台本概要

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タイトル 真心キャンディー。
作者名 801らぃと  (@puchin_smile )
ジャンル その他
演者人数 3人用台本(女2、不問1)
時間 40 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 801らぃと。4作目台本は、
一応バレンタイン台本です〜バレンタイン以外でもぜひ楽しんで使ってくださいませ♪
セリフ集も含めた台本となっています⭐︎
飛ばすこともできるような編集になっておりますので、ストーリーだけやるのも可ですが、セリフ集もぜひおススメです〜∩^ω^∩

※注意事項!
最後の部分、多少リリー風味効かせてます…少しでも苦手な方は、回れ右〜٩( ᐛ )و

※役について
・カオルは不問設定です。男声が“オネエ”さんとしてやってくださっても大丈夫です〜楽しんで演じてくだされば♪

※言い回し等の若干のアレンジは可です〜

※SE表記ありますが、作者の脳内再生であると盛り上がるかなぁと思って入れただけなので、SEを入れても入れなくても大丈夫です!もちろん追加してくださっても大丈夫です!


♡用語名称♡
⭐︎:コンセプトカフェ「ドール喫茶ハート♡フル」
お人形にお話するかのように、自分の心が安心する場所「“真心を込めて“貴方に理想のドールを♡」をコンセプトにした完全予約制のコンセプトカフェ。予約時に従業員の指名と希望のコンセプト、コース等を選ぶ。理想の女の子とトークや飲食、ツーショットなど素敵な時間を過ごす、コンカフェ激戦区の中でも人気の優良店。
⭐︎:マスター=店長
⭐︎:ドール=接客担当の女の子
⭐︎:妖精さん=俗に言う、黒服さん。裏方・内勤業務担当の従業員
⭐︎:どきメモ♡学園=PCギャルゲーム キャラクターやストーリー性において「このギャルゲー、只者じゃない」とSNSで爆発的人気となり、続編シリーズもいくつか出るほどの人気ゲーム。漫画、アニメ化にもなり、老若男女の誰もが知っている作品。

★ぜひ台本を使ったら、Xにでもポストしていただけると気づいて大層喜びます。出来る限り聴きにいきたいです〜


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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
マコ 91 二十二歳。「ドール喫茶ハート♡フル」で働く、古株の従業員。明るく素直な性格で、昔馴染みの顧客から新規顧客も指名客も多い人気ドール。初対面の人ともすぐに打ち解けられる。カオルとミライを従業員としてスカウトしている。人気コンセプトは、優等生、お嬢様、幼馴染、先輩などの清純派。
カオル 不問 83 二十五歳。「ドール喫茶ハート♡フル」でマコにスカウトされて働く。マコの次に古株の従業員。一見クールに見えるが、本当は甘えたがりで構ってちゃんな性格。カフェの中では数少ないお色気コンセプト担当で一定顧客もいる人気ドール。マコのことを信頼している。過去にダメ男のせいで全てを失い、道で途方に暮れていたところをマコに拾われる。人気コンセプトは、女王様、お姉様、医者・ナース、保健室の先生など。
ミライ 79 十八歳。高校三年生。「ドール喫茶ハート♡フル」でマコに声をかけられて働く、接客メンバーの中では一番新米だが、指名率も上昇中な期待のバイト従業員。始めた当初は、自分の感情を表に出すのが苦手であまり笑わなかったが、バイトを通して徐々に変わり、普通のコミュ障レベルまでに変わった。人気コンセプトは、妹系、ロリータ、夢かわ、病みかわ。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
ミライ:「いらっしゃいませ。ご主人様」 カオル:「今宵も素敵なお時間を貴方様に」 マコ:「私達ドールが、真心を込めて…贈ります!」 0: マコ:タイトルコール「真心キャンディー。」 0: 0:少し間 0:本編スタート マコ:よし…!今日も真心込めて頑張ろう…いってきます! 0:★SE:ドアが閉まる音 0:マコが自宅を出て仕事場へ向かう マコ:はぁー!やっぱり二月中旬にもなると、夕方から一段と寒さが増すなぁ…今日のお客様、全部で何人予約だったっけ。 0: マコ:あっ…あそこに見えるのは…!ふふふっ 0:マコが前を歩く女性に駆け寄る マコ:ミライちゃん!おはよう! ミライ:あっ、マコさん!おはようございます。早いですね、オープン前掃除の当番ですか? マコ:うん、カオルさんと当番なの。ミライちゃんも学校お疲れ様!ミライちゃんは当番とは違うけど、早い出勤なんだね?何かの準備? ミライ:はい、今日ご予約の方のコンセプトが少し凝(こ)っているので、早めに準備しようと思いまして… マコ:そうなんだ!何やるのか楽しみだなぁ。ミライちゃんも固定のお客様が増えてきたもんね。 ミライ:はい!へへっ…嬉しい反面ちゃんと期待に応えられているかの緊張もありますが… マコ:大丈夫だよ!ミライちゃんが接客したお客様は、みんなニコニコ嬉しそうにお帰りになっているから。「また、会いにくるね!」って言われるでしょう? ミライ:はい!お客様みんな優しくて、このお仕事始めた時も、お店のこととか色々教えてくださったり… マコ:そうだね、きっとミライちゃんの「お客様に応えたい」って気持ちが、お客様に伝わっているから、お客様も応援したいんだよ、きっと! ミライ:えへへ…そうだったら、嬉しいです……それもこれも、全部…マコさんのお陰です。 マコ:えっ、私!?私はなにもしてないよ!全部ミライちゃんが頑張ってきた、努力の賜物だよ。 ミライ:いいえ…マコさんと出逢って、私は変われたんです…。昔の私じゃ…こんな風に、みんなから愛されるはずはなかったんです。あの時マコさんがくれた言葉に支えられて、今の私があるんです。だからっ…! マコ:…ミライちゃん? ミライ:だから…っ………(照れながら)あっ……すみませんっ…急に熱く語っちゃって。 0:マコとミライが「ドール喫茶ハート♡フル」店の前に着く ミライ:お店っ!着きましたね!寒いので、早く中に入りましょう! マコ:?うん…そうだね!…今日もお仕事頑張ろう! 0:★SE:ドアが開く音。ベルの音 マコ:おはようございます! ミライ:おはようございます。 0:マコとミライが店の中に入る カオル:あ、マコ!ミライ!おっは〜! マコ:カオルさん、おはようございます! ミライ:おはようございます。 マコ:カオルさん、もうセットアップ終わったんですか?一番予約様は、女医さん希望なんですね〜 カオル:……… 0:カオルが二人に近づいてくる マコ:…?カオルさん? ミライ:? カオル:…もぅ…!もぅもぅ!どうしてマコもミライも、おはよう“ございます”なのぉ〜! 0:カオルが、マコとミライに抱きつく マコ:え…ちょ…カオルさん!お酒まだ飲んでないですよね? ミライ:わっ、ぷ…苦しい…です。 カオル:お酒は、もちろんまだ飲んでないわよ!だって…二人して、カオル”さん“呼びだし…私のこと、カオルって呼んでって言ったでしょう? マコ:あはは、ごめんなさいカオルさん。私の基本的な喋り方がこれなので…なかなか直すのに時間がかかるんですよ。 ミライ:私も…新人の下っ端ですし、カオルさん年上ですし… カオル:ぁ〜ん、確かに私は年上だけど!あなた達は普通にタメ口でも良いのよぉ!むしろしてほしいのぉ〜、特にマコ。あなたは私より古株なのだから、正々堂々と私に先輩面してくれていいのよ! マコ:あっ…あはは……信頼してくれるのは嬉しいよ、ありがとう、カオルさん。 カオル:ん〜? マコ:ぁ……頑張るね!ありがとう、カオル。 カオル:んふふっ、こちらこそありがとう♡ ミライ:すみません…私は、もうちょっと時間ください。 カオル:良いわよ、ミライも…最初の頃に比べたら、だいぶ私とも話してくれるようになったし、それで今は十分だわ。