台本概要
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タイトル | 傭兵団ARK wind 第二話。 |
---|---|
作者名 | すばら (@kou0204hei) |
ジャンル | ファンタジー |
演者人数 | 3人用台本(男2、女1) ※兼役あり |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
沢山のご愛読ありがとうございます✳︎好評につき、第二話を投稿させて頂きました!拙い文章ではありますが、最後まで演じて下さると幸いです。 ⚠️三人完全固定を目指している為、話数ごとのキャラのチェンジは仕様上存在しますが、実質の人数は変わりません⚠️ また、性別変更、ある程度の改変等自由にして下さい。 154 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
ゼファー | 男 | 21 | 器用貧乏の無垢な少年。 |
パイロン | 男 | 23 | 荒振り兄貴。 |
リルベル | 女 | 8 | 二人の纏め役。 |
ミーニャ | 女 | 12 | シープァ族の女性。天真爛漫。リルベルOUT後、兼ね役推奨。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:前回までのあらすじ。リルベルは工業都市ガーウェインの町長バトラーから、月虹石が何者かに盗まれていたと報せを受ける。その後、傭兵団、ARKwindのメンバーであるパイロン、ゼファーにその事実を告げた。三人は月虹石奪還の任を全うする為、現地に向かう。
リルベル:はぁはぁ…二人とも、少しは歩幅を合わせなさいよ!
パイロン:あん?リルベル、ご自慢のその美脚は飾りか、何かか?
ゼファー:パイロン、それとは関係ないんじゃ…?まぁ、確かに”韋駄天”の異名が付いてる訳だから、普段の速度がこんなにも遅いとは想像に難い話だけど。
リルベル:はぁ?!あんたら、好き勝手言ってくれるわね…この件が終わったら覚えておきなさいよ!!
パイロン:は?素直な意見を述べただけだろうが。完全に逆ギレじゃねぇか!
ゼファー:パイロン、君の言い方に問題があるんだと思うよ?女性に対しては”壊れ物”を扱うように接しないと…。
リルベル:そうよ、パイロン。今後はゼファーを見習って、言葉選びを覚えなさい!ふん…。
パイロン:チッ…腑に落ちねぇ!…煙草吸ってくるわ。
ゼファー:パイロン、そっちはKeep Out(立ち入り禁止)って書かれているよ?大丈夫…って!…既に遅かった。
リルベル:やれやれね、あたし達も一息入れましょう。
0:一人黄昏れるパイロン。
パイロン:クソが!何が、言葉を選べだ。舐めやがって!……(煙草を吸う)
パイロン:俺が悪いの…か?リルベルに謝るべき……なんだ?!今の悲鳴は…!
0:同時刻。
ゼファー:リルベル!上から落石が降って!!避けてっ!
リルベル:え?落石!?……きゃあああ!!
0:悲鳴を聞いたパイロンが戻ってくる。
パイロン:おい!ゼファー!今、リルベルの悲痛な声が響いていたが、何があったんだ?!
ゼファー:リルベルが…落石の下敷きになってしまった…幸い、命に別状は無いみたいだけど、戦闘には加えられない。
リルベル:…
0:気絶してるリルベル。
パイロン:くっ…誰がこんな事を…!ゼファー、お前が側にいながら、どうしてこうなった!?
ゼファー:…っ!
パイロン:おい、聞いてんのか!だから、お前は役立たずなんだよ!!
ゼファー:…役立たず?!…あの時、僕に言いたかった事って…足手纏いだから、邪魔だって邪険にしてたんだね?
パイロン:それは…そんな話より、今はリルベルを運ぶのを優先しろ!…取り敢えず、この岩をどかすのを手伝え。
ゼファー:…分かった。
パイロン:行くぞ!せーのっ!
ゼファー:お、重い…僕の繊細な身体では負荷が大きい…はぁっ!
