台本概要

 357 views 

タイトル 夜帝『One for all』2本目。
作者名 すばら  (@kou0204hei)
ジャンル その他
演者人数 6人用台本(男4、女2)
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 前作と以下同文。

物足りない人に推奨=霧咲+哀瑠でセリフ量40弱になるので、乙鵺とほぼ並びます。

※上記の場合、5人に変更になります。※

 357 views 

キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
霧咲 21
乙鵺 42
哀瑠 22
30
28
なっちょむ 38
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
曉(M):担当とお客様の一悶着の末、乙鵺さんから戻って来いと言われ、雫さん卓へ恐る恐る戻ってきたのはいいけど… 曉:「し、し、失礼します…!一杯頂いても宜しいでしょうか?」 雫:「あ、ギョウくん!待ってたよ♪」 乙鵺:「…粗相の無いようにお願いしますね。」 雫:「ん?オトヤ、急に席立ったりして、どこへ行くのよ?」 曉:「は、はい!ま、任せて下さい…!」 乙鵺:「そろそろ、アイルさんのお客様がお見えになるのでご挨拶を、と。」 雫:「ふぅん、そのままヘルプに着いても構わないからね?」 乙鵺:「私が戻ってきたら、トラディションを頼みます……では。」 雫:「ええ…分かったわ。」 0:乙鵺、離席。 曉:「雫さん、大丈夫ですか…?」 雫:「ギョウくん、私ね…この店に通うのは、これっきりにしようと思ってるの。」 曉:「え!ど、どうしてですか?!確かに、さっきは酷く揉めていましたけど、和解したんじゃ…??」 雫:「うん…形上では仲直りしたんだけど、もう我慢の限界なの…」 曉:「そんな事って…!!あ、すみません、、ド新人が生意気に意見してしまって…」 雫:「ふふふ。ギョウくんが私の担当だったら…良かったな。」 曉:「え?!」 雫:「なんでもないわ。さぁ、そんな事より今夜はパァーッと盛大に飲みましょ♪」 曉:「雫さん…」 雫:「まだ、鏡月しかないけど許してね!」 曉:「いえいえ、ありがとうございます!お酒作りますね。」 雫:「濃いめで宜しく♪」 曉:「はい!」 0:給料計算をしている霧咲。 霧咲:「オトヤ547万、アイル589万(300万の掛け)アイルの奴、回収出来んのか?今月、残り10日もねぇぞ?」 霧咲:「ふぅーー…(煙草吸う)」 0:乙鵺卓をモニタリング。 霧咲:「ふむ、ギョウは化けるかも知れないな。」 0:ノック。 霧咲:「ん?誰だ?」 乙鵺:「私です。」 霧咲:「オトヤ、何の用だ?」 乙鵺:「キリサキさん、雫にトラディションを卸させます。ご準備を。」 霧咲:「お前…焦ってんのか?」 乙鵺:「焦る?この私がですか??ご冗談を。」 霧咲:「アイルに負けるのを恐れて、自棄を起こしてないか?と聞いてんだよ。」 乙鵺:「…」 霧咲:「言っとくが、アイルはカケ塗れの見せ掛けだけのNo.2だ。例え、5日ほど呆けてもアイツが勝てる可能性は0だ。」 乙鵺:「アイルさんがドン底に陥り、風俗嬢のなっちょむさんに養って貰ってるのは分かってます。」 霧咲:「なっ!?お前、一部の人間にしか知り得ない裏事情まで知ってるのか?!」 乙鵺:「ええ、アイルさんとなっちょむさんが外でやり取りをしてたのを何度か拝見していたので。」 霧咲:「それなら、尚更お前が必死になる理由が見当たらねぇ。何でだ?」 