台本概要
256 views
タイトル | 7.BARバブ美へようこそ!〜チョコレイト・おにこめいど〜 |
---|---|
作者名 | 雪狐 (@yukikitsune_vg) |
ジャンル | ラブストーリー |
演者人数 | 4人用台本(男2、女2) |
時間 | 30 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
バレンタインシナリオのつもり。今回は甘めだよ!佐藤役の人ごめんね!頭空っぽにして読んでね!
256 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
バブ美 | 男 | 109 | いつも通りのやべぇオネェさん |
小鹿 | 女 | 132 | やばいおねーさん |
佐藤 | 男 | 92 | ナルシ一般人。今回のシナリオは後半少し大変かも |
おにこ | 女 | 63 | どこかでみたような…? |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
タイトル:BARバブ美へようこそ!〜チョコレイト・おにこめいど〜
登場人物:
バブ美:いつも通りのやべぇオネェさん
小鹿:やばいおねーさん
佐藤:ナルシ一般人。今回のシナリオは後半少し大変かも
おにこ:どこかでみたような…?
:本編
小鹿:バブ美さん…本当にこれ着なきゃダメですか…?というか…バブ美さんも着るんですか?
バブ美:えぇ、もちろん♡
小鹿:うわぁ…
バブ美:何?嫌なの?
小鹿:いや…ではないんですけど…
バブ美:おしゃぶり赤ちゃん服が良かった?
小鹿:いやでしゅ…じゃない!いやです!
バブ美:あらぁ…そっちも似合うと思うけどねぇ?やっぱりそっちにする?
小鹿:こ、これでいいです!この衣装にします!ていうか、なんでこの衣装なんですか!?
バブ美:だってほら、もうすぐバレンタインだし…
小鹿:バレンタインに衣装って関係ないですよね!?
バブ美:いやほら、お店によってはそういうサービスもするじゃない?
小鹿:ここってなんのお店でしたっけ…?
バブ美:ここは世紀末BARよ?
小鹿:なら尚更関係ないんじゃ…!?
バブ美:いいのよ!あたしの趣味!
小鹿:うぅ…とりあえず着替えてきますね…
バブ美:ふふっ…待ってるわぁ♡
: 時間をおいて
小鹿:着替え…終わりました…
バブ美:おかえりなさいっ!すごく似合ってるわよ!
小鹿:うぅ…なんでよりによってメイド服なんですか…
バブ美:小鹿ちゃんメイド服嫌なの?アイドル衣装はいいのに
小鹿:それとこれとは別ですぅ!その…学生の頃、文化祭でメイド喫茶やったんですよ…
バブ美:うんうん
小鹿:ロリっ子ナンバーワンメイドの称号をもらってから…メイド服が嫌になりました…
バブ美:あははははっ!
小鹿:ちょっ、笑いすぎですよ!?
バブ美:だって…小鹿ちゃん…似合いすぎでしょ…ぷぷっ…
小鹿:もう!バブ美さんなんか知らないっ!
バブ美:ふぅ…悪かったわよ…でも、すごく似合ってるわ!
小鹿:あ、ありがとうございます…?
0:ガラガラ(扉の開く音ならどんな音でもいい)
佐藤:やぁ!今日も来たよ…ってどうしたんだいその格好?
小鹿:そ、その!これはお店のキャンペーンであって…私が着たくて着てるんじゃないんだから!勘違いしないでよねっ!
佐藤:うん、いつにも増してツンデレてるねぇ…それもまたよし、かな?
小鹿:うわぁーんっ!ゴミムシに褒められたぁ!
佐藤:ねぇ、毎回思うけど…僕は何か許されざることをしたのかな?
バブ美:さぁ?看板倒しちゃったんじゃない?
佐藤:えぇ…?
小鹿:ぐすん…アンタは…存在自体が罪なのよ…
佐藤:わかる、僕って美しいからね…!それはもう罪なくらいに!
小鹿:うわぁ…
佐藤:ところで、お店のキャンペーンってなんだい?
バブ美:あぁ、バレンタインデー記念よ♡
佐藤:バレンタインでメイド服…?
バブ美:なんか、甘そうじゃない♪
佐藤:そうかな…?あまり僕はイメージにないけど…
小鹿:うん、そこはゴミムシと同意見ね
佐藤:とりあえずゴミムシはやめてくれると嬉しいな…
小鹿:なら…ゾウリムシ
佐藤:虫から離れようよ…
バブ美:まぁ、というわけだから!シュガー君もバレンタイン仕様のBARバブ美を楽しんでちょうだい!バブ美さんも着替えてくるわね♡
佐藤:行っちゃった…
小鹿:あ、あのさ!
佐藤:ん?
小鹿:その…アンタは笑わないの?
佐藤:何を笑うんだい?小鹿ちゃんはいつだって可愛い。それでいいじゃないか
小鹿:うぐっ…えっと、なんか今日暑いわね!
佐藤:いや、むしろ少し冷えるような…
小鹿:アンタのせいだからねっ!
佐藤:えぇ…?
0:ガラガラ(扉の開く音ならどんな音でもいい)
おにこ:あのー、やってますか?
小鹿:おかえりなさいませ、お嬢様…良かったらこちらのカウンターにどうぞ
おにこ:えっと…はい…
佐藤:すごい!小鹿ちゃんがメイドさんしてる!まとなしっかりしたメイドだ!
小鹿:うるさいわねっ!
佐藤:あ、戻った…
小鹿:こほん、お嬢様はこのお店は初めてですか?
おにこ:そ、そうです…
小鹿:では、ごゆるりとお楽しみください
佐藤:小鹿ちゃん…やっぱ多重人格か何かなのかな?
バブ美:あら?どうしたの…ってあら、ずいぶん可愛いお客様ね?
小鹿:そう!うちにしては珍しく可愛いお客様…じゃなかったお嬢様ですよね!
バブ美:小鹿ちゃん、いやって言ってたわりにノリノリねぇ…いつものことだけど
おにこ:ひぅ!?えっ!?
バブ美:あら?どうしたの?
おにこ:ば、ばけも…
バブ美:あら?いい度胸ねぇ…表出る?
佐藤:いや、すまない…僕も同意見だよ…
バブ美:シュガー君まで…どこに化け物がいるっていうのよ?
小鹿:バブ美さん…鏡見ました…?
バブ美:見たわよぉ〜?いつも通り美しい私の顔だったわ!♡
小鹿:いや、急にこんなショッキングピンクの胸元ガン開きフリフリミニスカメイド服着たツインテールオネェさんが登場したら驚きますよ…?
バブ美:えぇ…?いいじゃないピンク…可愛いわよね?
小鹿:いや、バブ美さんじゃなければ可愛いくて色っぽいのかもしれないけど…
バブ美:なによ〜?不満〜?
佐藤:まぁまぁ、いいじゃないか!新規のお客さんもいることだし!
バブ美:それもそうね?うーん…あなたはおにこちゃんね!いい?
おにこ:お、おにこ!?
小鹿:まーたバブ美さんが変な名前つけてる…
佐藤:でもほら、いつも付ける名前はその人にぴったりの名前だと思うよ?
小鹿:確かに…私のだって本名から遠くないしね
バブ美:そう!だからきっとこの子はおにこなのよ!それになんだか可愛いでしょ?♡
小鹿:確かに可愛い響きですけど…ところで何か飲む?ジンジャーエールとかコーラならあるけど…
おにこ:えっと…日本酒がいいです…
小鹿:うーん…流石に未成年にお酒はあげられないの…ごめんね?
おにこ:私子どもじゃありませんよ!?もう!
小鹿:えっ…そのなりで…?
おにこ:酷い!なんでみんな私のことを子ども扱いするんですか!
小鹿:だって…ねぇ?
バブ美:うん、なんかちんまりしてるわよね
佐藤:大丈夫、背伸びしなくても立派なレディになれるさ
おにこ:うわぁーんっ!
小鹿:泣いちゃった!ごめんね!?
バブ美:シュガー君が変なこと言うからぁ…
佐藤:絶対僕のせいじゃないよね!?そうだろう?
おにこ:この人胡散臭そう…
小鹿:ほら、アンタのせいよ!
佐藤:いや、胡散臭くないよ?それに胡散臭いは泣いてる原因にならないからね?
バブ美:夫婦漫才は置いといて…日本酒ね?銘柄はそんなにないけどすぐ用意するわ♡
おにこ:めおと…つまり夫婦…いいなぁ…
小鹿:どうかしたの?
おにこ:あっいえ、その…憧れるなぁって…二人は夫婦なのですか?
小鹿:へっ?
おにこ:だってすごくお似合いなので…
小鹿:いやいやいやいや!ち、ち、ち、違うわや!
佐藤:小鹿ちゃん、違うわやってなんだい?まぁ…残念ながら違うんだよ
おにこ:そうなんですね…?変なこと聞いてごめんなさい…
小鹿:べ、別に謝ることじゃないから!うん、気にしないで!?
佐藤:そうそう、一方的に僕が好きってだけだから
おにこ:なるほど…?
小鹿:違うから!?
佐藤:違うのかい?
小鹿:あっうっ…えと、バブ美さーんっ!
バブ美:何よ?叫ばなくたって隣にいるわよ?
小鹿:助けてください…佐藤にいじめられるぅ…
バブ美:よしよし…あんまり小鹿ちゃんいじめちゃダメよ?はい、日本酒!幸夢っていう辛口の日本酒だけど平気?
おにこ:あ、ありがとうございます…!あっ、美味しい…!
バブ美:しかし、若いっていいわねぇ…バブ美さんきゅんきゅんしちゃう!♡
小鹿:別にそんなんじゃないし…違うもん
バブ美:はいはい、ところでおにこちゃん…何か悩み事でもあるの?
おにこ:えっ…?
バブ美:なんか、顔に書いてるわよ?
おにこ:顔に…?(ごしごし)消えましたか?
小鹿:あっ、なにこの子…もって帰っていい?
佐藤:ダメだよ小鹿ちゃん!?
おにこ:えっ、お持ち帰り…!?ダメですよ!私には…未来の旦那様がいるんだからぁ…
佐藤:あっ、この子もくねくねするタイプだ!
バブ美:なに?バブ美さんと張り合うつもり!?よーし、やるわよ!♡
佐藤:やらなくていいよ!?
小鹿:ふぅ…落ち着いた…ところで未来の旦那様って?
おにこ:はい、私を拾って育ててくれたんです
小鹿:拾って育ててくれた…!?
おにこ:はい!ちょっぴり口は悪いけど、なんだかんだ私のことを大切に思ってくれているんです…
バブ美:そんなに幸せそうなら悩みとかないんじゃない?
おにこ:いえ…それがそうもいかなくて…
小鹿:何?その男ろくでなしなの?大丈夫よ!おねーさんが今すぐぶっ飛ばしてやるから!
佐藤:小鹿ちゃん物騒だよ!?どうしたの!?
バブ美:きっと自分よりロリっ子が出てきてお姉さん気分なのよ
おにこ:そうじゃなくて…えと…私に落ち度があると言うか…
小鹿:おにこちゃんに?
おにこ:うん…
小鹿:なるほど…よし、おねーさんに任せなさい?とりあえず一旦私の家に行こうか?大丈夫、怖くないよ?
バブ美:ダメよ、小鹿ちゃんの家汚いから
小鹿:汚くないです!?遊びに来たことないのに何言ってるんですか!?
佐藤:大丈夫!汚くても僕は気にしないよ!
小鹿:アンタは呼んでない!そして汚くない!
バブ美:とりあえず、おにこちゃんは未来の旦那君ともっと仲良くなりたいのよね?
小鹿:ねぇ!軽く流さないで!?
おにこ:そうです…もっと、お側にいたいのです…
バブ美:なら、あたしのレッスンを受けなさい!
佐藤:おや?バブ美さんのレッスンなんて久しぶりだね?今日もオギャるのかい?
バブ美:ええ!でもオギャレッスンはもう古い!今はズキュレッスンの時代よ!
小鹿:ずきゅ…なんて?
バブ美:ズキュレッスンっ!リピートアフターミー?
おにこ:ずきゅれっすん…です!
小鹿:はぁんっ!かわいいっ!
バブ美:可愛いでしょ!
佐藤:いや、きっと小鹿ちゃんはおにこちゃんが可愛いだけだと思うよ?
バブ美:まぁ、なんでもいいのよ!とりあえずみんな一旦着替えましょ!
おにこ:えっ、着替える…?
佐藤:僕も着替えるのかい?
バブ美:ほらほら、おにこちゃんはこっち…シュガー君はそっちの部屋で着替えてね!いってらっしゃーい
小鹿:バブ美さん、急にどうしたんですか?
バブ美:いやほら、はっちゃけちゃえば全部どうにでもなるかなぁって
小鹿:ふふっ、バブ美さんらしいや
おにこ:あの…着替え終わりました…
小鹿:あふんっ…!(そのまま倒れる)
バブ美:小鹿ちゃん絶命したわね…?
おにこ:あうあう!?ごめんなさい!?
バブ美:大丈夫よ!おにこちゃんは悪くないから!
おにこ:えっ…でも…
小鹿:ふぅ…危なかった、危うく天に召されるところだった…!
おにこ:大丈夫じゃなさそうだよ!?
佐藤:あのー、僕もこの格好しなきゃダメかなぁ…?
バブ美:あら!思った以上に似合ってるじゃないっ!
佐藤:嬉しくないよ?
おにこ:わぁ!胡散臭くなくなった!
佐藤:そうかなぁ…?
小鹿:んー、でもまだ微妙じゃない?
佐藤:まだ微妙ってなんだい…?
バブ美:そうね、ちょっとこっちに来なさい!
佐藤:あーれー、バブ美さんにさらわれるー(棒読み)
小鹿:ふふっ、やっと二人きり…だね?
おにこ:えっ、あう!?
小鹿:大丈夫、痛くしないから…ね?おねーさんに全部任せて…?
おにこ:だ、誰か…たしゅけ…
バブ美:(ぺしっ)何してるのよ?
小鹿:いたっ!?急に叩かないでくださいよ!?って…その子誰ですか?新人さん?
おにこ:初めましてなのです…?
佐藤:いや、僕だよ…?
小鹿:………はぁ!?佐藤がこんな可愛いわけないじゃんっ!?
バブ美:シュガー君は元の素材がいいからねぇ
小鹿:でも流石にこんな風にならないでしょ!?
佐藤:なってるんだよなぁ…
おにこ:あの…おねぇ様と呼んでも…?
佐藤:オネェはバブ美さんだと思うけど…まぁ、いいよ?
おにこ:やった!よろしくお願いします、おねぇ様!
小鹿:ぐぬぬ…なんで佐藤がおねぇ様なのよ…そこは私でしょ?
佐藤:それにしても、おにこちゃんも似合ってるね
おにこ:あっ、えっと!ありがとうございます!
小鹿:ていうか…ほんとにほんとに佐藤なの?どうしたらそうなるの?
バブ美:眼鏡を外して、ちょっとメイクしたらこうなったの!羨ましいわねぇ…
佐藤:バブ美さんの視線が怖いっ!?
おにこ:シュってしてて…スラってしてて…美人さんです!
佐藤:あはは、僕は男だけどね…?でも、美しいことは確かだよ?
小鹿:あっ、こいつ間違いなく佐藤だわ…
バブ美:とりあえず全員着替えたわね?それじゃ、始めるわよ!
おにこ:おーっ!なのです!
小鹿:で、具体的に何をするんですか?
バブ美:そうねぇ…まずはみんなメイドさんの気持ちになってちょうだい?
おにこ:メイドさんの…気持ち?
バブ美:ほら、ご主人様を敬う気持ちになって!
小鹿:敬う…?
バブ美:そう!それぞれの好きな人を思い浮かべて!
佐藤:なるほど!それならわかりやすいな!
バブ美:でしょー?♡
小鹿:で、思い浮かべたら何をすればいいんですか?
バブ美:思い浮かべたら、『おかえりなさいませ、ご主人様』って言ってみて?もちろん、旦那様でもお嬢様でもなんでもいいわよ?じゃあ…まずは小鹿ちゃんから言ってみましょ♡
小鹿:お、おかえりなさいませ…ご主人様…くっ…
バブ美:どうしたの?顔が引き攣ってるわよ?
小鹿:だって…その…屈辱というかなんというか…私が上に立ってたいっていうか…
バブ美:ふふふっ、小鹿ちゃんわかりやすいわねぇ?
小鹿:悪かったですね…!わかりやすくて…
バブ美:そう拗ねないの!もっと素直に想いを伝えれば、もっと上手くいくはずよ?(ちらっと佐藤の方を見ながら)
小鹿:バブ美さんっ!?どこ見てるんですか!?
佐藤:おや?どうしたんだい?
バブ美:ほら、小鹿ちゃんもう一回やってみて?
小鹿:うぐっ…(深呼吸)おかえり…なさいませ、ご主人様…!
バブ美:まぁ、小鹿ちゃんの場合はメイドさんにならなくても良さそうね…ふふっ♡
佐藤:ふむ、次は誰がやるんだい?
バブ美:次はシュガー君、と見せかけておにこちゃんよ
佐藤:よしきt…あれ?
おにこ:私…ですか?
バブ美:そう!最後だと緊張しちゃうでしょ?だから最後はなんでもできるシュガー君にやってもらおうって!♡
おにこ:き、緊張するけど…頑張ります…!
佐藤:ふっ…最後は任せてくれ!
バブ美:じゃあさっきと同じセリフ言える?
おにこ:は、はい!えっと…おかえりなさいませ、旦那様…♡
小鹿:かわいいっ!しぬっ!
バブ美:今日の小鹿ちゃんは程よく気持ち悪くてあたし好きよ?♡
おにこ:えと、えっと…ダメでした?
バブ美:ううん、大丈夫!そうやって可愛さ全開で旦那君を落としちゃいなさい!
おにこ:はいっ!頑張りますっ!
バブ美:というわけで次に行きましょ
佐藤:あれぇ?僕は…?
バブ美:シュガー君もやりたいの?
佐藤:もちろん!せっかくだからやらせて欲しいなっ!
小鹿:アンタあれよね、芸人魂か何か持ってるわよね…
バブ美:じゃあ…どうぞ?
佐藤:ふっ…おかえりなさいませ、お嬢様(いい声)
小鹿:なんだろう、見た目とのミスマッチが半端ないわね?
バブ美:ありきたりすぎて面白くないわ!もっと可愛くやりなさいっ!
佐藤:ええ…?せっかくやったのに…?
おにこ:私も…可愛いおねぇ様見てみたいです…
バブ美:ほら、おにこちゃんもそう言ってるわよ?
小鹿:下僕!さっさとしなさい!
佐藤:わかったよぉ…こほん、おかえりなさいませ、お嬢様♡(できる限り可愛く。このセリフ以降その声で話すが、きつかったり飽きたらやめていい)
バブ美:あら?シュガー君…まぁまぁいいんじゃない?バブ美さんの方が可愛いけど
小鹿:本当に下僕!?脳が追いつかないわ…!?
おにこ:さすがおねぇ様!すごいですっ!
佐藤:いや…そんなに褒められるほどじゃないけど…?
バブ美:というわけで、次からは定番のセリフ言ってみましょ!♡
小鹿:定番のセリフ?
バブ美:そう!まぁ…メイドさんのセリフだけとは限らないけどね?
小鹿:あっ、いつも通りの思いつきなんですね…
おにこ:わ、私…頑張ります!
バブ美:ふふっ、それじゃあ次は『おはようございます、朝ですよ、起きてください』にしましょ!もちろん各自ニュアンスとかは変えていいわ!さっきの順番でそれぞれ言ってちょうだい!
小鹿:えっ、じゃあ私から…?うーん…
バブ美:そうねぇ…?小鹿ちゃん、さっきメイドさんだとすごくやりにくそうだったから素の感じでいいわよ?
小鹿:へっ?
バブ美:ほぉら、言いたいことわかるでしょ?
小鹿:うぅ…その…おはよ、朝なんだけど?そろそろ起きなさいよ?
バブ美:いいわ!きっと小鹿ちゃんならそんな朝を迎える気がするの!
小鹿:なんだろう…すごく嬉しくない
佐藤:うん、さっきのより随分小鹿ちゃんっぽくなったね。僕はこっちの方が好きだよ
小鹿:あ、ありがと…その、照れるからあんま褒めないで…
バブ美:じゃあ次!おにこちゃん!
おにこ:は、はい!おはようございます!朝…ですよ?ねぇー起きてー?
小鹿:可愛すぎるっ!こんな妹欲しいっ!
おにこ:えへへ、ありがとうございます…!
佐藤:それじゃ、僕の番かな?こほん、おはようございますお嬢様。朝ですよ?起きてください?
小鹿:ふーん?なかなかいいんじゃない?
バブ美:じゃあ、最後のセリフいきましょうか!
おにこ:えっ、もう最後なのですか?
バブ美:あまり長くしすぎてもほら、バブ美さん飽きちゃうし…
小鹿:えぇ…?自分で始めたのに…?
バブ美:とにかく、次が最後!次は『バレンタインにチョコを渡す時のセリフ』よ!自分で考えて好きな人に渡してちょうだい♡
小鹿:じゃあ私から…ですよね?
バブ美:そうよ!小鹿ちゃん頑張って!
小鹿:…(ちらっ)
佐藤:ん?
小鹿:その…ふんっ!アンタのこと、ほんとは大好きなんだから!勘違いしないでよね!?
バブ美:よく言えたじゃない!ツンデレに見せかけた告白、見直したわっ!
小鹿:あっ…いや、べ、別に…その…
バブ美:わかってるわよ!本番、頑張ってね?
小鹿:…はい
バブ美:じゃあ次、おにこちゃん頑張ってね?
おにこ:はいなのです…!すぅー、あなたが喜んでくれるかなって一生懸命選びました!喜んでくれると嬉しいです…!あと、やっぱりあなたが大好きです!
小鹿:こんな素直な愛情伝えてもらえるなんて、おにこちゃんの旦那って人幸せ者よね
バブ美:小鹿ちゃんも素直になったら?
小鹿:だ、だって…
バブ美:うふふっ、冗談よ
佐藤:じゃあ次は僕の番かな?
小鹿:そうね、別に期待してないけど
佐藤:あはは…(佐藤のいつも通りの声で)僕は小鹿ちゃんのことが世界で一番好きです。これからも笑顔が素敵な君のことをずっと側で見ていたい…これ、受け取ってください
小鹿:…は?えっ!?なっ!?
佐藤:僕じゃだめかな?
小鹿:あっ、だめじゃな……やっぱだめ!
佐藤:えぇ…だめかぁ…
小鹿:大体、今ここにチョコないし!それにその格好で言われても嬉しくないからっ!私は、いつものアンタが…!
佐藤:いつもの僕が?
小鹿:私は…いつものアンタが好きよ…いつもの佐藤が大好きなんだから…
佐藤:そっか、ありがとう
おにこ:はわわ、すごいです…!
バブ美:そうねぇ…まったく世話が焼ける子たちなんだから…というわけでズキュレッスンは終了よ!さっさとみんな着替えてちょうだい!
佐藤:バブ美さん…うん、ありがとう。感謝するよ
小鹿:あう、えっと、あれ?私、なんで…!?
バブ美:ほら、小鹿ちゃんもいつもの服に着替えてちょうだい?今だけはお客様として扱ってあげる♡
おにこ:二人ともおめでとうございます…!幸せになってくださいね…!その、私も頑張ります!
佐藤:うん、ありがとう!おにこちゃんも頑張ってね!じゃあ、着替えてくるよ
おにこ:はいです!いってらっしゃい!
小鹿:えっと…?その…?
バブ美:はぁん…青春っていいわねぇ…♡
おにこ:その…見ていて幸せになりますね…!
佐藤:ふぅ…やっぱりいつもの格好は落ち着くねぇ?この方が小鹿ちゃんの美しい顔がよく見えるし!
小鹿:ば、ばかっ!もう!着替えてきますねっ!?
バブ美:いってらっしゃい♡
おにこ:あ、あの、私はそろそろ帰ります…!
佐藤:おや?もう帰ってしまうのかい?
おにこ:うん、なんか…今すぐ未来の旦那様の顔見たくなっちゃって…
佐藤:そっか、改めて言うけど…頑張ってね!
バブ美:次に来る時は旦那君と一緒に来なさい!歓迎するわよ!
おにこ:ありがとうございます!ではまた!
佐藤:またね!っておにこちゃん着替えは…!?
バブ美:帰っちゃったわね…?まぁまた来てくれるでしょ♡
佐藤:それもそうだね……ふぅ、それにしても今日は僕の人生で一番幸せな日かもしれない
バブ美:そうね?だって顔、真っ赤よ?
佐藤:ほら、僕だって面と向かって告白するのは流石に恥ずかしいのさ
バブ美:そうね、誰だって勇気がいるもの。そう考えると二人ともよくやったわね?
佐藤:やめてくれよ…思い出すと恥ずかしいじゃないか…
小鹿:まったく何を話してるんですか…?って、おにこちゃんは?
バブ美:帰ったわよ?
小鹿:えっ!?せっかく癒してもらおうと思ったのに!?
バブ美:癒してもらうなら、シュガー君の腕の中にしたら?
小鹿:バブ美さんっ!?も、もうっ!
佐藤:あはは、僕はいつでもいいよ?おいで?
小鹿:アンタも何言ってんのよ!もうやだぁ…テンパりすぎて訳わかんないよぉ…!今日はもう帰りますぅ!
佐藤:あっ、待ってよ小鹿ちゃーん!
バブ美:あらあらまぁまぁ?お熱いわねぇ…バブ美さんも妬けちゃうわ!♡
0:この先読んでも読まなくてもいい(一部だけ読むのも可)
佐藤:待ってよ小鹿ちゃん!
小鹿:なんでついてきたのよ…
佐藤:こんな夜遅くだと危ないじゃないか
小鹿:別に危なくないし…
佐藤:いや、僕は小鹿ちゃんのことが心配だから…
小鹿:お店の外くらい…
佐藤:ん?
小鹿:お店の外くらい…名前で呼んでくれてもいいのよ?
佐藤:えっ…と、そうだね?
小鹿:アンタ…まさか、私の名前忘れたなんて言わないわよね…?
佐藤:大丈夫、大好きな君の名前を僕が忘れる訳ないじゃないか
小鹿:…
佐藤:遥香……ちゃん
小鹿:ふふっ、そこは呼び捨てで呼びなさいよ?それに…その、呼ぶだけなの?
佐藤:えっと…
小鹿:ヘタレ
佐藤:僕はヘタレじゃないよ!?
小鹿:あははっ!あーあ、笑ったらお腹すいちゃった…バブ美さんのとこ戻って何か美味しいものでも食べよ?
佐藤:そうだね…うん、それがいい
小鹿:ほら、手…出しなさい?
佐藤:ん?
小鹿:寒いのよ…早くして?
佐藤:ふふっ、はい…お手をどうぞお姫様?
小鹿:はいはい…まったく…
バブ美:そうね、まったくよねぇ?
小鹿:(佐藤と同時に)バブ美さん!?
佐藤:(小鹿と同時に)バブ美さん!?
バブ美:どうせ店に戻っても碌なものないからさ、どうせ食べるなら外で食べましょ?もちろん、アタシの奢りでいいわよ?若いんだから遠慮しないでいいのよ〜!ね?♡
佐藤:じゃあ…お言葉に甘えて。行こう、遥香?
小鹿:あっ…うん…えへへ
バブ美:小鹿ちゃん嬉しそうねぇ?♡
小鹿:もう!茶化さないでくださいっ!えへへ
0:一方その頃
おにこ:あ、あのー…私着替えを忘れてしまいまして…その、誰かいませんかぁ…?ぐすん、寒いよぉ…ねぇってばぁー
0:おしまい
タイトル:BARバブ美へようこそ!〜チョコレイト・おにこめいど〜
登場人物:
バブ美:いつも通りのやべぇオネェさん
小鹿:やばいおねーさん
佐藤:ナルシ一般人。今回のシナリオは後半少し大変かも
おにこ:どこかでみたような…?
:本編
小鹿:バブ美さん…本当にこれ着なきゃダメですか…?というか…バブ美さんも着るんですか?
バブ美:えぇ、もちろん♡
小鹿:うわぁ…
バブ美:何?嫌なの?
小鹿:いや…ではないんですけど…
バブ美:おしゃぶり赤ちゃん服が良かった?
小鹿:いやでしゅ…じゃない!いやです!
バブ美:あらぁ…そっちも似合うと思うけどねぇ?やっぱりそっちにする?
小鹿:こ、これでいいです!この衣装にします!ていうか、なんでこの衣装なんですか!?
バブ美:だってほら、もうすぐバレンタインだし…
小鹿:バレンタインに衣装って関係ないですよね!?
バブ美:いやほら、お店によってはそういうサービスもするじゃない?
小鹿:ここってなんのお店でしたっけ…?
バブ美:ここは世紀末BARよ?
小鹿:なら尚更関係ないんじゃ…!?
バブ美:いいのよ!あたしの趣味!
小鹿:うぅ…とりあえず着替えてきますね…
バブ美:ふふっ…待ってるわぁ♡
: 時間をおいて
小鹿:着替え…終わりました…
バブ美:おかえりなさいっ!すごく似合ってるわよ!
小鹿:うぅ…なんでよりによってメイド服なんですか…
バブ美:小鹿ちゃんメイド服嫌なの?アイドル衣装はいいのに
小鹿:それとこれとは別ですぅ!その…学生の頃、文化祭でメイド喫茶やったんですよ…
バブ美:うんうん
小鹿:ロリっ子ナンバーワンメイドの称号をもらってから…メイド服が嫌になりました…
バブ美:あははははっ!
小鹿:ちょっ、笑いすぎですよ!?
バブ美:だって…小鹿ちゃん…似合いすぎでしょ…ぷぷっ…
小鹿:もう!バブ美さんなんか知らないっ!
バブ美:ふぅ…悪かったわよ…でも、すごく似合ってるわ!
小鹿:あ、ありがとうございます…?
0:ガラガラ(扉の開く音ならどんな音でもいい)
佐藤:やぁ!今日も来たよ…ってどうしたんだいその格好?
小鹿:そ、その!これはお店のキャンペーンであって…私が着たくて着てるんじゃないんだから!勘違いしないでよねっ!
佐藤:うん、いつにも増してツンデレてるねぇ…それもまたよし、かな?
小鹿:うわぁーんっ!ゴミムシに褒められたぁ!
佐藤:ねぇ、毎回思うけど…僕は何か許されざることをしたのかな?
バブ美:さぁ?看板倒しちゃったんじゃない?
佐藤:えぇ…?
小鹿:ぐすん…アンタは…存在自体が罪なのよ…
佐藤:わかる、僕って美しいからね…!それはもう罪なくらいに!
小鹿:うわぁ…
佐藤:ところで、お店のキャンペーンってなんだい?
バブ美:あぁ、バレンタインデー記念よ♡
佐藤:バレンタインでメイド服…?
バブ美:なんか、甘そうじゃない♪
佐藤:そうかな…?あまり僕はイメージにないけど…
小鹿:うん、そこはゴミムシと同意見ね
佐藤:とりあえずゴミムシはやめてくれると嬉しいな…
小鹿:なら…ゾウリムシ
佐藤:虫から離れようよ…
バブ美:まぁ、というわけだから!シュガー君もバレンタイン仕様のBARバブ美を楽しんでちょうだい!バブ美さんも着替えてくるわね♡
佐藤:行っちゃった…
小鹿:あ、あのさ!
佐藤:ん?
小鹿:その…アンタは笑わないの?
佐藤:何を笑うんだい?小鹿ちゃんはいつだって可愛い。それでいいじゃないか
小鹿:うぐっ…えっと、なんか今日暑いわね!
佐藤:いや、むしろ少し冷えるような…
小鹿:アンタのせいだからねっ!
佐藤:えぇ…?
0:ガラガラ(扉の開く音ならどんな音でもいい)
おにこ:あのー、やってますか?
小鹿:おかえりなさいませ、お嬢様…良かったらこちらのカウンターにどうぞ
おにこ:えっと…はい…
佐藤:すごい!小鹿ちゃんがメイドさんしてる!まとなしっかりしたメイドだ!
小鹿:うるさいわねっ!
佐藤:あ、戻った…
小鹿:こほん、お嬢様はこのお店は初めてですか?
おにこ:そ、そうです…
小鹿:では、ごゆるりとお楽しみください
佐藤:小鹿ちゃん…やっぱ多重人格か何かなのかな?
バブ美:あら?どうしたの…ってあら、ずいぶん可愛いお客様ね?
小鹿:そう!うちにしては珍しく可愛いお客様…じゃなかったお嬢様ですよね!
バブ美:小鹿ちゃん、いやって言ってたわりにノリノリねぇ…いつものことだけど
おにこ:ひぅ!?えっ!?
バブ美:あら?どうしたの?
おにこ:ば、ばけも…
バブ美:あら?いい度胸ねぇ…表出る?
佐藤:いや、すまない…僕も同意見だよ…
バブ美:シュガー君まで…どこに化け物がいるっていうのよ?
小鹿:バブ美さん…鏡見ました…?
バブ美:見たわよぉ〜?いつも通り美しい私の顔だったわ!♡
小鹿:いや、急にこんなショッキングピンクの胸元ガン開きフリフリミニスカメイド服着たツインテールオネェさんが登場したら驚きますよ…?
バブ美:えぇ…?いいじゃないピンク…可愛いわよね?
小鹿:いや、バブ美さんじゃなければ可愛いくて色っぽいのかもしれないけど…
バブ美:なによ〜?不満〜?
佐藤:まぁまぁ、いいじゃないか!新規のお客さんもいることだし!
バブ美:それもそうね?うーん…あなたはおにこちゃんね!いい?
おにこ:お、おにこ!?
小鹿:まーたバブ美さんが変な名前つけてる…
佐藤:でもほら、いつも付ける名前はその人にぴったりの名前だと思うよ?
小鹿:確かに…私のだって本名から遠くないしね
バブ美:そう!だからきっとこの子はおにこなのよ!それになんだか可愛いでしょ?♡
小鹿:確かに可愛い響きですけど…ところで何か飲む?ジンジャーエールとかコーラならあるけど…
おにこ:えっと…日本酒がいいです…
小鹿:うーん…流石に未成年にお酒はあげられないの…ごめんね?
おにこ:私子どもじゃありませんよ!?もう!
小鹿:えっ…そのなりで…?
おにこ:酷い!なんでみんな私のことを子ども扱いするんですか!
小鹿:だって…ねぇ?
バブ美:うん、なんかちんまりしてるわよね
佐藤:大丈夫、背伸びしなくても立派なレディになれるさ
おにこ:うわぁーんっ!
小鹿:泣いちゃった!ごめんね!?
バブ美:シュガー君が変なこと言うからぁ…
佐藤:絶対僕のせいじゃないよね!?そうだろう?
おにこ:この人胡散臭そう…
小鹿:ほら、アンタのせいよ!
佐藤:いや、胡散臭くないよ?それに胡散臭いは泣いてる原因にならないからね?
バブ美:夫婦漫才は置いといて…日本酒ね?銘柄はそんなにないけどすぐ用意するわ♡
おにこ:めおと…つまり夫婦…いいなぁ…
小鹿:どうかしたの?
おにこ:あっいえ、その…憧れるなぁって…二人は夫婦なのですか?
小鹿:へっ?
おにこ:だってすごくお似合いなので…
小鹿:いやいやいやいや!ち、ち、ち、違うわや!
佐藤:小鹿ちゃん、違うわやってなんだい?まぁ…残念ながら違うんだよ
おにこ:そうなんですね…?変なこと聞いてごめんなさい…
小鹿:べ、別に謝ることじゃないから!うん、気にしないで!?
佐藤:そうそう、一方的に僕が好きってだけだから
おにこ:なるほど…?
小鹿:違うから!?
佐藤:違うのかい?
小鹿:あっうっ…えと、バブ美さーんっ!
バブ美:何よ?叫ばなくたって隣にいるわよ?
小鹿:助けてください…佐藤にいじめられるぅ…
バブ美:よしよし…あんまり小鹿ちゃんいじめちゃダメよ?はい、日本酒!幸夢っていう辛口の日本酒だけど平気?
おにこ:あ、ありがとうございます…!あっ、美味しい…!
バブ美:しかし、若いっていいわねぇ…バブ美さんきゅんきゅんしちゃう!♡
小鹿:別にそんなんじゃないし…違うもん
バブ美:はいはい、ところでおにこちゃん…何か悩み事でもあるの?
おにこ:えっ…?
バブ美:なんか、顔に書いてるわよ?
おにこ:顔に…?(ごしごし)消えましたか?
小鹿:あっ、なにこの子…もって帰っていい?
佐藤:ダメだよ小鹿ちゃん!?
おにこ:えっ、お持ち帰り…!?ダメですよ!私には…未来の旦那様がいるんだからぁ…
佐藤:あっ、この子もくねくねするタイプだ!
バブ美:なに?バブ美さんと張り合うつもり!?よーし、やるわよ!♡
佐藤:やらなくていいよ!?
小鹿:ふぅ…落ち着いた…ところで未来の旦那様って?
おにこ:はい、私を拾って育ててくれたんです
小鹿:拾って育ててくれた…!?
おにこ:はい!ちょっぴり口は悪いけど、なんだかんだ私のことを大切に思ってくれているんです…
バブ美:そんなに幸せそうなら悩みとかないんじゃない?
おにこ:いえ…それがそうもいかなくて…
小鹿:何?その男ろくでなしなの?大丈夫よ!おねーさんが今すぐぶっ飛ばしてやるから!
佐藤:小鹿ちゃん物騒だよ!?どうしたの!?
バブ美:きっと自分よりロリっ子が出てきてお姉さん気分なのよ
おにこ:そうじゃなくて…えと…私に落ち度があると言うか…
小鹿:おにこちゃんに?
おにこ:うん…
小鹿:なるほど…よし、おねーさんに任せなさい?とりあえず一旦私の家に行こうか?大丈夫、怖くないよ?
バブ美:ダメよ、小鹿ちゃんの家汚いから
小鹿:汚くないです!?遊びに来たことないのに何言ってるんですか!?
佐藤:大丈夫!汚くても僕は気にしないよ!
小鹿:アンタは呼んでない!そして汚くない!
バブ美:とりあえず、おにこちゃんは未来の旦那君ともっと仲良くなりたいのよね?
小鹿:ねぇ!軽く流さないで!?
おにこ:そうです…もっと、お側にいたいのです…
バブ美:なら、あたしのレッスンを受けなさい!
佐藤:おや?バブ美さんのレッスンなんて久しぶりだね?今日もオギャるのかい?
バブ美:ええ!でもオギャレッスンはもう古い!今はズキュレッスンの時代よ!
小鹿:ずきゅ…なんて?
バブ美:ズキュレッスンっ!リピートアフターミー?
おにこ:ずきゅれっすん…です!
小鹿:はぁんっ!かわいいっ!
バブ美:可愛いでしょ!
佐藤:いや、きっと小鹿ちゃんはおにこちゃんが可愛いだけだと思うよ?
バブ美:まぁ、なんでもいいのよ!とりあえずみんな一旦着替えましょ!
おにこ:えっ、着替える…?
佐藤:僕も着替えるのかい?
バブ美:ほらほら、おにこちゃんはこっち…シュガー君はそっちの部屋で着替えてね!いってらっしゃーい
小鹿:バブ美さん、急にどうしたんですか?
バブ美:いやほら、はっちゃけちゃえば全部どうにでもなるかなぁって
小鹿:ふふっ、バブ美さんらしいや
おにこ:あの…着替え終わりました…
小鹿:あふんっ…!(そのまま倒れる)
バブ美:小鹿ちゃん絶命したわね…?
おにこ:あうあう!?ごめんなさい!?
バブ美:大丈夫よ!おにこちゃんは悪くないから!
おにこ:えっ…でも…
小鹿:ふぅ…危なかった、危うく天に召されるところだった…!
おにこ:大丈夫じゃなさそうだよ!?
佐藤:あのー、僕もこの格好しなきゃダメかなぁ…?
バブ美:あら!思った以上に似合ってるじゃないっ!
佐藤:嬉しくないよ?
おにこ:わぁ!胡散臭くなくなった!
佐藤:そうかなぁ…?
小鹿:んー、でもまだ微妙じゃない?
佐藤:まだ微妙ってなんだい…?
バブ美:そうね、ちょっとこっちに来なさい!
佐藤:あーれー、バブ美さんにさらわれるー(棒読み)
小鹿:ふふっ、やっと二人きり…だね?
おにこ:えっ、あう!?
小鹿:大丈夫、痛くしないから…ね?おねーさんに全部任せて…?
おにこ:だ、誰か…たしゅけ…
バブ美:(ぺしっ)何してるのよ?
小鹿:いたっ!?急に叩かないでくださいよ!?って…その子誰ですか?新人さん?
おにこ:初めましてなのです…?
佐藤:いや、僕だよ…?
小鹿:………はぁ!?佐藤がこんな可愛いわけないじゃんっ!?
バブ美:シュガー君は元の素材がいいからねぇ
小鹿:でも流石にこんな風にならないでしょ!?
佐藤:なってるんだよなぁ…
おにこ:あの…おねぇ様と呼んでも…?
佐藤:オネェはバブ美さんだと思うけど…まぁ、いいよ?
おにこ:やった!よろしくお願いします、おねぇ様!
小鹿:ぐぬぬ…なんで佐藤がおねぇ様なのよ…そこは私でしょ?
佐藤:それにしても、おにこちゃんも似合ってるね
おにこ:あっ、えっと!ありがとうございます!
小鹿:ていうか…ほんとにほんとに佐藤なの?どうしたらそうなるの?
バブ美:眼鏡を外して、ちょっとメイクしたらこうなったの!羨ましいわねぇ…
佐藤:バブ美さんの視線が怖いっ!?
おにこ:シュってしてて…スラってしてて…美人さんです!
佐藤:あはは、僕は男だけどね…?でも、美しいことは確かだよ?
小鹿:あっ、こいつ間違いなく佐藤だわ…
バブ美:とりあえず全員着替えたわね?それじゃ、始めるわよ!
おにこ:おーっ!なのです!
小鹿:で、具体的に何をするんですか?
バブ美:そうねぇ…まずはみんなメイドさんの気持ちになってちょうだい?
おにこ:メイドさんの…気持ち?
バブ美:ほら、ご主人様を敬う気持ちになって!
小鹿:敬う…?
バブ美:そう!それぞれの好きな人を思い浮かべて!
佐藤:なるほど!それならわかりやすいな!
バブ美:でしょー?♡
小鹿:で、思い浮かべたら何をすればいいんですか?
バブ美:思い浮かべたら、『おかえりなさいませ、ご主人様』って言ってみて?もちろん、旦那様でもお嬢様でもなんでもいいわよ?じゃあ…まずは小鹿ちゃんから言ってみましょ♡
小鹿:お、おかえりなさいませ…ご主人様…くっ…
バブ美:どうしたの?顔が引き攣ってるわよ?
小鹿:だって…その…屈辱というかなんというか…私が上に立ってたいっていうか…
バブ美:ふふふっ、小鹿ちゃんわかりやすいわねぇ?
小鹿:悪かったですね…!わかりやすくて…
バブ美:そう拗ねないの!もっと素直に想いを伝えれば、もっと上手くいくはずよ?(ちらっと佐藤の方を見ながら)
小鹿:バブ美さんっ!?どこ見てるんですか!?
佐藤:おや?どうしたんだい?
バブ美:ほら、小鹿ちゃんもう一回やってみて?
小鹿:うぐっ…(深呼吸)おかえり…なさいませ、ご主人様…!
バブ美:まぁ、小鹿ちゃんの場合はメイドさんにならなくても良さそうね…ふふっ♡
佐藤:ふむ、次は誰がやるんだい?
バブ美:次はシュガー君、と見せかけておにこちゃんよ
佐藤:よしきt…あれ?
おにこ:私…ですか?
バブ美:そう!最後だと緊張しちゃうでしょ?だから最後はなんでもできるシュガー君にやってもらおうって!♡
おにこ:き、緊張するけど…頑張ります…!
佐藤:ふっ…最後は任せてくれ!
バブ美:じゃあさっきと同じセリフ言える?
おにこ:は、はい!えっと…おかえりなさいませ、旦那様…♡
小鹿:かわいいっ!しぬっ!
バブ美:今日の小鹿ちゃんは程よく気持ち悪くてあたし好きよ?♡
おにこ:えと、えっと…ダメでした?
バブ美:ううん、大丈夫!そうやって可愛さ全開で旦那君を落としちゃいなさい!
おにこ:はいっ!頑張りますっ!
バブ美:というわけで次に行きましょ
佐藤:あれぇ?僕は…?
バブ美:シュガー君もやりたいの?
佐藤:もちろん!せっかくだからやらせて欲しいなっ!
小鹿:アンタあれよね、芸人魂か何か持ってるわよね…
バブ美:じゃあ…どうぞ?
佐藤:ふっ…おかえりなさいませ、お嬢様(いい声)
小鹿:なんだろう、見た目とのミスマッチが半端ないわね?
バブ美:ありきたりすぎて面白くないわ!もっと可愛くやりなさいっ!
佐藤:ええ…?せっかくやったのに…?
おにこ:私も…可愛いおねぇ様見てみたいです…
バブ美:ほら、おにこちゃんもそう言ってるわよ?
小鹿:下僕!さっさとしなさい!
佐藤:わかったよぉ…こほん、おかえりなさいませ、お嬢様♡(できる限り可愛く。このセリフ以降その声で話すが、きつかったり飽きたらやめていい)
バブ美:あら?シュガー君…まぁまぁいいんじゃない?バブ美さんの方が可愛いけど
小鹿:本当に下僕!?脳が追いつかないわ…!?
おにこ:さすがおねぇ様!すごいですっ!
佐藤:いや…そんなに褒められるほどじゃないけど…?
バブ美:というわけで、次からは定番のセリフ言ってみましょ!♡
小鹿:定番のセリフ?
バブ美:そう!まぁ…メイドさんのセリフだけとは限らないけどね?
小鹿:あっ、いつも通りの思いつきなんですね…
おにこ:わ、私…頑張ります!
バブ美:ふふっ、それじゃあ次は『おはようございます、朝ですよ、起きてください』にしましょ!もちろん各自ニュアンスとかは変えていいわ!さっきの順番でそれぞれ言ってちょうだい!
小鹿:えっ、じゃあ私から…?うーん…
バブ美:そうねぇ…?小鹿ちゃん、さっきメイドさんだとすごくやりにくそうだったから素の感じでいいわよ?
小鹿:へっ?
バブ美:ほぉら、言いたいことわかるでしょ?
小鹿:うぅ…その…おはよ、朝なんだけど?そろそろ起きなさいよ?
バブ美:いいわ!きっと小鹿ちゃんならそんな朝を迎える気がするの!
小鹿:なんだろう…すごく嬉しくない
佐藤:うん、さっきのより随分小鹿ちゃんっぽくなったね。僕はこっちの方が好きだよ
小鹿:あ、ありがと…その、照れるからあんま褒めないで…
バブ美:じゃあ次!おにこちゃん!
おにこ:は、はい!おはようございます!朝…ですよ?ねぇー起きてー?
小鹿:可愛すぎるっ!こんな妹欲しいっ!
おにこ:えへへ、ありがとうございます…!
佐藤:それじゃ、僕の番かな?こほん、おはようございますお嬢様。朝ですよ?起きてください?
小鹿:ふーん?なかなかいいんじゃない?
バブ美:じゃあ、最後のセリフいきましょうか!
おにこ:えっ、もう最後なのですか?
バブ美:あまり長くしすぎてもほら、バブ美さん飽きちゃうし…
小鹿:えぇ…?自分で始めたのに…?