いつの日か呼んでくれるのを楽しみにしてるわね♡ ミライ:はい、頑張ります! マコ:あ、私もミライちゃんに、マコって呼んで欲しいなぁ!その時は、私もミライって呼んじゃおうかなっ、ふふっ! ミライ:へぁっ…!マコさんが、私のことを?! マコ:うん!あ、ダメ…かな? ミライ:ダメじゃないですダメじゃないです! マコ:ほんと?!やったぁ!じゃあ、ミライちゃんもいつか私のこと、マコって呼んでくれたら嬉しいな…ふふふっ ミライ:ぇえぅ!…私が、マコさんのことを……(少し照れ隠しながら)はい…いつの日か、私も…呼べたら嬉しいです。 カオル:いやーん!もう〜なにぃ二人してピュアピュアで可愛いんだから〜!私も混ぜてよぅ! 0:三人でキャッキャする 0:同時 マコ:ふふふふふふっ ミライ:あはははははっ カオル:うふふふふふっ 0:少し間 マコ:さて…他の子達が来て混む前に、準備始めましょうか!ミライちゃんも早めに準備取り掛からないとだもんね。 ミライ:はい。 カオル:私はもう全部済んでいるから、二人共準備しておいで〜マスターと妖精さん達は、追加の買出し中で今いないから、私がフロア見てるわ。マコ、先にオープン前掃除始めてるわね。 マコ:ありがとう!じゃあ先セットアップの準備入るね! ミライ:準備入ります、よろしくお願いします。 カオル:は〜い!いってらっしゃ〜い!さぁて、マコとミライは、どんなコンセプトの予約なのかなぁ〜?うふふっ楽しみねぇ。あえて予約表を見ないでセットアップ姿を見るのが、オツなのよねぇ〜 0:少し間 0:場面転換)スタッフ控え室より マコ:よし、これで…準備完了!急いでオープン前掃除入らなきゃ! 0:控え室からホールに出る マコ:おはようございます、マコ入ります!あ、マスター!妖精さんもおかえりなさい。私、テーブルとか拭いてきますね。 カオル:あ、マコ〜!セットアップお疲れ様ぁ!相変わらず制服似合ってて羨ましいわ〜!今日はブレザーなのね!ちょっと待って…もしかしてそのネクタイ、新しいデザイン? マコ:ありがとう、カオル。そうなの!一番予約のお客様が、どきメモ♡学園のファンらしくて、ノゾミちゃんのコスプレでってオーダー希望があって。 カオル:あ〜、どきメモ♡学園、人気だもんねぇ…キャラも皆んな可愛いし、私も一回だけ、その作品のコスプレオーダーあったかなぁ、確かマユミ先生のコスプレして欲しいって。 マコ:保健室のマユミ先生だっけ…ふふっ、確かにカオル似合いそうだね!私、その時のカオル見てないかも。その時内勤か休みだったのかなぁ。 カオル:結構前だったから、どうだったかしら。あ、そういえば。テーブルは私がもう拭き終わるから、マコは床のモップかけてくれる〜? マコ:モップね〜了解!あと、ゴミも私が出しておくね。 カオル:ありがと〜!助かるわぁ、お願いね 0:少し間 マコ:よし、オープン準備はこんな感じかなぁ。 カオル:そうねぇ、続々と皆んなも来たし、そろそろマスターからお迎え前の最終ミーティングの声がかかるかしらね。 マコ:そうだね! ミライ:おはようございます、ミライ入ります! カオル:ミライも準備終わったみたいね マコ:本当だ!一番予約のコンセプトはなんだろう? 0:ミライの姿をみた、マコとカオル マコ:はわぁあ…♡ カオル:あらぁ…♡ ミライ:あ!う…あの…お二人とも…えと、こんな感じで、どうでしょうか? マコ:どう…ってそれは、もう… カオル:もちろん… 0:マコとカオルがミライに駆け寄り飛びつく 0:同時に マコ:かーわーいーいー♡ カオル:かーわーいーいー♡ ミライ:わわっ…ほんとですか?…う、嬉しいです。 マコ:とっても!似合ってるよ〜!白猫ロリータ、ミライちゃん着こなせてるよ〜! カオル:うんうん、前にうさぎちゃんもあったけど、猫ちゃんも似合うわねぇ〜! ミライ:…ありがとうございます。白猫耳も作った甲斐がありました。 カオル:え、猫耳お手製なの? ミライ:はい、既製品を白猫に自分で作り変えただけなのですが、装飾に手間取りまして、仕上げがギリギリでした… マコ:そっかぁ、その準備もあって早く来たんだね。 ミライ:はい、「なかなか白猫耳が売ってないな〜」って、マスターが悩んでいたので、作りますって私から言ったんです。 マコ:ミライちゃん、優しい!とても器用なんだね!元々売ってたんじゃないかってくらい上手だよ。 ミライ:えへへ…ありがとうございます。 カオル:あ、マスターが集合かけてる。最終確認だわ、行きましょ。 マコ:うん!今日も真心を込めて、ね♪ ミライ:はい! カオル:そうね。 0:少し間 マコ:それじゃあ、ご主人様をお迎えしましょう♪ 0:************ 0:★SE:賑やかな音楽♪ 0:【案内】ここからセリフ集が一時的に始まります。 0:★「声劇本編のみやりたい」、または「セリフ集NG」の方は、 0:★本編つづき★まで飛んでください。 0:予約が三件ほどある想定で、そのうちの二件分の接客セリフをセリフ集として楽しんでくださいませ。 0:コンセプト①【一番予約のお客様】 マコ:⭐︎設定①どきメモ♡学園 ノゾミちゃん 幼馴染優等生の委員長キャラクター 0:  マコ:おはよう!ふふっ、寝癖、ついてるよ?ほんと、いつも寝癖ついてるよね?さては、遅くまでゲームして寝坊とかかな?ゲームも良いけど、課題はちゃんと忘れずに出してよね!え、忘れた?っもう〜!…しょうがないな…今日は先生に上手く言っといてあげるから、次からは気をつけてね! 0:  マコ:(食事提供時)あ、今日学食なんだね、良かったら私も隣良いかな?えへへ…皆んな部活の集まりがあるって行っちゃって。あ、それ今週の限定ランチだね!美味しい?え、一口くれるの?…もう、子どもじゃないんだけど…なんか、恥ずかしいなっ…あーん!もぐもぐ、っん!ほんとだ!美味しい! 0:  カオル:⭐︎設定①女医 クールでもセクシーでもイメージつく感じでどうぞ♪ 0: カオル:こんにちは、どうぞ、おかけください。今日は、どうされましたか?あら、不眠ですか、それはお辛いですね…強いお薬はできるだけ控えたいご希望なんですね。でしたら…まずは漢方薬とアロマ療法を検討してみましょうか?どの香りが心休まりますか?あとは、ストレッチもいいですね。あらぁ…身体が強張(こわば)ってますね…一緒にほぐしていきましょ♡ 0:  ミライ:⭐︎設定①白猫ちゃん ご奉仕セリフになってます。イメージでお好きな感じにどうぞ♪ 0: ミライ:いらっしゃいませ、ご主人様!今日は、猫耳を選んでくれてありがとうございます。ご主人様が選んでくれたもの、大切にしますね。今日は一緒に猫ちゃんについていっぱい話しましょう!私も猫ちゃん大好きなんです!あ、語尾ですか…分かりましたにゃ?〜〜〜難しいですにゃ…(照) 0:  0:  0: 0:コンセプト②【二番予約のお客様】 マコ:設定②お嬢様系 お好きなイメージでどうぞ♪ 0:  マコ:あら、ご機嫌よう。今日はいい天気ですわね。良ければこれからティーパーティを開くのですけれど、よかったら、ご一緒にいかがかしら。紅茶はお好きですか?ふふっ良かったですわ。最近おすすめの紅茶を仕入れましたの!あ、わたくし、最近お菓子を作るようになりまして、その試食会も兼ねてますの。…良かったら、召し上がって、ご意見頂けたら嬉しいですわ………ありがとうございます!(照れながら小声で)貴方様に食べていただけるのでしたら…わたくしも幸せですわ。 0:  カオル:設定②女王様系 お客様のオーダーで蔑まれたいとあるため、Sな感じでやるイメージでお願いします♪ 0: カオル:来るのが遅いわ。お前、私のイヌになるつもりあるの?謝ったところで、私が許すと思う?百歩譲って、土下座して靴を舐めるなら許してあげないこともないわ。それがお前にできるの?何言ってるの?返事は、ワンでしょう?うふふっ…やっぱり罰が必要かしら?いいこと?お前の喜びは私の笑顔♡さぁ、続けて。うふふふ、これが本当の負け犬ってことかしらね? カオル:(食事提供)はぁ?あなたに食べさせるご飯なんて、そんなものあるわけないでしょう?……いいわ、お前は私の犬なのだから、食べかけの残飯で十分よね?さぁ…召し上がれ♡どうしたの?