台本概要

 207 views 

タイトル 3人で見たかった景色は―ハッピーエンドver―
作者名 追ヰ鰹  (@harukazecyclone)
ジャンル その他
演者人数 6人用台本(男4、女2)
時間 20 分
台本使用規定 商用、非商用問わず連絡不要
説明 『3人で見たかった景色は』の続編3部作の第1弾。本来はもう少し長いのだがグダグダになりそうだったので短くまとめました。

『3人で見たかった景色は』から2年後の世界です。

 207 views 

キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
ハヤテ 19 五十嵐颯―イガラシハヤテ。20歳男子大学生。基本的に落ち着いている。フウガとミヤビの幼馴染。
ハヤテ(M) 6 ハヤテのモノローグ。ハヤテ役の方が読んでください。
フウガ 23 上条風雅―カミジョウフウガ。20歳男子大学生。テンションが高い方のキャラクター。ハヤテとミヤビの幼馴染。
フウガ(M) 3 フウガのモノローグ。フウガ役の方が読んでください。
ミヤビ 17 風城雅―カザシロミヤビ。20歳女子大学生。突拍子もない事をする系女子。ハヤテとフウガの幼馴染。
ミヤビ(M) 3 ミヤビのモノローグ。ミヤビ役の方が読んでください。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
ハヤテ(M):高校を卒業した俺達はそれぞれ別の大学に入学。最初こそ連絡は取っていたが講義を取ったりバイトしたりと忙しくしてるうちにその回数は少なくなっていった。 ハヤテ(M):自身のコミュニティにいるのは専ら大学で出来た友人もしくはバイト先での仲間達。ワイワイと飲み会を開いたり、二次会のカラオケではしゃいだりと俺は割と大学生生活を満喫している。ついでに車の免許も取った。 ハヤテ(M):そんな中でも自分の趣味にキャンプを追加した俺は、時間を見つけてはキャンプに行きその経験値を積んでいた。そしてあのキャンプから2年が経ち― 0:(間) ミヤビ(M):大学生になった私は早速バイトを始めて、着々と道具を揃えて入学から半年後にはソロキャン活動を開始。車の免許も取得した。 ミヤビ(M):その時期に親が新車を買ったので、前に乗っていた車を貰い、ついでに使わなくなったカメラも貰った。そしてそのカメラで試しにとYouTubeで「ミヤキャンちゃんねる!」としてキャンプ動画を撮影し投稿し始めた。 ミヤビ(M);100再生ぐらいいけばいいや~的な感じで投稿したのだが、思ったより視聴者がついて今では登録者2万人にまで伸びてくれている。最近ではコメントも多く生活の一部になってしまった。 ミヤビ(M):ちなみにハヤテとフウガとそれまでは連絡を取り合っていたものの1年が経つ頃にはお互いの講義やバイトの影響で連絡頻度が減ってしまった。そしてあのキャンプから2年が経ち― 0:(間) フウガ(M):高校で行ったキャンプをきっかけにキャンプにハマった俺達はそれぞれソロキャンを楽しんでいる。「今日はここ行ったぞ」とか「これ作るんだ~」とか報告しあっていた。 フウガ(M):しかしながらお互い講義やらバイトやらで忙しくしていくうちにその連絡頻度は減り、入学してからわずか1年足らずで皆無に近くなってしまった。 フウガ(M):俺はと言えばバイクの免許を取るつもりだったが、親に車の方が何かと便利だからとアドバイスを受けた結果、車の免許を取りソロキャンをしている。 フウガ(M):それが故に俺がソロキャンをしていた長野県で人助けが出来た。その経緯は今度あいつらに話してやろう。そしてあのキャンプから2年が経ち― 0:(間) ハヤテ:よし着いた・・・。先にテント組んでおくか。 ハヤテ(M):今日は約束の日。集まったり連絡することが減っても、俺はこの約束を忘れていなかった。2年前の今日、初めてキャンプをしたあの日にした約束。 ハヤテ:うぅぅぅ・・・・やっぱ冬の湖畔は寒っ・・・焚火焚火・・・ ハヤテ(M):森からいい感じの枝と松ぼっくりを持ち焚火を起こす。煙の臭いがつくし服に穴が開くが温かいのだから背に腹は代えられない。 