台本概要

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タイトル それいけペンギン!
作者名 佐久間ユタカ  (@sakusaku_yutaka)
ジャンル ファンタジー
演者人数 1人用台本(不問1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ■完全に金銭が発生する場の利用はDMまでご連絡下さい
※課金・投げ銭がある配信アプリ可のためご安心ください
※お断りすることはありませんが動画投稿使用時はDMまで事前にご一報ください
■モチベに繋がるためTwitterで呟いていただけると視聴に飛んでいけるため聴けたらとても嬉しいです!
※強制ではありません
■感想やリクエスト等ございましたらTwitterのDMまたはリプにていただけるととても嬉しいです

■一人称変更◎語尾変更◎
※演者様の性別問いません

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
ペンギン 不問 36 飛べない鳥
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:それいけペンギン 0: ペンギン:僕の名前はペンギン、それ以上も以外もない、皆さんご存知、ただの飛べない鳥 0: ペンギン:僕には好きなものがある ペンギン:それは皆が笑ってる楽しい場所 0: ペンギン:僕には習慣がある、窓に張り付くことだ ペンギン:窓に張り付いて中の様子を見ることだ 0: ペンギン:7月22日晴れ 0: ペンギン:今日もお店の窓に張り付いてる 0: ペンギン:美味しそうな匂いのするパン屋さん ペンギン:いいなぁ、美味しそうだなぁ ペンギン:クロワッサンにメロンパン ペンギン:お腹がすいてきたので今日はここまで 0: ペンギン:7月26日曇り 0: ペンギン:今日はお寿司屋さんの窓に張り付いてる ペンギン:大将がかっこいい、というか渋い ペンギン:魚を捌いて提供するのその姿は ペンギン:僕がまるで地元で魚を追い回す真剣な顔立ちと似ている気がする 0: ペンギン:7月30日晴れのち曇り 0: ペンギン:とてもいい香りに誘われて張り付く ペンギン:ここはどうやらお花屋さんの窓みたいだ ペンギン:お姉さんと目が合った ペンギン:びっくりしている ペンギン:へへ、どうも、ペンギンと言います ペンギン:そんな眼差しを向けてみた ペンギン:お姉さんはニコッと笑ってお客さんに何か話している ペンギン:僕は外にいるからなんて話しているか聞こえない 0: ペンギン:8月5日晴れ 0: ペンギン:レストランの窓 ペンギン:チェーン店のようだ ペンギン:ハンバーグ美味しそうだなぁ ペンギン:子供がこっちを指さしている ペンギン:お客さんは皆ハンバーグの虜だ ペンギン:僕も1度でいいから食べてみたいものだ 0: ペンギン:8月10日雨 0: ペンギン:僕は雨が好きだ ペンギン:水は生きる上で必要不可欠 ペンギン:最高の天気だ ペンギン:今日はどこの窓に張り付こうかと散策していると、なにやら色んな声が聞こえるお店があった、覗いてみよう 0: ペンギン:8月11日曇りのち雨 0: ペンギン:昨日と同じお店に来てみた ペンギン:どうやらここは喫茶店のようだ ペンギン:かっこいいウエイトレスさんがとんでもない速さで店内を駆け回っている ペンギン:お客さんに色々注文されてるみたい ペンギン:なんだろうクレームだろうか 0: ペンギン:8月12日晴れ 0: ペンギン:また同じお店の窓に張り付いている ペンギン:なんだかここは気になってしまう ペンギン:相変わらずウエイトレスさんは物凄いスピードだプロなのだろうか ペンギン:レジにはニコニコしながら店長さんと思われる人がその様子を眺めている ペンギン:奥にあるのは厨房だろう ペンギン:元気な男の子がてんやわんやしてる ペンギン:ふふ、ここはなんなんだ、面白いなぁ 0: ペンギン:8月13日土砂降りの雨 0: ペンギン:初めて僕に話しかけてきた人がいた ペンギン:レジにいた人だ ペンギン:喫茶店の扉を開けて、僕を見ている ペンギン:かと思ったら頭を撫でてきた ペンギン:なんだ!