早く、這いつくばって食べなさいな…それとも、私が用意したゴハン…食べられない、なんてことないわよねぇ?返事は?二度も言わせるなんて、ほんと、この犬、なんてダメダメなのかしら。 0:  ミライ:設定②妹キャラ お客様のオーダーでお兄ちゃんと呼ぶ あとはお好きなイメージでお願いします♪ 0: ミライ:おはよう、お兄ちゃん!今日は遊んでくれるって本当?やったぁ、じゃあ…最近ね、お母さんがゲーム買ってくれたから、お兄ちゃんと一緒に遊びたいなぁ…ダメ?いいの!やったぁ!あ、お腹空いちゃった。うん、先にご飯する!お兄ちゃん何食べるの〜?ミライもそれにするー! ミライ:(食事提供)もぐもぐ…!美味しいぃい!ミライ!お兄ちゃんの作ったオムライス、毎日でも食べたいなぁ…!うっ…にんじん…ミライ、にんじん苦手なの…お兄ちゃん、お願い!ミライのにんじん食べてくれる? 0:  0:  0:★本編続き★ 0:お客様のお見送り マコ:素敵な時間をありがとうございました!それでは、ご主人様!行ってらっしゃいませ♪ 0:控え室にて ………ふぅ〜これで今日のご予約は無事終わったぁ〜! カオル:お疲れ様ぁあああ、マコぉお! 0:カオルがマコに抱きつく。 マコ:あ、カオル、お疲れ様!カオルもご予約対応は、もう終わり? カオル:うん、今日はちょっと切り上げ早かったんだけどぉ、攻めキャラオーダーが多くて、お酒も多いし、きつかったわぁ。 マコ:あはは、実際のカオルは、攻めるより受け身な方だもんね、どっちかといったら。 カオル:そうよぅ〜、愛されたいから色々尽くしちゃう方なのぉ〜 マコ:ふふっ、結構飲まされたんだね、はい、お水どうぞ。 カオル:ありがとう、マコぉ〜 マコ:…なんか、私もカオルもこのお店に長くいるけど、カオルと出会った時のこと…今でも覚えてるよ。 カオル:ふふっ、そんなの、私もよ。あれは、忘れられないわ。 0:場面転換「マコとカオルの出会い回想シーン」 0:★SE:挿入歌♪静かな曲 0:夜の繁華街の路肩でうずくまるカオル カオル:はぁ…なんで…。私、何かしちゃったのかなぁ。どこがいけなかったのかなぁ。どうして皆んな、私をおいて行っちゃうのかなぁ……… カオル:全部、ほんとの本当に全部、あいつに取られた…合鍵渡すんじゃなかった…はぁあどうしよう…この先。。。 0:少し間 マコ:…あの。 カオル:え? マコ:雨降ってきましたよ?大丈夫ですか?具合悪いのかなって思って。 カオル:あ…ありがとう、大丈夫よ。えっと……あはは、彼氏に家の物全部持ってかれて、何にもなくなっちゃって……連絡…も、とれなくなっちゃ…っっって…うっ…ぐずっ…うううう… マコ:え…全部ですか…… カオル:…う、…ん…ほん…と…ぐずっ…… 0:少し間 マコ:……あの、もし良かったら、ここだと風邪もひいちゃいますし。良かったら、私が働いているお店、今から来ませんか? カオル:…ぐずっ…え? マコ:安心してください、ちゃんとしたお店だし、マスター、じゃなくてっ、店長さんもいい人なので!ここにいたら、またどこぞのクソ男に声かけられて、お姉さんが悲しむのは、私が嫌なので!お願いします!通りすがりの人が何言ってんだ?って思うかもですけど、私を信じて! マコ:さぁ、立ち上がって!行きましょう! カオル:えっ…あのっ、えぇえ? 0:回想終了 0:控え室にて マコとカオルの会話 カオル:うふふ…「私のこと信じて!」って言って、半ば強引に私をこのお店に引っ張って行ったものね。 マコ:あはは、そうでしたね。その節は、すみません… カオル:なんで謝るのよ!私がうずくまってた時、ちゃんと心配して声をかけてくれたの、マコだけだったの。半ば強引くらいじゃないと、私はきっと動かなかったと思うわ。元カレの件もあって、誰も信用できない精神状態だったし。 マコ:そう?結果オーライだったのなら、良かったけど。 カオル:もう!結果オーライなんて簡単な言葉で済ませないで。マコは…私の命の恩人よ マコ:そんなっ、私が恩人なんてっ。そんな大層なことしてないですよ。 カオル:…マコは、相変わらず謙虚よねぇ…ふふっ、でも、そこも含めて私はマコのこと全部好きよ! マコ:あははっ私も、好きだよ。カオルとこうやって一緒に働けて嬉しいよ。ありがとう。 カオル:うふふっ!私の方こそ、助けてくれて、ありがとう。今、本当にすごく楽しいわ。皆んな素敵な人たちだし。 マコ:カオルが幸せなら、私もあの時、声かけて良かったよ。 カオル:ふふっ マコ:あははっ 0:★SE:ドアの開く音 ミライ:お疲れ様です。あ、お二人も今日の予約者様分終わったんですね。 マコ:あっ、ミライちゃん、お疲れ様。 カオル:お疲れ様〜!今日は結構お客様への対応、難しかったんじゃないの〜? ミライ:あはは…バレてましたか。 カオル:疲れが顔に出てるよ〜 ミライ:えっ…そうですか?! マコ:あははっ、少しだけね!私達だから分かることかもねっ!真心込めて接客してる気持ちは、ご主人様にちゃんと伝わってるから、大丈夫だよ!あ、ミライちゃん、ちょっとここで休憩していきなよ。私はもう休めたから。飲み物、良かったらこれ飲んで! ミライ:ありがとうございます。マコさん… 0:★SE:携帯の(着信)バイブ音 マコ:あ。お姉ちゃんから、電話だ。この時間に珍しいなぁ、なんだろ… カオル:電話出てきて大丈夫よ〜。私ももう、片付け入るから!行ってきなよ。 ミライ:はい、私もちょっと休めたら片付け入れるので!こちらのことは気にせず、お電話出てください。 マコ:ほんとに?ありがとう…!じゃあ、ちょっと外出てくるね! カオル:マスターに聞かれたら言っとくよ。行ってらっしゃい〜 ミライ:いってらっしゃいです。 0:★SE:ドアの閉まる音 0:マコが控え室を出る カオル:ねぇ〜!ミライ! ミライ:??なんですか?カオルさん。 カオル:明日、いよいよ来るわね…Xデーが! ミライ:ふふっそうですね。準備はバッチリです!…マコさん…喜んでくれるかな… カオル:何言ってるのよ〜、ミライがやることなら、なんだって喜ぶわよ、マコなら、なおさらね♡ ミライ:はい、ありがとうございます、カオルさんも、色々教えてくれたり………っ私…マコさんにちゃんと伝えます。私のマコさんへの気持ち… カオル:そうね、伝わるといいわね!成功を祈ってるわ! ミライ:はい!ありがとうございます! 0:少し間 0:一方その頃…マコは姉の電話に出る。 0:★SE:電話に出る音 マコ:もしもし、お姉ちゃん久しぶり!ごめん、今仕事先で、ちょっとしか話せないんだけど、どうしたの? 0:少し間 マコ:ーーーーーーーえっ? 0:場面転換 0:店内にて。 カオル:マコ、戻ってくるの、思ってた以上に遅いわねぇ〜結構複雑な内容なのかしら? ミライ:…… カオル:あ、マスター!すみません、マコなんですけど、今っ…… カオル:えっ…急用でって…退勤したんですか…? ミライ:…マコさん… 0:少し間 0:場面転換 0:マコの自宅の暗い部屋にて 0:ベットの上で人形を抱いてうずくまるマコ… マコ:でも、こんな…急すぎるよ… マコ:…どうしたらいいの…もぅ… 0:  0:少し間 0:場面転換 0:次の日の夕方「ドール喫茶ハート♡フル」にて カオル:あっ、おっはー!ミライ。 ミライ:カオルさん、おはようございます。 カオル:例のものは、完成した?持ってきたの? ! ミライ:はい!…あ、今日マコさん、仕事出てこれそうなんですかね? カオル:あ〜…そうねぇ。昨日私も連絡取ったけど、既読もついてないもんねぇ。 ミライ:私もです…どうしたんでしょうね? カオル:うーん、まぁ、今日来るかは、マスターに聞いてみましょ〜? 0:★SE:ドアが開く、ベルが鳴る音 カオル:おはようございます! ミライ:おはようございます! カオル:マスター、おはようございま…す…ってどうしたんですか?なんか哀しそうな顔して…えっ、泣いてません?! ミライ:…なにかあったんですか? カオル:えっ…マコが…? ミライ:ハート♡フルを…やめた? カオル:えっ、ちょ…と、突然っどういうことですかマスター!ドッキリだとしても笑えませんからね、そういうのは!…………え、手紙?