台本概要

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タイトル お父さんは踊り子
作者名 ハスキ  (@e8E3z1ze9Yecxs2)
ジャンル コメディ
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 父親が踊り子だという悩みを持った娘の家族のお話。ドタバタファンタジー、少ししんみりあり。
男女不問。アドリブ大歓迎!

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
マリー 66 父親が踊り子だった事実を知って悩む娘。実はお父さんっ子で素直じゃない。
64 とある事情で踊り子になった父親。常に半裸で過ごす娘ラブなおやじ。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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ーーとある家での父と娘の会話 マリー:ちょっとお父さん! 父:おう我が最愛の娘マリーよ!どうしたんだ、そんな怒った顔して? マリー:なんで私が怒ってるか胸に手を当てて考えてみてよ! 父:う~むむむ・・ 父:うむ、全然わからん! マリー:はあ~~。 マリー:だ・か・ら・、毎回言ってるじゃない!半裸で外をうろつかないでって! 父:ああ、なーんだ、その事か マリー:なーんだ、じゃないよ!なんだじゃ! 父:そ、そんなに怒鳴らなくっても、いいじゃないか~? マリー:私が外でどんなに恥ずかしい思いをしてるか、分からないから、そんな平然としてられるのよ! マリー:「お嬢ちゃんとこのお父さんって・・その、あれなの・・?裸族なの?」って! 父:そんな風に言われていたのか・・ 父:まあ父は裸族ではないから、安心しろ! マリー:じゃあ服を着ろ!今すぐ着ろ!さあ着ろ! 父:ぎゃー!マリーよ、強引に服を着せようとするな~~!あと、この頭に被せてるの、ズボンだから!のぁ~~!! ーー間 父:はぁ、はぁ・・ マリー:はぁ、はぁ・・ 父:マ、マリー、とりあえず落ち着いて父の話を聞いてくれ。 マリー:な、なによ・・ 父:父が外で噂されているのは知っていたさ・・。 父:だが、覚悟のうえで、この半裸スタイルなんだ。 マリー:どういう事? 父:マリー、父の職業が何なのか、言ってみなさい。 マリー:え?ヘンタ・・ 父:(被せ気味に)それは職業ではなく趣味だ! 父:いや、趣味ではない!ええいややこしい!とにかく父の職業、そ・れ・は・・「踊り子」だっ! マリー:えぇ~~~~~!!お、踊り子~~~!? マリー:・・って、なんなの? 父:よく分かってないのかいっ!! マリー:そ、そんなこと言われたって、よく分からないものは、分からないわよー! マリー:お隣のお父さんは、戦士でパーティーの最前線に立って、モンスターからみんなを守る大事な仕事だし マリー:従姉妹(いとこ)のお姉ちゃんは魔法使いでパーティーの攻撃役を担ってて大勢のモンスターに囲まれても華麗な魔法でズババっとやっつけちゃうし、とにかくカッコイイのよ!! 父:な、なるほど・・しかしだなマリー、踊り子も立派な職業なんだぞ? マリー:どういうことよ? 父:踊り子という職業は、確かに、やれ色物キャラだの、パーティーのお荷物だの言われてきた・・ マリー:最低な評価されてるじゃないの・・ 父:まあ慌てるな、話は最後まで聞くものだ。 そんな踊り子だったが、ある時、颯爽(さっそう)と現れた踊り子の少女がそのイメージを変えてしまったんだ。 