台本概要

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タイトル バディ1 ~首切り~ (三人バージョン)
作者名 赤影  (@akakage_sekiyou)
ジャンル その他
演者人数 3人用台本(不問3)
時間 30 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 とあるところにバディを組む青年達がいた。
やたらと目の良いカイトと鉄パイプを武器に戦うケンヤ。
彼らは法の目を掻い潜るシリアルキラーを秘かに裁いていた。
今宵、彼らの標的となったのは、首への執着の強い犯人で・・・


*役者の性別は問いません

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
カイト 不問 46 やたらと目が良い。 ケンヤと共にシリアルキラー狩りをしている。
ケンヤ 不問 49 喧嘩っ早く脳筋気味。 鉄パイプを武器にカイトと共にシリアルキラー狩りをしている。
谷町 不問 25 首に執着心のあるシリアルキラー。 カイトとケンヤの標的。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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カイト:おい、あいつ殺そうぜ ケンヤ:おう、いいぜ! カイト:・・・自分で言っといてなんだが、俺はまだ相手の名前すら言ってないんだが・・・ ケンヤ:ハハッ!相手が誰であろうと、お前が殺したい相手なんてどうせ悪人に決まってんだろ?なぁ、正義の殺し屋様? カイト:殺し屋に正義もくそもあるか ケンヤ:いいじゃねえか。お前は悪を見逃せない、俺は正面切って悪人をボコれる。これでも信頼してるんだぜ?お前の正義感をよ カイト:・・・はぁ・・・俺はただ殺したい奴を殺してるだけだ ケンヤ:おう、それでいいぜ!で?今回は誰を殺す? カイト:・・・茅那町(かやなちょう)の一角にあるオフィス『サイラス』に勤める会社員、谷町(たにまち) ケンヤ:会社員?そいつ、裏でヤクでもやってんのか? カイト:いや、最近多発してる首切り事件があるだろう? ケンヤ:ああ、あの気付いたら首筋に傷がつけられてるって事件か? カイト:そうだ。それの犯人がそいつだ ケンヤ:そりゃまた、よく調べたもんだな カイト:観察してりゃわかる ケンヤ:・・・信頼はしてるんだが、そこは怖えんだよな・・・ カイト:何か言ったか? ケンヤ:いや何も。それで、その首切り事件の犯人を殺したい、と。確かに一歩間違えりゃ殺人事件になるかも知れねえが、お前が殺したいと思うほどの悪人か? カイト:その一歩を踏み出しちまってんだよ、そいつは ケンヤ:?茅那町付近で首切られて死んだなんて事件、あったか? カイト:公にされてないだけでな ケンヤ:なんで公になってない事件を知ってんだよ カイト:だから言ってるだろう。観察してりゃわかる ケンヤ:こっわ カイト:とにかく谷町の野郎は、ターゲットの首にまず傷をつけ、後日そのターゲットを殺して回ってるシリアルキラーなんだよ ケンヤ:マジかよ!?そんな事件、よく報道されねえな? カイト:考えてもみろ。知らないうちに首に傷がついてて、後日殺されるかもしねえなんて知ったら、パニックになるだろうが ケンヤ:それは・・・そう、か・・・?傷が癒えるまで家から出ないようにすりゃあ カイト:谷町はピッキングと追跡の達人だ ケンヤ:だから何でそれをお前が カイト:だから観察してりゃ ケンヤ:千里眼でも持ってんだろお前! カイト:持ってるわけねえだろ! 