マコから?…私達にって? ミライ:…… カオル:いいわっ、手紙…ミライが開けて読んで。 ミライ:っあ、はい。 0:★SE:手紙を開ける音 ミライ:…マコさんの字だ… 0:★SE:挿入歌♪ 0:手紙の文面 マコ:ナレ)カオルさん、ミライちゃんへ。突然手紙を渡されて、びっくりしたかな?それよりも、私が辞めるってことの方が驚いているよね…ごめんね。なんの連絡も…挨拶もなく、突然お別れしてしまう私を、どうかお許しください。だって、二人に会ってしまったら、決心が揺らいでしまうから…。二人には話してなかったんだけど、女手一つで育ててくれた私のお母さんが病気でね、ずっと入院していたの。移植をしないと助からない病気。ここ数年、ずっとドナーを待っていたんだけど、昨日お姉ちゃんから奇跡的にドナーが見つかったって連絡があったんだ。私嬉しくて、これでお母さんが助かるって思った…ふふっ私、神様はちゃんといるんだ〜って思ったの。真心込めて誰かのために尽くすのは、悪いことじゃなかったんだって…ただ…移植手術するのが外国の病院に決まって…私はお母さんに付き添っていく約束だったから…。そのままリハビリもしていくから、いつ日本に戻れるか分からないの…だから、お店にも迷惑をかけちゃうし、マスターに無理を言って辞めさせてもらったんだ。ドナーが待っているから今日の夜には日本をたたないといけなくて…。お店のことはね、心配していないの。だって、私がスカウトしたあなたたち二人なら、ハート♡フルはもっともーっと!みんなに愛されていくだろうし…何より、真心が込もった二人の接客を間近で見てきたから…私には分かるんだ…カオルさんとミライちゃんなら、私が居なくても大丈夫だって。二人に会うとまた会いたくなっちゃうから…だから、会わないで行くことにしたの。………((ここから少しずつ、泣きながら))本当にごめんなさい。二人に出会えて本当に良かった。私のこと、忘れないでいてくれたら嬉しいな…どうかお元気で。今まで楽しかったよ、ありがとう。マコより。 カオル:マコ……手紙…涙の痕(あと)があるわね… ミライ:……な…んで… カオル:ミライ… 0:ミライが涙を流す ミライ:どうしてマコさんは、いつも私の先を行ってしまうんですかっ… 0:場面転換「マコとミライの出会いシーン」 0:★SE:挿入歌♪ 0:暗い夜道、交通量の多い横断歩道にて。 ミライ:誰も私を必要としてくれない…こんな世界に、私がいる意味、あるのかな…もう、ここで、終わりにしても…いいよね? 0:ミライが道路に飛び出そうとする マコ:危ないっっ!! ミライ:っっっ! 0:マコが、ミライを引き戻す 0:二人は地面に尻もちをつく マコ:いったたた…危なかったー…っ大丈夫? ミライ:…あっ…ぅ…あ… 0:涙を流すミライ 0:泣いているミライをみて、色々察したマコ マコ:……良かった…あなたが無事で。泣きたい時は泣けばいいんだよ、私も教えてもらったんだ。ほら、こうすると安心するでしょう? 0:優しくミライを抱きしめて、頭を撫でた ミライ:うっ…うぁあああっ… マコ:大丈夫、あなたはここにいていいんだよ。あなたのことが必要な人はきっといる。私で良かったら、話きくよ。だから、大丈夫、大丈夫だよ。 0:回想終了 ミライ:やっと、隣に並んで歩けると思ったのにっ…あの時のお礼…ちゃんとっっ…出来てないのに… カオル:…っっ、マスター、マコが乗る飛行機の搭乗時間って聞いていますか? カオル:よし、まだ間に合うわ!行こう、ミライ! ミライ:えっ… カオル:マスター!オープン前掃除、ごめんなさい。今日は変わってもらえますか?緊急事態なので!! ミライ:えっ、ちょ、カオルさんっっ?! 0:カオルがミライの手を引き、店の外に出る 0:★SE:ドアを開ける、ベルが鳴る カオル:まだ間に合うから!マコに会いに行こう!ミライ…ちゃんと、自分の気持ち伝えるの!だから、用意したんでしょ?それ。 ミライ:っ……はい!ありがとうございます! 0:★SE:バイク エンジン音 カオル:よし!そうと決まれば、早く後ろ乗って…! カオル:ヘルメットしたわね?さぁ、しっかり捕まってるのよ! ミライ:はい、お願いします! 0:★SE:バイク発進音 0:カオルのバイクに乗って、カオルとミライは急いで空港に向かう。 0:場面転換 0:空港にて。飛行機の搭乗時刻を待つマコ。 マコ:この時間だと…二人は手紙、もう読んだよね……絶対、嫌われちゃったよね…私だって、こんな急にバイバイなんて…そんなひどい友達、いないよ… 0:不意に、マコの頬に涙が伝った。 マコ:ぇ…っ…あれ、涙…あはは…家で泣き尽くしたと思ったのに……それだけ大好きだったんだなぁ……ふっ…こんな泣き顔、見られなくて良かっ… ミライ:はぁ、はぁ、マコさーーーーんっ…! カオル:っマコ…!はぁっ…はぁ…。 マコ:えっ。。。っどうして…二人とも。 カオル:ミライ… ミライ:はい。 0:少し間 0:★SE主題歌♪ ミライ:…これで、会うのが最後だなんて…私、諦めたりしませんよっ!まだ…マコさんが私にくれた幸せを真心込めて返せてませんからっ!こんな一方的なお別れは、寂しいですっ!いつか、マコって呼んでって…言ってたじゃないですか!私もっ、あなたの隣で呼びたい……ずっと、一緒にいたいって思ってたから…!! マコ:…ミライちゃん。 0:ミライがゆっくりマコに歩み寄る ミライ:マコさん…受け取って…くれますか? 0:ミライが、マコにラッピングされたお菓子を渡す マコ:これ…ロリポップキャンディ… ミライ:(笑顔で)マコさん!ハッピーバレンタインです!バレンタインの日にキャンディを贈る意味をカオルさんから聞いて、日頃の感謝も合わせてサプライズで贈ろうって前から計画してたんです…えっと、キャンディの意味は… マコ:ふふっ、「あなたのことが好き」…でしょう?私も、ミライちゃんと出会った日から今日まで、ハート♡フルで一緒に時間を過ごしていくうちに、気づいたら特別な存在になってたよ。出会った時は、ミライちゃん、消えちゃいそうだったから…なんとかして消えないようにしなきゃって気持ちが大きかったけど…段々と自分に自信をつけたミライちゃんは、キラキラしてて…その…可愛くて素敵だなぁって…(照) ミライ:っ〜〜(照)…マコさん、私のこと、そんなふうに想ってくれてたんですかっ…! ミライ:(泣きそうになりながら)…こんな風に想っているの…私だけかと、思いました。 マコ:あははっ…私もだよ。おかしいね、お仕事では、お客様に真心込めて伝えたりしてるのに、本当に好きな人には、なかなか伝わらないものだね… ミライ:あの、改めて伝えます、出逢ったときからずっと…マコさんが大好きです!…マコさんの隣に、居てもいいですか? マコ:ミライちゃん、ありがとう…突然お別れしようとしたこんな自分勝手な私でも、いいの?…戻ってくるの、いつになるか分からないよ?それでも、待ってて…くれますか? ミライ:もちろん!私の隣にいるのは、マコさんじゃなきゃダメなんです。マコさんだからいくらでも待てます!だから安心して、行ってきてください!カオルさんとみんなと一緒にハート♡フルで待ってますよ! マコ:ありがとう…!こちらこそ、これからもよろしくね、ミライ…! ミライ:うん、いってらっしゃい…っマコ!…あぁ…やっと言えたぁ。 マコ:えへへ…嬉しいなぁ…改めてお互い呼んでみたけど…照れるね! 0:カオルが、マコとミライに駆け寄り、抱きしめる カオル:きゃぁああん〜二人ともおめでとうっ! ミライ:色々ありがとう、カオルさん! カオル:いいのよ…想いが伝わって良かったわね!マコ、ミライのことは私達に任せて、ちゃんと守っているから安心なさい!私も…みんなと一緒にあなたの帰りを待ってるわよ。 マコ:カオル…ありがとう。ミライとハート♡フルをよろしくね。 カオル:分かったわ。 0:少し間 マコ:じゃあ…ミライ、あっちに着いたら、連絡するね。 ミライ:はい!待ってます!マコさんも、お身体には気をつけて。 0:(同時) ミライ:いってらっしゃい! カオル:いってらっしゃい! 0:  マコ:二人とも…真心をありがとう…行ってきます!

