台本概要

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タイトル 11.BARバブ美へようこそ!〜砂町の令嬢〜
作者名 雪狐  (@yukikitsune_vg)
ジャンル その他
演者人数 4人用台本(男2、女2)
時間 30 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ついに佐藤がBARバブ美のメンバーに加わった!(あっさり)
そして今まで明らかになっていなかった『BAR砂の町』の実態がほんのり明らかになる!
果たして今回のお客様はどんな人物なのか…半分くらい頭空っぽにして読んでね!

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
バブ美 92 やべぇオネェさん
小鹿 95 最近バブ美さんに似てきた
佐藤 84 他二人が暴走気味のため、割と常識人に見えるが変人
マリー 91 本名は麻里子、上の階に存在するBAR砂の町の店員
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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0:BARバブ美へようこそ!〜砂町の令嬢〜 人物紹介: バブ美:やべぇオネェさん 小鹿:最近バブ美さんに似てきた 佐藤:他二人が暴走気味のため、割と常識人に見えるが変人 マリー:本名は麻里子、上の階に存在するBAR砂の町の店員 0:本編 佐藤:いやー、今日も平和でいいねぇ 小鹿:あのー…どうして刹那君がここにいるのかな…? 佐藤:ん? 小鹿:ほら、まだお店の開店前でしょ?それになんだか制服みたいなの着てるし… バブ美:ああ、シュガー君も正式なうちのメンバーになったからよ? 小鹿:ええ!?私聞いてないよ!? 佐藤:あれ?言わなかったっけ? 小鹿:うん、聞いてないよ…? 佐藤:そっか、じゃあよろしくね? 小鹿:軽いよ!? バブ美:まぁまぁ…落ち着きなさい?別に小鹿ちゃんだって嫌じゃないんでしょ? 小鹿:うん、嫌じゃないけど…あまりにも急だったからびっくりしちゃって… 佐藤:小鹿ちゃんを驚かせたくてさ…ごめんよ… 小鹿:ううん気にしないで!これで刹那君とずっと一緒にいられるね? バブ美:はいはい、甘い甘い…甘すぎてバブ美さん消えちゃいそうよ?♡ 0:ガラガラ(扉が開く音) マリー:バブ美ちゃん、久しぶりなのだわ! バブ美:あら、マリーちゃん!久しぶりねぇ〜元気にしてた? マリー:無病息災、ばっちり元気なのだわ! 小鹿:あの…この方は…? バブ美:ん?この子はマリーちゃんって言って、砂の町の小鹿ちゃんポジの子よ? 小鹿:えっと…つまり? バブ美:お店で二番目に偉い子って言ったらいいのかしら? 小鹿:なるほど!初めまして、バブ美二番手の小鹿と申します! 佐藤:じゃあ僕は三番手かな?三番手のさと…この店だとシュガーだね?とにかくよろしくお願いするよ マリー:はい!よろしくなのだわ! 佐藤:それにしてもなかなか変わった話し方するね…? バブ美:見てわかる通り、マリーちゃんは異国の地からやってきたからね?♡ 小鹿:なるほど、通りで… 佐藤:マリーちゃんはどこ出身なんだい?金髪碧眼だし…フランスとか? 小鹿:確かに、そんな感じするねー! マリー:マリーは、長崎の生まれなのだわ? 小鹿:えっと…? バブ美:マリーちゃんは自分を異国生まれだって勘違いしてる痛い日本人よ?♡ マリー:バブ美ちゃん、マリー照れちゃうのだわっ! 佐藤:あっ…くねくね四号だ… 小鹿:ちなみに一号はバブ美さんだとして残りは? 佐藤:二号が小鹿ちゃんで三号がおにこちゃん…かな? 小鹿:えー?私くねくねしないよー? 佐藤:この前してたじゃないか… 小鹿:そうだっけ?小鹿うっちゃり! バブ美:バブ美さんもついでにうっちゃりっ! マリー:マリーもうっちゃりなのだわっ! 佐藤:やめろっ!?収集がつかなくなるっ!こほん、とりあえず何か飲むかい? マリー:これはこれはご丁寧にどうもなのだわ?じゃあバブ美ちゃんの奢りがいいのだわ! 佐藤:なんのことかわかってはいるけど…図々しく感じるのは僕だけかな? 小鹿:刹那君だけじゃないかな?私はもう慣れたし… バブ美:さすがこの店の二番手ね…! 小鹿:えへへ…そんなことないよ〜 佐藤:あ、くねくねしてる… バブ美:バブ美さんもやるわ! マリー:マリーも負けないのだわっ! 佐藤:やらなくていいって言ってるじゃないか!?ぜぇぜぇ…さっきから叫びすぎて疲れたよ… バブ美:ほら、シュガー君にもあたしの奢りをあげるわ♡ 佐藤:あ、ああ…いただくよ… 小鹿:じー 佐藤:ん? 小鹿:じー 佐藤:どうしたの?そんなに見つめられると照れちゃうじゃないか… 小鹿:いや、哺乳瓶で飲むところしっかり見ておこうかなって 佐藤:途端に恥ずかしくなってきたぞ? マリー:気にすることはないのだわ?ほら、こうやってごきゅごきゅ飲めばいいのだわ! 佐藤:うわぁ…やっぱり絵面は酷いなぁ…ところでさ マリー:んー? 佐藤:マリーちゃんは本当に長崎の生まれなのかい? マリー:そうなのだわ!正真正銘長崎育ちの江戸っ子なのだわっ! 佐藤:いや、江戸っ子なら長崎じゃないような…? 小鹿:刹那君は何か気になることがあるの? 佐藤:ほら、金髪だし碧眼だし…長崎生まれとはいえ本当は外国の方なのかなって マリー:これはウィッグとカラコンなのだわっ!