声劇台本置き場

： 0：《街中 春菜が走って秋鷹の元へ駆け寄る》 ： 春菜：秋くん(あきくん)お待たせ〜。ごめんね、どの雑貨も可愛くてどれを買おうか迷っちゃって… 秋鷹：春菜。平気だよ。そんなに急がなくて良かったのに 春菜：こら秋くん！私を甘やかしてはいけません！ 秋鷹：ふふ。気をつけます。それじゃあ次のお店に行こうか ： 0：《少し間を空ける》 ： 春菜：え〜っと…必要な材料は…うん。これで全部買えたね。よかった〜 秋鷹：安く揃ってよかった。ん。荷物ちょうだい 春菜：持ってくれるの？ありがと〜。秋くんはいい旦那様になるねえ。将来が楽しみです。未来が明るいですなあ 秋鷹：うん。楽しみにしててよ。…ん？ 春菜：あら〜？あそこにいるのって… ： 0：《少し間を空ける》 ： 冬香：だ〜か〜ら〜！絶対こっちの水色の方がいいって言ってんじゃないの！ 夏流：えー！俺は絶対こっちの紫がいいな〜！見てみろよ！ 冬香：見たうえで言ってんのよ！ 夏流：ならどっちも買おうぜ！それなら冬香(ふゆか)ちゃんもいいだろ？ 冬香：予算オーバーしちゃうじゃない！馬鹿なの！？ 夏流：…… 冬香：な、なによ。何見てんのよ…その顔でまじまじと見つめてくるのやめてくれない？ 夏流：…うん！やっぱ綺麗だ。冬香ちゃんの紫色の目 冬香：？…っば！！！馬鹿じゃないの！？そんな理由で紫がいいって言ったわけ！？ 夏流：え！？冬香ちゃんもそういう意味で水色が良いって駄々こねたんじゃ無いの？ 冬香：わわわわ私は別にそんなんじゃ…！！ 春菜：ばぁ〜！ 冬香：ひゃあ！？ 夏流：うわっ！って…春ちゃん！ 春菜：えへへ。ドッキリ大成功〜 秋鷹：二人とも良いリアクションしてくれるよねほんと 冬香：秋鷹(あきたか)まで！も〜驚かさないでよね！ 秋鷹：ごめんごめん。2人とも偶然だね。仲良くお買い物？ 夏流：まあね！俺達仲良しだから〜！ね！冬香ちゃん！ 冬香：春菜達はこれから家に帰るの？ 夏流：無視か〜！！照れてて可愛い〜！！ 冬香：夏流(なつる)は黙って 春菜：ふふ。そうだよ〜。今夜は秋くん特製シチューの日なのですよ 秋鷹：春菜が朝からずっと食べたい食べたいって大騒ぎ 春菜：そんな子供みたいな事しません〜 秋鷹：おかしいなあ。本当なのに 夏流：ねえねえ秋！俺も秋のシチュー食べたい！ 秋鷹：え？それは構わないけど、2人はこれから予定ないの？ 冬香：別に。暇だから外で買い物してただけよ。その…春菜はいいの？ 春菜：もちろん！冬ちゃん達が遊びに来てくれたら嬉しいよ〜 冬香：そ、そう？ま、まあ？どうしてもって言うなら、いいかな？ 春菜：うんうん！どうしても来て欲しいな〜？ 夏流：やったー！！ありがと春ちゃん！秋！ 秋鷹：あはは。あまり期待しないようにね 夏流：期待しかしてないっ！…あ、俺も荷物持つよ！ 秋鷹：いいよいいよ。大した量も無いし 春菜：楽しみだね〜冬ちゃん 冬香：う、うん。…たのしみ 春菜：ふふ。ね〜？ インタビュアー：あの〜！少しお時間よろしいでしょうか！？ 夏流：おあっ！？なになに！？ インタビュアー：突然申し訳ありません！私たちこういう者です！ 春菜：…突撃、街中ベストカップル？ 秋鷹：…… 冬香：この番組コーナー知ってる！ インタビュアー：ありがとうございます！見たところ皆さん本当に仲良しそうですね！インタビューさせて頂いてもよろしいでしょうか？ 冬香：え、ええ！？ 秋鷹：ああいや、僕達は、 夏流：大歓迎ー！よろしくお願いします！ 冬香：ちょっと夏流！ 春菜：どうぞどうぞ何でも聞いてください〜！ インタビュアー：ありがとうございます！それでは早速なんですが、皆さんがお付き合いする事になったきっかけは何ですか？ 夏流：俺達４人とも幼馴染なんです！今も同じ大学！ 春菜：昔から家も近いんです〜 夏流：で！気がついたらお互いの事大好きになって、今年の春から付き合ってる、みたいな！ 春菜：夏くんそんなストレートに言ったら恥ずかしいよ〜。ね？２人とも 秋鷹：あ、ああ 冬香：〜〜〜っ！！ インタビュアー：そうなんですね！青春だな〜！この後のご予定は？ 春菜：私と秋くん、こちらの彼と住んでるお家で晩御飯を食べるんです〜 夏流：秋の作る料理はめちゃくちゃうまいんです！この前もマフィン作ってきてくれて！同じゼミのやつには内緒だからね？って！ 