マリー:へー、そんなすごい子がいたんだね 父:あぁ、当時まだ若かった父は、それを見て痺れたね。その子の踊りは、華麗(かれい)で美しく妖艶(ようえん)でいて、さらに・・強かった。 マリー:す、すごいベタ褒(ぼ)めじゃない・・ 父:ほんとにすごかったんだ・・。それからその子は勇者パーティーに入って、魔王討伐に向かい、ついには魔王を打ち倒すという、伝説を作ったんだ。 マリー:むちゃくちゃすごい子じゃん! 父:そうだ、のちに勇者が語った話では、踊り子のその子が居なければ、魔王には勝てなかったそうだ マリー:・・で、まさかその伝説の踊り子に憧れて、お父さんは踊り子になった、とか言わないわよね・・? 父:…その、まさかだよ(ドヤ顔) マリー:バッカじゃないの!そんな雲の上の人に憧れて踊り子目指すとか、そもそもお父さん男じゃないの! 父:ハッハッハ、マリーよ。最近は男の踊り子も増えてきてるんだぞ?。伝説の踊り子、様様(さまさま)だな。 マリー:そんなのどうだっていいわよ!とにかく、私のお父さんが踊り子で、半裸(はんら)なのが問題なのよ!! 父:待てマリー、この半裸にも実はちゃんと、理由があるんだ マリー:また、しょーもない理由なんでしょ? 父:それは・・。伝説の踊り子が、それはとても際(きわ)どい水着衣装だったからだー!! マリー:イヤー!!このドHENTAI~!!!(父にビンタ) 父:ぐはっ!!ちょ、マリー、まて、イタッ、イタタッ、か、顔は、顔はぶたないでくれ!踊り子、顔が命だから、ギャ~~!! ーー間 マリー:はあ、はあ・・ 父:はあ、はあ・・マリーよ、話は、最後まで聞くんだ・・ マリー:な、なによ・・言い訳があるなら、聞くわよ 父:踊り子について、よく知らないみたいだから説明するが、踊り子という職業は己の身体そのものが武器になる職業なのだ。 マリー:身体が武器に・・? 父:そうだ、いかに身体の美しさを極限まで引き出して舞(まい)を舞(ま)えるかが、大事なのだ。その肉体美の美しさが、強さに直結する職業と言っても、過言ではない。 マリー:マジなの・・? 父:お父さん、マジな事しか言わないぞ マリー:だ、だとしても常に半裸でいる必要があるの?! 父:踊り子たるもの、いついかなる時も常に美しくあれ。これは、伝説の踊り子が残した名言だ マリー:また伝説かい!もうどんだけ伝説に影響受けてるのよ! 父:マリー・・父が踊り子というのは、そんなに嫌か・・? マリー:えっ、いや・・。そ、そこまででは、ないっていうか・・ マリー:ちょっとは恥ずかしいけど・・お父さんが男手ひとつで、私を育ててくれて、いつも私の事考えてくれてるのとか知ってるし、嫌とかは・・ 父:マ、マリ~~~!!(涙流しながら) 娘:いや~~~~!ちょっと涙やら鼻水やら飛ばしながら抱きついて来ないで~!キモいから、こっちこないで~~!!(走り去る) ーー間 父:・・行ったか。 父:マリーには悪かったが、いろいろ聞かれる前に退散してくれて、助かったな。 マリー:(N)静かになった部屋で、父は本棚の上に立て掛けられた一枚の写真に向かって、語り出す。 マリー:(N)そこには、父と、父に抱えられた私と、もう一人、若い女性が写っている 父:俺達の可愛くて愛しい娘は、今日も元気だよ・・。あの子も成長してきて、最近は出会った頃の、君そっくりみたいだよ・・。 マリー:(N)父は遠い記憶の、母の姿を思い出しながら、優しい眼差しで話を続ける。 父:あの子もずいぶん大きくなった・・。そろそろ、君との約束を果たす時だな。あの子なら、もうちゃんと、真実を受け止められるはずだ・・。 