台本概要
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タイトル | あの夜の熱に絆されて |
---|---|
作者名 | 雪狐 (@yukikitsune_vg) |
ジャンル | ラブストーリー |
演者人数 | 2人用台本(男2) |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
会社の上司と後輩。純情のつもりで書いた初のボーイズラブです。いろんな設定を足して楽しんでください。
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キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
彰 | 男 | 98 | 深山 彰(みやま あきら)。上司。クールでメガネ |
悠真 | 男 | 98 | 佐藤 悠真(さとう ゆうま)。後輩。控えめだけど…? |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
タイトル:あの夜の熱に絆されて
会社の上司と後輩。純情のつもりで書きました。
登場人物:脳内でいろんな設定を足して楽しんでください
彰:深山 彰(みやま あきら)。上司。クールでメガネ
悠真:佐藤 悠真(さとう ゆうま)。後輩。控えめだけど…?
0:本編
彰:佐藤、頼んでいた資料はどうなっている?
悠真:あ、深山部長!今終わったところです
彰:見せてみろ
悠真:は、はいっ…
彰:…
悠真:…
彰:はぁ…ここ、予算の数値が間違っている
悠真:あっ…すみません…
彰:早めに訂正して私のところへ持ってくるように
悠真:はい…
彰:次持ってくるときはミスのないようにな
悠真:承知いたしました…
0:就業後
悠真:はぁー、やっと終わったぁー
彰:お疲れ、今日もよく頑張ったな。そう言えば佐藤…明日はお前の誕生日ではなかったか?
悠真:えっ…?そうですけど…
彰:ふむ…この後空いているか?
悠真:えーっと、特に予定はないです
彰:なら、私の行きつけの店に案内しよう
悠真:えっ!?
彰:どうした、不満か?
悠真:いや…その…
彰:ほら、さっさと支度しろ
悠真:はいっ!
0:店に向かう途中
悠真:ところで深山部長、今日はどんなところに案内してくれるんですか?
彰:…こほん
悠真:部長?
彰:その…外で部長呼びはやめてくれないか…?
悠真:あっ、そうですよね!ここなら会社からだいぶ離れてますから…呼び方いつも通りでいいんですよね?彰さん
彰:そ、そうだな
悠真:んー?僕だけですか?
彰:うっ…
悠真:彰さん、僕だけいつも通りなんですか…?距離感じちゃいますね
彰:そ、そんなことはないぞ…悠真…
悠真:彰さん、照れちゃって可愛いですね
彰:て、照れてなどいない!
悠真:それで、今日はどんなところなんですか?
彰:今日は普通の居酒屋だ
悠真:わっ!いいですね!
彰:さて、着いたぞ
悠真:おお!いい雰囲気じゃないですか!
彰:悠真なら…その…気に入ってくれると思ってだな…
悠真:きっと結構前から、この日のために探してたんじゃないですか?
彰:そ、そんなことないぞ!?
悠真:ふーん?ほんとですか?
彰:本当だ…
悠真:と言うか、個室…なんですね?
彰:この方が気兼ねなく話せるだろう?
悠真:僕は別にガヤガヤした居酒屋の雰囲気も嫌いじゃないですよ?
彰:それは…また今度な
悠真:んー?まぁ、楽しみにしてますよ
彰:とりあえず、生でいいか?
悠真:えっ、彰さんも呑むんですか?
彰:なんだ、悪いか?
悠真:いや、彰さん呑むとべろべろになっちゃうじゃないですか…
彰:今日くらいいいだろう?
悠真:…いいですけど、この前みたいにふざけて首元に跡つけないでくださいね?
彰:そ、そんなことしてないだろう!?
悠真:さぁ…?どっちでしょうね?
彰:…つけて、ないよな?
悠真:あ、僕枝豆も食べたいです!
彰:…
悠真:彰さん?どうしました?
彰:いや、やっぱり呑むのやめようかなと…
悠真:いいんじゃないですか?今日くらい
彰:…そうか?そう言うなら、頼むとしよう
0:しばらく時間が経って
彰:それでだな…この前入社したばかりの新人が俺のことを『堅物メガネ』と呼んでいるのを聞いてしまってな…
悠真:はいはい、さっきからその話ばっかじゃないですかー
彰:うう…悠真ぁー、なでろー
悠真:よしよし
彰:なんだか、悠真に撫でられると安心するな
悠真:彰さん、完全に酔ってますね…?
