台本概要
79 views
タイトル | 七夕しよう! |
---|---|
作者名 | ハスキ (@e8E3z1ze9Yecxs2) |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
七月七日は七夕の日。日本の昔からの行事の一つで皆さんいろんな願い事を短冊に書いた思い出があるでしょう。そんな七夕を急にやりたくなった1組の男女のお話。 男女不問。アドリブOK! 79 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
A | 男 | 22 | 七夕をやりたくなった男。この日の為に七夕について調べてきた。劇のサークル仲間 |
B | 女 | 20 | 七夕を一緒にやる事になった女。サバサバしていてノリはいい。劇のサークル仲間 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
A:なあ、今日は何の日か分かってるか?
B:え?・・・なんかある日だったっけ?
A:はー。なんもわかってないな。七夕だよ七夕。
B:・・・あー今日七月七日だったね。そう言えば商店街とかに飾ってあったわ。
A:てことで、七夕をやろうと思う!
B:なんなのよ七夕やるって。絶対よく分からず勢いで言ってるよね。
A:ふっふっふ。俺がなにも準備無しにこんな事言ってると思ったら大きな間違いだぞ。ちゃーんと調べて来てるよ
B:へー、あんたにしてはちゃんとしてるじゃない
A:任せとけって。ちょっと待ってろ、まずは・・・よっこいしょっと。これだ!
B:これって・・・素麺だよね?って、なんなのこの量は?尋常じゃない量あるんだけど
A:おー、なんでも七月七日は素麺を食べる事で無病息災を願うらしいんだ。だからたくさん食べたらその分、病(やま)い知らずで災害なんて何のそのだ!
B:それにしても量が多すぎるって!これ何キロ買ったのよ!?
A:とりあえず量分からなかったから30キロだな
B:業者か!絶対そんなに食べれないから
A:何言ってんだ。あれだろ、大勢で横並びに座ってお椀に入った素麺食べたら後ろから給仕の人が新しいのを入れてくれて次々食べながら一番多く食べた人が勝ちのイベントだろ?
B:いやそれって岩手県の郷土料理が元になってる早食いイベントのわんこそばだから。もう素麺でもないしいろいろ間違ってるのよ。
A:そうかーなんかおかしいと思ったんだよな。まあ素麺はほどほどに食べるとして、メインイベントはやっぱこれだよな。じゃーん短冊!
B:今度はまともな方向に話が行きそうなやつで良かったわ。・・・あれ?でもこれあんたの願いっていうかなんか微妙に違くない?
A:これか?短冊に書いたのは「劇が上手くなりますように」だが、なんか問題あるか?
B:いや、あんたの事だから宝くじで当たって億万長者になりたいとか芸能界にスカウトされたいとか不老不死になりたいとか書くんじゃないかって。
A:あーそれはな、なんでも七夕の短冊に書く行事の元々の意味は「叶ったらいいな」って事を書くんじゃなくて「頑張って叶えよう」って事を書いてたんだってな。俺も先人に習って書いてみたんだ。
B:へ、へー元々そんな意味があったのね。あんたにしてはちゃんとしてる考えでびっくりしたわ。いいわね、そんな事なら私も書こうかな
A:しかし今日は七夕だってのに雨だなー。これじゃ織姫と彦星のラブラブイベントおあずけだよなー
B:あら、そんな事ないわよ・・・って、あんたその七夕のお話ちゃんと知らないでしょ?
A:え、そんな事ないぞ。あーと、えーと、あれだろ?織姫と彦星がラブラブしすぎるのがあれで一年に一回しか会えないとかっていう・・・アレのことだろ?
B:なによそれ、めちゃくちゃフワッとした覚え方してるのよ。・・・なんとなく合ってるから腹が立つけど、しょうがないから私がちゃんとした七夕の話教えてあげるわよ
A:それは助かるな、ひとつよろしく頼む
B:ねえ、私達劇好きでしょ?せっかくだから物語り調でやるからあんたも一緒にやってちょうだい
A:なるほど、その方がよりイメージに残りやすいな。任せとけ
:間
A:「あるところに天の神という神様がいてその神様には織物が得意なとても父思いの織姫という娘がいました」
B:「父の着物を仕立ててあげるようなそんな可愛い織姫に父は結婚相手を探してやる事にしました」
A:「そんな時に父はとても牛のせわなどがよく出来る働き者の彦星の話を聞きつけます。これは織姫の結婚相手に丁度いいと二人を引き合わせます」
B:「そんな風に出会った二人はお互いの事を好きになりとても幸せに過ごしていました」
A:「しかし余りにも二人共お互いが好きすぎて本来やっていた織物も、牛のせわもしなくなってしまいました」
B:「それを知った織姫の父、天の神は二人を天の川で引き離してしまいました。」
A:「二人はこれで働くようになったかといえばそうではなかった。織姫は悲しさの余り泣き続けて織物どころではなく彦星も畑仕事をせず家に閉じ篭ってしまいました」
B:「それを見かねた天の神はある条件をだします。これから毎日真面目に働くならば一年に一度の七月七日だけ二人が会う事を許そうと言いました。」
A:「それを聞いた二人は心を入れ替えそれから毎日しっかり働くようになりました」
B:「それから二人は七月七日の夜になると天の川を渡って一年に一度のデートを楽しむようになりました」
A:「でも七月七日の夜が雨だったら天の川の水が増えて川を渡れません。しかしそんな時はどこからともなくカササギという鳥がやって来て羽で橋を作り二人は無事会える事が出来ましたとさ」
:間
A:なるほどなーだから雨でも大丈夫って話だったんだなー勉強になったよ
B:でしょ。さ、今日も一緒にゆっくり夜空でも眺めながら、思いを馳せてみましょうか
:おわり
A:なあ、今日は何の日か分かってるか?
