台本概要
456 views
タイトル | 演者とボク |
---|---|
作者名 | 青太郎。 (@a_waiiro) |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 1人用台本(不問1) |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
一人読み台本 気軽に読んでくだされば 光栄です。 読みやすいよう、 お好きに、お任せします。 ―誰もが、「人生」という舞台での 主人公であり、役者である。 そんな気がしました。 ー懐かしいです・・・ この作品、某声劇アプリで 初投稿したものでした。多分← ※多めに20分としましたが 実際、演者様次第だと思いますので あくまで参考までに。 いやあ、私は 自分で作るラブストーリーが (恥ずかしくて)苦手なのです・・・ 皆様のラブストーリーは 素晴らしいですね…善処します。 思い出の作品です。 作/青太郎。 456 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
語り手 | 不問 | 1 | お好きにどうぞ(^^♪ |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:「演者とボク」―――
語り手:性別不問・男女不問
: ※一人称、語尾変更、アドリブ
: ご自由にどうぞ。
0:本編スタート―――
:
:
:僕は演じている
:いつも演じている
:
:いつからだろう
:
:僕は、僕を、演じている
:
:
:元気な僕、明るい僕
:優しい僕、強い僕
:頼れる僕、笑顔の僕
:楽しい僕、そう、全て…
:
:理想の、僕。
:
:そんな僕を、
:ずっと演じている。
:
:そんなことをしているうちに
:本当の「ボク」は、
:どこかに行ってしまった
:
:でも、
:
:演じなければ
:演じなければ
:演じなければ…
:
:僕はいい子でいなくちゃいけない
:僕は、
:僕を演じ続けなくてはいけない
:
:「…僕は、演じ続ける…」
:
:…でも
:「本当のボク」はどこに行ったのだろう
:
:いい子でいなくては、いけない
:そんな事は、わかっている
:
:だから…!
:ずっと演じてきたんだ
:
:望まれるままに
:望むままに
:
:「いい子だね」って
:…ただ…褒めて欲しくて
:
:ずっとずっと、演じてきたんだ。
:「本当のボク」をどこかに置き去りにして
:
0:間
:
:ふと、
:悲鳴のような泣き声が聞こえた
:
:泣き声の主は「ボク」だ…
:
:「…嫌だ、聞きたくない…っ!」
:
:何も…聞こえない!
:何も…聞きたくない…!
:
:…演じなければ
:演じ続けなければ…!
:
:僕は僕を、守るんだ…
:だから、僕を演じ続けるんだ
:
:置き去りにした「ボク」に
:気づかないふりをして
:
:これでいいんだと、言い聞かせて
:僕は「ボク」から逃げて
:僕を、演じるんだ
:
:それでいい
:それでいい…
:それでいい…!
:…それで、よかったのに……
:
:「ボク」が…
:
:ずっと前に、どこかに置き去りにした
:もう、どっかに行ってしまった…
:
:……そんな「ボク」が…
:
:「…僕を呼んでいる……?」
:
:どうしても、聞こえてくるんだ
:泣いている「ボク」の声が
:…確かに聞こえるんだ
:
:「…また…気づかないふりをしようかな…」
:
:「……見て見ぬふりをしようかな…」
:
:だって、僕は僕を演じなければいけない
:弱く、泣いている「ボク」はいらない
:
:なのに…
:それなのに…!
:
:耳を塞いでも「ボク」の泣き声は、
:まるで反響するように、頭の中に響き続ける
:
:
:「……っ…ダメだ!!!」
:
:「…そんな「ボク」ダメなんだよ…っ!!!」
:
:
:僕は
:僕は…
:僕は…!
:「本当」の、僕は……っ!!!」
:
:「………あれ…」
:
:「…本当の僕って『どっち』だっけ……」
:
:
:ずっと、
:演じている僕
:「こっち」が本当の僕
:そう思っていたのに
:…いや、言い聞かせていたのに…!
:
:今にも壊れてしまいそうな声で
:弱々しく泣いている「ボク」なんて…
:いらないのに…!!!