お店のキャラ作りのためにやってるのだわっ! バブ美:この子すごいでしょ?喋ろうと思えばもっとまともに喋れるのにわざわざこんなことしてるの…バブ美さん尊敬するわぁ…♡ 小鹿:あ、これは変人だからときめいてるんであって、実際は褒めてないやつだ! 佐藤:うん、それくらいなら僕にもわかるようになってきたよ マリー:でへへ、マリー照れちゃうのだわ… 佐藤:褒められてないんだよ? バブ美:いいんじゃない?こういうのは本人の受け取り方次第よ♡ 佐藤:そうなのかなぁ… バブ美:とりあえず、お客さんなんだし全部外してきたら? マリー:それもそうなのだわ、ちょっとお店の奥借りても…? バブ美:いいわよ、小鹿ちゃん案内して♡ 小鹿:はーい!こっちにきてくださいな! 佐藤:しかしキャラ作りかぁ…ずいぶん徹底してるねぇ? バブ美:シュガー君だって徹底してる方じゃない?それは小鹿ちゃんのイメージするシュガー君なんでしょ? 佐藤:まぁ…ね、例え誰が何と言おうと僕は徹底し続けるよ バブ美:そう、疲れないようにしなさいよ? 佐藤:うん、任せてよ 小鹿:何の話してるの? 佐藤:ううん、なんでもないよ! 小鹿:そう? バブ美:ええ、ちょっとシュガー君の好みの話をしてただけよ?♡ 小鹿:えー!聞きたいよー! 佐藤:ふふっ、また今度ゆっくり話そうよ 小鹿:うん!約束だよ? マリー:あ、あのー…終わりました…です 佐藤:誰!? バブ美:ああ、マリーちゃんよ? 佐藤:えっ!? マリー:は、恥ずかしいから…あまり見ないで…ください… バブ美:この子、恥ずかしがり屋さんでねぇ…キャラを作ってないとこんな感じなのよ 佐藤:なるほど…? 小鹿:ねぇねぇマリーちゃん? マリー:ひゃいっ! 小鹿:マリーちゃんの本当の瞳…すごく綺麗だね マリー:えっ… 小鹿:いや、なんか大きめというか…キラキラしてるっていうか… 佐藤:うん、確かに…綺麗な目をしてるね マリー:あうあう…や、やめて…恥ずかしい…です 小鹿:なんていうか…アイドルみたいな顔してる… バブ美:それは小鹿ちゃんにも言えることじゃないかしら? 小鹿:ええー?そうかな? マリー:は、はい…小鹿さんの方が綺麗です…わたしなんて…その辺の石ころだと思ってもらえたら…へへへ 佐藤:ず、随分ネガティブだね…? バブ美:この子はねぇ…自分に自信が無いのが欠点よね… 小鹿:もっと自信を持ってもいいと思うんだけどなぁ… マリー:うぅ… 小鹿:そうだ!バブ美さん、レッスンやりましょ! バブ美:んー? 小鹿:ほら、オギャレッスンでもズキュレッスンでも何かやってもらえば、マリーちゃんが変わるきっかけにならないですか? バブ美:そうねぇ…そういえばマリーちゃんがこうやってスッピン晒すのなんて久しぶりだし…うん、いい機会かもね?♡ 佐藤:スッピン晒すって言い方はあれだけど…うん、いいんじゃないかな? マリー:えと…何をするん…ですか…? 小鹿:ふっふっふっ…バブ美さん何しましょうか? バブ美:決めてなかったのね… 小鹿:えへへ… バブ美:そうねぇ…じゃあオギャレッスンにしましょ!内面曝け出すならこれが一番でしょ!♡ 小鹿:やったぁ!マリーちゃん、たくさんオギャって可愛くなろうねっ♪ 佐藤:小鹿ちゃんがどんどんバブ美さん化していくよ… 小鹿:刹那君はそんな私は嫌いかな? 佐藤:ううん、楽しく笑う小鹿ちゃんが一番だよ 小鹿:にへへ、刹那君ならそう言ってくれると思ってた マリー:え、えっと…? バブ美:はいはい、マリーちゃん困ってるでしょ?とりあえず、はい…これつけて? マリー:これって…? バブ美:おしゃぶりよ? マリー:いやだ!? バブ美:急に大声出さないで?ゾクゾクしちゃうじゃない…♡ マリー:だ、だって…おしゃぶりなんて…恥ずかしいし… バブ美:あたしからしたらマリーちゃんの語尾もなかなかよ? マリー:えっ…蓬(よもぎ)ママがオススメしてくれたのに… バブ美:蓬ちゃんも変わってるからねぇ…とりあえず、役になりきってみたら? マリー:ううっ… 小鹿:んー、そうだ!バブ美さん、私がおしゃぶりするね! 佐藤:小鹿ちゃん!?どうしたの急に!? 小鹿:ほら、みんなでやればマリーちゃんも気が楽かなぁって… 佐藤:ご乱心かと思ったよ…いや、ご乱心だよ…! バブ美:なるほど…?じゃあバブ美さんもつけるわね?♡ 小鹿:あ、バブ美さんはつけないで… バブ美:なんでよ!あたしだっておしゃぶりしたい〜っ♡ 小鹿:くねくねしてもダメなものはダメです!絵面が汚いもん! バブ美:え〜?みんなは賛成よね? 佐藤:ノーセンキューで マリー:バブ美ちゃんがつけるなら…わたし…帰るね… バブ美:なんでよっ!?もう、好きにしたらいいじゃないっ!ぷんぷんっ! 小鹿:へそ曲げちゃった…まぁほっといたら直ると思うからオギャレッスンやっちゃお? 佐藤:小鹿ちゃんほんと容赦なくなったねぇ…ま、僕も賛成かな マリー:わ、わたしは…賛成じゃない…です… 小鹿:そっか…残念…こほん、とりあえずオギャレッスン進めちゃお? マリー:えぇ…!?今わたし賛成じゃないって言った…! 佐藤:諦めよう…バブ美さんスピリッツは小鹿ちゃんにも受け継がれてるみたいだから… マリー:あ…あの…シュガーさんも…その…レッスンやれって言うんですか…? 佐藤:うーん…それは個人の自由かな?マリーちゃんが本当に嫌だったら止めるけど、僕は参加してみてもいいと思うよ マリー:どうして…? 