台本概要
370 views
タイトル | 札 |
---|---|
作者名 | てくす (@daihooon) |
ジャンル | ホラー |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
ある男が怪奇現象に悩まされていた。 ある時、男はネットで霊媒師とコンタクトを取る。 そして、お札を渡されたが……。 370 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
男 | 男 | 33 | 怪奇現象に悩まされている。 |
女 | 女 | 35 | 怪奇現象に悩む男の知り合い。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:このお話は実際に起こった出来事です。
男:なぁ…最近どうもおかしいんだよ
女:ん?何が?
男:ありえないことばかり周りで起こるんだ…
女:えっと…ありえない事って?
男:例えば…
女:(彼は、自分の身の回りに起こっている事を
女:ありのままに話しました)
男:毎夜、必ず物音がする…
男:ザッとか…ドンッとか…
男:風の音かなって最初は思ったけど
男:家の中で、確実にそれが毎日鳴るんだ。
男:怖くて眠れない……寝不足が続いてる…
女:それで、その目の隈……
男:俺も、最初は勘違いだろうって
男:……けど何か違うんだ
男:あの音が鳴る時………
女:『鳴る時…?』
男:な、なんでもない……
女:……?
女:(その時、私は軽く捉え
女:その言葉を気にしていませんでした)
0:そして別の日
女:大丈夫?きつそうじゃない?
女:顔色もかなり悪いよ
男:え?…はは…あは……
男:……大丈夫
男:…大丈夫だよ!……(ぶつぶつ何かを言う)
女:……休んだ方がいいよ
女:私も今日は帰るね
0:男が急に女の腕をつかむ
男:はぁっ!?なんで帰るの?
女:っ…!!あ、え…だって…
男:なんでだよ!ふざけんな!!
男:帰っていいなんて言ってないだろ!?
女:ちょ!?え!…なにっ…
女:(会うたびに、彼の行動はおかしくなりました
女:気が触れると、攻撃的になったり…
女:私は会うのがだんだん恐ろしくなりました
女:そんな矢先のことでした…)
0:電話をかける男
男:すまん、こんな時間に…
女:私は大丈夫だけど…
女:今は、なんともないの?
男:………
女:なにか、あった?
男:自分でも日に日におかしくなってるって思ってる…
男:前に話した物音…ずっと鳴ってる
男:それに…俺の耳元で
女:耳元で…な、なによ…
男:ずっと声がする!!
男:耳元から…俺から離れてくれない……!
男:呼ぶんだ、俺を…
女:なに…それ…
女:お祓いとか、そういうのは…
男:俺ももうそれに縋るしかないって…
男:霊媒師のサイトを丁度みつけてさ
男:…相談しようと思うんだ
女:(私はオカルトなんてもの
女:全然信じてはいませんでした
女:しかし、彼の神妙な雰囲気に圧倒され
女:その日は電話を切りました)
0:間
男:なぁ、この前電話で話した
男:霊媒師のことだけど
女:ああ!どうだったの?
男:お札を送ってくれて
男:これを7日間貼って置くようにって
男:電話でしか話をしていないけど
男:何か悪いものが憑いてるって…
女:(その翌日、彼は貼っている御札を見せてくれました
女:異様な雰囲気の御札…
女:私は本当に効果があるものではないか?
女:と、思いました)
男:なぁ…この御札…
女:なんか複雑な字形だよね…
女:効果がありそう…!
男:でも、呪いって字を崩した
男:形みたいなのが中にないか…?
男:貼っててなんだけど…不気味なんだよ…
女:確かにそんな感じだけど…
女:逆に守ってくれるんじゃないかな?
男:そ、そうだな…
男:とりあえず貼り続ければ…開放されるんだ…!!
男:とりあえず貼っておくよ
女:うん!
0:間
女:ねぇ、気分はどう?
女:少しでも楽になった…?
男:それが…軽くなるどころか心霊現象も続く…
男:それに…あの声が…どんどんはっきりして…
男:確実にそういってる…
男:鮮明にきこえるんだ……
男:俺に……
女:おつかれさま
女:……って?
