台本概要

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タイトル 爺さん婆さんはゲートボールしたい
作者名 ハスキ  (@e8E3z1ze9Yecxs2)
ジャンル コメディ
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 茂(爺さん)は老人会の催しである球技大会に参加する為に近くの会場に行くと、なんとそこには近所の幼なじみだった千代(婆さん)がイタズラついでに茂の前に現れる。茂は仕方なく千代と一緒に球技大会に参加するのだった⋯注:コメディです。
男女不問。アドリブ大歓迎!

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
23 茂(しげる)爺さん。三年前に長年連れ添った妻に亡くなり娘からボケないか心配されている。妻とはお見合い結婚。幼い時に好きだった女の子がいる。
千代 21 千代(ちよ)婆さん。二十歳でお見合い結婚した旦那が次の年に病気で亡くなりそれ以来結婚せずに独り身を貫いている。幼い時に好きだった男の子がいる。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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茂:ほう、ここかぁ。老人会からのお知らせで書いとった球技大会の会場は。おー、もう皆さん集まっとるようじゃな。 千代:そろり、そろり、えいっ、だーれだ? 茂:ぬわっ!なんじゃ、いきなり目の前が真っ暗になったぞ!おい、誰のしわざじゃ?! 千代:ほらほらー、早く答えないとこそばしちゃいますよ、こちょこちょこちょ~。 茂:あ、ちょ、そこは駄目じゃ、こそばゆい、わは、わははは~~! :少しの間 茂:はぁ、はぁ、だ、誰かと思っとったら小さい時近所で遊んどったお転婆で有名な千代ちゃんじゃねえか。 千代:はい、正解ですよ。やっと思い出してくれたんですね、茂くん。とっても慌てた姿が面白かったですよ。 茂:いや、いきなり風呂敷で頭から被せられたら誰でも慌てるわい! 千代:わたし、昔からよく仲良しでやる、だーれだ?がやってみたかったんですよ。ちょっとアレンジしちゃいましたけど。 茂:・・・相変わらず心臓に悪くてとんでもないイタズラしてくる奴じゃ。んで、千代ちゃんも今日の球技大会に出るんか? 千代:そうですねー。最初は応援のつもりだったんですけど、昔ボール遊びした時の血が騒いじゃったから、参加してみる事にしたんですよ。 茂:なるほどのぅ。わしも最近運動不足じゃったからたまにはええかと思っての。なにやら種目がいろいろあるみたいじゃが千代ちゃんは何からやるんじゃ? 千代:どれも楽しそうですけど、前からやってみたかったゲートボールにしましょうか。茂くんも、良かったら一緒に来てくれますか? 茂:ふ、ふん。気が乗らんがまあ顔馴染みの千代ちゃんの頼みなら聞いてやらんでもないわい。 千代:ふふふ、茂くんの照れ屋なとこも相変わらずですねぇ。 茂:千代ちゃん、玉遊びの神童と言われてたわしの動き見て腰ぬかすんじゃねえぞ。 千代:茂くん、逆にその飴細工のようにもろい腰叩き折ってあげますよ。 茂:あれー、わしなんだか急に腰が痛くなってきたわい。 :間 千代:へー、ゲートボールって五人一組で別れて戦う、2チーム対抗の遊びなんですね。あと使う道具はT字型のスティックみたいですね。 茂:ルールをさっき聞いたんじゃが先攻後攻を決めて交互に打っていくみたいじゃな。それから・・・えーと、玉を一から三までのゲートに順番に通過させて最後に真ん中の棒に当てたらええんじゃったか。 千代:お話聞いたら作戦を立てたりしながら協力しながら行うみたいで、なかなか頭を使うスポーツみたいですね。私に出来るでしょうか。 茂:まあ千代ちゃん、同じチームになったしわしがおるから大船に乗ったつもりでいるんじゃな。 千代:あら茂くん、男らしいとこあったのね。惚れちゃいますよ。 茂:ば、馬鹿な事言うてないでやるぞ!ほれ、次は千代ちゃんの打順じゃぞ。 千代:はいはい。えーとまずはあの一番ゲートを狙うのね。さて私のスティックを出しましょうかね。ゴソゴソ、よいしょっと。 茂:・・・千代ちゃん、ひとつ聞いてええか?それやたら本格的に見えるんじゃがなんじゃそれは? 千代:あー。これはですね、高級フルカーボンシャフトのブラックシルバースティックですよ。 茂:めちゃくちゃ本格的なやつじゃないか!これ老人会のお遊び!どれだけ本気なんじゃ。 千代:うるさい茂くんだねぇ、私はなんでも形から入るタイプなんですよ。さて、いきますよ。振りかぶってと、よいしょ。スポーン!(効果音を口で) 茂:ぬわぁ〜~!!・・・はあ、はあ、千代ちゃん今わしのこめかみかすめながらスティックが飛んで来たぞ!あ、危なかったわい・・・。 千代:あら茂くんごめんなさいねぇ。ちょっと歳で握力なくなってたみたいですっぽ抜けちゃったみたいね。でも茂くん怖がりねぇ。 茂:・・・身の危険を感じるからわしもう千代ちゃんの打順の時はしっかり離れとこう。 :間 千代:あらあら、もう時間が無いですけど、どちらも同じ点数ですねぇ。このままだと引き分けかしらねぇ。 茂:千代ちゃん、あきらめるでないわ。ラストの打順はわしじゃ。そしてこれを当てればわしらの勝ちじゃ。 千代:あら、大変な役になりましたねぇ。茂くん、頼みましたよ。 茂:ふっ、任せておけ。千代ちゃん、わしの勇姿をしかとその目に焼き付けておけよ。・・・いくかの。風よし、距離よし、角度よし、・・・いくぞい、はぁぁ~~~!! 千代:茂くん、これを当てたら今度デートしましょうか。 茂:はぁっ!?ぬはぁぁぁ~~~~!!しまった!外してしもうた~~~。 千代:あらあら、失敗しちゃいましたねぇ。 茂:く、くぅ~~残念、じゃったわい・・・。 千代:茂くん。 茂:ん、なんじゃ? 千代:それはどっちの意味の残念ですかぁ? 茂:し、しらんわっ!! :おしまい