マリー:(N)父から語られる、誰にも知られる事がなかった、父が踊り子になった理由(わけ)・・ 父:私が、あの時魔王にトドメを刺し損ねた事で、最高の踊り子だった君を失う事になってしまうとは・・勇者が聞いて呆れるよな・・ マリー:(N)そう、父は元勇者で、私の母は・・伝説の踊り子だったのだ。 父:君を失ってからの日々は、とても辛かったよ・・だけど、自分には落ち込んでいられなかった・・ 父:君は、最後に、娘という最高の忘れ形見を、残していってくれていたからな・・ マリー:(N)そんな最強で、最高な二人から、私は生まれたのだ。 父:君の事だから、娘の為に勇者を辞めるなんて、反対だと言うかも知れないが・・ マリー:(N)隠されていた、元勇者の、父の秘密、それは・・ 父:娘に、君の踊りを伝えれるのは、1番近くでずっと見ていた、俺しかいないんだ・・ 父:あの子は、君に似て美しく、とても才能があるよ。 マリー:(N)周囲の村人や、仲間達に、変な目で見られても、その生き方を選んだのは・・ 父:いつか君が言っていた「この子が大きくなったら私の踊りを覚えてほしい」という願いを叶える為にも、俺は踊り続けるよ。 父:だから・・そこで見ていてくれよ・・ マリー:お父さん・・ 父:マ、マリー!・・いつから、そこに居たんだ・・? マリー:実は、最初の方から・・。逃げ出した事謝ろうって、戻ってきたらお父さんが独り言言ってたから・・。 マリー:今の、全部ほんとなの・・? 父:・・そうだ。 父:父が踊り子になった理由も・・そして、母さんを死なせてしまった理由もだ・・。 父:私が、私が悪いんだ・・ マリー:違う! マリー:お父さんは世界の為に、全力で戦ったんだから!なにも悪くないじゃない! マリー:お母さんも・・きっと、悔いはないと思うよ・・ 父:だが、お前に母が居ないという、寂しい思いをさせてしまっているんだ・・ マリー:いいの! マリー:た、たしかに物心ついた時から、お母さんが居なかったのは、少し寂しかったけど・・ マリー:でも私には・・ マリー:こ、これ、言うの、ちょっと恥ずかしいけど・・お父さんがずっとそばにいてくれたから、全然寂しくなかったよ。 父:っ!・・そ、そうか・・ 父:ほんとに、素直な良い子によく育ってくれたな・・。その言葉を聞けただけでも、父は最高に嬉しいよ・・。 マリー:ちょっと、これぐらいの事で最高だなんて、簡単に言わないでよね?まだ、言う事あるんだから・・ 父:ん、どうした?まだなにか、父に言う事があるのか・・? マリー:うん・・その、さ・・ マリー:私、踊り子になろうと思うんだ。 父:っ!・・す、すまん、突然な話でビックリしてしまった・・。 父:マリー、ホントに・・いいのか? マリー:うん、さっきお父さんの話を聞いてて、私決めたんだ。 マリー:その踊りって・・お母さんの踊りなんでしょ・・? 父:・・そうだ。 父:母さんの踊りのようには上手くはいかないが、それでも記憶の母さんの踊りを忘れないように、あの日から練習はかかせた事はない。 父:間違いなく、母さんの踊りだ。 マリー:お父さんが、そんな努力を続けていたなんて、私知らなかった・・。 マリー:もちろん、お父さんのように、すぐにお母さんの踊りが出来るとは思わないけど。 マリー:お母さんを、一番近くに感じれる踊りだから・・私、頑張るから!! 父:よく、よく言ってくれた・・ 父:たしかに・・これは父にとって、これ以上無いくらい、最高の言葉だったよ・・。マリー、ありがとう・・。 ーー少しの間 マリー:(N)あれから、私達がどうなったかと言うと・・ 父:マリーよ~~~!