台本概要
379 views
タイトル | あなたを抱きしめる距離 |
---|---|
作者名 | ゆる男 (@yuruyurumanno11) |
ジャンル | ラブストーリー |
演者人数 | 1人用台本(不問1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
あなたを抱きしめる距離は遠い けど、私がこの人を守るんだって鳴き続ける 379 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
私 | 不問 | 56 | 〜恋をした〜 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
私:いつもなら冗談を言いながら、さりげなく肩を叩いたり、2人で顔を合わせて笑っていたこの時間だけど
:
私:あなたは未だに顔を伏せて机の上で泣いている
私:しょうがないじゃん。いないもんはいないんだから、あなたならもっとたくさんの出会いがあるよ
:
私:なんて声をかけてあげたいけど、それも許されないくらい沈黙が続いている
私:鼻をすする音と夏風の音だけが響いている
:
私:言葉は掛けられない。ならどうすればいいんだろう
私:あなたの悲しい顔は見たくない。鼓動が走る。息も苦しい
私:夢でありたいこの時を私はあなたと2人で、どう過ごせばいいのかを考えていた
:
私:一年半前、あなたに好きな人が出来ました
私:可愛くて無邪気で、すごく純粋で、あなたにぴったりそうな人
:
私:一年半前、その時に私はあなたに振られてました
私:告白はしてない。でもあなたに好きな人が出来て、私の恋はそこで終わったのです
:
私:一年前、あなたはその子と付き合いました
私:初めてできた恋人だって言うから相当喜んでた
:
私:一年前、私は鳴いてしまいました
私:自分のことのように嬉しい。おめでとう
私:そうやって嘘をついて、鳴いていました
:
私:よく家で遊んだり、一緒にご飯をたべたり、写真を見て笑っていたり、
私:たくさんの思い出はあなたと私だけの思い出
私:だけどもう、全部破り捨てないと
私:私はあなたのために、いいやつを演じないと
:
私:次の休みはどこ行くの?とってもいい感じなんだね
私:私はあなたのために、自分を押し殺すことにした
:
私:ある日のこと、あなたは元気がなかった
私:「どうしたの?」そう顔で訴えかけるけど、あなたには届かない
私:あなたの悲しげな背中で何かを察することしか出来なかった
私:私は暖かいよ。抱きしめてくれればちょっとは心の癒しになれるかも?
私:そんなことを思っていてもあなたはそれどころじゃなかった
:
私:ある日の日曜日のことだった
私:あなたは顔を真っ青にしながら私に言う
0:「恋人が倒れた・・・」
私:私も言葉を失った。あなたは泣き崩れた
私:まだ恋人は生きてるけど意識不明みたい
私:恋人は病気を持っていた。誰にも治せない稀な病気で、もう、末期まで迫っていた
私:泣かないでと私はあなたの背中を摩るけど
0:「あっち行ってくれ」
私:そう言ってあなたは私を引き離した
:
私:いつも私の頭を撫でてくれてた。かわいいって言ってくれてた
私:私はあなたが大好きだよ
私:でもあなたは恋人が大好きなの知ってるよ
私:それでもこの世は残酷で恋人は亡くなった
私:いつもの部屋で私とあなたは2人
私:私はあなたに寄り添う
私:いつもこうしてきたから
私:今日もあなたの癒しになりたい。あなたを抱きしめたい。あなたに好きになってもらいたい
私:あなたとの距離を測るものなんていらない
私:だけど私はあなたを抱きしめることは出来ない
私:いつもあなたが握っていた手だよ
私:差し伸べても当然あなたは反応しない
私:あなたの匂いを嗅いでみるけど、いつもと変わらない
私:変わらない事がまたあなたを不安にさせてるのかな?