乙鵺:「私は…キリサキさん、貴方を超えたプレイヤーになる。つまりは、今夜限りでNo.1の玉座から降りて頂きます。」 霧咲:「何だと!?」 乙鵺:「それでは、ヘルプに行ってきます。」 霧咲:「…」 乙鵺:「あ、言い忘れていましたが、1時間後、一名、新たなお客様がお見えになるので対応の程をお願いします。」 0:乙鵺、去る。 霧咲:「新規客だと…オトヤの奴、着実に勢力を伸ばしてやがる。くっ…俺に喧嘩を売った事を後悔させてやろう。」 霧咲:「美桜(みお)に連絡入れるか。」 0:哀瑠の携帯に着信。 なっちょむ:「もしりん、もしりん!アイアイー!」 哀瑠:「もしぃ〜!なっちょむ、着いたの?」 なっちょむ:「うん、店下にいるよん♪」 哀瑠:「おっけ〜よ。向かうわね!」 なっちょむ:「ふふん♪待ってる!」 0:数分後…。 哀瑠:「なっちょむ〜!」 なっちょむ:「うける、脳天が寝癖出来てるよん?」 哀瑠:「え!?あ、やだ、アタシったら!…ってか!貴女こそ、その女子力高めな服装はどうしたのよ?ヤケに気合い入ってるじゃない??」 なっちょむ:「ふふん♪久しぶりだし、つい勝負服着て来ちゃった♪」 哀瑠:「勝負服って、何と勝負する気よー?」 なっちょむ:「へへん、秘密♪そんな事より!」 哀瑠:「なにぃ?」 なっちょむ:「アイアイー、荷物持ってぇ!」 哀瑠:「もう、仕方ないわねえ!…っえ!?」 なっちょむ:「えへへ、買い過ぎちゃったみたい♪」 哀瑠:「お菓子だけで3袋って貴女…!?」 なっちょむ:「どーせ、アイアイの事だから、カップ麺しか食べてないんでしょ?だから、その分買ってきたの♪」 哀瑠:「なっちょむ……ありがと…嬉しいわ!」 なっちょむ:「さぁ、早く中に入ろ!」 哀瑠:「ええ、そうね!行きましょ!」 なっちょむ:「アイアイ、店終わったら♪」 哀瑠:「分かってるわよ、肉でしょ?」 なっちょむ:「貧乏なの知ってるし、安いお肉でいいからね?」 哀瑠:「だ、大丈夫よ!古い友人からお金貸して貰ったから!」 哀瑠:「…(カードローンなんて口が裂けても言えないわ。)」 なっちょむ:「え??アイアイに友達なんて居たのお?」 哀瑠:「あら、失礼しちゃうけわね!アタシにだって、友人の一人や二人…!」 なっちょむ:「ふふ、げめんなさい!」 哀瑠:「もうー!…着いたわよ。」 なっちょむ:「わぁい!久しぶりのOne for allだぁ♪」 0:店に着く。 哀瑠:「お客様ご来店よ〜!」 乙鵺:「いらっしゃいませ。ようこそ、One for allへ。」 なっちょむ:「んー?噂のリーマン社長じゃん!!」 乙鵺:「はい?」 哀瑠:「ちょ、ちょっとー!なっちょむ!」 なっちょむ:「んぅ?どうしたの?アイアイ。」 哀瑠:「あんまり大きい声でリーマン社長はダメよっ!」 なっちょむ:「ぇえ?!まずかった??」 哀瑠:「とってもね!」 乙鵺:「あの、コソコソと何を話してるのですか?密談ならば、自卓でお願いします。」 哀瑠:「あー、えっと!ご、ごめんあそばせ!さ、案内してあげて頂戴!」 なっちょむ:「こんなに焦ってるアイアイ、新鮮で面白いかも♪」 哀瑠:「だ、誰のせいよ!?」 乙鵺:「…あの。」 なっちょむ:「案内宜しくう!リーマン社…オトヤくん。」 哀瑠:「オトちゃん、ちょっとだけ頼むわね!アタシはちょっと、キリちゃんに報告してくるわ。」 0:哀瑠、去る。 乙鵺:「はい。…それでは、参りましょうか。なっちょむさん。」 なっちょむ:「あれ、なっちょの名前知ってる?」 乙鵺:「アイルさんになっちょむさんの話は聞き及んでいます。」 なっちょむ:「ふぅん。ーーその喋り方って執事とかのつもり?」 