台本概要
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タイトル | 相席食堂 |
---|---|
作者名 | ハスキ (@e8E3z1ze9Yecxs2) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 3人用台本(男2、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
人でごった返す、ちまたで人気のお昼の大衆食堂で一組の男女が食事をしていた。しばらくしたら女性が驚いた顔をする、どうやら男性が女性にプロポーズをしたようだ。そこに突然、謎のおじさんが現れる・・ 男女不問。アドリブ改変なんでもあり。
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キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
男 | 男 | 30 | 食堂で彼女にプロポーズした男。一見食堂でプロポーズするようないい加減そうな男かと思いきや、結構まじめ |
女 | 女 | 32 | 食堂でプロポーズされた女。わりとさばさばした性格で、そんな彼氏を広い心で受け止める度量がある。 |
父 | 男 | 30 | 父 相席をお願いしてきた誰かの父。実は、プロポーズされた女性の父。偶然食堂で二人を発見し作戦を考えた。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
男:ふー、今日は混んでたけど、座れて良かったな
女:そうね、たまたま1テーブル空いててラッキーだったね
男:あ、ラーメンセット二つお願いします。ひとつ、ネギ抜きで。
女:あ、ネギありの方、チャーシューダブルでお願いします
:ーー間
男:⋯よし。
女:ん?
男:あのさ、俺達の将来にとって、大事な話があるんだけど
女:え?ちょっと待って
男:なんだよ?
女:まさか⋯今、プロポーズしようとしてる?
男:その通りだけど。え、結婚したくないとか?
女:いや、あなたと結婚するのはいいんだけど⋯ここで、プロポーズするの?
男:そうだけど?
女:なんで?
男:今、お前のチャーシューを食べてる幸せそうな顔を見てたら、無性に結婚したくなったんだ。⋯駄目か?
女:また唐突ね。⋯ま、いいけど
父:失礼、ちょっといいかな?
男:はい、なんでしょうか?
女:げ、最悪⋯
父:すまないけど、相席、お願いしていいかな?
男:あー相席ですか、いいですよー
父:ほんとですか?ありがとうございます
女:ちょっと!ちょっと!本気なの!?
男:え?相席くらい、いいだろ?
女:いや、だってこれ私の⋯
父:いや~!どこも席がいっぱいで助かりましたよ~!
男:いえいえ、困った時はお互い様ですよ。あれ、おじさん⋯誰かに似てるような⋯?
女:いやだから、これ私の⋯
父:(かぶせ気味に)いや~!世の中には自分に似た人が3人はいるそうだし、ただの他人の空似というやつでしょうな~!それより⋯お二人は、お付き合いしてるのかな?
女:はー、言わさないつもりね。何がしたいんだか
男:なるほど、なんかよく知ってる人に似てる気がしましたが⋯たぶん気のせいですね。あ、ちなみに俺達、付き合ってますよ
父:ほー!それはそれは。ちなみに、二人はいつから、付き合ってるんですか?
男:えーと、5年前くらいからですね
父:ごっ、5年!?ですか⋯えーと、そこの彼女さん、ほんとかな?
女:ほんとよ。知ってるのは友達と、お母さんくらいね
父:お母さん!⋯は知ってたんだねーははは~
男:いやー、この子の父親が、めちゃくちゃうるさくて、めんどくさい性格の人みたいで、二人で話し合って黙っとこう、ってなったんですよ
父:ほ、ほほー?そんなうるさい父親がいるなんて、君たちこれから、いろいろと大変だね~?
女:自分で言ってれば世話ないわね
男:ほんと、大変ですよーははは
女:こっちも自分の首しめにいってるわね
父:ま、まー5年も付き合ってたら、そろそろ相手の不満な部分とか、でてきたりするもんだけど、どうかな?
女:ちょっと、なに言い出すの!?
男:不満な部分ですか?⋯いえ、とくにないですね
父:ほんとに?彼女、ちょっと怒りっぽそうだし、さらにおっちょこちょいな気がするし、そんな所とか、君はどう思ってるかな?
女:後でぶっ飛ばす⋯
男:あー、おっちょこちょいな所はありますね。でもそこがまた、可愛いんですよ。守ってあげたい感じで。怒りっぽいのも、俺が駄目な所をちゃんと叱ってくれて、正直ありがたいです。
父:ほー、こいつ、なかなかやるな。満点の回答だ
女:あの、二人とも、本人目の前にいるんだけどー?超恥ずかしいんだけどー?
