声劇台本置き場

Ａ：よーし、着いたぞー Ｂ：うん、ちょっと待て。 Ａ：おいおい、いきなりどうした？うんこか？ Ｂ：ちがうわ！．．．ここどこだよ？ Ａ：え？どこって．．．森だろ。 Ｂ：そうだな、森には違いないが。で、どこの森だよ？ Ａ：うーん、わからん！ Ｂ：はぁ～～～！？どういう事だよ。 Ａ：いやほら、サシでキャンプしたいねーって、話してたじゃん？俺が小さい時に行った、キャンプ場案内するわーって、なったじゃん？で、来たじゃん。 Ｂ：そうだったよな。そこまではわかった。で、なんで富士の樹海みたいな、ひと気のない森の中にいるんだよ！ Ａ：いやー小さい時の記憶じゃん？道順忘れててもおかしくないじゃん？ Ｂ：じゃんじゃんうるさいよ！は～まったく、この森大丈夫なのかよ。帰り道わからなくなって、遭難とか嫌だからな。 Ａ：まあまあ、なんとかなるってー。とりあえずせっかく来たんだしさ、キャンプ、しようぜ！（キメ顔） Ｂ：キメ顔がむかつく！で、キャンプ道具とか任せてたけど、ちゃんと持ってきたか？ Ａ：ああバッチリ任せろだぜ！ええーと、あったあった。ほれ、二人分ちゃんと用意しといたから。 Ｂ：おい、これはなんだ？ Ａ：え？何ってサバイバルナイフだけど。 Ｂ：それは知ってるよ！じゃなくてテントとかは？ Ａ：テント？何言ってんだ。これから作るんだろ。 Ｂ：ちょちょちょ待って待って、え？テントを、作る？ Ａ：そうだよ。なんでもキャンプって、自然の中であまり機械や道具に頼らず、自分達で作り上げるものだって、なんかに書いてあったぞ。だからこいつで木を切って作るんだろ？ Ｂ：いや解釈（かいしゃく）の違い～！何もテントまで一から作れなんて書いて無かっただろう？馬鹿なの！？ Ａ：まあなにぶんキャンプは素人だが、チャレンジ精神は大事だよな。 Ｂ：こんな時に無駄にチャレンジ精神発揮せんでくれ。まあ最悪、車で寝るか．．． Ａ：それより腹が減ってきたな、ご飯の準備はお前に任せてたけど、大丈夫だろうな？ Ｂ：あ、ああ食事の事だろ？任せろよちゃんと連れてきてるから。 Ａ：そうか、なら良かった。ん？連れてきてる？ Ｂ：おーし、こっちだぞハナコ。ほら、今日お前を一緒に食べてくれるやつだぞ。 Ａ：おい～～！なんだよこの愛らしい子ブタちゃんは！？ Ｂ：え？何って食材の豚肉だよ。若いから柔らくて美味しいはずだ。 Ａ：いやいや！どうりで車の後ろから鳴き声すると思ったら、なんで生きてるの連れてきたの～～？しかも、名前まで付けてるの～～？ Ｂ：え？新鮮な方が美味しいかと思って、わざわざ牧場に直接買いに行ってたんだ。名前はほら、食材に感謝して食べるってよく言うじゃん？ Ａ：サイコか！そんなつぶらな瞳見た後に、じゃあハナコ頂きまーす。て、ならないよ！ Ｂ：なんだよ、せっかく美味しそうなやつ連れてきたのに。あ、後はシーフードしかないぞ。 Ａ：．．．なんかやな予感、まさか．．． Ｂ：よいしょっと、ほらポセイドン。お前の出番だぞ。 Ａ：はぁ～～！？なんで水槽ごと持ってきてるの？しかもこれフグじゃん！！ Ｂ：おー。なんか雑誌でフグ料理特集やってて、うまそーだなって思ってさ。昨日の夜に釣ってきたんだよ。 Ａ：お前フグは毒あるの知らないんかい！専門の資格とかないと処理難しいんだぞ？下手したら死んじゃうやつだぞ！あと名前！ Ｂ：あーそれは知らんかったわー。名前は例の如（ごと）く食材に．．．以下略。 Ａ：またサイコかよ！よく名前付けた子食べれちゃうね．．．お前が怖ぇよ。もう飯はいいよ。 Ｂ：はあ、食事もダメとなれば．．．なんか雰囲気だけでもキャンプしたいよな。あ、暗くなってきたし、頼んでた明かり用意してるか？ Ａ：お、おう。明かりだろ？そりゃないと困るからちゃーんと用意してるぜ！（ドヤ顔） Ｂ：ドヤ顔が腹立つ！おー、今度こそ頼むぞ。 Ａ：よーし今準備して組み立てるから、ちょっと待ってろ。えーと、これをこうしてと．．．。 Ｂ：ん？組み立てる？お、おい、なんだそのやたら巨大な物は？？ Ａ：え？何ってライトだよ。明るいやつがいいだろうと思って、頑張って探してきたんだよ。 Ｂ：いやそれ漁船とかに付いてるイカ釣り用のライトだから～～～！！うわ、眩し！目が、目が～～～～！？ Ａ：おお、たしかにこれは、眩しくて直視出来ないな。あれ？おい、姿が見えないけど、あいつどこいったんだ？ Ｂ：いやそれ、お前も目がやられてるんじゃないか！ Ａ：おーい1人にしないでくれー！あ、なんか踏んだ！あ、ごめんハナコかすまん！悪気はなかっからぺちぺち蹴らないで～～！ Ｂ：おいハナコをいじめるなよ！ってあ、なんかに足が飲まれた！？あ、ポセイドンすまない！わざとじゃないんだ、だからかじらないで～～！！ ：ーー間 Ａ：ハァ、ハァ、・・なあ。 Ｂ：ハァ、ハァ、・・なんだよ。 Ａ：キャンプって、こんなのか？ Ｂ：うん・・絶対違うと思う・・ ：おわり