:その……はずなのに…
:
0:短い間
:
:暫く混乱し、自問自答を繰り返し
:やっとの思いで絞り出した
:その、答えは…
:
:「……僕は…、そうか…そうだね…」
:
:とても大事で、とても大切な
:温度のある「それ」は…
:
:
:「…それも………僕の…心…」
:
:僕は……「僕の心」を
:置き去りにしていたんだ
0:間
:
:強くなくて良いのなら
:
:泣いていても良いのなら
:
:いい子じゃなくても良いのなら
:
:・・・それを、受け入れる勇気があれば…!
:
:それを含めて
:「本当の僕」に、なりたい……!!!
:
:
:「…僕は…「ボク」を迎えに行かないと…」
:
:泣いている「ボク」を
:迎えに行かないといけない
:抱きしめてあげないと、いけないんだ
:
:・・・
:もう、限界なんだ
:気づいていた…
:
:
:「……とっくに僕は…限界、だったんだ…」
:
0:短い間
:
:「……っ!」
0:走り出す
:
:「…迎えに行く…っ!」
:
:僕は「ボク」に向かって走った
:とにかく走った
:必死に、必死に
:
:周りの目も気にせず
:ただ、ひたすらに走った
:
:……会いたかったから
:早く抱きしめてあげたかったから…
:
0:間
:
:そして、ようやく…
:
:・・・
:
:「………見つけたよ…」
:
:暗くて、深いところに「ボク」は居た
:僕は「ボク」に駆け寄った
:
:「…ごめんね……っ!」
:
:今までずっと1人にしてごめん
:置き去りにしてしまってごめん
:ずっと気づかないふりをしてきてごめん
:
:「ボク」を受け入れることができなかったのは
:他の誰でもない
:
:
:……僕自身だったんだ
:
:ごめんね
:ごめんね…
:ごめんなさい…
:
:僕は、「ボク」を強く抱きしめた
:
:「……これからは、一緒にいよう…」
:
:一緒に、
:「本当の僕」になろう
:
0:間
:
:その日から。
:「本当の僕」で「演者」になった
:
:ありのままの僕で
:…前とは、違う
:
:この世界を上手く生きてゆくために、
:時に、弱さも受け入れながら
:
:転んだり、その度起き上がったりしながら
:
:
:…僕らしく
:本当の、僕で
:
:人生という長い物語の、
:再スタートをするために…!
:
:僕による、僕のための
:いつだって、そう
:
:「新作」だ。
:
:
:「さあ、開幕の時間だ!」
:
:
0:了
0:「演者とボク」―――
語り手:性別不問・男女不問
: ※一人称、語尾変更、アドリブ
: ご自由にどうぞ。
0:本編スタート―――
:
:
:僕は演じている
:いつも演じている
:
:いつからだろう
:
:僕は、僕を、演じている
:
:
:元気な僕、明るい僕
:優しい僕、強い僕
:頼れる僕、笑顔の僕
:楽しい僕、そう、全て…
:
:理想の、僕。
:
:そんな僕を、
:ずっと演じている。
:
:そんなことをしているうちに
:本当の「ボク」は、
:どこかに行ってしまった
:
:でも、
:
:演じなければ
:演じなければ
:演じなければ…
:
:僕はいい子でいなくちゃいけない
:僕は、
:僕を演じ続けなくてはいけない
:
:「…僕は、演じ続ける…」
:
:…でも
:「本当のボク」はどこに行ったのだろう
:
:いい子でいなくては、いけない
:そんな事は、わかっている
:
:だから…!
:ずっと演じてきたんだ
:
:望まれるままに
:望むままに
:
:「いい子だね」って
:…ただ…褒めて欲しくて
:
:ずっとずっと、演じてきたんだ。
:「本当のボク」をどこかに置き去りにして
:
0:間
:
:ふと、
:悲鳴のような泣き声が聞こえた
:
:泣き声の主は「ボク」だ…
:
:「…嫌だ、聞きたくない…っ!」
:
:何も…聞こえない!
:何も…聞きたくない…!
:
:…演じなければ
:演じ続けなければ…!
