台本概要
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タイトル | 兄と妹の仁義なき戦い |
---|---|
作者名 | 凛太郎 (@rin_boikone) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
リビングで兄と妹が芝居の練習をしています。
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キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
兄 | 男 | 41 | あにです |
妹 | 女 | 34 | いもです |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:二人は家のリビングで何やら演技練習をしているようです
0:
妹:「私、いつまであなたを待ちます。例え5年でも10年でも…いいえ、この命尽き果てる時まで、あなたの事を想い続けましょう。」(あらん限りの切なさを込めて)
兄:うう・・・ぐす、ええ台詞や。(号泣)
妹:いやいや兄さん、過去未来現在どこ探してもこんな女居ないから。「いつまでも待ちます」って何かの拷問かよ。んなもんゴミ箱にシュートして新しい出会い探しに行くっつの。
兄:HAHAHA残念な妹よ。お前には解るまい、愛しい相手をいつまでもいつまでも想い続けるその心。これが究極の愛と言わずしてなんと言う!
兄:妹よ知ってるか、起きないから奇跡って言うんだぜ!?そんじゅそこらには落ちてないからこそ、シビれて憧れるんだよぉ!
妹:いやいや有り得ないから。前に兄さんの台本、友達に見せたけど10人が10人
妹:「いやこんな待たないって。なんなら別れた直後に出会い探し始める」って言ってたもん…ほら証拠のline。
兄:やめて、世知辛い現実なんて見とうない!
妹:はぁ、いい兄さん。女子の世界ってそんなに甘いものじゃないのよ。
妹:生き馬の目どころか頭もぎ取る修羅の世界よ。油断したらに取り込まれるし、その勢力もいつまで天下を保てるか解らない。
妹:男子の取り合い、クラスでのカースト争いのマウント合戦、誕生日会、ハロパ、クリパ、友チョコといった各種外交戦略。
妹:お互い監視が付きまとい、如何に相手を下げ自分を上げるかの情報戦が繰り広げられる。
妹:出し抜き、騙し合い、奪い合い、常に勢力を拡大していかないといけないの。
妹:でないと、あっという間に飲み込まれて自由に発言すら出来なくなるんだから。
兄:いや、それ知ってる。小学生の時お前、呂布ってあだ名付けられてたんだぜ。他にも曹操と劉備って呼ばれてる女子がいてな。俺たちこっそり三国志って笑ってたんだ。
兄:それがどうして…呂布が曹操倒して劉備倒して天下統一するってどういう事よ!ちゃんと史実通りに途中で退場しろよ。
兄:物理的にも精神的にも滅ぼした友人捕まえて赤兎馬呼ばわりしてパシリにするって頭おかしいだろ。
妹:変なあだ名つけてたのお前か!道理で小学校の時、クラスの男子近寄ってこないわけだわ。
兄:そなたこそ、三学年一の猛将よ!!
妹:話聞けよ、そして虚しい小学校生活送った私に謝れよ!
妹:ああもう、いい加減目を覚ましなって。そんな都合の良い女、兄さんの頭の中にしか存在しないって。
妹:だからDTっぽい台本しか書けないんだよ。
兄:ど、どどどDTちゃうわ!…なら言わせてもらうが、お前の台本だって大概だろうが。
兄:「ほら笑って、君の涙を拭うためだけに僕はここにいる。如何な過酷な運命が私たちを引き裂こうとも、必ず見つけ出して君を迎えに行くよ。」(あらん限りのイケボで)
兄:…ってこんな奴いるか。
妹:失礼な。王子様は現実にも存在するっつの。強くて、優しくて、イケメンで、何よりも私の事を一番に考えてくれて、生涯私に尽くしくれるの。あ、金持ち前提ね。
兄:待て待て待て、完全に養ってもらう気満々じゃねーの。男女平等のこの世の中。
兄:自分の食い扶持くらいは自分で稼いだほうがいいと思いマース。
妹:男の「幸せにします」って言葉はね、「一生食うに困らない生活を送らせてみせます」って宣誓する事なんだよ。ご存知ないの?
