台本概要
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タイトル | 邂逅 |
---|---|
作者名 | ハスキ (@e8E3z1ze9Yecxs2) |
ジャンル | ファンタジー |
演者人数 | 5人用台本(男3、女2) |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
勇者パーティーは人々を苦しめる悪の元凶である魔王の城に乗り込み、今まさに対峙するところだった。そこで見た魔王の姿に勇者パーティーは戸惑いつつもラストバトルを開始するのだった⋯。 男女不問。世界観を壊さない程度のアドリブOK 213 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
勇 | 男 | 26 | 勇者。元々気弱な性格だったがある時をきっかけに勇者として志を持つようになった。 |
僧 | 女 | 18 | 僧侶。みんなのお姉さん的ポジション。回復サポートから喧嘩の仲裁まで幅広くサポートする。 |
魔 | 女 | 21 | 魔法使い。口が悪くお転婆。勇者パーティーとして活動してからは少しだけマシになったがやはり隠しきれないものがある。 |
戦 | 男 | 16 | 戦士。脳筋な性格で力比べをすぐしたくなる。空気は読めないが一番熱い男。 |
マ | 男 | 37 | 魔王。あらゆる魔物を統べる王。人々からは絶対的な恐怖の対象として恐れられている。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
勇:ここが目的の場所のようだ。みんな準備はいいか?
僧:ええ、私は問題ないわ。回復は任せて
魔:私も大丈夫よ。ここに来るまで、長かったけど、ここで終わらさなきゃね。
戦:どんなやつが相手でも、俺が全力でぶっ倒してやるぜ!
勇:よし、開けるぞ!
マ:・・よく来たな、勇者とその仲間達よ。
勇:っ!・・お前が・・お前が魔王か!私が・・お前を倒す勇者だ!
マ:っ!そうか・・お前が勇者か・・いかにも。余がすべての魔物を統べる魔界の王、魔王だ。
僧:な、なんて事なの・・
マ:はっはっは!どうした、あまりの我の凄さを前に震え上がったか?
魔:・・あんたのせいでどれだけの民の命が失われたと思ってるのよ!
マ:そんなの我の知った事か。文句があるなら力でねじ伏せてみろ!
戦:へ、ちょうど腕試しがしたかったんだ、魔王さんの実力、見せてもらおうか?おい、俺から行かせてもらうぜ、手を出すなよ。
勇:う・・わかった、まかせたぞ。
マ:はっ、舐められたものだな。お前一人で勝てると思っているのか?
戦:勝てなくてもいい、お前に一撃叩きこんで、その腐った精神ごとぶっ飛ばしてやるぜ!おうぅらあぁぁぁ~!!
マ:ぐはっ!・・重い一撃だな。しかし、こんなのでは我は倒せんぞ?ハァァァー!ダークフレアー!!
魔:っ!危ない!守れ、マジックバリア!
戦:く、ぐあぁぁ!
魔:え!?嘘、バリアが・・効かない・・?
勇:くっ!すまない、あいつの回復を頼む!
僧:わ、わかったわ。まかせて。今行くわよ!
魔:そんな・・私のバリアを貫くようなあんな強力な魔法が使えるなんて・・
マ:ふ、やはりバリアを張ったか。しかし残念だったな。あんな薄っぺらいバリアで、我の魔法を防げるものか。
僧:傷ついたその体を癒したまえ・・ヒーリングライト!!
戦:ぐっ!・・はあ、はあ、す、すまねえ
僧:いいから、今は喋らず回復に専念して
魔:ご、ごめん・・
戦:気にするな、これくらいで俺は死にはしない。少し休ませてもらうぜ
僧:あとは私に任せて
魔:う、うん・・
勇:く・・
魔:魔王、私、怒ったわよ・・
マ:ほう、なら、どうしてくれるんだ?
魔:教えてあげる、私が習得した古の禁術、極大破壊魔法の威力をね!くらいなさい、メテオストライク!!
マ:ぬぁぁぁ!!がはっ、はぁはぁ・・なんだ?禁術ってのはこんなものか?
魔:そんな・・あれでも駄目だって言うの?
マ:あの失われていた幻の禁術を見つけ、さらには習得した努力は認めてやろう。しかし、我はさらにその上をいく魔法を会得している!どうだ、絶望したか?
勇:・・
マ:どうした勇者?さっきから仲間達は勇敢にも、我に挑んできておるが、お前は来ないのか?怖がっているのか?それとも・・ただの腰抜けか?
