台本概要

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タイトル 感情裁判(仮)
作者名 精霊の守り人  (@seirei_3)
ジャンル ホラー
演者人数 5人用台本(男1、女1、不問3) ※兼役あり
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 感情裁判(仮)を読んでくださりありがとうございます!!
私の初作品になるので色々おかしなところがあると思います。
なぜ舞台を裁判所なのか、僕の判決がどうなったのか気になるかもしれませんが、
実は報告書があるからと嘘の報告をして喜那が新任の代表になった後輩たちに感情の取り替え方を教えようとしたというのが真実であり、僕は利用されただけということになってます。
つまり記憶喪失の僕を裁判所に連れてきたのは喜那にとって都合が良かったからです。

感情が壊れる原因をストレスや恐怖としそれを地震として表わして感情たちに直にダメージが行くというスタンスで作ってみました。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
不問 42 性別不問・一人称変更可 ごくごく普通の人。高校生から20代前半くらい 感情がない。
喜那 25 きな。喜びの感情。みんなのお姉さん的存在。
健怒 24 けんと。怒りの感情。常にイライラしている。
不問 19 るい。性別不問・一人称変更可。 悲しみの感情。いつもビクビクしてる。
不問 27 らく。性別不問・一人称変更可 楽しみの感情。天然バカ。
4 No.44の中の感情。喜那と兼役
28 No.44の中の感情。健怒と兼役
不問 4 No.44の中の感情。涙と兼役
不問 27 No.44の中の感情。楽と兼役
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
僕:(N)いつからだろう、僕は何も感じなくなった。 喜那:『彼氏ができたんだ〜!』 僕:そっか、おめでとう 僕:(N)普通は喜ぶだろう、何も感じない 健怒:『チッ・・・お前こんなことも出来ないのか・・・ほんと使えねぇな』 僕:すみません 僕:(N)普通は、お前も一緒だよ!って怒ったり傷ついたりするだろう。でも何も感じない 涙:(泣きながら)『昨日・・・こんなことがあってね・・・それで・・・』 僕:そっか、辛かったね 僕:(N)普通は一緒に泣いて励ましてあげるのだろう。でも何も感じない。 楽:『やっぱこの芸人さん面白い!あはははは!』 僕:そうだね 僕:(N)普通は一緒に笑うとこだろう。でも何も感じない。 僕:(N)感情が分からない。そーなってしまったのは2年前だと言うことだけ記憶している。それ以降の記憶が一切ない。僕が途方に暮れていた時、突然喜那と名乗る女の子が現れて僕は見知らぬ地へ連れられ・・・何故か裁判所にいた。 喜那:今からNo.44の裁判を始める。異論はないね? 僕:は?? 僕:これが僕と感情たちとの最悪な出会いだった。 0:-間 健怒:俺様を呼ぶとはいい度胸だなぁ?俺様は短気なんだわかってて呼んでるのか?あぁん? 涙:ヒィ!!・・・ 楽:健怒落ち着いて、涙大丈夫だよぉ 喜那:今は緊急事態なの!しょうがないでしょ! 健怒:緊張事態ってなんだよ・・・ 楽:緊張を要する事態だよ! 健怒:そんなことわかってんだよ!そうじゃねぇ! 涙:喜那・・・もしかして・・・もしかしてだけど・・・No.44規約違反・・・? 喜那:・・・ええ 涙:・・・やっぱり 健怒:あの野郎・・・規約違反かよ・・・ 楽:えぇ!!No.44感情こわsーフガッっ 喜那:(割り込んで)楽〜??