台本概要
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タイトル | 或る天然人たらしとおっさんを内包する女子の対話 |
---|---|
作者名 | くろろこ×むち (@muchi_milk_game) |
ジャンル | ラブストーリー |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
くろろこ×むち 合作台本3作品目です。 ※男女の会話劇です! ジャンルはラブコメです! たぶん20分前後だと思います! ※一人称と、 相手の呼び名(君、あんたなどの部分) 変更可能です! 222 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
男 | 男 | 97 | こじらせてる天然無自覚人たらし(男性)20後半〜30代。 |
女 | 女 | 96 | こじらせててガードが硬い変わり者(女性)20後半〜30代。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
或る天然たらしとおっさんを内包する女子の対話
くろろこ×むち 合作台本3作品目
※男女の会話劇です!ジャンルはラブコメです!
たぶん15〜20分くらいだと思います!
一人称と相手の呼び名(君など)の変更可能です!
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0:ある日の劇仲間との通話にて。
男:おつかれ〜
女:おつかれさまぁ〜
男:けっこう久しぶりだね
女:うん。久しぶりな気がする!
女:最近忙しそうだもんね?
男:うん。最近なんか予定詰め込んじゃって
男:やること多くて
男:ちょっと寝るの遅かったりしてるかなぁ?
女:なんか、よくご飯食べてなかったり
女:アイスとかでご飯済ませちゃったりしてる
女:イメージがあるからさぁ。
女:ちゃんとご飯食べてるかなぁとか
女:勝手に心配になっちゃってたよ。
女:まぁでも元気そうでよかったぁ!
男:心配してくれてありがとう!
男:でも元気だよ、大丈夫。
女:それならよかったぁ!
男:あ、そーだ!やりたい台本があって、
男:なんかその台本読んでたら
男:これ、僕のことじゃないかな?
男:むしろ僕が書いたんじゃないか?くらい
男:めっちゃ共感出来るってゆーか
男:もう僕そのものって台本があってさ!
女:え!なに?どんな台本?
男:今URL送るね!
女:あ、きた!へぇー!知らない台本だ!
男:その台本読んだら僕のこと
男:ちょっと分かるんじゃないかな?
男:くらい僕そのものかもしれない。
女:え!なにそれ!気になる!やろー?
男:難しい漢字もなかったよ!やろ?
女:うん!じゃあこのままやりましょ!
男:じゃあもうカウントするね?
男:3、2、1・・・
0:少しの間(裏劇後)
女:(拍手)おつかれさまでしたー!
男:おつかれ〜!
女:え!やばい。この台本!
女:めっちゃ共感の嵐だった!
男:だよね?
女:特に男役の人が男女の友情について
女:語るシーンのセリフとかヤバかった!
女:ほんとに共感の嵐だった〜!!
女:わかりすぎたよ・・・
男:そうなんだよ。自分の気持ちよりも
男:今の関係性を壊したくない、とかも
男:すっごいわかるし、あと
男:本当の自分を見せて嫌われたくない、とかも。
女:わかるぅ。本当の自分?ってゆーか
女:自分の嫌なところ見せるの怖いとか?
男:そう!本当の自分を見せたり
男:過去のことを話したり?とかしてさ、
男:嫌われちゃうことが怖いんだよ。
女:わかる。好きでいてほしいから
女:嫌な部分は見せたくないよね。
男:でもさ、僕思ったんだけどさ、
男:それって「本当に好きな人じゃないから」
男:なんじゃないかなって。
女:・・・本当に好きな人?
男:そう。本当に好きな人じゃないから
男:素の自分を見せれないって。
男:本当の自分を見せれないから
男:相手に合わせたり、自分の好きなことや
男:趣味嗜好を素直にさらけ出せなかったり。
女:な、るほど・・?
男:結局、本当の自分を
男:さらけ出せない相手といても
男:長続きしないだろうし、
男:逆に本当の自分をさらけ出せたら
男:ずっと一緒に居られて
男:自然と続くんじゃないかなって。
女:え?本当の自分ってさ、
女:例えば周りの人とかに?
女:どれくらいの自分しか出せてないの?
男:え?ん〜それは人によるけどさ、
男:自分の過去のこととかも話せる人って
男:限られてたりするし・・・
男:まぁ半分くらいとかかなぁ?
女:え!半分だけなの?!
男:うん。あ、まぁでも
男:君にはけっこう割と何でも話せてるかなぁ。
女:う、うん。
男:なんか他の人より
男:性癖?変わってる?からかなぁ。
男:僕がどんなこと話しても
男:大抵のことは理解してくれる気がするから
男:言いやすいのかも。
女:え?まって。性癖ってなに?(笑)
男:え?!あ、いや〜
男:えっと例えばだけど
男:ある芸能人の人が
男:好きな人の頭皮のにおい嗅ぐのが
男:好きとか、そーゆー変わったやつ・・・?
女:あ!頭のにおい嗅ぐのめっちゃすき!
男:それ(笑)わかっちゃうんだ(笑)
男:それも性癖の一部だと思うよ(笑)
男:まぁそう言っときながら
男:僕もにおいフェチではあるんだけどね(笑)
女:あ、なんか前言ってたね?
女:まずにおいが受け入れれないと無理的な?