0:リルベルの上に被さってた大岩をどかす。
パイロン:ぜぇぜぇ…いてぇ!腰に来やがりやがった。
ゼファー:ふぅぅーー…流石に厳しかったね。
パイロン:ああ、弱音を吐いてる暇は無いな。リルベルを宿屋まで運ぶぞ!…ゼファー、お前は足を持て。
ゼファー:うん、君は上半身を支えて!…それにしても、誰がこんな仕打ちを…。
パイロン:分からねぇ!何かの意図があっての罠なんだろうが……後、数十歩くらい歩けば、ガーウェインも見えてくるだろう。
ゼファー:うん。急ごう!
パイロン:ああ。
0:それ以降はトラブルも無く、ガーウェインに着く。
ゼファー:はぁはぁ……着いたみたいだね。
パイロン:ぜぇぜぇ…。でけぇな!俺らの住む町、ルクレンと面積を比べると2倍くらい差があるな。
ゼファー:パイロン!右に見えるのが宿屋【夢心地】だよ!
パイロン:名前のセンス……あ、いや!中に入ろうぜ!
ゼファー:リルベル、大丈夫かな…二、三日休ませて、目覚めてくれれば良いけど。
0:宿屋【夢心地】
ミーニャ:はーい!いらっしゃいにゃせ!
パイロン:いらっしゃいました!って、、羊?!…おい、ゼファー!羊が喋ってるぞ?
ゼファー:え?そんな馬鹿な事……うわぁあ!?…街の中に魔物?!
ミーニャ:んぅ?…お兄さん達、ミーニャの顔をそんなにジロジロと見ないでくれにゃいか?
パイロン:ん!?あ、悪い!俺らみたいな”人間”じゃなかったから、現実を受け止めるのに時間が掛かってな。
ゼファー:パイロン、さっきから随分と自然に喋ってるみたいだけど…この子は魔物じゃないのかい?
ミーニャ:マモノ?…ミーニャはシープァ族のミーニャにゃ!お兄さん達、宿に泊まる予定なのかにゃ?
パイロン:シープァ族?俺達とは異なる、種族って事か。…ああ、正確にはこいつ(リルベル)を休ませてやりたくてな。
ゼファー:僕達は休んでいる暇が無いんだ。とある任務に追われていてね。
ミーニャ:にゃるほど。…何か訳ありって言う感じにゃね。…分かったにゃ!…2階に医療機能が施されたベッドがあるから、そこに寝かせてあげるといいにゃあ。
パイロン:ああ、恩に着る!それじゃ、またな。…ゼファー、行くぞ。
ゼファー:あ、待ってよ!パイロン!!
0:二人はシープァ族の女の子に言われ、2階に上がる。
ミーニャ:にゃにゃん。上手くいったにゃよ…バトラー。
0:2階。
リルベル:…
パイロン:この部屋は…回復部屋【ヒーリングルーム】か。だが、妙だ。この技術は5年前に失われているはずだが…ゼファー、お前はどう思う?
ゼファー:え?パイロン、眉間に皺を寄せて、どうしたんだい?
パイロン:この宿屋と、さっきの人外の女。何かが引っ掛かる気がするんだが…。
ゼファー:ん、僕は特に違和感は覚えなかったけど、考え過ぎじゃないかな?失われた技術を再び、甦らせるのは不可能では無いからね。
パイロン:だと良いんだが。…嫌な予感がする。
リルベル:…
0:パイロンは疑心を抱いたまま、回復部屋にリルベルをそっと寝かせる。
ミーニャ:バトラーに報告を入れるかにゃ。電子メールを入力するにゃん。
0:電子機器を片手に文字の入力を始める。
ミーニャ:バトラーへ、既に間抜けな二人組はミーニャの宿屋にいるにゃ。それと…
ミーニャ:リルベルとか言う、三人の中で一番賢い女はミーニャの落石の刑に処したにゃよ。
ミーニャ:片割れの一人が任務がどうちゃらとか言ってたにゃ。きっとヤツらは【ベレル鉱山】に向かうと思うにゃん。
ミーニャ:念の為、ミーニャも戦闘準備はしとくにゃ。バトラーの動きはどんな感じにゃ?