秋鷹：そんな些細(ささい)な話までしなくても… 春菜：マフィンといえば、冬ちゃん秋くんからお菓子作り習い始めたんだって〜？ 冬香：なっ！？なんで知ってるの！？話したわね秋鷹！！！ 秋鷹：同じ家に住んでるんだからそりゃあバレるよ 春菜：ふふ。早く冬ちゃんが作ったお菓子食べたいな〜？ 冬香：うううう…恥ずかしい…しぬ… インタビュアー：仲間はずれにしないでくださーい！まだまだインタビューは続きますよ〜！？ 夏流：ごめんなさい！他に聞きたい事は？ インタビュアー：ズバリ！それぞれの好きなところをお答えください！ 冬香：絶対いや！！！！ 秋鷹：全国に流されると思うと…無理だ…申し訳ありませんが、お断りしま、 春菜：そうですね〜、私どうしてもマイペースって言われがちなんですけど、そんな私の事を尊重して、なんだかんだ私のペースに合わせてくれる所とかが特に大好きなんです〜 夏流：俺たち兄弟みたいな関係に近いんですけど、あ！もちろん俺が弟ね！つい突っ走る癖がある俺をリードしてくれる所とか…へへ、大好きなんですよねー！ 秋鷹：…… 冬香：…… インタビュアー：たまりませんね〜！本当に大好きなんですね！言葉の節々から伝わってきます！ 春菜：はい！最高の彼女です！ 夏流：はい！最高の彼氏です！ インタビュアー：……？ 春菜：……？ 夏流：……？ 秋鷹：ほら言わんこっちゃない… 冬香：ほんとバカ… インタビュアー：…えっと、ごめんなさい、お付き合いされてるのは… 夏流：俺と、秋ですよ！ 春菜：私と、冬ちゃんです インタビュアー：あ、ああ………えええええええ！！？そっちーーーーー！！！？！？ ： 0：《少し間を空ける》 ： ： 0：《帰り道》 ： 冬香：反省した？ 夏流：反省しました… 春菜：怒らないで冬ちゃん。可愛いお顔が般若(はんにゃ)みたいだよ〜？ 冬香：誰のせいだと思ってるのよ！！ 秋鷹：放送しないでくれって頭下げてお願いして、OKしてくれたテレビ局の皆さんに感謝しないとね 夏流：あんな風に聞かれる事普段ないから、嬉しくてつい… 春菜：隠しておくのも大変だよね〜 秋鷹：卒業するまでは学業最優先。付き合う時に約束したでしょ？ 冬香：それに、大学では隠しておかないとめんどくさいじゃない。こんな風に根掘り葉掘り聞かれるなんてたまったもんじゃない！ 春菜：照れ屋さんだもんね冬ちゃん 冬香：うるさい！ 秋鷹：夏流も反省してね 夏流：ごめんなさい！ 春菜：ふふ。仕方ないなあ 冬香：あんたもよ春菜！ 春菜：ごめんね？ 冬香：うっ……顔がいい… 春菜：でしょ〜？ 秋鷹：ふふ。僕は甘やかさないよ？ 夏流：怖い！でも顔がいい！ 春菜：兄妹そろって似たもの同士ですな〜 夏流：双子だしそりゃあ似るでしょ！顔以外は！ 秋鷹：同じ双子でも、僕と春菜は似てないと思うけど？ 冬香：似てるわよ！ 秋鷹：そうかな〜？ 春菜：しっかり者なところが似てるんだよね〜？ 冬香：はいはい 夏流：あ！！！ 冬香：何よびっくりするじゃない！ 夏流：パン！ 秋鷹：パン？パンがどうかしたの？ 夏流：シチューに合う食べ物といえばパンだよ！買ってある！？ 春菜：買ってませんなあ 秋鷹：パン屋さんに寄る？ 冬香：いいわよ2人とも。夏流の言うことなんて間に受けなくて 夏流：酷い冬香ちゃん！！ほんとはシチューと一緒に食べるクロワッサンが好きなくせに！！ 冬香：好きだけども！！ 秋鷹：じゃあパン屋さんに寄ってから帰ろ？いいよね春菜 春菜：もちろん〜。リスみたいにお口の中にパンを詰め込む冬ちゃん、可愛い！ 冬香：変な想像しないでよね！ 秋鷹：あはは。…ほら、夏流 春菜：はい、冬ちゃん 夏流：ん！ 冬香：…し、しょうがないわね。ん！ 春菜：ふふ。おてて繋いでみんなで帰ろうね〜 冬香：声に出さなくていいの！ 夏流：へへ！さあ帰ろー！ 秋鷹：元気だなあ ： 0：《少し間を空ける》 ： 春菜：(M) この恋は、みんなにはまだ秘密 夏流：(M) 俺たち4人だけの、幸せな時間 秋鷹：(M) けれど、インタビュー現場を偶然見ていたゼミの先輩達がいた事で 冬香：(M) 噂が広まり盛大に祝福されたのは、数日後の話 ： 0：《大学 周りからおめでとうと祝福される4人》 ： 春菜：みんなありがと〜 夏流：いやあどうもどうも〜！ 冬香：なんっでこうなるのよー！！ 秋鷹：あはは……はぁ