ミライ:「いらっしゃいませ。ご主人様」 カオル:「今宵も素敵なお時間を貴方様に」 マコ:「私達ドールが、真心を込めて…贈ります!」 0: マコ:タイトルコール「真心キャンディー。」 0: 0:少し間 0:本編スタート マコ:よし…!今日も真心込めて頑張ろう…いってきます! 0:★SE:ドアが閉まる音 0:マコが自宅を出て仕事場へ向かう マコ:はぁー!やっぱり二月中旬にもなると、夕方から一段と寒さが増すなぁ…今日のお客様、全部で何人予約だったっけ。 0: マコ:あっ…あそこに見えるのは…!ふふふっ 0:マコが前を歩く女性に駆け寄る マコ:ミライちゃん!おはよう! ミライ:あっ、マコさん!おはようございます。早いですね、オープン前掃除の当番ですか? マコ:うん、カオルさんと当番なの。ミライちゃんも学校お疲れ様!ミライちゃんは当番とは違うけど、早い出勤なんだね?何かの準備? ミライ:はい、今日ご予約の方のコンセプトが少し凝(こ)っているので、早めに準備しようと思いまして… マコ:そうなんだ!何やるのか楽しみだなぁ。ミライちゃんも固定のお客様が増えてきたもんね。 ミライ:はい!へへっ…嬉しい反面ちゃんと期待に応えられているかの緊張もありますが… マコ:大丈夫だよ!ミライちゃんが接客したお客様は、みんなニコニコ嬉しそうにお帰りになっているから。「また、会いにくるね!」って言われるでしょう? ミライ:はい!お客様みんな優しくて、このお仕事始めた時も、お店のこととか色々教えてくださったり… マコ:そうだね、きっとミライちゃんの「お客様に応えたい」って気持ちが、お客様に伝わっているから、お客様も応援したいんだよ、きっと! ミライ:えへへ…そうだったら、嬉しいです……それもこれも、全部…マコさんのお陰です。 マコ:えっ、私!?私はなにもしてないよ!全部ミライちゃんが頑張ってきた、努力の賜物だよ。 ミライ:いいえ…マコさんと出逢って、私は変われたんです…。昔の私じゃ…こんな風に、みんなから愛されるはずはなかったんです。あの時マコさんがくれた言葉に支えられて、今の私があるんです。だからっ…! マコ:…ミライちゃん? ミライ:だから…っ………(照れながら)あっ……すみませんっ…急に熱く語っちゃって。 0:マコとミライが「ドール喫茶ハート♡フル」店の前に着く ミライ:お店っ!着きましたね!寒いので、早く中に入りましょう! マコ:?うん…そうだね!…今日もお仕事頑張ろう! 0:★SE:ドアが開く音。ベルの音 マコ:おはようございます! ミライ:おはようございます。 0:マコとミライが店の中に入る カオル:あ、マコ!ミライ!おっは〜! マコ:カオルさん、おはようございます! ミライ:おはようございます。 マコ:カオルさん、もうセットアップ終わったんですか?一番予約様は、女医さん希望なんですね〜 カオル:……… 0:カオルが二人に近づいてくる マコ:…?カオルさん? ミライ:? カオル:…もぅ…!もぅもぅ!どうしてマコもミライも、おはよう“ございます”なのぉ〜! 0:カオルが、マコとミライに抱きつく マコ:え…ちょ…カオルさん!お酒まだ飲んでないですよね? ミライ:わっ、ぷ…苦しい…です。 カオル:お酒は、もちろんまだ飲んでないわよ!だって…二人して、カオル”さん“呼びだし…私のこと、カオルって呼んでって言ったでしょう? マコ:あはは、ごめんなさいカオルさん。私の基本的な喋り方がこれなので…なかなか直すのに時間がかかるんですよ。 ミライ:私も…新人の下っ端ですし、カオルさん年上ですし… カオル:ぁ〜ん、確かに私は年上だけど!あなた達は普通にタメ口でも良いのよぉ!むしろしてほしいのぉ〜、特にマコ。あなたは私より古株なのだから、正々堂々と私に先輩面してくれていいのよ! マコ:あっ…あはは……信頼してくれるのは嬉しいよ、ありがとう、カオルさん。 カオル:ん〜? マコ:ぁ……頑張るね!ありがとう、カオル。 カオル:んふふっ、こちらこそありがとう♡ ミライ:すみません…私は、もうちょっと時間ください。 カオル:良いわよ、ミライも…最初の頃に比べたら、だいぶ私とも話してくれるようになったし、それで今は十分だわ。いつの日か呼んでくれるのを楽しみにしてるわね♡ ミライ:はい、頑張ります! マコ:あ、私もミライちゃんに、マコって呼んで欲しいなぁ!その時は、私もミライって呼んじゃおうかなっ、ふふっ! ミライ:へぁっ…!マコさんが、私のことを?! マコ:うん!あ、ダメ…かな? ミライ:ダメじゃないですダメじゃないです! マコ:ほんと?!やったぁ!じゃあ、ミライちゃんもいつか私のこと、マコって呼んでくれたら嬉しいな…ふふふっ ミライ:ぇえぅ!…私が、マコさんのことを……(少し照れ隠しながら)はい…いつの日か、私も…呼べたら嬉しいです。 カオル:いやーん!もう〜なにぃ二人してピュアピュアで可愛いんだから〜!私も混ぜてよぅ! 0:三人でキャッキャする 0:同時 マコ:ふふふふふふっ ミライ:あはははははっ カオル:うふふふふふっ 0:少し間 マコ:さて…他の子達が来て混む前に、準備始めましょうか!ミライちゃんも早めに準備取り掛からないとだもんね。 ミライ:はい。 カオル:私はもう全部済んでいるから、二人共準備しておいで〜マスターと妖精さん達は、追加の買出し中で今いないから、私がフロア見てるわ。マコ、先にオープン前掃除始めてるわね。 マコ:ありがとう!じゃあ先セットアップの準備入るね! ミライ:準備入ります、よろしくお願いします。 カオル:は〜い!いってらっしゃ〜い!さぁて、マコとミライは、どんなコンセプトの予約なのかなぁ〜?うふふっ楽しみねぇ。あえて予約表を見ないでセットアップ姿を見るのが、オツなのよねぇ〜 0:少し間 0:場面転換)スタッフ控え室より マコ:よし、これで…準備完了!急いでオープン前掃除入らなきゃ! 0:控え室からホールに出る マコ:おはようございます、マコ入ります!あ、マスター!妖精さんもおかえりなさい。私、テーブルとか拭いてきますね。 カオル:あ、マコ〜!セットアップお疲れ様ぁ!相変わらず制服似合ってて羨ましいわ〜!今日はブレザーなのね!ちょっと待って…もしかしてそのネクタイ、新しいデザイン? マコ:ありがとう、カオル。そうなの!一番予約のお客様が、どきメモ♡学園のファンらしくて、ノゾミちゃんのコスプレでってオーダー希望があって。 カオル:あ〜、どきメモ♡学園、人気だもんねぇ…キャラも皆んな可愛いし、私も一回だけ、その作品のコスプレオーダーあったかなぁ、確かマユミ先生のコスプレして欲しいって。 マコ:保健室のマユミ先生だっけ…ふふっ、確かにカオル似合いそうだね!私、その時のカオル見てないかも。その時内勤か休みだったのかなぁ。 カオル:結構前だったから、どうだったかしら。あ、そういえば。テーブルは私がもう拭き終わるから、マコは床のモップかけてくれる〜? マコ:モップね〜了解!あと、ゴミも私が出しておくね。 カオル:ありがと〜!助かるわぁ、お願いね 0:少し間 マコ:よし、オープン準備はこんな感じかなぁ。 カオル:そうねぇ、続々と皆んなも来たし、そろそろマスターからお迎え前の最終ミーティングの声がかかるかしらね。 