台本概要

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タイトル モニター
作者名 あきら  (@Akira_Shumiakaa)
ジャンル ミステリー
演者人数 2人用台本(不問2)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ・BGM、SE等の加工可能
・大筋を変えない程度のアドリブ、語尾変換OK
・利用報告は任意(TwitterのDMにくださればとても喜びます…!)
・どこのサイトでも利用可能
・作者名、URL等の記載不要
・転作不可
・その他不明点あればご連絡ください

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
あおい 不問 25 モニターの中の人物。画面越しに必死に助けを求めてくる。 ☆アナウンスと兼役でお願いします。
かなで 不問 29 記憶を失い突然暗い部屋で目が覚めた。画面越しに助けを求められる。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
あおい:「あの…!大丈夫ですか?起きてください!大丈夫ですか?(可能な方は何かを叩きながら)」 : かなで:「う…うーん…」 : あおい:「助けてください!お願いします!」 : かなで:(誰かの声が遠く聞こえる…。う…っ、頭が痛い…!) : あおい:「起きて!早く…っ!!」 かなで:「はっ…!(目を覚まし) かなで:こ…ここは?一体…?」 : かなで:(酷い頭痛の彼方から意識を取り戻せば真っ暗な部屋の中。 かなで:目の前には大きなモニターが置かれ、真っ白な部屋の中で向こう側の人影が必死にこちらと繋がるモニターを叩きながら助けを呼んでいた) かなで:「き…君は?」 あおい:「!? あおい:やっと起きてくれた…!!私の名前はあおいです!そんな事より助けてくれませんか…!」 かなで:「た…助ける?何をいきなり?」 あおい:「これ…!これ見てください!ここから毒ガスが出てるんです…!!」 かなで:「毒ガス…?」 あおい:「はいっ、この天井から出てる煙が見えますか?これが充満してしまうと私、死んじゃうんです!だからっ、お願いします!助けてください!」 かなで:「…は?いやっ、いきなりそんな事を言われても!」 あおい:「こんな事…!こんな事、今知り合ったばかりの人にお願いするのは、確かにおかしいとは思います!」 かなで:「お、おかしくはないけど…!落ち着いて!えっと…あおい、さん?」 あおい:「はい…。」 かなで:「自分はえっと…かなで…と言います!あの、なんでそんな所に居るのですか?」 あおい:「それは…分かりません!気が付いたらここに閉じ込められていて…。かなで、さんは…何か思い出せますか?」 かなで:「え…っ。そ、そういえば名前以外何も思い出せない…」 あおい:「私も同じです!同じなんです!だからっ、助けてください!」 かなで:「えええ…っ、そんな…!一体どうすれば…」 あおい:「私が死んでもいいのですか!?今、アナタの目の前にある黒いボタンを押してくれるだけでいいんです!」 かなで:「黒い…ボタン?」 あおい:「はいっ!思い切り!思い切り押してください!早くっ、今すぐ!急いで!!」 かなで:「こ、これ…?あのっ、でも、どうしてこれを押して助かるって知ってるのですか?」 あおい:「そ、それは…!」 かなで:「あの…、あおいさんの後ろにも大きなモニターがあるのですか…、それは動かないのですか?助けを呼んだりとか…」 あおい:「これは!もうっ、壊れてるんです!!だから、助けを呼ぶのは無理!」 かなで:「えっ、な、なんでそんな事が分かるのですか?」 あおい:「…っ、あぁぁあっっーー!!」 かなで:「!?」 あおい:「もうっ、まどろっこしいなぁ!!いいからっ、早く押せよ、おらぁっ!この毒ガスが見えねぇのか!お前が早く押さないと死んじまうんだよ!」 かなで:「そ、そんなにモニターを叩かないでください!画面が割れてしまう…!」 あおい:「ゔぁ…っ、…はぁ…はぁ…、息が…っ!」 かなで:「大丈夫ですか…!?」 あおい:「これが大丈夫に見えんのか!早くっ、押せよ!!いいか?一気に押すんだぞ…!」 かなで:「でもっ、これで助かるかどうかなんて…っ、何が起こるか分からないのに!」 : 0:かなでの指が少しだけ黒いボタンに触れた途端、部屋の天井からガスが噴き出しモニターの中のガスが少しの間止まる。 : かなで:「!? かなで:ゆ、指がボタンに触れた途端…なんでこっちの部屋にガスが…!」 あおい:「くそがっ、気付きやがった…!だからっ、一気に押せって言っただろう!」 : 0:黒いボタンから咄嗟に手を離すと噴き出していたガスが止まり、またモニター越しにガスが噴き出す。 : あおい:「ぐぁ…っ、て、めぇ…!押すの止めやがったな…!」 かなで:「も、もしかして…!」 あおい:「そうだよ…、そのボタンを押せばこっちのガスは止まるが、そっちの部屋のガスが噴き出す…」 かなで:「な、なんてことを!」 あおい:「なんてことを、だぁ?どうせお前も人殺しだろうが!これはお偉いさん方が考えた新しい死刑執行法だ。 あおい:死刑を執行するのも、死刑囚がいいだなんてよく考えられたものだよなぁ!」 かなで:「な、何を…何を言ってる…!」 あおい:「あー…、はいはい。もう少しでお前も思い出す。妙な薬を打たれたせいで記憶が少しの間飛ぶ仕組みみたいだしな。…っ、げほ…げほっ」 かなで:「大丈夫ですか!?」 あおい:「大丈夫な訳あるか!そう思うならさっさとボタンを押せ!」 かなで:「そ、れは…」 あおい:「だよなぁ?お前も所詮は身勝手な犯罪者!…っう、ぐ…っ、くそ…!こんな事なら、もっと…っ、もっと殺しときゃ良か…っ、だ…、ぅぐ…」 かなで:「!? かなで:そ、そんな…!本当に死んだ…!?」 : 0:その瞬間、部屋の明かりが突然灯ると共に目の前のモニターが消え後ろのモニターが起動する。 : かなで:「…は?な、に、これ…いきなり部屋が明るくなってこっちの後ろのモニターが…」 : アナウンス:「お疲れ様でした。アナタは無事に死刑を執行出来ましたね。 アナウンス:次はアナタが断罪を受ける番です。 アナウンス:ですが、新しい法律により最後のチャンスが与えられました。 アナウンス:そこのモニターに映っている女性の、目の前にあるボタンを押させる事が出来れば今から流し込まれる水は止まりますが、代わりに彼女の部屋に水が注がれます。 アナウンス:上手く彼女を騙し、もう1人、死刑の執行に尽力(じんりょく)すればアナタは無罪放免。 アナウンス:死刑囚No.206番。 アナウンス:それでは、死刑執行…スタート。」 : かなで:その瞬間、全てを思い出した。 かなで:自分が犯した罪も、この部屋に居る理由も何もかも。 : かなで:さぁ、笑え…。 かなで:あおいみたいなドジを、自分は踏みはしない。 かなで:飛び切りの甘い声で彼女を起こそうではないか。 かなで:そして…必ず…、殺してやる! かなで:生き残るのは自分だ!! :

あおい:「あの…!大丈夫ですか?起きてください!大丈夫ですか?(可能な方は何かを叩きながら)」 : かなで:「う…うーん…」 : あおい:「助けてください!お願いします!」 : かなで:(誰かの声が遠く聞こえる…。う…っ、頭が痛い…!) : あおい:「起きて!早く…っ!!」 かなで:「はっ…!(目を覚まし) かなで:こ…ここは?一体…?」 : かなで:(酷い頭痛の彼方から意識を取り戻せば真っ暗な部屋の中。 かなで:目の前には大きなモニターが置かれ、真っ白な部屋の中で向こう側の人影が必死にこちらと繋がるモニターを叩きながら助けを呼んでいた) かなで:「き…君は?」 あおい:「!? あおい:やっと起きてくれた…!!私の名前はあおいです!そんな事より助けてくれませんか…!」 かなで:「た…助ける?何をいきなり?」 あおい:「これ…!これ見てください!ここから毒ガスが出てるんです…!!」 かなで:「毒ガス…?」 あおい:「はいっ、この天井から出てる煙が見えますか?これが充満してしまうと私、死んじゃうんです!だからっ、お願いします!助けてください!」 かなで:「…は?いやっ、いきなりそんな事を言われても!」 あおい:「こんな事…!こんな事、今知り合ったばかりの人にお願いするのは、確かにおかしいとは思います!」 かなで:「お、おかしくはないけど…!落ち着いて!えっと…あおい、さん?」 あおい:「はい…。」 かなで:「自分はえっと…かなで…と言います!あの、なんでそんな所に居るのですか?」 あおい:「それは…分かりません!