台本概要
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タイトル | ホワイトデーの過ごし方 |
---|---|
作者名 | 栞星-Kanra- |
ジャンル | ラブストーリー |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
料理が得意な彼氏と、料理が苦手な彼女。 そんな二人のホワイトデー。 性別変更:不可 誤字、脱字等ありましたら、アメブロ、noteの『星空想ノ森』までご連絡をお願いいたします。 読んでみて、演じてみての感想もいただけると嬉しいです。 297 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
日奈 | 女 | 58 | 日奈(ひな)。料理が苦手 |
隆斗 | 男 | 56 | 隆斗(たかと)。料理が得意 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:キャラクター名の変更、および、一人称、語尾等の変更は、演者様間でお話の上、ご自由に楽しんでいただければと思います。
0:なお、世界観、内容が変わるほどの変更やアドリブは、ご遠慮ください。
0:
0:(役紹介)
0:【日奈】日奈(ひな)。料理が苦手
0:【隆斗】隆斗(たかと)。料理が得意
0:
:
:――(上演開始)――
:
:
日奈:隆斗、ただいまー!
隆斗:おっ、お帰り! 今日は残業なしじゃん?
日奈:そうなの! 頑張ったでしょ? 偉い?
隆斗:おー、偉い偉い!
日奈:えへへっ。 隆斗の手料理が楽しみだったから、頑張ったの!
隆斗:……んっ? 今日の夕食、作ってないよ?
日奈:……えっ? だ、だって、そのために午後、半休取ったんじゃないの?!
隆斗:いや、別件
日奈:っ! そんなー!
隆斗:そもそも、なんで俺が手料理を作らないといけないの?
日奈:えっ、だって、バレンタインデーにケーキ頑張って作ったら、ホワイトデーに手料理のフルコース作ってくれるって言ったもん!
隆斗:うん、言ったね
日奈:でしょっ? だったらっ!
隆斗:確かに、頑張って作ったら……って言ったけど、あれ、日奈の中では成功なの?
日奈:うっ……
隆斗:美味しかった?
日奈:……美味しくは……なかった
隆斗:だよね? あーぁ、俺も美味しい手料理が食べたいなぁ
日奈:っ! でもでも、頑張ったんだよ?!
隆斗:頑張ったのは認める。 でも、俺にも美味しいもの作ってあげたいなぁって思わない?
日奈:おも……う。 思うけどっ! でも……
隆斗:……あのさ、バレンタインのときも言ったけど、今すぐに完璧なものを作らなくていい。 失敗しても、一緒に食べよ? それで、だんだん作れるようになっていったらいいじゃん。 俺も気長に待つからさ? 日奈が作った、日奈も美味しいって思える手料理、俺に食べさせてよ
日奈:……わかった
隆斗:じゃ、夕食の準備しよっか。 汚れたらいけないから、先に部屋着に着替えておいで
日奈:うんっ!
:
:
:(少し間を置く)
:
:
日奈:着替えてきたよ! ねっ、何作るの?
隆斗:煮込みハンバーグとマッシュポテトを作ろうと思って。 あっ、コーンスープも買ってきたから飲むときに温めよ
日奈:わっ! いいね! 家でもオシャレなホワイトデー!
隆斗:フルコースとまではいかないけどね。 あっ、あと生野菜のサラダも欲しいから、洗って適当に切っておいて
日奈:うん、わかった!
:
:
:(少し間を置く)
:
:
日奈:野菜、切れたよ!
隆斗:オッケー。 じゃあ、そっち貸して。 はい、次はこっち。 調味料まで入れてるから、こねて形作っておいて
日奈:りょーかい! あっ、二つでいい?
隆斗:あー……。 四つにして。 焼きにくい
日奈:わかった! ……ふふっ、楽しいね!
隆斗:なら、次は一人で作ってください?
日奈:やーだ! 二人でするから楽しいの!