乙鵺:「?」 なっちょむ:「あ、いや、今までのホストに居ないタイプだから気になって。」 乙鵺:「先程、なっちょむさんが叫んでた発言に関連します。」 なっちょむ:「んぅ?あー!リーマン社長!?」 乙鵺:「はい。今更、隠す気などは更々無いので、気になるのであれば一席ぶちましょうか?」 なっちょむ:「…(こいつがアイアイの天敵?!これは強敵だ。)」 乙鵺:「どうされました?」 なっちょむ:「んぁ?!あ!!取り敢えず、いつまで立って話すのも疲れるだろうし、座ろう!」 乙鵺:「ええ。失礼します。」 なっちょむ:「…(座り方も超キレイ!やばい、惚れ…って!いかんいかん!本来の目的を忘れるところだった。)」 乙鵺:「なっちょむさん、お酒の濃さは如何しますか?」 なっちょむ:「えぅ?!あー、えとね!指2本分くらい!」 乙鵺:「指2本分と言うと、普通ですね。畏まりました!」 なっちょむ:「…(凄い…会話出来て、テーブルマナーも完璧で、顔も悪くない!アイアイ、とんでもない奴を敵に回したなあ。)」 乙鵺:「はい。こちらに置いておきますね。私も頂いても?」 なっちょむ:「んぅ?!あ、うん!好きなだけ飲んで飲んでー!!」 乙鵺:「ありがとうございます。……それでは、頂きます!」 なっちょむ:「乾杯っ!」 乙鵺:「ゴクゴクゴクゴクッ…!」 なっちょむ:「凄いね!良い飲みっぷり!」 乙鵺:「なっちょむさんに注いで頂いたお酒があまりにも美味しそうなので、口が欲しがってしまいました!」 なっちょむ:「ぇ?!」 乙鵺:「…ん?」 0:乙鵺の携帯が鳴る。 なっちょむ:「…(やばい、超やばい!!このオトヤって子…ハマりそう!)」 なっちょむ:「携帯がブーブーいってるよ?」 乙鵺:「すみません。すぐに電源を切って…」 なっちょむ:「電話?出てもいいよん?」 乙鵺:「…(美海《みみ》から着信ですか…)」 なっちょむ:「んーー、オトヤくん?」 乙鵺:「では、お言葉に甘えて失礼します。」 なっちょむ:「はいなぁ♪いってらっしゃあ!」 0:その頃、曉は。 曉:「雫さん、大丈夫ですか?だいぶ、フラフラしてるみたいですけど…?」 雫:「大丈夫よ、これくらいどうって事は無いから、追加のお酒入れて!ギョウくん。」 曉:「心配なので、薄めに作らせていただきますね!」 雫:「薄め??私を馬鹿にしてるの?!まだ、呑めるって言ってんでしょー!いいから、お姉さんの言う通りにしなさいっ!」 曉:「はぁ…」 雫:「ギョウくん、返事は?」 曉:「はい!」 雫:「宜しい。それじゃ、ガンガン入れちゃって!」 曉:「…(雫さん…目がトロンとしてきて、セクシーさが増してるな…ハッ!な、何を言ってるんだ俺は!ダメだぞ、曉!平常心だ、平常心!)」 雫:「ギョウくん、こっち来なよー!」 曉:「え?」 雫:「ヘルプ椅子疲れるでしょ?隣来ていいよ。」 曉:「いえ!さすがに…」 雫:「何よ、乙鵺に気を遣ってるのね?大丈夫よ、今夜で終わりなんだし!」 曉:「…(心臓が脈を打って、ドクドクと五月蝿い…最後の日なら、構わないか!あ、いや!ダメだ、落ち着け!…邪念を捨てろ。)」 雫:「何をモタモタしてるの?早く!!」 曉:「……雫さん、気持ちはありがたいんですけど、本当の意味で“全てが終わったら“迎えに行きます!」 曉:「…(あ、軽はずみで何て事を口走ってんだよ、俺は!!)」 雫:「ぅふふ、ギョウくんらしいわね♪」 曉:「あ、、すみません!今のは忘れて下さ…」 雫:「ギョウくん。」 曉:「はい?」 雫:「はい、これ。」 曉:「これは……!?」 曉(M):突然、雫さんから渡されたどこにでもある何の変哲もない、二つ折りにされた紙切れ。