佐藤:君が変わりたいって思ってるのなら受けてみてもいいんじゃないかな?僕たちはその手伝いがしたいだけだから…ちょっとお節介かもしれないけどね マリー:うーん…それならやって…みます… 小鹿:すごい!刹那君はお話上手だね…! バブ美:バブ美さん尊敬するわ!♡ 佐藤:二人ともふざけるからだよ?素直にマリーちゃんの手伝いがしたいって言えばいいのに… マリー:あの…まずは何したらいい…ですか? バブ美:そうねぇ…もっとシャキっと話してみたら? マリー:シャキっ…と? 小鹿:うん、もっと自信持っていいんだよ! マリー:そう…かな? 佐藤:そうだよ、ほら…僕らはその辺の石ころだと思って? マリー:それは…無理… バブ美:ふふっ、さっき自分で言ってたじゃない? マリー:だって…うう… 小鹿:大丈夫、どんなマリーちゃんだってもうお友達だよ? マリー:おとも…だち? 小鹿:うん! マリー:そっか…うん、ありがとう 佐藤:ここは僕らしかいないから、もっと気を抜いて話していいんだよ? マリー:うん、ありがと…!なんか、心が少し軽くなったかも? バブ美:そもそも、マリーちゃんまだ若いんだから…何も悩まなくていいとバブ美さん思うの 小鹿:私もそう思う!人生ってさ、いろんなことがあって辛いこともあるけどさ…でも自分を嫌いになる必要なんてないんじゃないかなって バブ美:小鹿ちゃんがそれ言ってもねぇ…?♡ 小鹿:も、もう!話の腰を折らないでください!こほん、マリーちゃんの人生を私は知らないけど…私が知ってるのは今のマリーちゃんだから、過去のマリーちゃんは捨てちゃって今を生きたらいいんじゃないかな?かつての私がそうしたように マリー:かつての小鹿ちゃん…? 小鹿:まぁ、話すと長くなるからその話はまたいつか!とにかく素直なマリーちゃんと私は友達になりたいの!…だめ? マリー:ううん、だめ…じゃないよ 小鹿:やった!もしよければこれからも遊びに来てね! マリー:う、うん! バブ美:シュガー君さっきから一言も喋ってないけどどうしたの? 佐藤:ああ、ちょっとね バブ美:その看板は何かしら? 佐藤:僕のことは気にしないで!どうぞ二人で親睦を深めてくれたまえ…! バブ美:さてはあれね?最近出番が多すぎて休憩したいのね?でもバブ美さんがそんなことはさせないわよ!♡ 佐藤:や、やだなぁ…そんなことはないよ? 小鹿:刹那君、その看板… 佐藤:本当に気にしないでくれ、ちょっとガーデニングに目覚めてしまっただけだよ 小鹿:このタイミングで…? 佐藤:あはは…うん、このタイミングで… 小鹿:『百合が咲きました、大切にしましょう』…これはなぁに? 佐藤:小鹿ちゃんは知らなくていいよ 小鹿:そっか…何かわからないけど、元の場所に戻してきてね? 佐藤:あっ…はい… マリー:えっと、わたしたちのやりとりって百合に入るの? バブ美:あら、マリーちゃんはわかる側の人間なのね? マリー:まぁ、そこそこくらい… バブ美:そう、大切にしましょ…!♡ 小鹿:ところで、オギャレッスン…どうする? マリー:小鹿ちゃんともっと仲良くなりたいからやってみようかな バブ美:バブ美さんは? マリー:もちろんバブ美ちゃんとももっと仲良くなりたいもん バブ美:あら、嬉しいこと言ってくれるじゃない!じゃあ早速やりましょ! 佐藤:あ、いつのまにかやる流れになってる!?悪いことは言わないから逃げた方がいいよ? マリー:えっ…?そんなにやばいの? 佐藤:うん、初心者は裸足で逃げていくよ? 小鹿:私逃げなかったけどなぁ…? バブ美:それは小鹿ちゃんがぶっ飛んでるからよ? 小鹿:えぇー?そうかなぁ? マリー:うふふっ バブ美:ん? マリー:いや、みんなのやりとりが…面白くて…ふふふっ 佐藤:楽しんでくれてるならよかったよ 小鹿:もっと楽しんでもらえるように頑張るよ! バブ美:とりあえず、マリーちゃん…オギャリなさいっ! マリー:へ?おぎゃる…? バブ美:っていきなり言われても困るわよね?じゃあ小鹿ちゃん、お手本を見せてちょうだい? 小鹿:うん!(深呼吸)おぎゃあ!おぎゃあ!!おぎゃあ!!! 佐藤:流れるようにやるんだもんなぁ… マリー:あっ!?えっ!? バブ美:ほら、こんな感じでおぎゃあって叫んでテンション上げていきましょ?♡ 小鹿:そうそう!マリーちゃんもやろ? マリー:わ、わたしは… 佐藤:もう逃げられないよ…諦めるんだ マリー:そんなぁ…シュガー君助けてよぉ… 佐藤:無理なものは無理だ…ごめんよ… マリー:うぅ…じゃあおぎゃるね?(深呼吸)おぎゃあ、おぎゃあ… バブ美:もっと魂込めて! マリー:お、おぎゃあ!おぎゃあ!! 小鹿:そうそう!もっといけるよ! マリー:おぎゃあ!!おぎゃあ!!! バブ美:ふぅ…気持ち悪いわねぇ マリー:バブ美ちゃんがやれって言ったんだよ!? 小鹿:いやー、人がおぎゃりながら呑むお酒は格別でしゅねぇ… 佐藤:あっ、いつのまにかお酒飲んでる!? 小鹿:んー?のんでないでしゅよぉ… バブ美:ねぇ小鹿ちゃん? 小鹿:あいー バブ美:あー、これはダメね… マリー:ふふっ、かわいいよ? 小鹿:かわいい マリー:はい、すごくかわいい 小鹿:うむ、わるくない バブ美:カタコトになってない?大丈夫? 小鹿:だいじょうぶ、へーきへーき バブ美:ダメそうね…?シュガー君、とりあえず奥に運んじゃいなさい♡ 佐藤:そうだね、少し寝れば良くなるか… 小鹿:ありがおー 佐藤:ふふっ、かわいいねぇ 小鹿:んー、かわいくないでしゅ バブ美:はいはい… マリー:いいなぁ…わたしもこんな相手が欲しいなぁ… バブ美:マリーちゃんならすぐできるわよ!