ハヤテ(M):そうこうしているうちに誰かがこちらに近づいてくる足音が聞こえた。 0:(間) フウガ:ここにも久しぶりに来たなぁ。 フウガ(M):2年前、初めてここでキャンプしたあの日。俺とハヤテ、そしてミヤビの3人でまたキャンプする約束をした。それが今日だ。事前に時間も打ち合わせもせずに集まろうとだけ約束した。 フウガ(M):我ながらとんでもないことを発言したなと今では思ってる。だけど俺は決して忘れていなかった。2人も忘れていない事を願って歩を進めると、キャンプサイトにテントが1つ、そして焚火の火があるのを確認した。 フウガ:あのテントはまさか・・・・ 0:(間) フウガ:ハヤテ! ハヤテ:ん?あ、フウガ。 フウガ:久しぶりだな~! ハヤテ:あぁ。約束覚えてたんだな。 フウガ:そりゃこっちのセリフだっての!俺は言った側だからちゃんと覚えてるって! ハヤテ:俺だって覚えてるさ。なんてったって記憶力はいいからな。 フウガ:初めて聞いたぞそれ(笑) ハヤテ:そうだっけ? フウガ:とりあえずテント組んじまうわ!というか寒い! ハヤテ:組んだらこっちに来いよ。服に穴開く覚悟でな。 フウガ:おう! フウガ(M):こうしてハヤテと再会できた。残るはミヤビだけだが・・・・さてどうなるか。 0:(間) ミヤビ:どうもミヤキャンちゃんねるのミヤビです!ブイッ!今日はこれから本栖湖のキャンプ場に行きたいと思います!というのもですね~2年前の今日。あ、私がまだこのYouTubeを始める前なんですけど、初めて幼馴染2人とキャンプしたんですよ! ミヤビ:で!その時の1人が2年後にここでキャンプしようぜ!って言っててですね!その2年後が実は今日なんです!と言っても事前に何時に集まるとか打ち合わせもせずに行くので、もしかしたら2人はいないなんてこともあり得ます・・・・ ミヤビ:果たして結果はどうなるのか!?それでは出発進行です!! ミヤビ(M):YouTubeのオープニング部分を撮影した私は機材のチェックやキャンプ道具の確認をして家を出る。ちゃんと2人が来てくれてるといいな。あ、そうそう。久しぶりに会うのだから身だしなみはチェックしないと・・・・うん!可愛い! ミヤビ(M):しばらく車を走らせると2年ぶりの本栖湖キャンプ場の受付所が目に入った。サクッと受付を済ませキャンプサイトに向かうと見覚えのあるテントが2つ。焚火の周りに立っていた。私はカメラを回し始める。 0:(間) ハヤテ(M):後ろから誰かが近づいてくる音が聞こえる。足取りはどこか急いでいるように感じる。すると― ミヤビ:ハヤテ!フウガ! ハヤテ(M):懐かしい声が聞こえてきた。 ミヤビ:来たよ! フウガ:ミヤビ!久しぶり! ミヤビ:久しぶり~!!元気だった!? フウガ:もちろん元気!ミヤビも元気そうじゃん! ミヤビ:ハヤテも元気だった!? ハヤテ:あぁ。ソロキャンばっかしてっから高校の頃より体力ついたぜ。 ミヤビ:わかる!私もソロキャンばっかしてる!! フウガ:あ!YouTube見てるぜ~?登録者めっちゃ伸びてんじゃん!!今も撮影中? ミヤビ:そう!はい!というわけで幼馴染2人と無事に会う事が出来ました~!ここからはいつものミヤキャン風景をお届けしつつ2人とまったりキャンプしていきたいと思います!・・・よしOK! フウガ:おぉ~!!さすが! ミヤビ:でしょ~?あ、今更だけど名前呼んだところはピー音入れるから! ハヤテ:別に良いよ。フウガも大丈夫だろう? フウガ:もちろん!気にすんな! ミヤビ:本当に?助かるよ~!ちょっとカメラ設置してくるね~! ハヤテ:はいよ。 0:(間) フウガ:なぁハヤテ・・・ ハヤテ:ん? フウガ:ミヤビなんか可愛くなってね? ハヤテ:確かにな。高校の頃よりお転婆感が無くなったからかもな。 フウガ:あ、それだ! ミヤビ:何が「あ、それだ!」よ!聞こえてるって! フウガ:いってぇ!!!! ハヤテ:結構早かったな。 ミヤビ:設置はお手の物だし!って!話そらされた! ハヤテ:ちっ。頭まで成長していやがった。 ミヤビ:どういう意味だ!? フウガ:真面目な話結構垢抜けたよな?彼氏でもできた? ミヤビ:カレシ・・・?