勇:っ!ああやるさ。その前に、一つだけ聞いておく。
マ:なんだ?
勇:マオー!心を入れ替える気はないのか?
マ:・・ふ、愚問だな。我は魔の王であり世界に仇なす者、会心など有り得ぬ!
勇:わかった・・俺自らが、お前に引導を渡してやるよ・・。もう、迷わない、覚悟しろ!マオー!
僧:もう、誰もこれ以上傷つけさせないわ・・私も、一緒に戦うわ!
戦:ふー、俺も、十分回復させてもらった。前衛は、任せろ!
魔:私も、魔力は回復したからいけるわ・・私達がここまで旅してどれだけ強くなったか、見せてやるわ!
マ:それでいい・・それでいいぞ、お前達!さあ、すべての生命をかけて、全力でかかってこいー!!
ーー間
勇:だあーー!!
マ:ぐはっ!・・
勇:はぁ、はぁ、はぁ、終わりだマオ。
マ:・・ふ、そのようだな・・。さあ、トドメをさすがいい。
勇:・・
マ:どうした、早くそれを振りおろせ。
勇:くっ、・・で、出来るわけないだろぉーー!
マ:ふ、甘いな・・だが、その優しさがお前らしいのかもしれんがな。
僧:なんで・・なんで魔王がマオ、あなたなの?
戦:ほんとだぜ。最初見た時まさかと思ったんだが・・やっぱり俺の知ってるマオだった。
魔:あの時・・突然私達の前から姿を消した貴方が!なんで魔王なんかになってるのよ!
マ:・・
勇:なんでだよ・・俺ら五人とも同じ孤児院で育った仲間が、なんで殺し合いをしないといけないんだよ!
マ:同じ・・じゃなかったんだよ。
魔:え、どういう事?
マ:俺は元々魔族の子だった。それがどういう手違いか、間違って人間界に産み落とされてしまったんだ。俺も成人した時、迎えに来た魔族から知らされて驚いたがな・・
戦:まじかよ・・こんなのってねえよ。
僧:戻る事は出来なかったの?
マ:どうやら俺の親父が先代魔王だったみたいだ。親父が死んだ事で俺が呼び戻された。その後を引き次ぐのが、定めだったんだ。
勇:・・もう引き返せないところにいたんだな。
マ:ああ。俺も魔族のトップとして守る奴らが出来た。いずれこうなる運命だったんだ。だけど、後悔はない・・ウッ!
僧:マオ!今すぐ回復魔法を!!
マ:無駄だ!これはもう、お前の回復魔法でも効きはしない、それが俺にはわかるんだ⋯
僧:そんな⋯マオ⋯
魔:なんでなのよ⋯
戦:くっ!⋯馬鹿野郎が⋯
勇:なんとか⋯ならないのか⋯
マ:⋯聞いてくれ
勇:え⋯?
マ:最後にひとつ、お前たちに伝えたい事がある⋯
勇:な、何を⋯?
マ:最後に⋯立派に勇者パーティーとして成長したお前達が⋯見れて⋯良かった⋯
勇:マ、マオォォォ~~~!!
:ーー間
マ:なあなあ、俺が魔王やっていいか?
魔:えー?あんた魔王役でいいの?まあマオって名前だし雰囲気とかぴったりかもしれないけど
僧:それはちょっと失礼なんじゃないかなー?
魔:他に魔王やりたいやつはいるか?
勇:・・い、いないみたいだね
マ:よし、なら決まりだね
僧:マオ、ほんとにいいの?
マ:いいのいいの
戦:じゃあさ、勇者ごっこやるなら当然俺が勇者だよな?
マ:お前は脳筋だから戦士だろ。
戦:えーなんだよそれ~
魔:力任せの戦士とか、「バカ」なあんたにぴったりじゃん
僧:また、そういういじわるな事言うー。まったく、素直じゃないよねー
魔:ちょ、余計な事言わないでよ!
戦:ん?どういう意味だ?
僧:・・うーん、これは大変そうだね
魔:はー、まったくよ
勇:ははは・・
戦:んで、結局誰が勇者やるんだよ?
マ:うん。もちろん適任がいるよ
僧:え、誰なの?
マ:てことで・・君が勇者やりなよ
勇:え・・ぼ、僕・・?
マ:うん、君が一番勇敢で、誰よりも優しい心を持ってる事を俺は知ってるよ
勇:そ、そんな事、ないよ・・
魔:そうね、あんたなら私も文句ないわ
僧:うん、私も賛成
戦:も、もちろん。俺だってこいつになら、勇者譲ってやってもいいぜ
マ:君なら、きっと将来立派な勇者になる様な、そんな予感がするんだ。
魔:なによ、ただの勘なの?