ミーニャ:これで良いにゃ!送信にゃん。
ミーニャ:バトラーからの返事を待ってる間、”アレ”の準備をしなくちゃにゃ。
ミーニャ(M):にゃふふ、悪く思うにゃよ。
0:next…
0:前回までのあらすじ。リルベルは工業都市ガーウェインの町長バトラーから、月虹石が何者かに盗まれていたと報せを受ける。その後、傭兵団、ARKwindのメンバーであるパイロン、ゼファーにその事実を告げた。三人は月虹石奪還の任を全うする為、現地に向かう。
リルベル:はぁはぁ…二人とも、少しは歩幅を合わせなさいよ!
パイロン:あん?リルベル、ご自慢のその美脚は飾りか、何かか?
ゼファー:パイロン、それとは関係ないんじゃ…?まぁ、確かに”韋駄天”の異名が付いてる訳だから、普段の速度がこんなにも遅いとは想像に難い話だけど。
リルベル:はぁ?!あんたら、好き勝手言ってくれるわね…この件が終わったら覚えておきなさいよ!!
パイロン:は?素直な意見を述べただけだろうが。完全に逆ギレじゃねぇか!
ゼファー:パイロン、君の言い方に問題があるんだと思うよ?女性に対しては”壊れ物”を扱うように接しないと…。
リルベル:そうよ、パイロン。今後はゼファーを見習って、言葉選びを覚えなさい!ふん…。
パイロン:チッ…腑に落ちねぇ!…煙草吸ってくるわ。
ゼファー:パイロン、そっちはKeep Out(立ち入り禁止)って書かれているよ?大丈夫…って!…既に遅かった。
リルベル:やれやれね、あたし達も一息入れましょう。
0:一人黄昏れるパイロン。
パイロン:クソが!何が、言葉を選べだ。舐めやがって!……(煙草を吸う)
パイロン:俺が悪いの…か?リルベルに謝るべき……なんだ?!今の悲鳴は…!
0:同時刻。
ゼファー:リルベル!上から落石が降って!!避けてっ!
リルベル:え?落石!?……きゃあああ!!
0:悲鳴を聞いたパイロンが戻ってくる。
パイロン:おい!ゼファー!今、リルベルの悲痛な声が響いていたが、何があったんだ?!
ゼファー:リルベルが…落石の下敷きになってしまった…幸い、命に別状は無いみたいだけど、戦闘には加えられない。
リルベル:…
0:気絶してるリルベル。
パイロン:くっ…誰がこんな事を…!ゼファー、お前が側にいながら、どうしてこうなった!?
ゼファー:…っ!
パイロン:おい、聞いてんのか!だから、お前は役立たずなんだよ!!
ゼファー:…役立たず?!…あの時、僕に言いたかった事って…足手纏いだから、邪魔だって邪険にしてたんだね?
パイロン:それは…そんな話より、今はリルベルを運ぶのを優先しろ!…取り敢えず、この岩をどかすのを手伝え。
ゼファー:…分かった。
パイロン:行くぞ!せーのっ!
ゼファー:お、重い…僕の繊細な身体では負荷が大きい…はぁっ!
0:リルベルの上に被さってた大岩をどかす。
パイロン:ぜぇぜぇ…いてぇ!腰に来やがりやがった。
ゼファー:ふぅぅーー…流石に厳しかったね。
パイロン:ああ、弱音を吐いてる暇は無いな。リルベルを宿屋まで運ぶぞ!…ゼファー、お前は足を持て。
ゼファー:うん、君は上半身を支えて!…それにしても、誰がこんな仕打ちを…。
パイロン:分からねぇ!何かの意図があっての罠なんだろうが……後、数十歩くらい歩けば、ガーウェインも見えてくるだろう。
ゼファー:うん。急ごう!