彰:大丈夫!まだまだいけるぞ!
悠真:本当ですか?じゃあ、今何されてるか説明してみてくださいよ
彰:んー?そうだなぁ…今、悠真に膝枕されながら頭を撫でられているな
悠真:そうですよー、これ…見られたら大変じゃないですか?
彰:…そのための個室だろ?
悠真:店員さんにはなんて説明しましょうか?
彰:…お前可愛いから、きっと彼女にしか見えないさ
悠真:いやいや、それは無理があると思いますよ?
彰:そんなことはない。悠真は会社の誰よりも可愛い。女だったら口説き落としていた
悠真:女じゃなくても口説き落としたじゃないですかー
彰:…いや、俺がいつのまにか口説かれていたような気がするのだが?
悠真:それに、僕よりも彰さんの方が可愛いですよ
彰:そんなことない
悠真:ほら、メガネ取りますよ?
彰:なぜ…?
悠真:うーん、やっぱりまつ毛長いですね…それに唇もぷるっとしててえっちです
彰:そ、そんなことない!
悠真:えー?褒めたんですよ?
彰:なんか、その褒め方は嬉しくない…
悠真:じゃあ、こうやって背中を指でなぞると吐息漏らしちゃうのも…僕だけが知ってる彰さんの可愛いところです
彰:はぁっ…うっ、やめ…っ!
悠真:ところで、どうしてこのお店を選んだんですか?
彰:それは…
悠真:ここって、けっこう遅くまでやってるみたいですね?気づいたらもうすぐ終電無くなるみたいですし
彰:…
悠真:それに、周りには休憩するところ…いっぱいじゃないですか?
彰:…
悠真:期待…してたんでしょ?
彰:…
悠真:僕とこの後、いちゃいちゃしたいんでしょ?違いますか?
彰:…
悠真:彰さん?
彰:…
悠真:素直に言ってくれないと…その、拗ねちゃいますよ?
彰:…
悠真:彰さん…怒ってるんですか…?えっと、その…白状します!僕が期待してたんです!誕生日だし、こうやっていい雰囲気作ってくれて…お酒も呑んじゃって…この前みたいなことするんじゃないかなって!あの後も彰さんいつも通りだし、なんか…身体だけだったのかなって…僕…
彰:…
悠真:だから、この後…僕のこと…食べてください
彰:…
悠真:…
彰:…
悠真:…ダメ、ですか?
彰:ぐぅ…
悠真:…
彰:むにゃむにゃ
悠真:…彰さん?
彰:…ん?寝てない、断じて寝てないぞ?
悠真:もうっ!彰さんなんて知らないです!
彰:なっ!?どうした!?なぜ泣いてる!?
悠真:めちゃくちゃ勇気出したのに寝てるなんて、ほんとありえないですよね!
彰:その、落ち着いてくれ…
悠真:もう知らないです!
彰:悠真!
悠真:えっ、あっ…
彰:…
悠真:…
彰:…落ち着いたか?
悠真:…はい
彰:その、俺は不器用だから…こうやってお前に苦労をかけるかもしれない。それでも…俺はお前のこと…悠真のことを愛している
悠真:あ、彰さん…
彰:その、正直に言うと…俺は今日お前を帰すつもりはないんだ。明日は仕事も休みだし、少しでも長く一緒に居られるだろ…?
悠真:ええ
彰:だから、その…この場所を予約したんだ
悠真:ふーん?どうしてですかー?
彰:さ、察しが悪いな!?ええい!お前に抱かれたいからに決まっているだろう!
悠真:…もう一声
彰:あの夜から変なんだ…俺はお前のことしか考えられなくなった。仕事中もずっとお前のことばかり考えている。でも、それを悠真に伝えると…嫌われるんじゃないかって、不安になってしまったんだ
悠真:どうして、嫌うんですか?
彰:身体を重ねた途端、積極的になるのは…なんか、はしたないではないか
悠真:ふーん?
彰:それに、この気持ちが愛なのか…ただ俺が気持ちよくなりたいだけなのか知りたかった。だから今日お前を誘った
悠真:それで…どうでした?
彰:…お前は世界中の誰よりも魅力的だ。お前じゃなきゃ、だめなんだ
悠真:そう…ですか
彰:…これからは恋人として、悠真と一緒に居たい
悠真:…
彰:…
悠真:…ふふっ
彰:悠真…?