マコ:そうだね! ミライ:おはようございます、ミライ入ります! カオル:ミライも準備終わったみたいね マコ:本当だ!一番予約のコンセプトはなんだろう? 0:ミライの姿をみた、マコとカオル マコ:はわぁあ…♡ カオル:あらぁ…♡ ミライ:あ!う…あの…お二人とも…えと、こんな感じで、どうでしょうか? マコ:どう…ってそれは、もう… カオル:もちろん… 0:マコとカオルがミライに駆け寄り飛びつく 0:同時に マコ:かーわーいーいー♡ カオル:かーわーいーいー♡ ミライ:わわっ…ほんとですか?…う、嬉しいです。 マコ:とっても!似合ってるよ〜!白猫ロリータ、ミライちゃん着こなせてるよ〜! カオル:うんうん、前にうさぎちゃんもあったけど、猫ちゃんも似合うわねぇ〜! ミライ:…ありがとうございます。白猫耳も作った甲斐がありました。 カオル:え、猫耳お手製なの? ミライ:はい、既製品を白猫に自分で作り変えただけなのですが、装飾に手間取りまして、仕上げがギリギリでした… マコ:そっかぁ、その準備もあって早く来たんだね。 ミライ:はい、「なかなか白猫耳が売ってないな〜」って、マスターが悩んでいたので、作りますって私から言ったんです。 マコ:ミライちゃん、優しい!とても器用なんだね!元々売ってたんじゃないかってくらい上手だよ。 ミライ:えへへ…ありがとうございます。 カオル:あ、マスターが集合かけてる。最終確認だわ、行きましょ。 マコ:うん!今日も真心を込めて、ね♪ ミライ:はい! カオル:そうね。 0:少し間 マコ:それじゃあ、ご主人様をお迎えしましょう♪ 0:************ 0:★SE:賑やかな音楽♪ 0:【案内】ここからセリフ集が一時的に始まります。 0:★「声劇本編のみやりたい」、または「セリフ集NG」の方は、 0:★本編つづき★まで飛んでください。 0:予約が三件ほどある想定で、そのうちの二件分の接客セリフをセリフ集として楽しんでくださいませ。 0:コンセプト①【一番予約のお客様】 マコ:⭐︎設定①どきメモ♡学園 ノゾミちゃん 幼馴染優等生の委員長キャラクター 0:  マコ:おはよう!ふふっ、寝癖、ついてるよ?ほんと、いつも寝癖ついてるよね?さては、遅くまでゲームして寝坊とかかな?ゲームも良いけど、課題はちゃんと忘れずに出してよね!え、忘れた?っもう〜!…しょうがないな…今日は先生に上手く言っといてあげるから、次からは気をつけてね! 0:  マコ:(食事提供時)あ、今日学食なんだね、良かったら私も隣良いかな?えへへ…皆んな部活の集まりがあるって行っちゃって。あ、それ今週の限定ランチだね!美味しい?え、一口くれるの?…もう、子どもじゃないんだけど…なんか、恥ずかしいなっ…あーん!もぐもぐ、っん!ほんとだ!美味しい! 0:  カオル:⭐︎設定①女医 クールでもセクシーでもイメージつく感じでどうぞ♪ 0: カオル:こんにちは、どうぞ、おかけください。今日は、どうされましたか?あら、不眠ですか、それはお辛いですね…強いお薬はできるだけ控えたいご希望なんですね。でしたら…まずは漢方薬とアロマ療法を検討してみましょうか?どの香りが心休まりますか?あとは、ストレッチもいいですね。あらぁ…身体が強張(こわば)ってますね…一緒にほぐしていきましょ♡ 0:  ミライ:⭐︎設定①白猫ちゃん ご奉仕セリフになってます。イメージでお好きな感じにどうぞ♪ 0: ミライ:いらっしゃいませ、ご主人様!今日は、猫耳を選んでくれてありがとうございます。ご主人様が選んでくれたもの、大切にしますね。今日は一緒に猫ちゃんについていっぱい話しましょう!私も猫ちゃん大好きなんです!あ、語尾ですか…分かりましたにゃ?〜〜〜難しいですにゃ…(照) 0:  0:  0: 0:コンセプト②【二番予約のお客様】 マコ:設定②お嬢様系 お好きなイメージでどうぞ♪ 0:  マコ:あら、ご機嫌よう。今日はいい天気ですわね。良ければこれからティーパーティを開くのですけれど、よかったら、ご一緒にいかがかしら。紅茶はお好きですか?ふふっ良かったですわ。最近おすすめの紅茶を仕入れましたの!あ、わたくし、最近お菓子を作るようになりまして、その試食会も兼ねてますの。…良かったら、召し上がって、ご意見頂けたら嬉しいですわ………ありがとうございます!(照れながら小声で)貴方様に食べていただけるのでしたら…わたくしも幸せですわ。 0:  カオル:設定②女王様系 お客様のオーダーで蔑まれたいとあるため、Sな感じでやるイメージでお願いします♪ 0: カオル:来るのが遅いわ。お前、私のイヌになるつもりあるの?謝ったところで、私が許すと思う?百歩譲って、土下座して靴を舐めるなら許してあげないこともないわ。それがお前にできるの?何言ってるの?返事は、ワンでしょう?うふふっ…やっぱり罰が必要かしら?いいこと?お前の喜びは私の笑顔♡さぁ、続けて。うふふふ、これが本当の負け犬ってことかしらね? カオル:(食事提供)はぁ?あなたに食べさせるご飯なんて、そんなものあるわけないでしょう?……いいわ、お前は私の犬なのだから、食べかけの残飯で十分よね?さぁ…召し上がれ♡どうしたの?早く、這いつくばって食べなさいな…それとも、私が用意したゴハン…食べられない、なんてことないわよねぇ?返事は?二度も言わせるなんて、ほんと、この犬、なんてダメダメなのかしら。 0:  ミライ:設定②妹キャラ お客様のオーダーでお兄ちゃんと呼ぶ あとはお好きなイメージでお願いします♪ 0: ミライ:おはよう、お兄ちゃん!今日は遊んでくれるって本当?やったぁ、じゃあ…最近ね、お母さんがゲーム買ってくれたから、お兄ちゃんと一緒に遊びたいなぁ…ダメ?いいの!やったぁ!あ、お腹空いちゃった。うん、先にご飯する!お兄ちゃん何食べるの〜?ミライもそれにするー! ミライ:(食事提供)もぐもぐ…!美味しいぃい!ミライ!お兄ちゃんの作ったオムライス、毎日でも食べたいなぁ…!うっ…にんじん…ミライ、にんじん苦手なの…お兄ちゃん、お願い!ミライのにんじん食べてくれる? 0:  0:  0:★本編続き★ 0:お客様のお見送り マコ:素敵な時間をありがとうございました!それでは、ご主人様!行ってらっしゃいませ♪ 0:控え室にて ………ふぅ〜これで今日のご予約は無事終わったぁ〜! カオル:お疲れ様ぁあああ、マコぉお! 0:カオルがマコに抱きつく。 マコ:あ、カオル、お疲れ様!カオルもご予約対応は、もう終わり? カオル:うん、今日はちょっと切り上げ早かったんだけどぉ、攻めキャラオーダーが多くて、お酒も多いし、きつかったわぁ。 マコ:あはは、実際のカオルは、攻めるより受け身な方だもんね、どっちかといったら。 カオル:そうよぅ〜、愛されたいから色々尽くしちゃう方なのぉ〜 マコ:ふふっ、結構飲まされたんだね、はい、お水どうぞ。 カオル:ありがとう、マコぉ〜 マコ:…なんか、私もカオルもこのお店に長くいるけど、カオルと出会った時のこと…今でも覚えてるよ。 カオル:ふふっ、そんなの、私もよ。あれは、忘れられないわ。 