:
私:あなたの泣き声と、私の鳴き声
私:同じのようで同じじゃない
私:あなたが泣くから私も鳴いてしまう
私:力いっぱい腕を広げてもあなたには届かない
私:あなたを抱きしめるまでの距離は遠く儚い
私:それでも私はあなたのそばであなたを見守りたい
私:天国の恋人に私がこの人を守るんだって鳴き続ける
0:END
私:いつもなら冗談を言いながら、さりげなく肩を叩いたり、2人で顔を合わせて笑っていたこの時間だけど
:
私:あなたは未だに顔を伏せて机の上で泣いている
私:しょうがないじゃん。いないもんはいないんだから、あなたならもっとたくさんの出会いがあるよ
:
私:なんて声をかけてあげたいけど、それも許されないくらい沈黙が続いている
私:鼻をすする音と夏風の音だけが響いている
:
私:言葉は掛けられない。ならどうすればいいんだろう
私:あなたの悲しい顔は見たくない。鼓動が走る。息も苦しい
私:夢でありたいこの時を私はあなたと2人で、どう過ごせばいいのかを考えていた
:
私:一年半前、あなたに好きな人が出来ました
私:可愛くて無邪気で、すごく純粋で、あなたにぴったりそうな人
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私:一年半前、その時に私はあなたに振られてました
私:告白はしてない。でもあなたに好きな人が出来て、私の恋はそこで終わったのです
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私:一年前、あなたはその子と付き合いました
私:初めてできた恋人だって言うから相当喜んでた
:
私:一年前、私は鳴いてしまいました
私:自分のことのように嬉しい。おめでとう
私:そうやって嘘をついて、鳴いていました
:
私:よく家で遊んだり、一緒にご飯をたべたり、写真を見て笑っていたり、
私:たくさんの思い出はあなたと私だけの思い出
私:だけどもう、全部破り捨てないと
私:私はあなたのために、いいやつを演じないと
:
私:次の休みはどこ行くの?とってもいい感じなんだね
私:私はあなたのために、自分を押し殺すことにした
:
私:ある日のこと、あなたは元気がなかった
私:「どうしたの?」そう顔で訴えかけるけど、あなたには届かない
私:あなたの悲しげな背中で何かを察することしか出来なかった
私:私は暖かいよ。抱きしめてくれればちょっとは心の癒しになれるかも?
私:そんなことを思っていてもあなたはそれどころじゃなかった
:
私:ある日の日曜日のことだった
私:あなたは顔を真っ青にしながら私に言う
0:「恋人が倒れた・・・」
私:私も言葉を失った。あなたは泣き崩れた
私:まだ恋人は生きてるけど意識不明みたい
私:恋人は病気を持っていた。誰にも治せない稀な病気で、もう、末期まで迫っていた
私:泣かないでと私はあなたの背中を摩るけど
0:「あっち行ってくれ」
私:そう言ってあなたは私を引き離した
:
私:いつも私の頭を撫でてくれてた。かわいいって言ってくれてた
私:私はあなたが大好きだよ
私:でもあなたは恋人が大好きなの知ってるよ
私:それでもこの世は残酷で恋人は亡くなった
私:いつもの部屋で私とあなたは2人
私:私はあなたに寄り添う
私:いつもこうしてきたから
私:今日もあなたの癒しになりたい。あなたを抱きしめたい。あなたに好きになってもらいたい
私:あなたとの距離を測るものなんていらない
私:だけど私はあなたを抱きしめることは出来ない
私:いつもあなたが握っていた手だよ
私:差し伸べても当然あなたは反応しない
私:あなたの匂いを嗅いでみるけど、いつもと変わらない
私:変わらない事がまたあなたを不安にさせてるのかな?
:
私:あなたの泣き声と、私の鳴き声
私:同じのようで同じじゃない
私:あなたが泣くから私も鳴いてしまう
私:力いっぱい腕を広げてもあなたには届かない
私:あなたを抱きしめるまでの距離は遠く儚い
私:それでも私はあなたのそばであなたを見守りたい
私:天国の恋人に私がこの人を守るんだって鳴き続ける
0:END