男:まぁそうだね。においも、だし。
男:・・・まぁ、こーゆーのとかでもさ、
男:なかなか何でも話せたり
男:趣味とか好きなことの話出来たりって
男:意外と難しいんだよなぁ。
女:うん。
男:結局はみんなが思うような自分のキャラ?
男:ふわふわしてた方が楽だったりもするし。
女:うん。めっちゃわかる。
女:てか、まずさ、わたしたちってさ、
女:好きなこと?趣味が「劇」ってゆう
女:特殊な趣味だし?
男:うん、そう!それ。
女:普通の雑談配信と違って「劇」って特殊だし
女:わたしたちって劇狂いで配信頻度も高いしさ
女:一緒に劇出来なくてもそれはいいんだけど
女:劇に理解がない人とはまず無理やん?
男:そうなんだよね。
男:配信してるってことは言えたとしても
男:その内容が声劇ってことは
男:なかなかリアルで人に言いにくいよね。
女:うん。だからその時点で普通よりも
女:ちょっとハードル上がるよね(笑)
男:それなんだよな〜
男:でもさ、例えば同じ界隈?で
男:そーゆー相手を探したとしてもさ、
男:お互いの好みのタイプかどうか、とか
男:自分はいいなって思っても相手は違ったり、
男:その逆もあるしさ、
男:あとさっき言った自分を全てさらけ出して
男:気を遣わず話せる人ってなると
男:また更に範囲狭まるしさ。
女:それなぁ。劇という特殊な趣味への理解、
女:何でも気を遣わず話せる、
女:さらにその感情がお互い同じ・・・
女:ぬぁぁぁ!ハードル高いよぉ!?
女:恋愛って難しいなぁ?!
男:ね(笑)
男:あとさ、僕はお笑い好きだからさ、
男:それこそ笑いのツボが合う、とかも!
女:あー!わかる。わたしもお笑い好き。
男:ね!まぁ別に笑うとこが違ってもいいんだけど
男:「今の面白かったね!あれ?面白くなかった?!」
男:とかさ、そーゆー違うことがあっても
男:それも含めて何でも言い合える仲ならいいけどね!
男:そーゆーのも価値観ってゆーのかなぁ?
男:価値観が同じくらいの人がいいなぁ。
女:たしかに。そうだね。
女:本当に好きな人かぁ・・・
女:やっぱさ、嫌われたくないしさ、
女:好かれたいからこそ、ついつい相手に
女:合わせちゃったりしちゃうもんなぁ・・・
男:そうそう。でもそうやって相手に合わせて
男:顔色伺ったりしてたらさ、疲れちゃうよ。
男:だから僕はそーゆー本当に好きな人を
男:見つけたいんだぁ。
女:ふーん。なるほどね・・・
男:うん。
男:あ!それでさ、価値観と言えばさ、
男:それこそお金の使い方?とかもだしさ
女:あ〜
男:こないだバレンタインだったでしょ?
女:うん?
男:あ、そう!
男:バレンタイン、ありがとね。
女:あ、う、うん。
男:それでさ、知り合いの女の人にさ、
男:バレンタイン貰ったわけよ?
女:えー!!ひゅーぅ!!!
男:ひゅーぅって(笑)
男:そのバレンタインがね、
男:手作りのフォンダンショコラと
女:手作り!!!
男:それとゴディババのチョコも一緒に
男:貰ったんだよね
女:ゴ、ゴディババ?!?!
女:ゴディババはもう本命じゃあ!!?!
女:本命にしかやらん!!!
男:なんか芸人みたいなツッコミだね(笑)
男:そう。それでさ、ホワイトデーの
男:お返しもあるし、買いに行ったら
男:ちょうどゴディババがあって
男:同じ物があって見たらさ、
男:6個で4千円だったかな?
女:4千円!ゴディババ!!
女:もうゴディババで4千円プラス手作りは
女:本命にしかやらん!!!
男:ちょ、ツッコミ方(笑)
男:いや〜そりゃさ、ありがたいよ?
男:でも僕はさ、ブラックサンダァとか
男:めーじのチョコレートとかが好きでさ、
男:チョコレートに4千円使う価値観?とかもだし
男:そもそも僕のこと分かってないから
男:そのチョイスなんだな、とかさ。
女:ほえ〜!でもさぁ
女:義理でゴディババは買わないし
女:本命だから、奮発して自分では
女:買わないようなチョコ買ったんじゃない??
女:あ〜でも!わたしなら4千円あったら
女:ステーキ食べたいよぉーーー!!!
男:でしょ?!(笑)
男:僕もそう思うよ。
男:そーゆーとこでも価値観とかの違いって
男:少しずつ出ると思うんだぁ。
女:ふむふむ。
女:え!でさ!その知り合いの
女:女の人とは仲良いの?
男:まぁ知り合いってゆーか
男:同じ職場の人だからさ、
男:仕事帰りによくご飯食べに行ったり、
男:出かけたりもたまにするかなぁ。
女:へぇー!いいなぁ!そーゆーの!
男:あ、それこそあれだ。
男:こないだ誘われてスノボにも行った。
女:・・・
女:・・・えっ?!
女:あのこないだSNSに載せてたやつ?!
男:ん?あぁ〜!そうそう!それ!
女:え?
男:え?
女:えぇ?!
男:え?!なに?!