その中を開くと、お世辞にもキレイとは言い難い字で、雫さんの連絡先が書かれていた。 曉:「雫さん、これって!」 雫:「ぅふふ、待ってるわね。」 曉:「でも、罰金が…」 雫:「大丈夫、もし”爆弾”扱いを受けたら、私が何とかしてあげる。」 曉:「…っ!」 雫:「嫌だ、酔いが冷めっちゃった!飲み直さなくっちゃ。」 曉:「はは、弱いんですから程々にして下さいね!」 雫:「よ、弱いですって?!むぅーー!」 曉:「プクプクと口を膨らませて、まるでフグみたいで可愛いですね!」 雫:「か、可愛…!?ギョウくん、接客慣れてきたね!」 曉:「はい、雫さんのお陰です。」 雫:「ふふふ♪」 曉:「はい、お酒!出来ました!」 雫:「ありがと。」 曉:「乾杯ー!」 0:乙鵺、外で通話中。 乙鵺:「もしもし、久しぶりですね。美海さん。ご機嫌は如何ですか?」 乙鵺:「ふむ。なるほど、お変わりない様子で安心しました。」 乙鵺:「それで、今回貴女に折り入って相談が御座います。」 乙鵺:「はい、はい。ええ、察しが良いですね。相変わらず、聡明な女性だ。」 乙鵺:「貴女の力がどうしても必要です。…はい?何故、そんなに必死と?」 乙鵺:「私はいずれ、このOne for allを統べる人間となります。勿論、貴女も傘下に加えて差し上げます。」 乙鵺:「はい、はい。是非、お待ちしております。…それでは、後ほど。」 乙鵺:「キリサキさんも動きがある筈…ですが、あの秘密兵器(リーサルウェポン)が相手では、恐らく百戦錬磨の猛者でも怖気付いて逃げ出す事でしょう。」 乙鵺:「私は”夜帝“となる男です。クククッ。」 0:霧咲の馴染みある客。 霧咲:「おい、美桜!毎回、3秒で出ろと言ってるだろ!」 霧咲:「クソが、相変わらず言い訳ばかりしやがって。」 霧咲:「まぁいい。1時間後店に来い。」 霧咲:「あん?観たい映画があるから、また今度にしてくれだ?てめぇ、俺に指図する気か?目に掛けてやったのを忘れたとは言わせねぇぞ?」 霧咲:「ああ、分かればいい。取り敢えず、タワーやるから、余裕持して来い。じゃあな!」 霧咲:「オトヤ、俺に舐めた態度とった罪は重い。思い知れ。」 霧咲:「俺の地位を脅かす者は例え、仲間だろうと排除する!)

曉(M):担当とお客様の一悶着の末、乙鵺さんから戻って来いと言われ、雫さん卓へ恐る恐る戻ってきたのはいいけど… 曉:「し、し、失礼します…!一杯頂いても宜しいでしょうか?」 雫:「あ、ギョウくん!待ってたよ♪」 乙鵺:「…粗相の無いようにお願いしますね。」 雫:「ん?オトヤ、急に席立ったりして、どこへ行くのよ?」 曉:「は、はい!ま、任せて下さい…!」 乙鵺:「そろそろ、アイルさんのお客様がお見えになるのでご挨拶を、と。」 雫:「ふぅん、そのままヘルプに着いても構わないからね?」 乙鵺:「私が戻ってきたら、トラディションを頼みます……では。」 雫:「ええ…分かったわ。」 0:乙鵺、離席。 曉:「雫さん、大丈夫ですか…?」 雫:「ギョウくん、私ね…この店に通うのは、これっきりにしようと思ってるの。」 曉:「え!ど、どうしてですか?!確かに、さっきは酷く揉めていましたけど、和解したんじゃ…??」 雫:「うん…形上では仲直りしたんだけど、もう我慢の限界なの…」 曉:「そんな事って…!!あ、すみません、、ド新人が生意気に意見してしまって…」 雫:「ふふふ。ギョウくんが私の担当だったら…良かったな。」 曉:「え?!」 雫:「なんでもないわ。さぁ、そんな事より今夜はパァーッと盛大に飲みましょ♪」 曉:「雫さん…」 雫:「まだ、鏡月しかないけど許してね!」 