悠真:あはは、全部知ってましたよ
彰:えっ…?
悠真:もう!プロポーズ待ってたんですからね!
彰:そ、そうなのか!?
悠真:いや、実際あの夜に嫌と言うほどされましたけど!
彰:お、憶えていない…
悠真:まったく!僕はずっと恋人のつもりでいたのに、彰さんが素っ気ないんで怖かったんですよ?
彰:うぐっ…すまない…
悠真:ふふっ、これからは…恋人として一緒にいていいんですね?
彰:ああ。その、こんな俺だが…よろしく頼む
悠真:こちらこそ!…ところで
彰:ん?
悠真:酔い、冷めちゃいましたね?
彰:えっと…そうだな
悠真:どうせ彰さんのことだから、このあとの場所の用意も終わってるんでしょ?
彰:うぐっ…
悠真:じゃあ…続きはそこでやりましょ?期待…してるんでしょ?
彰:さ、さっきのは言葉のあやというやつでだな…
悠真:(耳元で)抱かれたい…でしょ?
彰:んなっ…!急に囁くな…!
悠真:彰さんって、耳も弱いですからね
彰:そ、そうさせたのは…悠真のせいだ
悠真:じゃあ…行きましょうか?
彰:そうだな…あっ
悠真:どうしました?
彰:いつの間にか、日付が変わってたな
悠真:あっ、ほんとだ
彰:悠真。お誕生日、おめでとう
悠真:はい。ありがとうございます
彰:その…これ、貰ってくれ
悠真:なんですか?これ?
彰:誕生日プレゼント…っていうものだ
悠真:それは…見ればわかりますけど…開けてもいいんですか?
彰:喜んでくれるとといいんだが…
悠真:あっ、これって…!腕時計…!?
彰:あの日の夜、何か特別なものが欲しいと言っていただろう?
悠真:言いましたね
彰:そこで俺なりに考えたんだ。どうすれば悠真にとって特別な贈り物ができるのかって。それに…あれだ、その時計は俺とお揃いのものだ
悠真:知ってますよ。いつも彰さんのこと見てますから
彰:改めて言われると照れるな…とにかく、その時計が俺からの贈り物だ。受け取ってくれ
悠真:はいっ…ありがとうございます…!
彰:なんだ、また泣いているのか?
悠真:泣いてませんーっ!ほら、行きましょ!
彰:そう急かすな。夜はまだ長いんだから
0:続く
タイトル:あの夜の熱に絆されて
会社の上司と後輩。純情のつもりで書きました。
登場人物:脳内でいろんな設定を足して楽しんでください
彰:深山 彰(みやま あきら)。上司。クールでメガネ
悠真:佐藤 悠真(さとう ゆうま)。後輩。控えめだけど…?
0:本編
彰:佐藤、頼んでいた資料はどうなっている?
悠真:あ、深山部長!今終わったところです
彰:見せてみろ
悠真:は、はいっ…
彰:…
悠真:…
彰:はぁ…ここ、予算の数値が間違っている
悠真:あっ…すみません…
彰:早めに訂正して私のところへ持ってくるように
悠真:はい…
彰:次持ってくるときはミスのないようにな
悠真:承知いたしました…
0:就業後
悠真:はぁー、やっと終わったぁー
彰:お疲れ、今日もよく頑張ったな。そう言えば佐藤…明日はお前の誕生日ではなかったか?
悠真:えっ…?そうですけど…
彰:ふむ…この後空いているか?
悠真:えーっと、特に予定はないです
彰:なら、私の行きつけの店に案内しよう
悠真:えっ!?
彰:どうした、不満か?
悠真:いや…その…
彰:ほら、さっさと支度しろ
悠真:はいっ!
0:店に向かう途中
悠真:ところで深山部長、今日はどんなところに案内してくれるんですか?
彰:…こほん
悠真:部長?
彰:その…外で部長呼びはやめてくれないか…?
悠真:あっ、そうですよね!ここなら会社からだいぶ離れてますから…呼び方いつも通りでいいんですよね?彰さん
彰:そ、そうだな
悠真:んー?僕だけですか?
彰:うっ…
悠真:彰さん、僕だけいつも通りなんですか…?距離感じちゃいますね
彰:そ、そんなことはないぞ…悠真…
悠真:彰さん、照れちゃって可愛いですね
彰:て、照れてなどいない!