女:いやいやいやいや!
男:?
女:待て待て待て待て!!
男:え?
女:いやいやいやいや、待て待て待て待て!
男:え?なになに??
女:え?スノボ?
男:うん?
女:え?ふたりっきりでスノボ行ったの?!
男:へ?そうだよ?
女:・・・はぁ〜〜〜(長めの溜息)
男:え?なに?おかしい?!
男:なんかその人がさ、
男:スノボ行きたい!みたいな話してて
男:あ〜僕も10年近く行ってないなぁって言ったら
男:え!じゃあ行こうよ!って言われたから
男:うんって。
女:(大きめの声で)
女:いやいやいやいや、
女:うん。じゃねぇ!!!
男:めっちゃ声荒らげるやん(笑)
女:いや、スノボってさ、
女:付き合ってるとか
女:いい感じの人たちが行くもんでしょ?
男:え?そうなの??
女:え?なに?
女:あんたはその人のことが好きなの?
男:え?ぜんぜん?
女:え?!
男:え?ぜんぜんだよ。
男:1ミリも好きじゃないよ?
女:え!?ぜんぜん好きじゃない人と
女:ふたりきりでスノボ行ったの?!
男:そうだよ?え?そんなに変?
男:だめだった??
女:いやいやいやいや!それは!
女:もう!いけるって思いますやん!
男:え?いける??(笑)
女:(興奮気味に話す)
女:いや!その女の人はさ、
女:スノボ誘ってさ、一緒に行ってくれたらさ、
女:いける!って思うやん?
女:脈アリって思うやん?
女:だってスノボだよ?
女:一緒に長い時間かけて遠出してさ
女:リフト乗るでしょ?
女:二人横に並んでリフト乗るわけでしょ?
女:スノボなんだからコケたりとかさ
女:立ち上がるときに手も繋いだりとか
女:ボディータッチして距離も近いわけやん?
女:そんなの!そんなのさぁ!!!
女:おじさん好きになっちゃうよぉ〜!!!
男:おじさんって(笑)
女:それはさぁ
女:さすがに相手の人絶対期待してるよぉ?
男:えぇ?そうかなぁ?
女:それで1ミリも恋愛感情ないとか
女:それはもう弄んでるよぉ!!!
男:・・・あ。
男:そーいえばそれ前に言われたことあるかも?
女:え?!なんて?
男:「どーせわたしのこと弄んでるんだぁ」って。
男:まぁ〜冗談ぽくだけどね。
女:いや!もう!ほら!それ!
女:絶対冗談じゃないから!
女:ほんとは本心なんだけど
女:冗談っぽく言うことで
女:自分のこと守ってるんだよぉ!!!
男:え!え!なに?
男:え、だってさ?
男:あ、さっき同じ職場の人って言ったけどさ、
男:一応むこうの方が上司なんだよね!
男:職場の上司なわけだしさ?
男:スノボ行こう!って言われて断れなくない?
男:え?なに?断ればよかったってこと?
女:いや、うーん。断るってゆーかさ、
男:じゃあなに?
女:だから二人で行くことがね?
女:そりゃ二人でご飯くらいなら
女:ぜんぜんいいと思うよ!わたしもあるし!
女:でもさ、スノボだよ?
女:冬しか行けない特別なイベントだよ?
女:季節物はダメじゃあ〜!!!
男:季節物って(笑)
男:え?スノボに二人で行くことがだめなの?
男:じゃあやっぱ断ればよかったってこと?
女:(出来るだけスラスラと話す)
女:いや、断るってゆーか、
女:ん〜まぁ例えばだけど・・・
女:スノボ行こう!って言われた時に
女:「え、それって二人だけでですか?
女:他に誰か誘わないんですか?」って
女:予防線をはってるのと、
女:「スノボいいですね!いきましょ!」って
女:《二人きりで行くこと》に対しての
女:抵抗が全くない受け入れ態勢とじゃ
女:ぜんぜん印象が違うでしょ?!
女:《二人きりで行くこと》に対しての
女:拒否が全くなくて
女:スムーズに受け入れちゃったらさぁ?!
女:そりゃ相手は期待しちゃうでしょ!
女:あ♡いける♡って思うでしょ!
女:そんなの!もう!!
女:おじさん好きになっちゃうでしょーが!!!
男:何でたまにおじさんになるの(笑)
女:そりゃわたしの中のおじさんが
女:騒ぎ出しちゃうよ、こんなの!
男:(笑)
女:え?で?
女:それでもあんた的には
女:全くの脈ナシなんでしょ?
男:うん。ないね。いちっみりも!ナシだね!
女:つらぁ〜!ひどぉ!
男:えぇ?そうかな?
男:いやそりゃさ、僕だって、ユニバとか
男:いわゆるアミューズメントパーク?とかなら
男:ぜんぜん何とも思ってない人とは
男:二人きりではいかないよ??
女:え!ユニバよりぜんぜん上でしょ!
女:スノボの方が!!
男:え!ほんとに?!
女:え、じゃあ何とも思ってない人と
女:スノボいけるんでしょ?
女:わたしとは?
男:君と?二人でスノボかぁ・・・
男:なんとも思わな・・・うーん。
男:あ、やっぱあれか人によるのかな?
女:・・・
男:でも!ユニバとかは特別だよ!
