台本概要
424 views
タイトル | 喫茶「佐久間」 |
---|---|
作者名 | ドランゴ (@D_rango22) |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 5人用台本(不問5) |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
ここは喫茶「佐久間」。 色んな物、人を心優しく受け入れる喫茶店。 今回は何があるかな? ※佐久間ユタカ様に許可はいただいております。 ※佐久間ユタカ様が投稿されている、「喫茶さくまーようこそ「喫茶さくま」へー」とは別物になります。 424 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
マスター | 不問 | 59 | 喫茶「佐久間」のマスター。 すごく穏やかで好奇心旺盛。 |
ウェイトレス | 不問 | 34 | 接客中心。 人と話すことが好き。 |
レジ係 | 不問 | 38 | レジを基本的に担当する。 他の雑用なども全般は得意。 |
シェフ | 不問 | 48 | 基本的な料理は作れる。 メニュー以外の物も作れるように食材を確保している。 |
ペンギン | 不問 | 43 | 何故か言語を話せる鳥。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:喫茶「佐久間」
:
マスター:これはとある喫茶店での出来事。
シェフ:そして思い入れのある出来事。
ウェイトレス:今回はそんな出来事を紹介します!
レジ係:ではどうぞ!
ペンギン:せーの!
:
全員:喫茶佐久間!
:
0:
:
ウェイトレス:いらっしゃいませ!喫茶佐久間へようこそ!メニューがお決まりになりましたら、そちらのベルでお呼びください!
レジ係:マスター!1000円札が足りないみたいなので持ってきてくださーい。
マスター:はーい、ちょっと待っててね。
:間
マスター:はい、これくらいあれば大丈夫かな?
レジ係:うーんと、、、はい!大丈夫です!ありがとうございます!
マスター:うん!それならよかった!
マスター:(そういえばさっきから外から物音がするなあ、、、)
0:マスター、ドアを開けて周りを見渡す。しかし誰もいない。
マスター:やっぱり気のせいかな?
ペンギン:ここですよ!ここ!
0:マスター、下から聞こえてくる声?に目を向ける。
マスター:うわ!ペンギンだ!みんなに見せにいこ~っと!
ペンギン:ちょ、ちょっと何勝手につかんで、、!
マスター:[被せて]みんなー!ペンギンがいた!
レジ係:うわ!ほんとだ!
ウェイトレス:ほんとですね!かわいい!
0:シェフ、厨房から出てくる。
シェフ:マスタ~、食材切れちゃってこのリスト出しときますよー、ってえ?!ペンギン?!なんでこんなとこいんの?!
マスター:すっごいかわいいよね!でもなんかすごい暴れてるんだけど私がダメなの?これ?
レジ係:どうなんでしょうねぇ、、、?私もペンギンの持ち方なんて知りませんし、、、
マスター:でもペンギン連れてきたのは良いけど、どうしようか、、
シェフ:ペットとして飼うんです?でもペンギンって食材に使えるのかな、、
ウェイトレス:ちょっとシェフ!なんてこと言ってるんですか?!
シェフ:冗談ですよ~、しかしどうしますかね、、、
レジ係:うーん、、でしたら、マスコットなんてどうです?
マスター:マスコット?
レジ係:そうです!喫茶店にペンギンがいたら凄い面白いと思いませんか?
シェフ:確かに、、ペンギンがいる喫茶店なんて見たことないし、、
マスター:うん、、確かにいいアイデアかもね、、外にマスコットとして居てもらうことにしようか!
ペンギン:あのぅ、、、
シェフ:え?今誰か喋った?
マスター:いや?
レジ係:私も喋ってないですよ?
ウェイトレス:私も、、
シェフ:まさか、、、ねぇ、、
ペンギン:気のせいじゃないですよ!僕だよ!!
マスター:え?!ペンギンが喋ってる?!しかも日本語じゃん!
シェフ:日本語喋れるペンギンなんているんだ、、、
ペンギン:にほんご?よくわからないけど、僕はいい匂いがしたからここにきたんだ!!
ウェイトレス:いい匂い?
ペンギン:そう!すごーい、いい匂いがしたんだ!!
シェフ:ちょうど海鮮の食材を使ってたからか!
レジ係:それですよ~、私も店内ですごい良い匂いがするなあと思ってたんです!
マスター:確か今日のメニューのオススメは海鮮を使うものなんだっけ?
シェフ:喫茶店なのに海鮮系が出てくるのもどうかと思いますけどね、、しかもアクアパッツァなんて、、、
ウェイトレス:確かに喫茶店でアクアパッツァなんてきかないかも、、、
ペンギン:あくあ、、ぱっつあ?美味しそう!食べたい!
マスター:せっかくだし作ってあげたら?これからこのお店の一員になるんだしさ!
シェフ:あぁ、、私は構いませんけど、、
マスター:それじゃあ私は事務処理をしてくるからね~。
レジ係:そろそろお客さん来そうですね。
ウェイトレス:きっとピークになりますよ~。
ペンギン:あくあぱっつあまだかなー!
シェフ:はいはい、少し待っててね。
:数分後
シェフ:はい、お待たせ。私特製のアクアパッツァだよ。
ペンギン:うわー!美味しそう!!
ウェイトレス:でもペンギンなのに野菜とか食べられるんですかね?
レジ係:日本語喋れるから大丈夫なのでは?
シェフ:そんな適当な、、、
マスター:さあ!みんな!そろそろお客さんいっぱい来るから今日も頑張るよ~。
ペンギン:美味しかったー!お腹いっぱいだ~。
マスター:じゃペンギンちゃんはお外行くよ~。
ペンギン:え?なんで持ち上げられてるの?みんなぁ!助けてぇ!
レジ係:マスコットとして置くって言ってましたけど、大丈夫なんですかね?
ウェイトレス:多分大丈夫なんじゃないですかね?
ペンギン:うぅ、、寒いよ、、中に入りたいよ~。
マスター:ごめんねぇ。君にはここに立ってもらうことをして欲しいんだ~。
ペンギン:僕も中に入りたいよー!
マスター:どうしても?
ペンギン:どうしても!
マスター:絶対?
ペンギン:絶対にぃ!
マスター:ダメだよ~。へへへ~、じゃ!頑張ってね!
ペンギン:えぇ!なんでぇ!僕も中に入れてよぉ~!!
:店内
マスター:たっだいま~。
ウェイトレス:意外に早かったですねマスター。
マスター:まぁ、ある意味強引に、、、ね。
レジ係:強引に外に置いてきたんですか!?
マスター:まぁどうにでもなるさ!ペンギンちゃんならどうにかできるって私信じてる!
ウェイトレス:うーん、、どうなんだろう。
:お客様がベルを鳴らす
ウェイトレス:あ、はい!少々お待ちくだーい!
レジ係:じゃあ、私もレジに戻りますね~。
マスター:はーい、了解だよ~。
0:ペンギン、外からドアを激しく叩く。
マスター:誰だろう、、、まさか、、
ペンギン:中に入れてぇ!中に入れてよぉ!!
マスター:ペンギンちゃんはマスコットとして外に立ってお客さんに喋りかけるだけでいいんだよ~。それでは、宜しくね♡
ペンギン:そんなぁ!中に入れて欲しいよぉ、、、
マスター:ふぅ、、、私は何も見てないし何も聞いてないっと、、、
シェフ:マスター!私一人では手が追いつきません!助けてくださいヘルプミー!!
マスター:はいはーい、少し待っててね~。
:30分後
ウェイトレス:やっと落ち着いてきましたね~。
レジ係:ですね~。
マスター:ほんとだね~。
ウェイトレス:でもさっきから外が騒がしいですね?
マスター:ペンギンちゃんが日本語喋ってるからみんなびっくりしてるんでしょ。
レジ係:私、気になるので見てきます!
0:レジ係、外に様子を見に行く。
シェフ:マスター、、ってあれ、レジ係さんは?
マスター:外が騒がしいみたいで様子見に行ったよ~。
レジ係:マスター!大変です~!
マスター:どうしたの?
レジ係:あそこ、、、窓の方を見てください。
0:一同、指さされた窓の方を見る。
マスター:え、、?マジ?
シェフ:あの寸胴でどうやってあの窓まで登ったんだ?無理じゃない?
ウェイトレス:それは外が騒がしくなるわけですね、、、
0:ペンギン、外から叫ぶ。
ペンギン:みんなが中に入れてくれないから僕はここからみんなに入れてって叫ぶんだー!
マスター:あ、でも滑って落ちそう。
ペンギン:あ、待って落ちる!落ちちゃう!助けてぇ!!
0:ペンギン、空しくも窓から滑り落ちる。
シェフ:、、、様子、見に行きますか、、、
レジ係:今お客さんいないですし、私店内の掃除してますね!
ウェイトレス:お客様の食器お下げしてきます!
マスター:二人ともありがとね~、、さて、私も色々しなきゃな~。
:一方その頃、外では
シェフ:どこに落ちたんだろう、、、あ。居た。
ペンギン:いてて、、、頑張って登ったのに、、、
シェフ:ペンギンさん、大丈夫ですか?
ペンギン:なんで僕を中に入れてくれないんだ!酷いよぉ!!
シェフ:んー、、だってペンギンだし、、、
ペンギン:僕だって何か役に立てるかもしれないじゃないですか!
シェフ:、、、申し訳ないけど、私には思いつかないなぁ。
ペンギン:そんなぁ、、、
シェフ:でも頑張ってくれたら私から何か作ってあげることはできるよ。
ペンギン:え?!ほんと?!どんなの作ってくれるの?
シェフ:うーん、、そこはまぁペンギンさんと相談してからかな。後はマスターに許可を取らないといけないけど。
ペンギン:でも僕、迷惑になってないかな、、、
シェフ:ん?どうしたんです?
ペンギン:だって急に来ちゃって、いろいろ迷惑かけちゃってないかなって。
シェフ:大丈夫ですよ。ここ、「喫茶 佐久間」はいろんな人を迎え入れるところですから。例えそれがニンゲンじゃなくてペンギンでも、ね。だから皆さんちゃんと迎え入れてくれますよ。
ペンギン:そうなんだ、、、みんな優しいんだね。
シェフ:そうですよ、さて。では私は戻りますが、ペンギンさんはどうします?
ペンギン:僕もみんなと仲良くしたいからおきゃくさま?とお話しする!
シェフ:わかりました。ではマスターにそのように伝えておきますね。時間になったら私から声をかけるので、それまで頑張ってください。
ペンギン:うん!
0:シェフ、店内に戻る。
シェフ:ただいま戻りました~。
マスター:おかえり~、どうだった?
シェフ:いろいろ話して、頑張ってお客様引き込みの為に尽力してくれるそうです、
マスター:そっか!まぁそろそろお客様来ると思うから。シェフ、頼んだよ。
シェフ:了解です。ああ、あと一つお願いがあるのですが。
マスター:ん?なんだい?
シェフ:今日閉店後に、ペンギンさんに何か作ってあげてもいいですか?
マスター:勿論いいよ。シェフの好きにしてくれて構わない!
シェフ:ありがとうございます。
マスター:それじゃあ、私は戻るね~。
:なんやかんや閉店10分前
ウェイトレス:やっと終わりますね~。
レジ係:ですね~。今日はやけにお客様が多かったような、、
ウェイトレス:ほら、ペンギンちゃんがいるからだよ!頑張ってくれたんじゃない?
レジ係:そうなのかな~、、
マスター:二人ともお疲れ~。今日は人多かったね~。
ウェイトレス:ですね~。流石に私でも一人で店内回すのはキツかったですよ~。
マスター:私もこんなに人が来るとは思わなくてね、、
レジ係:そういえば、お客様のほとんどが「ペンギンさんかわいかった!」と仰ってましたよ~。
マスター:やっぱりマスコットとして外に呼びかけしてもらうのは正解だったか、、、
シェフ:皆さんお疲れ様です。私はペンギンさん呼んできますね~。
ウェイトレス:はい、了解です。
レジ係:はいはーい。
0:シェフ、外にペンギンを呼びに行く。
シェフ:ペンギンさん、お疲れ様です。店内へどうぞ。
ペンギン:ありがとう、、!楽しみだったんだ!わくわく!
0:ペンギン、シェフと共に店内に入る。
マスター:ペンギンちゃーん!ありがとう!今日の仕事難しくなかった?
ペンギン:よくわからなかったけど、おきゃくさま?とお話しできて楽しかったよ!
レジ係:それはなによりでしたね~。
ウェイトレス:マスコットとして外に居てもらって正解でしたね~。
シェフ:ですね。そして本日はペンギンさんが「喫茶 佐久間」の一員になったということで、お祝いしましょう!