兄:ご存知であってたまるかそんな真実!大体な男が女に優しいなんて当たり前だろ。
妹:お、ようやく兄さんも甲斐性という言葉を理解してきた?
兄:だって男は下半身で物事を考えてる。
妹:ブーーーーー(吹き出す)あ、あんた、うら若き乙女に何て事を教えるのよ。
兄:だってそれが真実であり真理なんだよ。いいかよく聞け妹よ。
兄:男はな可愛い子、素敵な子、魅力的な子とお近づきになりたいと渇望している。そして常に何かえっちな事を考えてる。
兄:お前が好きな腰くらいまである、たわわな黒髪のキャラも、15等身くらいある美形も、
兄:顎トンガリすぎてて刺さりませんか?なアイツも!
兄:みんなみーんな、下半身という本能で動いているんだ!!!
妹:やめてええええええ、そんな真実知りとうなかったあああああああ。
兄:恋という字はな、下に心があるから下心って読むんだぜ。勉強になったな。
妹:…よろしいならば戦争だ。
妹:「触れてもらうと気持ちいい」とかいうのな、あれ全部作りもモノ嘘っぱちだから。
妹:全部演技だから信じないようにな。…何とは言わないが。
兄:げは(吐血)な、なんだってーーーーーーお、お前、何ということを。よくもそんな恐ろしい真実ぅぉを。思春期の男子全員ショック死するぞ。この大量殺人鬼め!
妹:例え声が漏れたとしても、それはマッサージ受けてるようなものだから相手とかあんまり関係ないんだわ。…何とは言わないが。
兄:ぱおぉおおおおおおん!ゆ…許さねえ、お前だけは絶対に許さねえ。
兄:俺のターン、ディスティニードロー!!!
兄:いいかよく聞け妹よ…これは兄から、いや全人類の思春期男子の怒りと悲しみの鉄槌だ。
兄:男はな…3日に一度バットを使わないと破裂するんだ!
兄:如何に整った容姿で、高身長で、高学歴で、高収入で、大人の余裕と包容力があって、
兄:高級マンションの高層階に住んで、高級車に乗り回してるアイツもアイツもアイツもな。
兄:夜中一人でバットの素振りやってんだああああああああああ!!!!!
妹:ぎゃああああ。ばばばバカバカバカ。バットとか素振りって、ななな何の話してるのよっ!
兄:ああん、野球の話だよ!他に何があるって言うんだゴラァ!!
兄:あとな、試合でホームランまで持っていくの本当は死ぬほど大変なんだからな。
兄:アホみたいにバット振って、テンション高めて維持し続けるの、どれだけしんどいと思ってるんだ。
兄:こっちだって思うわ、もういいよコールドゲームにして終わろうぜって。
妹:トーラーウーマー!実の兄に聞いちゃいけない汚い大人の世界の知識を埋め込まれた!
妹:これからちょっと良いなって思う人現れても、兄さんの言葉が頭をチラつくよ。
妹:もうお嫁行けないどころか男性不信に陥るわ。どうしてくれるのよ!!
兄:やかましい、やられたらやり返されるのは世の常だろうが!
兄:…ちょっと待て。触れてとかマッサージとかって…
兄:お前まさか、もうユニコーンの背中には乗せてもらえない身体になってしまったのか!?
妹:そこは今関係ないでしょうが!てか何、兄さん妹のその辺りの事情について気になるの?気持ち悪い。
兄:当たり前だろ!くそ、何処の馬の骨だ。俺の必殺、小熊ちゃんパンチで地獄に送ってやらぁ!
妹:兄さん(トゥンク)。…もう落ち着いて兄さん。私そんな事になってないから。今のは友達とネットの話だから…ね。
兄:…本当か?
妹:本当よ。
兄:本当に本当か?
妹:本当に本当よ。
兄:本当に本当に本当か?
妹:本当に本当に本当よ!