男:さすがに僕にもそれは分かるよ。
女:え、でもユニバよりスノボの方が・・・
女:って、あ、いや・・・それはあれかな・・・
女:わたしが関西住みだからユニバを
女:そこまで特別な場所と思ってないから
女:ってのもあるか・・・??
男:あ!じゃあネズミーランドは?
男:スノボは、異性でも
男:友だちなら二人でも行くけどさ、
男:ネズミーはさすがに行かないよね?
男:スノボよりネズミーの方が
男:異性と二人きりで行くハードル上でしょ?
女:あ〜・・・たしかに・・・??
男:え、てかさ、やっぱりそれじゃあ
男:思わせぶりにならない為には
男:結局は、断ればよかったってこと?
女:いや、そーじゃないよ?
女:別にそーいうわけじゃないけど
女:期待させすぎちゃうのは可哀想かなって。
女:まぁ、わたしが硬いだけかもだけどさ。
男:・・・うん。
男:たしかに君はガードが硬い(笑)
女:うぅ。
女:・・・あ!だからさ!
女:友だちですよ〜?ってのを
女:相手にさりげなくアピールさえしとけば
女:大丈夫なんじゃないかな??
男:え?じゃあ〜
男:「僕は、あなたのこと1ミリも無いです!」
男:って言えばいいってこと?
女:いや、違うよ!
女:ストレートすぎるでしょ!
女:職場の上司なのに
女:それだと今後めっちゃ気まずすぎるでしょ!
男:え〜?じゃあどうすればいいの?
女:だから〜。ん〜と、
女:「いつもこうやって仕事帰りとかに
女:ご飯食べに行けたりする
女:良い友だちがいて、ほんと嬉しいなぁ」
女:とか?会話するどっかの中に
女:《友だち》ってワードをさりげなく
女:普段から使って、予防線はっとくとか?
女:直接的な言葉すぎたら傷付けすぎちゃうし
女:かと言って期待させすぎてもダメだし
女:職場の上司だからこそ
女:今後も出来るだけ気まずくならないように
女:さりげな〜く、ね?
男:なんかこの話題になってから
男:えらい饒舌(じょうぜつ)だね(笑)
男:・・・あ、でもさ。
男:その人もうすぐ移動になるんだよねぇ。
男:だからもう一緒にご飯とか行かない限り
男:ぜんぜん違う部署になるから
男:会わないと思う。
女:ふぅ〜ん。
女:でもまたご飯は誘われるでしょ?
男:うん。たぶん誘われると思う。
女:そっか。モテる男はつらいね〜?!
男:いや!モテないよ!てかそもそも
男:自分を過小評価してるから
男:どんなにご飯とか行ったって
男:自分のことなんか相手が好きになるわけない
男:って思ってるからなぁ。
女:そんなことないよ!
女:絶対あんたはモテてるよ!
女:気付いてないだけでしょ!
男:えぇ、そんなことないよぉ。ほんとに。
女:女心わかってないなぁ〜!
女:この天然人たらし!ほんと。殴るよ?
女:わたしも天然人たらし〜とか
女:言われたこともあったけど
女:その称号をあなたに今あげます。差し上げます!
男:え!やだよ!
男:そんな不名誉な称号いらないよ(笑)
女:なんで?だってほんとに天然人たらしだもん。
男:そんなことないけどなぁ〜。
女:そんなことあるの!
女:もっと自覚した方がいいよぉ!!
男:うん。そこまで言うならわかった。
男:予防線ね・・・
女:うん!そうだ!!
男:・・・ね、
男:それでさ?
女:うん?なに?
男:あ、うん。
男:・・・僕の立ち位置ってさ、
男:その、君にとってのね?
男:・・・どんな感じなのかな?
女:・・・ん?立ち位置?
男:そう。
女:わたしとあんたの関係、ってこと?
男:・・・うん。
女:・・・そんなの・・・わかんない。
男:え。なんだよぉ。
男:人の話題のときには散々
男:饒舌(じょうぜつ)に話してたくせに。
女:・・・だって!
男:だって?
女:・・・人のことは客観的にみれるし、
女:人のことは意見言えちゃうんだけどさ・・・
男:・・・うん。
女:・・・自分の気持ちなんて
女:そんなの自分が一番わかんないもんだよ。
男:・・・まぁ、そんなもん、かぁ。
女:うん。そんなもんなの。
男:・・・
女:・・・
男:・・・あー!今日も楽しかったあ!
男:なんかすっげぇ笑ったし!ありがとね!
女:あ!うん!こちらこそ!
女:めっちゃ笑った(笑)
男:途中おじさん出てきてたし(笑)
女:(笑)
女:あ、そろそろ夕方だから、あれか!
女:劇以外の趣味のサウナ!(笑)
男:そ!サウナ行ってくるわぁ!
男:あ、前に君に貰ったサウナタオル!
男:あれも使ってるよ!
女:え!嬉しいー!!
女:あのサウナのイラストが描いてる
女:ペラッペラのタオル?(笑)
男:そう!あのペラッペラのタオル!(笑)
女:ふふ。水分ちゃんととってね!
女:んっと・・・オポロ?
女:オロナミンCとポカリ混ぜたような飲み物だっけ?
女:ん?オポロ??
