台本概要

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タイトル 勇者と魔王
作者名 ハスキ  (@e8E3z1ze9Yecxs2)
ジャンル コメディ
演者人数 2人用台本(不問2)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 とあるファンタジー世界の人類の敵である魔王は、魔王討伐に向かう勇者の噂を聞き配下を使って偵察することにしたが、なんとこの勇者、かなり勇者らしくないやつだった。 男女不問。アドリブ改変なんでもあり。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
勇者 不問 14 男女不問。一応国王が認めた勇者。多分実力はあるがやる気がない。
魔王 不問 16 男女不問。人々に恐れられている魔物の王。怖い噂が多いが実は根は良い人の魔王
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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魔王:む、ヘルコンドルか。偵察から無事に帰ったみたいだな。報告を聞こうじゃないか。 魔王:なるほど、ついに勇者が動き出したか。くっくっく、面白い、相見(あいまみ)える時が楽しみでならんな。よし、今どうしているか、見てやるか。魔道モニターオン! 勇者:あのー王様、勇者の旅立ちだっていうのになんですか?この120Gって。今から命かけて魔王倒しに行こうとしてるのに、どういう事なんですか?子供のお使いじゃないんですよ? 魔王:・・あれ、モニターが故障したか?なんかあきらかに、勇者らしからぬヤバイやつが映っておるが。おい、こいつが勇者か?・・え、やっぱりそうなの?まじかー 勇者:だいたいこんな大きな城なんだから、もっといい装備とかアイテムくらいだせるんじゃないですか?ほら、そこの兵士さんとか、いいの着てるじゃないですか?ケチケチせずに出して下さいよ 魔王:こんな王様にくってかかる勇者、わし見た事ないだけど。あ、ついに王様と掴み合いの喧嘩になったよ。あー・・そして王様にワンパンで沈められて、城から叩き出されたな。なんかもう、みてられないんだけど 勇者:ふぅ、まったくあのドケチ王様め。ほんとにこんなはした金だけで危険な冒険に出されちゃったよ。まあ、仕方ないから装備でも買うか 魔王:スタートはあれだったが、やっと勇者っぽく動き出したな。お、もらった金で装備を整えるみたいだな。いいぞ、ある程度強くなってもらわないと、城を出たとたんに、すぐ死んでしまうからな。それではつまらん 勇者:ねえおじさん。この、こんぼうってやつ60Gっていうのはどう考えても高すぎますよね?なんでその辺の木を切って加工しただけの物が、こんなにするんですか?え?ここはぼったくりのお店なんですか? 魔王:今度は武器屋のオヤジに絡んでる~!勇者にあるまじきセコい値引き方だし、もうほとんど脅しなのよ。あ、ついにキレたオヤジにこんぼうで追い回されてるな :ーー間 勇者:はあビックリしたー。まったくあのオヤジめ、勇者に対する敬意がまったくないとはあきれたね。二度とあんな店行かないよ。仕方ないから旅立つか 魔王:あ、ついに何も買わずに街から出て行った。このままの装備だと、街の外に出た瞬間、スライムに瞬殺されるんじゃないか?おい!誰か現地周辺にいるモンスター達に通達を出せ! 勇者:ん?あれ、街の外に出たけど、モンスターの姿が全然見えないな。モンスターにも休みの日とかあるのかな?・・まあ、いっか。とりあえず魔王城目指すか :ーー間 魔王:ふう、なんとか連絡が間に合ったな。