僧:ふふ。そこも、マオらしいじゃない?
戦:こいつの勘って、よく当たるからなー
勇:み、みんな、止めてよ~・・
マ:さて、そこの勇敢なる勇者よ!この魔王に向けて最初の言葉をビシッと決めてくれよ!
勇:え、えーと・・な、なんて言うんだっけ?
マ:それはね・・「お前が魔王か!私がお前を倒す勇者だ!」これだよ。
おわり
勇:ここが目的の場所のようだ。みんな準備はいいか?
僧:ええ、私は問題ないわ。回復は任せて
魔:私も大丈夫よ。ここに来るまで、長かったけど、ここで終わらさなきゃね。
戦:どんなやつが相手でも、俺が全力でぶっ倒してやるぜ!
勇:よし、開けるぞ!
マ:・・よく来たな、勇者とその仲間達よ。
勇:っ!・・お前が・・お前が魔王か!私が・・お前を倒す勇者だ!
マ:っ!そうか・・お前が勇者か・・いかにも。余がすべての魔物を統べる魔界の王、魔王だ。
僧:な、なんて事なの・・
マ:はっはっは!どうした、あまりの我の凄さを前に震え上がったか?
魔:・・あんたのせいでどれだけの民の命が失われたと思ってるのよ!
マ:そんなの我の知った事か。文句があるなら力でねじ伏せてみろ!
戦:へ、ちょうど腕試しがしたかったんだ、魔王さんの実力、見せてもらおうか?おい、俺から行かせてもらうぜ、手を出すなよ。
勇:う・・わかった、まかせたぞ。
マ:はっ、舐められたものだな。お前一人で勝てると思っているのか?
戦:勝てなくてもいい、お前に一撃叩きこんで、その腐った精神ごとぶっ飛ばしてやるぜ!おうぅらあぁぁぁ~!!
マ:ぐはっ!・・重い一撃だな。しかし、こんなのでは我は倒せんぞ?ハァァァー!ダークフレアー!!
魔:っ!危ない!守れ、マジックバリア!
戦:く、ぐあぁぁ!
魔:え!?嘘、バリアが・・効かない・・?
勇:くっ!すまない、あいつの回復を頼む!
僧:わ、わかったわ。まかせて。今行くわよ!
魔:そんな・・私のバリアを貫くようなあんな強力な魔法が使えるなんて・・
マ:ふ、やはりバリアを張ったか。しかし残念だったな。あんな薄っぺらいバリアで、我の魔法を防げるものか。
僧:傷ついたその体を癒したまえ・・ヒーリングライト!!
戦:ぐっ!・・はあ、はあ、す、すまねえ
僧:いいから、今は喋らず回復に専念して
魔:ご、ごめん・・
戦:気にするな、これくらいで俺は死にはしない。少し休ませてもらうぜ
僧:あとは私に任せて
魔:う、うん・・
勇:く・・
魔:魔王、私、怒ったわよ・・
マ:ほう、なら、どうしてくれるんだ?
魔:教えてあげる、私が習得した古の禁術、極大破壊魔法の威力をね!くらいなさい、メテオストライク!!
マ:ぬぁぁぁ!!がはっ、はぁはぁ・・なんだ?禁術ってのはこんなものか?
魔:そんな・・あれでも駄目だって言うの?
マ:あの失われていた幻の禁術を見つけ、さらには習得した努力は認めてやろう。しかし、我はさらにその上をいく魔法を会得している!どうだ、絶望したか?
勇:・・
マ:どうした勇者?さっきから仲間達は勇敢にも、我に挑んできておるが、お前は来ないのか?怖がっているのか?それとも・・ただの腰抜けか?
勇:っ!ああやるさ。その前に、一つだけ聞いておく。
マ:なんだ?
勇:マオー!心を入れ替える気はないのか?
マ:・・ふ、愚問だな。我は魔の王であり世界に仇なす者、会心など有り得ぬ!
勇:わかった・・俺自らが、お前に引導を渡してやるよ・・。もう、迷わない、覚悟しろ!マオー!
僧:もう、誰もこれ以上傷つけさせないわ・・私も、一緒に戦うわ!
戦:ふー、俺も、十分回復させてもらった。前衛は、任せろ!
魔:私も、魔力は回復したからいけるわ・・私達がここまで旅してどれだけ強くなったか、見せてやるわ!