男:オポロって、そんなアポロみたいな(笑)
男:オロポね!(笑)
女:そう!それ!(笑)
女:気をつけて行ってらっしゃい!
男:うん!ありがと!整ってくるわぁ!
女:お疲れ様!またね!
0:少しの間(通話が切れた後)
男:・・・「本当に好きな人」かぁ。
0:~完~
或る天然たらしとおっさんを内包する女子の対話
くろろこ×むち 合作台本3作品目
※男女の会話劇です!ジャンルはラブコメです!
たぶん15〜20分くらいだと思います!
一人称と相手の呼び名(君など)の変更可能です!
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
0:ある日の劇仲間との通話にて。
男:おつかれ〜
女:おつかれさまぁ〜
男:けっこう久しぶりだね
女:うん。久しぶりな気がする!
女:最近忙しそうだもんね?
男:うん。最近なんか予定詰め込んじゃって
男:やること多くて
男:ちょっと寝るの遅かったりしてるかなぁ?
女:なんか、よくご飯食べてなかったり
女:アイスとかでご飯済ませちゃったりしてる
女:イメージがあるからさぁ。
女:ちゃんとご飯食べてるかなぁとか
女:勝手に心配になっちゃってたよ。
女:まぁでも元気そうでよかったぁ!
男:心配してくれてありがとう!
男:でも元気だよ、大丈夫。
女:それならよかったぁ!
男:あ、そーだ!やりたい台本があって、
男:なんかその台本読んでたら
男:これ、僕のことじゃないかな?
男:むしろ僕が書いたんじゃないか?くらい
男:めっちゃ共感出来るってゆーか
男:もう僕そのものって台本があってさ!
女:え!なに?どんな台本?
男:今URL送るね!
女:あ、きた!へぇー!知らない台本だ!
男:その台本読んだら僕のこと
男:ちょっと分かるんじゃないかな?
男:くらい僕そのものかもしれない。
女:え!なにそれ!気になる!やろー?
男:難しい漢字もなかったよ!やろ?
女:うん!じゃあこのままやりましょ!
男:じゃあもうカウントするね?
男:3、2、1・・・
0:少しの間(裏劇後)
女:(拍手)おつかれさまでしたー!
男:おつかれ〜!
女:え!やばい。この台本!
女:めっちゃ共感の嵐だった!
男:だよね?
女:特に男役の人が男女の友情について
女:語るシーンのセリフとかヤバかった!
女:ほんとに共感の嵐だった〜!!
女:わかりすぎたよ・・・
男:そうなんだよ。自分の気持ちよりも
男:今の関係性を壊したくない、とかも
男:すっごいわかるし、あと
男:本当の自分を見せて嫌われたくない、とかも。
女:わかるぅ。本当の自分?ってゆーか
女:自分の嫌なところ見せるの怖いとか?
男:そう!本当の自分を見せたり
男:過去のことを話したり?とかしてさ、
男:嫌われちゃうことが怖いんだよ。
女:わかる。好きでいてほしいから
女:嫌な部分は見せたくないよね。
男:でもさ、僕思ったんだけどさ、
男:それって「本当に好きな人じゃないから」
男:なんじゃないかなって。
女:・・・本当に好きな人?
男:そう。本当に好きな人じゃないから
男:素の自分を見せれないって。
男:本当の自分を見せれないから
男:相手に合わせたり、自分の好きなことや
男:趣味嗜好を素直にさらけ出せなかったり。
女:な、るほど・・?
男:結局、本当の自分を
男:さらけ出せない相手といても
男:長続きしないだろうし、
男:逆に本当の自分をさらけ出せたら
男:ずっと一緒に居られて
男:自然と続くんじゃないかなって。
女:え?本当の自分ってさ、
女:例えば周りの人とかに?
女:どれくらいの自分しか出せてないの?
男:え?ん〜それは人によるけどさ、
男:自分の過去のこととかも話せる人って
男:限られてたりするし・・・
男:まぁ半分くらいとかかなぁ?
女:え!半分だけなの?!
男:うん。あ、まぁでも
男:君にはけっこう割と何でも話せてるかなぁ。
女:う、うん。
男:なんか他の人より
男:性癖?変わってる?からかなぁ。
男:僕がどんなこと話しても
男:大抵のことは理解してくれる気がするから
男:言いやすいのかも。
女:え?まって。性癖ってなに?(笑)
男:え?!あ、いや〜
男:えっと例えばだけど
男:ある芸能人の人が
男:好きな人の頭皮のにおい嗅ぐのが
男:好きとか、そーゆー変わったやつ・・・?
女:あ!頭のにおい嗅ぐのめっちゃすき!
男:それ(笑)わかっちゃうんだ(笑)
男:それも性癖の一部だと思うよ(笑)
男:まぁそう言っときながら
男:僕もにおいフェチではあるんだけどね(笑)
女:あ、なんか前言ってたね?
女:まずにおいが受け入れれないと無理的な?
男:まぁそうだね。においも、だし。
男:・・・まぁ、こーゆーのとかでもさ、
男:なかなか何でも話せたり
男:趣味とか好きなことの話出来たりって
男:意外と難しいんだよなぁ。
女:うん。
男:結局はみんなが思うような自分のキャラ?