父:しかし。守ってあげたい、とは、簡単に口では言えるもんだが、実際に行動できないとなー
女:また余計な事を
男:もちろん、軽い気持ちじゃないですよ?さっきここで、彼女にプロポーズしましたから
女:はっ!そうだった、プロポーズの事、すっかり忘れてた
父:プ、プププ、プロポ~ズだとぅ~!?
男:あ、はい、そうですけど、プロポーズは、分かりますよね?
父:プロポーズくらい知っとるわ!
男:うわ!ビックリしたー。な、何を興奮されてるんですか?
父:さ、さっきここで、プロポーズしていたと言っていたが君、正気かね⋯?
女:まあ、実際にここでプロポーズしてたのよね
男:え、正気か、ですか?もちろん結婚したい気持ちに嘘はないですよ?
父:いや、気持ちは疑ってないよ!もう充分君が本気だと分かったし、なんなら将来も任せてもいいかと思えるくらい、君はいい男だろう。しかし!
男:しかし?
父:なんで食堂でプロポーズした~?
男:え、何か変でしたか?
父:変だろ!普通、ほらっ、静かで景色の良い所とか、雰囲気が良いオシャレなお店とかあるだろ!
男:あ、あー・・?
父:なんでピンと来てないんだ!
女:こういう人なのよ
父:君もそれでいいのか!こんな場所でプロポーズなんて
女:⋯いいわよ
父:え?
女:私は、お父さんとお母さんのような夫婦になるのが夢だったの
父:夢⋯?
女:私はお父さんとお母さんみたいに、相手の事を思いやり、本音でぶつかり合う姿を見て育って来たわ。
父:⋯
女:いつ何時(なんどき)でも、相手が好きなら場所を問わず愛を囁(ささや)き
父:あ、あの、ちょっとそれは⋯
女:公衆の面前でもイチャつきまわる始末
父:や、やめてくれ~~!
女:そんないつも自然体な二人は、私にとって、理想の夫婦像なの。だから、この人のプロポーズを受けるのに、場所なんて関係ないわ
父:っ!⋯そうか⋯そうだな。
男:いい話ですよね。最初聞いた時、ほんとに素敵なご両親だなって思いました
父:君は⋯そうか、そういう男なんだな・・。私は君を、少し誤解していたようだ。
男:え⋯?
父:時に間違う時もあるだろうが、本気で、本音でぶつかりあう、その気持ち、そこに偽りはない事を感じたよ・・。きっと君たちなら、うまくやっていけるだろう。
女:おと、おじさん・・ありがとう。
父:すまなかったな二人とも、時間を取らせた。私はここで失礼させてもらうよ。では、また、会おう。
男:あっ⋯
男:・・いっちゃったね。
女:良かったわね、認めてもらえて
男:ん?なんの事だ?
女:はぁ⋯そういうとこ、相変わらず鈍いけど⋯これからも、ずっと愛してるわ
:終
男:ふー、今日は混んでたけど、座れて良かったな
女:そうね、たまたま1テーブル空いててラッキーだったね
男:あ、ラーメンセット二つお願いします。ひとつ、ネギ抜きで。
女:あ、ネギありの方、チャーシューダブルでお願いします
:ーー間
男:⋯よし。
女:ん?
男:あのさ、俺達の将来にとって、大事な話があるんだけど
女:え?ちょっと待って
男:なんだよ?
女:まさか⋯今、プロポーズしようとしてる?
男:その通りだけど。え、結婚したくないとか?
女:いや、あなたと結婚するのはいいんだけど⋯ここで、プロポーズするの?
男:そうだけど?
女:なんで?
男:今、お前のチャーシューを食べてる幸せそうな顔を見てたら、無性に結婚したくなったんだ。⋯駄目か?
女:また唐突ね。⋯ま、いいけど
父:失礼、ちょっといいかな?
男:はい、なんでしょうか?
女:げ、最悪⋯
父:すまないけど、相席、お願いしていいかな?
男:あー相席ですか、いいですよー
父:ほんとですか?ありがとうございます
女:ちょっと!ちょっと!本気なの!?
男:え?相席くらい、いいだろ?
女:いや、だってこれ私の⋯
父:いや~!どこも席がいっぱいで助かりましたよ~!
男:いえいえ、困った時はお互い様ですよ。あれ、おじさん⋯誰かに似てるような⋯?
女:いやだから、これ私の⋯
父:(かぶせ気味に)いや~!世の中には自分に似た人が3人はいるそうだし、ただの他人の空似というやつでしょうな~!それより⋯お二人は、お付き合いしてるのかな?