:
:僕は僕を、守るんだ…
:だから、僕を演じ続けるんだ
:
:置き去りにした「ボク」に
:気づかないふりをして
:
:これでいいんだと、言い聞かせて
:僕は「ボク」から逃げて
:僕を、演じるんだ
:
:それでいい
:それでいい…
:それでいい…!
:…それで、よかったのに……
:
:「ボク」が…
:
:ずっと前に、どこかに置き去りにした
:もう、どっかに行ってしまった…
:
:……そんな「ボク」が…
:
:「…僕を呼んでいる……?」
:
:どうしても、聞こえてくるんだ
:泣いている「ボク」の声が
:…確かに聞こえるんだ
:
:「…また…気づかないふりをしようかな…」
:
:「……見て見ぬふりをしようかな…」
:
:だって、僕は僕を演じなければいけない
:弱く、泣いている「ボク」はいらない
:
:なのに…
:それなのに…!
:
:耳を塞いでも「ボク」の泣き声は、
:まるで反響するように、頭の中に響き続ける
:
:
:「……っ…ダメだ!!!」
:
:「…そんな「ボク」ダメなんだよ…っ!!!」
:
:
:僕は
:僕は…
:僕は…!
:「本当」の、僕は……っ!!!」
:
:「………あれ…」
:
:「…本当の僕って『どっち』だっけ……」
:
:
:ずっと、
:演じている僕
:「こっち」が本当の僕
:そう思っていたのに
:…いや、言い聞かせていたのに…!
:
:今にも壊れてしまいそうな声で
:弱々しく泣いている「ボク」なんて…
:いらないのに…!!!
:その……はずなのに…
:
0:短い間
:
:暫く混乱し、自問自答を繰り返し
:やっとの思いで絞り出した
:その、答えは…
:
:「……僕は…、そうか…そうだね…」
:
:とても大事で、とても大切な
:温度のある「それ」は…
:
:
:「…それも………僕の…心…」
:
:僕は……「僕の心」を
:置き去りにしていたんだ
0:間
:
:強くなくて良いのなら
:
:泣いていても良いのなら
:
:いい子じゃなくても良いのなら
:
:・・・それを、受け入れる勇気があれば…!
:
:それを含めて
:「本当の僕」に、なりたい……!!!
:
:
:「…僕は…「ボク」を迎えに行かないと…」
:
:泣いている「ボク」を
:迎えに行かないといけない
:抱きしめてあげないと、いけないんだ
:
:・・・
:もう、限界なんだ
:気づいていた…
:
:
:「……とっくに僕は…限界、だったんだ…」
:
0:短い間
:
:「……っ!」
0:走り出す
:
:「…迎えに行く…っ!」
:
:僕は「ボク」に向かって走った
:とにかく走った
:必死に、必死に
:
:周りの目も気にせず
:ただ、ひたすらに走った
:
:……会いたかったから
:早く抱きしめてあげたかったから…
:
0:間
:
:そして、ようやく…
:
:・・・
:
:「………見つけたよ…」
:
:暗くて、深いところに「ボク」は居た
:僕は「ボク」に駆け寄った
:
:「…ごめんね……っ!」
:
:今までずっと1人にしてごめん
:置き去りにしてしまってごめん
:ずっと気づかないふりをしてきてごめん
:
:「ボク」を受け入れることができなかったのは
:他の誰でもない
:
:
:……僕自身だったんだ
:
:ごめんね
:ごめんね…
:ごめんなさい…
:
:僕は、「ボク」を強く抱きしめた
:
:「……これからは、一緒にいよう…」
:
:一緒に、
:「本当の僕」になろう
:
0:間
:
:その日から。
:「本当の僕」で「演者」になった
:
:ありのままの僕で
:…前とは、違う
:
:この世界を上手く生きてゆくために、
:時に、弱さも受け入れながら
:
:転んだり、その度起き上がったりしながら
:
:
:…僕らしく
:本当の、僕で
:
:人生という長い物語の、
:再スタートをするために…!
:
:僕による、僕のための
:いつだって、そう
:
:「新作」だ。
:
:
:「さあ、開幕の時間だ!」
:
:
0:了