静かにしよーね? 楽:ハイ・・・シズカニシマス・・・ 涙:そ、それで・・・そのことについて裁判するために・・・招集されたの? 健怒:気に食わねぇ!!!なんで俺様が! 喜那:仕方ないでしょ?規約違反はちゃんと対処しな(いと困ったことに) 楽:(割り込んで)でも規約違反ってこのまえ(改正されたんじゃ) 喜那:(割り込んで)楽ー?????? 楽:スミマセン・・・ 涙:えぇっと・・・それで? 健怒:チッ・・・ 喜那:はぁ・・・ってことでNo.44裁判所に連れてきたから 0:-間 3人:は? 喜那:だ か ら No.44"裁判所"に連れてきたの! 3人:ええぇぇぇぇぇぇ! 0:-間 僕:だから!僕そんなことしてないって言ってんじゃん! 喜那:いやーでも報告書が届いてるからさぁ 楽:感情を壊すなんて!ひどいよ! 涙:えっと・・・そもそも、どうやって、壊したの? 健怒:さっさと応えろよ!!!重大な規約違反なんだぞ! 喜那:えーと、簡単に説明するとね、貴方は重大な規約違反・・・つまり"感情を壊す"ってことをしてしまったの 僕:は?だからなんのことを言ってるんだ?そもそもここはどこなんだ?君たちは誰だ?ちゃんと説明してくれないと分からないじゃないか! 健怒:No.44の管理してるのはお前だろが!なんで知らないんだよ! 僕:No.44ってなんだよ?ってか知ってるわけないだろ! 楽:No.44っていうのは君の個体ナンバーのことだよ! 涙:それより・・・No.44・・・感情あったんだね・・・ 健怒:そりゃ俺様たちの近くにいりゃ感情も出てくるだろうに 僕:待って待って、個体ナンバーって?それに・・・ほんとだ!僕感情がある!!! 楽:簡単に言うと感情が管理されてるとこの番号! 健怒:そんなんじゃわからんだろうに・・・ 涙:えーっと、、人間の中で働いている感情が振り分けられてる施設の番号がNo.44、それであなたに入っている施設の名前がNo.44だからあなたはNo.44と呼ばれてる 喜那:あぁ・・・まぁ、そーいえば紹介してなかったわね。私は喜那。イライラしてるのが健怒。オドオドしてるのが涙。ば・・・天然なのが楽。そして私達は喜怒哀楽の代表。そしてあなたはその喜怒哀楽を壊した。 僕:そんな事言われても・・・僕の中にも君たちみたいなのがいて働いてる・・・と? 喜那:そーいうこと、この世界の人間は生まれながらに感情を持ってるわけじゃない。私たちが後輩たちを育て、施設を人間に与えることで初めて人間としての感情が成り立つ。 僕:・・・つまり、ここは、えーっと・・本部的なところってことであってる・・・? 喜那:あってる。 健怒:はっ!そんなことはどーでもいいんだよ!どうして、どうやって壊したんだって聞いてんだ! 涙:お、落ち着いて・・・ 楽:感情なんてそう簡単に壊せるものじゃないじゃん?楽たち感情はその主人が死ぬまで絶対壊れないように作られてるし! 僕:・・・少なくとも2年前には僕の感情はなかった・・・と思う。でも僕は壊してなんか居ない。あっちの方から消えたわけじゃないのか・・・? 健怒:お前・・・俺様の後輩たちのこと疑ってんのか??! 涙:消えるなんてことは・・・ないよ・・・だって涙達はただ人間の中で生活してるだけだから・・・ 僕:生活してるだけ・・・? 喜那:あなた感情がないのに今感情的に話せるでしょ? 僕:た、確かに・・・ 楽:つまり私たちがそばにいる・・・人間の中にいるだけで感情が使えるんだよ!あははっ!不思議だねっ! 僕:・・・!だからどーやって感情を壊した?って聞いてたのか・・・!! 喜那:ようやく理解してくれた 健怒:頭の悪い人間だなNo.44は 僕:(小声で)分かりにくすぎるんだもん 健怒:なんかいったか? 