兄:っはああああああああ。良かったぁ。お前にもしもの事があったら、死んだ両親に何て言えばいいかと思ったよ。
妹:も、もう、兄さんが私を大事にしすぎるから、こんなにスパダリに憧れるようになっちゃったんだよ。
妹:だから…責任とって私がお嫁に行くまでよろしくね。お義兄さん。
0:
0:おしまい
0:二人は家のリビングで何やら演技練習をしているようです
0:
妹:「私、いつまであなたを待ちます。例え5年でも10年でも…いいえ、この命尽き果てる時まで、あなたの事を想い続けましょう。」(あらん限りの切なさを込めて)
兄:うう・・・ぐす、ええ台詞や。(号泣)
妹:いやいや兄さん、過去未来現在どこ探してもこんな女居ないから。「いつまでも待ちます」って何かの拷問かよ。んなもんゴミ箱にシュートして新しい出会い探しに行くっつの。
兄:HAHAHA残念な妹よ。お前には解るまい、愛しい相手をいつまでもいつまでも想い続けるその心。これが究極の愛と言わずしてなんと言う!
兄:妹よ知ってるか、起きないから奇跡って言うんだぜ!?そんじゅそこらには落ちてないからこそ、シビれて憧れるんだよぉ!
妹:いやいや有り得ないから。前に兄さんの台本、友達に見せたけど10人が10人
妹:「いやこんな待たないって。なんなら別れた直後に出会い探し始める」って言ってたもん…ほら証拠のline。
兄:やめて、世知辛い現実なんて見とうない!
妹:はぁ、いい兄さん。女子の世界ってそんなに甘いものじゃないのよ。
妹:生き馬の目どころか頭もぎ取る修羅の世界よ。油断したらに取り込まれるし、その勢力もいつまで天下を保てるか解らない。
妹:男子の取り合い、クラスでのカースト争いのマウント合戦、誕生日会、ハロパ、クリパ、友チョコといった各種外交戦略。
妹:お互い監視が付きまとい、如何に相手を下げ自分を上げるかの情報戦が繰り広げられる。
妹:出し抜き、騙し合い、奪い合い、常に勢力を拡大していかないといけないの。
妹:でないと、あっという間に飲み込まれて自由に発言すら出来なくなるんだから。
兄:いや、それ知ってる。小学生の時お前、呂布ってあだ名付けられてたんだぜ。他にも曹操と劉備って呼ばれてる女子がいてな。俺たちこっそり三国志って笑ってたんだ。
兄:それがどうして…呂布が曹操倒して劉備倒して天下統一するってどういう事よ!ちゃんと史実通りに途中で退場しろよ。
兄:物理的にも精神的にも滅ぼした友人捕まえて赤兎馬呼ばわりしてパシリにするって頭おかしいだろ。
妹:変なあだ名つけてたのお前か!道理で小学校の時、クラスの男子近寄ってこないわけだわ。
兄:そなたこそ、三学年一の猛将よ!!
妹:話聞けよ、そして虚しい小学校生活送った私に謝れよ!
妹:ああもう、いい加減目を覚ましなって。そんな都合の良い女、兄さんの頭の中にしか存在しないって。
妹:だからDTっぽい台本しか書けないんだよ。
兄:ど、どどどDTちゃうわ!…なら言わせてもらうが、お前の台本だって大概だろうが。
兄:「ほら笑って、君の涙を拭うためだけに僕はここにいる。如何な過酷な運命が私たちを引き裂こうとも、必ず見つけ出して君を迎えに行くよ。」(あらん限りのイケボで)
兄:…ってこんな奴いるか。
妹:失礼な。王子様は現実にも存在するっつの。強くて、優しくて、イケメンで、何よりも私の事を一番に考えてくれて、生涯私に尽くしくれるの。あ、金持ち前提ね。
兄:待て待て待て、完全に養ってもらう気満々じゃねーの。男女平等のこの世の中。
兄:自分の食い扶持くらいは自分で稼いだほうがいいと思いマース。
妹:男の「幸せにします」って言葉はね、「一生食うに困らない生活を送らせてみせます」って宣誓する事なんだよ。ご存知ないの?
兄:ご存知であってたまるかそんな真実!大体な男が女に優しいなんて当たり前だろ。
妹:お、ようやく兄さんも甲斐性という言葉を理解してきた?
