台本概要

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タイトル 演者とボク
作者名 青太郎。  (@a_waiiro)
ジャンル その他
演者人数 1人用台本(不問1)
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 一人読み台本

気軽に読んでくだされば
光栄です。
読みやすいよう、
お好きに、お任せします。

―誰もが、「人生」という舞台での
主人公であり、役者である。

そんな気がしました。

ー懐かしいです・・・
この作品、某声劇アプリで
初投稿したものでした。多分←

※多めに20分としましたが
 実際、演者様次第だと思いますので
 あくまで参考までに。

いやあ、私は
自分で作るラブストーリーが
(恥ずかしくて)苦手なのです・・・

皆様のラブストーリーは
素晴らしいですね…善処します。

思い出の作品です。


作/青太郎。


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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
語り手 不問 1 お好きにどうぞ(^^♪
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:「演者とボク」――― 語り手:性別不問・男女不問  :   ※一人称、語尾変更、アドリブ  :         ご自由にどうぞ。 0:本編スタート―――  :     :      :僕は演じている  :いつも演じている  :      :いつからだろう  :   :僕は、僕を、演じている  :   :   :元気な僕、明るい僕  :優しい僕、強い僕  :頼れる僕、笑顔の僕  :楽しい僕、そう、全て…  :   :理想の、僕。  :   :そんな僕を、  :ずっと演じている。  :   :そんなことをしているうちに  :本当の「ボク」は、  :どこかに行ってしまった  :   :でも、  :   :演じなければ  :演じなければ  :演じなければ…  :   :僕はいい子でいなくちゃいけない  :僕は、  :僕を演じ続けなくてはいけない  :   :「…僕は、演じ続ける…」  :    :…でも  :「本当のボク」はどこに行ったのだろう  :   :いい子でいなくては、いけない  :そんな事は、わかっている  :   :だから…!  :ずっと演じてきたんだ  :   :望まれるままに  :望むままに  :   :「いい子だね」って  :…ただ…褒めて欲しくて  :   :ずっとずっと、演じてきたんだ。  :「本当のボク」をどこかに置き去りにして  :  0:間  :   :ふと、  :悲鳴のような泣き声が聞こえた  :   :泣き声の主は「ボク」だ…  :   :「…嫌だ、聞きたくない…っ!」  :   :何も…聞こえない!  :何も…聞きたくない…!  :   :…演じなければ  :演じ続けなければ…!  :    :僕は僕を、守るんだ…   :だから、僕を演じ続けるんだ  :    :置き去りにした「ボク」に  :気づかないふりをして  :   :これでいいんだと、言い聞かせて  :僕は「ボク」から逃げて  :僕を、演じるんだ  :    :それでいい  :それでいい…  :それでいい…!  :…それで、よかったのに……  :   :「ボク」が…   :   :ずっと前に、どこかに置き去りにした  :もう、どっかに行ってしまった…  :   :……そんな「ボク」が…  :   :「…僕を呼んでいる……?」  :     :どうしても、聞こえてくるんだ  :泣いている「ボク」の声が  :…確かに聞こえるんだ   :    :「…また…気づかないふりをしようかな…」  :   :「……見て見ぬふりをしようかな…」  :    :だって、僕は僕を演じなければいけない  :弱く、泣いている「ボク」はいらない  :   :なのに…  :それなのに…!  :   :耳を塞いでも「ボク」の泣き声は、  :まるで反響するように、頭の中に響き続ける  :   :   :「……っ…ダメだ!!!」  :   :「…そんな「ボク」ダメなんだよ…っ!!!」  :   :   :僕は  :僕は…  :僕は…!  :「本当」の、僕は……っ!!!」  :   :「………あれ…」  :   :「…本当の僕って『どっち』だっけ……」  :   :   :ずっと、  :演じている僕  :「こっち」が本当の僕  :そう思っていたのに  :…いや、言い聞かせていたのに…!  :    :今にも壊れてしまいそうな声で  :弱々しく泣いている「ボク」なんて…  :いらないのに…!!!  :その……はずなのに…  :    0:短い間  :   :暫く混乱し、自問自答を繰り返し  :やっとの思いで絞り出した  :その、答えは…  :   :「……僕は…、そうか…そうだね…」  :   :とても大事で、とても大切な  :温度のある「それ」は…  :   :   :「…それも………僕の…心…」  :    :僕は……「僕の心」を  :置き去りにしていたんだ 0:間  :    :強くなくて良いのなら  :     :泣いていても良いのなら  :    :いい子じゃなくても良いのなら  :   :・・・それを、受け入れる勇気があれば…!  :     :それを含めて  :「本当の僕」に、なりたい……!!!  :     :    :「…僕は…「ボク」を迎えに行かないと…」  :   :泣いている「ボク」を  :迎えに行かないといけない  :抱きしめてあげないと、いけないんだ  :    :・・・    :もう、限界なんだ  :気づいていた…  :   :   :「……とっくに僕は…限界、だったんだ…」  :  0:短い間  :   :「……っ!」 0:走り出す  :   :「…迎えに行く…っ!」    :   :僕は「ボク」に向かって走った  :とにかく走った  :必死に、必死に  :   :周りの目も気にせず  :ただ、ひたすらに走った  :   :……会いたかったから  :早く抱きしめてあげたかったから…  :  0:間  :   :そして、ようやく…  :    :・・・   :   :「………見つけたよ…」  :   :暗くて、深いところに「ボク」は居た  :僕は「ボク」に駆け寄った  :   :「…ごめんね……っ!」  :   :今までずっと1人にしてごめん  :置き去りにしてしまってごめん  :ずっと気づかないふりをしてきてごめん  :   :「ボク」を受け入れることができなかったのは  :他の誰でもない  :   :   :……僕自身だったんだ  :   :ごめんね  :ごめんね…  :ごめんなさい…  :   :僕は、「ボク」を強く抱きしめた  :   :「……これからは、一緒にいよう…」  :   :一緒に、  :「本当の僕」になろう  :  0:間  :   :その日から。  :「本当の僕」で「演者」になった  :   :ありのままの僕で  :…前とは、違う  :   :この世界を上手く生きてゆくために、  :時に、弱さも受け入れながら  :   :転んだり、その度起き上がったりしながら  :    :    :…僕らしく  :本当の、僕で  :   :人生という長い物語の、  :再スタートをするために…!  :   :僕による、僕のための  :いつだって、そう  :   :「新作」だ。  :   :   :「さあ、開幕の時間だ!」  :   :  0:了