悪い男に騙されないようにね? マリー:はーい…シュガー君変わってくれないかなぁ バブ美:あら?ダメよ、シュガー君は小鹿ちゃんにゾッコンだから♡ マリー:そうじゃなくて…小鹿ちゃんかわいいなぁって バブ美:あ、そっち? マリー:うん バブ美:そうねぇ…小鹿ちゃんもシュガー君一筋だから無理だと思うわよ? マリー:そっかぁ…残念 バブ美:ふふっ マリー:どうしたの? バブ美:いや、素直なマリーちゃんとお話しできてバブ美さん感激よっ♡ マリー:そっか… バブ美:素直になるのも案外悪くないでしょ?♡ マリー:うん。今まではそう思うことなかったけど…ここの人達がみんなあったかいからかな? バブ美:そう言ってもらえると嬉しいわ♡ 佐藤:ふぅ…小鹿ちゃん、運び終わったよ バブ美:シュガー君もお疲れ様♡ 佐藤:僕は特に疲れるようなことはしてないよ マリー:あ、あの! 佐藤:ん? マリー:今日は背中押してくれて…ありがと 佐藤:どういたしまして、と言っても全部マリーちゃんが一歩踏み出した結果だからさ マリー:それでも、お礼はちゃんと言いたくて…それにシュガー君はなんだか…わたしと同じ感じがするし 佐藤:マリーちゃんと? マリー:なんて言ったらいいんだろう…ずっと何かを隠してるような…? 佐藤:… マリー:何か辛いことがあれば言ってね?その、次はわたしが力になるから! 佐藤:うん、ありがとう バブ美:マリーちゃんが気にしなくても大丈夫だと思うけど…もし何かあったら力になってあげてね? マリー:うん、任せて…! バブ美:なんかいい感じに話が纏まったところで…マリーちゃん何か飲む? マリー:じゃあ…何か長崎っぽいお酒はないかな? バブ美:長崎っぽいお酒ねぇ…うーん マリー:ない…よね、ごめんなさい… バブ美:あるわよ マリー:へっ?あるの? バブ美:純米の日本酒でいいかしら? 佐藤:日本酒?長崎は日本酒が有名なのかい? バブ美:そうねぇ、いくつか酒造もあるくらいだから有名なんじゃない? 佐藤:ふわっとした回答が返ってきたな… マリー:でもわたしの地元も日本酒の酒造があったから…有名なのかも? バブ美:というわけで用意するから待っててね♡ マリー:はーい 小鹿:んにゃむにゃ…おあよー、なんだかお酒の匂いがするね…? 佐藤:小鹿ちゃんおはよう、体調はどうだい? 小鹿:ん?元気だよ? 佐藤:それは良かった 小鹿:ところで今は何してるの? マリー:今バブ美ちゃんがわたしのためにお酒を用意してくれてるところだよ 小鹿:へぇー!何飲むの? バブ美:長崎っぽいお酒ってリクエストもらったから、日本酒を用意してるのよ♡ 小鹿:えっどんなの!? バブ美:小鹿ちゃんにはあげないわよ? 小鹿:けちんぼ… バブ美:はいはい…というわけで梅の名前を冠した酒造の日本酒、召し上がれ♡ マリー:わぁ…!ありがとう…! 小鹿:バブ美さん、梅の名前を冠した酒造って? バブ美:あぁ、長崎の佐世保にそういう酒造があるのよ 小鹿:なるほど! 佐藤:お酒もいろいろあるから、しっかり勉強しないとなぁ バブ美:その辺はおいおい覚えていけばいいのよ!ところでどう?お口に合うかしら?♡ マリー:うん…すごく美味しい… バブ美:そう、それは良かったわ!気が済むまでゆっくりしていってちょうだい♡ マリー:はーい! 小鹿:バブ美さぁん、私にも一口くださいよ〜 バブ美:ダメよ、小鹿ちゃんにはまだ早いわ?♡ 佐藤:そうだね…小鹿ちゃんに日本酒は早いかな?というか、飲める日は来るのかなぁ… 小鹿:えぇー!?やだやだぁ!私もお酒飲むぅ! マリー:ふふふっ、楽しいなぁ 小鹿:ふふっ、マリーちゃんが笑ってるから今日のところは諦めてあげようではないか… 佐藤:ははぁー、小鹿姫の寛大な御心に感謝いたしますぅー 小鹿:わぁっ!小鹿姫って久しぶりに聞いた気がする! バブ美:そんな前でもないはずなんだけどねぇ?二人とも濃い日常を送りすぎなのよ 小鹿:そうかな? バブ美:そうよ?だから息切れしないように、たまにはしっかり休むのよ? 小鹿:はーい マリー:ふぅー、みんなの会話を聞いてたら元気が出てきたよ…ありがと 小鹿:気にしないで!私たちいつも通り遊んでるだけだから! バブ美:そうそう!だから気にしなくていいのよ?♡ 佐藤:一応補足しておくと、遊んでるだけって言ってる二人もちゃんと働いてるからね マリー:ふふふっ、わかってるよ? マリー:さて、ちょっと早いけどそろそろお暇しようかな…蓬ママが上で寂しそうにしてそうだし バブ美:そう、また来てちょうだいね?♡ マリー:うん、また遊びにくるよ!みんなも砂の町に遊びに来てね? 小鹿:もちろん!必ず遊びに行くね! バブ美:まぁ、バブ美さんたちが遊びに行く前に蓬ちゃんが遊びに来そうだけど…♪ 小鹿:蓬さんもどんな人か気になるなぁ…! 佐藤:ふふっ、そうだね?楽しみが増えたよ マリー:それじゃ、また! 小鹿:またね!行っちゃった… バブ美:楽しい時間ってあっという間ねぇ 佐藤:まぁ、また来てくれるさ?それに僕らも遊びに行こうと思えばすぐ会える距離だし バブ美:そうね、今度はみんなで押しかけちゃいましょ♡ 小鹿:わーい!そうしましょ! 佐藤:二人ともはしゃぎすぎて迷惑かけないようにね? バブ美:大丈夫よ〜!さて、次のお客さん来るかもしれないから、準備してちょうだい?♡ 小鹿:はーい!次はどんなお客様が来てくれるのか…楽しみですね!

