台本概要

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タイトル 世界一の動物園
作者名 天道司
ジャンル ファンタジー
演者人数 5人用台本(男1、女2、不問2)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ご自由に演じて下さい

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
先生 不問 20 幼稚園の先生
不問 15 ステキな子ども
27 ステキな子ども
12 ステキな子ども
20 ステキな子ども
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
春:(N)おっと?幼稚園の中庭で、夏と冬が喧嘩をしている…? 夏:いるわけないだろ! 冬:いるし! 夏:いないね! 冬:いる! 春:(N)すると、そこに、秋が先生の手を引いてやってきた 秋:先生、こっちこっち! 夏:あっ! 冬:先生! 先生:夏さん、冬さん、どうしたの?大きな声で、言い合いをしていたみたいだけど? 夏:冬がね…。冬が馬鹿なこと言うんだ 先生:馬鹿なこと? 夏:サンタクロースがいるってさ!いるわけないのに! 冬:いるもん!絶対いるもん! 夏:サンタクロースの正体は、パパだよ。去年の夜に、寝たフリしてたら 夏:パパが僕の枕元にプレゼント置いてたもん 冬:それは、夏の家でしょ!私のところは、サンタクロースがきたんだもん! 夏:じゃあ、見たのか? 冬:それは… 先生:あぁ、それならさ。実は、先生もサンタクロースがいるかどうか気になってたんだ 夏:サンタクロースは、いないよ 冬:いるもん! 夏:いない! 先生:ストップ! 夏:… 冬:… 先生:あのね。先生はね。サンタクロースがいるかどうか、それは、もちろん気になってるんだけど 先生:『世界一の動物園』も気になってるんだ 冬:世界一の動物園? 夏:何それ? 先生:世界一の動物園は、世界一の動物園だよ。世界一の動物園だから 先生:他の動物園では、絶対に見ることのできない動物がいる 冬:絶対に見ることのできない動物? 夏:どんなのがいるの? 先生:あぁ、例えば、桃色のウサギとか、水色のゾウとか… 秋:あっ!だったら、赤色のライオンも? 夏:いるわけないだろ! 先生:ううん。なにしろ、世界一の動物園だから、赤色のライオンもいるかも知れないよ? 冬:じゃあ、ペガサスは? 先生:ペガサスもいるかもね 秋:ペガサスがいるなら、私、背中に乗せてもらいたい! 先生:それは、いいねぇ! 春:あのっ…。僕は、ドラゴンがいい 先生:あっ!春さん!春さんは、ドラゴンがいると思うんだね 春:うん。火を吹くドラゴン!ドラゴンが火を吹いて、ステーキを焼いてくれるの! 夏:ステーキ?ドラゴンが!? 春:そうだよ 先生:ドラゴンが焼いてくれるステーキ、先生も食べてみたいな 春:えへへ 秋:あっ!私も食べてみたい! 冬:私も私も! 先生:つまり、世界一の動物園には、ドラゴンがステーキを焼いてくれる『お店』がある! 夏:でも、ドラゴンは強くて、怖い生き物だよ!食べられてしまうかも知れないよ! 冬:夏は、ドラゴンを見たことあるの? 夏:見たことないけど、きっと強くて、怖いんだよ 秋:見たことないなら、優しくて、おとなしいかも知れないよ? 春:うんうん!ドラゴンは、ステーキを焼いてくれるんだ 先生:夏さん、人を食べるドラゴンと、ステーキを焼いてくれるドラゴンだったら、どっちに会ってみたい? 夏:それは…。ステーキを焼いてくれるドラゴンだけど… 先生:先生もステーキを焼いてくれるドラゴンがいいな 先生:それに、なんたって、世界一の動物園だから、きっとステーキを焼いてくれる方のドラゴンがいると思うな 春:うんうん 秋:私もそう思う 冬:私も! 夏:だったら、その動物園には、恐竜も…。ティラノサウルスもいる? 先生:夏さんは、いると思うの? 夏:ドラゴンがいるんだったら、ティラノサウルスもいると思う 先生:だったら、先生もいると思う 春:ティラノサウルス!いいね!僕も好き!すっごくカッコいいよね! 秋:でも、前にテレビで見たよ。ティラノサウルスって、肉食だったって… 冬:それだと、私たち、食べられちゃうよ? 夏:ドラゴンが人を食べないんだったら、ティラノサウルスも人を食べないよ! 秋:じゃあ、何を食べるの? 夏:それは…。うーん… 春:とんこつラーメンを食べる! 夏:とんこつラーメン? 春:うん! 先生:じゃあ、先生も、ティラノサウルスと一緒に、とんこつラーメンが食べたいな 春:僕も! 秋:私も私も! 冬:デザートは、アイスクリームがいい! 夏:そう!ティラノサウルスは、とんこつラーメンとアイスクリームを食べるの! 先生:それは、とってもステキだね!さすが、世界一の動物園だ 春:いってみたいな。世界一の動物園 秋:私も行ってみたい! 冬:じゃあさ、いつか、みんなで行こうよ 夏:僕も…。その…、仲間に入れてくれる? 春:もちろんだよ! 秋:うんうん!夏も行こう! 冬:… 夏:あのさ…。冬、さっきは、サンタクロースがいないなんて言って、ごめん 冬:いいよ。夏も、いつか一緒に、みんなで、世界一の動物園に行こうね! 夏:うん! 先生:山本春さん、田中夏さん、鈴木秋さん、枯木冬さん、今の気持ちを忘れないでいてね 先生:いるかいないか分からないモノを、いるかも知れないと考えると、とってもステキで 先生:とっても楽しい気持ちになれることを… 先生:そして、その気持ちを分かち合えば、みんなと仲良くなれることを! 春:(同時に)はーい! 夏:(同時に)はーい! 秋:(同時に)はーい! 冬:(同時に)はーい! 0: 0:―了―