隆斗:じゃあ、俺だけに作らせるのもやめなさい
日奈:……だって、隆斗一人で作ったほうが早いでしょ? 私、邪魔かなぁって
隆斗:あのなぁ、仕事でもそうだけど、一人でやった方が早いことなんていっぱいあんの。 時間がかかったとしても、誰かと何かをすることってすごく大事なことなんだよ。 その中で相手を知ることもできるし
日奈:うん……そうだけど
隆斗:日奈にしてもそうだよ? 料理するのが嫌いなのかと思ってたら、やり始めたら何か楽しそうにしてるしさ
日奈:うん、隆斗と料理するのは楽しい!
隆斗:それは、良かった。 ……まぁ、そういうことを知ることができるって意味でも、大事なことなんです。 人に何かを任せることも
日奈:そっか。 そうだよね
隆斗:ところで日奈さん?
日奈:ん? なーに?
隆斗:手、止めずにやってね? 肉触ってるんだから。 腐るよ?
日奈:わっ、ほんとだ! 急ぐー!
:
:
:(少し間を置く)
:
:
隆斗:……何? 手、出して
日奈:私がつぶすっ!
隆斗:はぁ……。 はい、どうぞ
日奈:えへへ、ありがとっ
隆斗:……マッシュポテト作るのだけは率先してやりたがるとか、ほんとに子供みたいだな
日奈:何かおっしゃいまして?
隆斗:いーえ、何も
:
:
:(少し間を置く)
:
:
日奈:ではでは早速っ!
日奈:(同時でもよい)いっただきまーす
隆斗:(同時でもよい)いただきます
日奈:んー! 美味しい! ソース好きっ! でも、あっつーいっ!
隆斗:日奈、先にサラダ食べて
日奈:えー、あったかいうちに食べたいっ!
隆斗:サラダ
日奈:……はい。 サラダから食べます
隆斗:ん。 なかなかいい味
日奈:だよね、だよねっ! あっ、スープも入れてこよっと。 隆斗も、もういる?
隆斗:あっ、じゃあ、もらう
日奈:はーい! あっ、でも、ケーキも作ってないよね?
隆斗:ないね
日奈:あーぁ、そしたら、帰りに買ってこればよかった!
隆斗:残念でした
日奈:うー! でも、これだけ美味しい料理食べたらケーキも欲しくなっちゃうよね。 あっ、食べ終わったら買いに行く?
隆斗:うーん、今日はいいかな
日奈:そっか。 じゃあ、私もやめておく
隆斗:食後のティータイムはしよっか
日奈:うん!
:
:
:(少し間を置く)
:
:
隆斗:はい、ホワイトデーのお返し
日奈:……ですよね。 あー、手料理が……。 手作りのケーキが……
隆斗:来年は、頑張ってケーキ作り、成功させてください。 もちろん、一人で
日奈:うー、前途多難!
隆斗:いや、それは大げさ
日奈:隆斗はできるから、そう言えるのっ!
隆斗:はいはい。 で、開けてみて?
日奈:うん! えー、なんだろう! ……ん? マトリョーシカ?
隆斗:うん。 遊んでみた
日奈:なにそれー! 箱のゴミ、いっぱい出ちゃうよ! SDGsのこの時代に環境破壊はダメだよー!
隆斗:ははっ
日奈:もー! どんどんちっちゃくなってくんだけど……もしかして、空(から)? ……えっ。 これっ……
隆斗:うん。 手作りはお預けだから、既製品
日奈:指輪っ!
隆斗:手作りじゃないけど、喜んでくれた?
日奈:っうん! 嬉しい! すっごく嬉しい!
隆斗:良かった
日奈:っ! ありがとう、隆斗! 好きっ、大好きっ!
隆斗:ふっ。 あーぁ、泣いちゃったー
日奈:嬉し泣きだから、いいんですー!
隆斗:ほーら、貸して?
日奈:えっ?
隆斗:指輪。 着けてあげる
日奈:……どっちに?
隆斗:どっちでもいいよ?
日奈:じゃあ……
隆斗:……こっちでいいんだ?
日奈:うんっ
隆斗:(指にキスをする)
日奈:えっ?
隆斗:……好きだよ。 日奈、愛してる
日奈:……隆斗。 私もっ! 好きっ、大好きっ! 愛してるっ!