B:え?・・・なんかある日だったっけ?
A:はー。なんもわかってないな。七夕だよ七夕。
B:・・・あー今日七月七日だったね。そう言えば商店街とかに飾ってあったわ。
A:てことで、七夕をやろうと思う!
B:なんなのよ七夕やるって。絶対よく分からず勢いで言ってるよね。
A:ふっふっふ。俺がなにも準備無しにこんな事言ってると思ったら大きな間違いだぞ。ちゃーんと調べて来てるよ
B:へー、あんたにしてはちゃんとしてるじゃない
A:任せとけって。ちょっと待ってろ、まずは・・・よっこいしょっと。これだ!
B:これって・・・素麺だよね?って、なんなのこの量は?尋常じゃない量あるんだけど
A:おー、なんでも七月七日は素麺を食べる事で無病息災を願うらしいんだ。だからたくさん食べたらその分、病(やま)い知らずで災害なんて何のそのだ!
B:それにしても量が多すぎるって!これ何キロ買ったのよ!?
A:とりあえず量分からなかったから30キロだな
B:業者か!絶対そんなに食べれないから
A:何言ってんだ。あれだろ、大勢で横並びに座ってお椀に入った素麺食べたら後ろから給仕の人が新しいのを入れてくれて次々食べながら一番多く食べた人が勝ちのイベントだろ?
B:いやそれって岩手県の郷土料理が元になってる早食いイベントのわんこそばだから。もう素麺でもないしいろいろ間違ってるのよ。
A:そうかーなんかおかしいと思ったんだよな。まあ素麺はほどほどに食べるとして、メインイベントはやっぱこれだよな。じゃーん短冊!
B:今度はまともな方向に話が行きそうなやつで良かったわ。・・・あれ?でもこれあんたの願いっていうかなんか微妙に違くない?
A:これか?短冊に書いたのは「劇が上手くなりますように」だが、なんか問題あるか?
B:いや、あんたの事だから宝くじで当たって億万長者になりたいとか芸能界にスカウトされたいとか不老不死になりたいとか書くんじゃないかって。
A:あーそれはな、なんでも七夕の短冊に書く行事の元々の意味は「叶ったらいいな」って事を書くんじゃなくて「頑張って叶えよう」って事を書いてたんだってな。俺も先人に習って書いてみたんだ。
B:へ、へー元々そんな意味があったのね。あんたにしてはちゃんとしてる考えでびっくりしたわ。いいわね、そんな事なら私も書こうかな
A:しかし今日は七夕だってのに雨だなー。これじゃ織姫と彦星のラブラブイベントおあずけだよなー
B:あら、そんな事ないわよ・・・って、あんたその七夕のお話ちゃんと知らないでしょ?
A:え、そんな事ないぞ。あーと、えーと、あれだろ?織姫と彦星がラブラブしすぎるのがあれで一年に一回しか会えないとかっていう・・・アレのことだろ?
B:なによそれ、めちゃくちゃフワッとした覚え方してるのよ。・・・なんとなく合ってるから腹が立つけど、しょうがないから私がちゃんとした七夕の話教えてあげるわよ
A:それは助かるな、ひとつよろしく頼む
B:ねえ、私達劇好きでしょ?せっかくだから物語り調でやるからあんたも一緒にやってちょうだい
A:なるほど、その方がよりイメージに残りやすいな。任せとけ
:間
A:「あるところに天の神という神様がいてその神様には織物が得意なとても父思いの織姫という娘がいました」
B:「父の着物を仕立ててあげるようなそんな可愛い織姫に父は結婚相手を探してやる事にしました」
A:「そんな時に父はとても牛のせわなどがよく出来る働き者の彦星の話を聞きつけます。これは織姫の結婚相手に丁度いいと二人を引き合わせます」
B:「そんな風に出会った二人はお互いの事を好きになりとても幸せに過ごしていました」
A:「しかし余りにも二人共お互いが好きすぎて本来やっていた織物も、牛のせわもしなくなってしまいました」
B:「それを知った織姫の父、天の神は二人を天の川で引き離してしまいました。」
A:「二人はこれで働くようになったかといえばそうではなかった。織姫は悲しさの余り泣き続けて織物どころではなく彦星も畑仕事をせず家に閉じ篭ってしまいました」
B:「それを見かねた天の神はある条件をだします。これから毎日真面目に働くならば一年に一度の七月七日だけ二人が会う事を許そうと言いました。」
A:「それを聞いた二人は心を入れ替えそれから毎日しっかり働くようになりました」
B:「それから二人は七月七日の夜になると天の川を渡って一年に一度のデートを楽しむようになりました」
A:「でも七月七日の夜が雨だったら天の川の水が増えて川を渡れません。しかしそんな時はどこからともなくカササギという鳥がやって来て羽で橋を作り二人は無事会える事が出来ましたとさ」
:間
A:なるほどなーだから雨でも大丈夫って話だったんだなー勉強になったよ
B:でしょ。さ、今日も一緒にゆっくり夜空でも眺めながら、思いを馳せてみましょうか
:おわり