悠真:それで、今日はどんなところなんですか?
彰:今日は普通の居酒屋だ
悠真:わっ!いいですね!
彰:さて、着いたぞ
悠真:おお!いい雰囲気じゃないですか!
彰:悠真なら…その…気に入ってくれると思ってだな…
悠真:きっと結構前から、この日のために探してたんじゃないですか?
彰:そ、そんなことないぞ!?
悠真:ふーん?ほんとですか?
彰:本当だ…
悠真:と言うか、個室…なんですね?
彰:この方が気兼ねなく話せるだろう?
悠真:僕は別にガヤガヤした居酒屋の雰囲気も嫌いじゃないですよ?
彰:それは…また今度な
悠真:んー?まぁ、楽しみにしてますよ
彰:とりあえず、生でいいか?
悠真:えっ、彰さんも呑むんですか?
彰:なんだ、悪いか?
悠真:いや、彰さん呑むとべろべろになっちゃうじゃないですか…
彰:今日くらいいいだろう?
悠真:…いいですけど、この前みたいにふざけて首元に跡つけないでくださいね?
彰:そ、そんなことしてないだろう!?
悠真:さぁ…?どっちでしょうね?
彰:…つけて、ないよな?
悠真:あ、僕枝豆も食べたいです!
彰:…
悠真:彰さん?どうしました?
彰:いや、やっぱり呑むのやめようかなと…
悠真:いいんじゃないですか?今日くらい
彰:…そうか?そう言うなら、頼むとしよう
0:しばらく時間が経って
彰:それでだな…この前入社したばかりの新人が俺のことを『堅物メガネ』と呼んでいるのを聞いてしまってな…
悠真:はいはい、さっきからその話ばっかじゃないですかー
彰:うう…悠真ぁー、なでろー
悠真:よしよし
彰:なんだか、悠真に撫でられると安心するな
悠真:彰さん、完全に酔ってますね…?
彰:大丈夫!まだまだいけるぞ!
悠真:本当ですか?じゃあ、今何されてるか説明してみてくださいよ
彰:んー?そうだなぁ…今、悠真に膝枕されながら頭を撫でられているな
悠真:そうですよー、これ…見られたら大変じゃないですか?
彰:…そのための個室だろ?
悠真:店員さんにはなんて説明しましょうか?
彰:…お前可愛いから、きっと彼女にしか見えないさ
悠真:いやいや、それは無理があると思いますよ?
彰:そんなことはない。悠真は会社の誰よりも可愛い。女だったら口説き落としていた
悠真:女じゃなくても口説き落としたじゃないですかー
彰:…いや、俺がいつのまにか口説かれていたような気がするのだが?
悠真:それに、僕よりも彰さんの方が可愛いですよ
彰:そんなことない
悠真:ほら、メガネ取りますよ?
彰:なぜ…?
悠真:うーん、やっぱりまつ毛長いですね…それに唇もぷるっとしててえっちです
彰:そ、そんなことない!
悠真:えー?褒めたんですよ?
彰:なんか、その褒め方は嬉しくない…
悠真:じゃあ、こうやって背中を指でなぞると吐息漏らしちゃうのも…僕だけが知ってる彰さんの可愛いところです
彰:はぁっ…うっ、やめ…っ!
悠真:ところで、どうしてこのお店を選んだんですか?
彰:それは…
悠真:ここって、けっこう遅くまでやってるみたいですね?気づいたらもうすぐ終電無くなるみたいですし
彰:…
悠真:それに、周りには休憩するところ…いっぱいじゃないですか?
彰:…
悠真:期待…してたんでしょ?
彰:…
悠真:僕とこの後、いちゃいちゃしたいんでしょ?違いますか?
彰:…
悠真:彰さん?
彰:…
悠真:素直に言ってくれないと…その、拗ねちゃいますよ?
彰:…
悠真:彰さん…怒ってるんですか…?えっと、その…白状します!僕が期待してたんです!誕生日だし、こうやっていい雰囲気作ってくれて…お酒も呑んじゃって…この前みたいなことするんじゃないかなって!あの後も彰さんいつも通りだし、なんか…身体だけだったのかなって…僕…
彰:…
悠真:だから、この後…僕のこと…食べてください
彰:…
悠真:…
彰:…
悠真:…ダメ、ですか?
