台本概要

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タイトル あなたを抱きしめる距離
作者名 ゆる男  (@yuruyurumanno11)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 1人用台本(不問1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 あなたを抱きしめる距離は遠い
けど、私がこの人を守るんだって鳴き続ける

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
不問 56 〜恋をした〜
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
私:いつもなら冗談を言いながら、さりげなく肩を叩いたり、2人で顔を合わせて笑っていたこの時間だけど : 私:あなたは未だに顔を伏せて机の上で泣いている 私:しょうがないじゃん。いないもんはいないんだから、あなたならもっとたくさんの出会いがあるよ : 私:なんて声をかけてあげたいけど、それも許されないくらい沈黙が続いている 私:鼻をすする音と夏風の音だけが響いている : 私:言葉は掛けられない。ならどうすればいいんだろう 私:あなたの悲しい顔は見たくない。鼓動が走る。息も苦しい 私:夢でありたいこの時を私はあなたと2人で、どう過ごせばいいのかを考えていた : 私:一年半前、あなたに好きな人が出来ました 私:可愛くて無邪気で、すごく純粋で、あなたにぴったりそうな人 : 私:一年半前、その時に私はあなたに振られてました 私:告白はしてない。でもあなたに好きな人が出来て、私の恋はそこで終わったのです : 私:一年前、あなたはその子と付き合いました 私:初めてできた恋人だって言うから相当喜んでた : 私:一年前、私は鳴いてしまいました 私:自分のことのように嬉しい。おめでとう 私:そうやって嘘をついて、鳴いていました : 私:よく家で遊んだり、一緒にご飯をたべたり、写真を見て笑っていたり、 私:たくさんの思い出はあなたと私だけの思い出 私:だけどもう、全部破り捨てないと 私:私はあなたのために、いいやつを演じないと : 私:次の休みはどこ行くの?とってもいい感じなんだね 私:私はあなたのために、自分を押し殺すことにした : 私:ある日のこと、あなたは元気がなかった 私:「どうしたの?」そう顔で訴えかけるけど、あなたには届かない 私:あなたの悲しげな背中で何かを察することしか出来なかった 私:私は暖かいよ。抱きしめてくれればちょっとは心の癒しになれるかも? 私:そんなことを思っていてもあなたはそれどころじゃなかった : 私:ある日の日曜日のことだった 私:あなたは顔を真っ青にしながら私に言う 0:「恋人が倒れた・・・」 私:私も言葉を失った。あなたは泣き崩れた 私:まだ恋人は生きてるけど意識不明みたい 私:恋人は病気を持っていた。誰にも治せない稀な病気で、もう、末期まで迫っていた 私:泣かないでと私はあなたの背中を摩るけど 0:「あっち行ってくれ」 私:そう言ってあなたは私を引き離した : 私:いつも私の頭を撫でてくれてた。かわいいって言ってくれてた 私:私はあなたが大好きだよ 私:でもあなたは恋人が大好きなの知ってるよ 私:それでもこの世は残酷で恋人は亡くなった 私:いつもの部屋で私とあなたは2人 私:私はあなたに寄り添う 私:いつもこうしてきたから 私:今日もあなたの癒しになりたい。あなたを抱きしめたい。あなたに好きになってもらいたい 私:あなたとの距離を測るものなんていらない 私:だけど私はあなたを抱きしめることは出来ない 私:いつもあなたが握っていた手だよ 私:差し伸べても当然あなたは反応しない 私:あなたの匂いを嗅いでみるけど、いつもと変わらない 私:変わらない事がまたあなたを不安にさせてるのかな? : 私:あなたの泣き声と、私の鳴き声 私:同じのようで同じじゃない 私:あなたが泣くから私も鳴いてしまう 私:力いっぱい腕を広げてもあなたには届かない 私:あなたを抱きしめるまでの距離は遠く儚い 私:それでも私はあなたのそばであなたを見守りたい 私:天国の恋人に私がこの人を守るんだって鳴き続ける 0:END

私:いつもなら冗談を言いながら、さりげなく肩を叩いたり、2人で顔を合わせて笑っていたこの時間だけど : 私:あなたは未だに顔を伏せて机の上で泣いている 私:しょうがないじゃん。いないもんはいないんだから、あなたならもっとたくさんの出会いがあるよ : 私:なんて声をかけてあげたいけど、それも許されないくらい沈黙が続いている 私:鼻をすする音と夏風の音だけが響いている : 私:言葉は掛けられない。ならどうすればいいんだろう 私:あなたの悲しい顔は見たくない。鼓動が走る。息も苦しい 私:夢でありたいこの時を私はあなたと2人で、どう過ごせばいいのかを考えていた : 私:一年半前、あなたに好きな人が出来ました 私:可愛くて無邪気で、すごく純粋で、あなたにぴったりそうな人 : 私:一年半前、その時に私はあなたに振られてました 私:告白はしてない。でもあなたに好きな人が出来て、私の恋はそこで終わったのです : 私:一年前、あなたはその子と付き合いました 私:初めてできた恋人だって言うから相当喜んでた : 私:一年前、私は鳴いてしまいました 私:自分のことのように嬉しい。おめでとう 私:そうやって嘘をついて、鳴いていました : 私:よく家で遊んだり、一緒にご飯をたべたり、写真を見て笑っていたり、 私:たくさんの思い出はあなたと私だけの思い出 私:だけどもう、全部破り捨てないと 私:私はあなたのために、いいやつを演じないと : 私:次の休みはどこ行くの?とってもいい感じなんだね 私:私はあなたのために、自分を押し殺すことにした : 私:ある日のこと、あなたは元気がなかった 私:「どうしたの?」そう顔で訴えかけるけど、あなたには届かない 私:あなたの悲しげな背中で何かを察することしか出来なかった 私:私は暖かいよ。抱きしめてくれればちょっとは心の癒しになれるかも? 私:そんなことを思っていてもあなたはそれどころじゃなかった : 私:ある日の日曜日のことだった 私:あなたは顔を真っ青にしながら私に言う 0:「恋人が倒れた・・・」 私:私も言葉を失った。あなたは泣き崩れた 私:まだ恋人は生きてるけど意識不明みたい 私:恋人は病気を持っていた。誰にも治せない稀な病気で、もう、末期まで迫っていた 私:泣かないでと私はあなたの背中を摩るけど 0:「あっち行ってくれ」 私:そう言ってあなたは私を引き離した : 私:いつも私の頭を撫でてくれてた。かわいいって言ってくれてた 私:私はあなたが大好きだよ 私:でもあなたは恋人が大好きなの知ってるよ 私:それでもこの世は残酷で恋人は亡くなった 私:いつもの部屋で私とあなたは2人 私:私はあなたに寄り添う 私:いつもこうしてきたから 私:今日もあなたの癒しになりたい。あなたを抱きしめたい。あなたに好きになってもらいたい 私:あなたとの距離を測るものなんていらない 私:だけど私はあなたを抱きしめることは出来ない 私:いつもあなたが握っていた手だよ 私:差し伸べても当然あなたは反応しない 私:あなたの匂いを嗅いでみるけど、いつもと変わらない 私:変わらない事がまたあなたを不安にさせてるのかな? : 私:あなたの泣き声と、私の鳴き声 私:同じのようで同じじゃない 私:あなたが泣くから私も鳴いてしまう 私:力いっぱい腕を広げてもあなたには届かない 私:あなたを抱きしめるまでの距離は遠く儚い 私:それでも私はあなたのそばであなたを見守りたい 私:天国の恋人に私がこの人を守るんだって鳴き続ける 0:END