台本概要
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タイトル | 朝露は君に思いを告げる事無く |
---|---|
作者名 | 気分屋 (@Kodokusensi) |
ジャンル | ラブストーリー |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
雨の降る梅雨の時期の出会いと別れのほんの一幕 儚き朝露は、君に思いを告はしない。 199 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
露 | 女 | 22 | 雨宿りをしていた女性 |
晴汰 | 男 | 21 | 雨宿りをしていた男性 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
露:こんにちは
晴汰:よぉ、雨女
露:また降られてしまったのかい?ハハハ、相も変わらず君も運がないね
晴汰:お前もな。お前がここにいる時は、いつもこんな天気だ。まったく、超能力者かっての
露:前も言っただろう?私は『雨女』だって
晴汰:大したもんだよ。今の所百発百中で雨なんだからな
露:ところで、随分とビショ濡れじゃないか。またこの雨の中、傘も差さずに来たのかい?
晴汰:俺が家を出た時は快晴だったんだ。なのに生憎、天気に恵まれなかったみたいでな。恋路の方でも恵まれてねぇってのによ
露:雨だけじゃなくて、女子にもフラれたのかい?本当に君は運がないね。これで何度目だい?
晴汰:10を超えてから数えんのやめた
露:───まさか、ビショ濡れになってここに来てた時って……
晴汰:いつもフラれた時
露:タフだねぇ。そのメンタルだけは尊敬するよ
晴汰:こんだけ濡れりゃ、熱くなった恋心も冷めるかと思ってさ。ところがどっこい重度の風邪で、恋心が冷めるどころか……肝が冷えた
露:ハハハ、それなのに懲りずにまた濡れたのかい?まったく、変なヤツだな君は
晴汰:……なぁ、俺の何がダメなんだと思う?
露:君が猛アピールしてる子に、振り向いて貰えない理由かい?
晴汰:そうそう。ほら、俺ってそこそこ勉強出来るし、そこそこ運動も出来るし、オマケに顔と性格もそこそこ良い!……だろ?
露:全部『そこそこ』って付けるくらいの謙虚さはあるんだね
晴汰:ぶっちゃけそこまでの自信はない!
露:胸を張って言うことじゃないと思うんだけど……まぁそうだねぇ………なんでだろうね?
晴汰:やっぱわかんねぇよなぁ。少なくとも悪くはねぇと思うんだけどなぁ
露:そうだねぇ。寧ろ私はかなり良い方だと思うけどね…君は
晴汰:……またお得意の冗談か?勘弁してくれよ。褒めてもなんも出ねぇぞ
露:フッ、君はどうもからかい甲斐があるから…ついね
晴汰:そいつはどーも。……止みそうにねぇな、雨
露:……そうだねぇ
晴汰:もうこんな時間か……俺そろそろ帰らねぇと
露:ちょっと、それ以上に濡れて帰るつもりかい?
晴汰:傘がねぇんだ、走るっきゃねぇだろ?
露:私の傘貸してあげるから、使いなよ
晴汰:いいよ、それじゃお前が濡れちゃうだろ。女の子をこんな雨の中、傘も無い状態で帰らせる訳にはいかないっての
露:大丈夫だよ。私はまだここで雨宿りをしていくから。それに、もうすぐこの雨は止む気がするから
晴汰:予報だとまだ止まねぇみたいだけど?
露:私は百発百中の雨女だぞ?雨が降るのも止むのもわかるのさ。それに例え雨が止まなくても、私にはもうすぐ迎えが来るからね。何も問題は無いよ
晴汰:そうか?じゃあ悪いけど、傘借りてくな。次ここで会う時ちゃんと返すわ。雨が降ってる時にここに来れば、また会えるだろ?
露:次会う時……あぁ、そうしてくれ
晴汰:ま、俺がまたビショ濡れになってたら察してくれや
露:……いいや、君がビショ濡れになることは暫くないと思うよ。そろそろ梅雨は明けるから
晴汰:それも雨女の勘ってやつか?でも、お前が言うとなんか当たってる気がするわ。とりあえず、傘ありがとうな。そんじゃ、また
露:うん、また
0:外に出た晴汰が窓越しに大きく手を振る
露:ハハハ、外に出てまで手を振るのか君は
露:……きっと、もう一度会えると信じて疑っていないんだろうな
露:もうすぐ梅雨は終わりを迎える。私の役目の終わりと共に……
露:『止まない雨の檻の中、私は誤魔化すように微笑み
露:涙は雨で、覆われ消えた』
露:……まるで素敵な詩だろう?
露:雨粒で濡れたガラス越しなら、涙を流していることになんて気付かれはしない。笑顔でいれば…尚更ね
露:……大丈夫。私に傘は要らないさ
露:君が濡れなければ、私はそれでいいのだから
露:次は『ふられない』と良いね、雨にも…想い人にも
0:小走りで晴汰が露のいた場所へ戻ってくる
晴汰:なぁ、お前の言ってた通り本当に雨止んだから、傘やっぱり返……あれ?もう居ない。ちょうどすれ違いになったのか?