どうした! ペンギン:そう思ったら穏やかな声で、可愛いねぇ、と言った ペンギン:僕、そんなこと言われたの、初めてだ 0: ペンギン:8月14日晴れ 0: ペンギン:ここはどうやら、喫茶さくま、というらしい ペンギン:クレームを言ってるお客さんもクレームではなく無茶な注文をしているようだ ペンギン:でもウエイトレスさんはそれを聞いて、厨房に戻り笑いながら話してる ペンギン:僕も中に入りたいな ペンギン:僕もこの中に混ざりたいな ペンギン:初めて、そう思った 0: ペンギン:8月15日雨 0: ペンギン:レジの優しい人がまた僕のところに来た ペンギン:勇気をだして中に入れて!と言ってみた ペンギン:勿論言葉は通じない ペンギン:頭を撫でてもらった ペンギン:これはこれで、悪くないなぁ 0: ペンギン:8月16日晴れ 0: ペンギン:気づいたら僕は倒れていたみたいだ ペンギン:目を覚ますと僕はお店の中で横になっていた ペンギン:心配そうに僕を見ている ペンギン:レジの優しい人、ウエイトレスさん、厨房の人、僕を見て大丈夫?と言っている ペンギン:僕はそれよりも中に入れたことが嬉しかった ペンギン:僕も!僕にも!出来ることないですか! ペンギン:必死に伝えた 0: ペンギン:8月17日晴れ 0: ペンギン:僕はまたお店の外の窓に張り付いている ペンギン:食品を扱うお店だからどうやらペンギンは中に入れないらしい ペンギン:昨日、僕の必死の訴えが伝わったか分からないけど、オーナーらしき人が出てきてこう言ったんだ ペンギン:マスコットとして外に立ってもらえばいーんじゃないか、って ペンギン:要は昨日までの僕と今日の僕とでは、ここにいる意味が違うってことだ 0: ペンギン:僕は喫茶さくまのマスコットになった ペンギン:客寄せパンダ、もとい、客寄せペンギンというやつだ ペンギン:今日も僕はお店の窓に張り付く ペンギン:飛ぶことは出来ないけど、立派な鳥にはなれないけど、僕もいつか、立派になって 0: ペンギン:あのかっこいいウエイトレスさんのように ペンギン:あの優しいレジの人のように ペンギン:あの仕事が出来る厨房の男の子のように 0: ペンギン:僕も僕に出来ることを精一杯やるんだ 0: ペンギン:なんでここにしたのか、って? ペンギン:ふふ、僕は楽しい場所が大好きなんだ ペンギン:言っただろ? ペンギン:だってここはね、初めて来た時からみーんな、ニコニコ笑って楽しそうなんだ 0: ペンギン:だから僕はここがいい 0: ペンギン:難しいことは分かんない ペンギン:だって僕ペンギンだもん ペンギン:今日も騒ぐよ、窓に張り付くよ 0: ペンギン:「ねぇ!僕も!中に入れてよおおおお!」 0: ペンギン:ペンギンは今日も鳴くのです! 0: 0:終

0:それいけペンギン 0: ペンギン:僕の名前はペンギン、それ以上も以外もない、皆さんご存知、ただの飛べない鳥 0: ペンギン:僕には好きなものがある ペンギン:それは皆が笑ってる楽しい場所 0: ペンギン:僕には習慣がある、窓に張り付くことだ ペンギン:窓に張り付いて中の様子を見ることだ 0: ペンギン:7月22日晴れ 0: ペンギン:今日もお店の窓に張り付いてる 0: ペンギン:美味しそうな匂いのするパン屋さん ペンギン:いいなぁ、美味しそうだなぁ ペンギン:クロワッサンにメロンパン ペンギン:お腹がすいてきたので今日はここまで 0: ペンギン:7月26日曇り 0: ペンギン:今日はお寿司屋さんの窓に張り付いてる ペンギン:大将がかっこいい、というか渋い ペンギン:魚を捌いて提供するのその姿は ペンギン:僕がまるで地元で魚を追い回す真剣な顔立ちと似ている気がする 0: ペンギン:7月30日晴れのち曇り 0: ペンギン:とてもいい香りに誘われて張り付く ペンギン:ここはどうやらお花屋さんの窓みたいだ ペンギン:お姉さんと目が合った ペンギン:びっくりしている ペンギン:へへ、どうも、ペンギンと言います ペンギン:そんな眼差しを向けてみた ペンギン:お姉さんはニコッと笑ってお客さんに何か話している ペンギン:僕は外にいるからなんて話しているか聞こえない 0: ペンギン:8月5日晴れ 0: ペンギン:レストランの窓 ペンギン:チェーン店のようだ ペンギン:ハンバーグ美味しそうだなぁ ペンギン:子供がこっちを指さしている ペンギン:お客さんは皆ハンバーグの虜だ ペンギン:僕も1度でいいから食べてみたいものだ 0: ペンギン:8月10日雨 0: ペンギン:僕は雨が好きだ ペンギン:水は生きる上で必要不可欠 ペンギン:最高の天気だ ペンギン:今日はどこの窓に張り付こうかと散策していると、なにやら色んな声が聞こえるお店があった、覗いてみよう 0: ペンギン:8月11日曇りのち雨 0: ペンギン:昨日と同じお店に来てみた ペンギン:どうやらここは喫茶店のようだ ペンギン:かっこいいウエイトレスさんがとんでもない速さで店内を駆け回っている ペンギン:お客さんに色々注文されてるみたい ペンギン:なんだろうクレームだろうか 0: ペンギン:8月12日晴れ 0: ペンギン:また同じお店の窓に張り付いている ペンギン:なんだかここは気になってしまう ペンギン:相変わらずウエイトレスさんは物凄いスピードだプロなのだろうか ペンギン:レジにはニコニコしながら店長さんと思われる人がその様子を眺めている ペンギン:奥にあるのは厨房だろう ペンギン:元気な男の子がてんやわんやしてる ペンギン:ふふ、ここはなんなんだ、面白いなぁ 0: ペンギン:8月13日土砂降りの雨 0: ペンギン:初めて僕に話しかけてきた人がいた ペンギン:レジにいた人だ ペンギン:喫茶店の扉を開けて、僕を見ている ペンギン:かと思ったら頭を撫でてきた ペンギン:なんだ!どうした! ペンギン:そう思ったら穏やかな声で、可愛いねぇ、と言った ペンギン:僕、そんなこと言われたの、初めてだ 0: ペンギン:8月14日晴れ 0: ペンギン:ここはどうやら、喫茶さくま、というらしい ペンギン:クレームを言ってるお客さんもクレームではなく無茶な注文をしているようだ ペンギン:でもウエイトレスさんはそれを聞いて、厨房に戻り笑いながら話してる ペンギン:僕も中に入りたいな ペンギン:僕もこの中に混ざりたいな ペンギン:初めて、そう思った 0: ペンギン:8月15日雨 0: ペンギン:レジの優しい人がまた僕のところに来た ペンギン:勇気をだして中に入れて!と言ってみた ペンギン:勿論言葉は通じない ペンギン:頭を撫でてもらった ペンギン:これはこれで、悪くないなぁ 0: ペンギン:8月16日晴れ 0: ペンギン:気づいたら僕は倒れていたみたいだ ペンギン:目を覚ますと僕はお店の中で横になっていた ペンギン:心配そうに僕を見ている ペンギン:レジの優しい人、ウエイトレスさん、厨房の人、僕を見て大丈夫?と言っている ペンギン:僕はそれよりも中に入れたことが嬉しかった ペンギン:僕も!僕にも!出来ることないですか! ペンギン:必死に伝えた 0: ペンギン:8月17日晴れ 0: ペンギン:僕はまたお店の外の窓に張り付いている ペンギン:食品を扱うお店だからどうやらペンギンは中に入れないらしい ペンギン:昨日、僕の必死の訴えが伝わったか分からないけど、オーナーらしき人が出てきてこう言ったんだ ペンギン:マスコットとして外に立ってもらえばいーんじゃないか、って ペンギン:要は昨日までの僕と今日の僕とでは、ここにいる意味が違うってことだ 0: ペンギン:僕は喫茶さくまのマスコットになった ペンギン:客寄せパンダ、もとい、客寄せペンギンというやつだ ペンギン:今日も僕はお店の窓に張り付く ペンギン:飛ぶことは出来ないけど、立派な鳥にはなれないけど、僕もいつか、立派になって 0: ペンギン:あのかっこいいウエイトレスさんのように ペンギン:あの優しいレジの人のように ペンギン:あの仕事が出来る厨房の男の子のように 0: ペンギン:僕も僕に出来ることを精一杯やるんだ 0: ペンギン:なんでここにしたのか、って? ペンギン:ふふ、僕は楽しい場所が大好きなんだ ペンギン:言っただろ? ペンギン:だってここはね、初めて来た時からみーんな、ニコニコ笑って楽しそうなんだ 0: ペンギン:だから僕はここがいい 0: ペンギン:難しいことは分かんない ペンギン:だって僕ペンギンだもん ペンギン:今日も騒ぐよ、窓に張り付くよ 0: ペンギン:「ねぇ!僕も!中に入れてよおおおお!」 0: ペンギン:ペンギンは今日も鳴くのです! 0: 0:終