曉:「いえいえ、ありがとうございます!お酒作りますね。」 雫:「濃いめで宜しく♪」 曉:「はい!」 0:給料計算をしている霧咲。 霧咲:「オトヤ547万、アイル589万(300万の掛け)アイルの奴、回収出来んのか?今月、残り10日もねぇぞ?」 霧咲:「ふぅーー…(煙草吸う)」 0:乙鵺卓をモニタリング。 霧咲:「ふむ、ギョウは化けるかも知れないな。」 0:ノック。 霧咲:「ん?誰だ?」 乙鵺:「私です。」 霧咲:「オトヤ、何の用だ?」 乙鵺:「キリサキさん、雫にトラディションを卸させます。ご準備を。」 霧咲:「お前…焦ってんのか?」 乙鵺:「焦る?この私がですか??ご冗談を。」 霧咲:「アイルに負けるのを恐れて、自棄を起こしてないか?と聞いてんだよ。」 乙鵺:「…」 霧咲:「言っとくが、アイルはカケ塗れの見せ掛けだけのNo.2だ。例え、5日ほど呆けてもアイツが勝てる可能性は0だ。」 乙鵺:「アイルさんがドン底に陥り、風俗嬢のなっちょむさんに養って貰ってるのは分かってます。」 霧咲:「なっ!?お前、一部の人間にしか知り得ない裏事情まで知ってるのか?!」 乙鵺:「ええ、アイルさんとなっちょむさんが外でやり取りをしてたのを何度か拝見していたので。」 霧咲:「それなら、尚更お前が必死になる理由が見当たらねぇ。何でだ?」 乙鵺:「私は…キリサキさん、貴方を超えたプレイヤーになる。つまりは、今夜限りでNo.1の玉座から降りて頂きます。」 霧咲:「何だと!?」 乙鵺:「それでは、ヘルプに行ってきます。」 霧咲:「…」 乙鵺:「あ、言い忘れていましたが、1時間後、一名、新たなお客様がお見えになるので対応の程をお願いします。」 0:乙鵺、去る。 霧咲:「新規客だと…オトヤの奴、着実に勢力を伸ばしてやがる。くっ…俺に喧嘩を売った事を後悔させてやろう。」 霧咲:「美桜(みお)に連絡入れるか。」 0:哀瑠の携帯に着信。 なっちょむ:「もしりん、もしりん!アイアイー!」 哀瑠:「もしぃ〜!なっちょむ、着いたの?」 なっちょむ:「うん、店下にいるよん♪」 哀瑠:「おっけ〜よ。向かうわね!」 なっちょむ:「ふふん♪待ってる!」 0:数分後…。 哀瑠:「なっちょむ〜!」 なっちょむ:「うける、脳天が寝癖出来てるよん?」 哀瑠:「え!?あ、やだ、アタシったら!…ってか!貴女こそ、その女子力高めな服装はどうしたのよ?ヤケに気合い入ってるじゃない??」 なっちょむ:「ふふん♪久しぶりだし、つい勝負服着て来ちゃった♪」 哀瑠:「勝負服って、何と勝負する気よー?」 なっちょむ:「へへん、秘密♪そんな事より!」 哀瑠:「なにぃ?」 なっちょむ:「アイアイー、荷物持ってぇ!」 哀瑠:「もう、仕方ないわねえ!…っえ!?」 なっちょむ:「えへへ、買い過ぎちゃったみたい♪」 哀瑠:「お菓子だけで3袋って貴女…!?」 なっちょむ:「どーせ、アイアイの事だから、カップ麺しか食べてないんでしょ?だから、その分買ってきたの♪」 哀瑠:「なっちょむ……ありがと…嬉しいわ!」 なっちょむ:「さぁ、早く中に入ろ!」 哀瑠:「ええ、そうね!行きましょ!」 なっちょむ:「アイアイ、店終わったら♪」 哀瑠:「分かってるわよ、肉でしょ?」 なっちょむ:「貧乏なの知ってるし、安いお肉でいいからね?」 哀瑠:「だ、大丈夫よ!古い友人からお金貸して貰ったから!」 哀瑠:「…(カードローンなんて口が裂けても言えないわ。)」 なっちょむ:「え??アイアイに友達なんて居たのお?」 哀瑠:「あら、失礼しちゃうけわね!アタシにだって、友人の一人や二人…!」 なっちょむ:「ふふ、げめんなさい!」 