僕:いえなにもっ! 涙:本人が分からないのなら・・・どーしようもないんじゃ・・・ 楽:じゃあさ!もういっその事No.44の感情たちにあってもらった方が良くない?直接! 健怒:はぁ?!おまっ、、それ規約違反じゃねぇか! 楽:えだって〜楽たちNo.44の中に入ることできないんだもん! 涙:確かに・・・現場見れないと裁判の決着もつかないし・・・ 喜那:楽ーたまにはいい事言うジャーン! 楽:でしょー?フッフん! 健怒:喜那まで・・・俺様はどーなっても知らんからな 喜那:・・・そもそも感情を壊すこと自体イレギュラーだし、それに本人の話聞くに解決しそうにないし? 楽:ってことでさっそく!No.44の内部へ!行ってらっしゃい〜!!! 僕:・・・どうやって? 楽:えっーと・・・えへ! 健怒:えへ!(かわいく)じゃねーよ!知らねーのかよ! 涙:まぁそもそも本人を感情達がいるところに送っては行けないっていうルールがあるんだから・・・知らなくて当然じゃ・・・ 喜那:大丈夫!私知ってるから! 健怒:なんで知ってるんだよ! 僕:本当に連れてくつもり? 喜那:もちろん、何も分からない以上裁判の判決は出せない、だから・・・うん、まぁ頑張れ!ここの扉から行けるよ! 僕:薄々気づいてたけど君たち適当すぎない?!(小声で)あとこの扉わかりやすくあるのになんでみんな知らないんだよ・・・ 涙:気、気をつけて・・・ 健怒:けっ・・・気、気をつけろよ・・・ 楽:ばいばーい!楽しんできてね!!! 僕:・・・潔白を証明するためだもんな・・・行ってくる 0:-間 楽:ねぇ喜那。言われた台本通りやったけど・・・本当にこれでよかったの? 喜那:良かったのよ・・・No.44はもう既に壊れてるしどっちみち取替えないと行けないから、・・・ちゃんと見ておきなさいよ 健怒:それでわざわざ本人の内部に送り込むとか・・・頭おかしいんじゃね? 涙:取り乱さない・・・ことは無いだろうけど・・・やっぱり心配だなぁ・・・ 0:-間 0:-No.44内部 0:-僕は感情なく喋ってください 僕:ここが僕の内部・・・なんだかさっきより暗い気がする・・・気のせいか? 喜:だれ?・・・だれでもいいや・・・あたいらにかかわらないで・・・ 僕:君は・・・喜び・・・だよね??雰囲気が全く違うからびっくりした・・・ 僕:(N)それから僕はきづいた。自分の感情がなくなっていることに…本当にここは僕の中なのかもしれない。それにしても……なんでこんなに暗いんだ? 怒:よろこびぃ?そんなのむかしのはなしだろぉ??・・・おまえさんよぉ・・・どこからきたのかしらねぇが・・・かえりな・・・ 僕:き、君は・・・怒り・・・かな?君も雰囲気が全く違う・・・ 哀:ふいんきがちがうって・・・ぐすっ・・・ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい 楽:そんなことよりきみぃ・・・きみもこわれて・・・らくにならないかい??あはっ! 僕:・・・ヒュ(声にならない声)な、なんなんだよ・・・君たちほんとにどうしちゃったの? 僕:(N)どーなってるんだ?僕の感情はどーしてこんな…こんなに病んだような感じになっているんだ? 僕:うわっ?!じ、地震?! 怒:ぐああああぁ!!!!がはっ・・・ゴホッゴホッ!!・・うぅ・・・ 僕:・・・!?怒り??大丈夫?! 喜:ぅぅぅぅぅぅぅ・・・ゴホッゴホッ 楽:うううあぁ!・・ううぅ・・・ごほっ・・・ 哀:うぅ・・ぐすっ・・いたいぃ!!いたいよォ!・・・ぐすっ 僕:一体何が起きて・・・・・・っ! 僕:(N)その瞬間僕は全部全部思い出した。 僕:あ、あぁ・・ふふふ・・・ふふふふ・・アッハッハッハッハッ!!