0:BARバブ美へようこそ!〜砂町の令嬢〜 人物紹介: バブ美:やべぇオネェさん 小鹿:最近バブ美さんに似てきた 佐藤:他二人が暴走気味のため、割と常識人に見えるが変人 マリー:本名は麻里子、上の階に存在するBAR砂の町の店員 0:本編 佐藤:いやー、今日も平和でいいねぇ 小鹿:あのー…どうして刹那君がここにいるのかな…? 佐藤:ん? 小鹿:ほら、まだお店の開店前でしょ?それになんだか制服みたいなの着てるし… バブ美:ああ、シュガー君も正式なうちのメンバーになったからよ? 小鹿:ええ!?私聞いてないよ!? 佐藤:あれ?言わなかったっけ? 小鹿:うん、聞いてないよ…? 佐藤:そっか、じゃあよろしくね? 小鹿:軽いよ!? バブ美:まぁまぁ…落ち着きなさい?別に小鹿ちゃんだって嫌じゃないんでしょ? 小鹿:うん、嫌じゃないけど…あまりにも急だったからびっくりしちゃって… 佐藤:小鹿ちゃんを驚かせたくてさ…ごめんよ… 小鹿:ううん気にしないで!これで刹那君とずっと一緒にいられるね? バブ美:はいはい、甘い甘い…甘すぎてバブ美さん消えちゃいそうよ?♡ 0:ガラガラ(扉が開く音) マリー:バブ美ちゃん、久しぶりなのだわ! バブ美:あら、マリーちゃん!久しぶりねぇ〜元気にしてた? マリー:無病息災、ばっちり元気なのだわ! 小鹿:あの…この方は…? バブ美:ん?この子はマリーちゃんって言って、砂の町の小鹿ちゃんポジの子よ? 小鹿:えっと…つまり? バブ美:お店で二番目に偉い子って言ったらいいのかしら? 小鹿:なるほど!初めまして、バブ美二番手の小鹿と申します! 佐藤:じゃあ僕は三番手かな?三番手のさと…この店だとシュガーだね?とにかくよろしくお願いするよ マリー:はい!よろしくなのだわ! 佐藤:それにしてもなかなか変わった話し方するね…? バブ美:見てわかる通り、マリーちゃんは異国の地からやってきたからね?♡ 小鹿:なるほど、通りで… 佐藤:マリーちゃんはどこ出身なんだい?金髪碧眼だし…フランスとか? 小鹿:確かに、そんな感じするねー! マリー:マリーは、長崎の生まれなのだわ? 小鹿:えっと…? バブ美:マリーちゃんは自分を異国生まれだって勘違いしてる痛い日本人よ?♡ マリー:バブ美ちゃん、マリー照れちゃうのだわっ! 佐藤:あっ…くねくね四号だ… 小鹿:ちなみに一号はバブ美さんだとして残りは? 佐藤:二号が小鹿ちゃんで三号がおにこちゃん…かな? 小鹿:えー?私くねくねしないよー? 佐藤:この前してたじゃないか… 小鹿:そうだっけ?小鹿うっちゃり! バブ美:バブ美さんもついでにうっちゃりっ! マリー:マリーもうっちゃりなのだわっ! 佐藤:やめろっ!?収集がつかなくなるっ!こほん、とりあえず何か飲むかい? マリー:これはこれはご丁寧にどうもなのだわ?じゃあバブ美ちゃんの奢りがいいのだわ! 佐藤:なんのことかわかってはいるけど…図々しく感じるのは僕だけかな? 小鹿:刹那君だけじゃないかな?私はもう慣れたし… バブ美:さすがこの店の二番手ね…! 小鹿:えへへ…そんなことないよ〜 佐藤:あ、くねくねしてる… バブ美:バブ美さんもやるわ! マリー:マリーも負けないのだわっ! 佐藤:やらなくていいって言ってるじゃないか!?ぜぇぜぇ…さっきから叫びすぎて疲れたよ… バブ美:ほら、シュガー君にもあたしの奢りをあげるわ♡ 佐藤:あ、ああ…いただくよ… 小鹿:じー 佐藤:ん? 小鹿:じー 佐藤:どうしたの?そんなに見つめられると照れちゃうじゃないか… 小鹿:いや、哺乳瓶で飲むところしっかり見ておこうかなって 佐藤:途端に恥ずかしくなってきたぞ? マリー:気にすることはないのだわ?ほら、こうやってごきゅごきゅ飲めばいいのだわ! 佐藤:うわぁ…やっぱり絵面は酷いなぁ…ところでさ マリー:んー? 佐藤:マリーちゃんは本当に長崎の生まれなのかい? マリー:そうなのだわ!正真正銘長崎育ちの江戸っ子なのだわっ! 佐藤:いや、江戸っ子なら長崎じゃないような…? 小鹿:刹那君は何か気になることがあるの? 佐藤:ほら、金髪だし碧眼だし…長崎生まれとはいえ本当は外国の方なのかなって マリー:これはウィッグとカラコンなのだわっ!お店のキャラ作りのためにやってるのだわっ! バブ美:この子すごいでしょ?喋ろうと思えばもっとまともに喋れるのにわざわざこんなことしてるの…バブ美さん尊敬するわぁ…♡ 小鹿:あ、これは変人だからときめいてるんであって、実際は褒めてないやつだ! 佐藤:うん、それくらいなら僕にもわかるようになってきたよ マリー:でへへ、マリー照れちゃうのだわ… 佐藤:褒められてないんだよ? バブ美:いいんじゃない?こういうのは本人の受け取り方次第よ♡ 佐藤:そうなのかなぁ… バブ美:とりあえず、お客さんなんだし全部外してきたら? マリー:それもそうなのだわ、ちょっとお店の奥借りても…? バブ美:いいわよ、小鹿ちゃん案内して♡ 小鹿:はーい!こっちにきてくださいな! 佐藤:しかしキャラ作りかぁ…ずいぶん徹底してるねぇ? バブ美:シュガー君だって徹底してる方じゃない?それは小鹿ちゃんのイメージするシュガー君なんでしょ? 