気が付いたらここに閉じ込められていて…。かなで、さんは…何か思い出せますか?」 かなで:「え…っ。そ、そういえば名前以外何も思い出せない…」 あおい:「私も同じです!同じなんです!だからっ、助けてください!」 かなで:「えええ…っ、そんな…!一体どうすれば…」 あおい:「私が死んでもいいのですか!?今、アナタの目の前にある黒いボタンを押してくれるだけでいいんです!」 かなで:「黒い…ボタン?」 あおい:「はいっ!思い切り!思い切り押してください!早くっ、今すぐ!急いで!!」 かなで:「こ、これ…?あのっ、でも、どうしてこれを押して助かるって知ってるのですか?」 あおい:「そ、それは…!」 かなで:「あの…、あおいさんの後ろにも大きなモニターがあるのですか…、それは動かないのですか?助けを呼んだりとか…」 あおい:「これは!もうっ、壊れてるんです!!だから、助けを呼ぶのは無理!」 かなで:「えっ、な、なんでそんな事が分かるのですか?」 あおい:「…っ、あぁぁあっっーー!!」 かなで:「!?」 あおい:「もうっ、まどろっこしいなぁ!!いいからっ、早く押せよ、おらぁっ!この毒ガスが見えねぇのか!お前が早く押さないと死んじまうんだよ!」 かなで:「そ、そんなにモニターを叩かないでください!画面が割れてしまう…!」 あおい:「ゔぁ…っ、…はぁ…はぁ…、息が…っ!」 かなで:「大丈夫ですか…!?」 あおい:「これが大丈夫に見えんのか!早くっ、押せよ!!いいか?一気に押すんだぞ…!」 かなで:「でもっ、これで助かるかどうかなんて…っ、何が起こるか分からないのに!」 : 0:かなでの指が少しだけ黒いボタンに触れた途端、部屋の天井からガスが噴き出しモニターの中のガスが少しの間止まる。 : かなで:「!? かなで:ゆ、指がボタンに触れた途端…なんでこっちの部屋にガスが…!」 あおい:「くそがっ、気付きやがった…!だからっ、一気に押せって言っただろう!」 : 0:黒いボタンから咄嗟に手を離すと噴き出していたガスが止まり、またモニター越しにガスが噴き出す。 : あおい:「ぐぁ…っ、て、めぇ…!押すの止めやがったな…!」 かなで:「も、もしかして…!」 あおい:「そうだよ…、そのボタンを押せばこっちのガスは止まるが、そっちの部屋のガスが噴き出す…」 かなで:「な、なんてことを!」 あおい:「なんてことを、だぁ?どうせお前も人殺しだろうが!これはお偉いさん方が考えた新しい死刑執行法だ。 あおい:死刑を執行するのも、死刑囚がいいだなんてよく考えられたものだよなぁ!」 かなで:「な、何を…何を言ってる…!」 あおい:「あー…、はいはい。もう少しでお前も思い出す。妙な薬を打たれたせいで記憶が少しの間飛ぶ仕組みみたいだしな。…っ、げほ…げほっ」 かなで:「大丈夫ですか!?」 あおい:「大丈夫な訳あるか!そう思うならさっさとボタンを押せ!」 かなで:「そ、れは…」 あおい:「だよなぁ?お前も所詮は身勝手な犯罪者!…っう、ぐ…っ、くそ…!こんな事なら、もっと…っ、もっと殺しときゃ良か…っ、だ…、ぅぐ…」 かなで:「!? かなで:そ、そんな…!本当に死んだ…!?」 : 0:その瞬間、部屋の明かりが突然灯ると共に目の前のモニターが消え後ろのモニターが起動する。 : かなで:「…は?な、に、これ…いきなり部屋が明るくなってこっちの後ろのモニターが…」 : アナウンス:「お疲れ様でした。アナタは無事に死刑を執行出来ましたね。 アナウンス:次はアナタが断罪を受ける番です。 アナウンス:ですが、新しい法律により最後のチャンスが与えられました。 アナウンス:そこのモニターに映っている女性の、目の前にあるボタンを押させる事が出来れば今から流し込まれる水は止まりますが、代わりに彼女の部屋に水が注がれます。 アナウンス:上手く彼女を騙し、もう1人、死刑の執行に尽力(じんりょく)すればアナタは無罪放免。 アナウンス:死刑囚No.206番。 アナウンス:それでは、死刑執行…スタート。」 : かなで:その瞬間、全てを思い出した。 かなで:自分が犯した罪も、この部屋に居る理由も何もかも。 : かなで:さぁ、笑え…。 かなで:あおいみたいなドジを、自分は踏みはしない。 かなで:飛び切りの甘い声で彼女を起こそうではないか。 かなで:そして…必ず…、殺してやる! かなで:生き残るのは自分だ!! :