ソレハタベモノデスカ・・・・? フウガ:あっ(察し) ミヤビ:そういう2人も・・・・あっ(察し)。 フウガ:てめぇ・・・・ ハヤテ:よしわかった喧嘩だ表出ろ ミヤビ:ここ表ですけどぉ!?ここが表ですけどぉ!? ハヤテ:くっ。何たる不覚。 フウガ:2年ぶりに集まっても変わらねぇな俺たちは!! ミヤビ:それが私たちらしさって感じじゃない? ハヤテ:嫌いじゃないぜこのやり取り。むしろ大好物なまであるわ。 フウガ:さて寒いし腹減ったし飯食おうぜ! ハヤテ:だな。んで明日の朝また日の出見ようぜ。 ミヤビ:うん!これからも3人でちょいちょいキャンプしようね! ハヤテ:おう。 フウガ:もちろん! ハヤテ(M):俺たちの2年ぶりの本栖湖キャンプは始まったばかりだ。

ハヤテ(M):高校を卒業した俺達はそれぞれ別の大学に入学。最初こそ連絡は取っていたが講義を取ったりバイトしたりと忙しくしてるうちにその回数は少なくなっていった。 ハヤテ(M):自身のコミュニティにいるのは専ら大学で出来た友人もしくはバイト先での仲間達。ワイワイと飲み会を開いたり、二次会のカラオケではしゃいだりと俺は割と大学生生活を満喫している。ついでに車の免許も取った。 ハヤテ(M):そんな中でも自分の趣味にキャンプを追加した俺は、時間を見つけてはキャンプに行きその経験値を積んでいた。そしてあのキャンプから2年が経ち― 0:(間) ミヤビ(M):大学生になった私は早速バイトを始めて、着々と道具を揃えて入学から半年後にはソロキャン活動を開始。車の免許も取得した。 ミヤビ(M):その時期に親が新車を買ったので、前に乗っていた車を貰い、ついでに使わなくなったカメラも貰った。そしてそのカメラで試しにとYouTubeで「ミヤキャンちゃんねる!」としてキャンプ動画を撮影し投稿し始めた。 ミヤビ(M);100再生ぐらいいけばいいや~的な感じで投稿したのだが、思ったより視聴者がついて今では登録者2万人にまで伸びてくれている。最近ではコメントも多く生活の一部になってしまった。 ミヤビ(M):ちなみにハヤテとフウガとそれまでは連絡を取り合っていたものの1年が経つ頃にはお互いの講義やバイトの影響で連絡頻度が減ってしまった。そしてあのキャンプから2年が経ち― 0:(間) フウガ(M):高校で行ったキャンプをきっかけにキャンプにハマった俺達はそれぞれソロキャンを楽しんでいる。「今日はここ行ったぞ」とか「これ作るんだ~」とか報告しあっていた。 フウガ(M):しかしながらお互い講義やらバイトやらで忙しくしていくうちにその連絡頻度は減り、入学してからわずか1年足らずで皆無に近くなってしまった。 フウガ(M):俺はと言えばバイクの免許を取るつもりだったが、親に車の方が何かと便利だからとアドバイスを受けた結果、車の免許を取りソロキャンをしている。 フウガ(M):それが故に俺がソロキャンをしていた長野県で人助けが出来た。その経緯は今度あいつらに話してやろう。そしてあのキャンプから2年が経ち― 0:(間) ハヤテ:よし着いた・・・。先にテント組んでおくか。 ハヤテ(M):今日は約束の日。集まったり連絡することが減っても、俺はこの約束を忘れていなかった。2年前の今日、初めてキャンプをしたあの日にした約束。 ハヤテ:うぅぅぅ・・・・やっぱ冬の湖畔は寒っ・・・焚火焚火・・・ ハヤテ(M):森からいい感じの枝と松ぼっくりを持ち焚火を起こす。煙の臭いがつくし服に穴が開くが温かいのだから背に腹は代えられない。 ハヤテ(M):そうこうしているうちに誰かがこちらに近づいてくる足音が聞こえた。 0:(間) フウガ:ここにも久しぶりに来たなぁ。 フウガ(M):2年前、初めてここでキャンプしたあの日。俺とハヤテ、そしてミヤビの3人でまたキャンプする約束をした。それが今日だ。事前に時間も打ち合わせもせずに集まろうとだけ約束した。 フウガ(M):我ながらとんでもないことを発言したなと今では思ってる。だけど俺は決して忘れていなかった。2人も忘れていない事を願って歩を進めると、キャンプサイトにテントが1つ、そして焚火の火があるのを確認した。 フウガ:あのテントはまさか・・・・ 0:(間) フウガ:ハヤテ! ハヤテ:ん?あ、フウガ。 