男:ふわふわしてた方が楽だったりもするし。
女:うん。めっちゃわかる。
女:てか、まずさ、わたしたちってさ、
女:好きなこと?趣味が「劇」ってゆう
女:特殊な趣味だし?
男:うん、そう!それ。
女:普通の雑談配信と違って「劇」って特殊だし
女:わたしたちって劇狂いで配信頻度も高いしさ
女:一緒に劇出来なくてもそれはいいんだけど
女:劇に理解がない人とはまず無理やん?
男:そうなんだよね。
男:配信してるってことは言えたとしても
男:その内容が声劇ってことは
男:なかなかリアルで人に言いにくいよね。
女:うん。だからその時点で普通よりも
女:ちょっとハードル上がるよね(笑)
男:それなんだよな〜
男:でもさ、例えば同じ界隈?で
男:そーゆー相手を探したとしてもさ、
男:お互いの好みのタイプかどうか、とか
男:自分はいいなって思っても相手は違ったり、
男:その逆もあるしさ、
男:あとさっき言った自分を全てさらけ出して
男:気を遣わず話せる人ってなると
男:また更に範囲狭まるしさ。
女:それなぁ。劇という特殊な趣味への理解、
女:何でも気を遣わず話せる、
女:さらにその感情がお互い同じ・・・
女:ぬぁぁぁ!ハードル高いよぉ!?
女:恋愛って難しいなぁ?!
男:ね(笑)
男:あとさ、僕はお笑い好きだからさ、
男:それこそ笑いのツボが合う、とかも!
女:あー!わかる。わたしもお笑い好き。
男:ね!まぁ別に笑うとこが違ってもいいんだけど
男:「今の面白かったね!あれ?面白くなかった?!」
男:とかさ、そーゆー違うことがあっても
男:それも含めて何でも言い合える仲ならいいけどね!
男:そーゆーのも価値観ってゆーのかなぁ?
男:価値観が同じくらいの人がいいなぁ。
女:たしかに。そうだね。
女:本当に好きな人かぁ・・・
女:やっぱさ、嫌われたくないしさ、
女:好かれたいからこそ、ついつい相手に
女:合わせちゃったりしちゃうもんなぁ・・・
男:そうそう。でもそうやって相手に合わせて
男:顔色伺ったりしてたらさ、疲れちゃうよ。
男:だから僕はそーゆー本当に好きな人を
男:見つけたいんだぁ。
女:ふーん。なるほどね・・・
男:うん。
男:あ!それでさ、価値観と言えばさ、
男:それこそお金の使い方?とかもだしさ
女:あ〜
男:こないだバレンタインだったでしょ?
女:うん?
男:あ、そう!
男:バレンタイン、ありがとね。
女:あ、う、うん。
男:それでさ、知り合いの女の人にさ、
男:バレンタイン貰ったわけよ?
女:えー!!ひゅーぅ!!!
男:ひゅーぅって(笑)
男:そのバレンタインがね、
男:手作りのフォンダンショコラと
女:手作り!!!
男:それとゴディババのチョコも一緒に
男:貰ったんだよね
女:ゴ、ゴディババ?!?!
女:ゴディババはもう本命じゃあ!!?!
女:本命にしかやらん!!!
男:なんか芸人みたいなツッコミだね(笑)
男:そう。それでさ、ホワイトデーの
男:お返しもあるし、買いに行ったら
男:ちょうどゴディババがあって
男:同じ物があって見たらさ、
男:6個で4千円だったかな?
女:4千円!ゴディババ!!
女:もうゴディババで4千円プラス手作りは
女:本命にしかやらん!!!
男:ちょ、ツッコミ方(笑)
男:いや〜そりゃさ、ありがたいよ?
男:でも僕はさ、ブラックサンダァとか
男:めーじのチョコレートとかが好きでさ、
男:チョコレートに4千円使う価値観?とかもだし
男:そもそも僕のこと分かってないから
男:そのチョイスなんだな、とかさ。
女:ほえ〜!でもさぁ
女:義理でゴディババは買わないし
女:本命だから、奮発して自分では
女:買わないようなチョコ買ったんじゃない??
女:あ〜でも!わたしなら4千円あったら
女:ステーキ食べたいよぉーーー!!!
男:でしょ?!(笑)
男:僕もそう思うよ。
男:そーゆーとこでも価値観とかの違いって
男:少しずつ出ると思うんだぁ。
女:ふむふむ。
女:え!でさ!その知り合いの
女:女の人とは仲良いの?
男:まぁ知り合いってゆーか
男:同じ職場の人だからさ、
男:仕事帰りによくご飯食べに行ったり、
男:出かけたりもたまにするかなぁ。
女:へぇー!いいなぁ!そーゆーの!
男:あ、それこそあれだ。
男:こないだ誘われてスノボにも行った。
女:・・・
女:・・・えっ?!
女:あのこないだSNSに載せてたやつ?!
男:ん?あぁ〜!そうそう!それ!
女:え?
男:え?
女:えぇ?!
男:え?!なに?!
女:いやいやいやいや!
男:?
女:待て待て待て待て!!
男:え?
女:いやいやいやいや、待て待て待て待て!
男:え?なになに??
女:え?スノボ?
男:うん?
女:え?ふたりっきりでスノボ行ったの?!
男:へ?そうだよ?