佐藤:まぁ…ね、例え誰が何と言おうと僕は徹底し続けるよ バブ美:そう、疲れないようにしなさいよ? 佐藤:うん、任せてよ 小鹿:何の話してるの? 佐藤:ううん、なんでもないよ! 小鹿:そう? バブ美:ええ、ちょっとシュガー君の好みの話をしてただけよ?♡ 小鹿:えー!聞きたいよー! 佐藤:ふふっ、また今度ゆっくり話そうよ 小鹿:うん!約束だよ? マリー:あ、あのー…終わりました…です 佐藤:誰!? バブ美:ああ、マリーちゃんよ? 佐藤:えっ!? マリー:は、恥ずかしいから…あまり見ないで…ください… バブ美:この子、恥ずかしがり屋さんでねぇ…キャラを作ってないとこんな感じなのよ 佐藤:なるほど…? 小鹿:ねぇねぇマリーちゃん? マリー:ひゃいっ! 小鹿:マリーちゃんの本当の瞳…すごく綺麗だね マリー:えっ… 小鹿:いや、なんか大きめというか…キラキラしてるっていうか… 佐藤:うん、確かに…綺麗な目をしてるね マリー:あうあう…や、やめて…恥ずかしい…です 小鹿:なんていうか…アイドルみたいな顔してる… バブ美:それは小鹿ちゃんにも言えることじゃないかしら? 小鹿:ええー?そうかな? マリー:は、はい…小鹿さんの方が綺麗です…わたしなんて…その辺の石ころだと思ってもらえたら…へへへ 佐藤:ず、随分ネガティブだね…? バブ美:この子はねぇ…自分に自信が無いのが欠点よね… 小鹿:もっと自信を持ってもいいと思うんだけどなぁ… マリー:うぅ… 小鹿:そうだ!バブ美さん、レッスンやりましょ! バブ美:んー? 小鹿:ほら、オギャレッスンでもズキュレッスンでも何かやってもらえば、マリーちゃんが変わるきっかけにならないですか? バブ美:そうねぇ…そういえばマリーちゃんがこうやってスッピン晒すのなんて久しぶりだし…うん、いい機会かもね?♡ 佐藤:スッピン晒すって言い方はあれだけど…うん、いいんじゃないかな? マリー:えと…何をするん…ですか…? 小鹿:ふっふっふっ…バブ美さん何しましょうか? バブ美:決めてなかったのね… 小鹿:えへへ… バブ美:そうねぇ…じゃあオギャレッスンにしましょ!内面曝け出すならこれが一番でしょ!♡ 小鹿:やったぁ!マリーちゃん、たくさんオギャって可愛くなろうねっ♪ 佐藤:小鹿ちゃんがどんどんバブ美さん化していくよ… 小鹿:刹那君はそんな私は嫌いかな? 佐藤:ううん、楽しく笑う小鹿ちゃんが一番だよ 小鹿:にへへ、刹那君ならそう言ってくれると思ってた マリー:え、えっと…? バブ美:はいはい、マリーちゃん困ってるでしょ?とりあえず、はい…これつけて? マリー:これって…? バブ美:おしゃぶりよ? マリー:いやだ!? バブ美:急に大声出さないで?ゾクゾクしちゃうじゃない…♡ マリー:だ、だって…おしゃぶりなんて…恥ずかしいし… バブ美:あたしからしたらマリーちゃんの語尾もなかなかよ? マリー:えっ…蓬(よもぎ)ママがオススメしてくれたのに… バブ美:蓬ちゃんも変わってるからねぇ…とりあえず、役になりきってみたら? マリー:ううっ… 小鹿:んー、そうだ!バブ美さん、私がおしゃぶりするね! 佐藤:小鹿ちゃん!?どうしたの急に!? 小鹿:ほら、みんなでやればマリーちゃんも気が楽かなぁって… 佐藤:ご乱心かと思ったよ…いや、ご乱心だよ…! バブ美:なるほど…?じゃあバブ美さんもつけるわね?♡ 小鹿:あ、バブ美さんはつけないで… バブ美:なんでよ!あたしだっておしゃぶりしたい〜っ♡ 小鹿:くねくねしてもダメなものはダメです!絵面が汚いもん! バブ美:え〜?みんなは賛成よね? 佐藤:ノーセンキューで マリー:バブ美ちゃんがつけるなら…わたし…帰るね… バブ美:なんでよっ!?もう、好きにしたらいいじゃないっ!ぷんぷんっ! 小鹿:へそ曲げちゃった…まぁほっといたら直ると思うからオギャレッスンやっちゃお? 佐藤:小鹿ちゃんほんと容赦なくなったねぇ…ま、僕も賛成かな マリー:わ、わたしは…賛成じゃない…です… 小鹿:そっか…残念…こほん、とりあえずオギャレッスン進めちゃお? マリー:えぇ…!?今わたし賛成じゃないって言った…! 佐藤:諦めよう…バブ美さんスピリッツは小鹿ちゃんにも受け継がれてるみたいだから… マリー:あ…あの…シュガーさんも…その…レッスンやれって言うんですか…? 佐藤:うーん…それは個人の自由かな?マリーちゃんが本当に嫌だったら止めるけど、僕は参加してみてもいいと思うよ マリー:どうして…? 佐藤:君が変わりたいって思ってるのなら受けてみてもいいんじゃないかな?僕たちはその手伝いがしたいだけだから…ちょっとお節介かもしれないけどね マリー:うーん…それならやって…みます… 小鹿:すごい!刹那君はお話上手だね…! バブ美:バブ美さん尊敬するわ!♡ 佐藤:二人ともふざけるからだよ?素直にマリーちゃんの手伝いがしたいって言えばいいのに… マリー:あの…まずは何したらいい…ですか? バブ美:そうねぇ…もっとシャキっと話してみたら? マリー:シャキっ…と? 小鹿:うん、もっと自信持っていいんだよ! マリー:そう…かな? 