なぜ私が選んだ衣装を着ないんだ~~!? マリー:イヤよ~~~!なんで私が、お父さんとそんなダサいお揃いの格好で、外出歩かないといけないのよ~~!? 父:マリーよ!これはかの高名な神官様から祝福を受けた、ありがた~い衣装なんだぞ~?バチが当たってもおかしくないぞ~? マリー:そんなの頼んでないわよ~! 父:まったく、しかたない・・。ではこの、昔母さんに送って突き返された、秘蔵の際どい水着・・これでどうだー! マリー:こ、この・・ マリー:どHENTAI~~!!! おわり

ーーとある家での父と娘の会話 マリー:ちょっとお父さん! 父:おう我が最愛の娘マリーよ!どうしたんだ、そんな怒った顔して? マリー:なんで私が怒ってるか胸に手を当てて考えてみてよ! 父:う~むむむ・・ 父:うむ、全然わからん! マリー:はあ~~。 マリー:だ・か・ら・、毎回言ってるじゃない!半裸で外をうろつかないでって! 父:ああ、なーんだ、その事か マリー:なーんだ、じゃないよ!なんだじゃ! 父:そ、そんなに怒鳴らなくっても、いいじゃないか~? マリー:私が外でどんなに恥ずかしい思いをしてるか、分からないから、そんな平然としてられるのよ! マリー:「お嬢ちゃんとこのお父さんって・・その、あれなの・・?裸族なの?」って! 父:そんな風に言われていたのか・・ 父:まあ父は裸族ではないから、安心しろ! マリー:じゃあ服を着ろ!今すぐ着ろ!さあ着ろ! 父:ぎゃー!マリーよ、強引に服を着せようとするな~~!あと、この頭に被せてるの、ズボンだから!のぁ~~!! ーー間 父:はぁ、はぁ・・ マリー:はぁ、はぁ・・ 父:マ、マリー、とりあえず落ち着いて父の話を聞いてくれ。 マリー:な、なによ・・ 父:父が外で噂されているのは知っていたさ・・。 父:だが、覚悟のうえで、この半裸スタイルなんだ。 マリー:どういう事? 父:マリー、父の職業が何なのか、言ってみなさい。 マリー:え?ヘンタ・・ 父:(被せ気味に)それは職業ではなく趣味だ! 父:いや、趣味ではない!ええいややこしい!とにかく父の職業、そ・れ・は・・「踊り子」だっ! マリー:えぇ~~~~~!!お、踊り子~~~!? マリー:・・って、なんなの? 父:よく分かってないのかいっ!! マリー:そ、そんなこと言われたって、よく分からないものは、分からないわよー! マリー:お隣のお父さんは、戦士でパーティーの最前線に立って、モンスターからみんなを守る大事な仕事だし マリー:従姉妹(いとこ)のお姉ちゃんは魔法使いでパーティーの攻撃役を担ってて大勢のモンスターに囲まれても華麗な魔法でズババっとやっつけちゃうし、とにかくカッコイイのよ!! 父:な、なるほど・・しかしだなマリー、踊り子も立派な職業なんだぞ? マリー:どういうことよ? 父:踊り子という職業は、確かに、やれ色物キャラだの、パーティーのお荷物だの言われてきた・・ マリー:最低な評価されてるじゃないの・・ 父:まあ慌てるな、話は最後まで聞くものだ。 そんな踊り子だったが、ある時、颯爽(さっそう)と現れた踊り子の少女がそのイメージを変えてしまったんだ。 マリー:へー、そんなすごい子がいたんだね 父:あぁ、当時まだ若かった父は、それを見て痺れたね。その子の踊りは、華麗(かれい)で美しく妖艶(ようえん)でいて、さらに・・強かった。 マリー:す、すごいベタ褒(ぼ)めじゃない・・ 父:ほんとにすごかったんだ・・。それからその子は勇者パーティーに入って、魔王討伐に向かい、ついには魔王を打ち倒すという、伝説を作ったんだ。 マリー:むちゃくちゃすごい子じゃん! 