台本概要
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タイトル | きず |
---|---|
作者名 | むち (@muchi_milk_game) |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 1人用台本(不問1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
過去に書いていたものを 移行させて頂きましたm(_ _)m 恐らく、5分前後の文章なので 朗読練習にもどうぞです! ※一人称の変更はご自由にどうぞです! 216 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
A | 不問 | 29 | 性別不問 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
きず
A:「痛っ」
A:小さな段差を見逃して
A:つまづいて転んでしまった。
0:
A:でもかすり傷だって気にしなかった。
A:放っておいた。
0:
A:時間が経つにつれて
A:あの時 出来たかすり傷が
A:ヒリヒリしてきた。
0:
A:見た目はどうってことない。
A:ほんのかすり傷。
A:「痛い」って人に言っても
A:それくらい大丈夫だって言われて終わる。
0:
A:"きず"の大きさは関係ない。
A:"きず"の本当の深さは自分しか分からない。
0:
A:一体、なにが悪いの?
0:
A:周りの人は悪くない。
A:あの小さな段差でもない。
0:
A:不注意だったわたしが悪いんです。
0:
A:そう思っている方が
A:誰かを責めるより
A:何かに八つ当たりするより
A:ずっと楽だった。
0:
A:「いつも明るいね」
A:「楽しそうでいいな〜」
0:
A:うん。いつも笑顔でいるように
A:心がけているからね。
A:いつも笑ってるから悩みなんてなさそうに見える?
A:
A:・・なんて皮肉にとってしまう自分がいる。
0:
A:もしかしたら
A:心にも見えない"きず"が
A:あるのかもしれない。
0:
A:ずっとそれを気にしてるわけじゃない。
A:
A:でもある日
A:急に止まらなくなる。
A:広がっていく"それ"
A:じわじわと。
0:
A:ほら。あの時
A:かすり傷だったものが
A:少しずつ少しずつ。
0:
A:チクチクと。
0:
A:誰がこれを止めれるの?
A:自分一人で止めることは
A:今は少し難しい。
0:
A:・・わたしのこと
A:誰か止めてくれる人は居るのかな?
0:
A:いつもと違って、笑っていないわたし。
A:こんな暗い心を持っているわたしを
A:誰か受け止めてくれる人はいるのかな?
0:
A:自分でも自分が分からない時がある。
A:そのくせに
A:誰かに「わかってほしい」と欲張る。
0:
A:モヤモヤを抱えてる。
A:
A:でもそれは
A:わたしだけじゃなくて
A:わたしの周りにいる
A:誰かもきっと同じ。
0:
A:そんなのわかってる。
0:
A:見えてる"きず"も
A:見えない"きず"も
A:放っておかないで。
A:
A:気付いたらなるべく早く
A:手当てしてあげたい。
0:
A:そう思いながら
A:今日も自分にしか分からない
A:痛みを抱えてる。抑えてる。
0:
A:自分の周りに居てくれる人に
A:この暗い気持ちを伝染させたくないから。
0:
A:だからわたしは今日も
A:出来るだけ'きず"を見ないようにして笑う。
0:
A:「気付いてないよ」
A:「まだわたしは大丈夫だよ」
0:
A:いつか
A:こんなわたしの"きず"を
A:見たい、知りたい、って
A:踏み込んでくれる人が居たら
A:受け止めてくれる人が居たら
A:その人には見せてみようかな。
0:
A:その時まで
A:わたしはわたしを頑張って生きる。
0:
A:この"きず"と上手くつきあっていけるように。
きず
A:「痛っ」
A:小さな段差を見逃して
A:つまづいて転んでしまった。
0:
A:でもかすり傷だって気にしなかった。
A:放っておいた。
0:
A:時間が経つにつれて
A:あの時 出来たかすり傷が
A:ヒリヒリしてきた。
0:
A:見た目はどうってことない。
A:ほんのかすり傷。
A:「痛い」って人に言っても
A:それくらい大丈夫だって言われて終わる。
0:
A:"きず"の大きさは関係ない。
A:"きず"の本当の深さは自分しか分からない。
0:
A:一体、なにが悪いの?
0:
A:周りの人は悪くない。
A:あの小さな段差でもない。
0:
A:不注意だったわたしが悪いんです。
0:
A:そう思っている方が
A:誰かを責めるより
A:何かに八つ当たりするより
A:ずっと楽だった。
0:
A:「いつも明るいね」
A:「楽しそうでいいな〜」
0:
A:うん。いつも笑顔でいるように
A:心がけているからね。
A:いつも笑ってるから悩みなんてなさそうに見える?
A:
A:・・なんて皮肉にとってしまう自分がいる。
0:
A:もしかしたら
A:心にも見えない"きず"が
A:あるのかもしれない。
0:
A:ずっとそれを気にしてるわけじゃない。
A:
A:でもある日
A:急に止まらなくなる。
A:広がっていく"それ"
A:じわじわと。
0:
A:ほら。あの時
A:かすり傷だったものが
A:少しずつ少しずつ。
0:
A:チクチクと。
0:
A:誰がこれを止めれるの?
A:自分一人で止めることは
A:今は少し難しい。
0:
A:・・わたしのこと
A:誰か止めてくれる人は居るのかな?
0:
A:いつもと違って、笑っていないわたし。
A:こんな暗い心を持っているわたしを
A:誰か受け止めてくれる人はいるのかな?
0:
A:自分でも自分が分からない時がある。
A:そのくせに
A:誰かに「わかってほしい」と欲張る。
0:
A:モヤモヤを抱えてる。
A:
A:でもそれは
A:わたしだけじゃなくて
A:わたしの周りにいる
A:誰かもきっと同じ。
0:
A:そんなのわかってる。
0:
A:見えてる"きず"も
A:見えない"きず"も
A:放っておかないで。
A:
A:気付いたらなるべく早く
A:手当てしてあげたい。
0:
A:そう思いながら
A:今日も自分にしか分からない
A:痛みを抱えてる。抑えてる。
0:
A:自分の周りに居てくれる人に
A:この暗い気持ちを伝染させたくないから。
0:
A:だからわたしは今日も
A:出来るだけ'きず"を見ないようにして笑う。
0:
A:「気付いてないよ」
A:「まだわたしは大丈夫だよ」
0:
A:いつか
A:こんなわたしの"きず"を
A:見たい、知りたい、って
A:踏み込んでくれる人が居たら
A:受け止めてくれる人が居たら
A:その人には見せてみようかな。
0:
A:その時まで
A:わたしはわたしを頑張って生きる。
0:
A:この"きず"と上手くつきあっていけるように。