女:・・・はぁ〜〜〜(長めの溜息)
男:え?なに?おかしい?!
男:なんかその人がさ、
男:スノボ行きたい!みたいな話してて
男:あ〜僕も10年近く行ってないなぁって言ったら
男:え!じゃあ行こうよ!って言われたから
男:うんって。
女:(大きめの声で)
女:いやいやいやいや、
女:うん。じゃねぇ!!!
男:めっちゃ声荒らげるやん(笑)
女:いや、スノボってさ、
女:付き合ってるとか
女:いい感じの人たちが行くもんでしょ?
男:え?そうなの??
女:え?なに?
女:あんたはその人のことが好きなの?
男:え?ぜんぜん?
女:え?!
男:え?ぜんぜんだよ。
男:1ミリも好きじゃないよ?
女:え!?ぜんぜん好きじゃない人と
女:ふたりきりでスノボ行ったの?!
男:そうだよ?え?そんなに変?
男:だめだった??
女:いやいやいやいや!それは!
女:もう!いけるって思いますやん!
男:え?いける??(笑)
女:(興奮気味に話す)
女:いや!その女の人はさ、
女:スノボ誘ってさ、一緒に行ってくれたらさ、
女:いける!って思うやん?
女:脈アリって思うやん?
女:だってスノボだよ?
女:一緒に長い時間かけて遠出してさ
女:リフト乗るでしょ?
女:二人横に並んでリフト乗るわけでしょ?
女:スノボなんだからコケたりとかさ
女:立ち上がるときに手も繋いだりとか
女:ボディータッチして距離も近いわけやん?
女:そんなの!そんなのさぁ!!!
女:おじさん好きになっちゃうよぉ〜!!!
男:おじさんって(笑)
女:それはさぁ
女:さすがに相手の人絶対期待してるよぉ?
男:えぇ?そうかなぁ?
女:それで1ミリも恋愛感情ないとか
女:それはもう弄んでるよぉ!!!
男:・・・あ。
男:そーいえばそれ前に言われたことあるかも?
女:え?!なんて?
男:「どーせわたしのこと弄んでるんだぁ」って。
男:まぁ〜冗談ぽくだけどね。
女:いや!もう!ほら!それ!
女:絶対冗談じゃないから!
女:ほんとは本心なんだけど
女:冗談っぽく言うことで
女:自分のこと守ってるんだよぉ!!!
男:え!え!なに?
男:え、だってさ?
男:あ、さっき同じ職場の人って言ったけどさ、
男:一応むこうの方が上司なんだよね!
男:職場の上司なわけだしさ?
男:スノボ行こう!って言われて断れなくない?
男:え?なに?断ればよかったってこと?
女:いや、うーん。断るってゆーかさ、
男:じゃあなに?
女:だから二人で行くことがね?
女:そりゃ二人でご飯くらいなら
女:ぜんぜんいいと思うよ!わたしもあるし!
女:でもさ、スノボだよ?
女:冬しか行けない特別なイベントだよ?
女:季節物はダメじゃあ〜!!!
男:季節物って(笑)
男:え?スノボに二人で行くことがだめなの?
男:じゃあやっぱ断ればよかったってこと?
女:(出来るだけスラスラと話す)
女:いや、断るってゆーか、
女:ん〜まぁ例えばだけど・・・
女:スノボ行こう!って言われた時に
女:「え、それって二人だけでですか?
女:他に誰か誘わないんですか?」って
女:予防線をはってるのと、
女:「スノボいいですね!いきましょ!」って
女:《二人きりで行くこと》に対しての
女:抵抗が全くない受け入れ態勢とじゃ
女:ぜんぜん印象が違うでしょ?!
女:《二人きりで行くこと》に対しての
女:拒否が全くなくて
女:スムーズに受け入れちゃったらさぁ?!
女:そりゃ相手は期待しちゃうでしょ!
女:あ♡いける♡って思うでしょ!
女:そんなの!もう!!
女:おじさん好きになっちゃうでしょーが!!!
男:何でたまにおじさんになるの(笑)
女:そりゃわたしの中のおじさんが
女:騒ぎ出しちゃうよ、こんなの!
男:(笑)
女:え?で?
女:それでもあんた的には
女:全くの脈ナシなんでしょ?
男:うん。ないね。いちっみりも!ナシだね!
女:つらぁ〜!ひどぉ!
男:えぇ?そうかな?
男:いやそりゃさ、僕だって、ユニバとか
男:いわゆるアミューズメントパーク?とかなら
男:ぜんぜん何とも思ってない人とは
男:二人きりではいかないよ??
女:え!ユニバよりぜんぜん上でしょ!
女:スノボの方が!!
男:え!ほんとに?!
女:え、じゃあ何とも思ってない人と
女:スノボいけるんでしょ?
女:わたしとは?
男:君と?二人でスノボかぁ・・・
男:なんとも思わな・・・うーん。
男:あ、やっぱあれか人によるのかな?
女:・・・
男:でも!ユニバとかは特別だよ!
男:さすがに僕にもそれは分かるよ。
女:え、でもユニバよりスノボの方が・・・
女:って、あ、いや・・・それはあれかな・・・
女:わたしが関西住みだからユニバを
女:そこまで特別な場所と思ってないから
女:ってのもあるか・・・??
男:あ!じゃあネズミーランドは?