茂:ほう、ここかぁ。老人会からのお知らせで書いとった球技大会の会場は。おー、もう皆さん集まっとるようじゃな。 千代:そろり、そろり、えいっ、だーれだ? 茂:ぬわっ!なんじゃ、いきなり目の前が真っ暗になったぞ!おい、誰のしわざじゃ?! 千代:ほらほらー、早く答えないとこそばしちゃいますよ、こちょこちょこちょ~。 茂:あ、ちょ、そこは駄目じゃ、こそばゆい、わは、わははは~~! :少しの間 茂:はぁ、はぁ、だ、誰かと思っとったら小さい時近所で遊んどったお転婆で有名な千代ちゃんじゃねえか。 千代:はい、正解ですよ。やっと思い出してくれたんですね、茂くん。とっても慌てた姿が面白かったですよ。 茂:いや、いきなり風呂敷で頭から被せられたら誰でも慌てるわい! 千代:わたし、昔からよく仲良しでやる、だーれだ?がやってみたかったんですよ。ちょっとアレンジしちゃいましたけど。 茂:・・・相変わらず心臓に悪くてとんでもないイタズラしてくる奴じゃ。んで、千代ちゃんも今日の球技大会に出るんか? 千代:そうですねー。最初は応援のつもりだったんですけど、昔ボール遊びした時の血が騒いじゃったから、参加してみる事にしたんですよ。 茂:なるほどのぅ。わしも最近運動不足じゃったからたまにはええかと思っての。なにやら種目がいろいろあるみたいじゃが千代ちゃんは何からやるんじゃ? 千代:どれも楽しそうですけど、前からやってみたかったゲートボールにしましょうか。茂くんも、良かったら一緒に来てくれますか? 茂:ふ、ふん。気が乗らんがまあ顔馴染みの千代ちゃんの頼みなら聞いてやらんでもないわい。 千代:ふふふ、茂くんの照れ屋なとこも相変わらずですねぇ。 茂:千代ちゃん、玉遊びの神童と言われてたわしの動き見て腰ぬかすんじゃねえぞ。 千代:茂くん、逆にその飴細工のようにもろい腰叩き折ってあげますよ。 茂:あれー、わしなんだか急に腰が痛くなってきたわい。 :間 千代:へー、ゲートボールって五人一組で別れて戦う、2チーム対抗の遊びなんですね。あと使う道具はT字型のスティックみたいですね。 茂:ルールをさっき聞いたんじゃが先攻後攻を決めて交互に打っていくみたいじゃな。それから・・・えーと、玉を一から三までのゲートに順番に通過させて最後に真ん中の棒に当てたらええんじゃったか。 千代:お話聞いたら作戦を立てたりしながら協力しながら行うみたいで、なかなか頭を使うスポーツみたいですね。私に出来るでしょうか。 茂:まあ千代ちゃん、同じチームになったしわしがおるから大船に乗ったつもりでいるんじゃな。 千代:あら茂くん、男らしいとこあったのね。惚れちゃいますよ。 茂:ば、馬鹿な事言うてないでやるぞ!ほれ、次は千代ちゃんの打順じゃぞ。 千代:はいはい。えーとまずはあの一番ゲートを狙うのね。さて私のスティックを出しましょうかね。ゴソゴソ、よいしょっと。 茂:・・・千代ちゃん、ひとつ聞いてええか?それやたら本格的に見えるんじゃがなんじゃそれは? 千代:あー。これはですね、高級フルカーボンシャフトのブラックシルバースティックですよ。 茂:めちゃくちゃ本格的なやつじゃないか!これ老人会のお遊び!どれだけ本気なんじゃ。 千代:うるさい茂くんだねぇ、私はなんでも形から入るタイプなんですよ。さて、いきますよ。振りかぶってと、よいしょ。スポーン!(効果音を口で) 茂:ぬわぁ〜~!!・・・はあ、はあ、千代ちゃん今わしのこめかみかすめながらスティックが飛んで来たぞ!あ、危なかったわい・・・。 千代:あら茂くんごめんなさいねぇ。ちょっと歳で握力なくなってたみたいですっぽ抜けちゃったみたいね。でも茂くん怖がりねぇ。 茂:・・・身の危険を感じるからわしもう千代ちゃんの打順の時はしっかり離れとこう。 :間 千代:あらあら、もう時間が無いですけど、どちらも同じ点数ですねぇ。このままだと引き分けかしらねぇ。 茂:千代ちゃん、あきらめるでないわ。ラストの打順はわしじゃ。そしてこれを当てればわしらの勝ちじゃ。 千代:あら、大変な役になりましたねぇ。茂くん、頼みましたよ。 茂:ふっ、任せておけ。千代ちゃん、わしの勇姿をしかとその目に焼き付けておけよ。・・・いくかの。風よし、距離よし、角度よし、・・・いくぞい、はぁぁ~~~!! 千代:茂くん、これを当てたら今度デートしましょうか。 茂:はぁっ!?ぬはぁぁぁ~~~~!!しまった!外してしもうた~~~。 千代:あらあら、失敗しちゃいましたねぇ。 茂:く、くぅ~~残念、じゃったわい・・・。 千代:茂くん。 茂:ん、なんじゃ? 千代:それはどっちの意味の残念ですかぁ? 茂:し、しらんわっ!! :おしまい