台本概要
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タイトル | 白熊流 |
---|---|
作者名 | 天道司 |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 4人用台本(不問4) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
ご自由に演じてください
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キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
師 | 不問 | 23 | 師匠。春と夏、どちらが白熊流剣術の真の後継者に相応しいかを見極めようとしている。 |
春 | 不問 | 20 | 兄弟子。「御託はいらない」と言いたい人。 |
夏 | 不問 | 19 | 兄弟子。「御託はいらない」と言われる人。 |
秋 | 不問 | 25 | 弟弟子。兄弟子の戦いを見守る。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
秋:ついに、ついに!始まるんですね。白熊流剣術(しろくまりゅうけんじゅつ)の奥義継承者(おうぎけいしょうしゃ)をかけた戦いが…
師:そうじゃな。秋よ、兄弟子たちの命をかけた戦いを、死闘(しとう)を!その目に、しっかりと焼き付けるのじゃ
秋:はい!
0:【間】
春:夏、思えば、師匠(ししょう)のところに一緒に弟子入りし、十年か…
夏:長いようで、あっという間だったな
春:御託(ごたく)はいらない。いくぞ
夏:あん?お前が話しかけてきたんだろ?
春:御託はいらない
夏:お前、それが言いたいだけだろ?
春:御託はいらないのさ
夏:わかった。それじゃ、とっとと始めるぞ!星の呼吸・壱の型・日陽一閃(ひよういっせん)!
春:(かぶせて)日陽一閃!
夏:ぐっ!
春:ぐはっ!
0:【間】
秋:今のは!壱の型・日陽一閃!互角(ごかく)!?
師:一瞬じゃったな
秋:一閃(いっせん)という名こそ付いてはいても、アレは高速で斬撃(ざんげき)を一撃だけ繰り出す技ではなかったですよね
師:そうじゃな。一瞬の間に、複数回の斬撃を繰り出しておる。秋には、今の斬撃が何回に見えた?
秋:3回、です
師:甘いのぉ。正確には、5回じゃ
秋:5回!?
師:そう、5回!
秋:今の一瞬で、互いに5回もの斬撃を繰り出していたんですか?
師:そうじゃよ
秋:さすが師匠だ…。僕は、2回も斬撃を見逃していた。だけど、師匠は、今の速さを正確に目で追うことができていた
0:【間】
春:7回か…。やるじゃねぇか…
夏:あぁ。お互い7回だな…。まさか、お前が、ここまで腕を上げているとは
春:(さえぎって)御託はいらない。命のやりとりの続きだ
夏:あっ、あぁ
春:星の呼吸・弐の型・黎明月光(れいめいげっこう)!
夏:(かぶせて)黎明月光!
春:ぐっ!
夏:ぐはっ!
0:【間】
秋:今のは!弐の型・黎明月光!今回も互角!?
師:今のも一瞬じゃったな
秋:強烈な斬撃を飛ばし合っていましたね。しかも、かなり大きな…
師:いや、今のは、斬撃なんて生ぬるいモノではない。鼻クソじゃ
秋:鼻クソ!?
師:そう、鼻クソ
秋:鼻クソだったんですか?
師:うむ。春と夏は斬撃を飛ばしていると見せかけて、実は鼻クソを飛ばしておったのじゃ
秋:なんて技だ…。さすが師匠だ。鼻クソを飛ばしていたことを見逃していなかった
0:【間】
春:耳クソを飛ばしてくるとは、やるじゃねぇか…
夏:あぁ。かなりデカい耳クソだったな。お前が人の話を聞いていないのにも納得ができた
春:(さえぎって)御託はいらない。次で最後だ。全力で行かせてもらう
夏:おっ、おぅ
春:星の呼吸・参の型・七星円環(しちせいえんかん)!
夏:(さえぎって)七星円環!
春:斬光剣(ざんこうけん)!斬魔封殺鬼神剣(ざんまふうさつきじんけん)!