男:スノボは、異性でも
男:友だちなら二人でも行くけどさ、
男:ネズミーはさすがに行かないよね?
男:スノボよりネズミーの方が
男:異性と二人きりで行くハードル上でしょ?
女:あ〜・・・たしかに・・・??
男:え、てかさ、やっぱりそれじゃあ
男:思わせぶりにならない為には
男:結局は、断ればよかったってこと?
女:いや、そーじゃないよ?
女:別にそーいうわけじゃないけど
女:期待させすぎちゃうのは可哀想かなって。
女:まぁ、わたしが硬いだけかもだけどさ。
男:・・・うん。
男:たしかに君はガードが硬い(笑)
女:うぅ。
女:・・・あ!だからさ!
女:友だちですよ〜?ってのを
女:相手にさりげなくアピールさえしとけば
女:大丈夫なんじゃないかな??
男:え?じゃあ〜
男:「僕は、あなたのこと1ミリも無いです!」
男:って言えばいいってこと?
女:いや、違うよ!
女:ストレートすぎるでしょ!
女:職場の上司なのに
女:それだと今後めっちゃ気まずすぎるでしょ!
男:え〜?じゃあどうすればいいの?
女:だから〜。ん〜と、
女:「いつもこうやって仕事帰りとかに
女:ご飯食べに行けたりする
女:良い友だちがいて、ほんと嬉しいなぁ」
女:とか?会話するどっかの中に
女:《友だち》ってワードをさりげなく
女:普段から使って、予防線はっとくとか?
女:直接的な言葉すぎたら傷付けすぎちゃうし
女:かと言って期待させすぎてもダメだし
女:職場の上司だからこそ
女:今後も出来るだけ気まずくならないように
女:さりげな〜く、ね?
男:なんかこの話題になってから
男:えらい饒舌(じょうぜつ)だね(笑)
男:・・・あ、でもさ。
男:その人もうすぐ移動になるんだよねぇ。
男:だからもう一緒にご飯とか行かない限り
男:ぜんぜん違う部署になるから
男:会わないと思う。
女:ふぅ〜ん。
女:でもまたご飯は誘われるでしょ?
男:うん。たぶん誘われると思う。
女:そっか。モテる男はつらいね〜?!
男:いや!モテないよ!てかそもそも
男:自分を過小評価してるから
男:どんなにご飯とか行ったって
男:自分のことなんか相手が好きになるわけない
男:って思ってるからなぁ。
女:そんなことないよ!
女:絶対あんたはモテてるよ!
女:気付いてないだけでしょ!
男:えぇ、そんなことないよぉ。ほんとに。
女:女心わかってないなぁ〜!
女:この天然人たらし!ほんと。殴るよ?
女:わたしも天然人たらし〜とか
女:言われたこともあったけど
女:その称号をあなたに今あげます。差し上げます!
男:え!やだよ!
男:そんな不名誉な称号いらないよ(笑)
女:なんで?だってほんとに天然人たらしだもん。
男:そんなことないけどなぁ〜。
女:そんなことあるの!
女:もっと自覚した方がいいよぉ!!
男:うん。そこまで言うならわかった。
男:予防線ね・・・
女:うん!そうだ!!
男:・・・ね、
男:それでさ?
女:うん?なに?
男:あ、うん。
男:・・・僕の立ち位置ってさ、
男:その、君にとってのね?
男:・・・どんな感じなのかな?
女:・・・ん?立ち位置?
男:そう。
女:わたしとあんたの関係、ってこと?
男:・・・うん。
女:・・・そんなの・・・わかんない。
男:え。なんだよぉ。
男:人の話題のときには散々
男:饒舌(じょうぜつ)に話してたくせに。
女:・・・だって!
男:だって?
女:・・・人のことは客観的にみれるし、
女:人のことは意見言えちゃうんだけどさ・・・
男:・・・うん。
女:・・・自分の気持ちなんて
女:そんなの自分が一番わかんないもんだよ。
男:・・・まぁ、そんなもん、かぁ。
女:うん。そんなもんなの。
男:・・・
女:・・・
男:・・・あー!今日も楽しかったあ!
男:なんかすっげぇ笑ったし!ありがとね!
女:あ!うん!こちらこそ!
女:めっちゃ笑った(笑)
男:途中おじさん出てきてたし(笑)
女:(笑)
女:あ、そろそろ夕方だから、あれか!
女:劇以外の趣味のサウナ!(笑)
男:そ!サウナ行ってくるわぁ!
男:あ、前に君に貰ったサウナタオル!
男:あれも使ってるよ!
女:え!嬉しいー!!
女:あのサウナのイラストが描いてる
女:ペラッペラのタオル?(笑)
男:そう!あのペラッペラのタオル!(笑)
女:ふふ。水分ちゃんととってね!
女:んっと・・・オポロ?
女:オロナミンCとポカリ混ぜたような飲み物だっけ?
女:ん?オポロ??
男:オポロって、そんなアポロみたいな(笑)
男:オロポね!(笑)
女:そう!それ!(笑)
女:気をつけて行ってらっしゃい!
男:うん!ありがと!整ってくるわぁ!
女:お疲れ様!またね!
0:少しの間(通話が切れた後)
男:・・・「本当に好きな人」かぁ。
0:~完~