台本概要

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タイトル ヨツコブツノゼミ
作者名 ハスキ  (@e8E3z1ze9Yecxs2)
ジャンル コメディ
演者人数 2人用台本(男2)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 世の中にはなんでこんな生き物が存在しているんだ?ってのがいます。皆さんは「ヨツコブツノゼミ」という虫をご存知だろうか?知らないならこの機会にぜひ知って欲しい。そんなヨツコブツノゼミについて語り合う友人同士のお話。
男女不問。アドリブ大歓迎!

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
39 ヨツコブツノゼミについての知識が無い友人。変わり者の友人を理解しようとしてるが今もよく分かってない。
38 ヨツコブツノゼミについて詳しい友人。何故か頭をツノのように固めたヘヤースタイルの友人。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
A:あのさー、前からずっと気になってて言えなかった事があるんだけど聞いていい? B:え?なんだよ、改まって? A:うん、じゃあ聞くけど⋯その頭、何? B:頭?頭が何かあったか? A:いやあるよ!頭にツノ、あるじゃん!? B:あー、これの事かー A:これの事かー、じゃねえよ!何?なんなの!どうしてなの!? B:どうって、これは毎朝出かけに一時間かけてジェルとハードスプレーを使って固めて作ってるんだよ A:作り方なんて興味ないって!何の目的で毎朝そんなツノを作ってるんだよって話だよ。まさかカッコイイからか? B:そんなわけないだろう。小学生じゃあるまいしツノでカッコイイはないだろう A:確かに⋯じゃあなんの為にそんな意味不明なツノを頭に生やしてるんだよ?恥ずかしくて一時期友達やめようかと思ったんだぞ? B:まあ待て、俺を意味不明人物扱いしてるが、この世の中には意味不明な物を体に生やした生き物なんて沢山いるんだぞ? A:はあ?生き物なんて大体意味のある物しか付いてないだろ? B:甘い! A:ヒッ! B:世界にはとても意味不明な生き物で溢れているんだぞ! A:い、いきなり大声出すからビックリしたわ B:お前はヨツコブツノゼミという虫を知っているか? A:よつこぶ⋯なんだって? B:ヨツコブツノゼミだ A:その虫が何だって言うんだ?まさか四つのコブが付いてるからヨツコブってか? B:その通りだ A:当たっちゃったよ⋯ B:まあ正確にはツノに四つのコブが付いてる虫だがな A:へー、そんなセミが居たんだな B:残念だがセミじゃない A:へ?セミって名前付いてるじゃん B:そう、セミと名前が付いてはいるが正確にはヨコバイという虫に近いんだ A:⋯たしかにいきなり意味不明だな B:ちなみにこれがその虫の画像だ A:どれどれ?げ、なにこのヘンテコな虫、ほんとにコブみたいなのが頭に付いてるじゃん! B:ちなみに全長は成虫でも4ミリ程度で大体SDカードを二枚重ねたくらいの大きさだ A:ちっさ!え、何?そんな小さいのにこんな変な物を頭に乗っけてるの!? B:さらにツノゼミはツノゼミ科という独自の分類群を有していて、世界には約3200種がいる。おもにコロンビアなどの南米に生息していて日本にも16種が確認されているそうだ A:へー、こんな変な虫がまだ色々いるんだな。でもなんでこんな変なもの付けてるんだ?当然意味があるんだよな? B:いい質問だ! A:なんか腹立つな B:実は⋯ A:実は? B:⋯よく分からないんだ A:はー?よく分からないってなんだよ、あんなめちゃくちゃ目立つ物がよく分からない事ないだろ? B:色々な説はあるけどどれも仮説の域を出ない物ばかりなんだって A:嘘だろ⋯あんな飛ぶのに邪魔そうで天敵にも見つかりやすそうなコブつけてるのに⋯ちなみにどんな説があるんだ? B:たとえば何かに擬態している A:まあ、無くはない、のか? B:実は飛ぶのに有利 A:いやいや、絶対空気抵抗ひどいって B:実は栄養が詰まってる A:あれに?⋯絶対食べたくないな B:実はメスを引きつける為 A:あ、一番可能性ありそうだな B:とまあ色々あるんだがまだ研究途中みたいだ。 A:めっちゃ気になるからいつかコブの謎が解ける日が来て欲しいわー B:だな A:まあお前のおかげで意味不明で変な生き物がいるってのはよーく分かったよ B:おいおい待てよ、まさかこれで終わりとか思ってないよな? A:え?結局意味不明なコブ付けた虫だって事で終わりじゃなかったのか? B:まさか、こんなオチが弱い話を俺がするとでも?ちゃーんとお前好みの面白い話が残ってるぞ A:え、まじ?なんか怖いけど、なんなの? B:このヨツコブツノゼミ、この名前の他に学名があるんだが、ある意味日本人には分かる、いや分かり過ぎてしまう名前が付いてるんだ A:日本人に分かり過ぎる名前⋯?っていったいなんなんだよ? B:知りたいか? A:焦らず早く言えって B:分かった分かった B:その名も⋯「ボッキディウム・チンチンナブリフェルム」だ A:え?ボッ⋯え? B:ボッキディウム・チンチンナブリフェルムだ A:はぁ~~~~!? B:なんだ?ちゃんと聞こえてなかったか?仕方ない⋯だからボッキ⋯ A:ボッキディウム・チンチンナブリフェルムだろ!?インパクトあり過ぎてもう覚えたわ! B:お前⋯ある意味すごいな A:でもなんでボッキディウム・チンチンナブリフェルムなんて名前になったんだよ!それが一番意味不明だわ B:だろ?まるで小学生がイタズラに考えたネーミングセンスなんだ。俺最初これ知った時盛大にジュース吹いたよ A:偶然だろうけど⋯一生、頭に残りそうだわボッキディウム・チンチンナブリフェルム⋯ B:ま、そんな訳だ。おっと、俺この後用事あるからまた明日なー A:おーまた明日ー :間 A:はー、面白い話だったな。あ⋯なんであいつが頭にツノ生やしてるか、結局聞けなかったな⋯気になる~。 :おわり