0: 0: 0:とある空地にて 0: 0: ケンヤ:で?こんなとこ来てどうしようってんだ?追跡とピッキングの達人がこんな空地に来るとでも? カイト:ああ。ターゲットがもうすぐ来るはずだからな ケンヤ:なんでわかんだよ・・・ カイト:お前もたいがいしつこいな、ケンヤ ケンヤ:だって俺達ずっと一緒に行動してたよな?観察する暇なんざなかったよな!? カイト:いや、あっただろ、充分 ケンヤ:ねえよ! カイト:しっ!静かにしろ。来るぞ ケンヤ:ぜってぇこいつ第三の目持ってやがる・・・ 0: 0: 0:空地に一人の男が現れる。 0: 0: ケンヤ:あいつがターゲットか? カイト:ああ。金谷(かなや)。コンビニの雇われ店長だ。見ろ、首に傷があるだろう ケンヤ:首に・・・ってうっす!いや、言われなきゃわかんねえよあんなもん! カイト:お前、目ぇ悪いな ケンヤ:てめっ・・・! カイト:静かにしろ 0: 0: 0:空地を歩く金谷の後ろから、スーツ姿の男が現れた。 0: 0: カイト:来たぞ ケンヤ:あれが谷町か・・・ カイト:そうだ。さあ、行くぞ   0: 0: 谷町:こんばんは 谷町:突然すみません。私はただのしがないサラリーマンです。あなたのその首のお怪我が気になってしまいまして 0: 谷町:全くですよねえ。誰も自分が次の標的になるなんて思っていないし、それが目印だと気づきもしない 0: 谷町:ええ。報道はされないんですがね?その傷、どうやら首を斬るための目印らしいんですよ 0: 谷町:いえいえ!冗談なんかじゃありませんよ! 谷町:だってその傷をつけたの、私ですから 0: 谷町:というわけで、その首、頂戴します 0: 0: 0:スーツ姿の男、谷町はいつの間にか手に持っていたナイフを高々と振りかざした。 0: 0: ケンヤ:おっとぉあっぶねえ! 0: 0: 0:金属音が響き、谷町の振り下ろしたナイフがケンヤの持つ鉄パイプにより阻まれた。 0: 0: ケンヤ:おっさん、死にたくなけりゃ逃げな! 0: ケンヤ:命が惜しけりゃ逃げろってんだよ、オラァア! 谷町:チッ!何なんですかあなたは! ケンヤ:俺か?俺は正義の味方の カイト:ただのチンピラだよ 谷町:くっ! ケンヤ:カイト、てめえ!ただのチンピラはねえだろうが! カイト:ターゲットにされた人間を逃がしもせず戦闘を始める馬鹿、標的の前で俺の名を呼ぶ馬鹿。ただのチンピラで充分だろう? ケンヤ:うっ・・・ 谷町:正義の味方だかただのチンピラだか知りませんが、よくも私の邪魔をしてくれましたね ケンヤ:邪魔?するに決まってんだろ! カイト:これ以上被害者を増やしたくはないからな 谷町:被害者?はははは!なぁんにも知らずに正義の味方ごっこですか! ケンヤ:あ? 谷町:奴らはね、首を切ってきたんですよ。今まで、何度も、何度も! ケンヤ:それはてめえだろうが! 谷町:私は!首を切られた哀れな会社員たちのために カイト:詭弁(きべん)だな 谷町:何ですって? カイト:確かに被害者の共通点は過去に会社の人間をクビにしてきたことがある、というものだった ケンヤ:え、そうなの? カイト:黙ってろ。だが、それはお前も同じだろう?谷町 谷町:・・・・・・・・・ カイト:お前も、たくさんの人間をクビにしてきたじゃねえか 谷町:・・・・・・ふっ・・・あはは・・・あはははははははは! 谷町:そうだよ!この手で何人も何人も、同僚や部下をクビにしてきたさ! 谷町:最初こそ抵抗はあった。けどなぁ、何度も何度も経験してると、だんだんそれが作業になってきてな?物足りなくなってくるんだよ! 谷町:クビを言い渡された時の絶望の表情!