父:そうだ、のちに勇者が語った話では、踊り子のその子が居なければ、魔王には勝てなかったそうだ マリー:・・で、まさかその伝説の踊り子に憧れて、お父さんは踊り子になった、とか言わないわよね・・? 父:…その、まさかだよ(ドヤ顔) マリー:バッカじゃないの!そんな雲の上の人に憧れて踊り子目指すとか、そもそもお父さん男じゃないの! 父:ハッハッハ、マリーよ。最近は男の踊り子も増えてきてるんだぞ?。伝説の踊り子、様様(さまさま)だな。 マリー:そんなのどうだっていいわよ!とにかく、私のお父さんが踊り子で、半裸(はんら)なのが問題なのよ!! 父:待てマリー、この半裸にも実はちゃんと、理由があるんだ マリー:また、しょーもない理由なんでしょ? 父:それは・・。伝説の踊り子が、それはとても際(きわ)どい水着衣装だったからだー!! マリー:イヤー!!このドHENTAI~!!!(父にビンタ) 父:ぐはっ!!ちょ、マリー、まて、イタッ、イタタッ、か、顔は、顔はぶたないでくれ!踊り子、顔が命だから、ギャ~~!! ーー間 マリー:はあ、はあ・・ 父:はあ、はあ・・マリーよ、話は、最後まで聞くんだ・・ マリー:な、なによ・・言い訳があるなら、聞くわよ 父:踊り子について、よく知らないみたいだから説明するが、踊り子という職業は己の身体そのものが武器になる職業なのだ。 マリー:身体が武器に・・? 父:そうだ、いかに身体の美しさを極限まで引き出して舞(まい)を舞(ま)えるかが、大事なのだ。その肉体美の美しさが、強さに直結する職業と言っても、過言ではない。 マリー:マジなの・・? 父:お父さん、マジな事しか言わないぞ マリー:だ、だとしても常に半裸でいる必要があるの?! 父:踊り子たるもの、いついかなる時も常に美しくあれ。これは、伝説の踊り子が残した名言だ マリー:また伝説かい!もうどんだけ伝説に影響受けてるのよ! 父:マリー・・父が踊り子というのは、そんなに嫌か・・? マリー:えっ、いや・・。そ、そこまででは、ないっていうか・・ マリー:ちょっとは恥ずかしいけど・・お父さんが男手ひとつで、私を育ててくれて、いつも私の事考えてくれてるのとか知ってるし、嫌とかは・・ 父:マ、マリ~~~!!(涙流しながら) 娘:いや~~~~!ちょっと涙やら鼻水やら飛ばしながら抱きついて来ないで~!キモいから、こっちこないで~~!!(走り去る) ーー間 父:・・行ったか。 父:マリーには悪かったが、いろいろ聞かれる前に退散してくれて、助かったな。 マリー:(N)静かになった部屋で、父は本棚の上に立て掛けられた一枚の写真に向かって、語り出す。 マリー:(N)そこには、父と、父に抱えられた私と、もう一人、若い女性が写っている 父:俺達の可愛くて愛しい娘は、今日も元気だよ・・。あの子も成長してきて、最近は出会った頃の、君そっくりみたいだよ・・。 マリー:(N)父は遠い記憶の、母の姿を思い出しながら、優しい眼差しで話を続ける。 父:あの子もずいぶん大きくなった・・。そろそろ、君との約束を果たす時だな。あの子なら、もうちゃんと、真実を受け止められるはずだ・・。 マリー:(N)父から語られる、誰にも知られる事がなかった、父が踊り子になった理由(わけ)・・ 父:私が、あの時魔王にトドメを刺し損ねた事で、最高の踊り子だった君を失う事になってしまうとは・・勇者が聞いて呆れるよな・・ マリー:(N)そう、父は元勇者で、私の母は・・伝説の踊り子だったのだ。 父:君を失ってからの日々は、とても辛かったよ・・だけど、自分には落ち込んでいられなかった・・ 父:君は、最後に、娘という最高の忘れ形見を、残していってくれていたからな・・ マリー:(N)そんな最強で、最高な二人から、私は生まれたのだ。 