台本概要

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タイトル きず
作者名 むち  (@muchi_milk_game)
ジャンル その他
演者人数 1人用台本(不問1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 過去に書いていたものを
移行させて頂きましたm(_ _)m

恐らく、5分前後の文章なので
朗読練習にもどうぞです!

※一人称の変更はご自由にどうぞです!

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
不問 29 性別不問
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
きず A:「痛っ」 A:小さな段差を見逃して A:つまづいて転んでしまった。 0: A:でもかすり傷だって気にしなかった。 A:放っておいた。 0: A:時間が経つにつれて A:あの時 出来たかすり傷が A:ヒリヒリしてきた。 0: A:見た目はどうってことない。 A:ほんのかすり傷。 A:「痛い」って人に言っても A:それくらい大丈夫だって言われて終わる。 0: A:"きず"の大きさは関係ない。 A:"きず"の本当の深さは自分しか分からない。 0: A:一体、なにが悪いの? 0: A:周りの人は悪くない。 A:あの小さな段差でもない。 0: A:不注意だったわたしが悪いんです。 0: A:そう思っている方が A:誰かを責めるより A:何かに八つ当たりするより A:ずっと楽だった。 0: A:「いつも明るいね」 A:「楽しそうでいいな〜」 0: A:うん。いつも笑顔でいるように A:心がけているからね。 A:いつも笑ってるから悩みなんてなさそうに見える? A: A:・・なんて皮肉にとってしまう自分がいる。 0: A:もしかしたら A:心にも見えない"きず"が A:あるのかもしれない。 0: A:ずっとそれを気にしてるわけじゃない。 A: A:でもある日 A:急に止まらなくなる。 A:広がっていく"それ" A:じわじわと。 0: A:ほら。あの時 A:かすり傷だったものが A:少しずつ少しずつ。 0: A:チクチクと。 0: A:誰がこれを止めれるの? A:自分一人で止めることは A:今は少し難しい。 0: A:・・わたしのこと A:誰か止めてくれる人は居るのかな? 0: A:いつもと違って、笑っていないわたし。 A:こんな暗い心を持っているわたしを A:誰か受け止めてくれる人はいるのかな? 0: A:自分でも自分が分からない時がある。 A:そのくせに A:誰かに「わかってほしい」と欲張る。 0: A:モヤモヤを抱えてる。 A: A:でもそれは A:わたしだけじゃなくて A:わたしの周りにいる A:誰かもきっと同じ。 0: A:そんなのわかってる。 0: A:見えてる"きず"も A:見えない"きず"も A:放っておかないで。 A: A:気付いたらなるべく早く A:手当てしてあげたい。 0: A:そう思いながら A:今日も自分にしか分からない A:痛みを抱えてる。抑えてる。 0: A:自分の周りに居てくれる人に A:この暗い気持ちを伝染させたくないから。 0: A:だからわたしは今日も A:出来るだけ'きず"を見ないようにして笑う。 0: A:「気付いてないよ」 A:「まだわたしは大丈夫だよ」 0: A:いつか A:こんなわたしの"きず"を A:見たい、知りたい、って A:踏み込んでくれる人が居たら A:受け止めてくれる人が居たら A:その人には見せてみようかな。 0: A:その時まで A:わたしはわたしを頑張って生きる。 0: A:この"きず"と上手くつきあっていけるように。

きず A:「痛っ」 A:小さな段差を見逃して A:つまづいて転んでしまった。 0: A:でもかすり傷だって気にしなかった。 A:放っておいた。 0: A:時間が経つにつれて A:あの時 出来たかすり傷が A:ヒリヒリしてきた。 0: A:見た目はどうってことない。 A:ほんのかすり傷。 A:「痛い」って人に言っても A:それくらい大丈夫だって言われて終わる。 0: A:"きず"の大きさは関係ない。 A:"きず"の本当の深さは自分しか分からない。 0: A:一体、なにが悪いの? 0: A:周りの人は悪くない。 A:あの小さな段差でもない。 0: A:不注意だったわたしが悪いんです。 0: A:そう思っている方が A:誰かを責めるより A:何かに八つ当たりするより A:ずっと楽だった。 0: A:「いつも明るいね」 A:「楽しそうでいいな〜」 0: A:うん。いつも笑顔でいるように A:心がけているからね。 A:いつも笑ってるから悩みなんてなさそうに見える? A: A:・・なんて皮肉にとってしまう自分がいる。 0: A:もしかしたら A:心にも見えない"きず"が A:あるのかもしれない。 0: A:ずっとそれを気にしてるわけじゃない。 A: A:でもある日 A:急に止まらなくなる。 A:広がっていく"それ" A:じわじわと。 0: A:ほら。あの時 A:かすり傷だったものが A:少しずつ少しずつ。 0: A:チクチクと。 0: A:誰がこれを止めれるの? A:自分一人で止めることは A:今は少し難しい。 0: A:・・わたしのこと A:誰か止めてくれる人は居るのかな? 0: A:いつもと違って、笑っていないわたし。 A:こんな暗い心を持っているわたしを A:誰か受け止めてくれる人はいるのかな? 0: A:自分でも自分が分からない時がある。 A:そのくせに A:誰かに「わかってほしい」と欲張る。 0: A:モヤモヤを抱えてる。 A: A:でもそれは A:わたしだけじゃなくて A:わたしの周りにいる A:誰かもきっと同じ。 0: A:そんなのわかってる。 0: A:見えてる"きず"も A:見えない"きず"も A:放っておかないで。 A: A:気付いたらなるべく早く A:手当てしてあげたい。 0: A:そう思いながら A:今日も自分にしか分からない A:痛みを抱えてる。抑えてる。 0: A:自分の周りに居てくれる人に A:この暗い気持ちを伝染させたくないから。 0: A:だからわたしは今日も A:出来るだけ'きず"を見ないようにして笑う。 0: A:「気付いてないよ」 A:「まだわたしは大丈夫だよ」 0: A:いつか A:こんなわたしの"きず"を A:見たい、知りたい、って A:踏み込んでくれる人が居たら A:受け止めてくれる人が居たら A:その人には見せてみようかな。 0: A:その時まで A:わたしはわたしを頑張って生きる。 0: A:この"きず"と上手くつきあっていけるように。