マスター:そうだね!お祝いしようか!料理は任せても大丈夫かな、シェフ?
シェフ:勿論。もとよりそのつもりでいましたし、元々ペンギンさんに振舞うつもりでしたから。
レジ係:やったぁ!お祝いだー!お祝い!
ウェイトレス:楽しみですね~。
マスター:二人は頑張ってくれたから休んでていいよ~。私はシェフの手伝いしてくるからね~。
0:マスター、シェフと共に厨房に行く。
ウェイトレス:そういえば、ペンギンちゃんはどうしてここに来たの?
ペンギン:んーとね、すごいここからいい匂いがしたの!それでここに来たの!
レジ係:なるほどですね、、でもシェフの腕前は凄いですからね~。
ウェイトレス:ほんとにね~!今日お祝いだから食べれるって考えたらお腹すいてきちゃったな~。
レジ係:ペンギンちゃんは苦手な者とかってないの?
ペンギン:うん!全然ないよ!食べ物は全部美味しいからね!
ウェイトレス:そっかぁ、、、ん?なんか、ペンギンちゃん光ってない、、?
レジ係:ほんとだ、、なんか、光ってきてる?
ペンギン:え?え?!なんで?なんで光ってるの?!
0:ペンギン、謎の光に包まれる。
レジ係:うぅ、、、眩しかったぁ、、いったいなにが、、、え?!
マスター:みんな~、料理できたよ~。、、、え?
シェフ:みなさん、どうしたんです、、、か。
ペンギン:うー、、あー、眩しかったなぁ、、、
ウェイトレス:ぺ、ペンギンちゃん、その姿は、、いったい?
ペンギン:え?どういうこと?僕はただのペンギンだよ??
マスター:ペンギンちゃん、この鏡見て、、!!
0:マスター、ポケットから手鏡を取り出す。
ペンギン:んー、、?え?!なにこれ?!みんなと同じ見た目してるー!!
レジ係:何故ペンギンさんがニンゲンに、、、?
シェフ:あー、、、心当たりが一つあるのですが、、、
マスター:え?あるの?
シェフ:はい、一応、、、
ウェイトレス:あ、もしかして昼の時に作ったアクアパッツァですか、、?
シェフ:はい、そうです、、
レジ係:何か入れたんですか?
シェフ:少し隠し味を入れたいなあと思って、厨房に置いてあったものを入れたんですが、、、
マスター:待って、シェフ、、それもしかして、袋に入ってた粉だったり、、?
シェフ:? はい、少し小さいやつですね。
マスター:、、、それ、ある人からもらったものだったんだけど、、、まさか人間にする薬とは、、、
ウェイトレス:マスター、なんてもの貰ってるんですか、、、!?
マスター:だって気になったんだもん!しょうがないじゃん!
レジ係:まぁ、、、これはこれで、お店で働いてもらえば良いのでは?
シェフ:あ!少し待っててください!
0:シェフ、厨房に行く。
ペンギン:僕、このまま戻れないのかな、、、
レジ係:そんなに心配しなくても大丈夫ですよ!
ウェイトレス:そうですよ!むしろいい経験になるかもですし!
0:シェフ、厨房から戻ってくる。
シェフ:ペンギンさん、これを飲んでみてください。
ウェイトレス:それは、、、?
レジ係:見た感じ、ワイングラスに水が入ってるだけに見えますけど。
0:ペンギン、おずおずと水を飲む。
ペンギン:うん、、、なにこれ、すごい甘い味がする!
マスター:あれ、ペンギンちゃんまた光ってない?
レジ係:ほんとだ、、、まさか、戻るのかな?
シェフ:うっ、眩しっ、、
ウェイトレス:、、、あ!ペンギンちゃん戻ってますよ!!
ペンギン:え?!ほんとに?
レジ係:手鏡どうぞ。
ペンギン:ほんとだ!戻ったー!!
マスター:シェフ、なんで戻るってわかったの?
シェフ:実はあの粉、まだ残ってたんですよ。なので、もしかしたらー、と思って。
レジ係:なるほど~。まあ、ペンギンさんも戻ってきたことですし!
ウェイトレス:そうですね!改めて、お祝いと行きましょう!
マスター:そうだね!それではみんな、ペンギンちゃんの仲間入りを祝って!
:
全員:乾杯ー!!
:
0:
:
マスター:ここは色々なものを迎え入れる喫茶店。
シェフ:人はもちろん、動物なども歓迎いたします。
レジ係:いついかなるときも、私たちはあなたたちを歓迎します。
ウェイトレス:それでは皆さん、またのご利用を。
マスター:私たちはいつでもここ、喫茶「佐久間」でお待ちしております。
0:喫茶「佐久間」
:
マスター:これはとある喫茶店での出来事。
シェフ:そして思い入れのある出来事。
ウェイトレス:今回はそんな出来事を紹介します!
レジ係:ではどうぞ!
ペンギン:せーの!
:
全員:喫茶佐久間!
:
0:
:
ウェイトレス:いらっしゃいませ!喫茶佐久間へようこそ!メニューがお決まりになりましたら、そちらのベルでお呼びください!
レジ係:マスター!1000円札が足りないみたいなので持ってきてくださーい。
マスター:はーい、ちょっと待っててね。
:間
マスター:はい、これくらいあれば大丈夫かな?
レジ係:うーんと、、、はい!大丈夫です!ありがとうございます!
マスター:うん!それならよかった!
マスター:(そういえばさっきから外から物音がするなあ、、、)
0:マスター、ドアを開けて周りを見渡す。しかし誰もいない。
マスター:やっぱり気のせいかな?
ペンギン:ここですよ!ここ!
0:マスター、下から聞こえてくる声?に目を向ける。
マスター:うわ!ペンギンだ!みんなに見せにいこ~っと!
ペンギン:ちょ、ちょっと何勝手につかんで、、!
マスター:[被せて]みんなー!ペンギンがいた!
レジ係:うわ!ほんとだ!
ウェイトレス:ほんとですね!かわいい!
0:シェフ、厨房から出てくる。
シェフ:マスタ~、食材切れちゃってこのリスト出しときますよー、ってえ?!ペンギン?!なんでこんなとこいんの?!
マスター:すっごいかわいいよね!でもなんかすごい暴れてるんだけど私がダメなの?これ?
レジ係:どうなんでしょうねぇ、、、?私もペンギンの持ち方なんて知りませんし、、、
マスター:でもペンギン連れてきたのは良いけど、どうしようか、、
シェフ:ペットとして飼うんです?でもペンギンって食材に使えるのかな、、
ウェイトレス:ちょっとシェフ!なんてこと言ってるんですか?!
シェフ:冗談ですよ~、しかしどうしますかね、、、
レジ係:うーん、、でしたら、マスコットなんてどうです?
マスター:マスコット?
レジ係:そうです!喫茶店にペンギンがいたら凄い面白いと思いませんか?
シェフ:確かに、、ペンギンがいる喫茶店なんて見たことないし、、
マスター:うん、、確かにいいアイデアかもね、、外にマスコットとして居てもらうことにしようか!
ペンギン:あのぅ、、、
シェフ:え?今誰か喋った?
マスター:いや?
レジ係:私も喋ってないですよ?
ウェイトレス:私も、、
シェフ:まさか、、、ねぇ、、
ペンギン:気のせいじゃないですよ!僕だよ!!
マスター:え?!ペンギンが喋ってる?!しかも日本語じゃん!
シェフ:日本語喋れるペンギンなんているんだ、、、
ペンギン:にほんご?よくわからないけど、僕はいい匂いがしたからここにきたんだ!!
ウェイトレス:いい匂い?
ペンギン:そう!すごーい、いい匂いがしたんだ!!
シェフ:ちょうど海鮮の食材を使ってたからか!
レジ係:それですよ~、私も店内ですごい良い匂いがするなあと思ってたんです!
マスター:確か今日のメニューのオススメは海鮮を使うものなんだっけ?
シェフ:喫茶店なのに海鮮系が出てくるのもどうかと思いますけどね、、しかもアクアパッツァなんて、、、
ウェイトレス:確かに喫茶店でアクアパッツァなんてきかないかも、、、
ペンギン:あくあ、、ぱっつあ?美味しそう!食べたい!
マスター:せっかくだし作ってあげたら?これからこのお店の一員になるんだしさ!
シェフ:あぁ、、私は構いませんけど、、
マスター:それじゃあ私は事務処理をしてくるからね~。
レジ係:そろそろお客さん来そうですね。
ウェイトレス:きっとピークになりますよ~。
ペンギン:あくあぱっつあまだかなー!
シェフ:はいはい、少し待っててね。
:数分後
シェフ:はい、お待たせ。私特製のアクアパッツァだよ。
ペンギン:うわー!美味しそう!!
ウェイトレス:でもペンギンなのに野菜とか食べられるんですかね?
レジ係:日本語喋れるから大丈夫なのでは?
シェフ:そんな適当な、、、
マスター:さあ!みんな!そろそろお客さんいっぱい来るから今日も頑張るよ~。
ペンギン:美味しかったー!お腹いっぱいだ~。
マスター:じゃペンギンちゃんはお外行くよ~。
ペンギン:え?なんで持ち上げられてるの?みんなぁ!助けてぇ!
レジ係:マスコットとして置くって言ってましたけど、大丈夫なんですかね?
ウェイトレス:多分大丈夫なんじゃないですかね?
ペンギン:うぅ、、寒いよ、、中に入りたいよ~。
マスター:ごめんねぇ。君にはここに立ってもらうことをして欲しいんだ~。
ペンギン:僕も中に入りたいよー!
マスター:どうしても?
ペンギン:どうしても!
マスター:絶対?
ペンギン:絶対にぃ!
マスター:ダメだよ~。へへへ~、じゃ!頑張ってね!
ペンギン:えぇ!なんでぇ!僕も中に入れてよぉ~!!
:店内
マスター:たっだいま~。
ウェイトレス:意外に早かったですねマスター。
マスター:まぁ、ある意味強引に、、、ね。
レジ係:強引に外に置いてきたんですか!?
マスター:まぁどうにでもなるさ!ペンギンちゃんならどうにかできるって私信じてる!
ウェイトレス:うーん、、どうなんだろう。
:お客様がベルを鳴らす
ウェイトレス:あ、はい!少々お待ちくだーい!
レジ係:じゃあ、私もレジに戻りますね~。
マスター:はーい、了解だよ~。
0:ペンギン、外からドアを激しく叩く。
マスター:誰だろう、、、まさか、、
ペンギン:中に入れてぇ!中に入れてよぉ!!
マスター:ペンギンちゃんはマスコットとして外に立ってお客さんに喋りかけるだけでいいんだよ~。それでは、宜しくね♡
ペンギン:そんなぁ!中に入れて欲しいよぉ、、、
マスター:ふぅ、、、私は何も見てないし何も聞いてないっと、、、
シェフ:マスター!私一人では手が追いつきません!助けてくださいヘルプミー!!
マスター:はいはーい、少し待っててね~。
:30分後
ウェイトレス:やっと落ち着いてきましたね~。
レジ係:ですね~。
マスター:ほんとだね~。
ウェイトレス:でもさっきから外が騒がしいですね?
マスター:ペンギンちゃんが日本語喋ってるからみんなびっくりしてるんでしょ。
レジ係:私、気になるので見てきます!
0:レジ係、外に様子を見に行く。
シェフ:マスター、、ってあれ、レジ係さんは?
マスター:外が騒がしいみたいで様子見に行ったよ~。
レジ係:マスター!大変です~!
マスター:どうしたの?
レジ係:あそこ、、、窓の方を見てください。
0:一同、指さされた窓の方を見る。
マスター:え、、?マジ?
シェフ:あの寸胴でどうやってあの窓まで登ったんだ?無理じゃない?
ウェイトレス:それは外が騒がしくなるわけですね、、、
0:ペンギン、外から叫ぶ。
ペンギン:みんなが中に入れてくれないから僕はここからみんなに入れてって叫ぶんだー!
マスター:あ、でも滑って落ちそう。
ペンギン:あ、待って落ちる!落ちちゃう!助けてぇ!!
0:ペンギン、空しくも窓から滑り落ちる。
シェフ:、、、様子、見に行きますか、、、
レジ係:今お客さんいないですし、私店内の掃除してますね!
ウェイトレス:お客様の食器お下げしてきます!
マスター:二人ともありがとね~、、さて、私も色々しなきゃな~。
:一方その頃、外では
シェフ:どこに落ちたんだろう、、、あ。居た。
ペンギン:いてて、、、頑張って登ったのに、、、
シェフ:ペンギンさん、大丈夫ですか?
ペンギン:なんで僕を中に入れてくれないんだ!酷いよぉ!!
シェフ:んー、、だってペンギンだし、、、
ペンギン:僕だって何か役に立てるかもしれないじゃないですか!
シェフ:、、、申し訳ないけど、私には思いつかないなぁ。
ペンギン:そんなぁ、、、
シェフ:でも頑張ってくれたら私から何か作ってあげることはできるよ。
ペンギン:え?!ほんと?!どんなの作ってくれるの?
シェフ:うーん、、そこはまぁペンギンさんと相談してからかな。後はマスターに許可を取らないといけないけど。
ペンギン:でも僕、迷惑になってないかな、、、
シェフ:ん?どうしたんです?
ペンギン:だって急に来ちゃって、いろいろ迷惑かけちゃってないかなって。
シェフ:大丈夫ですよ。ここ、「喫茶 佐久間」はいろんな人を迎え入れるところですから。例えそれがニンゲンじゃなくてペンギンでも、ね。だから皆さんちゃんと迎え入れてくれますよ。
ペンギン:そうなんだ、、、みんな優しいんだね。
シェフ:そうですよ、さて。では私は戻りますが、ペンギンさんはどうします?
ペンギン:僕もみんなと仲良くしたいからおきゃくさま?とお話しする!
シェフ:わかりました。ではマスターにそのように伝えておきますね。時間になったら私から声をかけるので、それまで頑張ってください。
ペンギン:うん!
0:シェフ、店内に戻る。
シェフ:ただいま戻りました~。
マスター:おかえり~、どうだった?
シェフ:いろいろ話して、頑張ってお客様引き込みの為に尽力してくれるそうです、
マスター:そっか!まぁそろそろお客様来ると思うから。シェフ、頼んだよ。
シェフ:了解です。ああ、あと一つお願いがあるのですが。
マスター:ん?なんだい?
シェフ:今日閉店後に、ペンギンさんに何か作ってあげてもいいですか?
マスター:勿論いいよ。シェフの好きにしてくれて構わない!
シェフ:ありがとうございます。
マスター:それじゃあ、私は戻るね~。
:なんやかんや閉店10分前
ウェイトレス:やっと終わりますね~。
レジ係:ですね~。今日はやけにお客様が多かったような、、
ウェイトレス:ほら、ペンギンちゃんがいるからだよ!頑張ってくれたんじゃない?
レジ係:そうなのかな~、、
マスター:二人ともお疲れ~。今日は人多かったね~。
ウェイトレス:ですね~。流石に私でも一人で店内回すのはキツかったですよ~。
マスター:私もこんなに人が来るとは思わなくてね、、
レジ係:そういえば、お客様のほとんどが「ペンギンさんかわいかった!」と仰ってましたよ~。
マスター:やっぱりマスコットとして外に呼びかけしてもらうのは正解だったか、、、
シェフ:皆さんお疲れ様です。私はペンギンさん呼んできますね~。
ウェイトレス:はい、了解です。
レジ係:はいはーい。
0:シェフ、外にペンギンを呼びに行く。
シェフ:ペンギンさん、お疲れ様です。店内へどうぞ。
ペンギン:ありがとう、、!楽しみだったんだ!わくわく!
0:ペンギン、シェフと共に店内に入る。
マスター:ペンギンちゃーん!ありがとう!今日の仕事難しくなかった?
ペンギン:よくわからなかったけど、おきゃくさま?とお話しできて楽しかったよ!
レジ係:それはなによりでしたね~。
ウェイトレス:マスコットとして外に居てもらって正解でしたね~。
シェフ:ですね。そして本日はペンギンさんが「喫茶 佐久間」の一員になったということで、お祝いしましょう!
マスター:そうだね!お祝いしようか!料理は任せても大丈夫かな、シェフ?
シェフ:勿論。もとよりそのつもりでいましたし、元々ペンギンさんに振舞うつもりでしたから。
レジ係:やったぁ!お祝いだー!お祝い!
ウェイトレス:楽しみですね~。
マスター:二人は頑張ってくれたから休んでていいよ~。私はシェフの手伝いしてくるからね~。
0:マスター、シェフと共に厨房に行く。
ウェイトレス:そういえば、ペンギンちゃんはどうしてここに来たの?
ペンギン:んーとね、すごいここからいい匂いがしたの!それでここに来たの!
レジ係:なるほどですね、、でもシェフの腕前は凄いですからね~。
ウェイトレス:ほんとにね~!今日お祝いだから食べれるって考えたらお腹すいてきちゃったな~。
レジ係:ペンギンちゃんは苦手な者とかってないの?
ペンギン:うん!全然ないよ!食べ物は全部美味しいからね!
ウェイトレス:そっかぁ、、、ん?なんか、ペンギンちゃん光ってない、、?
レジ係:ほんとだ、、なんか、光ってきてる?
ペンギン:え?え?!なんで?なんで光ってるの?!
0:ペンギン、謎の光に包まれる。
レジ係:うぅ、、、眩しかったぁ、、いったいなにが、、、え?!
マスター:みんな~、料理できたよ~。、、、え?
シェフ:みなさん、どうしたんです、、、か。
ペンギン:うー、、あー、眩しかったなぁ、、、
ウェイトレス:ぺ、ペンギンちゃん、その姿は、、いったい?
ペンギン:え?どういうこと?僕はただのペンギンだよ??
マスター:ペンギンちゃん、この鏡見て、、!!
0:マスター、ポケットから手鏡を取り出す。
ペンギン:んー、、?え?!なにこれ?!みんなと同じ見た目してるー!!
レジ係:何故ペンギンさんがニンゲンに、、、?
シェフ:あー、、、心当たりが一つあるのですが、、、
マスター:え?あるの?
シェフ:はい、一応、、、
ウェイトレス:あ、もしかして昼の時に作ったアクアパッツァですか、、?
シェフ:はい、そうです、、
レジ係:何か入れたんですか?
シェフ:少し隠し味を入れたいなあと思って、厨房に置いてあったものを入れたんですが、、、
マスター:待って、シェフ、、それもしかして、袋に入ってた粉だったり、、?
シェフ:? はい、少し小さいやつですね。
マスター:、、、それ、ある人からもらったものだったんだけど、、、まさか人間にする薬とは、、、
ウェイトレス:マスター、なんてもの貰ってるんですか、、、!?
マスター:だって気になったんだもん!しょうがないじゃん!
レジ係:まぁ、、、これはこれで、お店で働いてもらえば良いのでは?
シェフ:あ!少し待っててください!
0:シェフ、厨房に行く。
ペンギン:僕、このまま戻れないのかな、、、
レジ係:そんなに心配しなくても大丈夫ですよ!
ウェイトレス:そうですよ!むしろいい経験になるかもですし!
0:シェフ、厨房から戻ってくる。
シェフ:ペンギンさん、これを飲んでみてください。
ウェイトレス:それは、、、?
レジ係:見た感じ、ワイングラスに水が入ってるだけに見えますけど。
0:ペンギン、おずおずと水を飲む。
ペンギン:うん、、、なにこれ、すごい甘い味がする!
マスター:あれ、ペンギンちゃんまた光ってない?
レジ係:ほんとだ、、、まさか、戻るのかな?
シェフ:うっ、眩しっ、、
ウェイトレス:、、、あ!ペンギンちゃん戻ってますよ!!
ペンギン:え?!ほんとに?
レジ係:手鏡どうぞ。
ペンギン:ほんとだ!戻ったー!!
マスター:シェフ、なんで戻るってわかったの?
シェフ:実はあの粉、まだ残ってたんですよ。なので、もしかしたらー、と思って。
レジ係:なるほど~。まあ、ペンギンさんも戻ってきたことですし!
ウェイトレス:そうですね!改めて、お祝いと行きましょう!
マスター:そうだね!それではみんな、ペンギンちゃんの仲間入りを祝って!
:
全員:乾杯ー!!
:
0:
:
マスター:ここは色々なものを迎え入れる喫茶店。
シェフ:人はもちろん、動物なども歓迎いたします。
レジ係:いついかなるときも、私たちはあなたたちを歓迎します。
ウェイトレス:それでは皆さん、またのご利用を。
マスター:私たちはいつでもここ、喫茶「佐久間」でお待ちしております。