台本概要

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タイトル 『 答 辞 』
作者名 音佐りんご。  (@ringo_otosa)
ジャンル コメディ
演者人数 1人用台本(不問1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 高校の答辞です。
高校生当時のことを思い出しながら、
かつて投じた作品です。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
不問 1 特に指定はありません。思いつかなければ、自分の名前か山田太郎あたりで。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0: 『 答 辞 』 0: 0:以下□□〈数字〉と○○〈名称〉等の表記がありますが、適宜当てはめてください。 0:面倒くさければボイコネ高校とか自分の名前、山田太郎くらいにしといてください。 0:数字も同様に八十八回、八十八期生、今日の日付か令和三年三月七日とかで。 0: 0: 0:《言葉ことば》本文に振り仮名はありませんので厳しそうな方は一応このあたりはチェックしてください。読み方は一例です。 0:答辞とうじ、蕾つぼみ、来賓らいひん、袖そで、謙虚けんきょ、誠実せいじつ、謳歌おうか、挫折ざせつ、所謂いわゆる、洗礼せんれい、惨憺さんたん、躓く つまずく、体現たいげん、粛々しゅくしゅく、悟ら さとら上っ面うわっつら、抱き いだき、口裏くちうら、綿密めんみつ、丁寧ていねい、万能感ばんのうかん、優越感ゆうえつかん、縋り溺れて すがりおぼれて、意地悪いじわる、葛藤かっとう、纏った まとった、糧かて、道すがら みちすがら、祈念きねん 0: 0: 私:第□□回卒業証書授与式 『 答 辞 』 私: 私:我が校の桜の蕾も膨らみ始め、春の到来を感じる今日という日、私たち○○高校 □□期生は卒業の日を迎えました。 私:先生方、在校生の皆様、私達のためにこの素晴らしい式典を開いてくださり有難うございます。 私:ご来賓の皆様、保護者の皆様、今日この式典に足を運んでくださり、心より御礼を申し上げます。 私: 私:三年前の四月、少しの不安と大きな希望を胸に、私たちは、夜明け前の空を思わせるすみれ色の制服に袖を通し、○○高校の生徒となりました。 私:謙虚・誠実。 私:その二つを込めたというこの学校の色の意味を、その頃の私たちはまだあまり分かっていなかったように思います。 私:授業が始まり、少しずつ仲の良い友達も増えると最初の不安もすっかりどこかに消えていました。 私:この学校はその気になれば何でもできる学校です。様々なことを表現できる環境があり、特に信頼できる仲間と協力すれば、校則や食堂のメニュー、遠足の行き先を変えることだってできます。私たちはその喜びと楽しさを謳歌していました。そして、つい慢心していました。 私: 私:この場でお話するのも少々恥ずかしいことではありますが、私達は希望に満ちた夏休みを前にして、一度挫折しました。これは、本校でかつて一年生だった全ての生徒の総意だと思います。 私:前期末考査はこの学校での所謂、一つの『洗礼』でした。 私:結果はほとんど例外なく、惨憺たるものです。 私:今思い返せば、試験自体はそう難しいものではありません。コツコツ真面目に勉強していれば、決して躓くようなものではありません。ですが、私たちは激しく転倒しました。 私:私達は、何でもできるのだと気持ちが大きくなるあまり、あまりに多くのものを取り零していたのです。先生方はその事を一切指摘しません。私達がそう望んで、自ら招き寄せた結果なのですから当然です。 私: 私:私達は気がつくと何もできなくなっていたのです。天国から一転、地獄のような心地で迎える夏休み。 私:私たちは打ちのめされ、立ち上がれずにいました。そんな時、この学校のある行事が私達を救いました。 私:夏休みのど真ん中にあるその行事は、二年生、三年生によって運営されており、最初に私達が希望を抱いた「何でもできる」を体現していました。 私:その行事とは学園祭です。ただし、外に向けたものではなく、内に。まだこの学校の一員となって半年も経っていない私達を歓迎するお祭りです。その為だけに開かれ、外部のお客様を招待することもありません。 私:そしてこの行事は伝統となっておりますが、参加は自由で運営は有志、行事の開催自体が強制ではありません。にもかかわらず毎年、九割が参加し伝統は絶えることなく引き継がれています。 私:私達はその不思議な行事の存在に驚きました。 私:私達はそれまでこの学校で散々好き放題やっていたにもかかわらず、そんな行事があること全く知らなかったからです。 私:規模が小さいから気づかなかった、のではありません。 私:先輩方は徹底して私達に練習や企画を悟らせず、サプライズのように粛々と準備を進めていたのです。 私: 私:そして当日。何も知らなかった私達はそれを見ました。 私:夢の国に迷い込んだなんてものではありません。何も知らずに「好き放題できる」という上っ面だけを見ていたこの学校は、私達の足下ははじめから夢の国だったんだ。そういう衝撃です。 私:遊園地、劇場、博物館、美術館、それらのどれでもあり、どれでもない。きっとここにしかないものなのだと私達は直感しました。 私:私達は感動、よりもたぶん最初に、 私: 私:どうして? 私:疑問を抱きました。どうして、こんなに素晴らしいものを作れるのだろう。一つ二つ歳が違うだけなのに。同じ学校の中で同じようにこの学校で何でもをやった筈なのに。私達は失敗して挫折したのに。どうしてなんだろう。 私:私達は尋ねました。 私:どうして先輩たちはこんなにすごいことをできるのですか? そして、どうして私達に私:こんなによくしてくれるのですか? 私:先輩方は教えてくれませんでした。 私:ですがただ、こう言いました。 私: 私:「何でもできるということが、何でもできるようになるわけじゃないから、よく考えないといけない」 私: 私:正直に言います。訳が分かりませんでした。 私:誰に聞いても、たぶん口裏を合わせていたのですね。先輩方みんな同じようなことを言います。 私:やがてそのお祭りも幕を下ろし、熱狂や感動もどこへやら、私達は帰りの道すがら考えました。 私:そして、答えらしきものを見つけます。先輩達の振る舞いや言葉、そして私達同士で話し合い出した結論は、二つ。 私: 私:謙虚と誠実です。 私: 私:私達の行動に足りなかったもの、そして先輩達が常に心掛けていたであろうこの学校の色です。 私:そして悟りました。私達は制服を着ているだけで制服を正しくは纏えていなかったのだと。 私:あの行事が、外に向けたものではないと、先ほど表現しましたが正確には違います。 私:先輩たちは間違いなく、外に向けてあの行事を行っていたのです。私達という外側の人間に対して。 私:その事に気付いた私達は自分を、自分達を見つめ直すことにしました。 私:夏休みが明けてからは、これまでとは違った世界を歩み始めたという実感がありました。 私: 私:私達の高校生活は色々なことがありました。体育祭や公式の学園祭、芸術祭、演奏会、演劇祭、ディベート大会、球技大会、マラソン大会、ロボコン、サイエンスフェスティバル、ボランティア活動、遠足、国内外への修学旅行、インターンシップ、各部活・委員会、生徒会、思い出には事欠きません。 私:しかし何より衝撃的で一番忘れられそうに無いのが、先ほど申し上げました、一年生の夏のことです。 私: 私:それは、二年生、三年生、そして今卒業式のこの時に至っても変わりません。 私:私達は同じように、歓迎する側となって一昨年と昨年の夏にあの学園祭を行いました。綿密に計画を立て、丁寧に取り組み、無事、伝統を引き継ぐことができた。 