0:場面転換「マコとカオルの出会い回想シーン」 0:★SE:挿入歌♪静かな曲 0:夜の繁華街の路肩でうずくまるカオル カオル:はぁ…なんで…。私、何かしちゃったのかなぁ。どこがいけなかったのかなぁ。どうして皆んな、私をおいて行っちゃうのかなぁ……… カオル:全部、ほんとの本当に全部、あいつに取られた…合鍵渡すんじゃなかった…はぁあどうしよう…この先。。。 0:少し間 マコ:…あの。 カオル:え? マコ:雨降ってきましたよ?大丈夫ですか?具合悪いのかなって思って。 カオル:あ…ありがとう、大丈夫よ。えっと……あはは、彼氏に家の物全部持ってかれて、何にもなくなっちゃって……連絡…も、とれなくなっちゃ…っっって…うっ…ぐずっ…うううう… マコ:え…全部ですか…… カオル:…う、…ん…ほん…と…ぐずっ…… 0:少し間 マコ:……あの、もし良かったら、ここだと風邪もひいちゃいますし。良かったら、私が働いているお店、今から来ませんか? カオル:…ぐずっ…え? マコ:安心してください、ちゃんとしたお店だし、マスター、じゃなくてっ、店長さんもいい人なので!ここにいたら、またどこぞのクソ男に声かけられて、お姉さんが悲しむのは、私が嫌なので!お願いします!通りすがりの人が何言ってんだ?って思うかもですけど、私を信じて! マコ:さぁ、立ち上がって!行きましょう! カオル:えっ…あのっ、えぇえ? 0:回想終了 0:控え室にて マコとカオルの会話 カオル:うふふ…「私のこと信じて!」って言って、半ば強引に私をこのお店に引っ張って行ったものね。 マコ:あはは、そうでしたね。その節は、すみません… カオル:なんで謝るのよ!私がうずくまってた時、ちゃんと心配して声をかけてくれたの、マコだけだったの。半ば強引くらいじゃないと、私はきっと動かなかったと思うわ。元カレの件もあって、誰も信用できない精神状態だったし。 マコ:そう?結果オーライだったのなら、良かったけど。 カオル:もう!結果オーライなんて簡単な言葉で済ませないで。マコは…私の命の恩人よ マコ:そんなっ、私が恩人なんてっ。そんな大層なことしてないですよ。 カオル:…マコは、相変わらず謙虚よねぇ…ふふっ、でも、そこも含めて私はマコのこと全部好きよ! マコ:あははっ私も、好きだよ。カオルとこうやって一緒に働けて嬉しいよ。ありがとう。 カオル:うふふっ!私の方こそ、助けてくれて、ありがとう。今、本当にすごく楽しいわ。皆んな素敵な人たちだし。 マコ:カオルが幸せなら、私もあの時、声かけて良かったよ。 カオル:ふふっ マコ:あははっ 0:★SE:ドアの開く音 ミライ:お疲れ様です。あ、お二人も今日の予約者様分終わったんですね。 マコ:あっ、ミライちゃん、お疲れ様。 カオル:お疲れ様〜!今日は結構お客様への対応、難しかったんじゃないの〜? ミライ:あはは…バレてましたか。 カオル:疲れが顔に出てるよ〜 ミライ:えっ…そうですか?! マコ:あははっ、少しだけね!私達だから分かることかもねっ!真心込めて接客してる気持ちは、ご主人様にちゃんと伝わってるから、大丈夫だよ!あ、ミライちゃん、ちょっとここで休憩していきなよ。私はもう休めたから。飲み物、良かったらこれ飲んで! ミライ:ありがとうございます。マコさん… 0:★SE:携帯の(着信)バイブ音 マコ:あ。お姉ちゃんから、電話だ。この時間に珍しいなぁ、なんだろ… カオル:電話出てきて大丈夫よ〜。私ももう、片付け入るから!行ってきなよ。 ミライ:はい、私もちょっと休めたら片付け入れるので!こちらのことは気にせず、お電話出てください。 マコ:ほんとに?ありがとう…!じゃあ、ちょっと外出てくるね! カオル:マスターに聞かれたら言っとくよ。行ってらっしゃい〜 ミライ:いってらっしゃいです。 0:★SE:ドアの閉まる音 0:マコが控え室を出る カオル:ねぇ〜!ミライ! ミライ:??なんですか?カオルさん。 カオル:明日、いよいよ来るわね…Xデーが! ミライ:ふふっそうですね。準備はバッチリです!…マコさん…喜んでくれるかな… カオル:何言ってるのよ〜、ミライがやることなら、なんだって喜ぶわよ、マコなら、なおさらね♡ ミライ:はい、ありがとうございます、カオルさんも、色々教えてくれたり………っ私…マコさんにちゃんと伝えます。私のマコさんへの気持ち… カオル:そうね、伝わるといいわね!成功を祈ってるわ! ミライ:はい!ありがとうございます! 0:少し間 0:一方その頃…マコは姉の電話に出る。 0:★SE:電話に出る音 マコ:もしもし、お姉ちゃん久しぶり!ごめん、今仕事先で、ちょっとしか話せないんだけど、どうしたの? 0:少し間 マコ:ーーーーーーーえっ? 0:場面転換 0:店内にて。 カオル:マコ、戻ってくるの、思ってた以上に遅いわねぇ〜結構複雑な内容なのかしら? ミライ:…… カオル:あ、マスター!すみません、マコなんですけど、今っ…… カオル:えっ…急用でって…退勤したんですか…? ミライ:…マコさん… 0:少し間 0:場面転換 0:マコの自宅の暗い部屋にて 0:ベットの上で人形を抱いてうずくまるマコ… マコ:でも、こんな…急すぎるよ… マコ:…どうしたらいいの…もぅ… 0:  0:少し間 0:場面転換 0:次の日の夕方「ドール喫茶ハート♡フル」にて カオル:あっ、おっはー!ミライ。 ミライ:カオルさん、おはようございます。 カオル:例のものは、完成した?持ってきたの? ! ミライ:はい!…あ、今日マコさん、仕事出てこれそうなんですかね? カオル:あ〜…そうねぇ。昨日私も連絡取ったけど、既読もついてないもんねぇ。 ミライ:私もです…どうしたんでしょうね? カオル:うーん、まぁ、今日来るかは、マスターに聞いてみましょ〜? 0:★SE:ドアが開く、ベルが鳴る音 カオル:おはようございます! ミライ:おはようございます! カオル:マスター、おはようございま…す…ってどうしたんですか?なんか哀しそうな顔して…えっ、泣いてません?! ミライ:…なにかあったんですか? カオル:えっ…マコが…? ミライ:ハート♡フルを…やめた? カオル:えっ、ちょ…と、突然っどういうことですかマスター!ドッキリだとしても笑えませんからね、そういうのは!…………え、手紙?マコから?…私達にって? ミライ:…… カオル:いいわっ、手紙…ミライが開けて読んで。 ミライ:っあ、はい。 0:★SE:手紙を開ける音 ミライ:…マコさんの字だ… 0:★SE:挿入歌♪ 0:手紙の文面 マコ:ナレ)カオルさん、ミライちゃんへ。突然手紙を渡されて、びっくりしたかな?それよりも、私が辞めるってことの方が驚いているよね…ごめんね。なんの連絡も…挨拶もなく、突然お別れしてしまう私を、どうかお許しください。だって、二人に会ってしまったら、決心が揺らいでしまうから…。二人には話してなかったんだけど、女手一つで育ててくれた私のお母さんが病気でね、ずっと入院していたの。移植をしないと助からない病気。ここ数年、ずっとドナーを待っていたんだけど、昨日お姉ちゃんから奇跡的にドナーが見つかったって連絡があったんだ。私嬉しくて、これでお母さんが助かるって思った…ふふっ私、神様はちゃんといるんだ〜って思ったの。