それが癖になってきて、それでも物足りなくて! 谷町:ああそうだ、だったらいっその事本当に首を斬ってしまおうと思ったわけさ! ケンヤ:狂ってやがる。なんでそんな結論に行きつくんだよ? カイト:大方、クビにされた奴が抵抗してきて、何かの拍子に実際に首に傷がついてしまったのが原因だろうな 谷町:ははははははは!よくわかってるじゃないか!! ケンヤ:狂ってやがる・・・なんでそんな見てきたようにわかるんだよ・・・ カイト:おいケンヤ? ケンヤ:や、なんでもねえ 谷町:お前らにはわかんねえだろうなあ!首を切る人間の気持ちも、切られる人間の気持ちも!! ケンヤ:どっちの意味で言ってんのか知らねえけど、わかりたくもねえよ カイト:俺はわかるぞ?何せ俺は斬る方の人間だからな 谷町:ハッ!お仲間かよ!お前、何人の首を刎ねてきた!?あははははは! カイト:さあな。それより、気付いてるのか? 谷町:あ? カイト:その首の傷だよ 谷町:傷・・・?なっ、いつの間に! カイト:さあ、目印は付けたぞ?これからお前は首を斬られる側だ 谷町:ふ、ざ、けるなぁあああああ!!!!! ケンヤ:うるぁああああああ!!!! 谷町:ぐっ!ぅううう!! ケンヤ:オラオラオラァ!しっかり首守れよ?首斬りさんよぉ!! 谷町:くっ!鉄パイプのリーチが面倒な! ケンヤ:どうしたどうした!押されてんじゃねえか!! 谷町:くっそ、がぁあ・・・あ? カイト:馬鹿だなあ、お前。言ったじゃねえか。『俺は』斬る方の人間だって 谷町:ごぽっ カイト:てめえの首を斬るのはそいつじゃねえよ 谷町:ぐ、が、ぁ・・・ ケンヤ:まぁ、とどめは俺なんだけどな? 0: 0: 0:ぐしゃりと、鈍い音が空地に響いた。 0: 0: ケンヤ:さてと。片付けも終わったっし、帰るか カイト:馬鹿を言うな。もう一体片付けるものがあるだろう ケンヤ:もう一体?ああ、あの金谷とか言うおっさんのか 0: 0: ケンヤ:で?このおっさんは何したんだよ? カイト:こいつはクビの候補にも挙がっていない女性社員を、クビにすると脅して無理やり肉体関係を迫り、さらにはその隠し撮りを売って稼いでやがったんだよ ケンヤ:うわ、最悪だな カイト:ああ。だからこいつを餌に使った ケンヤ:ま、餌に使った奴は俺達の顔を見る事になるからな。それも見越して両方片付けちまうんだから、ほんっと恐ろしいぜ、お前 カイト:褒め言葉として受け取っといてやるよ ケンヤ:で、お前の事だ。次の殺したい相手ももう見つけてるんだろ? カイト:ああ。次の相手はな・・・ 0: 0:おしまい

カイト:おい、あいつ殺そうぜ ケンヤ:おう、いいぜ! カイト:・・・自分で言っといてなんだが、俺はまだ相手の名前すら言ってないんだが・・・ ケンヤ:ハハッ!相手が誰であろうと、お前が殺したい相手なんてどうせ悪人に決まってんだろ?なぁ、正義の殺し屋様? カイト:殺し屋に正義もくそもあるか ケンヤ:いいじゃねえか。お前は悪を見逃せない、俺は正面切って悪人をボコれる。これでも信頼してるんだぜ?お前の正義感をよ カイト:・・・はぁ・・・俺はただ殺したい奴を殺してるだけだ ケンヤ:おう、それでいいぜ!で?今回は誰を殺す? カイト:・・・茅那町(かやなちょう)の一角にあるオフィス『サイラス』に勤める会社員、谷町(たにまち) ケンヤ:会社員?そいつ、裏でヤクでもやってんのか? カイト:いや、最近多発してる首切り事件があるだろう? ケンヤ:ああ、あの気付いたら首筋に傷がつけられてるって事件か? カイト:そうだ。それの犯人がそいつだ ケンヤ:そりゃまた、よく調べたもんだな カイト:観察してりゃわかる ケンヤ:・・・信頼はしてるんだが、そこは怖えんだよな・・・ カイト:何か言ったか? ケンヤ:いや何も。