あぁ!思い出したぞ・・クソっ・・・ぐすっ・・うぅぅぅ・・うぅ・・・ふふふ・・・・あはははは!(喜怒哀楽全ての感情を込めて) 喜:『お前なんか生きてる価値ねぇんだよ!』 怒:『なんでそんな恥ずかしいことできるの?さっさと死ねば?』 哀:『だっさ・・・あんたほんとに使いもんにならないのね・・・気持ち悪い』 楽:『君みたいな人間いない方がいいよ!』 僕:(N)思い出した瞬間2年前の記憶と約2年分の感情が一気に押し寄せた。 僕:そーか、・・そうなのか・・・感情を壊したって・・・そーいうことなのか 喜:うふふ・・ふふふふふ・・・ふふふふふふ(不気味に) 怒:くっはははははははは!・・おらぁ・・・おらよ(不気味に) 哀:ぐすっ・・・ひっく・・ふへへへ・・うぅ・・・へへへへ(不気味に) 楽:らんらーん・・・あはは!らららーん(不気味に) 僕:(N)僕を・・・僕の感情を壊してしまったのは・・・顔の見えない人間による"誹謗中傷"だ・・・ 僕:なんで忘れてたんだろな・・ふふふ・・・・あははははははは!!!! 僕:(N)気づけば僕は現実世界に戻っていたが…喜怒哀楽全ての感情が混ざりあった不気味な笑いは止まることは無かった。 0:ー間 0:ー裁判所にて 楽:それにしてもびっくりしたよ!No.44をここの裁判所に連れてくるなんて! 喜那:学ぶにはちょうど良かったでしょ?普通は連れてこないんだけどね。最近感情が壊れることが増えちゃったから・・代表も不足しててね・・・急だけど代表就任おめでとう健怒、涙、楽 涙:涙なんかに務まるんでしょうか・・・?うぅ・・・ 健怒:俺様が選ばれるのは当たり前だ!舐めるなよ! 楽:ふふっ!ありがとうございます!せーんぱい! 喜那:ふふふ・・それにしても、感情達はストレスや恐怖に耐えれるように育ててあるはずなのに・・・こんなにも過酷になったのね 健怒:けっ・・年々新人育成の制度が厳しくなってるっつぅのによォ・・・この有様かよ 涙:うん、人間って・・・感情ってあんなふうに壊れるんだね・・・怖い 楽:No.44には申し訳ないけど、いい勉強になったね! 喜那:前までは規約違反だったことも今じゃ当たり前の日常になりつつあるのよ・・・ったく仕事が増える増える・・ちなみにさっきのNo.44はこんなふうに----- 0:-間 喜那:(N)人には喜怒哀楽がある 健怒:(N)それは俺様たち感情が豊かに暮らすことによって表現することが可能になる。 涙:(N)しかしあまりにも膨大なストレスと恐怖がのしかかると感情は壊れてしまう。 楽:(N)感情とは、心とは誰しも脆くて弱いものなのである。 僕:(N)感情をなくす、つまりそれはこの世界において"死"を意味することとなってしまうのだ。 僕:もしかしたら君たちの感情もとっくに壊れているかもしれないね・・・フフっ

僕:(N)いつからだろう、僕は何も感じなくなった。 喜那:『彼氏ができたんだ〜!』 僕:そっか、おめでとう 僕:(N)普通は喜ぶだろう、何も感じない 健怒:『チッ・・・お前こんなことも出来ないのか・・・ほんと使えねぇな』 僕:すみません 僕:(N)普通は、お前も一緒だよ!って怒ったり傷ついたりするだろう。でも何も感じない 涙:(泣きながら)『昨日・・・こんなことがあってね・・・それで・・・』 僕:そっか、辛かったね 僕:(N)普通は一緒に泣いて励ましてあげるのだろう。でも何も感じない。 楽:『やっぱこの芸人さん面白い!あはははは!』 僕:そうだね 僕:(N)普通は一緒に笑うとこだろう。でも何も感じない。 僕:(N)感情が分からない。そーなってしまったのは2年前だと言うことだけ記憶している。それ以降の記憶が一切ない。