女:はー、言わさないつもりね。何がしたいんだか
男:なるほど、なんかよく知ってる人に似てる気がしましたが⋯たぶん気のせいですね。あ、ちなみに俺達、付き合ってますよ
父:ほー!それはそれは。ちなみに、二人はいつから、付き合ってるんですか?
男:えーと、5年前くらいからですね
父:ごっ、5年!?ですか⋯えーと、そこの彼女さん、ほんとかな?
女:ほんとよ。知ってるのは友達と、お母さんくらいね
父:お母さん!⋯は知ってたんだねーははは~
男:いやー、この子の父親が、めちゃくちゃうるさくて、めんどくさい性格の人みたいで、二人で話し合って黙っとこう、ってなったんですよ
父:ほ、ほほー?そんなうるさい父親がいるなんて、君たちこれから、いろいろと大変だね~?
女:自分で言ってれば世話ないわね
男:ほんと、大変ですよーははは
女:こっちも自分の首しめにいってるわね
父:ま、まー5年も付き合ってたら、そろそろ相手の不満な部分とか、でてきたりするもんだけど、どうかな?
女:ちょっと、なに言い出すの!?
男:不満な部分ですか?⋯いえ、とくにないですね
父:ほんとに?彼女、ちょっと怒りっぽそうだし、さらにおっちょこちょいな気がするし、そんな所とか、君はどう思ってるかな?
女:後でぶっ飛ばす⋯
男:あー、おっちょこちょいな所はありますね。でもそこがまた、可愛いんですよ。守ってあげたい感じで。怒りっぽいのも、俺が駄目な所をちゃんと叱ってくれて、正直ありがたいです。
父:ほー、こいつ、なかなかやるな。満点の回答だ
女:あの、二人とも、本人目の前にいるんだけどー?超恥ずかしいんだけどー?
父:しかし。守ってあげたい、とは、簡単に口では言えるもんだが、実際に行動できないとなー
女:また余計な事を
男:もちろん、軽い気持ちじゃないですよ?さっきここで、彼女にプロポーズしましたから
女:はっ!そうだった、プロポーズの事、すっかり忘れてた
父:プ、プププ、プロポ~ズだとぅ~!?
男:あ、はい、そうですけど、プロポーズは、分かりますよね?
父:プロポーズくらい知っとるわ!
男:うわ!ビックリしたー。な、何を興奮されてるんですか?
父:さ、さっきここで、プロポーズしていたと言っていたが君、正気かね⋯?
女:まあ、実際にここでプロポーズしてたのよね
男:え、正気か、ですか?もちろん結婚したい気持ちに嘘はないですよ?
父:いや、気持ちは疑ってないよ!もう充分君が本気だと分かったし、なんなら将来も任せてもいいかと思えるくらい、君はいい男だろう。しかし!
男:しかし?
父:なんで食堂でプロポーズした~?
男:え、何か変でしたか?
父:変だろ!普通、ほらっ、静かで景色の良い所とか、雰囲気が良いオシャレなお店とかあるだろ!
男:あ、あー・・?
父:なんでピンと来てないんだ!
女:こういう人なのよ
父:君もそれでいいのか!こんな場所でプロポーズなんて
女:⋯いいわよ
父:え?
女:私は、お父さんとお母さんのような夫婦になるのが夢だったの
父:夢⋯?
女:私はお父さんとお母さんみたいに、相手の事を思いやり、本音でぶつかり合う姿を見て育って来たわ。
父:⋯
女:いつ何時(なんどき)でも、相手が好きなら場所を問わず愛を囁(ささや)き
父:あ、あの、ちょっとそれは⋯
女:公衆の面前でもイチャつきまわる始末
父:や、やめてくれ~~!
女:そんないつも自然体な二人は、私にとって、理想の夫婦像なの。だから、この人のプロポーズを受けるのに、場所なんて関係ないわ
父:っ!⋯そうか⋯そうだな。
男:いい話ですよね。最初聞いた時、ほんとに素敵なご両親だなって思いました
父:君は⋯そうか、そういう男なんだな・・。私は君を、少し誤解していたようだ。
男:え⋯?
父:時に間違う時もあるだろうが、本気で、本音でぶつかりあう、その気持ち、そこに偽りはない事を感じたよ・・。きっと君たちなら、うまくやっていけるだろう。
女:おと、おじさん・・ありがとう。
父:すまなかったな二人とも、時間を取らせた。私はここで失礼させてもらうよ。では、また、会おう。
男:あっ⋯
男:・・いっちゃったね。
女:良かったわね、認めてもらえて
男:ん?なんの事だ?
女:はぁ⋯そういうとこ、相変わらず鈍いけど⋯これからも、ずっと愛してるわ
:終