夏:鳳龍烈光剣(ほうりゅうれっこうけん)!天空星刃斬(てんくうせいはざん)!
春:破軍明星(はぐんみょうじょう)!轟龍爆砕剣(ごうりゅうばくさいけん)!
夏:流星剣舞(りゅうせいけんぶ)!極星天翔剣(きょくせいてんしょうけん)!
春:ぐはーっ!ぐっ、ぐふぁっ…
夏:がはっ!ぐうぅ…ぐふぇっ…
0:【間】
秋:ふ、二人とも同時に倒れた!す、凄まじい斬り合いだった。何が起こったのか、僕には全く見えなかった
師:うむ。説明してやろう
秋:いえ、いいです
師:説明してやると言っておる
秋:いえ、遠慮しときます
師:なんでじゃ?わしは師匠だぞ?
秋:だって、あんたの解説、全部間違ってたじゃん
師:それは…その…試しただけじゃよ
秋:試した?
師:そう、試した。おっ!
秋:おおっ!
0:【間】
夏:俺は…負けねぇ…
春:御託は…いらねぇ…
0:【間】
秋:ふ、二人共…立ち上がった!
師:うむ。いよいよじゃ。互いのプライドをかけた最後の一撃が繰り出されるぞ!
秋:これで、決まるんですね
師:そうじゃ。我が白熊流剣術(しろくまりゅうけんじゅつ)の奥義を継承(けいしょう)する者が!
秋:あ…あれ?二人共、なんか、こちらに向かってきてますね
師:うむ…
夏:あのぉ…。やめます。やめさせていただきます
春:御託はいらねぇ…。俺もやめる
秋:え?
師:え?どういうことじゃ?
夏:白熊流の奥義を継承するのをやめるって言ってるんですよ
春:御託はいらねぇ。やめる
師:なぜじゃ?
春:(同時に)あんたのせいだよ!
夏:(同時に)あんたのせいだよ!
師:えっ?ええーっ!?
0:【間】
秋:あーあ…。二人とも行っちゃいましたね…
師:うむ。わし、なんかした?
0:【間】
秋:(M)こうして、白熊流剣術は、後継者を得ることができず、歴史の闇へと消えていったのであった
師:消さないで~っ!!!
0:
0:―おしまい―
秋:ついに、ついに!始まるんですね。白熊流剣術(しろくまりゅうけんじゅつ)の奥義継承者(おうぎけいしょうしゃ)をかけた戦いが…
師:そうじゃな。秋よ、兄弟子たちの命をかけた戦いを、死闘(しとう)を!その目に、しっかりと焼き付けるのじゃ
秋:はい!
0:【間】
春:夏、思えば、師匠(ししょう)のところに一緒に弟子入りし、十年か…
夏:長いようで、あっという間だったな
春:御託(ごたく)はいらない。いくぞ
夏:あん?お前が話しかけてきたんだろ?
春:御託はいらない
夏:お前、それが言いたいだけだろ?
春:御託はいらないのさ
夏:わかった。それじゃ、とっとと始めるぞ!星の呼吸・壱の型・日陽一閃(ひよういっせん)!
春:(かぶせて)日陽一閃!
夏:ぐっ!
春:ぐはっ!
0:【間】
秋:今のは!壱の型・日陽一閃!互角(ごかく)!?
師:一瞬じゃったな
秋:一閃(いっせん)という名こそ付いてはいても、アレは高速で斬撃(ざんげき)を一撃だけ繰り出す技ではなかったですよね
師:そうじゃな。一瞬の間に、複数回の斬撃を繰り出しておる。秋には、今の斬撃が何回に見えた?
秋:3回、です
師:甘いのぉ。正確には、5回じゃ
秋:5回!?
師:そう、5回!
秋:今の一瞬で、互いに5回もの斬撃を繰り出していたんですか?
