台本概要

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タイトル 朝露は君に思いを告げる事無く
作者名 気分屋  (@Kodokusensi)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 雨の降る梅雨の時期の出会いと別れのほんの一幕
儚き朝露は、君に思いを告はしない。


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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
22 雨宿りをしていた女性
晴汰 21 雨宿りをしていた男性
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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露:こんにちは 晴汰:よぉ、雨女 露:また降られてしまったのかい?ハハハ、相も変わらず君も運がないね 晴汰:お前もな。お前がここにいる時は、いつもこんな天気だ。まったく、超能力者かっての 露:前も言っただろう?私は『雨女』だって 晴汰:大したもんだよ。今の所百発百中で雨なんだからな 露:ところで、随分とビショ濡れじゃないか。またこの雨の中、傘も差さずに来たのかい? 晴汰:俺が家を出た時は快晴だったんだ。なのに生憎、天気に恵まれなかったみたいでな。恋路の方でも恵まれてねぇってのによ 露:雨だけじゃなくて、女子にもフラれたのかい?本当に君は運がないね。これで何度目だい? 晴汰:10を超えてから数えんのやめた 露:───まさか、ビショ濡れになってここに来てた時って…… 晴汰:いつもフラれた時 露:タフだねぇ。そのメンタルだけは尊敬するよ 晴汰:こんだけ濡れりゃ、熱くなった恋心も冷めるかと思ってさ。ところがどっこい重度の風邪で、恋心が冷めるどころか……肝が冷えた 露:ハハハ、それなのに懲りずにまた濡れたのかい?まったく、変なヤツだな君は 晴汰:……なぁ、俺の何がダメなんだと思う? 露:君が猛アピールしてる子に、振り向いて貰えない理由かい? 晴汰:そうそう。ほら、俺ってそこそこ勉強出来るし、そこそこ運動も出来るし、オマケに顔と性格もそこそこ良い!……だろ? 露:全部『そこそこ』って付けるくらいの謙虚さはあるんだね 晴汰:ぶっちゃけそこまでの自信はない! 露:胸を張って言うことじゃないと思うんだけど……まぁそうだねぇ………なんでだろうね? 晴汰:やっぱわかんねぇよなぁ。少なくとも悪くはねぇと思うんだけどなぁ 露:そうだねぇ。寧ろ私はかなり良い方だと思うけどね…君は 晴汰:……またお得意の冗談か?勘弁してくれよ。褒めてもなんも出ねぇぞ 露:フッ、君はどうもからかい甲斐があるから…ついね 晴汰:そいつはどーも。……止みそうにねぇな、雨 露:……そうだねぇ 晴汰:もうこんな時間か……俺そろそろ帰らねぇと 露:ちょっと、それ以上に濡れて帰るつもりかい? 晴汰:傘がねぇんだ、走るっきゃねぇだろ? 露:私の傘貸してあげるから、使いなよ 晴汰:いいよ、それじゃお前が濡れちゃうだろ。女の子をこんな雨の中、傘も無い状態で帰らせる訳にはいかないっての 露:大丈夫だよ。私はまだここで雨宿りをしていくから。それに、もうすぐこの雨は止む気がするから 晴汰:予報だとまだ止まねぇみたいだけど? 露:私は百発百中の雨女だぞ?雨が降るのも止むのもわかるのさ。それに例え雨が止まなくても、私にはもうすぐ迎えが来るからね。何も問題は無いよ 晴汰:そうか?じゃあ悪いけど、傘借りてくな。次ここで会う時ちゃんと返すわ。雨が降ってる時にここに来れば、また会えるだろ? 露:次会う時……あぁ、そうしてくれ 晴汰:ま、俺がまたビショ濡れになってたら察してくれや 露:……いいや、君がビショ濡れになることは暫くないと思うよ。そろそろ梅雨は明けるから 晴汰:それも雨女の勘ってやつか?でも、お前が言うとなんか当たってる気がするわ。とりあえず、傘ありがとうな。そんじゃ、また 露:うん、また 0:外に出た晴汰が窓越しに大きく手を振る 露:ハハハ、外に出てまで手を振るのか君は 露:……きっと、もう一度会えると信じて疑っていないんだろうな 露:もうすぐ梅雨は終わりを迎える。私の役目の終わりと共に…… 露:『止まない雨の檻の中、私は誤魔化すように微笑み 露:涙は雨で、覆われ消えた』 露:……まるで素敵な詩だろう? 露:雨粒で濡れたガラス越しなら、涙を流していることになんて気付かれはしない。笑顔でいれば…尚更ね 露:……大丈夫。私に傘は要らないさ 露:君が濡れなければ、私はそれでいいのだから 露:次は『ふられない』と良いね、雨にも…想い人にも 0:小走りで晴汰が露のいた場所へ戻ってくる 晴汰:なぁ、お前の言ってた通り本当に雨止んだから、傘やっぱり返……あれ?もう居ない。ちょうどすれ違いになったのか? 晴汰:えーっと、今週の天気はっと 晴汰:───梅雨明けで快晴続き…か 晴汰:傘、返しそびれちまったな

