台本概要

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タイトル 傭兵団ARK wind
作者名 すばら  (@kou0204hei)
ジャンル ファンタジー
演者人数 3人用台本(男2、女1)
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 試運転。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
ゼファー 19 器用貧乏な少年。
パイロン 20 荒振り兄貴。
リルベル 18 二人の纏め役。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
ARKwind(アークウィンド) 0:お馴染みの酒場で射撃をしてる無垢な一人の少年。 ゼファー:ばきゅーん!ねぇ、見てみて!僕の銃の腕前、上がったと思わない? パイロン:は?気の所為だろ。 リルベル:パイロン、あんたって本当に素直じゃないわね。 ゼファー:えーえ!?パイロンの目は節穴かい?川を流れる流水のように滑らかな弾の動きを見ても、君は違和感を感じないのかい!? パイロン:あん?たまたまだろ。もう一度言うぞ?ま・ぐ・れ…だろ! リルベル:はぁ…認めてあげなさいよ。最年長が何を意地張ってんのよ! ゼファー:うぐぐ…これ以上、侮辱する気ならパイロン!君の腕前をとくと拝見させて貰おうじゃないか! パイロン:あ?面倒くせぇな。…足元がお留守だぜっ!!そりゃあー! 0:パンッ! リルベル:…!やるわね。毎回、ターゲット(的)ごときに吐く臭いセリフが寒気するけど… ゼファー:うひゃー♪ははは!やっぱり、君は凄いや!でもね、いつか君を超えてみせるからね、パイロン。 パイロン:ん?ゼファー、お前は俺を目標にしてたのか?やめとけ、やめとけ!俺の流派は【荒削り】だからな。 リルベル:悪い事は言わないから、止めておきなさいよ、ゼファー。精度の不安定な【荒削り】は危険よ?一発のダメージとしては大きいけど。 ゼファー:うーん…僕の【器用貧乏】よりはマシだよ。火力も精度も並なんだよ?謂わば、特化してる部分が皆無な凡人って事だよ?はぁ…。 パイロン:……覚えとけ、ゼファー。俺ら3人は一人で一つの役割を担ってんだ。お前の流派は器用貧乏。まぁ、平たく言えば【バランス】って事だ。 リルベル:あたしは早さ重視の【韋駄天】火力は大幅に落ちるけど、リロード(装填)の速度と発射するまでのディレイ(硬直)時間には群を抜くわ。勿論、精密な射撃も得意よ! ゼファー:んーー…傭兵団、ARKwind(アークウィンド)に入ってから、僕って役に立ってるのかな?パイロン、リルベル!率直な意見を聞かせて! 0:長考する二人。 パイロン:ゼファー、お前の豆腐みたいなメンタルが更に悪化して、ペラッペラな”紙”に成り果てるが良いか? リルベル:そうね…あたしもパイロンに同調するわ。”17歳の坊や”に真実を告げるのは、とても酷な内容かも知れないわ。 ゼファー:ぇ…確かに僕は最年少だし、君達、”大人”からみたら容姿からして、子供なのかも知れないけど…でも隠される方が地獄だよ。 パイロン:だとよ、リルベル。このままだと埒あかねぇし、ここは素直に2年程、内に秘めていた思いの丈をぶち撒けるべきじゃねえか? リルベル:パイロンに従うのが癪って訳じゃないんだけど…もう少しだけ、先延ばしてもいい?…急を要するの。 ゼファー:え!どう言う事?まだ、時期尚早って事?僕が成人を迎えるまで我慢しろって事かい? パイロン:リルベル、随分と突拍子が無い話だな?もっと、ダイレクトに伝えてくれないか?抽象的過ぎて、頭の中に火花が散りそうだ。 リルベル:んとね…これを見て欲しいんだけど。 0:リルベルは依頼書を拡げる。 ゼファー:工業都市ガーウェインからの依頼? パイロン:この依頼書がどうしたんだ?ガーウェインと言えば隣街か。 リルベル:ええ、この依頼はバトラーさん。町長からなの。…肝心な内容なんだけど、稀少な鉱石、月虹石(げっこうせき)が何者かによって盗まれたのよ。 ゼファー:えー!?ちょっとまって!月虹石って、僕らの銃に必要不可欠な大事な素材だよね? パイロン:ああ、修理の際には月虹石は要るな。