哀瑠:「もうー!…着いたわよ。」 なっちょむ:「わぁい!久しぶりのOne for allだぁ♪」 0:店に着く。 哀瑠:「お客様ご来店よ〜!」 乙鵺:「いらっしゃいませ。ようこそ、One for allへ。」 なっちょむ:「んー?噂のリーマン社長じゃん!!」 乙鵺:「はい?」 哀瑠:「ちょ、ちょっとー!なっちょむ!」 なっちょむ:「んぅ?どうしたの?アイアイ。」 哀瑠:「あんまり大きい声でリーマン社長はダメよっ!」 なっちょむ:「ぇえ?!まずかった??」 哀瑠:「とってもね!」 乙鵺:「あの、コソコソと何を話してるのですか?密談ならば、自卓でお願いします。」 哀瑠:「あー、えっと!ご、ごめんあそばせ!さ、案内してあげて頂戴!」 なっちょむ:「こんなに焦ってるアイアイ、新鮮で面白いかも♪」 哀瑠:「だ、誰のせいよ!?」 乙鵺:「…あの。」 なっちょむ:「案内宜しくう!リーマン社…オトヤくん。」 哀瑠:「オトちゃん、ちょっとだけ頼むわね!アタシはちょっと、キリちゃんに報告してくるわ。」 0:哀瑠、去る。 乙鵺:「はい。…それでは、参りましょうか。なっちょむさん。」 なっちょむ:「あれ、なっちょの名前知ってる?」 乙鵺:「アイルさんになっちょむさんの話は聞き及んでいます。」 なっちょむ:「ふぅん。ーーその喋り方って執事とかのつもり?」 乙鵺:「?」 なっちょむ:「あ、いや、今までのホストに居ないタイプだから気になって。」 乙鵺:「先程、なっちょむさんが叫んでた発言に関連します。」 なっちょむ:「んぅ?あー!リーマン社長!?」 乙鵺:「はい。今更、隠す気などは更々無いので、気になるのであれば一席ぶちましょうか?」 なっちょむ:「…(こいつがアイアイの天敵?!これは強敵だ。)」 乙鵺:「どうされました?」 なっちょむ:「んぁ?!あ!!取り敢えず、いつまで立って話すのも疲れるだろうし、座ろう!」 乙鵺:「ええ。失礼します。」 なっちょむ:「…(座り方も超キレイ!やばい、惚れ…って!いかんいかん!本来の目的を忘れるところだった。)」 乙鵺:「なっちょむさん、お酒の濃さは如何しますか?」 なっちょむ:「えぅ?!あー、えとね!指2本分くらい!」 乙鵺:「指2本分と言うと、普通ですね。畏まりました!」 なっちょむ:「…(凄い…会話出来て、テーブルマナーも完璧で、顔も悪くない!アイアイ、とんでもない奴を敵に回したなあ。)」 乙鵺:「はい。こちらに置いておきますね。私も頂いても?」 なっちょむ:「んぅ?!あ、うん!好きなだけ飲んで飲んでー!!」 乙鵺:「ありがとうございます。……それでは、頂きます!」 なっちょむ:「乾杯っ!」 乙鵺:「ゴクゴクゴクゴクッ…!」 なっちょむ:「凄いね!良い飲みっぷり!」 乙鵺:「なっちょむさんに注いで頂いたお酒があまりにも美味しそうなので、口が欲しがってしまいました!」 なっちょむ:「ぇ?!」 乙鵺:「…ん?」 0:乙鵺の携帯が鳴る。 なっちょむ:「…(やばい、超やばい!!このオトヤって子…ハマりそう!)」 なっちょむ:「携帯がブーブーいってるよ?」 乙鵺:「すみません。すぐに電源を切って…」 なっちょむ:「電話?出てもいいよん?」 乙鵺:「…(美海《みみ》から着信ですか…)」 なっちょむ:「んーー、オトヤくん?」 乙鵺:「では、お言葉に甘えて失礼します。」 なっちょむ:「はいなぁ♪いってらっしゃあ!」 0:その頃、曉は。 曉:「雫さん、大丈夫ですか?だいぶ、フラフラしてるみたいですけど…?」 雫:「大丈夫よ、これくらいどうって事は無いから、追加のお酒入れて!ギョウくん。」 