父:君の事だから、娘の為に勇者を辞めるなんて、反対だと言うかも知れないが・・ マリー:(N)隠されていた、元勇者の、父の秘密、それは・・ 父:娘に、君の踊りを伝えれるのは、1番近くでずっと見ていた、俺しかいないんだ・・ 父:あの子は、君に似て美しく、とても才能があるよ。 マリー:(N)周囲の村人や、仲間達に、変な目で見られても、その生き方を選んだのは・・ 父:いつか君が言っていた「この子が大きくなったら私の踊りを覚えてほしい」という願いを叶える為にも、俺は踊り続けるよ。 父:だから・・そこで見ていてくれよ・・ マリー:お父さん・・ 父:マ、マリー!・・いつから、そこに居たんだ・・? マリー:実は、最初の方から・・。逃げ出した事謝ろうって、戻ってきたらお父さんが独り言言ってたから・・。 マリー:今の、全部ほんとなの・・? 父:・・そうだ。 父:父が踊り子になった理由も・・そして、母さんを死なせてしまった理由もだ・・。 父:私が、私が悪いんだ・・ マリー:違う! マリー:お父さんは世界の為に、全力で戦ったんだから!なにも悪くないじゃない! マリー:お母さんも・・きっと、悔いはないと思うよ・・ 父:だが、お前に母が居ないという、寂しい思いをさせてしまっているんだ・・ マリー:いいの! マリー:た、たしかに物心ついた時から、お母さんが居なかったのは、少し寂しかったけど・・ マリー:でも私には・・ マリー:こ、これ、言うの、ちょっと恥ずかしいけど・・お父さんがずっとそばにいてくれたから、全然寂しくなかったよ。 父:っ!・・そ、そうか・・ 父:ほんとに、素直な良い子によく育ってくれたな・・。その言葉を聞けただけでも、父は最高に嬉しいよ・・。 マリー:ちょっと、これぐらいの事で最高だなんて、簡単に言わないでよね?まだ、言う事あるんだから・・ 父:ん、どうした?まだなにか、父に言う事があるのか・・? マリー:うん・・その、さ・・ マリー:私、踊り子になろうと思うんだ。 父:っ!・・す、すまん、突然な話でビックリしてしまった・・。 父:マリー、ホントに・・いいのか? マリー:うん、さっきお父さんの話を聞いてて、私決めたんだ。 マリー:その踊りって・・お母さんの踊りなんでしょ・・? 父:・・そうだ。 父:母さんの踊りのようには上手くはいかないが、それでも記憶の母さんの踊りを忘れないように、あの日から練習はかかせた事はない。 父:間違いなく、母さんの踊りだ。 マリー:お父さんが、そんな努力を続けていたなんて、私知らなかった・・。 マリー:もちろん、お父さんのように、すぐにお母さんの踊りが出来るとは思わないけど。 マリー:お母さんを、一番近くに感じれる踊りだから・・私、頑張るから!! 父:よく、よく言ってくれた・・ 父:たしかに・・これは父にとって、これ以上無いくらい、最高の言葉だったよ・・。マリー、ありがとう・・。 ーー少しの間 マリー:(N)あれから、私達がどうなったかと言うと・・ 父:マリーよ~~~!なぜ私が選んだ衣装を着ないんだ~~!? マリー:イヤよ~~~!なんで私が、お父さんとそんなダサいお揃いの格好で、外出歩かないといけないのよ~~!? 父:マリーよ!これはかの高名な神官様から祝福を受けた、ありがた~い衣装なんだぞ~?バチが当たってもおかしくないぞ~? マリー:そんなの頼んでないわよ~! 父:まったく、しかたない・・。ではこの、昔母さんに送って突き返された、秘蔵の際どい水着・・これでどうだー! マリー:こ、この・・ マリー:どHENTAI~~!!! おわり