銃が使えなくなりゃ、俺らはガンナー(銃使い)を名乗れなくなる。ARKwindの名折れもいいところだぜ? リルベル:そう。幸いな事に、修理したばっかりで数日は保ちそうね。良い?今は仲違いしてる場合じゃないのよ! 0:二人はバツの悪い顔を浮かべる。 ゼファー:うん。明確な理由がある以上は動かなきゃね!パイロン、不満は解消されたかい? パイロン:ああ、解消されたかと言えば嘘になるが。今は猫の手も借りたい状況だからな!…ゼファー、お前の件は月虹石の在庫問題が片付いてからだ。 リルベル:その様子を見るに、二人とも異論は無さそうね? ゼファー:うん。 パイロン:ああ。 リルベル:それじゃあ、あたしは町長とコンタクトを取ってくるわね! 0:リルベルは酒場を出る。 ゼファー:ねぇ、パイロン。折角だし、この機会に勝負してみないかい? パイロン:勝負?おい、ゼファー。ふざけてると命を落とすぞ? ゼファー:まぁ、聞いてよ。どっちが先に月虹石を盗んだ犯人を仕留めれるか、競合してみない? パイロン:は??お前は依頼をなんだと思って… 0:リルベルが戻る。 リルベル:伝えて来たわよ。って、何を睨み合ってるのよ!! ゼファー:あ、いや…これは…   パイロン:ふん。ゼファー、お前から果し状を出しておいて、シラを切るのはどうかと思うぞ? リルベル:は、果し状?!また、喧嘩なの? ゼファー:違うよ、リルベル。パイロンにちょっとしたゲームをしようって持ち掛けただけ! パイロン:まぁ、俺の圧勝に変わりは無いがな。 リルベル:はぁ…今回の案件は大金とあたし達の生命線でもある”銃”がかかってるんだから、真面目に仕事してよね? ゼファー:大丈夫!いつも通り、任務は完遂させるから。 パイロン:リルベル、お前。俺の腕に見惚れてこの業界に入ったんだよな?そんな俺がヘマ(任務失敗)なんて真似すると思うか? リルベル:パイロン、あんた…その話!今、言うべきタイミングじゃないでしょ!子供目の前で…! ゼファー:リルベル?それって僕の事を指してる?今のパイロンの発言で、断片的でも”拾う事”は出来たよ? パイロン:ほう。ゼファー、それじゃ一語一句間違えずに答えて見やが… リルベル:パイロンー!おりゃあ!! パイロン:うぐぁ!?あ、顎がぁ…! ゼファー:うお!弾丸より鋭く重い、リルベルの一撃がパイロンの顎にヒットした! パイロン:… リルベル:ふん…ほっんとにデリカシー無いんだから! ゼファー【M】:こうして、僕等は新たな物語の一頁を捲った。 0:next…

ARKwind(アークウィンド) 0:お馴染みの酒場で射撃をしてる無垢な一人の少年。 ゼファー:ばきゅーん!ねぇ、見てみて!僕の銃の腕前、上がったと思わない? パイロン:は?気の所為だろ。 リルベル:パイロン、あんたって本当に素直じゃないわね。 ゼファー:えーえ!?パイロンの目は節穴かい?川を流れる流水のように滑らかな弾の動きを見ても、君は違和感を感じないのかい!? パイロン:あん?たまたまだろ。もう一度言うぞ?ま・ぐ・れ…だろ! リルベル:はぁ…認めてあげなさいよ。最年長が何を意地張ってんのよ! ゼファー:うぐぐ…これ以上、侮辱する気ならパイロン!君の腕前をとくと拝見させて貰おうじゃないか! パイロン:あ?面倒くせぇな。…足元がお留守だぜっ!!そりゃあー! 0:パンッ! リルベル:…!やるわね。毎回、ターゲット(的)ごときに吐く臭いセリフが寒気するけど… ゼファー:うひゃー♪ははは!やっぱり、君は凄いや!でもね、いつか君を超えてみせるからね、パイロン。 パイロン:ん?ゼファー、お前は俺を目標にしてたのか?やめとけ、やめとけ!俺の流派は【荒削り】だからな。 リルベル:悪い事は言わないから、止めておきなさいよ、ゼファー。精度の不安定な【荒削り】は危険よ?一発のダメージとしては大きいけど。 ゼファー:うーん…僕の【器用貧乏】よりはマシだよ。火力も精度も並なんだよ?謂わば、特化してる部分が皆無な凡人って事だよ?はぁ…。 パイロン:……覚えとけ、ゼファー。俺ら3人は一人で一つの役割を担ってんだ。お前の流派は器用貧乏。まぁ、平たく言えば【バランス】って事だ。 リルベル:あたしは早さ重視の【韋駄天】火力は大幅に落ちるけど、リロード(装填)の速度と発射するまでのディレイ(硬直)時間には群を抜くわ。