春:(N)おっと?幼稚園の中庭で、夏と冬が喧嘩をしている…? 夏:いるわけないだろ! 冬:いるし! 夏:いないね! 冬:いる! 春:(N)すると、そこに、秋が先生の手を引いてやってきた 秋:先生、こっちこっち! 夏:あっ! 冬:先生! 先生:夏さん、冬さん、どうしたの?大きな声で、言い合いをしていたみたいだけど? 夏:冬がね…。冬が馬鹿なこと言うんだ 先生:馬鹿なこと? 夏:サンタクロースがいるってさ!いるわけないのに! 冬:いるもん!絶対いるもん! 夏:サンタクロースの正体は、パパだよ。去年の夜に、寝たフリしてたら 夏:パパが僕の枕元にプレゼント置いてたもん 冬:それは、夏の家でしょ!私のところは、サンタクロースがきたんだもん! 夏:じゃあ、見たのか? 冬:それは… 先生:あぁ、それならさ。実は、先生もサンタクロースがいるかどうか気になってたんだ 夏:サンタクロースは、いないよ 冬:いるもん! 夏:いない! 先生:ストップ! 夏:… 冬:… 先生:あのね。先生はね。サンタクロースがいるかどうか、それは、もちろん気になってるんだけど 先生:『世界一の動物園』も気になってるんだ 冬:世界一の動物園? 夏:何それ? 先生:世界一の動物園は、世界一の動物園だよ。世界一の動物園だから 先生:他の動物園では、絶対に見ることのできない動物がいる 冬:絶対に見ることのできない動物? 夏:どんなのがいるの? 先生:あぁ、例えば、桃色のウサギとか、水色のゾウとか… 秋:あっ!だったら、赤色のライオンも? 夏:いるわけないだろ! 先生:ううん。なにしろ、世界一の動物園だから、赤色のライオンもいるかも知れないよ? 冬:じゃあ、ペガサスは? 先生:ペガサスもいるかもね 秋:ペガサスがいるなら、私、背中に乗せてもらいたい! 先生:それは、いいねぇ! 春:あのっ…。僕は、ドラゴンがいい 先生:あっ!春さん!春さんは、ドラゴンがいると思うんだね 春:うん。火を吹くドラゴン!ドラゴンが火を吹いて、ステーキを焼いてくれるの! 夏:ステーキ?ドラゴンが!? 春:そうだよ 先生:ドラゴンが焼いてくれるステーキ、先生も食べてみたいな 春:えへへ 秋:あっ!私も食べてみたい! 冬:私も私も! 先生:つまり、世界一の動物園には、ドラゴンがステーキを焼いてくれる『お店』がある! 夏:でも、ドラゴンは強くて、怖い生き物だよ!食べられてしまうかも知れないよ! 冬:夏は、ドラゴンを見たことあるの? 夏:見たことないけど、きっと強くて、怖いんだよ 秋:見たことないなら、優しくて、おとなしいかも知れないよ? 春:うんうん!ドラゴンは、ステーキを焼いてくれるんだ 先生:夏さん、人を食べるドラゴンと、ステーキを焼いてくれるドラゴンだったら、どっちに会ってみたい? 夏:それは…。ステーキを焼いてくれるドラゴンだけど… 先生:先生もステーキを焼いてくれるドラゴンがいいな 先生:それに、なんたって、世界一の動物園だから、きっとステーキを焼いてくれる方のドラゴンがいると思うな 春:うんうん 秋:私もそう思う 冬:私も! 夏:だったら、その動物園には、恐竜も…。ティラノサウルスもいる? 先生:夏さんは、いると思うの? 夏:ドラゴンがいるんだったら、ティラノサウルスもいると思う 先生:だったら、先生もいると思う 春:ティラノサウルス!いいね!僕も好き!すっごくカッコいいよね! 秋:でも、前にテレビで見たよ。ティラノサウルスって、肉食だったって… 冬:それだと、私たち、食べられちゃうよ? 夏:ドラゴンが人を食べないんだったら、ティラノサウルスも人を食べないよ! 秋:じゃあ、何を食べるの? 夏:それは…。うーん… 春:とんこつラーメンを食べる! 夏:とんこつラーメン? 春:うん! 先生:じゃあ、先生も、ティラノサウルスと一緒に、とんこつラーメンが食べたいな 春:僕も! 秋:私も私も! 冬:デザートは、アイスクリームがいい! 夏:そう!ティラノサウルスは、とんこつラーメンとアイスクリームを食べるの! 先生:それは、とってもステキだね!さすが、世界一の動物園だ 春:いってみたいな。世界一の動物園 秋:私も行ってみたい! 冬:じゃあさ、いつか、みんなで行こうよ 夏:僕も…。その…、仲間に入れてくれる? 春:もちろんだよ! 秋:うんうん!夏も行こう! 冬:… 夏:あのさ…。冬、さっきは、サンタクロースがいないなんて言って、ごめん 冬:いいよ。夏も、いつか一緒に、みんなで、世界一の動物園に行こうね! 夏:うん! 先生:山本春さん、田中夏さん、鈴木秋さん、枯木冬さん、今の気持ちを忘れないでいてね 先生:いるかいないか分からないモノを、いるかも知れないと考えると、とってもステキで 先生:とっても楽しい気持ちになれることを… 先生:そして、その気持ちを分かち合えば、みんなと仲良くなれることを! 春:(同時に)はーい! 夏:(同時に)はーい! 秋:(同時に)はーい! 冬:(同時に)はーい! 0: 0:―了―