あの勇者には、なにがなんでもここ魔王城まで来てもらわないといけないからな。ん?勇者の前に老人が現れたな。なんか深刻そうな顔をしておるな 勇者:え?おじいさんの村がモンスターに襲われてるので助けて欲しいと?・・お断りします。え、当たり前ですよ、今私は魔王討伐という任務の最中なんですよ。そんな寄り道してる場合じゃないんですよ 魔王:困ってる村の話を断った~!。いやそこは多少遠回りになっても助けてあげなさいよー。それが勇者ってもんでしょう~?人情ってやつでしょう~?あぁ・・追いすがるおじいさんを置いて進み出したよ :ーー間 勇者:なんだかさっきから、会う人会う人、やたら助けを求めてくるけど、魔王討伐をなんだと思ってるんだろうな。世界の危機なのに、寄り道なんか悠長な事をやってる場合じゃないんだよね。さて魔王城を目指さねば 魔王:うーん、言ってる事は確かに正しいようなんだが、あの勇者、絶対世界救っても嫌われる気がする。あ、魔王城が見える海岸まで来たようだな。イベント全無視して来てるから船とかないけど、どうするつもりだ? 勇者:あそこに見えてるのが魔王城か。・・しかし海を渡らないと行けないのか。まあこれぐらいなら・・ 魔王:ん?え、まさか・・あー!あの勇者泳いで渡り出したよー!たしかになんも装備してないから身軽だけど、この海流が激しい荒波の海渡るとか、無謀すぎる~!おい、誰か早く行ってこい! :ーー間 勇者:ふう、ここが魔王城か。なんかよくわからないけど偶然通りかかった船に乗せてもらえてラッキーだったな。しかしさっきの船の船長、ガイコツに見えたけど気のせいかな? 魔王:なんかもういろいろ疲れたな。あれと戦わないといけないの?え、もうそこまで来ちゃった?はぁ、仕方ないかー 勇者:見つけたぞ、お前が悪の限りを尽くし、人間を苦しめている魔王だな!私はお前を倒すよう、世界中の民や国から泣きながらお願いされ、その後数々の苦難を乗り越えて、やっとの思いでここまでやってきた勇者だ! 魔王:嘘つけー!よくそんな大嘘真顔で平然と言えるな!もういっそ清々しいよ! 勇者:ん、なにか見てきたかのように言ってるが、私の冒険譚(ぼうけんたん)のどこが嘘だと言うんだ? 魔王:はあ・・もうこれ以上つっこむのはやめよう。で、今から我と戦うのか? 勇者:そう思っていたんだが、痛いのは嫌だし戦うのも面倒だ。そこで、相談がある! 魔王:え?え?戦わないの? 勇者:うむ、この勝負、120Gで負けてくれ! 魔王:こんな勇者もうやだー! :終

魔王:む、ヘルコンドルか。偵察から無事に帰ったみたいだな。報告を聞こうじゃないか。 魔王:なるほど、ついに勇者が動き出したか。くっくっく、面白い、相見(あいまみ)える時が楽しみでならんな。よし、今どうしているか、見てやるか。魔道モニターオン! 勇者:あのー王様、勇者の旅立ちだっていうのになんですか?この120Gって。今から命かけて魔王倒しに行こうとしてるのに、どういう事なんですか?子供のお使いじゃないんですよ? 魔王:・・あれ、モニターが故障したか?なんかあきらかに、勇者らしからぬヤバイやつが映っておるが。おい、こいつが勇者か?・・え、やっぱりそうなの?まじかー 勇者:だいたいこんな大きな城なんだから、もっといい装備とかアイテムくらいだせるんじゃないですか?ほら、そこの兵士さんとか、いいの着てるじゃないですか?ケチケチせずに出して下さいよ 魔王:こんな王様にくってかかる勇者、わし見た事ないだけど。あ、ついに王様と掴み合いの喧嘩になったよ。あー・・そして王様にワンパンで沈められて、城から叩き出されたな。なんかもう、みてられないんだけど 勇者:ふぅ、まったくあのドケチ王様め。ほんとにこんなはした金だけで危険な冒険に出されちゃったよ。