僕が途方に暮れていた時、突然喜那と名乗る女の子が現れて僕は見知らぬ地へ連れられ・・・何故か裁判所にいた。 喜那:今からNo.44の裁判を始める。異論はないね? 僕:は?? 僕:これが僕と感情たちとの最悪な出会いだった。 0:-間 健怒:俺様を呼ぶとはいい度胸だなぁ?俺様は短気なんだわかってて呼んでるのか?あぁん? 涙:ヒィ!!・・・ 楽:健怒落ち着いて、涙大丈夫だよぉ 喜那:今は緊急事態なの!しょうがないでしょ! 健怒:緊張事態ってなんだよ・・・ 楽:緊張を要する事態だよ! 健怒:そんなことわかってんだよ!そうじゃねぇ! 涙:喜那・・・もしかして・・・もしかしてだけど・・・No.44規約違反・・・? 喜那:・・・ええ 涙:・・・やっぱり 健怒:あの野郎・・・規約違反かよ・・・ 楽:えぇ!!No.44感情こわsーフガッっ 喜那:(割り込んで)楽〜??静かにしよーね? 楽:ハイ・・・シズカニシマス・・・ 涙:そ、それで・・・そのことについて裁判するために・・・招集されたの? 健怒:気に食わねぇ!!!なんで俺様が! 喜那:仕方ないでしょ?規約違反はちゃんと対処しな(いと困ったことに) 楽:(割り込んで)でも規約違反ってこのまえ(改正されたんじゃ) 喜那:(割り込んで)楽ー?????? 楽:スミマセン・・・ 涙:えぇっと・・・それで? 健怒:チッ・・・ 喜那:はぁ・・・ってことでNo.44裁判所に連れてきたから 0:-間 3人:は? 喜那:だ か ら No.44"裁判所"に連れてきたの! 3人:ええぇぇぇぇぇぇ! 0:-間 僕:だから!僕そんなことしてないって言ってんじゃん! 喜那:いやーでも報告書が届いてるからさぁ 楽:感情を壊すなんて!ひどいよ! 涙:えっと・・・そもそも、どうやって、壊したの? 健怒:さっさと応えろよ!!!重大な規約違反なんだぞ! 喜那:えーと、簡単に説明するとね、貴方は重大な規約違反・・・つまり"感情を壊す"ってことをしてしまったの 僕:は?だからなんのことを言ってるんだ?そもそもここはどこなんだ?君たちは誰だ?ちゃんと説明してくれないと分からないじゃないか! 健怒:No.44の管理してるのはお前だろが!なんで知らないんだよ! 僕:No.44ってなんだよ?ってか知ってるわけないだろ! 楽:No.44っていうのは君の個体ナンバーのことだよ! 涙:それより・・・No.44・・・感情あったんだね・・・ 健怒:そりゃ俺様たちの近くにいりゃ感情も出てくるだろうに 僕:待って待って、個体ナンバーって?それに・・・ほんとだ!僕感情がある!!! 楽:簡単に言うと感情が管理されてるとこの番号! 健怒:そんなんじゃわからんだろうに・・・ 涙:えーっと、、人間の中で働いている感情が振り分けられてる施設の番号がNo.44、それであなたに入っている施設の名前がNo.44だからあなたはNo.44と呼ばれてる 喜那:あぁ・・・まぁ、そーいえば紹介してなかったわね。私は喜那。イライラしてるのが健怒。オドオドしてるのが涙。ば・・・天然なのが楽。そして私達は喜怒哀楽の代表。そしてあなたはその喜怒哀楽を壊した。 僕:そんな事言われても・・・僕の中にも君たちみたいなのがいて働いてる・・・と? 喜那:そーいうこと、この世界の人間は生まれながらに感情を持ってるわけじゃない。私たちが後輩たちを育て、施設を人間に与えることで初めて人間としての感情が成り立つ。 僕:・・・つまり、ここは、えーっと・・本部的なところってことであってる・・・? 喜那:あってる。 健怒:はっ!そんなことはどーでもいいんだよ!どうして、どうやって壊したんだって聞いてんだ! 涙:お、落ち着いて・・・ 楽:感情なんてそう簡単に壊せるものじゃないじゃん?