佐藤:そうだよ、ほら…僕らはその辺の石ころだと思って? マリー:それは…無理… バブ美:ふふっ、さっき自分で言ってたじゃない? マリー:だって…うう… 小鹿:大丈夫、どんなマリーちゃんだってもうお友達だよ? マリー:おとも…だち? 小鹿:うん! マリー:そっか…うん、ありがとう 佐藤:ここは僕らしかいないから、もっと気を抜いて話していいんだよ? マリー:うん、ありがと…!なんか、心が少し軽くなったかも? バブ美:そもそも、マリーちゃんまだ若いんだから…何も悩まなくていいとバブ美さん思うの 小鹿:私もそう思う!人生ってさ、いろんなことがあって辛いこともあるけどさ…でも自分を嫌いになる必要なんてないんじゃないかなって バブ美:小鹿ちゃんがそれ言ってもねぇ…?♡ 小鹿:も、もう!話の腰を折らないでください!こほん、マリーちゃんの人生を私は知らないけど…私が知ってるのは今のマリーちゃんだから、過去のマリーちゃんは捨てちゃって今を生きたらいいんじゃないかな?かつての私がそうしたように マリー:かつての小鹿ちゃん…? 小鹿:まぁ、話すと長くなるからその話はまたいつか!とにかく素直なマリーちゃんと私は友達になりたいの!…だめ? マリー:ううん、だめ…じゃないよ 小鹿:やった!もしよければこれからも遊びに来てね! マリー:う、うん! バブ美:シュガー君さっきから一言も喋ってないけどどうしたの? 佐藤:ああ、ちょっとね バブ美:その看板は何かしら? 佐藤:僕のことは気にしないで!どうぞ二人で親睦を深めてくれたまえ…! バブ美:さてはあれね?最近出番が多すぎて休憩したいのね?でもバブ美さんがそんなことはさせないわよ!♡ 佐藤:や、やだなぁ…そんなことはないよ? 小鹿:刹那君、その看板… 佐藤:本当に気にしないでくれ、ちょっとガーデニングに目覚めてしまっただけだよ 小鹿:このタイミングで…? 佐藤:あはは…うん、このタイミングで… 小鹿:『百合が咲きました、大切にしましょう』…これはなぁに? 佐藤:小鹿ちゃんは知らなくていいよ 小鹿:そっか…何かわからないけど、元の場所に戻してきてね? 佐藤:あっ…はい… マリー:えっと、わたしたちのやりとりって百合に入るの? バブ美:あら、マリーちゃんはわかる側の人間なのね? マリー:まぁ、そこそこくらい… バブ美:そう、大切にしましょ…!♡ 小鹿:ところで、オギャレッスン…どうする? マリー:小鹿ちゃんともっと仲良くなりたいからやってみようかな バブ美:バブ美さんは? マリー:もちろんバブ美ちゃんとももっと仲良くなりたいもん バブ美:あら、嬉しいこと言ってくれるじゃない!じゃあ早速やりましょ! 佐藤:あ、いつのまにかやる流れになってる!?悪いことは言わないから逃げた方がいいよ? マリー:えっ…?そんなにやばいの? 佐藤:うん、初心者は裸足で逃げていくよ? 小鹿:私逃げなかったけどなぁ…? バブ美:それは小鹿ちゃんがぶっ飛んでるからよ? 小鹿:えぇー?そうかなぁ? マリー:うふふっ バブ美:ん? マリー:いや、みんなのやりとりが…面白くて…ふふふっ 佐藤:楽しんでくれてるならよかったよ 小鹿:もっと楽しんでもらえるように頑張るよ! バブ美:とりあえず、マリーちゃん…オギャリなさいっ! マリー:へ?おぎゃる…? バブ美:っていきなり言われても困るわよね?じゃあ小鹿ちゃん、お手本を見せてちょうだい? 小鹿:うん!(深呼吸)おぎゃあ!おぎゃあ!!おぎゃあ!!! 佐藤:流れるようにやるんだもんなぁ… マリー:あっ!?えっ!? バブ美:ほら、こんな感じでおぎゃあって叫んでテンション上げていきましょ?♡ 小鹿:そうそう!マリーちゃんもやろ? マリー:わ、わたしは… 佐藤:もう逃げられないよ…諦めるんだ マリー:そんなぁ…シュガー君助けてよぉ… 佐藤:無理なものは無理だ…ごめんよ… マリー:うぅ…じゃあおぎゃるね?(深呼吸)おぎゃあ、おぎゃあ… バブ美:もっと魂込めて! マリー:お、おぎゃあ!おぎゃあ!! 小鹿:そうそう!もっといけるよ! マリー:おぎゃあ!!おぎゃあ!!! バブ美:ふぅ…気持ち悪いわねぇ マリー:バブ美ちゃんがやれって言ったんだよ!? 小鹿:いやー、人がおぎゃりながら呑むお酒は格別でしゅねぇ… 佐藤:あっ、いつのまにかお酒飲んでる!? 小鹿:んー?のんでないでしゅよぉ… バブ美:ねぇ小鹿ちゃん? 小鹿:あいー バブ美:あー、これはダメね… マリー:ふふっ、かわいいよ? 小鹿:かわいい マリー:はい、すごくかわいい 小鹿:うむ、わるくない バブ美:カタコトになってない?大丈夫? 小鹿:だいじょうぶ、へーきへーき バブ美:ダメそうね…?シュガー君、とりあえず奥に運んじゃいなさい♡ 佐藤:そうだね、少し寝れば良くなるか… 小鹿:ありがおー 佐藤:ふふっ、かわいいねぇ 小鹿:んー、かわいくないでしゅ バブ美:はいはい… マリー:いいなぁ…わたしもこんな相手が欲しいなぁ… バブ美:マリーちゃんならすぐできるわよ!悪い男に騙されないようにね? マリー:はーい…シュガー君変わってくれないかなぁ バブ美:あら?