台本概要

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タイトル 声恋-ぼいすらぶ-
作者名 夜羅(yura)  (@yura_spoon_)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 3人用台本(男1、女2)
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 声劇配信アプリ【ねくすとぼいす】で出会った2人が声に恋する物語。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
愛華 63 超絶控えめJK。内気。16歳。
優斗 66 元気ハツラツ子犬系男子高生。人懐っこいし、モテる。17歳。
カナ 6 意地悪の塊のようなJK。彼氏は常に募集中。18歳。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
 0:声劇配信アプリ『ねくすと ぼいす』  優斗:『愛してる。君のことずっと好きだったんだ。付き合ってくれ。』  カナ:『私も奏多のこと好き。よろしくお願いします。』  愛華M:かっこいい声だなぁ…  愛華M:今思うとあれはきっと一聞き惚れだったと思う。  愛華M:この日初めて声劇というものを聞いた私でも分かる。二人ともすごく演技が上手いことを。  愛華M:それから私は、彼と声劇の沼にハマった。  優斗:おつかれっした!  カナ:お疲れ様でした♪楽しかったですね!  優斗:マジよかったっす!カナさんのおかげで物語がよりいっそう引き出したっていうか!  カナ:いやいや…そんなことないですよおー!  カナ:ゆーとさんがイケボなおかげです♡  カナ:ね?皆さんもそう思いますよねー?  優斗:そんなこと言われると照れちゃいますって!辞めてください!  カナ:ふふ、ゆーとさん可愛い♪  優斗:はいはいー!枠閉めますよー!来場してくださった20名の方ありがとうございましたー!  カナ:また来てね~!  愛華:すごいなぁ…声劇って…  愛華:自分とは違う人になりきれて、その人の人生を体験するんだよね…  愛華:考えるだけでわくわくしちゃう!  愛華:私もいつか…演技してみたいなぁ…  愛華:あっ、さっきの2人のトゥミッターフォローしよ!  優斗:(劇の感想は『#ゆうかげき』でトゥミートしてね!エゴサしてリプするかも…?)  愛華:あっ、感想コメント書いてみようかな…  愛華:(初めて声劇聞いたんですけど…すごくよかったです!私も声劇やってみたいな思いました!イケボとカワボでとても癒されました!物語の2人が幸せで過ごせますように!#ゆうかげき)  愛華:投稿っと!  愛華:返事返ってきますように!よし!今日は幸せなまま寝よう!  0:次の日 愛華の部屋 7時  愛華:(あくび)  0:スマホを見る愛華  愛華:えっ?!ゆーとさんからリプ来てる!  優斗:(アイちゃん!来てくれてありがとう!初めてだったんだ!よかったら今度、僕と声劇してみる?気が向いたらメッセージ頂戴!)  愛華:ゆーとさんと…声劇…?  愛華:むりむりむりむり!恥ずかしすぎる!  愛華:でもせっかくの機会だし…やってみようかな…  0:以下メッセージでのやりとり  愛華:はじめまして。アイと申します。よかったら、一緒に声劇してくれると嬉しいです!ふつつか者ですがどうぞよろしくお願いします!  愛華M:あぁー…なんか結婚の挨拶みたいな感じになっちゃった…引かれちゃうよぉ…  愛華M:わ…これ削除出来ないんだぁ…  優斗:ありがとう!よろしくね!そんな堅苦しくしなくて大丈夫だよ!あ、むしろ僕がタメ口効いてごめんね!嫌だったかな?  愛華:返事はやっ!わ、私も返さないと!  愛華:いえ!とんでもない!タメ口でOKです!  優斗:よかったぁ!アイちゃんの声ってどんな感じなのかなぁ…  愛華:そんな良い声じゃないですよ…カナさんみたいにカワボじゃないし…  優斗:絶対可愛いでしょ…僕、分かるよ!  優斗:あ、ごめんね!馴れ馴れしくして!初対面なのに…悪い癖だぁ…  愛華:全然っ!  優斗:変な意味じゃないんだけど…声劇する前にアイちゃんの声聞きたいから通話出来ないかな…?  愛華:えっ?!!  優斗:ほんとに変な意味じゃないんだ!  優斗:シナリオ選ぶのにどんな役が合うのかイメージしておきたいと思って!  愛華:そういうことですか!  愛華:分かりました!ライムでいいですか?  優斗:それだと本名とかバレちゃうけどそれでいいの?  愛華:あっ…構いません!私の名前は愛華っていいます!!  優斗:あはは、教えちゃうんだ  優斗:愛華ちゃんって面白いね  優斗:僕の名前はそのまんま!優斗だよ!  愛華:優斗…いい名前ですね!ぴったりです!  優斗:ありがとう!僕もこの名前気に入ってる!愛華って名前も可愛い!  愛華M:こんな風にネットの人と話すの初めてだなぁ…しかも男の子なんて…なんだかドキドキする…  愛華M:そんなこんなで私と優斗さんと過ごす時間が毎日の楽しみになっていた。  愛華M:そして、通話をする日が遂にやってきた。  愛華M:変な声だって思われないかな…幻滅して嫌われたらどうしよう…  0:電話の着信音  愛華M:かかってきた…!緊張する…  愛華:も、もしもし…  優斗:もしもし!愛華ちゃん!こんばんは!  愛華:こんばんは…  優斗:あれっ、小さくて聞こえないな〜  優斗:こーんばーんはー!!  愛華:…こんばんは!!  優斗:よく言えました!偉いね!  愛華:あ、ありがとうございます…  優斗:ごめんね。 ヒーローショーのお姉さんの真似しちゃった…驚かせちゃったかな?  愛華:…逆に緊張が和らぎました(笑う)  優斗:あはは!よかったぁ!  優斗:改めまして、ゆーとこと優斗です!って同じ発音だけど!  愛華:愛華です。よろしくお願いします。  優斗:うん!よろしく!  優斗:さっそくだけど、質問いいかな?  愛華:はい。大丈夫です。  優斗:愛華ちゃんは、何歳?  優斗:すっごい大人っぽい声してるから…もしかして…20歳超えてたりする?  優斗:それだったらすごい申し訳ない。  優斗:僕、まだ高ニだから…  愛華:いや!私は……高一の16歳です…  優斗:そうなんだ!一個下かぁ~…  優斗:だったらさ、同じ高校生っていうことでお互いタメにしない?  愛華:そんな…恐れ多いです…  優斗:(前セリフ被せて)今から敬語使ったら罰ゲーム!  愛華:えっ…何の罰ゲームですk…何の罰ゲーム?  優斗:教えなーい!  愛華:い、意地悪…  優斗:へへ!じゃ、次の質問!  優斗:どんな声劇をしてみたい?また、その声劇の中で何の役を演じてみたい?  愛華:難しい質問だなぁ…  優斗:例えばだけど…ラブストーリーで主人公の恋路を邪魔する女子…とか…  優斗:コメディでボケをしてみたい…とか!  愛華:んー…普段絶対に言わないようなセリフを言ってみたいので…シリアスで警察役とか!  優斗:おー!いいね!そういうの楽しいよ!  優斗:僕、過去には連続殺人犯の役をしたことあるんだけど、その中でね…(咳払い)  優斗:『ギャハハ!人を壊すのってこんなに楽しいんだ!せんせーはこういうゲームがあるってこと教えてくれなかったけどなぁー!』  優斗:っていうセリフ言ったことある!  愛華:すっ、すごいです!!  優斗:さんきゅ!あ、今…敬語使った?  愛華:あっ、違う!違うの!!  優斗:はい!愛華ちゃん。罰げぇーむ!  優斗:恥ずかしいセリフは可哀想だから…告白セリフでも言って貰おうかな…  愛華:えーーー!!無理!!  優斗:こないだ俺たちが演じたシナリオの最後のセリフをちょっと変えて…  優斗:『愛してる。優斗のことずっと好きだったの。付き合ってください。』って  愛華:はっ、恥ずかしいよ…  優斗:じゃあ、愛華ちゃんのセリフまでさん!にー!いちー!きゅー!  愛華:(前のセリフに被せて)えっ、えっ、待って!!  愛華:『愛してる…ゆ、うとのことがずっと…好きだったの…つっ、付き合ってくださいっ!』  優斗:『俺も、愛華のこと好き!よろしくね!』  愛華:ぷはぁっ…思わず呼吸止めちゃったよ…  優斗:はは!なんで(笑)  愛華:優斗くんがかっこよすぎて…  優斗:……  愛華:ん?どうしたの?  優斗:今、優斗くんって言った?  愛華:う、うん…あ、ごめんっ…嫌だった?  優斗:ううん!嫌じゃない!むしろ嬉しかった!  優斗:みんな…あんまり「くん」付けしてくれないから…  優斗:高校生からそう呼ばれるの初めて!  愛華:なんか嬉しい!初めてとか!  優斗:僕も初めて奪ったけどね?  愛華:ん?なんかあったっけ?  優斗:初めて声劇…見たじゃん?  愛華:そうだった!  優斗:掛け合いでセリフ言ったのも初めてだよね?  愛華:うん…  優斗:よかったよ!気持ちこもってて!上手だった!これからが楽しみ!  愛華:ありがと…!  優斗:ねくすとぼいすでネクストステージだ!なんちって!  愛華:ねくすとぼいす…?あっ!あのアプリの名前か!  優斗:そうそう!一応これがキャッチフレーズらしいよ!  愛華:へぇ~じゃあ今度は私が質問してもいい?  優斗:うん!もちろん!  愛華:優斗くんっていつから声劇始めたの?  優斗:んー去年からかな!  優斗:演技自体は、中学から!演劇部だった!だったっていうか…今もだけど…  愛華:だからそんなに上手いんだね!  愛華:私の学校、演劇部無いからうらやましいなぁ…  優斗:みんなには内緒なんだけど…うちの高校全国大会一歩手前なんだよね…  愛華:ええ!!すごーい!  優斗:地方大会には毎年出場できるんだけど…強豪校にいっつも負けちゃうんだ。  優斗:でも今年の夏こそは俺が全国連れていくって言ってやった!  愛華:かっこよすぎる…!  優斗:先輩も居なくなっちゃうし次期部長候補だからあったりめぇよ!    愛華M:そうして私たちはたった数時間で一気に距離が縮まって…週何回かは電話するのが恒例になっていた。  愛華M:そんな日々が1ヶ月ほど続いたある日のこと。  0:スマホの通知音  愛華:ん?トゥミッターの通知?  愛華:カナさんから?  カナ:私のゆーと取らないでくれる?  カナ:私たち、付き合ってるの。  カナ:新参者がゆーとと絡むとかマジありえないから。辞めてくれる?  カナ:毎日のように声劇してたのに、最近全然してくれないから追求したら、アンタと通話してるって聞いた。人の男とるとかさいてー。泥棒猫って拡散されたくなければ、もうしないでね。分かった?あと、ゆーとには絶対言わないでね。  愛華:なに…これ…  愛華M:絶対に言わないでね。そう書かれていたけれど指が勝手に優斗くんのメッセージ画面にいき文章を打つ。  愛華M:すぐに彼は電話をかけてくれた。  優斗:ごめんね。愛華ちゃんに嫌な思いさせて。  優斗:一つ訂正しとくと、付き合ってないから。  愛華:じゃあ…カナさんの嘘ってこと?  優斗:うん。アイツいつもそうなんだ。  優斗:仲良しのリスナーさんにも僕達が付き合ってるって勝手に言ってる。  愛華:なんか…酷いね…  優斗:正直…もうコンビも解消したいし、声劇もしたくない。  優斗:カナのこと、どちらかと言うと嫌いだし…  優斗:最初は、いい子だったんだよ。同い年だからすぐ仲良くなれて、コンビに誘われた時は嬉しかったし。でも、最近になって女の子のファンが増えてきたら敵対心が出来たのか…ちょっとメッセージのやり取りしただけで嫉妬してきて、表での付き合ってます発言も増えてきた。だから、男女問わずカナ以外との通話は一切してなかった。でも、愛華ちゃんとは…どうしても話したいってなった。  愛華:そんなこと思っててくれたの?  優斗:僕…愛華ちゃんのこと好き…かも…  愛華:……えっ?  優斗:びびっと来たんだよね。運命の人かもって…  愛華:絶対に違いますって!こんな私より良い人なんてこの世にたーくさんいますから!  優斗:居ないよ。愛華以外に。  優斗:あと、敬語使ったね?  優斗:罰ゲームは…俺と付き合えよ…(声色が変わる)  愛華:ふぁ…いつもと声違うし、呼び捨て…  優斗:ねぇ、愛華…好きだよ?付き合って?  愛華:分かりまし…分かった!よろしくお願い…しましゅ…  優斗:はは!恥ずかしがってんのちょー!可愛い!!よろしくね!僕のお姫様!!  愛華M:こうして私たちは付き合うことになった。  愛華M:初めての声劇視聴から始まる初めての恋。  愛華M:優斗くんと付き合えたことが今でも夢みたい…  愛華M:初めての声劇を『ねくすと ぼいす』で上演した。  愛華M:もちろんラブストーリーでね?  0:劇中。ラストシーン  愛華:何処にいるの…私の白馬の王子さまは…  愛華:いつになったら現れてくれるのかしら…運命の人は…  優斗:ここにいますともお嬢様…  優斗:お待たせいたしました。迎えに来ましたよ。  愛華:やっと来てくれたのね…  愛華:愛してるわ…  優斗:さぁ…誓いのキスを交わしましょう。  愛華:いいえ。それはできないわ。  愛華:唇を重ねると私たちは死んでしまうのよ。  優斗:それでも構いません。愛していますから。  優斗:呪いなど僕たちの愛で吹っ飛ばしてやりましょう。  0:上演終了  優斗:はい!お疲れさま!  愛華:お疲れさま!続きはまだ出てないのか…この終わり方は、気になるねー!  優斗:早く作者さん出してくれないかなぁ…  優斗:はい!というわけで今回は…人気シナリオの【黒雪姫】を演じさせていただきましたが…僕の彼女のアイさんどうでしたか?  愛華:もう!そうやって彼女って言うのやめて!  優斗:え?僕の彼女なのは事実じゃーん!  優斗:ね?いいでしょ?お姫様!  愛華:はぁーい。全力で無視しまーす。  愛華:ずっとやってみたい憧れのシナリオだったので黒雪姫を演じることが出来て嬉しかったです!  愛華:途中の歌うシーンが難しかった!  優斗:いやぁ…ほんとに初めての声劇とは思えないほど上手(うま)すぎてびっくりした!  優斗:裏でたくさん練習したかいがあったね!最初は、すっごい恥ずかしそうにやってて自信なさげだったのが信じられないくらい!  愛華:優斗様のご指導のおかげです。ありがとうございます。彼氏くん♪  優斗:えっと…イチャイチャするなとのコメントが来ているので今回はここまで!  愛華:来場してくださった30名…?!の皆様ありがとうございました!  優斗:またのご来場お待ちしております!  愛華・優斗:まったねー!

 0:声劇配信アプリ『ねくすと ぼいす』  優斗:『愛してる。君のことずっと好きだったんだ。付き合ってくれ。』  カナ:『私も奏多のこと好き。よろしくお願いします。』  愛華M:かっこいい声だなぁ…  愛華M:今思うとあれはきっと一聞き惚れだったと思う。  愛華M:この日初めて声劇というものを聞いた私でも分かる。二人ともすごく演技が上手いことを。  愛華M:それから私は、彼と声劇の沼にハマった。  優斗:おつかれっした!  カナ:お疲れ様でした♪楽しかったですね!  優斗:マジよかったっす!カナさんのおかげで物語がよりいっそう引き出したっていうか!  カナ:いやいや…そんなことないですよおー!  カナ:ゆーとさんがイケボなおかげです♡  カナ:ね?皆さんもそう思いますよねー?  優斗:そんなこと言われると照れちゃいますって!辞めてください!  カナ:ふふ、ゆーとさん可愛い♪  優斗:はいはいー!枠閉めますよー!来場してくださった20名の方ありがとうございましたー!  カナ:また来てね~!  愛華:すごいなぁ…声劇って…  愛華:自分とは違う人になりきれて、その人の人生を体験するんだよね…  愛華:考えるだけでわくわくしちゃう!  愛華:私もいつか…演技してみたいなぁ…  愛華:あっ、さっきの2人のトゥミッターフォローしよ!  優斗:(劇の感想は『#ゆうかげき』でトゥミートしてね!エゴサしてリプするかも…?)  愛華:あっ、感想コメント書いてみようかな…  愛華:(初めて声劇聞いたんですけど…すごくよかったです!私も声劇やってみたいな思いました!イケボとカワボでとても癒されました!物語の2人が幸せで過ごせますように!#ゆうかげき)  愛華:投稿っと!  愛華:返事返ってきますように!よし!今日は幸せなまま寝よう!  0:次の日 愛華の部屋 7時  愛華:(あくび)  0:スマホを見る愛華  愛華:えっ?!ゆーとさんからリプ来てる!  優斗:(アイちゃん!来てくれてありがとう!初めてだったんだ!よかったら今度、僕と声劇してみる?気が向いたらメッセージ頂戴!)  愛華:ゆーとさんと…声劇…?  愛華:むりむりむりむり!恥ずかしすぎる!  愛華:でもせっかくの機会だし…やってみようかな…  0:以下メッセージでのやりとり  愛華:はじめまして。アイと申します。よかったら、一緒に声劇してくれると嬉しいです!ふつつか者ですがどうぞよろしくお願いします!  愛華M:あぁー…なんか結婚の挨拶みたいな感じになっちゃった…引かれちゃうよぉ…  愛華M:わ…これ削除出来ないんだぁ…  優斗:ありがとう!よろしくね!そんな堅苦しくしなくて大丈夫だよ!あ、むしろ僕がタメ口効いてごめんね!嫌だったかな?  愛華:返事はやっ!わ、私も返さないと!  愛華:いえ!とんでもない!タメ口でOKです!  優斗:よかったぁ!アイちゃんの声ってどんな感じなのかなぁ…  愛華:そんな良い声じゃないですよ…カナさんみたいにカワボじゃないし…  優斗:絶対可愛いでしょ…僕、分かるよ!  優斗:あ、ごめんね!馴れ馴れしくして!初対面なのに…悪い癖だぁ…  愛華:全然っ!  優斗:変な意味じゃないんだけど…声劇する前にアイちゃんの声聞きたいから通話出来ないかな…?  愛華:えっ?!!  優斗:ほんとに変な意味じゃないんだ!  優斗:シナリオ選ぶのにどんな役が合うのかイメージしておきたいと思って!  愛華:そういうことですか!  愛華:分かりました!ライムでいいですか?  優斗:それだと本名とかバレちゃうけどそれでいいの?  愛華:あっ…構いません!私の名前は愛華っていいます!!  優斗:あはは、教えちゃうんだ  優斗:愛華ちゃんって面白いね  優斗:僕の名前はそのまんま!優斗だよ!  愛華:優斗…いい名前ですね!ぴったりです!  優斗:ありがとう!僕もこの名前気に入ってる!愛華って名前も可愛い!  愛華M:こんな風にネットの人と話すの初めてだなぁ…しかも男の子なんて…なんだかドキドキする…  愛華M:そんなこんなで私と優斗さんと過ごす時間が毎日の楽しみになっていた。  愛華M:そして、通話をする日が遂にやってきた。  愛華M:変な声だって思われないかな…幻滅して嫌われたらどうしよう…  0:電話の着信音  愛華M:かかってきた…!緊張する…  愛華:も、もしもし…  優斗:もしもし!愛華ちゃん!こんばんは!  愛華:こんばんは…  優斗:あれっ、小さくて聞こえないな〜  優斗:こーんばーんはー!!  愛華:…こんばんは!!  優斗:よく言えました!偉いね!  愛華:あ、ありがとうございます…  優斗:ごめんね。 ヒーローショーのお姉さんの真似しちゃった…驚かせちゃったかな?  愛華:…逆に緊張が和らぎました(笑う)  優斗:あはは!よかったぁ!  優斗:改めまして、ゆーとこと優斗です!って同じ発音だけど!  愛華:愛華です。よろしくお願いします。  優斗:うん!よろしく!  優斗:さっそくだけど、質問いいかな?  愛華:はい。大丈夫です。  優斗:愛華ちゃんは、何歳?  優斗:すっごい大人っぽい声してるから…もしかして…20歳超えてたりする?  優斗:それだったらすごい申し訳ない。  優斗:僕、まだ高ニだから…  愛華:いや!私は……高一の16歳です…  優斗:そうなんだ!一個下かぁ~…  優斗:だったらさ、同じ高校生っていうことでお互いタメにしない?  愛華:そんな…恐れ多いです…  優斗:(前セリフ被せて)今から敬語使ったら罰ゲーム!  愛華:えっ…何の罰ゲームですk…何の罰ゲーム?  優斗:教えなーい!  愛華:い、意地悪…  優斗:へへ!じゃ、次の質問!  優斗:どんな声劇をしてみたい?また、その声劇の中で何の役を演じてみたい?  愛華:難しい質問だなぁ…  優斗:例えばだけど…ラブストーリーで主人公の恋路を邪魔する女子…とか…  優斗:コメディでボケをしてみたい…とか!  愛華:んー…普段絶対に言わないようなセリフを言ってみたいので…シリアスで警察役とか!  優斗:おー!いいね!そういうの楽しいよ!  優斗:僕、過去には連続殺人犯の役をしたことあるんだけど、その中でね…(咳払い)  優斗:『ギャハハ!人を壊すのってこんなに楽しいんだ!せんせーはこういうゲームがあるってこと教えてくれなかったけどなぁー!』  優斗:っていうセリフ言ったことある!  愛華:すっ、すごいです!!  優斗:さんきゅ!あ、今…敬語使った?  愛華:あっ、違う!違うの!!  優斗:はい!愛華ちゃん。罰げぇーむ!  優斗:恥ずかしいセリフは可哀想だから…告白セリフでも言って貰おうかな…  愛華:えーーー!!無理!!  優斗:こないだ俺たちが演じたシナリオの最後のセリフをちょっと変えて…  優斗:『愛してる。優斗のことずっと好きだったの。付き合ってください。』って  愛華:はっ、恥ずかしいよ…  優斗:じゃあ、愛華ちゃんのセリフまでさん!にー!いちー!きゅー!  愛華:(前のセリフに被せて)えっ、えっ、待って!!  愛華:『愛してる…ゆ、うとのことがずっと…好きだったの…つっ、付き合ってくださいっ!』  優斗:『俺も、愛華のこと好き!よろしくね!』  愛華:ぷはぁっ…思わず呼吸止めちゃったよ…  優斗:はは!なんで(笑)  愛華:優斗くんがかっこよすぎて…  優斗:……  愛華:ん?どうしたの?  優斗:今、優斗くんって言った?  愛華:う、うん…あ、ごめんっ…嫌だった?  優斗:ううん!嫌じゃない!むしろ嬉しかった!  優斗:みんな…あんまり「くん」付けしてくれないから…  優斗:高校生からそう呼ばれるの初めて!  愛華:なんか嬉しい!初めてとか!  優斗:僕も初めて奪ったけどね?  愛華:ん?なんかあったっけ?  優斗:初めて声劇…見たじゃん?  愛華:そうだった!  優斗:掛け合いでセリフ言ったのも初めてだよね?  愛華:うん…  優斗:よかったよ!気持ちこもってて!上手だった!これからが楽しみ!  愛華:ありがと…!  優斗:ねくすとぼいすでネクストステージだ!なんちって!  愛華:ねくすとぼいす…?あっ!あのアプリの名前か!  優斗:そうそう!一応これがキャッチフレーズらしいよ!  愛華:へぇ~じゃあ今度は私が質問してもいい?  優斗:うん!もちろん!  愛華:優斗くんっていつから声劇始めたの?  優斗:んー去年からかな!  優斗:演技自体は、中学から!演劇部だった!だったっていうか…今もだけど…  愛華:だからそんなに上手いんだね!  愛華:私の学校、演劇部無いからうらやましいなぁ…  優斗:みんなには内緒なんだけど…うちの高校全国大会一歩手前なんだよね…  愛華:ええ!!すごーい!  優斗:地方大会には毎年出場できるんだけど…強豪校にいっつも負けちゃうんだ。  優斗:でも今年の夏こそは俺が全国連れていくって言ってやった!  愛華:かっこよすぎる…!  優斗:先輩も居なくなっちゃうし次期部長候補だからあったりめぇよ!    愛華M:そうして私たちはたった数時間で一気に距離が縮まって…週何回かは電話するのが恒例になっていた。  愛華M:そんな日々が1ヶ月ほど続いたある日のこと。  0:スマホの通知音  愛華:ん?トゥミッターの通知?  愛華:カナさんから?  カナ:私のゆーと取らないでくれる?  カナ:私たち、付き合ってるの。  カナ:新参者がゆーとと絡むとかマジありえないから。辞めてくれる?  カナ:毎日のように声劇してたのに、最近全然してくれないから追求したら、アンタと通話してるって聞いた。人の男とるとかさいてー。泥棒猫って拡散されたくなければ、もうしないでね。分かった?あと、ゆーとには絶対言わないでね。  愛華:なに…これ…  愛華M:絶対に言わないでね。そう書かれていたけれど指が勝手に優斗くんのメッセージ画面にいき文章を打つ。  愛華M:すぐに彼は電話をかけてくれた。  優斗:ごめんね。愛華ちゃんに嫌な思いさせて。  優斗:一つ訂正しとくと、付き合ってないから。  愛華:じゃあ…カナさんの嘘ってこと?  優斗:うん。アイツいつもそうなんだ。  優斗:仲良しのリスナーさんにも僕達が付き合ってるって勝手に言ってる。  愛華:なんか…酷いね…  優斗:正直…もうコンビも解消したいし、声劇もしたくない。  優斗:カナのこと、どちらかと言うと嫌いだし…  優斗:最初は、いい子だったんだよ。同い年だからすぐ仲良くなれて、コンビに誘われた時は嬉しかったし。でも、最近になって女の子のファンが増えてきたら敵対心が出来たのか…ちょっとメッセージのやり取りしただけで嫉妬してきて、表での付き合ってます発言も増えてきた。だから、男女問わずカナ以外との通話は一切してなかった。でも、愛華ちゃんとは…どうしても話したいってなった。  愛華:そんなこと思っててくれたの?  優斗:僕…愛華ちゃんのこと好き…かも…  愛華:……えっ?  優斗:びびっと来たんだよね。運命の人かもって…  愛華:絶対に違いますって!こんな私より良い人なんてこの世にたーくさんいますから!  優斗:居ないよ。愛華以外に。  優斗:あと、敬語使ったね?  優斗:罰ゲームは…俺と付き合えよ…(声色が変わる)  愛華:ふぁ…いつもと声違うし、呼び捨て…  優斗:ねぇ、愛華…好きだよ?付き合って?  愛華:分かりまし…分かった!よろしくお願い…しましゅ…  優斗:はは!恥ずかしがってんのちょー!可愛い!!よろしくね!僕のお姫様!!  愛華M:こうして私たちは付き合うことになった。  愛華M:初めての声劇視聴から始まる初めての恋。  愛華M:優斗くんと付き合えたことが今でも夢みたい…  愛華M:初めての声劇を『ねくすと ぼいす』で上演した。  愛華M:もちろんラブストーリーでね?  0:劇中。ラストシーン  愛華:何処にいるの…私の白馬の王子さまは…  愛華:いつになったら現れてくれるのかしら…運命の人は…  優斗:ここにいますともお嬢様…  優斗:お待たせいたしました。迎えに来ましたよ。  愛華:やっと来てくれたのね…  愛華:愛してるわ…  優斗:さぁ…誓いのキスを交わしましょう。  愛華:いいえ。それはできないわ。  愛華:唇を重ねると私たちは死んでしまうのよ。  優斗:それでも構いません。愛していますから。  優斗:呪いなど僕たちの愛で吹っ飛ばしてやりましょう。  0:上演終了  優斗:はい!お疲れさま!  愛華:お疲れさま!続きはまだ出てないのか…この終わり方は、気になるねー!  優斗:早く作者さん出してくれないかなぁ…  優斗:はい!というわけで今回は…人気シナリオの【黒雪姫】を演じさせていただきましたが…僕の彼女のアイさんどうでしたか?  愛華:もう!そうやって彼女って言うのやめて!  優斗:え?僕の彼女なのは事実じゃーん!  優斗:ね?いいでしょ?お姫様!  愛華:はぁーい。全力で無視しまーす。  愛華:ずっとやってみたい憧れのシナリオだったので黒雪姫を演じることが出来て嬉しかったです!  愛華:途中の歌うシーンが難しかった!  優斗:いやぁ…ほんとに初めての声劇とは思えないほど上手(うま)すぎてびっくりした!  優斗:裏でたくさん練習したかいがあったね!最初は、すっごい恥ずかしそうにやってて自信なさげだったのが信じられないくらい!  愛華:優斗様のご指導のおかげです。ありがとうございます。彼氏くん♪  優斗:えっと…イチャイチャするなとのコメントが来ているので今回はここまで!  愛華:来場してくださった30名…?!の皆様ありがとうございました!  優斗:またのご来場お待ちしております!  愛華・優斗:まったねー!