台本概要

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タイトル 終末級究極雷撃魔法『紫電・オブ・アポカリプス』
作者名 音佐りんご。  (@ringo_otosa)
ジャンル ファンタジー
演者人数 1人用台本(不問1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 約1000文字の詠唱文です。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
勇者 不問 1
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
勇者:我は無垢、終末をかける雷神の錫杖。 勇者:大気切り裂く獅子の産声、こだまするは淵源より差し延べる紫の腕。 勇者:星無き夜空渡る一条の矢をつがえ、空席の天の座において代行者を名乗り、昏き黎明に押し黙る虚無を穿とう。 勇者:二十三対、未だ眼醒めぬ瞳に輝き灯さんと彷徨する見目麗しき乙女に宣誓。 勇者:忘れ得ぬ遠き約束の日、いずれ来たる輪廻に喝采、綻びもたらす始まりの破壊者と七日七晩躍り明かす愚昧なる汝の望みは、形無くした死神達の宴となろう。 勇者:混沌の霹靂、鳴り止まぬ万雷によりて磨き上げた時計の針の向こうより続く月下の葬列。 勇者:掲げる旗に記す王の遺言を色硝子で飾り、失われた時の欠片を透かす道標。 勇者:やがて巡りて流るる風の声に耳を傾けよ。 勇者:それは永劫。 勇者:真理ひた隠し、営みの足場となる暗渠。 勇者:崩落する世界の片隅を舞う黒き不死鳥、悠然たる啼き声の旋律。 勇者:呼び醒まされし乙女は微笑む。 勇者:降り注ぐは黄金の祝福と白銀の災禍。 勇者:天より賜りし静かなる熾火と賑わいし慈雨を携え邂逅するは運命。 勇者:断ち得ぬ絹糸を鎖に代えて、憐れなる隻眼の蛇の群れはその白き肌に食らいつく。 勇者:恐れるなかれ。 勇者:惑うことなく天の火を辿り、絢爛に灼かれし瞼に口づけを施そう。 勇者:或いは一輪の枯れゆく花に声を授けて捧ぐ祈りは、星の砂漠で力尽きた旅人に姿を変えて語り継がれる神秘の系譜。 勇者:歪んだ水晶、映る精霊の追憶、流す涙は碧瑠璃に染まり、深き海の底を揺蕩いながら、穢れた大地より妄執を切り取り浄化する。 勇者:彼の者、大いなる意思に従って刻まれる流転の七芒星。 勇者:点と点を結び象る宿命に嗚咽を潜ませ、渇いた大河を誰に知られることも無く潤す豊穣の契約。 勇者:捧げしは、荒れ果てた楽園を満たす一滴の血。 勇者:毒となり、薬となり、水となり、鉄となる。 勇者:孤独に震える獣にひとときの安寧を与え、命を奪う狩人の爪。 勇者:栄光と退廃を飾る都の鐘は、幾千幾万の民草から屈辱を奪い快楽を与える狂乱の揺り籠。 勇者:重なる鼓動に耳を澄まし、凍える冬を越えたならば、未だ誰も見たことの無い故郷の春に足を踏み入れ、黄昏の果てに沈むこともやむなし。 勇者:欠けて薄れた悲劇の底に、今沸き立つは審判の焔。 勇者:黒く爛れて溶け落ちた青銅の汗を浮かべ、恐怖のままに足を止めることも叶わぬ聖者の行軍。 勇者:先へ、前へ、向こうへ、果てへ、終焉へ。 勇者:征服し、蹂躙し、陵辱し、侵犯し、逸脱し、越境し、飛躍し、超克する。 勇者:抜き放たれた一振りの剣が誘う終わりなき終わりの待つ場所へ我を導け。 勇者:終末級究極雷撃魔法『紫電・オブ・アポカリプス』!

勇者:我は無垢、終末をかける雷神の錫杖。 勇者:大気切り裂く獅子の産声、こだまするは淵源より差し延べる紫の腕。 勇者:星無き夜空渡る一条の矢をつがえ、空席の天の座において代行者を名乗り、昏き黎明に押し黙る虚無を穿とう。 勇者:二十三対、未だ眼醒めぬ瞳に輝き灯さんと彷徨する見目麗しき乙女に宣誓。 勇者:忘れ得ぬ遠き約束の日、いずれ来たる輪廻に喝采、綻びもたらす始まりの破壊者と七日七晩躍り明かす愚昧なる汝の望みは、形無くした死神達の宴となろう。 勇者:混沌の霹靂、鳴り止まぬ万雷によりて磨き上げた時計の針の向こうより続く月下の葬列。 勇者:掲げる旗に記す王の遺言を色硝子で飾り、失われた時の欠片を透かす道標。 勇者:やがて巡りて流るる風の声に耳を傾けよ。 勇者:それは永劫。 勇者:真理ひた隠し、営みの足場となる暗渠。 勇者:崩落する世界の片隅を舞う黒き不死鳥、悠然たる啼き声の旋律。 勇者:呼び醒まされし乙女は微笑む。 勇者:降り注ぐは黄金の祝福と白銀の災禍。 勇者:天より賜りし静かなる熾火と賑わいし慈雨を携え邂逅するは運命。 勇者:断ち得ぬ絹糸を鎖に代えて、憐れなる隻眼の蛇の群れはその白き肌に食らいつく。 勇者:恐れるなかれ。 勇者:惑うことなく天の火を辿り、絢爛に灼かれし瞼に口づけを施そう。 勇者:或いは一輪の枯れゆく花に声を授けて捧ぐ祈りは、星の砂漠で力尽きた旅人に姿を変えて語り継がれる神秘の系譜。 勇者:歪んだ水晶、映る精霊の追憶、流す涙は碧瑠璃に染まり、深き海の底を揺蕩いながら、穢れた大地より妄執を切り取り浄化する。 勇者:彼の者、大いなる意思に従って刻まれる流転の七芒星。 勇者:点と点を結び象る宿命に嗚咽を潜ませ、渇いた大河を誰に知られることも無く潤す豊穣の契約。 勇者:捧げしは、荒れ果てた楽園を満たす一滴の血。 勇者:毒となり、薬となり、水となり、鉄となる。 勇者:孤独に震える獣にひとときの安寧を与え、命を奪う狩人の爪。 勇者:栄光と退廃を飾る都の鐘は、幾千幾万の民草から屈辱を奪い快楽を与える狂乱の揺り籠。 勇者:重なる鼓動に耳を澄まし、凍える冬を越えたならば、未だ誰も見たことの無い故郷の春に足を踏み入れ、黄昏の果てに沈むこともやむなし。 勇者:欠けて薄れた悲劇の底に、今沸き立つは審判の焔。 勇者:黒く爛れて溶け落ちた青銅の汗を浮かべ、恐怖のままに足を止めることも叶わぬ聖者の行軍。 勇者:先へ、前へ、向こうへ、果てへ、終焉へ。 勇者:征服し、蹂躙し、陵辱し、侵犯し、逸脱し、越境し、飛躍し、超克する。 勇者:抜き放たれた一振りの剣が誘う終わりなき終わりの待つ場所へ我を導け。 勇者:終末級究極雷撃魔法『紫電・オブ・アポカリプス』!