楽たち感情はその主人が死ぬまで絶対壊れないように作られてるし! 僕:・・・少なくとも2年前には僕の感情はなかった・・・と思う。でも僕は壊してなんか居ない。あっちの方から消えたわけじゃないのか・・・? 健怒:お前・・・俺様の後輩たちのこと疑ってんのか??! 涙:消えるなんてことは・・・ないよ・・・だって涙達はただ人間の中で生活してるだけだから・・・ 僕:生活してるだけ・・・? 喜那:あなた感情がないのに今感情的に話せるでしょ? 僕:た、確かに・・・ 楽:つまり私たちがそばにいる・・・人間の中にいるだけで感情が使えるんだよ!あははっ!不思議だねっ! 僕:・・・!だからどーやって感情を壊した?って聞いてたのか・・・!! 喜那:ようやく理解してくれた 健怒:頭の悪い人間だなNo.44は 僕:(小声で)分かりにくすぎるんだもん 健怒:なんかいったか? 僕:いえなにもっ! 涙:本人が分からないのなら・・・どーしようもないんじゃ・・・ 楽:じゃあさ!もういっその事No.44の感情たちにあってもらった方が良くない?直接! 健怒:はぁ?!おまっ、、それ規約違反じゃねぇか! 楽:えだって〜楽たちNo.44の中に入ることできないんだもん! 涙:確かに・・・現場見れないと裁判の決着もつかないし・・・ 喜那:楽ーたまにはいい事言うジャーン! 楽:でしょー?フッフん! 健怒:喜那まで・・・俺様はどーなっても知らんからな 喜那:・・・そもそも感情を壊すこと自体イレギュラーだし、それに本人の話聞くに解決しそうにないし? 楽:ってことでさっそく!No.44の内部へ!行ってらっしゃい〜!!! 僕:・・・どうやって? 楽:えっーと・・・えへ! 健怒:えへ!(かわいく)じゃねーよ!知らねーのかよ! 涙:まぁそもそも本人を感情達がいるところに送っては行けないっていうルールがあるんだから・・・知らなくて当然じゃ・・・ 喜那:大丈夫!私知ってるから! 健怒:なんで知ってるんだよ! 僕:本当に連れてくつもり? 喜那:もちろん、何も分からない以上裁判の判決は出せない、だから・・・うん、まぁ頑張れ!ここの扉から行けるよ! 僕:薄々気づいてたけど君たち適当すぎない?!(小声で)あとこの扉わかりやすくあるのになんでみんな知らないんだよ・・・ 涙:気、気をつけて・・・ 健怒:けっ・・・気、気をつけろよ・・・ 楽:ばいばーい!楽しんできてね!!! 僕:・・・潔白を証明するためだもんな・・・行ってくる 0:-間 楽:ねぇ喜那。言われた台本通りやったけど・・・本当にこれでよかったの? 喜那:良かったのよ・・・No.44はもう既に壊れてるしどっちみち取替えないと行けないから、・・・ちゃんと見ておきなさいよ 健怒:それでわざわざ本人の内部に送り込むとか・・・頭おかしいんじゃね? 涙:取り乱さない・・・ことは無いだろうけど・・・やっぱり心配だなぁ・・・ 0:-間 0:-No.44内部 0:-僕は感情なく喋ってください 僕:ここが僕の内部・・・なんだかさっきより暗い気がする・・・気のせいか? 喜:だれ?・・・だれでもいいや・・・あたいらにかかわらないで・・・ 僕:君は・・・喜び・・・だよね??雰囲気が全く違うからびっくりした・・・ 僕:(N)それから僕はきづいた。自分の感情がなくなっていることに…本当にここは僕の中なのかもしれない。それにしても……なんでこんなに暗いんだ? 怒:よろこびぃ?そんなのむかしのはなしだろぉ??・・・おまえさんよぉ・・・どこからきたのかしらねぇが・・・かえりな・・・ 僕:き、君は・・・怒り・・・かな?