兄:だって男は下半身で物事を考えてる。
妹:ブーーーーー(吹き出す)あ、あんた、うら若き乙女に何て事を教えるのよ。
兄:だってそれが真実であり真理なんだよ。いいかよく聞け妹よ。
兄:男はな可愛い子、素敵な子、魅力的な子とお近づきになりたいと渇望している。そして常に何かえっちな事を考えてる。
兄:お前が好きな腰くらいまである、たわわな黒髪のキャラも、15等身くらいある美形も、
兄:顎トンガリすぎてて刺さりませんか?なアイツも!
兄:みんなみーんな、下半身という本能で動いているんだ!!!
妹:やめてええええええ、そんな真実知りとうなかったあああああああ。
兄:恋という字はな、下に心があるから下心って読むんだぜ。勉強になったな。
妹:…よろしいならば戦争だ。
妹:「触れてもらうと気持ちいい」とかいうのな、あれ全部作りもモノ嘘っぱちだから。
妹:全部演技だから信じないようにな。…何とは言わないが。
兄:げは(吐血)な、なんだってーーーーーーお、お前、何ということを。よくもそんな恐ろしい真実ぅぉを。思春期の男子全員ショック死するぞ。この大量殺人鬼め!
妹:例え声が漏れたとしても、それはマッサージ受けてるようなものだから相手とかあんまり関係ないんだわ。…何とは言わないが。
兄:ぱおぉおおおおおおん!ゆ…許さねえ、お前だけは絶対に許さねえ。
兄:俺のターン、ディスティニードロー!!!
兄:いいかよく聞け妹よ…これは兄から、いや全人類の思春期男子の怒りと悲しみの鉄槌だ。
兄:男はな…3日に一度バットを使わないと破裂するんだ!
兄:如何に整った容姿で、高身長で、高学歴で、高収入で、大人の余裕と包容力があって、
兄:高級マンションの高層階に住んで、高級車に乗り回してるアイツもアイツもアイツもな。
兄:夜中一人でバットの素振りやってんだああああああああああ!!!!!
妹:ぎゃああああ。ばばばバカバカバカ。バットとか素振りって、ななな何の話してるのよっ!
兄:ああん、野球の話だよ!他に何があるって言うんだゴラァ!!
兄:あとな、試合でホームランまで持っていくの本当は死ぬほど大変なんだからな。
兄:アホみたいにバット振って、テンション高めて維持し続けるの、どれだけしんどいと思ってるんだ。
兄:こっちだって思うわ、もういいよコールドゲームにして終わろうぜって。
妹:トーラーウーマー!実の兄に聞いちゃいけない汚い大人の世界の知識を埋め込まれた!
妹:これからちょっと良いなって思う人現れても、兄さんの言葉が頭をチラつくよ。
妹:もうお嫁行けないどころか男性不信に陥るわ。どうしてくれるのよ!!
兄:やかましい、やられたらやり返されるのは世の常だろうが!
兄:…ちょっと待て。触れてとかマッサージとかって…
兄:お前まさか、もうユニコーンの背中には乗せてもらえない身体になってしまったのか!?
妹:そこは今関係ないでしょうが!てか何、兄さん妹のその辺りの事情について気になるの?気持ち悪い。
兄:当たり前だろ!くそ、何処の馬の骨だ。俺の必殺、小熊ちゃんパンチで地獄に送ってやらぁ!
妹:兄さん(トゥンク)。…もう落ち着いて兄さん。私そんな事になってないから。今のは友達とネットの話だから…ね。
兄:…本当か?
妹:本当よ。
兄:本当に本当か?
妹:本当に本当よ。
兄:本当に本当に本当か?
妹:本当に本当に本当よ!
兄:っはああああああああ。良かったぁ。お前にもしもの事があったら、死んだ両親に何て言えばいいかと思ったよ。
妹:も、もう、兄さんが私を大事にしすぎるから、こんなにスパダリに憧れるようになっちゃったんだよ。
妹:だから…責任とって私がお嫁に行くまでよろしくね。お義兄さん。
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