A:あのさー、前からずっと気になってて言えなかった事があるんだけど聞いていい? B:え?なんだよ、改まって? A:うん、じゃあ聞くけど⋯その頭、何? B:頭?頭が何かあったか? A:いやあるよ!頭にツノ、あるじゃん!? B:あー、これの事かー A:これの事かー、じゃねえよ!何?なんなの!どうしてなの!? B:どうって、これは毎朝出かけに一時間かけてジェルとハードスプレーを使って固めて作ってるんだよ A:作り方なんて興味ないって!何の目的で毎朝そんなツノを作ってるんだよって話だよ。まさかカッコイイからか? B:そんなわけないだろう。小学生じゃあるまいしツノでカッコイイはないだろう A:確かに⋯じゃあなんの為にそんな意味不明なツノを頭に生やしてるんだよ?恥ずかしくて一時期友達やめようかと思ったんだぞ? B:まあ待て、俺を意味不明人物扱いしてるが、この世の中には意味不明な物を体に生やした生き物なんて沢山いるんだぞ? A:はあ?生き物なんて大体意味のある物しか付いてないだろ? B:甘い! A:ヒッ! B:世界にはとても意味不明な生き物で溢れているんだぞ! A:い、いきなり大声出すからビックリしたわ B:お前はヨツコブツノゼミという虫を知っているか? A:よつこぶ⋯なんだって? B:ヨツコブツノゼミだ A:その虫が何だって言うんだ?まさか四つのコブが付いてるからヨツコブってか? B:その通りだ A:当たっちゃったよ⋯ B:まあ正確にはツノに四つのコブが付いてる虫だがな A:へー、そんなセミが居たんだな B:残念だがセミじゃない A:へ?セミって名前付いてるじゃん B:そう、セミと名前が付いてはいるが正確にはヨコバイという虫に近いんだ A:⋯たしかにいきなり意味不明だな B:ちなみにこれがその虫の画像だ A:どれどれ?げ、なにこのヘンテコな虫、ほんとにコブみたいなのが頭に付いてるじゃん! B:ちなみに全長は成虫でも4ミリ程度で大体SDカードを二枚重ねたくらいの大きさだ A:ちっさ!え、何?そんな小さいのにこんな変な物を頭に乗っけてるの!? B:さらにツノゼミはツノゼミ科という独自の分類群を有していて、世界には約3200種がいる。おもにコロンビアなどの南米に生息していて日本にも16種が確認されているそうだ A:へー、こんな変な虫がまだ色々いるんだな。でもなんでこんな変なもの付けてるんだ?当然意味があるんだよな? B:いい質問だ! A:なんか腹立つな B:実は⋯ A:実は? B:⋯よく分からないんだ A:はー?よく分からないってなんだよ、あんなめちゃくちゃ目立つ物がよく分からない事ないだろ? B:色々な説はあるけどどれも仮説の域を出ない物ばかりなんだって A:嘘だろ⋯あんな飛ぶのに邪魔そうで天敵にも見つかりやすそうなコブつけてるのに⋯ちなみにどんな説があるんだ? B:たとえば何かに擬態している A:まあ、無くはない、のか? B:実は飛ぶのに有利 A:いやいや、絶対空気抵抗ひどいって B:実は栄養が詰まってる A:あれに?⋯絶対食べたくないな B:実はメスを引きつける為 A:あ、一番可能性ありそうだな B:とまあ色々あるんだがまだ研究途中みたいだ。 A:めっちゃ気になるからいつかコブの謎が解ける日が来て欲しいわー B:だな A:まあお前のおかげで意味不明で変な生き物がいるってのはよーく分かったよ B:おいおい待てよ、まさかこれで終わりとか思ってないよな? A:え?結局意味不明なコブ付けた虫だって事で終わりじゃなかったのか? B:まさか、こんなオチが弱い話を俺がするとでも?ちゃーんとお前好みの面白い話が残ってるぞ A:え、まじ?なんか怖いけど、なんなの? B:このヨツコブツノゼミ、この名前の他に学名があるんだが、ある意味日本人には分かる、いや分かり過ぎてしまう名前が付いてるんだ A:日本人に分かり過ぎる名前⋯?っていったいなんなんだよ? B:知りたいか? A:焦らず早く言えって B:分かった分かった B:その名も⋯「ボッキディウム・チンチンナブリフェルム」だ A:え?ボッ⋯え? B:ボッキディウム・チンチンナブリフェルムだ A:はぁ~~~~!? B:なんだ?ちゃんと聞こえてなかったか?仕方ない⋯だからボッキ⋯ A:ボッキディウム・チンチンナブリフェルムだろ!?インパクトあり過ぎてもう覚えたわ! B:お前⋯ある意味すごいな A:でもなんでボッキディウム・チンチンナブリフェルムなんて名前になったんだよ!それが一番意味不明だわ B:だろ?まるで小学生がイタズラに考えたネーミングセンスなんだ。俺最初これ知った時盛大にジュース吹いたよ A:偶然だろうけど⋯一生、頭に残りそうだわボッキディウム・チンチンナブリフェルム⋯ B:ま、そんな訳だ。おっと、俺この後用事あるからまた明日なー A:おーまた明日ー :間 A:はー、面白い話だったな。あ⋯なんであいつが頭にツノ生やしてるか、結局聞けなかったな⋯気になる~。 :おわり