マ:それでいい・・それでいいぞ、お前達!さあ、すべての生命をかけて、全力でかかってこいー!!
ーー間
勇:だあーー!!
マ:ぐはっ!・・
勇:はぁ、はぁ、はぁ、終わりだマオ。
マ:・・ふ、そのようだな・・。さあ、トドメをさすがいい。
勇:・・
マ:どうした、早くそれを振りおろせ。
勇:くっ、・・で、出来るわけないだろぉーー!
マ:ふ、甘いな・・だが、その優しさがお前らしいのかもしれんがな。
僧:なんで・・なんで魔王がマオ、あなたなの?
戦:ほんとだぜ。最初見た時まさかと思ったんだが・・やっぱり俺の知ってるマオだった。
魔:あの時・・突然私達の前から姿を消した貴方が!なんで魔王なんかになってるのよ!
マ:・・
勇:なんでだよ・・俺ら五人とも同じ孤児院で育った仲間が、なんで殺し合いをしないといけないんだよ!
マ:同じ・・じゃなかったんだよ。
魔:え、どういう事?
マ:俺は元々魔族の子だった。それがどういう手違いか、間違って人間界に産み落とされてしまったんだ。俺も成人した時、迎えに来た魔族から知らされて驚いたがな・・
戦:まじかよ・・こんなのってねえよ。
僧:戻る事は出来なかったの?
マ:どうやら俺の親父が先代魔王だったみたいだ。親父が死んだ事で俺が呼び戻された。その後を引き次ぐのが、定めだったんだ。
勇:・・もう引き返せないところにいたんだな。
マ:ああ。俺も魔族のトップとして守る奴らが出来た。いずれこうなる運命だったんだ。だけど、後悔はない・・ウッ!
僧:マオ!今すぐ回復魔法を!!
マ:無駄だ!これはもう、お前の回復魔法でも効きはしない、それが俺にはわかるんだ⋯
僧:そんな⋯マオ⋯
魔:なんでなのよ⋯
戦:くっ!⋯馬鹿野郎が⋯
勇:なんとか⋯ならないのか⋯
マ:⋯聞いてくれ
勇:え⋯?
マ:最後にひとつ、お前たちに伝えたい事がある⋯
勇:な、何を⋯?
マ:最後に⋯立派に勇者パーティーとして成長したお前達が⋯見れて⋯良かった⋯
勇:マ、マオォォォ~~~!!
:ーー間
マ:なあなあ、俺が魔王やっていいか?
魔:えー?あんた魔王役でいいの?まあマオって名前だし雰囲気とかぴったりかもしれないけど
僧:それはちょっと失礼なんじゃないかなー?
魔:他に魔王やりたいやつはいるか?
勇:・・い、いないみたいだね
マ:よし、なら決まりだね
僧:マオ、ほんとにいいの?
マ:いいのいいの
戦:じゃあさ、勇者ごっこやるなら当然俺が勇者だよな?
マ:お前は脳筋だから戦士だろ。
戦:えーなんだよそれ~
魔:力任せの戦士とか、「バカ」なあんたにぴったりじゃん
僧:また、そういういじわるな事言うー。まったく、素直じゃないよねー
魔:ちょ、余計な事言わないでよ!
戦:ん?どういう意味だ?
僧:・・うーん、これは大変そうだね
魔:はー、まったくよ
勇:ははは・・
戦:んで、結局誰が勇者やるんだよ?
マ:うん。もちろん適任がいるよ
僧:え、誰なの?
マ:てことで・・君が勇者やりなよ
勇:え・・ぼ、僕・・?
マ:うん、君が一番勇敢で、誰よりも優しい心を持ってる事を俺は知ってるよ
勇:そ、そんな事、ないよ・・
魔:そうね、あんたなら私も文句ないわ
僧:うん、私も賛成
戦:も、もちろん。俺だってこいつになら、勇者譲ってやってもいいぜ
マ:君なら、きっと将来立派な勇者になる様な、そんな予感がするんだ。
魔:なによ、ただの勘なの?
僧:ふふ。そこも、マオらしいじゃない?
戦:こいつの勘って、よく当たるからなー
勇:み、みんな、止めてよ~・・
マ:さて、そこの勇敢なる勇者よ!この魔王に向けて最初の言葉をビシッと決めてくれよ!
勇:え、えーと・・な、なんて言うんだっけ?
マ:それはね・・「お前が魔王か!私がお前を倒す勇者だ!」これだよ。
おわり