男:………は?
男:お、俺、話したっけ!?
女:ううん、言ってないよ?
男:じゃ、じゃあなんで知って…
女:んふ…んひひ…んふふふ
女:あはははははははははははは
男:ひっ!?
女:ねえ、なんで御札貼っても効果ないか
女:気にならなかったの?
女:都合よくネットでみつけて…
女:電話で話しただけで…そんなすぐに
女:解決するとでも思ったぁ?
男:は、お前…な、何言って…
女:あんたってホント馬鹿だわ
女:単細胞生物ってこういうことを言うんだね
男:ま、まさか…
女:やっと気づいた?
女:その御札も、ネットの霊媒師も
女:ぜーーんぶ嘘
女:最初から、全部嘘
女:青白いあんたの顔見るたびに
女:心の中で笑いがおさまらなくって
女:隠すの大変だった…
女:全部信じちゃって
男:お、お前、全部仕組んで…
女:そーだよお?
女:あんたのこと、ずっと憎かった…
女:あんたが私の友達追い詰めて…
女:自殺に追いやったんだ…
女:許さない…
男:お前…あいつの友達なのか?
女:あ、ひとつだけ本当のことがあるの
女:その御札は、ほんもの
女:…その御札は、7日間貼ることで、
女:効果があらわれるの
男:は……じゃあ、俺は…!!
女:7日間貼り続ければ…
女:呪い殺される、おふだ
男:あ、は、 …何言って…
男:…お、お前、じゃあ俺は…
男:あ、あ、…ああああうわあああああ」
女:どう叫んでも、あんたはここで死んじゃうの……
女:あの子は苦しんで死んだ…
女:あんたも苦しんで苦しんで死ね!!!
男:あああああああ、
男:いやだ、し、死にたくない…
男:あ…ああああ…
男:っっ!?
男:ぐ、が、がああ…あああぐああああああ
0:男が倒れる
女:やっと、終わった…
女:…ぜんぶ、ぜーんぶ……
女:ふふ…はは…
女:私もやっと、あの子の元に…
女:いや…逝けないか…
0:女も急にもがき苦しむ
女:ぐっ…ぅううう…
女:は…ははっ…アハはハハはハ!
0:
0:
0:
0:
0:「お憑かれさま」
0:このお話は実際に起こった出来事です。
男:なぁ…最近どうもおかしいんだよ
女:ん?何が?
男:ありえないことばかり周りで起こるんだ…
女:えっと…ありえない事って?
男:例えば…
女:(彼は、自分の身の回りに起こっている事を
女:ありのままに話しました)
男:毎夜、必ず物音がする…
男:ザッとか…ドンッとか…
男:風の音かなって最初は思ったけど
男:家の中で、確実にそれが毎日鳴るんだ。
男:怖くて眠れない……寝不足が続いてる…
女:それで、その目の隈……
男:俺も、最初は勘違いだろうって
男:……けど何か違うんだ
男:あの音が鳴る時………
女:『鳴る時…?』
男:な、なんでもない……
女:……?
女:(その時、私は軽く捉え
女:その言葉を気にしていませんでした)
0:そして別の日
女:大丈夫?きつそうじゃない?
女:顔色もかなり悪いよ
男:え?…はは…あは……
男:……大丈夫
男:…大丈夫だよ!……(ぶつぶつ何かを言う)
女:……休んだ方がいいよ
女:私も今日は帰るね
0:男が急に女の腕をつかむ
男:はぁっ!?なんで帰るの?
女:っ…!!あ、え…だって…
男:なんでだよ!ふざけんな!!
男:帰っていいなんて言ってないだろ!?
女:ちょ!?え!…なにっ…
女:(会うたびに、彼の行動はおかしくなりました
女:気が触れると、攻撃的になったり…
女:私は会うのがだんだん恐ろしくなりました
女:そんな矢先のことでした…)
0:電話をかける男
男:すまん、こんな時間に…
女:私は大丈夫だけど…
女:今は、なんともないの?
男:………
女:なにか、あった?