真心込めて誰かのために尽くすのは、悪いことじゃなかったんだって…ただ…移植手術するのが外国の病院に決まって…私はお母さんに付き添っていく約束だったから…。そのままリハビリもしていくから、いつ日本に戻れるか分からないの…だから、お店にも迷惑をかけちゃうし、マスターに無理を言って辞めさせてもらったんだ。ドナーが待っているから今日の夜には日本をたたないといけなくて…。お店のことはね、心配していないの。だって、私がスカウトしたあなたたち二人なら、ハート♡フルはもっともーっと!みんなに愛されていくだろうし…何より、真心が込もった二人の接客を間近で見てきたから…私には分かるんだ…カオルさんとミライちゃんなら、私が居なくても大丈夫だって。二人に会うとまた会いたくなっちゃうから…だから、会わないで行くことにしたの。………((ここから少しずつ、泣きながら))本当にごめんなさい。二人に出会えて本当に良かった。私のこと、忘れないでいてくれたら嬉しいな…どうかお元気で。今まで楽しかったよ、ありがとう。マコより。 カオル:マコ……手紙…涙の痕(あと)があるわね… ミライ:……な…んで… カオル:ミライ… 0:ミライが涙を流す ミライ:どうしてマコさんは、いつも私の先を行ってしまうんですかっ… 0:場面転換「マコとミライの出会いシーン」 0:★SE:挿入歌♪ 0:暗い夜道、交通量の多い横断歩道にて。 ミライ:誰も私を必要としてくれない…こんな世界に、私がいる意味、あるのかな…もう、ここで、終わりにしても…いいよね? 0:ミライが道路に飛び出そうとする マコ:危ないっっ!! ミライ:っっっ! 0:マコが、ミライを引き戻す 0:二人は地面に尻もちをつく マコ:いったたた…危なかったー…っ大丈夫? ミライ:…あっ…ぅ…あ… 0:涙を流すミライ 0:泣いているミライをみて、色々察したマコ マコ:……良かった…あなたが無事で。泣きたい時は泣けばいいんだよ、私も教えてもらったんだ。ほら、こうすると安心するでしょう? 0:優しくミライを抱きしめて、頭を撫でた ミライ:うっ…うぁあああっ… マコ:大丈夫、あなたはここにいていいんだよ。あなたのことが必要な人はきっといる。私で良かったら、話きくよ。だから、大丈夫、大丈夫だよ。 0:回想終了 ミライ:やっと、隣に並んで歩けると思ったのにっ…あの時のお礼…ちゃんとっっ…出来てないのに… カオル:…っっ、マスター、マコが乗る飛行機の搭乗時間って聞いていますか? カオル:よし、まだ間に合うわ!行こう、ミライ! ミライ:えっ… カオル:マスター!オープン前掃除、ごめんなさい。今日は変わってもらえますか?緊急事態なので!! ミライ:えっ、ちょ、カオルさんっっ?! 0:カオルがミライの手を引き、店の外に出る 0:★SE:ドアを開ける、ベルが鳴る カオル:まだ間に合うから!マコに会いに行こう!ミライ…ちゃんと、自分の気持ち伝えるの!だから、用意したんでしょ?それ。 ミライ:っ……はい!ありがとうございます! 0:★SE:バイク エンジン音 カオル:よし!そうと決まれば、早く後ろ乗って…! カオル:ヘルメットしたわね?さぁ、しっかり捕まってるのよ! ミライ:はい、お願いします! 0:★SE:バイク発進音 0:カオルのバイクに乗って、カオルとミライは急いで空港に向かう。 0:場面転換 0:空港にて。飛行機の搭乗時刻を待つマコ。 マコ:この時間だと…二人は手紙、もう読んだよね……絶対、嫌われちゃったよね…私だって、こんな急にバイバイなんて…そんなひどい友達、いないよ… 0:不意に、マコの頬に涙が伝った。 マコ:ぇ…っ…あれ、涙…あはは…家で泣き尽くしたと思ったのに……それだけ大好きだったんだなぁ……ふっ…こんな泣き顔、見られなくて良かっ… ミライ:はぁ、はぁ、マコさーーーーんっ…! カオル:っマコ…!はぁっ…はぁ…。 マコ:えっ。。。っどうして…二人とも。 カオル:ミライ… ミライ:はい。 0:少し間 0:★SE主題歌♪ ミライ:…これで、会うのが最後だなんて…私、諦めたりしませんよっ!まだ…マコさんが私にくれた幸せを真心込めて返せてませんからっ!こんな一方的なお別れは、寂しいですっ!いつか、マコって呼んでって…言ってたじゃないですか!私もっ、あなたの隣で呼びたい……ずっと、一緒にいたいって思ってたから…!! マコ:…ミライちゃん。 0:ミライがゆっくりマコに歩み寄る ミライ:マコさん…受け取って…くれますか? 0:ミライが、マコにラッピングされたお菓子を渡す マコ:これ…ロリポップキャンディ… ミライ:(笑顔で)マコさん!ハッピーバレンタインです!バレンタインの日にキャンディを贈る意味をカオルさんから聞いて、日頃の感謝も合わせてサプライズで贈ろうって前から計画してたんです…えっと、キャンディの意味は… マコ:ふふっ、「あなたのことが好き」…でしょう?私も、ミライちゃんと出会った日から今日まで、ハート♡フルで一緒に時間を過ごしていくうちに、気づいたら特別な存在になってたよ。出会った時は、ミライちゃん、消えちゃいそうだったから…なんとかして消えないようにしなきゃって気持ちが大きかったけど…段々と自分に自信をつけたミライちゃんは、キラキラしてて…その…可愛くて素敵だなぁって…(照) ミライ:っ〜〜(照)…マコさん、私のこと、そんなふうに想ってくれてたんですかっ…! ミライ:(泣きそうになりながら)…こんな風に想っているの…私だけかと、思いました。 マコ:あははっ…私もだよ。おかしいね、お仕事では、お客様に真心込めて伝えたりしてるのに、本当に好きな人には、なかなか伝わらないものだね… ミライ:あの、改めて伝えます、出逢ったときからずっと…マコさんが大好きです!…マコさんの隣に、居てもいいですか? マコ:ミライちゃん、ありがとう…突然お別れしようとしたこんな自分勝手な私でも、いいの?…戻ってくるの、いつになるか分からないよ?それでも、待ってて…くれますか? ミライ:もちろん!私の隣にいるのは、マコさんじゃなきゃダメなんです。マコさんだからいくらでも待てます!だから安心して、行ってきてください!カオルさんとみんなと一緒にハート♡フルで待ってますよ! マコ:ありがとう…!こちらこそ、これからもよろしくね、ミライ…! ミライ:うん、いってらっしゃい…っマコ!…あぁ…やっと言えたぁ。 マコ:えへへ…嬉しいなぁ…改めてお互い呼んでみたけど…照れるね! 0:カオルが、マコとミライに駆け寄り、抱きしめる カオル:きゃぁああん〜二人ともおめでとうっ! ミライ:色々ありがとう、カオルさん! カオル:いいのよ…想いが伝わって良かったわね!マコ、ミライのことは私達に任せて、ちゃんと守っているから安心なさい!私も…みんなと一緒にあなたの帰りを待ってるわよ。 マコ:カオル…ありがとう。ミライとハート♡フルをよろしくね。 カオル:分かったわ。 0:少し間 マコ:じゃあ…ミライ、あっちに着いたら、連絡するね。 ミライ:はい!待ってます!マコさんも、お身体には気をつけて。 0:(同時) ミライ:いってらっしゃい! カオル:いってらっしゃい! 0:  マコ:二人とも…真心をありがとう…行ってきます!