パイロン:ああ。
0:それ以降はトラブルも無く、ガーウェインに着く。
ゼファー:はぁはぁ……着いたみたいだね。
パイロン:ぜぇぜぇ…。でけぇな!俺らの住む町、ルクレンと面積を比べると2倍くらい差があるな。
ゼファー:パイロン!右に見えるのが宿屋【夢心地】だよ!
パイロン:名前のセンス……あ、いや!中に入ろうぜ!
ゼファー:リルベル、大丈夫かな…二、三日休ませて、目覚めてくれれば良いけど。
0:宿屋【夢心地】
ミーニャ:はーい!いらっしゃいにゃせ!
パイロン:いらっしゃいました!って、、羊?!…おい、ゼファー!羊が喋ってるぞ?
ゼファー:え?そんな馬鹿な事……うわぁあ!?…街の中に魔物?!
ミーニャ:んぅ?…お兄さん達、ミーニャの顔をそんなにジロジロと見ないでくれにゃいか?
パイロン:ん!?あ、悪い!俺らみたいな”人間”じゃなかったから、現実を受け止めるのに時間が掛かってな。
ゼファー:パイロン、さっきから随分と自然に喋ってるみたいだけど…この子は魔物じゃないのかい?
ミーニャ:マモノ?…ミーニャはシープァ族のミーニャにゃ!お兄さん達、宿に泊まる予定なのかにゃ?
パイロン:シープァ族?俺達とは異なる、種族って事か。…ああ、正確にはこいつ(リルベル)を休ませてやりたくてな。
ゼファー:僕達は休んでいる暇が無いんだ。とある任務に追われていてね。
ミーニャ:にゃるほど。…何か訳ありって言う感じにゃね。…分かったにゃ!…2階に医療機能が施されたベッドがあるから、そこに寝かせてあげるといいにゃあ。
パイロン:ああ、恩に着る!それじゃ、またな。…ゼファー、行くぞ。
ゼファー:あ、待ってよ!パイロン!!
0:二人はシープァ族の女の子に言われ、2階に上がる。
ミーニャ:にゃにゃん。上手くいったにゃよ…バトラー。
0:2階。
リルベル:…
パイロン:この部屋は…回復部屋【ヒーリングルーム】か。だが、妙だ。この技術は5年前に失われているはずだが…ゼファー、お前はどう思う?
ゼファー:え?パイロン、眉間に皺を寄せて、どうしたんだい?
パイロン:この宿屋と、さっきの人外の女。何かが引っ掛かる気がするんだが…。
ゼファー:ん、僕は特に違和感は覚えなかったけど、考え過ぎじゃないかな?失われた技術を再び、甦らせるのは不可能では無いからね。
パイロン:だと良いんだが。…嫌な予感がする。
リルベル:…
0:パイロンは疑心を抱いたまま、回復部屋にリルベルをそっと寝かせる。
ミーニャ:バトラーに報告を入れるかにゃ。電子メールを入力するにゃん。
0:電子機器を片手に文字の入力を始める。
ミーニャ:バトラーへ、既に間抜けな二人組はミーニャの宿屋にいるにゃ。それと…
ミーニャ:リルベルとか言う、三人の中で一番賢い女はミーニャの落石の刑に処したにゃよ。
ミーニャ:片割れの一人が任務がどうちゃらとか言ってたにゃ。きっとヤツらは【ベレル鉱山】に向かうと思うにゃん。
ミーニャ:念の為、ミーニャも戦闘準備はしとくにゃ。バトラーの動きはどんな感じにゃ?
ミーニャ:これで良いにゃ!送信にゃん。
ミーニャ:バトラーからの返事を待ってる間、”アレ”の準備をしなくちゃにゃ。
ミーニャ(M):にゃふふ、悪く思うにゃよ。
0:next…