男:自分でも日に日におかしくなってるって思ってる…
男:前に話した物音…ずっと鳴ってる
男:それに…俺の耳元で
女:耳元で…な、なによ…
男:ずっと声がする!!
男:耳元から…俺から離れてくれない……!
男:呼ぶんだ、俺を…
女:なに…それ…
女:お祓いとか、そういうのは…
男:俺ももうそれに縋るしかないって…
男:霊媒師のサイトを丁度みつけてさ
男:…相談しようと思うんだ
女:(私はオカルトなんてもの
女:全然信じてはいませんでした
女:しかし、彼の神妙な雰囲気に圧倒され
女:その日は電話を切りました)
0:間
男:なぁ、この前電話で話した
男:霊媒師のことだけど
女:ああ!どうだったの?
男:お札を送ってくれて
男:これを7日間貼って置くようにって
男:電話でしか話をしていないけど
男:何か悪いものが憑いてるって…
女:(その翌日、彼は貼っている御札を見せてくれました
女:異様な雰囲気の御札…
女:私は本当に効果があるものではないか?
女:と、思いました)
男:なぁ…この御札…
女:なんか複雑な字形だよね…
女:効果がありそう…!
男:でも、呪いって字を崩した
男:形みたいなのが中にないか…?
男:貼っててなんだけど…不気味なんだよ…
女:確かにそんな感じだけど…
女:逆に守ってくれるんじゃないかな?
男:そ、そうだな…
男:とりあえず貼り続ければ…開放されるんだ…!!
男:とりあえず貼っておくよ
女:うん!
0:間
女:ねぇ、気分はどう?
女:少しでも楽になった…?
男:それが…軽くなるどころか心霊現象も続く…
男:それに…あの声が…どんどんはっきりして…
男:確実にそういってる…
男:鮮明にきこえるんだ……
男:俺に……
女:おつかれさま
女:……って?
男:………は?
男:お、俺、話したっけ!?
女:ううん、言ってないよ?
男:じゃ、じゃあなんで知って…
女:んふ…んひひ…んふふふ
女:あはははははははははははは
男:ひっ!?
女:ねえ、なんで御札貼っても効果ないか
女:気にならなかったの?
女:都合よくネットでみつけて…
女:電話で話しただけで…そんなすぐに
女:解決するとでも思ったぁ?
男:は、お前…な、何言って…
女:あんたってホント馬鹿だわ
女:単細胞生物ってこういうことを言うんだね
男:ま、まさか…
女:やっと気づいた?
女:その御札も、ネットの霊媒師も
女:ぜーーんぶ嘘
女:最初から、全部嘘
女:青白いあんたの顔見るたびに
女:心の中で笑いがおさまらなくって
女:隠すの大変だった…
女:全部信じちゃって
男:お、お前、全部仕組んで…
女:そーだよお?
女:あんたのこと、ずっと憎かった…
女:あんたが私の友達追い詰めて…
女:自殺に追いやったんだ…
女:許さない…
男:お前…あいつの友達なのか?
女:あ、ひとつだけ本当のことがあるの
女:その御札は、ほんもの
女:…その御札は、7日間貼ることで、
女:効果があらわれるの
男:は……じゃあ、俺は…!!
女:7日間貼り続ければ…
女:呪い殺される、おふだ
男:あ、は、 …何言って…
男:…お、お前、じゃあ俺は…
男:あ、あ、…ああああうわあああああ」
女:どう叫んでも、あんたはここで死んじゃうの……
女:あの子は苦しんで死んだ…
女:あんたも苦しんで苦しんで死ね!!!
男:あああああああ、
男:いやだ、し、死にたくない…
男:あ…ああああ…
男:っっ!?
男:ぐ、が、がああ…あああぐああああああ
0:男が倒れる
女:やっと、終わった…
女:…ぜんぶ、ぜーんぶ……
女:ふふ…はは…
女:私もやっと、あの子の元に…
女:いや…逝けないか…
0:女も急にもがき苦しむ
女:ぐっ…ぅううう…
女:は…ははっ…アハはハハはハ!
0:
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0:
0:
0:「お憑かれさま」