フウガ:久しぶりだな~! ハヤテ:あぁ。約束覚えてたんだな。 フウガ:そりゃこっちのセリフだっての!俺は言った側だからちゃんと覚えてるって! ハヤテ:俺だって覚えてるさ。なんてったって記憶力はいいからな。 フウガ:初めて聞いたぞそれ(笑) ハヤテ:そうだっけ? フウガ:とりあえずテント組んじまうわ!というか寒い! ハヤテ:組んだらこっちに来いよ。服に穴開く覚悟でな。 フウガ:おう! フウガ(M):こうしてハヤテと再会できた。残るはミヤビだけだが・・・・さてどうなるか。 0:(間) ミヤビ:どうもミヤキャンちゃんねるのミヤビです!ブイッ!今日はこれから本栖湖のキャンプ場に行きたいと思います!というのもですね~2年前の今日。あ、私がまだこのYouTubeを始める前なんですけど、初めて幼馴染2人とキャンプしたんですよ! ミヤビ:で!その時の1人が2年後にここでキャンプしようぜ!って言っててですね!その2年後が実は今日なんです!と言っても事前に何時に集まるとか打ち合わせもせずに行くので、もしかしたら2人はいないなんてこともあり得ます・・・・ ミヤビ:果たして結果はどうなるのか!?それでは出発進行です!! ミヤビ(M):YouTubeのオープニング部分を撮影した私は機材のチェックやキャンプ道具の確認をして家を出る。ちゃんと2人が来てくれてるといいな。あ、そうそう。久しぶりに会うのだから身だしなみはチェックしないと・・・・うん!可愛い! ミヤビ(M):しばらく車を走らせると2年ぶりの本栖湖キャンプ場の受付所が目に入った。サクッと受付を済ませキャンプサイトに向かうと見覚えのあるテントが2つ。焚火の周りに立っていた。私はカメラを回し始める。 0:(間) ハヤテ(M):後ろから誰かが近づいてくる音が聞こえる。足取りはどこか急いでいるように感じる。すると― ミヤビ:ハヤテ!フウガ! ハヤテ(M):懐かしい声が聞こえてきた。 ミヤビ:来たよ! フウガ:ミヤビ!久しぶり! ミヤビ:久しぶり~!!元気だった!? フウガ:もちろん元気!ミヤビも元気そうじゃん! ミヤビ:ハヤテも元気だった!? ハヤテ:あぁ。ソロキャンばっかしてっから高校の頃より体力ついたぜ。 ミヤビ:わかる!私もソロキャンばっかしてる!! フウガ:あ!YouTube見てるぜ~?登録者めっちゃ伸びてんじゃん!!今も撮影中? ミヤビ:そう!はい!というわけで幼馴染2人と無事に会う事が出来ました~!ここからはいつものミヤキャン風景をお届けしつつ2人とまったりキャンプしていきたいと思います!・・・よしOK! フウガ:おぉ~!!さすが! ミヤビ:でしょ~?あ、今更だけど名前呼んだところはピー音入れるから! ハヤテ:別に良いよ。フウガも大丈夫だろう? フウガ:もちろん!気にすんな! ミヤビ:本当に?助かるよ~!ちょっとカメラ設置してくるね~! ハヤテ:はいよ。 0:(間) フウガ:なぁハヤテ・・・ ハヤテ:ん? フウガ:ミヤビなんか可愛くなってね? ハヤテ:確かにな。高校の頃よりお転婆感が無くなったからかもな。 フウガ:あ、それだ! ミヤビ:何が「あ、それだ!」よ!聞こえてるって! フウガ:いってぇ!!!! ハヤテ:結構早かったな。 ミヤビ:設置はお手の物だし!って!話そらされた! ハヤテ:ちっ。頭まで成長していやがった。 ミヤビ:どういう意味だ!? フウガ:真面目な話結構垢抜けたよな?彼氏でもできた? ミヤビ:カレシ・・・?ソレハタベモノデスカ・・・・? フウガ:あっ(察し) ミヤビ:そういう2人も・・・・あっ(察し)。 フウガ:てめぇ・・・・ ハヤテ:よしわかった喧嘩だ表出ろ ミヤビ:ここ表ですけどぉ!?ここが表ですけどぉ!? ハヤテ:くっ。何たる不覚。 フウガ:2年ぶりに集まっても変わらねぇな俺たちは!! ミヤビ:それが私たちらしさって感じじゃない? ハヤテ:嫌いじゃないぜこのやり取り。むしろ大好物なまであるわ。 フウガ:さて寒いし腹減ったし飯食おうぜ! ハヤテ:だな。んで明日の朝また日の出見ようぜ。 ミヤビ:うん!これからも3人でちょいちょいキャンプしようね! ハヤテ:おう。 フウガ:もちろん! ハヤテ(M):俺たちの2年ぶりの本栖湖キャンプは始まったばかりだ。