晴汰:えーっと、今週の天気はっと
晴汰:───梅雨明けで快晴続き…か
晴汰:傘、返しそびれちまったな
露:こんにちは
晴汰:よぉ、雨女
露:また降られてしまったのかい?ハハハ、相も変わらず君も運がないね
晴汰:お前もな。お前がここにいる時は、いつもこんな天気だ。まったく、超能力者かっての
露:前も言っただろう?私は『雨女』だって
晴汰:大したもんだよ。今の所百発百中で雨なんだからな
露:ところで、随分とビショ濡れじゃないか。またこの雨の中、傘も差さずに来たのかい?
晴汰:俺が家を出た時は快晴だったんだ。なのに生憎、天気に恵まれなかったみたいでな。恋路の方でも恵まれてねぇってのによ
露:雨だけじゃなくて、女子にもフラれたのかい?本当に君は運がないね。これで何度目だい?
晴汰:10を超えてから数えんのやめた
露:───まさか、ビショ濡れになってここに来てた時って……
晴汰:いつもフラれた時
露:タフだねぇ。そのメンタルだけは尊敬するよ
晴汰:こんだけ濡れりゃ、熱くなった恋心も冷めるかと思ってさ。ところがどっこい重度の風邪で、恋心が冷めるどころか……肝が冷えた
露:ハハハ、それなのに懲りずにまた濡れたのかい?まったく、変なヤツだな君は
晴汰:……なぁ、俺の何がダメなんだと思う?
露:君が猛アピールしてる子に、振り向いて貰えない理由かい?
晴汰:そうそう。ほら、俺ってそこそこ勉強出来るし、そこそこ運動も出来るし、オマケに顔と性格もそこそこ良い!……だろ?
露:全部『そこそこ』って付けるくらいの謙虚さはあるんだね
晴汰:ぶっちゃけそこまでの自信はない!
露:胸を張って言うことじゃないと思うんだけど……まぁそうだねぇ………なんでだろうね?
晴汰:やっぱわかんねぇよなぁ。少なくとも悪くはねぇと思うんだけどなぁ
露:そうだねぇ。寧ろ私はかなり良い方だと思うけどね…君は
晴汰:……またお得意の冗談か?勘弁してくれよ。褒めてもなんも出ねぇぞ
露:フッ、君はどうもからかい甲斐があるから…ついね
晴汰:そいつはどーも。……止みそうにねぇな、雨
露:……そうだねぇ
晴汰:もうこんな時間か……俺そろそろ帰らねぇと
露:ちょっと、それ以上に濡れて帰るつもりかい?
晴汰:傘がねぇんだ、走るっきゃねぇだろ?
露:私の傘貸してあげるから、使いなよ
晴汰:いいよ、それじゃお前が濡れちゃうだろ。女の子をこんな雨の中、傘も無い状態で帰らせる訳にはいかないっての
露:大丈夫だよ。私はまだここで雨宿りをしていくから。それに、もうすぐこの雨は止む気がするから
晴汰:予報だとまだ止まねぇみたいだけど?
露:私は百発百中の雨女だぞ?雨が降るのも止むのもわかるのさ。それに例え雨が止まなくても、私にはもうすぐ迎えが来るからね。何も問題は無いよ
晴汰:そうか?じゃあ悪いけど、傘借りてくな。次ここで会う時ちゃんと返すわ。雨が降ってる時にここに来れば、また会えるだろ?
露:次会う時……あぁ、そうしてくれ
晴汰:ま、俺がまたビショ濡れになってたら察してくれや
露:……いいや、君がビショ濡れになることは暫くないと思うよ。そろそろ梅雨は明けるから
晴汰:それも雨女の勘ってやつか?でも、お前が言うとなんか当たってる気がするわ。とりあえず、傘ありがとうな。そんじゃ、また
露:うん、また
0:外に出た晴汰が窓越しに大きく手を振る
露:ハハハ、外に出てまで手を振るのか君は
露:……きっと、もう一度会えると信じて疑っていないんだろうな
露:もうすぐ梅雨は終わりを迎える。私の役目の終わりと共に……
露:『止まない雨の檻の中、私は誤魔化すように微笑み
露:涙は雨で、覆われ消えた』
露:……まるで素敵な詩だろう?
露:雨粒で濡れたガラス越しなら、涙を流していることになんて気付かれはしない。笑顔でいれば…尚更ね
露:……大丈夫。私に傘は要らないさ
露:君が濡れなければ、私はそれでいいのだから
露:次は『ふられない』と良いね、雨にも…想い人にも
0:小走りで晴汰が露のいた場所へ戻ってくる
晴汰:なぁ、お前の言ってた通り本当に雨止んだから、傘やっぱり返……あれ?もう居ない。ちょうどすれ違いになったのか?
晴汰:えーっと、今週の天気はっと
晴汰:───梅雨明けで快晴続き…か
晴汰:傘、返しそびれちまったな