隆斗:来年も、これから先も、今日みたいに一緒に料理しよ?
日奈:っ! うん!
隆斗:それでいつか、俺のために、美味しい料理を作ってください
日奈:……努力します
隆斗:ふふっ
日奈:(隆斗に抱き着いて)……大好きっ
隆斗:うん。 俺も
:
:
:――(上演終了)――
0:キャラクター名の変更、および、一人称、語尾等の変更は、演者様間でお話の上、ご自由に楽しんでいただければと思います。
0:なお、世界観、内容が変わるほどの変更やアドリブは、ご遠慮ください。
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0:(役紹介)
0:【日奈】日奈(ひな)。料理が苦手
0:【隆斗】隆斗(たかと)。料理が得意
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:――(上演開始)――
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日奈:隆斗、ただいまー!
隆斗:おっ、お帰り! 今日は残業なしじゃん?
日奈:そうなの! 頑張ったでしょ? 偉い?
隆斗:おー、偉い偉い!
日奈:えへへっ。 隆斗の手料理が楽しみだったから、頑張ったの!
隆斗:……んっ? 今日の夕食、作ってないよ?
日奈:……えっ? だ、だって、そのために午後、半休取ったんじゃないの?!
隆斗:いや、別件
日奈:っ! そんなー!
隆斗:そもそも、なんで俺が手料理を作らないといけないの?
日奈:えっ、だって、バレンタインデーにケーキ頑張って作ったら、ホワイトデーに手料理のフルコース作ってくれるって言ったもん!
隆斗:うん、言ったね
日奈:でしょっ? だったらっ!
隆斗:確かに、頑張って作ったら……って言ったけど、あれ、日奈の中では成功なの?
日奈:うっ……
隆斗:美味しかった?
日奈:……美味しくは……なかった
隆斗:だよね? あーぁ、俺も美味しい手料理が食べたいなぁ
日奈:っ! でもでも、頑張ったんだよ?!
隆斗:頑張ったのは認める。 でも、俺にも美味しいもの作ってあげたいなぁって思わない?
日奈:おも……う。 思うけどっ! でも……
隆斗:……あのさ、バレンタインのときも言ったけど、今すぐに完璧なものを作らなくていい。 失敗しても、一緒に食べよ? それで、だんだん作れるようになっていったらいいじゃん。 俺も気長に待つからさ? 日奈が作った、日奈も美味しいって思える手料理、俺に食べさせてよ
日奈:……わかった
隆斗:じゃ、夕食の準備しよっか。 汚れたらいけないから、先に部屋着に着替えておいで
日奈:うんっ!
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:(少し間を置く)
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日奈:着替えてきたよ! ねっ、何作るの?
隆斗:煮込みハンバーグとマッシュポテトを作ろうと思って。 あっ、コーンスープも買ってきたから飲むときに温めよ
日奈:わっ! いいね! 家でもオシャレなホワイトデー!
隆斗:フルコースとまではいかないけどね。 あっ、あと生野菜のサラダも欲しいから、洗って適当に切っておいて
日奈:うん、わかった!
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:(少し間を置く)
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日奈:野菜、切れたよ!
隆斗:オッケー。 じゃあ、そっち貸して。 はい、次はこっち。 調味料まで入れてるから、こねて形作っておいて
日奈:りょーかい! あっ、二つでいい?
隆斗:あー……。 四つにして。 焼きにくい
日奈:わかった! ……ふふっ、楽しいね!
隆斗:なら、次は一人で作ってください?
日奈:やーだ! 二人でするから楽しいの!
隆斗:じゃあ、俺だけに作らせるのもやめなさい
日奈:……だって、隆斗一人で作ったほうが早いでしょ? 私、邪魔かなぁって
隆斗:あのなぁ、仕事でもそうだけど、一人でやった方が早いことなんていっぱいあんの。 時間がかかったとしても、誰かと何かをすることってすごく大事なことなんだよ。 その中で相手を知ることもできるし
日奈:うん……そうだけど
隆斗:日奈にしてもそうだよ? 料理するのが嫌いなのかと思ってたら、やり始めたら何か楽しそうにしてるしさ
日奈:うん、隆斗と料理するのは楽しい!
隆斗:それは、良かった。 ……まぁ、そういうことを知ることができるって意味でも、大事なことなんです。 人に何かを任せることも
日奈:そっか。 そうだよね
隆斗:ところで日奈さん?
日奈:ん? なーに?
隆斗:手、止めずにやってね? 肉触ってるんだから。 腐るよ?
日奈:わっ、ほんとだ! 急ぐー!
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:(少し間を置く)
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隆斗:……何? 手、出して
日奈:私がつぶすっ!
隆斗:はぁ……。 はい、どうぞ
日奈:えへへ、ありがとっ
隆斗:……マッシュポテト作るのだけは率先してやりたがるとか、ほんとに子供みたいだな
日奈:何かおっしゃいまして?
隆斗:いーえ、何も
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:(少し間を置く)
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日奈:ではでは早速っ!
日奈:(同時でもよい)いっただきまーす
隆斗:(同時でもよい)いただきます
日奈:んー! 美味しい! ソース好きっ! でも、あっつーいっ!
隆斗:日奈、先にサラダ食べて
日奈:えー、あったかいうちに食べたいっ!
隆斗:サラダ
日奈:……はい。 サラダから食べます
隆斗:ん。 なかなかいい味
日奈:だよね、だよねっ! あっ、スープも入れてこよっと。 隆斗も、もういる?
隆斗:あっ、じゃあ、もらう
日奈:はーい! あっ、でも、ケーキも作ってないよね?
隆斗:ないね
日奈:あーぁ、そしたら、帰りに買ってこればよかった!
隆斗:残念でした
日奈:うー! でも、これだけ美味しい料理食べたらケーキも欲しくなっちゃうよね。 あっ、食べ終わったら買いに行く?
隆斗:うーん、今日はいいかな
日奈:そっか。 じゃあ、私もやめておく
隆斗:食後のティータイムはしよっか
日奈:うん!
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:(少し間を置く)
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隆斗:はい、ホワイトデーのお返し
日奈:……ですよね。 あー、手料理が……。 手作りのケーキが……
隆斗:来年は、頑張ってケーキ作り、成功させてください。 もちろん、一人で
日奈:うー、前途多難!
隆斗:いや、それは大げさ
日奈:隆斗はできるから、そう言えるのっ!
隆斗:はいはい。 で、開けてみて?
日奈:うん! えー、なんだろう! ……ん? マトリョーシカ?
隆斗:うん。 遊んでみた
日奈:なにそれー! 箱のゴミ、いっぱい出ちゃうよ! SDGsのこの時代に環境破壊はダメだよー!
隆斗:ははっ
日奈:もー! どんどんちっちゃくなってくんだけど……もしかして、空(から)? ……えっ。 これっ……
隆斗:うん。 手作りはお預けだから、既製品
日奈:指輪っ!
隆斗:手作りじゃないけど、喜んでくれた?
日奈:っうん! 嬉しい! すっごく嬉しい!
隆斗:良かった
日奈:っ! ありがとう、隆斗! 好きっ、大好きっ!
隆斗:ふっ。 あーぁ、泣いちゃったー
日奈:嬉し泣きだから、いいんですー!
隆斗:ほーら、貸して?
日奈:えっ?
隆斗:指輪。 着けてあげる
日奈:……どっちに?
隆斗:どっちでもいいよ?
日奈:じゃあ……
隆斗:……こっちでいいんだ?
日奈:うんっ
隆斗:(指にキスをする)
日奈:えっ?
隆斗:……好きだよ。 日奈、愛してる
日奈:……隆斗。 私もっ! 好きっ、大好きっ! 愛してるっ!
隆斗:来年も、これから先も、今日みたいに一緒に料理しよ?
日奈:っ! うん!
隆斗:それでいつか、俺のために、美味しい料理を作ってください
日奈:……努力します
隆斗:ふふっ
日奈:(隆斗に抱き着いて)……大好きっ
隆斗:うん。 俺も
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:――(上演終了)――