私:……とは残念ながらなかなか言えません。一昨年は大失敗でしたし、昨年も大成功とはとても言えません。どれだけ準備を整えたとしても、足りない。しかし、その事を恥じたり卑屈になることはありません。 私:私達はそう望むならこの学校で何でもすることができました。しかし、何もかもをすることはできません。万能感や優越感に縋り溺れてしまうなら、きっとあの期末試験のときのように何をすることもできなくなるでしょう。 私:私達に感動を与えてくれた先輩達のあの夏を、今でもしっかりこの胸に焼き付けています。この恩は卒業しても忘れないでしょう。 私: 私:そして、在校生の皆さん。今まで私たちを支えてくださり、誠にありがとうございました。皆さんのおかげで私達はこうして晴れやかに、ここに立つことができております。 私:一年後に卒業される二年生の皆さん、例の学園祭、お疲れさまでした。きっとどんな行事よりも多大なる苦労をかけてしまったと思います。ありがとうございました。 私:一年生の皆さん。その答えはきっともう既にお持ちでしょうが、改めて、 私:「何でもできるということが、何でもできるようになるわけじゃないから、よく考えないといけない」 私:先輩方から引き継いだこの少しの意地悪をまたバトンタッチできることを嬉しく思います。 私:どうか皆さんが、この制服の色をいつまでも大切にしてくださることを願います。 私: 私:最後になりましたが、これまで私たちを温かく見守り応援してくださった地域の皆さま、私達の成長や葛藤に手を出さず成長を信じてくださった先生方、本当にありがとうございました。 私:そして、これまで育ててくださった家族の皆さま。心配や迷惑をどれほどかけたことでしょうか。私たちのために色々なことを考え、たくさんのものをくださったこと、改めてお礼申し上げます。 私: 私:私達は、それぞれの進路に向かって一歩一歩積み重ねて歩いていきます。今後出会うどんな苦難にも、この○○高校で纏ったすみれ色の時間を糧として、謙虚に、そして誠実に生きていきたいと思います。 私:私達は高校三年生を終えても、未だ道すがら。あの夏の帰り道の延長を歩き続けています。 私:本日は誠にありがとうございました。 私:○○高校のますますのご発展を心より祈念して、これを答辞といたします。 私: 私:(令和)□年□月□日 私:卒業生代表○○○○ 0: 0:    《幕》

0: 『 答 辞 』 0: 0:以下□□〈数字〉と○○〈名称〉等の表記がありますが、適宜当てはめてください。 0:面倒くさければボイコネ高校とか自分の名前、山田太郎くらいにしといてください。 0:数字も同様に八十八回、八十八期生、今日の日付か令和三年三月七日とかで。 0: 0: 0:《言葉ことば》本文に振り仮名はありませんので厳しそうな方は一応このあたりはチェックしてください。読み方は一例です。 0:答辞とうじ、蕾つぼみ、来賓らいひん、袖そで、謙虚けんきょ、誠実せいじつ、謳歌おうか、挫折ざせつ、所謂いわゆる、洗礼せんれい、惨憺さんたん、躓く つまずく、体現たいげん、粛々しゅくしゅく、悟ら さとら上っ面うわっつら、抱き いだき、口裏くちうら、綿密めんみつ、丁寧ていねい、万能感ばんのうかん、優越感ゆうえつかん、縋り溺れて すがりおぼれて、意地悪いじわる、葛藤かっとう、纏った まとった、糧かて、道すがら みちすがら、祈念きねん 0: 0: 私:第□□回卒業証書授与式 『 答 辞 』 私: 私:我が校の桜の蕾も膨らみ始め、春の到来を感じる今日という日、私たち○○高校 □□期生は卒業の日を迎えました。 私:先生方、在校生の皆様、私達のためにこの素晴らしい式典を開いてくださり有難うございます。 私:ご来賓の皆様、保護者の皆様、今日この式典に足を運んでくださり、心より御礼を申し上げます。 私: 私:三年前の四月、少しの不安と大きな希望を胸に、私たちは、夜明け前の空を思わせるすみれ色の制服に袖を通し、○○高校の生徒となりました。 私:謙虚・誠実。 私:その二つを込めたというこの学校の色の意味を、その頃の私たちはまだあまり分かっていなかったように思います。 私:授業が始まり、少しずつ仲の良い友達も増えると最初の不安もすっかりどこかに消えていました。 私:この学校はその気になれば何でもできる学校です。様々なことを表現できる環境があり、特に信頼できる仲間と協力すれば、校則や食堂のメニュー、遠足の行き先を変えることだってできます。私たちはその喜びと楽しさを謳歌していました。そして、つい慢心していました。 私: 私:この場でお話するのも少々恥ずかしいことではありますが、私達は希望に満ちた夏休みを前にして、一度挫折しました。これは、本校でかつて一年生だった全ての生徒の総意だと思います。 私:前期末考査はこの学校での所謂、一つの『洗礼』でした。 私:結果はほとんど例外なく、惨憺たるものです。 私:今思い返せば、試験自体はそう難しいものではありません。コツコツ真面目に勉強していれば、決して躓くようなものではありません。ですが、私たちは激しく転倒しました。 私:私達は、何でもできるのだと気持ちが大きくなるあまり、あまりに多くのものを取り零していたのです。先生方はその事を一切指摘しません。私達がそう望んで、自ら招き寄せた結果なのですから当然です。 私: 私:私達は気がつくと何もできなくなっていたのです。天国から一転、地獄のような心地で迎える夏休み。 私:私たちは打ちのめされ、立ち上がれずにいました。そんな時、この学校のある行事が私達を救いました。 私:夏休みのど真ん中にあるその行事は、二年生、三年生によって運営されており、最初に私達が希望を抱いた「何でもできる」を体現していました。 私:その行事とは学園祭です。ただし、外に向けたものではなく、内に。まだこの学校の一員となって半年も経っていない私達を歓迎するお祭りです。その為だけに開かれ、外部のお客様を招待することもありません。 私:そしてこの行事は伝統となっておりますが、参加は自由で運営は有志、行事の開催自体が強制ではありません。にもかかわらず毎年、九割が参加し伝統は絶えることなく引き継がれています。 私:私達はその不思議な行事の存在に驚きました。 私:私達はそれまでこの学校で散々好き放題やっていたにもかかわらず、そんな行事があること全く知らなかったからです。 私:規模が小さいから気づかなかった、のではありません。 私:先輩方は徹底して私達に練習や企画を悟らせず、サプライズのように粛々と準備を進めていたのです。 私: 私:そして当日。何も知らなかった私達はそれを見ました。 私:夢の国に迷い込んだなんてものではありません。何も知らずに「好き放題できる」という上っ面だけを見ていたこの学校は、私達の足下ははじめから夢の国だったんだ。そういう衝撃です。 私:遊園地、劇場、博物館、美術館、それらのどれでもあり、どれでもない。きっとここにしかないものなのだと私達は直感しました。 私:私達は感動、よりもたぶん最初に、 私: 私:どうして? 私:疑問を抱きました。どうして、こんなに素晴らしいものを作れるのだろう。一つ二つ歳が違うだけなのに。同じ学校の中で同じようにこの学校で何でもをやった筈なのに。私達は失敗して挫折したのに。どうしてなんだろう。 私:私達は尋ねました。 私:どうして先輩たちはこんなにすごいことをできるのですか? そして、どうして私達に私:こんなによくしてくれるのですか? 私:先輩方は教えてくれませんでした。 私:ですがただ、こう言いました。 私: 私:「何でもできるということが、何でもできるようになるわけじゃないから、よく考えないといけない」 私: 私:正直に言います。訳が分かりませんでした。 私:誰に聞いても、たぶん口裏を合わせていたのですね。先輩方みんな同じようなことを言います。 私:やがてそのお祭りも幕を下ろし、熱狂や感動もどこへやら、私達は帰りの道すがら考えました。 私:そして、答えらしきものを見つけます。先輩達の振る舞いや言葉、そして私達同士で話し合い出した結論は、二つ。 私: 私:謙虚と誠実です。 私: 私:私達の行動に足りなかったもの、そして先輩達が常に心掛けていたであろうこの学校の色です。 私:そして悟りました。私達は制服を着ているだけで制服を正しくは纏えていなかったのだと。 私:あの行事が、外に向けたものではないと、先ほど表現しましたが正確には違います。 私:先輩たちは間違いなく、外に向けてあの行事を行っていたのです。私達という外側の人間に対して。 私:その事に気付いた私達は自分を、自分達を見つめ直すことにしました。 私:夏休みが明けてからは、これまでとは違った世界を歩み始めたという実感がありました。 私: 私:私達の高校生活は色々なことがありました。体育祭や公式の学園祭、芸術祭、演奏会、演劇祭、ディベート大会、球技大会、マラソン大会、ロボコン、サイエンスフェスティバル、ボランティア活動、遠足、国内外への修学旅行、インターンシップ、各部活・委員会、生徒会、思い出には事欠きません。 私:しかし何より衝撃的で一番忘れられそうに無いのが、先ほど申し上げました、一年生の夏のことです。 私: 私:それは、二年生、三年生、そして今卒業式のこの時に至っても変わりません。 私:私達は同じように、歓迎する側となって一昨年と昨年の夏にあの学園祭を行いました。綿密に計画を立て、丁寧に取り組み、無事、伝統を引き継ぐことができた。 私:……とは残念ながらなかなか言えません。一昨年は大失敗でしたし、昨年も大成功とはとても言えません。どれだけ準備を整えたとしても、足りない。しかし、その事を恥じたり卑屈になることはありません。 私:私達はそう望むならこの学校で何でもすることができました。しかし、何もかもをすることはできません。万能感や優越感に縋り溺れてしまうなら、きっとあの期末試験のときのように何をすることもできなくなるでしょう。 私:私達に感動を与えてくれた先輩達のあの夏を、今でもしっかりこの胸に焼き付けています。この恩は卒業しても忘れないでしょう。 私: 私:そして、在校生の皆さん。今まで私たちを支えてくださり、誠にありがとうございました。皆さんのおかげで私達はこうして晴れやかに、ここに立つことができております。 私:一年後に卒業される二年生の皆さん、例の学園祭、お疲れさまでした。きっとどんな行事よりも多大なる苦労をかけてしまったと思います。ありがとうございました。 私:一年生の皆さん。その答えはきっともう既にお持ちでしょうが、改めて、 私:「何でもできるということが、何でもできるようになるわけじゃないから、よく考えないといけない」 私:先輩方から引き継いだこの少しの意地悪をまたバトンタッチできることを嬉しく思います。 私:どうか皆さんが、この制服の色をいつまでも大切にしてくださることを願います。 私: 私:最後になりましたが、これまで私たちを温かく見守り応援してくださった地域の皆さま、私達の成長や葛藤に手を出さず成長を信じてくださった先生方、本当にありがとうございました。 私:そして、これまで育ててくださった家族の皆さま。心配や迷惑をどれほどかけたことでしょうか。私たちのために色々なことを考え、たくさんのものをくださったこと、改めてお礼申し上げます。 私: 私:私達は、それぞれの進路に向かって一歩一歩積み重ねて歩いていきます。今後出会うどんな苦難にも、この○○高校で纏ったすみれ色の時間を糧として、謙虚に、そして誠実に生きていきたいと思います。 私:私達は高校三年生を終えても、未だ道すがら。あの夏の帰り道の延長を歩き続けています。 私:本日は誠にありがとうございました。 私:○○高校のますますのご発展を心より祈念して、これを答辞といたします。 私: 私:(令和)□年□月□日 私:卒業生代表○○○○ 0: 0:    《幕》