それで、その首切り事件の犯人を殺したい、と。確かに一歩間違えりゃ殺人事件になるかも知れねえが、お前が殺したいと思うほどの悪人か? カイト:その一歩を踏み出しちまってんだよ、そいつは ケンヤ:?茅那町付近で首切られて死んだなんて事件、あったか? カイト:公にされてないだけでな ケンヤ:なんで公になってない事件を知ってんだよ カイト:だから言ってるだろう。観察してりゃわかる ケンヤ:こっわ カイト:とにかく谷町の野郎は、ターゲットの首にまず傷をつけ、後日そのターゲットを殺して回ってるシリアルキラーなんだよ ケンヤ:マジかよ!?そんな事件、よく報道されねえな? カイト:考えてもみろ。知らないうちに首に傷がついてて、後日殺されるかもしねえなんて知ったら、パニックになるだろうが ケンヤ:それは・・・そう、か・・・?傷が癒えるまで家から出ないようにすりゃあ カイト:谷町はピッキングと追跡の達人だ ケンヤ:だから何でそれをお前が カイト:だから観察してりゃ ケンヤ:千里眼でも持ってんだろお前! カイト:持ってるわけねえだろ! 0: 0: 0:とある空地にて 0: 0: ケンヤ:で?こんなとこ来てどうしようってんだ?追跡とピッキングの達人がこんな空地に来るとでも? カイト:ああ。ターゲットがもうすぐ来るはずだからな ケンヤ:なんでわかんだよ・・・ カイト:お前もたいがいしつこいな、ケンヤ ケンヤ:だって俺達ずっと一緒に行動してたよな?観察する暇なんざなかったよな!? カイト:いや、あっただろ、充分 ケンヤ:ねえよ! カイト:しっ!静かにしろ。来るぞ ケンヤ:ぜってぇこいつ第三の目持ってやがる・・・ 0: 0: 0:空地に一人の男が現れる。 0: 0: ケンヤ:あいつがターゲットか? カイト:ああ。金谷(かなや)。コンビニの雇われ店長だ。見ろ、首に傷があるだろう ケンヤ:首に・・・ってうっす!いや、言われなきゃわかんねえよあんなもん! カイト:お前、目ぇ悪いな ケンヤ:てめっ・・・! カイト:静かにしろ 0: 0: 0:空地を歩く金谷の後ろから、スーツ姿の男が現れた。 0: 0: カイト:来たぞ ケンヤ:あれが谷町か・・・ カイト:そうだ。さあ、行くぞ   0: 0: 谷町:こんばんは 谷町:突然すみません。私はただのしがないサラリーマンです。あなたのその首のお怪我が気になってしまいまして 0: 谷町:全くですよねえ。誰も自分が次の標的になるなんて思っていないし、それが目印だと気づきもしない 0: 谷町:ええ。報道はされないんですがね?その傷、どうやら首を斬るための目印らしいんですよ 0: 谷町:いえいえ!冗談なんかじゃありませんよ! 谷町:だってその傷をつけたの、私ですから 0: 谷町:というわけで、その首、頂戴します 0: 0: 0:スーツ姿の男、谷町はいつの間にか手に持っていたナイフを高々と振りかざした。 0: 0: ケンヤ:おっとぉあっぶねえ! 0: 0: 0:金属音が響き、谷町の振り下ろしたナイフがケンヤの持つ鉄パイプにより阻まれた。 0: 0: ケンヤ:おっさん、死にたくなけりゃ逃げな! 0: ケンヤ:命が惜しけりゃ逃げろってんだよ、オラァア! 谷町:チッ!何なんですかあなたは! ケンヤ:俺か?俺は正義の味方の カイト:ただのチンピラだよ 谷町:くっ! ケンヤ:カイト、てめえ!ただのチンピラはねえだろうが! カイト:ターゲットにされた人間を逃がしもせず戦闘を始める馬鹿、標的の前で俺の名を呼ぶ馬鹿。ただのチンピラで充分だろう? ケンヤ:うっ・・・ 谷町:正義の味方だかただのチンピラだか知りませんが、よくも私の邪魔をしてくれましたね ケンヤ:邪魔?