0:「演者とボク」――― 語り手:性別不問・男女不問  :   ※一人称、語尾変更、アドリブ  :         ご自由にどうぞ。 0:本編スタート―――  :     :      :僕は演じている  :いつも演じている  :      :いつからだろう  :   :僕は、僕を、演じている  :   :   :元気な僕、明るい僕  :優しい僕、強い僕  :頼れる僕、笑顔の僕  :楽しい僕、そう、全て…  :   :理想の、僕。  :   :そんな僕を、  :ずっと演じている。  :   :そんなことをしているうちに  :本当の「ボク」は、  :どこかに行ってしまった  :   :でも、  :   :演じなければ  :演じなければ  :演じなければ…  :   :僕はいい子でいなくちゃいけない  :僕は、  :僕を演じ続けなくてはいけない  :   :「…僕は、演じ続ける…」  :    :…でも  :「本当のボク」はどこに行ったのだろう  :   :いい子でいなくては、いけない  :そんな事は、わかっている  :   :だから…!  :ずっと演じてきたんだ  :   :望まれるままに  :望むままに  :   :「いい子だね」って  :…ただ…褒めて欲しくて  :   :ずっとずっと、演じてきたんだ。  :「本当のボク」をどこかに置き去りにして  :  0:間  :   :ふと、  :悲鳴のような泣き声が聞こえた  :   :泣き声の主は「ボク」だ…  :   :「…嫌だ、聞きたくない…っ!」  :   :何も…聞こえない!  :何も…聞きたくない…!  :   :…演じなければ  :演じ続けなければ…!  :    :僕は僕を、守るんだ…   :だから、僕を演じ続けるんだ  :    :置き去りにした「ボク」に  :気づかないふりをして  :   :これでいいんだと、言い聞かせて  :僕は「ボク」から逃げて  :僕を、演じるんだ  :    :それでいい  :それでいい…  :それでいい…!  :…それで、よかったのに……  :   :「ボク」が…   :   :ずっと前に、どこかに置き去りにした  :もう、どっかに行ってしまった…  :   :……そんな「ボク」が…  :   :「…僕を呼んでいる……?」  :     :どうしても、聞こえてくるんだ  :泣いている「ボク」の声が  :…確かに聞こえるんだ   :    :「…また…気づかないふりをしようかな…」  :   :「……見て見ぬふりをしようかな…」  :    :だって、僕は僕を演じなければいけない  :弱く、泣いている「ボク」はいらない  :   :なのに…  :それなのに…!  :   :耳を塞いでも「ボク」の泣き声は、  :まるで反響するように、頭の中に響き続ける  :   :   :「……っ…ダメだ!!!」  :   :「…そんな「ボク」ダメなんだよ…っ!!!」  :   :   :僕は  :僕は…  :僕は…!  :「本当」の、僕は……っ!!!」  :   :「………あれ…」  :   :「…本当の僕って『どっち』だっけ……」  :   :   :ずっと、  :演じている僕  :「こっち」が本当の僕  :そう思っていたのに  :…いや、言い聞かせていたのに…!  :    :今にも壊れてしまいそうな声で  :弱々しく泣いている「ボク」なんて…  :いらないのに…!!!  :その……はずなのに…  :    0:短い間  :   :暫く混乱し、自問自答を繰り返し  :やっとの思いで絞り出した  :その、答えは…  :   :「……僕は…、そうか…そうだね…」  :   :とても大事で、とても大切な  :温度のある「それ」は…  :   :   :「…それも………僕の…心…」  :    :僕は……「僕の心」を  :置き去りにしていたんだ 0:間  :    :強くなくて良いのなら  :     :泣いていても良いのなら  :    :いい子じゃなくても良いのなら  :   :・・・それを、受け入れる勇気があれば…!  :     :それを含めて  :「本当の僕」に、なりたい……!!!  :     :    :「…僕は…「ボク」を迎えに行かないと…」  :   :泣いている「ボク」を  :迎えに行かないといけない  :抱きしめてあげないと、いけないんだ  :    :・・・    :もう、限界なんだ  :気づいていた…  :   :   :「……とっくに僕は…限界、だったんだ…」  :  0:短い間  :   :「……っ!」 0:走り出す  :   :「…迎えに行く…っ!」    :   :僕は「ボク」に向かって走った  :とにかく走った  :必死に、必死に  :   :周りの目も気にせず  :ただ、ひたすらに走った  :   :……会いたかったから  :早く抱きしめてあげたかったから…  :  0:間  :   :そして、ようやく…  :    :・・・   :   :「………見つけたよ…」  :   :暗くて、深いところに「ボク」は居た  :僕は「ボク」に駆け寄った  :   :「…ごめんね……っ!」  :   :今までずっと1人にしてごめん  :置き去りにしてしまってごめん  :ずっと気づかないふりをしてきてごめん  :   :「ボク」を受け入れることができなかったのは  :他の誰でもない  :   :   :……僕自身だったんだ  :   :ごめんね  :ごめんね…  :ごめんなさい…  :   :僕は、「ボク」を強く抱きしめた  :   :「……これからは、一緒にいよう…」  :   :一緒に、  :「本当の僕」になろう  :  0:間  :   :その日から。  :「本当の僕」で「演者」になった  :   :ありのままの僕で  :…前とは、違う  :   :この世界を上手く生きてゆくために、  :時に、弱さも受け入れながら  :   :転んだり、その度起き上がったりしながら  :    :    :…僕らしく  :本当の、僕で  :   :人生という長い物語の、  :再スタートをするために…!  :   :僕による、僕のための  :いつだって、そう  :   :「新作」だ。  :   :   :「さあ、開幕の時間だ!」  :   :  0:了