ダメよ、シュガー君は小鹿ちゃんにゾッコンだから♡ マリー:そうじゃなくて…小鹿ちゃんかわいいなぁって バブ美:あ、そっち? マリー:うん バブ美:そうねぇ…小鹿ちゃんもシュガー君一筋だから無理だと思うわよ? マリー:そっかぁ…残念 バブ美:ふふっ マリー:どうしたの? バブ美:いや、素直なマリーちゃんとお話しできてバブ美さん感激よっ♡ マリー:そっか… バブ美:素直になるのも案外悪くないでしょ?♡ マリー:うん。今まではそう思うことなかったけど…ここの人達がみんなあったかいからかな? バブ美:そう言ってもらえると嬉しいわ♡ 佐藤:ふぅ…小鹿ちゃん、運び終わったよ バブ美:シュガー君もお疲れ様♡ 佐藤:僕は特に疲れるようなことはしてないよ マリー:あ、あの! 佐藤:ん? マリー:今日は背中押してくれて…ありがと 佐藤:どういたしまして、と言っても全部マリーちゃんが一歩踏み出した結果だからさ マリー:それでも、お礼はちゃんと言いたくて…それにシュガー君はなんだか…わたしと同じ感じがするし 佐藤:マリーちゃんと? マリー:なんて言ったらいいんだろう…ずっと何かを隠してるような…? 佐藤:… マリー:何か辛いことがあれば言ってね?その、次はわたしが力になるから! 佐藤:うん、ありがとう バブ美:マリーちゃんが気にしなくても大丈夫だと思うけど…もし何かあったら力になってあげてね? マリー:うん、任せて…! バブ美:なんかいい感じに話が纏まったところで…マリーちゃん何か飲む? マリー:じゃあ…何か長崎っぽいお酒はないかな? バブ美:長崎っぽいお酒ねぇ…うーん マリー:ない…よね、ごめんなさい… バブ美:あるわよ マリー:へっ?あるの? バブ美:純米の日本酒でいいかしら? 佐藤:日本酒?長崎は日本酒が有名なのかい? バブ美:そうねぇ、いくつか酒造もあるくらいだから有名なんじゃない? 佐藤:ふわっとした回答が返ってきたな… マリー:でもわたしの地元も日本酒の酒造があったから…有名なのかも? バブ美:というわけで用意するから待っててね♡ マリー:はーい 小鹿:んにゃむにゃ…おあよー、なんだかお酒の匂いがするね…? 佐藤:小鹿ちゃんおはよう、体調はどうだい? 小鹿:ん?元気だよ? 佐藤:それは良かった 小鹿:ところで今は何してるの? マリー:今バブ美ちゃんがわたしのためにお酒を用意してくれてるところだよ 小鹿:へぇー!何飲むの? バブ美:長崎っぽいお酒ってリクエストもらったから、日本酒を用意してるのよ♡ 小鹿:えっどんなの!? バブ美:小鹿ちゃんにはあげないわよ? 小鹿:けちんぼ… バブ美:はいはい…というわけで梅の名前を冠した酒造の日本酒、召し上がれ♡ マリー:わぁ…!ありがとう…! 小鹿:バブ美さん、梅の名前を冠した酒造って? バブ美:あぁ、長崎の佐世保にそういう酒造があるのよ 小鹿:なるほど! 佐藤:お酒もいろいろあるから、しっかり勉強しないとなぁ バブ美:その辺はおいおい覚えていけばいいのよ!ところでどう?お口に合うかしら?♡ マリー:うん…すごく美味しい… バブ美:そう、それは良かったわ!気が済むまでゆっくりしていってちょうだい♡ マリー:はーい! 小鹿:バブ美さぁん、私にも一口くださいよ〜 バブ美:ダメよ、小鹿ちゃんにはまだ早いわ?♡ 佐藤:そうだね…小鹿ちゃんに日本酒は早いかな?というか、飲める日は来るのかなぁ… 小鹿:えぇー!?やだやだぁ!私もお酒飲むぅ! マリー:ふふふっ、楽しいなぁ 小鹿:ふふっ、マリーちゃんが笑ってるから今日のところは諦めてあげようではないか… 佐藤:ははぁー、小鹿姫の寛大な御心に感謝いたしますぅー 小鹿:わぁっ!小鹿姫って久しぶりに聞いた気がする! バブ美:そんな前でもないはずなんだけどねぇ?二人とも濃い日常を送りすぎなのよ 小鹿:そうかな? バブ美:そうよ?だから息切れしないように、たまにはしっかり休むのよ? 小鹿:はーい マリー:ふぅー、みんなの会話を聞いてたら元気が出てきたよ…ありがと 小鹿:気にしないで!私たちいつも通り遊んでるだけだから! バブ美:そうそう!だから気にしなくていいのよ?♡ 佐藤:一応補足しておくと、遊んでるだけって言ってる二人もちゃんと働いてるからね マリー:ふふふっ、わかってるよ? マリー:さて、ちょっと早いけどそろそろお暇しようかな…蓬ママが上で寂しそうにしてそうだし バブ美:そう、また来てちょうだいね?♡ マリー:うん、また遊びにくるよ!みんなも砂の町に遊びに来てね? 小鹿:もちろん!必ず遊びに行くね! バブ美:まぁ、バブ美さんたちが遊びに行く前に蓬ちゃんが遊びに来そうだけど…♪ 小鹿:蓬さんもどんな人か気になるなぁ…! 佐藤:ふふっ、そうだね?楽しみが増えたよ マリー:それじゃ、また! 小鹿:またね!行っちゃった… バブ美:楽しい時間ってあっという間ねぇ 佐藤:まぁ、また来てくれるさ?それに僕らも遊びに行こうと思えばすぐ会える距離だし バブ美:そうね、今度はみんなで押しかけちゃいましょ♡ 小鹿:わーい!そうしましょ! 佐藤:二人ともはしゃぎすぎて迷惑かけないようにね? バブ美:大丈夫よ〜!さて、次のお客さん来るかもしれないから、準備してちょうだい?♡ 小鹿:はーい!次はどんなお客様が来てくれるのか…楽しみですね!