彰:ぐぅ…
悠真:…
彰:むにゃむにゃ
悠真:…彰さん?
彰:…ん?寝てない、断じて寝てないぞ?
悠真:もうっ!彰さんなんて知らないです!
彰:なっ!?どうした!?なぜ泣いてる!?
悠真:めちゃくちゃ勇気出したのに寝てるなんて、ほんとありえないですよね!
彰:その、落ち着いてくれ…
悠真:もう知らないです!
彰:悠真!
悠真:えっ、あっ…
彰:…
悠真:…
彰:…落ち着いたか?
悠真:…はい
彰:その、俺は不器用だから…こうやってお前に苦労をかけるかもしれない。それでも…俺はお前のこと…悠真のことを愛している
悠真:あ、彰さん…
彰:その、正直に言うと…俺は今日お前を帰すつもりはないんだ。明日は仕事も休みだし、少しでも長く一緒に居られるだろ…?
悠真:ええ
彰:だから、その…この場所を予約したんだ
悠真:ふーん?どうしてですかー?
彰:さ、察しが悪いな!?ええい!お前に抱かれたいからに決まっているだろう!
悠真:…もう一声
彰:あの夜から変なんだ…俺はお前のことしか考えられなくなった。仕事中もずっとお前のことばかり考えている。でも、それを悠真に伝えると…嫌われるんじゃないかって、不安になってしまったんだ
悠真:どうして、嫌うんですか?
彰:身体を重ねた途端、積極的になるのは…なんか、はしたないではないか
悠真:ふーん?
彰:それに、この気持ちが愛なのか…ただ俺が気持ちよくなりたいだけなのか知りたかった。だから今日お前を誘った
悠真:それで…どうでした?
彰:…お前は世界中の誰よりも魅力的だ。お前じゃなきゃ、だめなんだ
悠真:そう…ですか
彰:…これからは恋人として、悠真と一緒に居たい
悠真:…
彰:…
悠真:…ふふっ
彰:悠真…?
悠真:あはは、全部知ってましたよ
彰:えっ…?
悠真:もう!プロポーズ待ってたんですからね!
彰:そ、そうなのか!?
悠真:いや、実際あの夜に嫌と言うほどされましたけど!
彰:お、憶えていない…
悠真:まったく!僕はずっと恋人のつもりでいたのに、彰さんが素っ気ないんで怖かったんですよ?
彰:うぐっ…すまない…
悠真:ふふっ、これからは…恋人として一緒にいていいんですね?
彰:ああ。その、こんな俺だが…よろしく頼む
悠真:こちらこそ!…ところで
彰:ん?
悠真:酔い、冷めちゃいましたね?
彰:えっと…そうだな
悠真:どうせ彰さんのことだから、このあとの場所の用意も終わってるんでしょ?
彰:うぐっ…
悠真:じゃあ…続きはそこでやりましょ?期待…してるんでしょ?
彰:さ、さっきのは言葉のあやというやつでだな…
悠真:(耳元で)抱かれたい…でしょ?
彰:んなっ…!急に囁くな…!
悠真:彰さんって、耳も弱いですからね
彰:そ、そうさせたのは…悠真のせいだ
悠真:じゃあ…行きましょうか?
彰:そうだな…あっ
悠真:どうしました?
彰:いつの間にか、日付が変わってたな
悠真:あっ、ほんとだ
彰:悠真。お誕生日、おめでとう
悠真:はい。ありがとうございます
彰:その…これ、貰ってくれ
悠真:なんですか?これ?
彰:誕生日プレゼント…っていうものだ
悠真:それは…見ればわかりますけど…開けてもいいんですか?
彰:喜んでくれるとといいんだが…
悠真:あっ、これって…!腕時計…!?
彰:あの日の夜、何か特別なものが欲しいと言っていただろう?
悠真:言いましたね
彰:そこで俺なりに考えたんだ。どうすれば悠真にとって特別な贈り物ができるのかって。それに…あれだ、その時計は俺とお揃いのものだ
悠真:知ってますよ。いつも彰さんのこと見てますから
彰:改めて言われると照れるな…とにかく、その時計が俺からの贈り物だ。受け取ってくれ
悠真:はいっ…ありがとうございます…!
彰:なんだ、また泣いているのか?
悠真:泣いてませんーっ!ほら、行きましょ!
彰:そう急かすな。夜はまだ長いんだから
0:続く