バブ美:とにかく、次が最後!次は『バレンタインにチョコを渡す時のセリフ』よ!自分で考えて好きな人に渡してちょうだい♡
小鹿:じゃあ私から…ですよね?
バブ美:そうよ!小鹿ちゃん頑張って!
小鹿:…(ちらっ)
佐藤:ん?
小鹿:その…ふんっ!アンタのこと、ほんとは大好きなんだから!勘違いしないでよね!?
バブ美:よく言えたじゃない!ツンデレに見せかけた告白、見直したわっ!
小鹿:あっ…いや、べ、別に…その…
バブ美:わかってるわよ!本番、頑張ってね?
小鹿:…はい
バブ美:じゃあ次、おにこちゃん頑張ってね?
おにこ:はいなのです…!すぅー、あなたが喜んでくれるかなって一生懸命選びました!喜んでくれると嬉しいです…!あと、やっぱりあなたが大好きです!
小鹿:こんな素直な愛情伝えてもらえるなんて、おにこちゃんの旦那って人幸せ者よね
バブ美:小鹿ちゃんも素直になったら?
小鹿:だ、だって…
バブ美:うふふっ、冗談よ
佐藤:じゃあ次は僕の番かな?
小鹿:そうね、別に期待してないけど
佐藤:あはは…(佐藤のいつも通りの声で)僕は小鹿ちゃんのことが世界で一番好きです。これからも笑顔が素敵な君のことをずっと側で見ていたい…これ、受け取ってください
小鹿:…は?えっ!?なっ!?
佐藤:僕じゃだめかな?
小鹿:あっ、だめじゃな……やっぱだめ!
佐藤:えぇ…だめかぁ…
小鹿:大体、今ここにチョコないし!それにその格好で言われても嬉しくないからっ!私は、いつものアンタが…!
佐藤:いつもの僕が?
小鹿:私は…いつものアンタが好きよ…いつもの佐藤が大好きなんだから…
佐藤:そっか、ありがとう
おにこ:はわわ、すごいです…!
バブ美:そうねぇ…まったく世話が焼ける子たちなんだから…というわけでズキュレッスンは終了よ!さっさとみんな着替えてちょうだい!
佐藤:バブ美さん…うん、ありがとう。感謝するよ
小鹿:あう、えっと、あれ?私、なんで…!?
バブ美:ほら、小鹿ちゃんもいつもの服に着替えてちょうだい?今だけはお客様として扱ってあげる♡
おにこ:二人ともおめでとうございます…!幸せになってくださいね…!その、私も頑張ります!
佐藤:うん、ありがとう!おにこちゃんも頑張ってね!じゃあ、着替えてくるよ
おにこ:はいです!いってらっしゃい!
小鹿:えっと…?その…?
バブ美:はぁん…青春っていいわねぇ…♡
おにこ:その…見ていて幸せになりますね…!
佐藤:ふぅ…やっぱりいつもの格好は落ち着くねぇ?この方が小鹿ちゃんの美しい顔がよく見えるし!
小鹿:ば、ばかっ!もう!着替えてきますねっ!?
バブ美:いってらっしゃい♡
おにこ:あ、あの、私はそろそろ帰ります…!
佐藤:おや?もう帰ってしまうのかい?
おにこ:うん、なんか…今すぐ未来の旦那様の顔見たくなっちゃって…
佐藤:そっか、改めて言うけど…頑張ってね!
バブ美:次に来る時は旦那君と一緒に来なさい!歓迎するわよ!
おにこ:ありがとうございます!ではまた!
佐藤:またね!っておにこちゃん着替えは…!?
バブ美:帰っちゃったわね…?まぁまた来てくれるでしょ♡
佐藤:それもそうだね……ふぅ、それにしても今日は僕の人生で一番幸せな日かもしれない
バブ美:そうね?だって顔、真っ赤よ?
佐藤:ほら、僕だって面と向かって告白するのは流石に恥ずかしいのさ
バブ美:そうね、誰だって勇気がいるもの。そう考えると二人ともよくやったわね?
佐藤:やめてくれよ…思い出すと恥ずかしいじゃないか…
小鹿:まったく何を話してるんですか…?って、おにこちゃんは?
バブ美:帰ったわよ?
小鹿:えっ!?せっかく癒してもらおうと思ったのに!?
バブ美:癒してもらうなら、シュガー君の腕の中にしたら?
小鹿:バブ美さんっ!?も、もうっ!
佐藤:あはは、僕はいつでもいいよ?おいで?
小鹿:アンタも何言ってんのよ!もうやだぁ…テンパりすぎて訳わかんないよぉ…!今日はもう帰りますぅ!
佐藤:あっ、待ってよ小鹿ちゃーん!
バブ美:あらあらまぁまぁ?お熱いわねぇ…バブ美さんも妬けちゃうわ!♡
0:この先読んでも読まなくてもいい(一部だけ読むのも可)
佐藤:待ってよ小鹿ちゃん!
小鹿:なんでついてきたのよ…
佐藤:こんな夜遅くだと危ないじゃないか
小鹿:別に危なくないし…
佐藤:いや、僕は小鹿ちゃんのことが心配だから…
小鹿:お店の外くらい…
佐藤:ん?
小鹿:お店の外くらい…名前で呼んでくれてもいいのよ?
佐藤:えっ…と、そうだね?
小鹿:アンタ…まさか、私の名前忘れたなんて言わないわよね…?
佐藤:大丈夫、大好きな君の名前を僕が忘れる訳ないじゃないか
小鹿:…
佐藤:遥香……ちゃん
小鹿:ふふっ、そこは呼び捨てで呼びなさいよ?それに…その、呼ぶだけなの?
佐藤:えっと…
小鹿:ヘタレ
佐藤:僕はヘタレじゃないよ!?
小鹿:あははっ!あーあ、笑ったらお腹すいちゃった…バブ美さんのとこ戻って何か美味しいものでも食べよ?
佐藤:そうだね…うん、それがいい
小鹿:ほら、手…出しなさい?
佐藤:ん?
小鹿:寒いのよ…早くして?
佐藤:ふふっ、はい…お手をどうぞお姫様?
小鹿:はいはい…まったく…
バブ美:そうね、まったくよねぇ?
小鹿:(佐藤と同時に)バブ美さん!?
佐藤:(小鹿と同時に)バブ美さん!?
バブ美:どうせ店に戻っても碌なものないからさ、どうせ食べるなら外で食べましょ?もちろん、アタシの奢りでいいわよ?若いんだから遠慮しないでいいのよ〜!ね?♡
佐藤:じゃあ…お言葉に甘えて。行こう、遥香?
小鹿:あっ…うん…えへへ
バブ美:小鹿ちゃん嬉しそうねぇ?♡
小鹿:もう!茶化さないでくださいっ!えへへ
0:一方その頃
おにこ:あ、あのー…私着替えを忘れてしまいまして…その、誰かいませんかぁ…?ぐすん、寒いよぉ…ねぇってばぁー
0:おしまい