君も雰囲気が全く違う・・・ 哀:ふいんきがちがうって・・・ぐすっ・・・ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい 楽:そんなことよりきみぃ・・・きみもこわれて・・・らくにならないかい??あはっ! 僕:・・・ヒュ(声にならない声)な、なんなんだよ・・・君たちほんとにどうしちゃったの? 僕:(N)どーなってるんだ?僕の感情はどーしてこんな…こんなに病んだような感じになっているんだ? 僕:うわっ?!じ、地震?! 怒:ぐああああぁ!!!!がはっ・・・ゴホッゴホッ!!・・うぅ・・・ 僕:・・・!?怒り??大丈夫?! 喜:ぅぅぅぅぅぅぅ・・・ゴホッゴホッ 楽:うううあぁ!・・ううぅ・・・ごほっ・・・ 哀:うぅ・・ぐすっ・・いたいぃ!!いたいよォ!・・・ぐすっ 僕:一体何が起きて・・・・・・っ! 僕:(N)その瞬間僕は全部全部思い出した。 僕:あ、あぁ・・ふふふ・・・ふふふふ・・アッハッハッハッハッ!!あぁ!思い出したぞ・・クソっ・・・ぐすっ・・うぅぅぅ・・うぅ・・・ふふふ・・・・あはははは!(喜怒哀楽全ての感情を込めて) 喜:『お前なんか生きてる価値ねぇんだよ!』 怒:『なんでそんな恥ずかしいことできるの?さっさと死ねば?』 哀:『だっさ・・・あんたほんとに使いもんにならないのね・・・気持ち悪い』 楽:『君みたいな人間いない方がいいよ!』 僕:(N)思い出した瞬間2年前の記憶と約2年分の感情が一気に押し寄せた。 僕:そーか、・・そうなのか・・・感情を壊したって・・・そーいうことなのか 喜:うふふ・・ふふふふふ・・・ふふふふふふ(不気味に) 怒:くっはははははははは!・・おらぁ・・・おらよ(不気味に) 哀:ぐすっ・・・ひっく・・ふへへへ・・うぅ・・・へへへへ(不気味に) 楽:らんらーん・・・あはは!らららーん(不気味に) 僕:(N)僕を・・・僕の感情を壊してしまったのは・・・顔の見えない人間による"誹謗中傷"だ・・・ 僕:なんで忘れてたんだろな・・ふふふ・・・・あははははははは!!!! 僕:(N)気づけば僕は現実世界に戻っていたが…喜怒哀楽全ての感情が混ざりあった不気味な笑いは止まることは無かった。 0:ー間 0:ー裁判所にて 楽:それにしてもびっくりしたよ!No.44をここの裁判所に連れてくるなんて! 喜那:学ぶにはちょうど良かったでしょ?普通は連れてこないんだけどね。最近感情が壊れることが増えちゃったから・・代表も不足しててね・・・急だけど代表就任おめでとう健怒、涙、楽 涙:涙なんかに務まるんでしょうか・・・?うぅ・・・ 健怒:俺様が選ばれるのは当たり前だ!舐めるなよ! 楽:ふふっ!ありがとうございます!せーんぱい! 喜那:ふふふ・・それにしても、感情達はストレスや恐怖に耐えれるように育ててあるはずなのに・・・こんなにも過酷になったのね 健怒:けっ・・年々新人育成の制度が厳しくなってるっつぅのによォ・・・この有様かよ 涙:うん、人間って・・・感情ってあんなふうに壊れるんだね・・・怖い 楽:No.44には申し訳ないけど、いい勉強になったね! 喜那:前までは規約違反だったことも今じゃ当たり前の日常になりつつあるのよ・・・ったく仕事が増える増える・・ちなみにさっきのNo.44はこんなふうに----- 0:-間 喜那:(N)人には喜怒哀楽がある 健怒:(N)それは俺様たち感情が豊かに暮らすことによって表現することが可能になる。 涙:(N)しかしあまりにも膨大なストレスと恐怖がのしかかると感情は壊れてしまう。 楽:(N)感情とは、心とは誰しも脆くて弱いものなのである。 僕:(N)感情をなくす、つまりそれはこの世界において"死"を意味することとなってしまうのだ。 僕:もしかしたら君たちの感情もとっくに壊れているかもしれないね・・・フフっ