曉:「心配なので、薄めに作らせていただきますね!」 雫:「薄め??私を馬鹿にしてるの?!まだ、呑めるって言ってんでしょー!いいから、お姉さんの言う通りにしなさいっ!」 曉:「はぁ…」 雫:「ギョウくん、返事は?」 曉:「はい!」 雫:「宜しい。それじゃ、ガンガン入れちゃって!」 曉:「…(雫さん…目がトロンとしてきて、セクシーさが増してるな…ハッ!な、何を言ってるんだ俺は!ダメだぞ、曉!平常心だ、平常心!)」 雫:「ギョウくん、こっち来なよー!」 曉:「え?」 雫:「ヘルプ椅子疲れるでしょ?隣来ていいよ。」 曉:「いえ!さすがに…」 雫:「何よ、乙鵺に気を遣ってるのね?大丈夫よ、今夜で終わりなんだし!」 曉:「…(心臓が脈を打って、ドクドクと五月蝿い…最後の日なら、構わないか!あ、いや!ダメだ、落ち着け!…邪念を捨てろ。)」 雫:「何をモタモタしてるの?早く!!」 曉:「……雫さん、気持ちはありがたいんですけど、本当の意味で“全てが終わったら“迎えに行きます!」 曉:「…(あ、軽はずみで何て事を口走ってんだよ、俺は!!)」 雫:「ぅふふ、ギョウくんらしいわね♪」 曉:「あ、、すみません!今のは忘れて下さ…」 雫:「ギョウくん。」 曉:「はい?」 雫:「はい、これ。」 曉:「これは……!?」 曉(M):突然、雫さんから渡されたどこにでもある何の変哲もない、二つ折りにされた紙切れ。その中を開くと、お世辞にもキレイとは言い難い字で、雫さんの連絡先が書かれていた。 曉:「雫さん、これって!」 雫:「ぅふふ、待ってるわね。」 曉:「でも、罰金が…」 雫:「大丈夫、もし”爆弾”扱いを受けたら、私が何とかしてあげる。」 曉:「…っ!」 雫:「嫌だ、酔いが冷めっちゃった!飲み直さなくっちゃ。」 曉:「はは、弱いんですから程々にして下さいね!」 雫:「よ、弱いですって?!むぅーー!」 曉:「プクプクと口を膨らませて、まるでフグみたいで可愛いですね!」 雫:「か、可愛…!?ギョウくん、接客慣れてきたね!」 曉:「はい、雫さんのお陰です。」 雫:「ふふふ♪」 曉:「はい、お酒!出来ました!」 雫:「ありがと。」 曉:「乾杯ー!」 0:乙鵺、外で通話中。 乙鵺:「もしもし、久しぶりですね。美海さん。ご機嫌は如何ですか?」 乙鵺:「ふむ。なるほど、お変わりない様子で安心しました。」 乙鵺:「それで、今回貴女に折り入って相談が御座います。」 乙鵺:「はい、はい。ええ、察しが良いですね。相変わらず、聡明な女性だ。」 乙鵺:「貴女の力がどうしても必要です。…はい?何故、そんなに必死と?」 乙鵺:「私はいずれ、このOne for allを統べる人間となります。勿論、貴女も傘下に加えて差し上げます。」 乙鵺:「はい、はい。是非、お待ちしております。…それでは、後ほど。」 乙鵺:「キリサキさんも動きがある筈…ですが、あの秘密兵器(リーサルウェポン)が相手では、恐らく百戦錬磨の猛者でも怖気付いて逃げ出す事でしょう。」 乙鵺:「私は”夜帝“となる男です。クククッ。」 0:霧咲の馴染みある客。 霧咲:「おい、美桜!毎回、3秒で出ろと言ってるだろ!」 霧咲:「クソが、相変わらず言い訳ばかりしやがって。」 霧咲:「まぁいい。1時間後店に来い。」 霧咲:「あん?観たい映画があるから、また今度にしてくれだ?てめぇ、俺に指図する気か?目に掛けてやったのを忘れたとは言わせねぇぞ?」 霧咲:「ああ、分かればいい。取り敢えず、タワーやるから、余裕持して来い。じゃあな!」 霧咲:「オトヤ、俺に舐めた態度とった罪は重い。思い知れ。」 霧咲:「俺の地位を脅かす者は例え、仲間だろうと排除する!)