勿論、精密な射撃も得意よ! ゼファー:んーー…傭兵団、ARKwind(アークウィンド)に入ってから、僕って役に立ってるのかな?パイロン、リルベル!率直な意見を聞かせて! 0:長考する二人。 パイロン:ゼファー、お前の豆腐みたいなメンタルが更に悪化して、ペラッペラな”紙”に成り果てるが良いか? リルベル:そうね…あたしもパイロンに同調するわ。”17歳の坊や”に真実を告げるのは、とても酷な内容かも知れないわ。 ゼファー:ぇ…確かに僕は最年少だし、君達、”大人”からみたら容姿からして、子供なのかも知れないけど…でも隠される方が地獄だよ。 パイロン:だとよ、リルベル。このままだと埒あかねぇし、ここは素直に2年程、内に秘めていた思いの丈をぶち撒けるべきじゃねえか? リルベル:パイロンに従うのが癪って訳じゃないんだけど…もう少しだけ、先延ばしてもいい?…急を要するの。 ゼファー:え!どう言う事?まだ、時期尚早って事?僕が成人を迎えるまで我慢しろって事かい? パイロン:リルベル、随分と突拍子が無い話だな?もっと、ダイレクトに伝えてくれないか?抽象的過ぎて、頭の中に火花が散りそうだ。 リルベル:んとね…これを見て欲しいんだけど。 0:リルベルは依頼書を拡げる。 ゼファー:工業都市ガーウェインからの依頼? パイロン:この依頼書がどうしたんだ?ガーウェインと言えば隣街か。 リルベル:ええ、この依頼はバトラーさん。町長からなの。…肝心な内容なんだけど、稀少な鉱石、月虹石(げっこうせき)が何者かによって盗まれたのよ。 ゼファー:えー!?ちょっとまって!月虹石って、僕らの銃に必要不可欠な大事な素材だよね? パイロン:ああ、修理の際には月虹石は要るな。銃が使えなくなりゃ、俺らはガンナー(銃使い)を名乗れなくなる。ARKwindの名折れもいいところだぜ? リルベル:そう。幸いな事に、修理したばっかりで数日は保ちそうね。良い?今は仲違いしてる場合じゃないのよ! 0:二人はバツの悪い顔を浮かべる。 ゼファー:うん。明確な理由がある以上は動かなきゃね!パイロン、不満は解消されたかい? パイロン:ああ、解消されたかと言えば嘘になるが。今は猫の手も借りたい状況だからな!…ゼファー、お前の件は月虹石の在庫問題が片付いてからだ。 リルベル:その様子を見るに、二人とも異論は無さそうね? ゼファー:うん。 パイロン:ああ。 リルベル:それじゃあ、あたしは町長とコンタクトを取ってくるわね! 0:リルベルは酒場を出る。 ゼファー:ねぇ、パイロン。折角だし、この機会に勝負してみないかい? パイロン:勝負?おい、ゼファー。ふざけてると命を落とすぞ? ゼファー:まぁ、聞いてよ。どっちが先に月虹石を盗んだ犯人を仕留めれるか、競合してみない? パイロン:は??お前は依頼をなんだと思って… 0:リルベルが戻る。 リルベル:伝えて来たわよ。って、何を睨み合ってるのよ!! ゼファー:あ、いや…これは…   パイロン:ふん。ゼファー、お前から果し状を出しておいて、シラを切るのはどうかと思うぞ? リルベル:は、果し状?!また、喧嘩なの? ゼファー:違うよ、リルベル。パイロンにちょっとしたゲームをしようって持ち掛けただけ! パイロン:まぁ、俺の圧勝に変わりは無いがな。 リルベル:はぁ…今回の案件は大金とあたし達の生命線でもある”銃”がかかってるんだから、真面目に仕事してよね? ゼファー:大丈夫!いつも通り、任務は完遂させるから。 パイロン:リルベル、お前。俺の腕に見惚れてこの業界に入ったんだよな?そんな俺がヘマ(任務失敗)なんて真似すると思うか? リルベル:パイロン、あんた…その話!今、言うべきタイミングじゃないでしょ!子供目の前で…! ゼファー:リルベル?それって僕の事を指してる?今のパイロンの発言で、断片的でも”拾う事”は出来たよ? パイロン:ほう。ゼファー、それじゃ一語一句間違えずに答えて見やが… リルベル:パイロンー!おりゃあ!! パイロン:うぐぁ!?あ、顎がぁ…! ゼファー:うお!弾丸より鋭く重い、リルベルの一撃がパイロンの顎にヒットした! パイロン:… リルベル:ふん…ほっんとにデリカシー無いんだから! ゼファー【M】:こうして、僕等は新たな物語の一頁を捲った。 0:next…