するに決まってんだろ! カイト:これ以上被害者を増やしたくはないからな 谷町:被害者?はははは!なぁんにも知らずに正義の味方ごっこですか! ケンヤ:あ? 谷町:奴らはね、首を切ってきたんですよ。今まで、何度も、何度も! ケンヤ:それはてめえだろうが! 谷町:私は!首を切られた哀れな会社員たちのために カイト:詭弁(きべん)だな 谷町:何ですって? カイト:確かに被害者の共通点は過去に会社の人間をクビにしてきたことがある、というものだった ケンヤ:え、そうなの? カイト:黙ってろ。だが、それはお前も同じだろう?谷町 谷町:・・・・・・・・・ カイト:お前も、たくさんの人間をクビにしてきたじゃねえか 谷町:・・・・・・ふっ・・・あはは・・・あはははははははは! 谷町:そうだよ!この手で何人も何人も、同僚や部下をクビにしてきたさ! 谷町:最初こそ抵抗はあった。けどなぁ、何度も何度も経験してると、だんだんそれが作業になってきてな?物足りなくなってくるんだよ! 谷町:クビを言い渡された時の絶望の表情!それが癖になってきて、それでも物足りなくて! 谷町:ああそうだ、だったらいっその事本当に首を斬ってしまおうと思ったわけさ! ケンヤ:狂ってやがる。なんでそんな結論に行きつくんだよ? カイト:大方、クビにされた奴が抵抗してきて、何かの拍子に実際に首に傷がついてしまったのが原因だろうな 谷町:ははははははは!よくわかってるじゃないか!! ケンヤ:狂ってやがる・・・なんでそんな見てきたようにわかるんだよ・・・ カイト:おいケンヤ? ケンヤ:や、なんでもねえ 谷町:お前らにはわかんねえだろうなあ!首を切る人間の気持ちも、切られる人間の気持ちも!! ケンヤ:どっちの意味で言ってんのか知らねえけど、わかりたくもねえよ カイト:俺はわかるぞ?何せ俺は斬る方の人間だからな 谷町:ハッ!お仲間かよ!お前、何人の首を刎ねてきた!?あははははは! カイト:さあな。それより、気付いてるのか? 谷町:あ? カイト:その首の傷だよ 谷町:傷・・・?なっ、いつの間に! カイト:さあ、目印は付けたぞ?これからお前は首を斬られる側だ 谷町:ふ、ざ、けるなぁあああああ!!!!! ケンヤ:うるぁああああああ!!!! 谷町:ぐっ!ぅううう!! ケンヤ:オラオラオラァ!しっかり首守れよ?首斬りさんよぉ!! 谷町:くっ!鉄パイプのリーチが面倒な! ケンヤ:どうしたどうした!押されてんじゃねえか!! 谷町:くっそ、がぁあ・・・あ? カイト:馬鹿だなあ、お前。言ったじゃねえか。『俺は』斬る方の人間だって 谷町:ごぽっ カイト:てめえの首を斬るのはそいつじゃねえよ 谷町:ぐ、が、ぁ・・・ ケンヤ:まぁ、とどめは俺なんだけどな? 0: 0: 0:ぐしゃりと、鈍い音が空地に響いた。 0: 0: ケンヤ:さてと。片付けも終わったっし、帰るか カイト:馬鹿を言うな。もう一体片付けるものがあるだろう ケンヤ:もう一体?ああ、あの金谷とか言うおっさんのか 0: 0: ケンヤ:で?このおっさんは何したんだよ? カイト:こいつはクビの候補にも挙がっていない女性社員を、クビにすると脅して無理やり肉体関係を迫り、さらにはその隠し撮りを売って稼いでやがったんだよ ケンヤ:うわ、最悪だな カイト:ああ。だからこいつを餌に使った ケンヤ:ま、餌に使った奴は俺達の顔を見る事になるからな。それも見越して両方片付けちまうんだから、ほんっと恐ろしいぜ、お前 カイト:褒め言葉として受け取っといてやるよ ケンヤ:で、お前の事だ。次の殺したい相手ももう見つけてるんだろ? カイト:ああ。次の相手はな・・・ 0: 0:おしまい