露:こんにちは 晴汰:よぉ、雨女 露:また降られてしまったのかい?ハハハ、相も変わらず君も運がないね 晴汰:お前もな。お前がここにいる時は、いつもこんな天気だ。まったく、超能力者かっての 露:前も言っただろう?私は『雨女』だって 晴汰:大したもんだよ。今の所百発百中で雨なんだからな 露:ところで、随分とビショ濡れじゃないか。またこの雨の中、傘も差さずに来たのかい? 晴汰:俺が家を出た時は快晴だったんだ。なのに生憎、天気に恵まれなかったみたいでな。恋路の方でも恵まれてねぇってのによ 露:雨だけじゃなくて、女子にもフラれたのかい?本当に君は運がないね。これで何度目だい? 晴汰:10を超えてから数えんのやめた 露:───まさか、ビショ濡れになってここに来てた時って…… 晴汰:いつもフラれた時 露:タフだねぇ。そのメンタルだけは尊敬するよ 晴汰:こんだけ濡れりゃ、熱くなった恋心も冷めるかと思ってさ。ところがどっこい重度の風邪で、恋心が冷めるどころか……肝が冷えた 露:ハハハ、それなのに懲りずにまた濡れたのかい?まったく、変なヤツだな君は 晴汰:……なぁ、俺の何がダメなんだと思う? 露:君が猛アピールしてる子に、振り向いて貰えない理由かい? 晴汰:そうそう。ほら、俺ってそこそこ勉強出来るし、そこそこ運動も出来るし、オマケに顔と性格もそこそこ良い!……だろ? 露:全部『そこそこ』って付けるくらいの謙虚さはあるんだね 晴汰:ぶっちゃけそこまでの自信はない! 露:胸を張って言うことじゃないと思うんだけど……まぁそうだねぇ………なんでだろうね? 晴汰:やっぱわかんねぇよなぁ。少なくとも悪くはねぇと思うんだけどなぁ 露:そうだねぇ。寧ろ私はかなり良い方だと思うけどね…君は 晴汰:……またお得意の冗談か?勘弁してくれよ。褒めてもなんも出ねぇぞ 露:フッ、君はどうもからかい甲斐があるから…ついね 晴汰:そいつはどーも。……止みそうにねぇな、雨 露:……そうだねぇ 晴汰:もうこんな時間か……俺そろそろ帰らねぇと 露:ちょっと、それ以上に濡れて帰るつもりかい? 晴汰:傘がねぇんだ、走るっきゃねぇだろ? 露:私の傘貸してあげるから、使いなよ 晴汰:いいよ、それじゃお前が濡れちゃうだろ。女の子をこんな雨の中、傘も無い状態で帰らせる訳にはいかないっての 露:大丈夫だよ。私はまだここで雨宿りをしていくから。それに、もうすぐこの雨は止む気がするから 晴汰:予報だとまだ止まねぇみたいだけど? 露:私は百発百中の雨女だぞ?雨が降るのも止むのもわかるのさ。それに例え雨が止まなくても、私にはもうすぐ迎えが来るからね。何も問題は無いよ 晴汰:そうか?じゃあ悪いけど、傘借りてくな。次ここで会う時ちゃんと返すわ。雨が降ってる時にここに来れば、また会えるだろ? 露:次会う時……あぁ、そうしてくれ 晴汰:ま、俺がまたビショ濡れになってたら察してくれや 露:……いいや、君がビショ濡れになることは暫くないと思うよ。そろそろ梅雨は明けるから 晴汰:それも雨女の勘ってやつか?でも、お前が言うとなんか当たってる気がするわ。とりあえず、傘ありがとうな。そんじゃ、また 露:うん、また 0:外に出た晴汰が窓越しに大きく手を振る 露:ハハハ、外に出てまで手を振るのか君は 露:……きっと、もう一度会えると信じて疑っていないんだろうな 露:もうすぐ梅雨は終わりを迎える。私の役目の終わりと共に…… 露:『止まない雨の檻の中、私は誤魔化すように微笑み 露:涙は雨で、覆われ消えた』 露:……まるで素敵な詩だろう? 露:雨粒で濡れたガラス越しなら、涙を流していることになんて気付かれはしない。笑顔でいれば…尚更ね 露:……大丈夫。私に傘は要らないさ 露:君が濡れなければ、私はそれでいいのだから 露:次は『ふられない』と良いね、雨にも…想い人にも 0:小走りで晴汰が露のいた場所へ戻ってくる 晴汰:なぁ、お前の言ってた通り本当に雨止んだから、傘やっぱり返……あれ?もう居ない。ちょうどすれ違いになったのか? 晴汰:えーっと、今週の天気はっと 晴汰:───梅雨明けで快晴続き…か 晴汰:傘、返しそびれちまったな