師:そうじゃよ
秋:さすが師匠だ…。僕は、2回も斬撃を見逃していた。だけど、師匠は、今の速さを正確に目で追うことができていた
0:【間】
春:7回か…。やるじゃねぇか…
夏:あぁ。お互い7回だな…。まさか、お前が、ここまで腕を上げているとは
春:(さえぎって)御託はいらない。命のやりとりの続きだ
夏:あっ、あぁ
春:星の呼吸・弐の型・黎明月光(れいめいげっこう)!
夏:(かぶせて)黎明月光!
春:ぐっ!
夏:ぐはっ!
0:【間】
秋:今のは!弐の型・黎明月光!今回も互角!?
師:今のも一瞬じゃったな
秋:強烈な斬撃を飛ばし合っていましたね。しかも、かなり大きな…
師:いや、今のは、斬撃なんて生ぬるいモノではない。鼻クソじゃ
秋:鼻クソ!?
師:そう、鼻クソ
秋:鼻クソだったんですか?
師:うむ。春と夏は斬撃を飛ばしていると見せかけて、実は鼻クソを飛ばしておったのじゃ
秋:なんて技だ…。さすが師匠だ。鼻クソを飛ばしていたことを見逃していなかった
0:【間】
春:耳クソを飛ばしてくるとは、やるじゃねぇか…
夏:あぁ。かなりデカい耳クソだったな。お前が人の話を聞いていないのにも納得ができた
春:(さえぎって)御託はいらない。次で最後だ。全力で行かせてもらう
夏:おっ、おぅ
春:星の呼吸・参の型・七星円環(しちせいえんかん)!
夏:(さえぎって)七星円環!
春:斬光剣(ざんこうけん)!斬魔封殺鬼神剣(ざんまふうさつきじんけん)!
夏:鳳龍烈光剣(ほうりゅうれっこうけん)!天空星刃斬(てんくうせいはざん)!
春:破軍明星(はぐんみょうじょう)!轟龍爆砕剣(ごうりゅうばくさいけん)!
夏:流星剣舞(りゅうせいけんぶ)!極星天翔剣(きょくせいてんしょうけん)!
春:ぐはーっ!ぐっ、ぐふぁっ…
夏:がはっ!ぐうぅ…ぐふぇっ…
0:【間】
秋:ふ、二人とも同時に倒れた!す、凄まじい斬り合いだった。何が起こったのか、僕には全く見えなかった
師:うむ。説明してやろう
秋:いえ、いいです
師:説明してやると言っておる
秋:いえ、遠慮しときます
師:なんでじゃ?わしは師匠だぞ?
秋:だって、あんたの解説、全部間違ってたじゃん
師:それは…その…試しただけじゃよ
秋:試した?
師:そう、試した。おっ!
秋:おおっ!
0:【間】
夏:俺は…負けねぇ…
春:御託は…いらねぇ…
0:【間】
秋:ふ、二人共…立ち上がった!
師:うむ。いよいよじゃ。互いのプライドをかけた最後の一撃が繰り出されるぞ!
秋:これで、決まるんですね
師:そうじゃ。我が白熊流剣術(しろくまりゅうけんじゅつ)の奥義を継承(けいしょう)する者が!
秋:あ…あれ?二人共、なんか、こちらに向かってきてますね
師:うむ…
夏:あのぉ…。やめます。やめさせていただきます
春:御託はいらねぇ…。俺もやめる
秋:え?
師:え?どういうことじゃ?
夏:白熊流の奥義を継承するのをやめるって言ってるんですよ
春:御託はいらねぇ。やめる
師:なぜじゃ?
春:(同時に)あんたのせいだよ!
夏:(同時に)あんたのせいだよ!
師:えっ?ええーっ!?
0:【間】
秋:あーあ…。二人とも行っちゃいましたね…
師:うむ。わし、なんかした?
0:【間】
秋:(M)こうして、白熊流剣術は、後継者を得ることができず、歴史の闇へと消えていったのであった
師:消さないで~っ!!!
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0:―おしまい―