まあ、仕方ないから装備でも買うか 魔王:スタートはあれだったが、やっと勇者っぽく動き出したな。お、もらった金で装備を整えるみたいだな。いいぞ、ある程度強くなってもらわないと、城を出たとたんに、すぐ死んでしまうからな。それではつまらん 勇者:ねえおじさん。この、こんぼうってやつ60Gっていうのはどう考えても高すぎますよね?なんでその辺の木を切って加工しただけの物が、こんなにするんですか?え?ここはぼったくりのお店なんですか? 魔王:今度は武器屋のオヤジに絡んでる~!勇者にあるまじきセコい値引き方だし、もうほとんど脅しなのよ。あ、ついにキレたオヤジにこんぼうで追い回されてるな :ーー間 勇者:はあビックリしたー。まったくあのオヤジめ、勇者に対する敬意がまったくないとはあきれたね。二度とあんな店行かないよ。仕方ないから旅立つか 魔王:あ、ついに何も買わずに街から出て行った。このままの装備だと、街の外に出た瞬間、スライムに瞬殺されるんじゃないか?おい!誰か現地周辺にいるモンスター達に通達を出せ! 勇者:ん?あれ、街の外に出たけど、モンスターの姿が全然見えないな。モンスターにも休みの日とかあるのかな?・・まあ、いっか。とりあえず魔王城目指すか :ーー間 魔王:ふう、なんとか連絡が間に合ったな。あの勇者には、なにがなんでもここ魔王城まで来てもらわないといけないからな。ん?勇者の前に老人が現れたな。なんか深刻そうな顔をしておるな 勇者:え?おじいさんの村がモンスターに襲われてるので助けて欲しいと?・・お断りします。え、当たり前ですよ、今私は魔王討伐という任務の最中なんですよ。そんな寄り道してる場合じゃないんですよ 魔王:困ってる村の話を断った~!。いやそこは多少遠回りになっても助けてあげなさいよー。それが勇者ってもんでしょう~?人情ってやつでしょう~?あぁ・・追いすがるおじいさんを置いて進み出したよ :ーー間 勇者:なんだかさっきから、会う人会う人、やたら助けを求めてくるけど、魔王討伐をなんだと思ってるんだろうな。世界の危機なのに、寄り道なんか悠長な事をやってる場合じゃないんだよね。さて魔王城を目指さねば 魔王:うーん、言ってる事は確かに正しいようなんだが、あの勇者、絶対世界救っても嫌われる気がする。あ、魔王城が見える海岸まで来たようだな。イベント全無視して来てるから船とかないけど、どうするつもりだ? 勇者:あそこに見えてるのが魔王城か。・・しかし海を渡らないと行けないのか。まあこれぐらいなら・・ 魔王:ん?え、まさか・・あー!あの勇者泳いで渡り出したよー!たしかになんも装備してないから身軽だけど、この海流が激しい荒波の海渡るとか、無謀すぎる~!おい、誰か早く行ってこい! :ーー間 勇者:ふう、ここが魔王城か。なんかよくわからないけど偶然通りかかった船に乗せてもらえてラッキーだったな。しかしさっきの船の船長、ガイコツに見えたけど気のせいかな? 魔王:なんかもういろいろ疲れたな。あれと戦わないといけないの?え、もうそこまで来ちゃった?はぁ、仕方ないかー 勇者:見つけたぞ、お前が悪の限りを尽くし、人間を苦しめている魔王だな!私はお前を倒すよう、世界中の民や国から泣きながらお願いされ、その後数々の苦難を乗り越えて、やっとの思いでここまでやってきた勇者だ! 魔王:嘘つけー!よくそんな大嘘真顔で平然と言えるな!もういっそ清々しいよ! 勇者:ん、なにか見てきたかのように言ってるが、私の冒険譚(ぼうけんたん)のどこが嘘だと言うんだ? 魔王:はあ・・もうこれ以上つっこむのはやめよう。で、今から我と戦うのか? 勇者:そう思っていたんだが、痛いのは嫌だし戦うのも面倒だ。そこで、相談がある! 魔王:え?え?戦わないの? 勇者:うむ、この勝負、120Gで負けてくれ! 魔王:こんな勇者もうやだー! :終