が経って、最近は滅多に話さないきみと折角話す機会があっても、 あなた:わたしの心が体に追いつかないせいで、上手く喋れているか不安になる。 0: あなた:…あーあ、片思いってさ、こんなに辛いんだね。 0: あなた:きみのことを考えると胸の辺りがもやもやして、 あなた:きみが知らない他の人と話しているのを聞くと、ズキズキと痛みだして、苦しい。 0: あなた:きみも、こんな思いをしてたのかな。 0: あなた:誰だよ…片思いしてる間が楽しいって言った奴。 あなた:なんにも楽しくないじゃんか。 0: あなた:しかも、一周まわって、自分から絶った後に気づく片思いなんて。 0: あなた:…最っ低だよ。 0: あなた:きみへメッセージを送ろうと文字を打ってみては、どうせ返ってこないという考えと、この前勇気を出してみたはいいもの、結局断られた時のことを思い出して、悩んでは消してを繰り返す。 0: あなた:あれだけきみと、沢山連絡をとっていた頃が懐かしい。 0: あなた:あの時は連絡が遅くてごめんね? あなた:すぐに返事を返したら、君との時間を楽しみにしている事が、バレてしまいそうで…わざと遅く返したりしてたんだ。 あなた:きみと、長くやりとりをしていたかったから。 あなた:…馬鹿だよね。 あなた:でも流石に、3日4日空けちゃった時はほんとに反省してる。ごめん。 0: あなた:結局はさ、逃げてばかりなんだよ。 あなた:自分で理解してる。 あなた:だって傷ついて、自分の涙で溺れたくないから。 0: あなた:お互いそれぞれの生活があるから、きみがこの時期頑張ってることも、忙しいことも知ってる、知ってるんだよ? 0: あなた:…っ、でも…! 0: あなた:あはは…っ、あれ…おかしいなぁ、私って、こんなに弱かったっけ? あなた:勝手に涙は出てくるし、メンタルは弱くなるし。 0: あなた:きみは、わたしのことを人気者だとよく言っていたけれど、 あなた:きみも、相当人気者だからね? あなた:自覚しておいた方がいいよ。 あなた:実際にわたしは、きみという沼にハマっている人を、何人も見てきたんだから。 0: あなた:…多分ね、わたし、今のきみに恋してる人がいたら、本気で嫉妬しちゃうんだろうな。 0: あなた:私の目の前に、手が届く範囲に、 あなた:もし、そんな人がいたら、 あなた:その人の前に現れて あなた:「私の方が、きみのこと好きなんだぞ!!」って、言いたくなる。 0: あなた:…っ、きみを…。 あなた:…きみを、いきなり出てきた奴なんかに、奪われたく、ないなぁ…っ。 0: あなた:もう私に、こんなこと言う資格はないんだけど。 0: あなた:…いっそのこと! 0: あなた:いっそのことさ…? あなた:今のきみに、好きな人が…恋人が居たらいいのに。 0: あなた:そしたら、わたし あなた:吹っ切れるような気がするんだけどなぁ! 0: あなた:…あはは あなた:ほんと、おかしいね。 0: あなた:さっきから好きだとか、 あなた:なのにきみに恋人がいてしまえばいいとか、矛盾したことばかりだ。 0: あなた:こんな醜い感情、今更知りたくなかったなぁ。 0: あなた:きっとこれは、今まできみを苦しませてきた、わたしへの罰なんだろう。 0: あなた:ねぇ。 0: あなた:ほんと、すごい今更で、 あなた:何言ってんの?って思われるかもしれないけど、 0: あなた:わたしね、 あなた:きみに『恋』してるみたい。 0: あなた:ごめんね。 あなた:こんな勝手で、わがままな人で あなた:失望したでしょ? 0: あなた:今更なに?って。 0: あなた:…それでも、此処でだけ 0: あなた:誰も聞いてない、たった一人の空間でだけなら 0: あなた:言葉にしてみても、いいよね。 0: あなた:「 きみことが、大好きです。 」 0: