声劇台本置き場

Fraud（フラウド）〜指示役と取調〜 ヤナ ニコ 小川 ヤナ：それで…指示してきたやつの名前がなんだって？ レン：る、『ルヒー』… ヤナ：おい、適当なこと言ってんじゃねぇぞ！ レン：て、適当なこと言ってねぇよ！！ ヤナ：そんな漫画のキャラみたいな名前のわけねぇだろぉが！！ レン：ひっ…ほ、ほんとなんだって 0：ガチャ ニコ：やなっさん…そういうの最近はうるさいっすから気を付けてくださいよ ヤナ：はいはい、わかってるよ ヤナ：もう時間か…後は任せたぞ ニコ：うす レン：… ニコ：さて、 ニコ：それで…なんだっけ？ レン：もう、言った ニコ：あはは、えっと、『ルヒー』？ レン：そうだ… ニコ：そうなんだね、ありがとう。他には何かあるかな？ レン：他って？ ニコ：んー、名前以外にもさ、どこに住んでるとか、あるでしょ レン：… ニコ：黙秘？別にいいけど、、 ニコ：自分の首を締めていくだけだよ？ レン：ほ、ほんとに守ってくれるのか…？ ニコ：ん？ レン：教えたら、ほんとに、ほんとに守ってくれるのか？ ニコ：あー、そりゃ当然でしょ、ここは、警察だよ？大丈夫大丈夫 レン：…わかってない、あんたらわかってないんだ……！ ニコ：はぁ…まぁいいんじゃない？ ニコ：黙っておいて、一生そのままビクビクしながら過ごせば レン：… ニコ：じゃ、うちらも暇じゃないんでね レン：…ま、待ってくれ！！ ニコ：なに？ レン：話す！話すから！！ ニコ：…ふーん ニコ：それじゃ教えてよ レン：…まず、この国にいない。東南アジアのどこか、までしかわからない。 ニコ：…嘘、つくの？ レン：う、嘘なんか…！ ニコ：あのね、そんなのこっちだって予想がつくんだよ、もっと具体的なこと教えてくれなきゃ レン：じゃ、じゃあ、名前！本当の名前を言う！直接聞いたし、間違いない！！ ニコ：ほぉ レン：だけど…言えない、、だから『ルヒー』って呼ばれてる ニコ：そりゃそうでしょ、大の犯罪者が本名を使うわけが レン：そうじゃない！！ ニコ：…ん？ レン：……俺はあんたらを信じる…絶対守ってくれよ… ニコ：…ああ、誓うよ レン：『ルヒー』の名前は レン：…△△（枠主の名前）だ…！ ニコ：な！？ふざけたことを言うな！！ ニコ：世界的富豪じゃないか！慈善活動だって率先してやっていると聞く、ありえない！ レン：ふっ…オレも驚いたさ、、 レン：この世の中、キレイなお金持ちなんて存在しないってことだよな ニコ：…それが本当だとして、、証拠が無ければ信じようがｰｰｰ レン：ある！ ニコ：あるのか…？ レン：何かあった時にと、録音データとペン型のカメラで撮った映像がある ニコ：それはどこに…？ レン：… ニコ：渡してくれれば、必ず守る レン：信じるぞ ニコ：ああ レン：……ペッ… ニコ：これは…？ レン：この歯の中にある ニコ：…確認させてもらうぞ レン：好きに見てくれ ニコ：やなっさん！ 0：ガチャ ヤナ：呼んだか？ ニコ：少しお願いします ヤナ：あいよ ニコ：では 0：ガチャ ヤナ：あいつには、話したんだな レン：… ヤナ：なんだよ、だんまりか？ レン：もう、何も言うことがないだけだ ヤナ：そうかよ、つまらんやつだ レン：… 0：ガチャ ヤナ：来たか、どうだった？ ニコ：…本物です ヤナ：そうか、、 レン：本物に決まってんだろ！ ニコ：今回は、やなっさんですよ？ ヤナ：あ？なんでだよ ニコ：前回も前々回もボクでしたよ？ ヤナ：うーん、忘れちったなぁ ニコ：はぁ…… ニコ：フンッ！！（ヤナの顔を殴る） ヤナ：あがっ…！！ レン：…え？ ニコ：フンッ！！（もう一度殴る） ヤナ：ぐぅっ… ニコ：ふぅ… レン：ちょ、あんた何して… 0：カチャ レン：…な、何で銃なんか… ニコ：お前！！何してんだ！！ ニコ：クッソ…やるしかない…！！ ヤナ：いてて…お前、2発はないだろ ニコ：2回連続ボクだったんだから、おあいこでしょ？ ヤナ：あー、そうか レン：ま、まてまて、待ってくれ！意味がわからない ニコ：ん？ああ。 ニコ：いきなり容疑者が暴れ出し、抑えられる状況ではなかったので、やむを得ずに撃つ事になった、それだけだけど？ レン：…は？ ニコ：名前を言ったらいけない、って自分で言ってたじゃないか レン：…っ！！ レン：そうか、そういうことかよっ ヤナ：そういうことだ ニコ：これで怯えずに済むね、じゃあな 0：おしまい